JP6719414B2 - 位相共役光発生装置及び光通信システム、並びに位相共役光発生方法 - Google Patents

位相共役光発生装置及び光通信システム、並びに位相共役光発生方法 Download PDF

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本発明は、位相共役光発生装置及び光通信システム、並びに位相共役光発生方法に関する。
光ファイバ通信システムの長距離化、大容量化を行う上で問題となるものとして、伝送路である光ファイバ中を信号光が伝搬する際に発生する信号光の非線形波形歪みがある。非線形波形歪みとは、自己位相変調(SPM)などの非線形光学現象による波形の歪みである。
非線形波形歪みを補償する第1の方法として、信号光の受信装置において演算処理を行う方法が提案されている。この方法では、例えば、受信装置において信号光に含まれる信号の演算処理を行う公知のデジタル信号処理装置(DSP)が、信号の逆伝搬計算を行って信号光が伝搬中に受けた位相変化を算出し、これを基に非線形波形歪みを補償する。しかしながら、この方法では、計算の負荷によるDSPの消費電力の増加の問題や、計算に要する時間だけ信号処理が遅延するという問題がある。さらに、信号光が波長分割多重(WDM)信号光である場合は、チャネル数が増加するにつれて計算の負荷が急激に増大するので、消費電力や遅延の問題が急激に大きくなる。
一方、第2の方法として、信号光の位相共役光を発生させることにより、非線形波形歪みを補償する方法が提案されている。この方法では、信号光を、所定の長さの伝送路を伝搬させた後、位相共役光発生装置において信号光の位相共役光を発生し、位相共役光を、同じ所定の長さ及び同じ光学特性の伝送路を伝搬させる。位相共役光は、時間軸を反転させた信号光のように振る舞うため、伝送路を伝搬中に信号光が受けた非線形波形歪み及び光ファイバの波長分散による波形歪みは、同じ長さ及び同じ光学特性の伝送路を伝搬した位相共役光では補償されることとなる。位相共役光を発生させる方法としては、例えば光ファイバ中で発生する四光波混合(FWM)を利用する方法がある。
第2の方法では、消費電力や遅延の問題は発生せず、かつWDM信号光の各チャネルの位相共役光を一括して発生させることができる。また、信号光が伝搬する伝送路の長さ及び光学特性と位相共役光が伝搬する伝送路の長さ及び光学特性とが完全に等しく無い場合でも、位相共役光に残留する波形歪みの量は、第1の方法のみを採用した場合よりも大幅に小さくなる。したがって、この残留分の波形歪みをDSPで補償する方法を併用する場合にも、消費電力や遅延は著しく少なくなる。
FWMを利用して位相共役光を発生させる場合、互いに波長が異なる2つのポンプ光を用いる技術が開示されている。また、誘導ブリュアン散乱(SBS)を抑制するために、ポンプ光を位相変調する技術も開示されている(非特許文献1〜3)。
Min-Chen Ho, et al., JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY, VOL.20, NO.3, MARCH 2002 pp.469 Mark Pelusi, et al., OFC 2015, M2E.3 Hung Nguyen Tan, et al., JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY, VOL.34, NO.13, JULY 1, 2016, pp.3194
2つのポンプ光を位相変調する場合、位相共役光がポンプ光の位相変調の影響を受けて位相変調されないようにするには、各ポンプ光に印加する2つの変調信号の位相を互いに逆位相にする必要がある。
しかしながら、従来技術では、2つの変調信号を互いに逆位相になるように調整することは困難であった。例えば、非特許文献1では、発生した位相共役光を局部発振光と干渉させ、発生したビート信号の波形を、技術者が電気スペクトラムアナライザで観測しながら2つの変調信号が互いに逆位相となるように調整している。また、非特許文献2では、技術者が位相共役光を、分解能が5MHzという超高分解能の光スペクトラムアナライザで観測しながら2つの変調信号が互いに逆位相となるように調整している。また、非特許文献3では、技術者が位相共役光のコンスタレーションをデジタルコヒーレントレシーバで観測しながら、2つの変調信号が互いに逆位相となるように調整している。このように、従来技術では、2つの変調信号を高精度に逆位相とするために、高度の知識、技量を有する技術者が高価又は操作に高度の技量が必要な装置を用いて調整している。