JP5334619B2 - 光路長制御装置 - Google Patents

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この発明は、光路長の変動を補正するための光路長制御装置に関するものである。
一般に、光が媒質中を伝搬する場合、その光路において温度変動等の擾乱が生じると、媒質中の屈折率が変化するため、光路長が変動する。したがって、RoF(Radio On Fiber)伝送等で、RF変調を光信号に施す際、伝送するRF信号に高位相安定が求められる場合には、光路長を所望の値に制御する必要がある。
従来の光路長制御装置として、擾乱による光路長変動を補正する制御を行うものがある(例えば、非特許文献1参照)。この装置では、伝送するRF信号を変調信号発生器より発生させ、レーザ光源からのレーザ光に対し光変調器によりRF変調を施して、光合波器を介して伝送させる。
一方、前述したレーザ光を発生するレーザ光源とは別に、光路長制御用のレーザ光源を備えている。この光路長制御用のレーザ光源からのレーザ光は、光分岐器5により2分岐され、一方はヘテロダイン検波のためのローカル光として、光カプラに入力される。光分岐器5からのもう一方のレーザ光は、光サーキュレータ、光合波器、光移相器、光サーキュレータ、光分波器を通過し、さらに光サーキュレータから光移相器、光合波器、光サーキュレータを再度通過して、周波数シフタに入力される。
その後、このレーザ光は、周波数シフタにより、基準信号源からの変調信号だけ周波数シフトされ、光カプラに入力される。光カプラにおいて、入力された2つのレーザ光は合波され、光バランスト受信器によりヘテロダイン検波される。その後、光バランスト受信器から周波数が上記基準信号源の変調周波数であるヘテロダイン検波によるビート信号が出力され、位相検波器に入力される。
位相検波器では、基準信号源からの信号とビート信号との位相を比較し、光移相器で信号光の位相を所望の位相と一致させるための例えば電圧値などの制御信号が出力される。この制御信号は、ループフィルタを介して光移相器に入力され、制御信号に応じた量だけ光信号の位相がシフトされる。ここで、光バランスト受信器からのビート信号により得られる制御信号が、光移相器に入力されるという動作が繰り返されることにより、帰還回路が構成され、この帰還回路により、擾乱による光路長変動を補正する制御を行う。
したがって、光合波器で合波されたRF変調が施された信号光は、光移相器、光サーキュレータを通過して光分波器で分波され、光電変換器で直接検波により、電気信号に変換されるが、この変換されたRF信号は高い位相安定性が得られている。
従来の光路長制御装置は、レーザ光を2つに分岐して、ヘテロダイン検波を行い、この検波で得られるビート信号と、ビート信号を得るために用いた周波数シフト用基準信号との位相比較を行うことで、光信号の位相を検波する。さらに、この検波した位相が所望の位相と一致するように光信号の位相を調整するための電圧値などの制御信号が、位相検波器から光移相器に伝送され、光移相器により、制御信号に応じた量だけ光信号の位相がシフトされる。ここで、ヘテロダイン位相検波と光移相器による位相制御が繰り返されることにより、帰還回路が構成され、この帰還回路により、擾乱による光路長変動を補正する制御を行う。
しかしながら、このような構成では、光波長オーダーの長さでの光路長制御は可能だが、それ以上の光路長を制御できないという課題がある。
この発明は上述した点に鑑みてなされたので、自由な光路長制御を行うことができる光路長制御装置を得ることを目的とする。
この発明に係る光路長制御装置は、レーザ光を発生する第1レーザ光源と、切り替え信号の受信に基づいて前記レーザ光に対して切り替え前の伝送路とは別の伝送路に変更する光スイッチと、前記光スイッチを切り替えるための切り替え信号を発生する光スイッチ切り替え信号発生器と、前記光スイッチからのレーザ光を2つに分岐する光分岐器と、前記光分岐器からのレーザ光を第1のポートから入力して第2のポートへ出力し、第2のポートから入力されるレーザ光を第3のポートへ出力する光サーキュレータと、前記光サーキュレータを通過したレーザ光を光路長を変化させることで所定の位相に調整して出力する光移相器と、前記光サーキュレータを通過したレーザ光を、入力方向と逆方向にして、入力されるポートと同じポートから出力するレーザ光方向変換手段と、前記光サーキュレータを通過したレーザ光を、入力される変調信号の周波数に応じて周波数シフトして出力する周波数シフタと、前記周波数シフタで周波数シフトさせるための変調信号を発生する第1変調信号発生器と、前記光サーキュレータを通過したレーザ光と、前記光分岐器からの光サーキュレータを通過しないレーザ光とを合波して出力する光カプラと、前記光カプラで合波された光をヘテロダイン検波し、前記光カプラに入力された2つのレーザ光のビート信号を取り出して電気信号に変換する光受信器と、前記第1変調信号発生器からの信号と、前記光受信器からのビート信号との位相を比較することで、前記光分岐器で分岐したレーザ光のうち、前記光移相器を通過する方のレーザ光の位相を検波し、この位相の情報を含んだ信号を出力する位相検波器と、前記光スイッチで切り替える前に得られる位相検波器からの信号に情報として含まれる位相の値と、前記光スイッチで切り替えた後に得られる位相検波器からの信号に情報として含まれる位相の値との差を検出し、検出される位相差と予め設定された位相差とが一致するように前記光移相器でレーザ光の位相を調整するための信号を出力する位相差検出手段とを備え、前記第1レーザ光源は、異なる波長を有する複数のレーザ光を含むことを特徴とする。
この発明に係る光路長制御装置によれば、ヘテロダイン検波を用いた光路長制御装置において、波長の異なる複数のレーザ光を使用することにより、従来よりも制御可能な光路長が増加する、という効果を有する。
この発明の実施の形態2による光路長制御装置の構成図である。 図1の光サーキュレータ10を用いず、反射器26を用いて光分波器11からの参照光を反射させ、光分波器11を通過して再び光ファイバ9に伝送させる場合の変形例を示す構成図である。 この発明の実施の形態2による光路長制御装置の構成図である。 この発明の実施の形態3による光路長制御装置の構成図である。 この発明の実施の形態4による光路長制御装置の構成図である。 この発明の実施の形態5による光路長制御装置の構成図である。 この発明の実施の形態6による光路長制御装置の構成図である。
以下、この発明の各実施の形態について図に基づいて説明するが、各図において、同一または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による光路長制御装置の構成図である。レーザ光源1は、レーザ光を発生し、変調信号発生器24は、光変調器23で変調を施すためのRF信号を発生する。光変調器23は、レーザ光源1からのレーザ光を、変調信号発生器24から与えられるRF信号に応じて強度変調し、変調後のレーザ光を光合波器7に伝送する。この変調されたレーザ光を以下では信号光と称し、本装置では、この信号光に変調されているRF信号の位相を所望の位相と一致させるために光路長を制御するものとする。なお、このことは以降の他の実施の形態においても当てはまるとする。