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ポンプ光に印加する変調信号の位相関係を簡易な構成で好適な状態に調整することができる位相共役光発生装置及び光通信システム、並びに位相共役光発生方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る位相共役光発生装置は、第1変調信号によって位相変調された第1ポンプ光を出力する第1ポンプ光源と、第2変調信号によって位相変調された第2ポンプ光を出力する第2ポンプ光源と、試験光を出力する試験光源と、前記第1ポンプ光と、前記第2ポンプ光と、前記試験光と、信号光とが入力されて、前記信号光の位相共役光と前記試験光の位相共役光である試験位相共役光とを発生させる位相共役光発生部と、前記試験位相共役光をもとに前記試験位相共役光の波長変動を示す波長変動信号を発生させる波長変動信号発生部と、前記波長変動信号をもとに、前記第1ポンプ光の位相変調と前記第2ポンプ光の位相変調との間の位相誤差の情報を含む位相誤差信号を出力する位相誤差検出器と、前記位相誤差信号をもとに、前記位相誤差が小さくなるように前記第1変調信号又は前記第2変調信号の位相を調整する位相調整手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る位相共役光発生装置は、前記位相共役光発生部は、前記位相共役光と前記試験位相共役光とが発生する光ファイバを備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る位相共役光発生装置は、前記第1ポンプ光の光周波数と前記第2ポンプ光の光周波数との平均光周波数が、前記光ファイバのゼロ分散光周波数から1THzの範囲にあることを特徴とする。
本発明の一態様に係る位相共役光発生装置は、前記試験光の波長は、前記信号光の波長と前記位相共役光の波長との間の波長に設定されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る位相共役光発生装置は、前記波長変動信号発生部は、前記試験位相共役光の波長変動範囲において透過率スペクトルが波長に対して単調に変化しており、前記試験位相共役光が入力される光フィルタと、前記光フィルタを透過した前記試験位相共役光を受光してその受光強度に応じた量の電流を前記波長変動信号として出力する受光器とを備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る位相共役光発生装置は、前記光フィルタは、バンドパスフィルタであることを特徴とする。
本発明の一態様に係る位相共役光発生装置は、前記光フィルタは、エタロンフィルタであることを特徴とする。
本発明の一態様に係る位相共役光発生装置は、前記光フィルタは、アレイ導波路回折格子を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る位相共役光発生装置は、前記波長変動信号発生部は、前記試験位相共役光と局部発振光とを干渉させて2つの干渉光を発生させる光干渉計と、前記2つの干渉光を受光してその受光強度の差分を変位信号として出力する受光器と、前記変位信号を信号処理して前記波長変動信号を出力する信号処理器とを備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る位相共役光発生装置は、前記位相誤差検出器は、前記第1変調信号又は前記第2変調信号と同一の振幅及び周波数を有する基準信号と、前記波長変動信号と、を乗算し、前記位相誤差信号を出力するRFミキサを備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る位相共役光発生装置は、前記位相誤差検出器は、前記波長変動信号を2つに分離してI信号とQ信号とを生成し、前記I信号と前記Q信号とのそれぞれと、前記第1変調信号又は前記第2変調信号と同一の振幅及び周波数を有する基準信号と、を乗算し、前記位相誤差信号を出力するRF−IQミキサを備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る位相共役光発生装置は、前記位相調整手段は、電圧制御発振器であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る位相共役光発生装置は、前記位相誤差信号が入力されて、該位相誤差信号のDC成分を前記位相調整手段に出力するループフィルタを備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光通信システムは、前記位相共役光発生装置と、前記信号光を出力する送信装置と、前記信号光の位相共役光の入力を受け付ける受信装置と、前記信号光を前記位相共役光発生装置に入力させるように前記送信装置と前記位相共役光発生装置とを接続する第1伝送路と、前記信号光の位相共役光を前記受信装置に入力させるように前記位相共役光発生装置と前記受信装置とを接続する第2伝送路と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る位相共役光発生方法は、第1変調信号によって位相変調された第1ポンプ光と、第2変調信号によって位相変調された第2ポンプ光と、試験光と、信号光とによって、前記信号光の位相共役光と前記試験光の位相共役光である試験位相共役光とを発生させ、前記試験位相共役光をもとに前記試験位相共役光の波長変動を示す波長変動信号を発生させ、前記波長変動信号をもとに、前記第1ポンプ光の位相変調と前記第2ポンプ光の位相変調との間の位相誤差の情報を含む位相誤差信号を出力し、前記位相誤差信号をもとに、前記位相誤差が小さくなるように前記第1変調信号又は前記第2変調信号の位相を調整する、ことを含むことを特徴とする。
本発明によれば、位相共役光発生装置において、簡易な構成でポンプ光に印加する変調信号の位相を好適な状態に調整することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る位相共役光発生装置の模式的なブロック構成図である。 図2は、第1ポンプ光源の一例の模式的な構成図である。 図3は、位相共役光発生部の一例の模式的な構成図である。 図4は、第1ポンプ光の波長、第2ポンプ光の波長、信号光の波長帯域、信号光の位相共役光の波長帯域、試験光の波長及び試験光の位相共役光の波長の配置の一例を示す図である。 図5は、波長変動信号発生部の一例を説明する図である。 図6は、位相誤差検出器の一例の模式的な構成図である。 図7は、光フィルタがエタロンフィルタである場合を説明する図である。 図8は、波長変動信号発生部の他の一例を説明する図である。 図9は、波長変動信号発生部のさらに他の一例の模式的な構成図である。 図10は、位相誤差検出器の他の一例を説明する図である。 図11は、実施形態2に係る位相共役光発生装置の模式的な構成図である。 図12は、ラグ・リードフィルタの一例のボード線図である。 図13は、実施形態3に係る位相共役光発生装置の模式的な構成図である。 図14は、実施形態4に係る位相共役光発生装置の模式的な構成図である。 図15は、実施形態5に係る光通信システムの模式的な構成図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、各図面において、同一又は対応する構成要素には適宜同一の符号を付している。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る位相共役光発生装置の模式的なブロック構成図である。位相共役光発生装置100は、第1ポンプ光源1と、第2ポンプ光源2と、偏波ビーム合成器(PBC)3と、試験光源4と、位相共役光発生部5と、波長変動信号発生部6と、位相誤差検出器7と、ループフィルタ8と、位相調整手段としての位相調整器9と、RF(Radio Frequency)信号源10と、を備えている。なお、図1において実線の矢印は光を示しており、光の経路は光ファイバや空間光学系等で構成されている。破線の矢印は電気信号を示しており、電気信号の経路は高周波信号線等で構成されている。
第1ポンプ光源1は、第1ポンプ光PL1を出力する。第1ポンプ光PL1は、RF信号源10から出力された正弦波のRF信号である第1変調信号MS1によって位相変調された、直線偏波の光である。第2ポンプ光源2は、正弦波の第2変調信号MS2によって位相変調された、直線偏波の第2ポンプ光PL2を出力する。第2ポンプ光PL2の波長は第1ポンプ光PL1の波長とは異なる。第2変調信号MS2は、RF信号源10から出力された第1変調信号MS1が、位相調整器9によって、第1変調信号MS1と逆位相(すなわち、180度の位相差)になるように位相を調整された変調信号である。したがって、第1変調信号MS1と第2変調信号MS2とは、同一の振幅及び周波数を有する。また、RF信号源10は、第1変調信号MS1と同一の振幅及び周波数を有するRF信号である基準信号RSを出力する。RF信号源10が出力する各RF信号の周波数は、20MHzよりも大きい周波数で、100MHzから1GHzの間の周波数が望ましいが、これに限られない。
図2は、第1ポンプ光源1の一例の模式的な構成図である。第1ポンプ光源1は、単一縦モードの連続波(CW)のレーザ光を出力するCW光源1aと、位相変調器1bと、光増幅器1cとを備える。CW光源1aは、半導体レーザ素子や外部共振器を備えたレーザなどを備えており、直線偏波のレーザ光を出力するために、偏波保持光ファイバを出力光ファイバとして備える。位相変調器1bは、例えばLN変調器であり、第1変調信号MS1によって駆動され、CW光源1aから出力されたレーザ光を位相変調する。第1変調信号MS1の電圧振幅は、位相変調器1bの半波長電圧(Vπ)よりも大きいことが望ましい。光増幅器1cは、位相変調器1bによって位相変調されたレーザ光を光増幅し、第1ポンプ光PL1を出力する。光増幅器1cは、ラマン光増幅器、パラメトリック光増幅器、エルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA)、エルビウム−イッテルビウム添加光ファイバ増幅器(EYDFA)などの光ファイバ増幅器である。光増幅器1cの光出力は20dBm以上が好ましく、30dBm以上がより好ましい。なお、第2ポンプ光源2も図2と同様の構成とできる。
図1に戻って、偏波ビーム合成器3は、第1ポンプ光PL1と第2ポンプ光PL2とを偏波合成し、ポンプ光PLとして位相共役光発生部5に出力する。この時、第1ポンプ光PL1と第2ポンプ光PL2の偏波は互いに直交している。試験光源4は、試験光TLを位相共役光発生部5に出力する。試験光源4は、半導体レーザ素子などの、単一縦モードのCWレーザ光を出力する光源である。
位相共役光発生部5は、第1ポンプ光PL1と、第2ポンプ光PL2と、試験光TLと、信号光SLとが入力されて、第1ポンプ光PL1と第2ポンプ光PL2とによって、信号光SLの位相共役光PCLと、試験光TLの位相共役光である試験位相共役光TPCLと、を、アイドラ光として発生させる。ここで、信号光SLは、本実施形態1では多チャネルのWDM信号光であるが、1チャネルの信号光でもよい。また、信号光SLがWDM信号光であるので、位相共役光PCLもWDM光となる。