レーザ光源2およびレーザ光源3は、レーザ光を発生し、光スイッチ4に伝送する。ここで、レーザ光源2からのレーザ光とレーザ光源3からのレーザ光は波長が異なるように設定しておく。また、レーザ光源1からのレーザ光の波長とも異なるように設定しておく。光スイッチ・スイッチ(a)切り替え信号発生器21は、スイッチ(a)17を切り替えるための信号を発生し、スイッチ(a)17に伝送する。光スイッチ4は、光スイッチ・スイッチ(a)切り替え信号発生器21からの信号を受信すると、スイッチを切り替え、切り替え前の伝送路とは別の他方の伝送路に変更し、入力されたレーザ光を光分岐器5へ伝送する。
光分岐器5は、入力されるレーザ光を2つに分岐し、一方のレーザ光を光カプラ13に伝送し、他方のレーザ光を光サーキュレータ6に伝送する。この光カプラ13に伝送されるレーザ光を以下ではローカル光と称し、ヘテロダイン検波のためのレーザ光として使用する。また、光サーキュレータ6に伝送されるレーザ光を以下では参照光と称し、ヘテロダイン検波のためのレーザ光として使用する。なお、このことは以降の他の実施の形態においても当てはまるとする。
光サーキュレータ6は、光分岐器5からのレーザ光を光合波器7に伝送し、光合波器7からのレーザ光を周波数シフタ12に伝送する。光合波器7は、レーザ光源1からの信号光と光サーキュレータ6からの参照光とを合波して光移相器8に伝送するとともに、光移相器8からの参照光を光サーキュレータ6に伝送する。光移相器8は、光合波器7からの参照光を予め設定された所定の位相に調整し、参照光と信号光を光ファイバ9に伝送するとともに、光ファイバ9からの参照光を光合波器7に伝送する。この光移相器8としては、例えばファイバストレッチャのような光路長を変化させることでレーザ光の位相を調整させるものが挙げられる。
光ファイバ9は、光移相器8からの信号光と参照光を光サーキュレータ10に伝送するとともに、光サーキュレータ10からの参照光を光移相器8に伝送する。光サーキュレータ10は、光ファイバ9からの信号光と参照光を光分波器11に伝送し、さらに光分波器11から出力された参照光を光移相器8に伝送する。光分波器11は、光サーキュレータ10からの信号光と参照光を分離し、参照光は光サーキュレータ10に伝送する。光電変換器25は、光分波器11からの信号光を直接検波により電気信号に変換し、位相安定化されたRF信号として外部に出力する。
基準信号源15は、ローカル光と参照光を用いたヘテロダイン検波において参照光を周波数シフトさせるときの変調信号を発生する。周波数シフタ12は、光サーキュレータ6からの参照光を基準信号源15からの変調信号に応じて周波数をシフトさせ、光カプラ13に伝送する。この周波数シフタ12としては、例えば音響光学素子に超音波を加えることで入力光の周波数をシフトさせるAO変調器(Acoust Optic Modulator:AOM)などが挙げられる。
光カプラ13は、ローカル光と参照光とを位相差90°ハイブリッドで合波し、光バランスト受信器14に伝送する。光バランスト受信器14は、光カプラ13からの2つのレーザ光をヘテロダイン検波した後、得られるビート信号(以下ではヘテロダインビート信号と称する)を位相検波器16に伝送する。位相検波器16は、基準信号源15からの基準信号と、光バランスト受信器14からのヘテロダインビート信号との位相を比較し、参照光の位相の情報を含んだ例えば電圧値などの信号が出力される。
スイッチ(a)17は、光スイッチ・スイッチ(a)切り替え信号発生器21からの信号が受信されない場合は、位相検波器16からの信号を、メモリ18または位相差検出器19のうち直前に接続されている方に伝送するが、光スイッチ・スイッチ(a)切り替え信号発生器21からの信号を受信すると、スイッチを切り替え、他方に経路を変更して位相検波器16からの信号を伝送する。
位相差検出器・メモリ用トリガ信号発生器22は、メモリ18および位相差検出器19の所定の動作を開始するためのトリガ信号を発生し、メモリ18および位相差検出器19にそれぞれ伝送する。メモリ18は、スイッチ(a)17からの信号が有する参照光の位相情報を蓄積しておき、トリガ信号を受信すると、蓄積した参照光の位相情報を含んだ信号を位相差検出器19に伝送する。
位相差検出器19は、トリガ信号を受信すると、入力される2つの信号に情報として含まれる参照光の位相の差を検出し、この差と予め設定された所望の位相差とが一致するように光移相器8で参照光の位相を調整するための例えば電圧値などの制御信号をループフィルタ20に伝送する。ループフィルタ20は、帰還回路により参照光の位相制御を行うために用いるフィルタであり、通常ローパスフィルタを用い、制御信号に含まれるフィルタ帯域より高周波の成分を除去して光移相器8に伝送する。
次に、図1の光路長制御装置の全体の動作について説明する。まず、レーザ光源1からレーザ光が発生され、光変調器23により、変調信号発生器24から与えられるRF信号に応じて強度変調が施され、光合波器7で参照光と合波された後、光移相器8、光ファイバ9、光サーキュレータ10を通過して、光分波器11で参照光と分離され、外部に出力される。
また、レーザ光源2およびレーザ光源3から、互いに異なりかつ信号光とも異なる波長を有するレーザ光が発生され、光スイッチ4に伝送される。光スイッチ4は光スイッチ・スイッチ(a)切り替え信号発生器21からの信号の受信により、切り替え前の伝送路とは別の他方の伝送路に変更するが、まず初期状態として、光スイッチ4からレーザ光源2のレーザ光が出力されているとする。
光スイッチ4を介して出力されるレーザ光源2のレーザ光は、光分岐器5により2つに分岐され、一方のレーザ光はローカル光として光カプラ13に伝送され、他方のレーザ光は参照光として光サーキュレータ6に伝送される。光サーキュレータ6からの参照光は、光合波器7に伝送され、レーザ光源1からの信号光と合波された後、光移相器8に伝送される。光移相器8からの信号光と参照光は、光ファイバ9、光サーキュレータ10を通過して、光分波器11で信号光と参照光は分離される。分離された信号光は、外部に出力され、参照光は、再び光サーキュレータ10に伝送された後、光ファイバ9、光移相器8、光合波器7、光サーキュレータ6を通過して周波数シフタ12に伝送される。
周波数シフタ12に入力された参照光は、基準信号源15から発生される変調信号の周波数だけ周波数シフトされて光カプラ13に伝送される。その後、光分岐器5からのローカル光と周波数シフタ12からの参照光は、光カプラ13により位相差90°ハイブリッドで合波され、光バランスト受信器14に伝送される。この光カプラ13からの2つのレーザ光は、光バランスト受信器14によりヘテロダイン検波され、得られるヘテロダインビート信号が位相検波器16に伝送される。
なお、光カプラ13に入力されるローカル光と参照光とを位相差90°ハイブリッドで合波させた後、光バランスト受信器14で光カプラ13からの2つのレーザ光を自乗検波してその差を取り出すことで、得られる信号は上記ビート信号成分のみとなり、自乗検波成分は原理的にゼロとなる。したがって、本装置では自乗検波成分に含まれる光源からの強度雑音の影響を受けないという効果が得られる(参考文献:国際公開第WO2004/107567号パンフレット等)。
このヘテロダインビート信号は、位相検波器16により、基準信号源15からの基準信号の位相と比較され、参照光の位相の情報を含んだ例えば電圧値などの信号が出力される。ここで、スイッチ(a)17は、光スイッチ・スイッチ(a)切り替え信号発生器21からの信号の受信により、切り替え前の伝送路とは別の他方の伝送路に変更するが、まず初期状態として、メモリ18に接続されているとする。これにより、位相検波器16からの信号は、メモリ18に伝送され、メモリ18によりスイッチ(a)17からの信号が有する参照光の位相情報を蓄積しておく。
次に、光スイッチ・スイッチ(a)切り替え信号発生器21から切り替え信号が発生されたとすると、光スイッチ4は、この信号を受信後、伝送路が切り替えられ、光スイッチ4からレーザ光源3のレーザ光が出力される。また、スイッチ(a)17は、上記信号を受信後、伝送路が切り替えられ、位相差検出器19に接続される。光スイッチ4からのレーザ光は、前述した動作と同様にして、光バランスト受信器14によりヘテロダイン検波され、位相検波器16により、ヘテロダインビート信号と基準信号源15からの基準信号との位相が比較され、参照光の位相の情報を含んだ信号がスイッチ(a)17を通過して位相差検出器19に伝送される。
ここで、位相差検出器・メモリ用トリガ信号発生器22からトリガ信号が発生されたとすると、メモリ18は、トリガ信号を受信後、蓄積した参照光の位相情報を含んだ信号を位相差検出器19に伝送する。また、位相差検出器19は、メモリ18からの信号に情報として含まれる参照光の位相と、スイッチ(a)17からの信号に情報として含まれる参照光の位相との差を検出し、この差と予め設定された所望の位相差とが一致するように光移相器8で参照光の位相を調整するための制御信号をループフィルタ20に伝送する。さらに上記制御信号は、ループフィルタ20により、フィルタ帯域外の成分が除去された後、光移相器8に伝送される。
光移相器8は、入力された制御信号に応じて、光合波器7からの参照光の位相を調整する。ここで、光バランスト受信器14からのビート信号により得られる制御信号が光移相器8に入力され、光移相器8がこの制御信号に応じて参照光の位相を調整するという動作が繰り返されることにより、帰還回路が構成される。この帰還回路により、擾乱による光路長変動を補正する制御を行う。したがって、光合波器7で合波された信号光は、光移相器8、光ファイバ9、光サーキュレータ10を通過して光分波器11で分波され、光電変換器25で直接検波により、電気信号に変換されるが、この変換されたRF信号は高い位相安定性が得られている。
次に、図1の光路長制御装置における効果について説明する。ここで、図1において、各部品間の光伝送路は全て光ファイバを用いているとする。レーザ光源2からのレーザ光とレーザ光源3からのレーザ光との間の周波数差をΔf、ファイバの屈折率をn、光速をcとすると、位相差検出器19で検出した位相差が得られる本装置内のファイバ長の間隔ΔLは次式(1)で表される。
Figure 0005334619
例えば、式(1)において、Δf=100GHz、n=1.45とすると、ΔL=2.1mmが得られる。このとき、ファイバ長2.1mmの範囲内では、位相差とファイバ長は1対1の対応関係にあるため、位相差の測定値からファイバ長の絶対値を知ることができ、所望のファイバ長に制御することが可能となる。一方、従来の構成では、光波長オーダーでの位相を検波し、制御することは可能だが、それ以上のファイバ長を制御することは困難である。したがって、図1の構成を用いることで、光源の周波数差に応じたファイバ長を制御することが可能となり、従来と比較して制御可能なファイバ長を増加させる効果が得られる。
なお、図1の構成例によれば、レーザ光源1と光変調器23との間、光変調器23と光合波器7の間、レーザ光源2と光スイッチ4の間、レーザ光源3と光スイッチ4の間、光スイッチ4と光分岐器5の間、光分岐器5と光サーキュレータ6の間、光サーキュレータ6と光合波器7の間、光合波器7と光移相器8の間、光移相器8と光ファイバ9の間、光ファイバ9と光サーキュレータ10の間、光サーキュレータ10と光分波器11の間、光分波器11と光電変換器25の間、光分岐器5と光カプラ13の間、光サーキュレータ6と光周波数シフタ12の間、光周波数シフタ12と光カプラ13の間、および光カプラ13と光バランスト受信器14の間が光ファイバによって接続されているので、装置の小型化が可能になる。また、高い信頼性が得られるとともに、取り扱いが容易となり、自由性の高い配置が得られるなど効果がある。ただし、この実施の形態1では、レーザ光の伝送路の全てを光ファイバだけを用いることに限定するものではなく、例えば空間など、他のものを用いても構わない。このことは、以降の他の実施の形態においても当てはまることである。
また、光移相器8は、光合波器7から光分波器11までの間であれば、どの位置に設置されてもよい。ただし、光移相器8を光サーキュレータ10と光分波器11の間に設置する場合、参照光はこの経路を片道分しか伝送しないのに対し、その他の位置に設置する場合、参照光はその経路を往復する。したがって、例えば光移相器8にファイバストレッチャなどの光路長を変化させるものを用いた場合、光移相器8を光サーキュレータ10と光分波器11の間以外に設置することで、上記間に設置する場合に対し光路長調整量が半分となるという効果がある。このことは、以降の他の実施の形態においても当てはまることである。
また、周波数シフタ12は、光サーキュレータ6から光分波器11までの間、光サーキュレータ6と光カプラ13の間および光分岐器5と光カプラ13の間であれば、どの位置に設置されてもよい。ただし、光合波器7から光分波器11までの間に設置する場合、参照光とともに信号光も周波数シフトされるため、信号光の周波数シフトが好ましくない場合に、上記以外に設置した方がよい。このことは、以降の他の実施の形態においても当てはまることである。
また、光スイッチ・スイッチ(a)切り替え信号発生器21から発生する切り替え信号を、メモリ18および位相差検出器19用のトリガ信号として使用することで、位相差検出器・メモリ用トリガ信号発生器22が不要になるという効果が得られる。このことは、以降の他の実施の形態においても当てはまることである。
また、光分岐器5の分岐比については特に言及していないが、ヘテロダインビート信号電力および光バランスト受信器14から出力される雑音電力に対し、位相検波が実現できるだけの信号対雑音比(Signal to Noise Ratio、以下S/Nと称する)が確保できていればどのような分岐比でも構わない。また、ヘテロダイン検波を行う際にショット雑音限界に達していれば、さらなる検波性能の向上が得られる。このことは、以降の他の実施の形態においても当てはまることである。
また、前述したように、光バランスト受信器14は光カプラ13からの2つのレーザ光を自乗検波してその差を取り出すため、光カプラ13の分岐比は自乗検波成分がゼロとなる1:1にするのが好ましい。また、前述した光源の強度雑音の影響をさらに低下させるためには、光カプラ13から光バランスト受信器14までの2つの光路の長さを等しく設定すればよい。このことは、以降の他の実施の形態においても当てはまることである。