図3は、位相共役光発生部5の一例の模式的な構成図である。位相共役光発生部5は波長合分波器であるWDMカプラ5a、5b、5c、5dと、高非線形光ファイバ(HNLF)5eとを備えている。WDMカプラ5aは信号光SLと試験光TLとを合波してWDMカプラ5bに出力する。WDMカプラ5bは信号光SLと試験光TLとポンプ光PLとを合波して高非線形光ファイバ5eに出力する。なお、信号光SLと試験光TLとポンプ光PLとの合波の順序や合波するための合波器の構成は図3のものには限定されない。
高非線形光ファイバ5eは、第1ポンプ光PL1と第2ポンプ光PL2が入力されると、FWM(Four Wave Mixing)により、位相共役光PCLと、試験位相共役光TPCLと、を発生させる。高非線形光ファイバ5eは、非線形定数が10[1/W/km]以上であることが好ましく、ゼロ分散波長が1530nm〜1620nmの範囲内にあることが好ましい。また、高非線形光ファイバ5eは、4次の波長分散(β4)はできる限りゼロに近く、例えば絶対値が10−4[ps/km]よりも小さい方が、広帯域で位相共役光を発生できるので好ましい。また、高非線形光ファイバ5eの長さは、10m〜1000mであり、典型的には200〜800mである。
なお、第1ポンプ光源1、第2ポンプ光源2は、位相変調されていることによってそのスペクトル幅が広げられており、高非線形光ファイバ5eにおいて第1ポンプ光源1、第2ポンプ光源2に起因するSBSの発生は抑制される。その結果、第1ポンプ光源1、第2ポンプ光源2の光強度に対する位相共役光の発生効率を、位相変調をしない場合より高くすることができる。
図4は、第1ポンプ光PL1の波長、第2ポンプ光PL2の波長、信号光SLの波長帯域、位相共役光PCLの波長帯域、試験光TLの波長及び試験位相共役光TPCLの波長の配置の一例を示す図である。本実施形態1では、第2ポンプ光PL2の波長を第1ポンプ光PL1の波長よりも長くする。信号光SLは図示した波長帯域WB1に含まれている。本実施形態1では、この波長帯域WB1を基準として、以下の第1及び第2の条件を満たすように第1ポンプ光PL1の波長、第2ポンプ光PL2の波長及び高非線形光ファイバ5eのゼロ分散波長を設定している。
第1の条件として、第1ポンプ光PL1の波長を周波数で表したもの(以下、光周波数とする)と第2ポンプ光PL2の光周波数との平均光周波数が、高非線形光ファイバ5eのゼロ分散光周波数(ゼロ分散波長を周波数で表したもの)から1THzの範囲にあるようにする。これにより、ポンプ光PLと信号光SLと位相共役光PCLとで伝搬定数の関係が位相整合条件に近くなり、位相共役光の発生効率PCLが高くなる。さらに、第2の条件として、波長帯域WB1が、第1ポンプ光PL1と第2ポンプ光PL2との間であって、2つのポンプ光の平均波長よりも短波長側に配置されるようにする。これにより、信号光SLの位相共役光PCLは、波長帯域WB2内に発生する。波長帯域WB2は、第1ポンプ光PL1と第2ポンプ光PL2との間であって、2つのポンプ光の平均波長よりも長波長側に位置する。具体的には、第1ポンプ光PL1の光周波数をfp1、第2ポンプ光PL2の光周波数をfp2、信号光SLのうちの或るチャネルの光周波数をfsとし、当該チャネルに対応する位相共役光PCLのチャネルの光周波数をfcとすると、下記式が成り立つ。
fc=fp1+fp2−fs
また、信号光SLがCバンド(約1530nm〜約1565nm)内のどの波長であっても位相共役光PCLをLバンド(約1565nm〜約1600nm)に発生させるためには、上述した平均光周波数が191.55〜191.60THz(1565nm)となるように2つのポンプ光の光周波数を設定しつつ、第1ポンプ光PL1の波長を1530nmよりも短く設定する。第1ポンプ光PL1の波長を1530nmよりも短く設定する場合、第1ポンプ光PL1はラマン光増幅器やパラメトリック光増幅器を用いて光増幅できるので、図2の光増幅器1cとしてこれらの光増幅器を使用できる。また、第2ポンプ光PL2の波長は1600nmよりも長く設定するが、EDFAやEYDFAを用いて光増幅できる。
また、上述した平均光周波数が191.55〜191.60THz(1565nm)となるように2つのポンプ光の光周波数を設定しつつ、第1ポンプ光PL1の波長を1530nmと1545nmとの間に設定してもよい。これにより、Cバンド内で第1ポンプ光PL1より長い波長の信号光SLについて、その位相共役光PCLをLバンドに発生させることができる。第1ポンプ光PL1の波長を1530nmと1545nmとの間に設定する場合、第1ポンプ光PL1はEDFAやEYDFAを用いて光増幅できるので、図2の光増幅器1cとしてこれらの光増幅器を使用できる。また、第2ポンプ光PL2の波長は1585nmと1600nmとの間に設定するが、EDFAやEYDFAを用いて光増幅できる。
なお、本実施形態1では、信号光SLが波長帯域WB1に含まれ、位相共役光PCLが波長帯域WB2内に発生するようにしているが、信号光SLが波長帯域WB2に含まれるように第1ポンプ光PL1の波長及び第2ポンプ光PL2の波長を設定し、位相共役光PCLが波長帯域WB1内に発生するようにしてもよい。
つぎに、試験光TLの波長については、本実施形態1では、波長帯域WB1と波長帯域WB2との間であって、試験位相共役光TPCLが波長帯域WB2とは重ならないような波長に設定する。ただし、試験光TLの波長については、試験光TL及び試験位相共役光TPCLが波長帯域WB1又は波長帯域WB2に重ならない波長であれば、特に限定されない。
第1ポンプ光PL1は、第1変調信号MS1によって位相変調されているため、矢印Ar1に示すようにその波長が時間的に変動する。第2ポンプ光PL2は第2変調信号MS2によって位相変調されているため、矢印Ar2に示すようにその波長が、第1ポンプ光PL1の波長とは逆位相かつ同じ振幅で時間的に変動する。但し、実際には第1ポンプ光PL1の位相変調と第2ポンプ光PL2の位相変調との間の位相差には180度から誤差(位相誤差)が生じる場合がある。位相誤差が生じている場合、位相共役光PCL及び試験位相共役光TPCLは位相誤差の分だけ位相変調される。図4では位相誤差による試験位相共役光TPCLの波長変動を矢印Ar3で表している。
図3に戻って、WDMカプラ5cは、第1のポートから位相共役光PCLと試験位相共役光TPCLとをWDMカプラ5dに出力するとともに、第2のポートから信号光SLとポンプ光PLとを出力する。信号光SLとポンプ光PLとは公知の光処理器によって処理される。このような光処理器は、例えば光を吸収してそのエネルギーを熱に変換し、変換した熱を放熱する機能を有するものである。WDMカプラ5dは、第1のポートから位相共役光PCLを出力するとともに、第2のポートから試験位相共役光TPCLを出力する。なお、位相共役光PCLと試験位相共役光TPCLと信号光SLとポンプ光PLとの分波の順序や分波するための合分波器の構成は図3のものには限定されない。
図1に戻って、波長変動信号発生部6は、試験位相共役光TPCLが入力されて、入力された試験位相共役光TPCLをもとに試験位相共役光TPCLの波長変動を示す波長変動信号WVSを発生させる。
図5は、波長変動信号発生部6の一例を説明する図である。図5(a)に示すように、波長変動信号発生部6は、光フィルタ6aと受光器6bとを備える。光フィルタ6aは、本実施形態1ではバンドパスフィルタである。光フィルタ6aは、図5(b)に示すように、矢印Ar3で示す試験位相共役光TPCLの波長変動範囲において、透過率スペクトルが波長に対して単調に減少している特性を有する。光フィルタ6aは、入力された試験位相共役光TPCLを透過するが、透過後の試験位相共役光TPCLの光強度は、変動する波長に応じて変動する。したがって、光フィルタ6aは、試験位相共役光TPCLの波長変動を強度変動に変換するように機能する。なお、光フィルタ6aの透過率スペクトルと試験位相共役光TPCLの波長変動範囲との関係は図5(b)に示すものに限られない。例えば、試験位相共役光TPCLの波長変動範囲が光フィルタ6aの透過中心波長よりも短波長側になるようにして、波長変動範囲において透過率スペクトルが波長に対して単調に増加するようにしてもよい。
受光器6bは、光フィルタ6aを透過した試験位相共役光TPCLを受光してその受光強度に応じた量の電流を出力する。光フィルタ6aが試験位相共役光TPCLの波長変動を強度変動に変換するため、受光器6bが出力する電流は、試験位相共役光TPCLの波長変動を示す波長変動信号WVSとなる。例えば、光フィルタ6aの透過率スペクトルと試験位相共役光TPCLの波長変動範囲との関係が図5(b)に示す関係の場合、試験位相共役光TPCLの波長が長波長側に変動すると、光フィルタ6aの透過率は低下するので、透過した試験位相共役光TPCLの強度も低下する。その結果、波長変動信号WVSの電流値も低下する。同様に、試験位相共役光TPCLの波長が短波長側に変動すると、波長変動信号WVSの電流値は増加する。なお、光フィルタ6aの透過帯域(半値全幅)は0.1nmから10nmの範囲が好ましい。透過帯域が小さいほど、波長に対する透過率スペクトルの傾きが急峻なので、波長変動に対する強度変動が大きく、波長変動の検知感度を向上させることができる。
図6は、位相誤差検出器7の一例の模式的な構成図である。位相誤差検出器7は、RFミキサ7aを備える。位相誤差検出器7は、波長変動信号WVSをもとに、第1ポンプ光PL1の位相変調と第2ポンプ光PL2の位相変調との間の位相誤差の情報を含む位相誤差信号PES1を出力する。具体的には、位相誤差検出器7では、波長変動信号WVSとRF信号源10からの基準信号RSとがRFミキサ7aに入力される。RFミキサ7aは、波長変動信号WVSと基準信号RSを乗算し、その位相差に応じて電圧値が変化する電気信号を出力する。
波長変動信号WVSと基準信号RSとの位相差は、第1ポンプ光PL1と第2ポンプ光PL2との間の位相差に生じている位相誤差(180度の位相差に対する誤差)と、位相共役光発生部5や波長変動信号発生部6で発生した位相遅れ(例えば、高非線形光ファイバ5eやWDMカプラ5a〜5d等のポートを構成するファイバ等の伝搬により発生する位相遅れ)とを含むものである。したがって、この位相差に応じて電圧値が変化する電気信号は位相誤差の情報を含む電気信号であるので、以下では位相誤差信号PES1とする。例えば、ローパスフィルタもしくはラグ・リードフィルタであるループフィルタ8は、位相誤差信号PES1のうち、フィルタにより決まるループ帯域以下のDC成分を含む低周波成分を位相誤差信号PES2として出力する。