また、図1の構成では、参照光の位相を所望の位相と一致させるように、光路長を制御しているが、信号光の位相を所望の位相と一致させるためには、信号光と参照光の伝送経路ができるだけ一致している方が好ましい。したがって、例えば図1の構成では、レーザ光源1と光合波器7の間、光分岐器5と光サーキュレータ6の間、光サーキュレータ6と光合波器7の間、光分波器11と光電変換器25の間および参照光が光分波器11から光サーキュレータ10へ伝送される間は、信号光と参照光のうちどちらか一方のみが伝送されている経路であり、これらはできるだけ短い方が好ましい。このことは、以降の他の実施の形態においても当てはまることである。
また、図2に示すように、光サーキュレータ10を用いず、反射器26を用いて光分波器11からの参照光を反射させ、光分波器11を通過して再び光ファイバ9に伝送させてもよい。
また、光ファイバ等の物質中を光が伝播する場合、光の速さが光の波長(周波数)により異なる現象が生じ、これを分散と呼んでいる。一般的なシングルモードファイバ(以下、SMFと称する)の分散値は、波長1.3μm付近でほぼ0であり、波長1.55μm付近で約17ps/km/nmである。この「ps/km/nm」という単位は、波長が1nm離れた2つの光がファイバ長1kmを伝播したときに生じる伝播時間の差を表している。
また、一般的に、光通信などの用途で使用されるSMFは、透過損失が最も小さい1.55μm帯のものが使われることが多い。したがって、図1の構成で、レーザ光源2およびレーザ光源3から発生するレーザ光の波長を1.55μm帯とし、光ファイバ9や各部品の接続に使用している光ファイバにSMFを用いた場合、レーザ光源2およびレーザ光源3からのレーザ光が光ファイバを伝送する間に、分散による位相差が生じてしまい、光路長変動による所望の位相差のみを検出できなくなる。この対処法としては、本装置で用いている光ファイバに分散シフトファイバや分散補償器を用いればよい。
分散シフトファイバは、一般的に、ファイバ内部の屈折率を調整することで、波長1.55μm付近における分散の値を0としたファイバであり、このファイバを用いることで、分散の影響を抑圧することができる。また、分散補償器は、SMF等により生じた分散と符合が逆の分散を与えることで、伝送系全体の分散を打ち消すものであり、これを使用することでも同様に、分散の影響を抑圧することができる。また、本装置において、2つのレーザ光を使用したときの分散により生じる位相差が既知である場合には、あらかじめ位相差検出器19やメモリ18でこの値を補償しておけば、所望の位相差を検出することができる。
また、図1では、レーザ光源2とレーザ光源3の2つの光源を用いたが、それ以上の個数のレーザ光源を用いてもよい。その場合、位相差の情報として得られる数をN(Δθ)は、用いたレーザ光源の個数をN個とすると、次式(2)で表される。
Figure 0005334619
したがって、これら複数の位相差の情報をもとに光路長を制御することで、単一の位相差の情報で光路長を制御するのに対し、より正確な光路長制御が可能になるという効果が得られる。例えば、得られた位相差の平均値を導出し、この平均値と予め設定された所望の位相差とが一致するように、光移相器8で参照光の位相を調整するための制御信号を発生させてもよい。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2による光路長制御装置の構成図である。図3の構成は、図1の構成に対して、光スイッチ4、光バランスト受信器14、位相検波器16、スイッチ(a)17、メモリ18、位相差検出器・メモリ用トリガ信号発生器22を設けず、光合波器31と、光分波器32と、光分波器33と、光バランスト受信器34と、光バランスト受信器35と、位相検波器36と、位相検波器37と、位相差検出器用トリガ信号発生器38を設けている。
光合波器31は、レーザ光源2からのレーザ光とレーザ光源3からのレーザ光とを合波して光分岐器5に伝送する。なお、光分岐器5から光カプラ13に伝送されるレーザ光源2からのレーザ光を以下ではローカル光Aと称し、光分岐器5から光カプラ13に伝送されるレーザ光源3からのレーザ光を以下ではローカル光Bと称して、ともにヘテロダイン検波のためのレーザ光として使用する。また、光サーキュレータ6に伝送されるレーザ光源2からのレーザ光を以下では参照光Aと称し、光サーキュレータ6に伝送されるレーザ光源3からのレーザ光を以下では参照光Bと称して、ともにヘテロダイン検波のためのレーザ光として使用する。なお、このことは以降の他の実施の形態においても当てはまるとする。
光分波器32と光分波器33は、ともに光カプラ13からのローカル光Aおよび参照光Aと、ローカル光Bおよび参照光Bとを分離し、光バランスト受信器34もしくは光バランスト受信器35に伝送する。なお、以降の説明では、光バランスト受信器34に伝送されるレーザ光をローカル光Aおよび参照光A、光バランスト受信器35に伝送されるレーザ光をローカル光Bおよび参照光Bとする。ただし、このことは限定されるものではなく、光バランスト受信器34に伝送されるレーザ光がローカル光Bおよび参照光B、光バランスト受信器35に伝送されるレーザ光がローカル光Aおよび参照光Aであっても構わない。
光バランスト受信器34は、光分波器32と光分波器33からのローカル光Aおよび参照光Aの成分を有するレーザ光をヘテロダイン検波した後、得られるビート信号(以下ではヘテロダインビート信号Aと称する)を位相検波器36に伝送する。光バランスト受信器35は、光分波器32と光分波器33からのローカル光Bおよび参照光Bの成分を有するレーザ光をヘテロダイン検波した後、得られるビート信号(以下ではヘテロダインビート信号Bと称する)を位相検波器37に伝送する。
位相検波器36は、基準信号源15からの基準信号と、光バランスト受信器34からのヘテロダインビート信号Aとの位相を比較し、参照光Aの位相の情報を含んだ例えば電圧値などの信号を位相差検出器19に伝送する。位相検波器37は、基準信号源15からの基準信号と、光バランスト受信器35からのヘテロダインビート信号Bとの位相を比較し、参照光Bの位相の情報を含んだ例えば電圧値などの信号を位相差検出器19に伝送する。位相差検出器用トリガ信号発生器38は、位相差検出器19の所定の動作を開始するためのトリガ信号を発生し、位相差検出器19に伝送する。その他の構成については、前述の実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
次に、図3の光路長制御装置の動作について説明する。なお、前述の実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。信号光の動作は前述の実施の形態1と同様である。レーザ光源2およびレーザ光源3から、互いに異なりかつ信号光とも異なる波長を有するレーザ光が発生され、光合波器31に伝送される。光合波器31からの2つの波長の異なるレーザ光は、光分岐器5により2つに分岐され、一方はローカル光Aおよびローカル光Bとして光カプラ13に伝送され、他方は参照光Aおよび参照光Bとして光サーキュレータ6に伝送される。参照光Aおよび参照光Bが、光サーキュレータ6から光カプラ13に伝送されるまでは、前述の実施の形態1と同様の動作を行う。
その後、光分岐器5からのローカル光Aおよびローカル光Bと、周波数シフタ12からの参照光Aおよび参照光Bは、光カプラ13により位相差90°ハイブリッドで合波され、光分波器32および光分波器33に伝送される。光分波器32と光分波器33は、光カプラ13からのローカル光Aおよび参照光Aと、ローカル光Bおよび参照光Bとを分離し、ローカル光Aおよび参照光Aを光バランスト受信器34に、ローカル光Bおよび参照光Bを光バランスト受信器35にそれぞれ伝送する。光バランスト受信器34は、光分波器32と光分波器33からのローカル光Aおよび参照光Aの成分を有するレーザ光をヘテロダイン検波し、得られるヘテロダインビート信号Aを位相検波器36に伝送する。光バランスト受信器35は、光分波器32と光分波器33からのローカル光Bおよび参照光Bの成分を有するレーザ光をヘテロダイン検波し、得られるヘテロダインビート信号Bを位相検波器37に伝送する。
位相検波器36は、基準信号源15からの基準信号と、光バランスト受信器34からのヘテロダインビート信号Aとの位相を比較し、参照光Aの位相の情報を含んだ例えば電圧値などの信号を位相差検出器19に伝送する。位相検波器37は、基準信号源15からの基準信号と、光バランスト受信器35からのヘテロダインビート信号Bとの位相を比較し、参照光Bの位相の情報を含んだ例えば電圧値などの信号を位相差検出器19に伝送する。位相差検出器用トリガ信号発生器38は、位相差検出器19の所定の動作を開始するためのトリガ信号を発生し、位相差検出器19に伝送する。この光カプラ13からの2つのレーザ光は、光バランスト受信器14によりヘテロダイン検波され、得られるヘテロダインビート信号が位相検波器16に伝送される。このヘテロダインビート信号Aおよびヘテロダインビート信号Bは、位相検波器36および位相検波器37により、それぞれ基準信号源15からの基準信号の位相と比較され、参照光の位相の情報を含んだ信号が、それぞれ位相差検出器19に伝送される。
ここで、位相差検出器用トリガ信号発生器38からトリガ信号が発生されたとすると、位相差検出器19は、入力される2つの信号に情報として含まれる参照光の位相の差を検出し、この差と予め設定された所望の位相差とが一致するように光移相器8で参照光の位相を調整するための制御信号をループフィルタ20に伝送する。その後の動作は、前述の実施の形態1と同様である。
次に、図3の光路長制御装置における効果で、実施の形態1で記載していない点について説明する。図1の構成では、参照光の位相を検波する際、まず、レーザ光源2を用いて検波し、その後、光スイッチ4で光路を切り替えた後、レーザ光源3を用いて検波し、その位相差を検出することで光路長制御を実施している。したがって、互いの位相検波が同時に行われているわけではなく、少なくとも光スイッチの切り替え時間の間は、測定時間差が生じてしまう。しかし、図3の構成では、レーザ光源2およびレーザ光源3のレーザ光を同時に伝送し、2つの位相検波器を用いて同時に位相を検波しているため、図1で生じる測定時間差の間の光路長変動の影響を受けなくなり、より正確な光路長制御が可能になるという効果が得られる。また、光スイッチ4やスイッチ(a)17等が不要となるので、低コスト化、小型化などの効果も得られる。
なお、光分波器32と光分波器33は、一方を光分岐器5と光カプラ13の間、もう一方を光サーキュレータ6と周波数シフタ12の間もしくは光サーキュレータ6と光カプラ13の間に設置することもできる。ただし、一方を光分岐器5と光カプラ13の間、もう一方を光サーキュレータ6と光カプラ13の間に設置した場合には、ローカル光と参照光を合波するための光カプラがもう一つ必要になり、また、一方を光分岐器5と光カプラ13の間、もう一方を光サーキュレータ6と周波数シフタ12の間に設置した場合には、ローカル光と参照光を合波するための光カプラと、ヘテロダイン検波において参照光を周波数シフトさせる周波数シフタがもう一つ必要になる。
実施の形態3.
図4は、この発明の実施の形態3による光路長制御装置の構成図である。図4の構成は、図1の構成に対して、光サーキュレータ6、光サーキュレータ10を設けず、PBS(偏光ビームスプリッタ)41、ファラデーローテーター反射器42を設けている。また、光分岐器5と光カプラ13との間で偏波面が90°回転するように光ファイバを接続している。
PBS41は入射するレーザ光に対して、2つの直交する偏光成分に分離して出射する。ファラデーローテーター反射器42は、光分波器11からの参照光の偏光面を45°回転させて反射させ、再び光分波器11に伝送する。その他の構成については、前述の実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
次に、図4の光路長制御装置の動作について説明する。なお、前述の実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。信号光の動作は前述の実施の形態1と同様である。レーザ光源2およびレーザ光源3から発生されるレーザ光の動作は、光分岐器5に伝送されるまでは前述の実施の形態1と同様である。光分岐器5からの参照光はPBS41を通過して、光合波器7に伝送される。また、信号光と参照光が、光合波器7から光ファイバ9に伝送されるまでは前述の実施の形態1と同様である。光ファイバ9から伝送される信号光と参照光は、光分波器11により分離され、信号光は外部に出力され、参照光は45°ファラデーローテーター反射器42で偏光面を45°回転されて反射され、光分波器11を通過して再び光ファイバ9に伝送される。その後の動作は、前述の実施の形態1と同様である。
次に、図4の光路長制御装置における効果で、実施の形態1で記載していない点について説明する。光ヘテロダイン検波では、検波効率を最大にするためには、ローカル光と参照光の偏波面を一致させる必要がある。しかし、光ファイバ9や本装置内の各部品の光路接続にSMF等の偏波面が保存されない光ファイバを使用した場合、ヘテロダイン検波効率が劣化するという欠点が生じる。この欠点を解消するためには、本装置内に用いる光ファイバに偏波面保存ファイバを使用するという方法がある。またそれ以外の方法として、図4の構成を用いると、光ファイバ9に偏波面が保存されない光ファイバを使用したとしても、参照光はPBS41と45°ファラデーローテーター反射器42との間を往復で2回通過して偏波面を90°回転しているので、PBS41と45°ファラデーローテーター反射器42との間の偏波変動を補償することができる。さらに、前述したように、光分岐器5と光カプラ13との間で偏波面が90°回転するようにして光ファイバを接続させているため、ローカル光と参照光との偏波面が一致した状態で、ヘテロダイン検波を行う。したがって、図4の構成では、光ファイバに偏波面が保存されない光ファイバを使用した場合でも、高いヘテロダイン検波効率が得られるという効果がある。
実施の形態4.