図1に戻って、位相調整器9は、位相誤差信号PES2が入力され、位相誤差が小さくなるように第2変調信号MS2の位相を自動的に調整する機能を有する。例えば、位相調整器9は、位相誤差が予め設定された許容値(例えば、3.6度)以下に小さくなるように、好ましくはゼロになるように第2変調信号MS2の位相を調整する。位相誤差が小さくなるように位相を調整された第2変調信号MS2は、第2ポンプ光PL2を位相変調する。なお、本実施形態1では、位相調整器9は、第2変調信号MS2の位相を調整するように配置されているが、第1変調信号MS1の位相を調整するように配置されていてもよい。
上記のような構成とされた位相共役光発生装置100では、試験位相共役光TPCLに発生する位相誤差に伴う波長変動を検出し、この波長変動から位相誤差の情報を含む位相誤差信号PES1、PES2を生成し、位相誤差信号PES2を位相調整器9に負帰還させ、位相調整器9が、位相誤差が小さくなるように第2変調信号MS2の位相を自動的に調整する。これにより、簡易な構成で各ポンプ光に印加する各変調信号の位相関係を好適な状態(すなわち、位相差が180度またはそれに近い状態)に調整することができる。
なお、本実施形態1では、位相調整器9は、RF信号源10から、第1ポンプ光PL1を位相変調する第1変調信号MS1が入力され、第2ポンプ光PL2を位相変調する第2変調信号MS2を生成するとともに、位相誤差信号PES2が入力され、位相誤差が小さくなるように第2変調信号MS2の位相を調整するように配置されているが、位相調整器9の配置はこれに限られない。例えば、位相調整器9は、RF信号源から、第2ポンプ光を位相変調する第2変調信号が入力され、第1ポンプ光を位相変調する第1変調信号を生成するとともに、位相誤差信号が入力され、位相誤差が小さくなるように第1変調信号の位相を調整するように配置されていてもよい。
(光フィルタの他の構成例)
本実施形態1では、波長変動信号発生部6における光フィルタ6aはバンドパスフィルタであるが、試験位相共役光TPCLの波長変動範囲において透過率スペクトルが波長に対して単調に変化する特性を有する光フィルタであれば特に限定されない。
図7は、波長変動信号発生部6における光フィルタ6aがエタロンフィルタである場合を説明する図である。エタロンフィルタは、透過率スペクトルが波長(光周波数)に対して周期的に変化する特性を有するフィルタである。光フィルタ6aがエタロンフィルタである場合も、矢印Ar3で示す試験位相共役光TPCLの波長変動範囲が、光フィルタ6aの透過ピーク波長よりも長波長側、又は短波長側になるようにすることによって、試験位相共役光TPCLの波長変動を強度変動に変換することができる。また、光フィルタ6aは、エタロンフィルタの他にも、透過率スペクトルが波長(光周波数)に対して周期的に変化する特性を有する光フィルタであってもよく、例えばアレイ導波路回折格子(AWG)を備えるAWGフィルタであってもよい。
エタロンフィルタやAWGフィルタのような透過率スペクトルの周期は、光周波数で表して20GHz〜200GHzであることが好ましいが、この範囲に限定されるものではなく、試験位相共役光TPCLの波長変動の範囲に応じて適宜設計すればよい。
さらに、光フィルタ6aとしては、透過率スペクトルが波長に対して単調に変化する波長帯域を有する長波長カットフィルタや短波長カットフィルタを採用してもよい。
(波長変動信号発生部の他の構成例)
図8は、波長変動信号発生部の他の一例を説明する図である。図8(a)に示すように、波長変動信号発生部16は、光干渉計であるコヒーレントミキサ16aと、バランスドフォトディテクタである受光器16b、16c、16d、16eと、DSPである信号処理器16fとを備えている。
コヒーレントミキサ16aは、コヒーレント変調方式である偏波多重四値位相変調(DP−QPSK)方式などの復調器に用いられるものと同様の構成を有する。コヒーレントミキサ16aは、直線偏波のレーザ光である局部発振光LOと試験位相共役光TPCLとが入力される。ここで、局部発振光LOの波長は、図8(b)に波長配置を示すように、試験位相共役光TPCLの波長に近い値に設定される。局部発振光LOと試験位相共役光TPCLとの光周波数差は、受光器16b〜16e及び信号処理器16fの動作帯域以下の値とする。局部発振光LOと試験位相共役光TPCLとの光周波数差を10GHz以下とすれば、受光器16b〜16e及び信号処理器16fとして動作帯域が10GHz以下のものを用いることができるので、低コスト化の点で好ましい。
コヒーレントミキサ16aは、局部発振光LOと試験位相共役光TPCLとのそれぞれを、互いに直交する偏波成分(X偏波成分、Y偏波成分)に分離する。そして、局部発振光LOのX偏波成分と試験位相共役光TPCLのX偏波成分同士を合波し、局部発振光LOのY偏波成分と試験位相共役光TPCLのY偏波成分同士を合波し、位相差を付けて干渉させて、2つ1組の干渉光を4組だけ出力する。各組の干渉光は、受光器16b〜16eのそれぞれに入力される。受光器16b〜16eはそれぞれ、入力された2つの干渉光の強度(受光強度)の差分を変位信号として出力する。信号処理器16fは入力された変位信号を信号処理し、試験位相共役光TPCLの波長変動を示す波長変動信号を出力する。試験位相共役光TPCLが波長変動するとコヒーレントミキサ16aにおける局部発振光LOとの干渉状態も変動するので、干渉光が強度変動する。したがって、信号処理器16fは変位信号を信号処理することによって、試験位相共役光TPCLの波長変動を示す波長変動信号を出力することができる。