図5は、この発明の実施の形態4による光路長制御装置の構成図である。図5の構成は、図1の構成に対して、レーザ光源3を設けず、光変調器51、変調信号発生器52、光分波器53を設けている。
変調信号発生器52は、光変調器51で変調を施すためのRF信号を発生する。光変調器51はレーザ光源2からのレーザ光を、変調信号発生器52から与えられるRF信号に応じて強度変調し、変調後のレーザ光を光分波器53に伝送する。この光変調器51としては、例えばマッハツエンダー型LN強度変調器などが挙げられる。このLN強度変調器は、変調により、入力されたレーザ光に対して、スペクトル上で変調周波数分シフトしたレーザ光がサイドバンドに発生する。光分波器53は、光変調器51から出力されるスペクトル上で変調周波数分シフトされたレーザ光と、変調周波数分シフトされていないレーザ光とを分離し、光スイッチ4に伝送する。その他の構成については、前述の実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
次に、図5の光路長制御装置の動作について説明する。なお、前述の実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。信号光の動作は前述の実施の形態1と同様である。レーザ光源2から発生されるレーザ光は、光変調器51により、変調信号発生器52から与えられるRF信号に応じて強度変調が施され、光分波器53に伝送される。その後、光分波器53により、スペクトル上で変調周波数分シフトされたレーザ光と、変調周波数分シフトされていないレーザ光とに分離され、光スイッチ4に伝送される。その後の動作は、前述の実施の形態1と同様である。
次に、図5の光路長制御装置における効果で、実施の形態1で記載していない点について説明する。一般に、ヘテロダイン検波では、ローカル光と参照光との間に光路差がある場合、ヘテロダインビート信号に位相雑音が発生し、検波性能が劣化する。このビート信号のスペクトルから得られるS/N比は、ローカル光と参照光との間の光路差の他に光源の線幅が影響し、光源の線幅が狭いほど高いS/N比を得ることができ、検波性能が向上する(参考文献:国際公開第WO2004/107567号パンフレット等)。ただし、狭線幅の光源は、線幅が広い光源に対して通常高額となる。そこで、図5の構成では、光源が一つのみで動作可能となっており、実施の形態1に対して低コストであるという効果が得られる。また、光源が1つ不要となるため、小型化などのメリットも得られる。
なお、例えば光変調器51に前述したLN強度変調器を用いた場合、前述したように、変調により入力されたレーザ光に対して、スペクトル上で変調周波数分シフトしたレーザ光がサイドバンドに発生し、さらに前述の動作の説明で、光分波器53により、変調周波数分シフトされたレーザ光と、変調周波数分シフトされていないレーザ光とに分離されるとした。しかし、例えば光変調器51のバイアスを調整することで、変調されていないレーザ光を発生させず、前述の変調されたサイドバンドのレーザ光のみを発生させることができる。そこで、光分波器53でこの2つのレーザ光を分離してもよい。また、レーザ光源、光変調器および変調信号発生器の代わりに、波長可変光源を用いて複数のレーザ光を発生させてもよい。
実施の形態5.
図6は、この発明の実施の形態5による光路長制御装置の構成図である。図6の構成は、図1の構成に対して、スイッチ(b)61、スイッチ(c)62、スイッチ(b)・スイッチ(c)切り替え信号発生器63をさらに設けている。スイッチ(b)・スイッチ(c)切り替え信号発生器63は、スイッチ(b)61および・スイッチ(c)62を切り替えるための信号を発生し、スイッチ(b)61およびスイッチ(c)62に伝送する。スイッチ(b)61およびスイッチ(c)62は、スイッチ(b)・スイッチ(c)切り替え信号発生器63からの信号が受信されない場合は、スイッチ(b)61から直接スイッチ(c)62に接続されている経路か、それ以外のもう一方の経路のうち直前に接続されている方に伝送するが、スイッチ(b)・スイッチ(c)切り替え信号発生器63からの信号を受信すると、スイッチを切り替え、他方に経路を変更して位相検波器16からの信号を伝送する。その他の構成については、前述の実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
次に、図6の光路長制御装置の動作について説明する。なお、前述の実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。信号光の動作は前述の実施の形態1と同様である。レーザ光源2およびレーザ光源3から発生されるレーザ光の動作は前述の実施の形態1と同様で、光バランスト受信器14からのヘテロダインビート信号が位相検波器16に伝送され、参照光の位相の情報を含んだ信号が出力されるまでの動作は前述の実施の形態1と同様である。ここで、図6のスイッチ(b)61とスイッチ(c)62を接続する2つの経路のうち、スイッチ(b)61から直接スイッチ(c)62に接続されている方を光路長微調整用経路とし、もう一方の経路を光路長粗調整用経路とし、さらに初期状態は、光路長粗調整用経路に接続されているとする。これより、位相検波器16からの信号は、スイッチ(b)61を通過してスイッチ(a)17に伝送される。スイッチ(a)17に伝送された信号が光移相器8に入力されるまでの動作は、前述の実施の形態1と同様である。
ここで、本装置の温度変動等の擾乱による光路長変動が光波長オーダーよりも小さいと判断できるような場合、スイッチ(b)・スイッチ(c)切り替え信号発生器63から切り替え信号を発生させる。スイッチ(b)61およびスイッチ(c)62は、この信号を受信後、伝送路が光路長微調整用経路に切り替えられ、位相検波器16からの制御信号が直接ループフィルタ20へ伝送される。その後の動作は、前述の実施の形態1と同様である。
次に、図6の光路長制御装置における効果で、実施の形態1で記載していない点について説明する。本装置の温度変動等の擾乱による光路長変動が光波長オーダーよりも小さいと判断できるような場合、図6の構成を用いて伝送路を光路長微調整用経路に切り替えることで、光波長オーダーでの位相を検波し、光路長を制御することが可能となり、より正確な光路長制御が可能になるという効果が得られる。
実施の形態6.
図7は、この発明の実施の形態6による光路長制御装置の構成図である。図7の構成は、図1の構成に対して、レーザ光源2、レーザ光源3、光スイッチ4、周波数シフタ12、基準信号源15、位相検波器16、スイッチ(a)17、メモリ18、位相差検出器19、光スイッチ・スイッチ(a)切り替え信号発生器21、位相差検出器・メモリ用トリガ信号発生器22を設けず、FMCWレーザ光源71、レーザ光源周波数変調信号発生器72、周波数検出器73を設けている。
レーザ光源周波数変調信号発生器72は、FMCWレーザ光源71で発生するレーザ光の発生周波数を時間とともに連続的に変化させるための変調信号を発生し、FMCWレーザ光源71に伝送する。FMCWレーザ光源71は、レーザ光源周波数変調信号発生器72から与えられる変調信号に応じて時間とともに連続的に周波数が変化するレーザ光を光サーキュレータ6に伝送する。周波数検出器73は、光バランスト受信器14からの時間とともに変化するヘテロダインビート信号の周波数を検出し、この周波数の情報を含んだ例えば電圧値などの信号が出力される。その他の構成については、前述の実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
次に、図7の光路長制御装置の動作について説明する。なお、前述の実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。信号光の動作は前述の実施の形態1と同様である。レーザ光源周波数変調信号発生器72から与えられる変調信号に応じて時間とともに周波数が変化するレーザ光が、FMCWレーザ光源71から光分岐器5に伝送される。光分岐器5により2つに分岐されたレーザ光のうち、一方はローカル光として光カプラ13に伝送され、他方のレーザ光は参照光として光サーキュレータ6に伝送される。この参照光が、光サーキュレータ6から光カプラ13に伝送されるまでは、前述の実施の形態1と同様の動作を行う。
光カプラ13からの2つのレーザ光は、光バランスト受信器14によりヘテロダイン検波され、得られるヘテロダインビート信号が周波数検出器73に伝送される。このヘテロダインビート信号は、周波数検出器73により、信号の周波数が検出され、この周波数と予め設定された所望の周波数とが一致するように光移相器8で参照光の位相を調整するための制御信号をループフィルタ20に伝送する。その後の動作は、前述の実施の形態1と同様である。
ここで、ヘテロダインビート信号の周波数を検出することで、光路長の変動を判別できる原理について、簡単に説明する。FMCWレーザ光源71は、発生するレーザ光が時間とともに連続的に変化するため、ローカル光が光バランスト受信器14に到達したときの周波数と、参照光が光バランスト受信器14に到達したときの周波数は、それぞれが光バランスト受信器14に到達するまでの時間に比例する。ここで、FMCWレーザ光源71の周波数の変化率を用いることで、前述の2つの周波数差から、参照光の光路長とローカル光の光路長との差を求めることができる。したがって、ヘテロダインビート信号の周波数の変化量から参照光の光路長の変動量を求めることができる。
次に、図7の光路長制御装置における効果で、実施の形態1で記載していない点について説明する。図7の構成では、図1の構成に対して、レーザ光源2、レーザ光源3、光スイッチ4、光分岐器5、周波数シフタ12、基準信号源15、位相検波器16、スイッチ(a)17、メモリ18、位相差検出器19、光スイッチ・スイッチ(a)切り替え信号発生器21、位相差検出器・メモリ用トリガ信号発生器22が不要となるため、低コストであるという効果が得られる。また、小型化などのメリットも得られる。
1,2,3 レーザ光源、4 光スイッチ、5 光分岐器、6 光サーキュレータ、7 光合波器、8 光移相器、9 光ファイバ、10 光サーキュレータ、11 光分波器、12 周波数シフタ、13 光カプラ、14 光バランスト受信器、15 基準信号源、16 位相検波器、17 スイッチ(a)、18 メモリ、19 位相差検出器、20 ループフィルタ、21 光スイッチ・スイッチ(a)切り替え信号発生器、22 位相差検出器・メモリ用トリガ信号発生器、23 光変調器、24 変調信号発生器、25 光電変換器、26 反射器、31 光合波器、32 光分波器、33 光分波器、34.35 光バランスト受信器、36,37 位相検波器、38 位相差検出器用トリガ信号発生器、41 偏光ビームスプリッタ、42 ファラデーローテーター反射器、51 光変調器、52 変調信号発生器、53 光分波器、61 スイッチ(b)、62 スイッチ(c)、63 スイッチ(b)・スイッチ(c)切り替え信号発生器、71 FMCWレーザ光源、72 レーザ光源周波数変調信号発生器、73 周波数検出器。

Claims (16)

  1. レーザ光を発生する第1レーザ光源と、
    切り替え信号の受信に基づいて前記レーザ光に対して切り替え前の伝送路とは別の伝送路に変更する光スイッチと、
    前記光スイッチを切り替えるための切り替え信号を発生する光スイッチ切り替え信号発生器と、
    前記光スイッチからのレーザ光を2つに分岐する光分岐器と、
    前記光分岐器からのレーザ光を第1のポートから入力して第2のポートへ出力し、第2のポートから入力されるレーザ光を第3のポートへ出力する光サーキュレータと、
    前記光サーキュレータを通過したレーザ光を光路長を変化させることで所定の位相に調整して出力する光移相器と、
    前記光サーキュレータを通過したレーザ光を、入力方向と逆方向にして、入力されるポートと同じポートから出力するレーザ光方向変換手段と、
    前記光サーキュレータを通過したレーザ光を、入力される変調信号の周波数に応じて周波数シフトして出力する周波数シフタと、
    前記周波数シフタで周波数シフトさせるための変調信号を発生する第1変調信号発生器と、
    前記光サーキュレータを通過したレーザ光と、前記光分岐器からの光サーキュレータを通過しないレーザ光とを合波して出力する光カプラと、
    前記光カプラで合波された光をヘテロダイン検波し、前記光カプラに入力された2つのレーザ光のビート信号を取り出して電気信号に変換する光受信器と、
    前記第1変調信号発生器からの信号と、前記光受信器からのビート信号との位相を比較することで、前記光分岐器で分岐したレーザ光のうち、前記光移相器を通過する方のレーザ光の位相を検波し、この位相の情報を含んだ信号を出力する位相検波器と、
    前記光スイッチで切り替える前に得られる位相検波器からの信号に情報として含まれる位相の値と、前記光スイッチで切り替えた後に得られる位相検波器からの信号に情報として含まれる位相の値との差を検出し、検出される位相差と予め設定された位相差とが一致するように前記光移相器でレーザ光の位相を調整するための信号を出力する位相差検出手段と
    を備え、
    前記第1レーザ光源は、異なる波長を有する複数のレーザ光を含む
    ことを特徴とする光路長制御装置。
  2. 請求項1に記載の光路長制御装置において、
    前記光スイッチの代わりに、前記第1レーザ光源からの複数のレーザ光を合波して出力する光合波器を設け、
    前記光合波器で合波したレーザ光に対し、前記第1レーザ光源から発生されるレーザ光の波長の違いで分離して出力する複数の第1光分波器をさらに備え、
    前記光受信器の代わりに、前記複数の第1光分波器で分離されたレーザ光のうち、同一の波長どうしでそれぞれヘテロダイン検波し、前記光カプラに入力された2つのレーザ光のビート信号を取り出して電気信号に変換する複数の光受信器を設け、
    前記位相検波器の代わりに、前記複数の光受信器からのビート信号と前記第1変調信号発生器からの信号との位相を比較することで、前記光分岐器で分岐したレーザ光のうち、前記光移相器を通過する方のレーザ光の位相を検波し、この位相の情報を含んだ信号を出力する複数の位相検波器を設け、