図9は、波長変動信号発生部のさらに他の一例の模式的な構成図である。図9に示すように、波長変動信号発生部26は、偏波ビームスプリッタ(PBS)26aと、3dBカプラ26bと、光干渉計である光カプラ26c、26dと、バランスドフォトディテクタである受光器26e、26fと、DSPである信号処理器26gとを備えている。
偏波ビームスプリッタ26aは、試験位相共役光TPCLが入力される。偏波ビームスプリッタ26aは、試験位相共役光TPCLを、互いに直交する偏波成分(X偏波成分、Y偏波成分)に分離して、それぞれ光カプラ26c、26dに出力する。3dBカプラ26bは、局部発振光LOが入力され、局部発振光LOを略1:1の光強度で分岐して、それぞれ光カプラ26c、26dに出力する。
光カプラ26c、26dは、それぞれ、分離された試験位相共役光TPCLの偏波成分と、分岐された局部発振光LOとを、同じ偏波方向で合波し、干渉させて2つの干渉光を出力する。2つの干渉光は、受光器26e、26fのそれぞれに入力される。受光器26e、26fはそれぞれ、入力された2つの干渉光の強度の差分を変位信号として出力する。信号処理器26gは入力された変位信号を信号処理し、試験位相共役光TPCLの波長変動を示す波長変動信号WVSを出力する。
(位相誤差検出器の他の構成例)
図10は、位相誤差検出器の他の一例を説明する図である。図10(a)に示すように、位相誤差検出器17は、RF−IQミキサ17aと、DSPである信号処理器17bとを備えている。
RF−IQミキサ17aは、波長変動信号WVSを2つに分離して90度位相差を付けてI(In-phase)信号とQ(Quadrature-phase)信号とを生成し、I信号とQ信号のそれぞれと基準信号RSとを乗算し、各乗算信号を信号処理器17bに出力する。信号処理器17bは、各乗算信号を信号処理することによって、波長変動信号WVSに含まれる位相差の情報を求め、この位相と設定位相との位相差を位相誤差信号PES1として出力する。例えば、図10(b)に示すIQ平面において、設定位相を有する信号点は黒丸や白丸で表される位置にある。波長変動信号WVSの信号点は、設定位相を有する信号点に対してプラスの矢印の方向(位相が進む方向)又はマイナスの矢印の方向(位相が遅れる方向)に変位した位置にあるが、信号処理器17bはその位相差を位相誤差信号PES1として出力する。位相誤差がゼロになると、波長変動信号WVSの信号点は設定位相を有する信号点と重なることとなる。
(実施形態2)
図11は、実施形態2に係る位相共役光発生装置の模式的なブロック構成図である。位相共役光発生装置200は、図1に示す位相共役光発生装置100において、位相調整器9を、位相調整手段としての電圧制御発振器(VCO)(Voltage Controlled Oscillator)11に置き換えた構成を有する。また、位相共役光発生装置200では、位相共役光発生装置100の位相調整器9とは異なり、電圧制御発振器11には第1変調信号MS1は入力されず、RF信号源10から出力された基準信号RSが位相誤差検出器7に入力され、ループフィルタ8が出力した位相誤差信号PES2が電圧制御発振器11に入力されることにより、電圧制御発振器11が第2変調信号MS2を発生させて第2ポンプ光源2に出力するように構成されている。
電圧制御発振器11は、位相誤差信号PES2の電圧に応じて出力周波数を変化させて、第2変調信号MS2として出力する。第2変調信号MS2においては出力周波数の変化は位相の変化として現れる。電圧制御発振器11は、位相誤差がゼロのときの位相誤差信号PES2が入力されると第2変調信号MS2の位相が第1変調信号MS1の位相と逆位相となるように設定されている。その結果、位相共役光発生装置200では、試験位相共役光TPCLに発生する位相誤差に伴う波長変動を検出し、この波長変動から位相誤差の情報を含む位相誤差信号PES1、PES2を生成し、位相誤差信号PES2を電圧制御発振器11に負帰還させ、電圧制御発振器11が、位相誤差が小さくなるように第2変調信号MS2の周波数(位相)を自動的に調整する。これにより、簡易な構成で各ポンプ光に印加する各変調信号の位相関係を好適な状態に調整することができる。
(ループフィルタの設計)
実施形態1、2に係る位相共役光発生装置100、200で使用されるループフィルタ8の好ましい設計について説明する。位相共役光発生装置100、200において安定した負帰還を実現し、発振を防止するためには、負帰還系の位相余裕を30度以上にすることが好ましい。ここで、上述したように、位相共役光発生装置100、200では、位相共役光発生部5や波長変動信号発生部6で位相遅れが発生するので、位相余裕が低下する。また、位相共役光発生装置200では、電圧制御発振器11において90度の位相遅れが発生するので、30度以上の位相余裕を確保することが困難である。このような位相遅れの発生にも関わらず十分な位相余裕を確保するために、ループフィルタ8としてラグ・リードフィルタを用いることが好ましい。