    前記複数の位相検波器により前記複数のレーザ光の位相を同時に検波し、この複数の位相検波器からの出力信号を前記位相差検出手段に伝送する
    ことを特徴とする光路長制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の光路長制御装置において、
    前記第1レーザ光源から発生するレーザ光と異なる波長を有するレーザ光を発生する第2レーザ光源と、
    入力される変調信号に応じて、前記第2レーザ光源からのレーザ光に対して強度変調を与える第1光変調器と、
    前記第1光変調器で強度変調を与えるための変調信号を発生する第2変調信号発生器と、
    前記光分岐器で分岐したレーザ光のうち、前記光移相器を通過する方のレーザ光と、前記第1光変調器からのレーザ光とを合波して出力する光合波器と、
    前記光合波器で合波され前記光移相器を通過したレーザ光を波長の違いで分離して出力する第2光分波器と、
    前記第2光分波器で分波されたレーザ光のうち、前記第1光変調器からのレーザ光を直接検波により電気信号に変換して出力する光電変換器と
    をさらに備え、
    前記光移相器によるレーザ光の位相の調整により、前記光合波器から前記第2光分波器までの間の光路長を一定に制御することで、前記光電変換器からの電気信号の位相を安定化させる
    ことを特徴とする光路長制御装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の光路長制御装置において、
    前記光サーキュレータの代わりに、入射するレーザ光に対して、2つの直交する偏光成分に分離して出射する偏光ビームスプリッタを設けると共に、
    前記レーザ光方向変換手段としてファラデーローテーター反射器を用いた
    ことを特徴とする光路長制御装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の光路長制御装置において、
    前記第1レーザ光源に対して入力される変調信号に応じて強度変調を与える第2光変調器と、
    前記第2光変調器で強度変調を与えるための変調信号を発生する第3変調信号発生器と、
    前記第2光変調器で出力された複数のレーザ光を波長の違いで分離して出力する第3光分波器と
    をさらに備えることを特徴とする光路長制御装置。
  6. 請求項1から5までのいずれか1項に記載の光路長制御装置において、
    切り替え信号の受信に基づいて、接続されている2つの伝送路のうち、切り替え前の伝送路と別の伝送路に変更するスイッチを、前記位相検波器と前記光移相器との間に2つ設け、
    スイッチの切り替えにより、前記位相検波器で検波した位相と予め設定された位相とが一致するように前記光移相器でレーザ光の位相を調整するための信号と、前記位相差検出手段からの信号とのいずれかを前記光移相器8に入力する
    ことを特徴とする光路長制御装置。
  7. 請求項1に記載の光路長制御装置において、
    前記第1レーザ光源および前記光スイッチの代わりに設けられたFMCWレーザ光源であって、入力される変調信号に応じて時間とともに連続的に周波数が変化するレーザ光を発生するFMCWレーザ光源と、
    前記光スイッチ切り替え信号発生器、前記周波数シフタ、前記位相検波器および前記位相差検出手段の代わりに設けられたレーザ光源周波数変調信号発生器であって、前記FMCWレーザ光源で発生するレーザ光の発生周波数を時間とともに連続的に変化させるための変調信号を発生するレーザ光源周波数変調信号発生器と、
    前記FMCWレーザ光源からのレーザ光を2つに分岐する光分岐器と、
    前記光分岐器からのレーザ光を第1のポートから入力して第2のポートへ出力し、第2のポートから入力されるレーザ光を第3のポートへ出力する光サーキュレータと、
    前記光サーキュレータを通過したレーザ光を光路長を変化させることで所定の位相に調整して出力する光移相器と、
    前記光サーキュレータを通過したレーザ光を、入力方向と逆方向にして、入力されるポートと同じポートから出力するレーザ光方向変換手段と、
    前記光サーキュレータを通過したレーザ光と、前記光分岐器からの光サーキュレータを通過しないレーザ光とを合波して出力する光カプラと、
    前記光カプラで合波された光をヘテロダイン検波し、前記光カプラに入力された2つのレーザ光のビート信号を取り出して電気信号に変換する光受信器と、
    前記位相検波器および前記位相差検出手段の代わりに設けられた周波数検出器であって、前記光受信器からの時間とともに変化するビート信号の周波数を検出し、この周波数の情報を含んだ信号を検出し、この周波数と予め設定された所望の周波数とが一致するように前記光移相器でレーザ光の位相を調整するための信号を出力する周波数検出器と
    を備えることを特徴とする光路長制御装置。
  8. 請求項3から7までのいずれか1項に記載の光路長制御装置において、
    前記第1レーザ光源と光合波器の間、前記光分岐器と前記光サーキュレータの間、前記光サーキュレータと前記光合波器の間、前記レーザ光方向変換手段と前記第2光分波器の間および前記第2光分波器と前記光電変換器の間の少なくとも一つの光路長を短くした
    ことを特徴とする光路長制御装置。
  9. 請求項1から8までのいずれか1項に記載の光路長制御装置において、
    前記第1レーザ光源から発生するレーザ光が前記光受信器に到達するまでの間の経路に、光ファイバが用いられる
    ことを特徴とする光路長制御装置。
  10. 請求項1から9までのいずれか1項に記載の光路長制御装置において、
    前記光移相器は、前記光サーキュレータと前記レーザ光方向変換手段との間に設けられた
    ことを特徴とする光路長制御装置。
  11. 請求項1から10までのいずれか1項に記載の光路長制御装置において、
    前記光カプラは、入力される2つのレーザ光を位相差90°ハイブリッドで合波させ、2つに分岐して出力し、
    前記光受信器として、前記光カプラによる合波後の2つの出力光を自乗検波してその差を取り出すことで、前記光カプラに入力された2つのレーザ光のビート信号を電気信号に変換して出力する光バランスト受信器を用いた
    ことを特徴とする光路長制御装置。
  12. 請求項11に記載の光路長制御装置において、
    少なくとも1つの前記光バランスト受信器に入力される2つのレーザ光に関して、前記光カプラから出力されて前記光バランスト受信器に入力されるまでの間で、互いの光路の長さを等しく設定したことを特徴とする光路長制御装置。
  13. 請求項11または12に記載の光路長制御装置において、
    前記光カプラによる出力光の分岐比を1対1に設定した
    ことを特徴とする光路長制御装置。
  14. 請求項1から13までのいずれか1項に記載の光路長制御装置において、
    前記第1レーザ光源から発生するレーザ光が、前記光受信器に到達するまでの間の経路に、このレーザ光の波長における分散の値が小さくなるように調整された分散シフト光ファイバを含む
    ことを特徴とする光路長制御装置。
  15. 請求項1から14までのいずれか1項に記載の光路長制御装置において、
    前記第1レーザ光源から発生するレーザ光が、前記光受信器に到達するまでの間の経路に、レーザ光の伝送により生じた分散と符合が逆の分散を与えることで、この分散を打ち消す分散補償器を含む
    ことを特徴とする光路長制御装置。
  16. 請求項1から15までのいずれか1項に記載の光路長制御装置において、
    前記第1レーザ光源から前記光受信器までの間に、前記レーザ光源からの複数のレーザ光が伝送される際に生じる分散による位相差を、前記位相差検出手段において位相差を検出する際に、あらかじめ補償しておく機能を含む
    ことを特徴とする光路長制御装置。
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