図12は、ループフィルタ8として好適な設計のラグ・リードフィルタの一例のボード線図である。図12(a)は、強度を示し、図12(b)は、位相を示している。図12に示すラグ・リードフィルタでは、横軸を周波数の対数で表したときに、強度は、周波数が高くなるにつれて減少した後に一定となり、その後さらに減少する特性を有する。一方、位相は或る周波数で−90度からリード特性となって位相が進み、その後ラグ特性となって再び−90度になる。このとき、位相が−90度よりも大きい周波数、例えば、矢印で示す周波数にループ帯域の上限の周波数を設定し、位相余裕を30度以上にすることが好ましい。
また、ループフィルタ8のループ帯域は、高非線形光ファイバ5eが100mの場合に、光ファイバ伝搬による遅延がおよそ450ns程度あることを考慮すると、この伝搬遅延による位相遅れが36度以下となるように、220kHzよりも小さい範囲に設定することが好ましい。さらには、ループフィルタ8としてオペアンプ回路を使用したアクティブ・ループ・フィルタを採用してもよい。
(実施形態3)
図13は、実施形態3に係る位相共役光発生装置の模式的な構成図である。位相共役光発生装置100Aでは、位相共役光発生装置100において、RF信号源、位相誤差検出器、ループフィルタ、位相調整器の数を1から3に増加させた構成を有している。すなわち、位相共役光発生装置100Aは、位相共役光発生装置100のRF信号源10、位相誤差検出器7、ループフィルタ8、位相調整器9に代えて、それぞれに対応するRF信号源10A、10B、10C、位相誤差検出器7A、7B、7C、ループフィルタ8A、8B、8C、及び位相調整器9A、9B、9Cを備え、さらにRFミキサ12a、RFカプラ12b及びRFアンプ13a、13bを備えている。
RF信号源10A、10B、10Cは、基本周波数及びその高調波が互いに重ならないように、互いに素である値の基本周波数を有する正弦波のRF信号を出力する。RF信号源10Aは互いに同振幅、同周波数及び同位相の第1変調信号MS1A及び基準信号RSAを出力し、RF信号源10Bは互いに同振幅、同周波数及び同位相の第1変調信号MS1B及び基準信号RSBを出力し、RF信号源10Cは互いに同振幅、同周波数及び同位相の第1変調信号MS1C及び基準信号RSCを出力する。
RFミキサ12aは第1変調信号MS1A、MS1B、MS1Cを混合して第1変調信号MS10を出力し、RFアンプ13aは第1変調信号MS10を増幅して第1ポンプ光源1に出力する。第1ポンプ光源1が出力する第1ポンプ光PL1は第1変調信号MS10によって位相変調されたものである。
また、位相調整器9A、9B、9Cは、それぞれ、第1変調信号MS1A、MS1B、MS1Cの位相を逆位相に調整して第2変調信号MS2A、MS2B、MS2Cとして出力する。RFカプラ12bは第2変調信号MS2A、MS2B、MS2Cを混合して第2変調信号MS20を出力し、RFアンプ13bは第2変調信号MS20を増幅して第2ポンプ光源2に出力する。第2ポンプ光源2が出力する第2ポンプ光PL2は第2変調信号MS20によって位相変調されたものである。
一方、位相誤差検出器7A、7B、7Cは、それぞれ、波長変動信号WVS及び基準信号RSA、波長変動信号WVS及び基準信号RSB、波長変動信号WVS及び基準信号RSCが入力されて、それぞれ、位相誤差信号PES1に対応する位相誤差信号PES1A、PES1B、PES1Cを出力する。なお、別途周波数分離器を設け、周波数分離器によって、波長変動信号WVSを、基準信号RSA、RSB、RSCのそれぞれと同じ周波数成分に分離してから、位相誤差検出器7A、7B、7Cに入力する構成としてもよい。
ループフィルタ8A、8B、8Cは、それぞれ、位相誤差信号PES1A、PES1B、PES1Cが入力されて、位相誤差信号PES2に対応する位相誤差信号PES2A、PES2B、PES2Cを出力する。位相調整器9A、9B、9Cは、それぞれ、位相誤差信号PES2A、PES2B、PES2Cが入力され、位相誤差が小さくなるように第2変調信号MS2A、MS2B、MS2Cの位相を自動的に調整する機能を有する。
上記のような構成とされた位相共役光発生装置100Aでは、位相共役光発生装置100と同様に位相調整器9A、9B、9Cが、位相誤差が小さくなるように第2変調信号MS2A、MS2B、MS2Cの位相を自動的に調整するので、簡易な構成で各ポンプ光に印加する各変調信号の位相関係を好適な状態に調整することができる。さらに、位相共役光発生装置100Aでは、RF信号源10A、10B、10Cは、互いに素である値の基本周波数を有するRF信号を出力するので、第1変調信号MS10及び第2変調信号MS20はより白色雑音に近い特性となる。その結果、第1ポンプ光PL1及び第2ポンプ光PL2によるSBSの発生をより一層抑制できる。
(実施形態4)
図14は、実施形態4に係る位相共役光発生装置の模式的な構成図である。位相共役光発生装置200Aは、図13に示す位相共役光発生装置100Aにおいて、位相調整器9A、9B、9Cを、それぞれ、電圧制御発振器11A、11B、11Cに置き換えた構成を有する。また、位相共役光発生装置200Aでは、位相共役光発生装置100Aの位相調整器9A、9B、9Cとは異なり、電圧制御発振器11A、11B、11Cにはそれぞれ第1変調信号MS1A、MS1B、MS1Cは入力されず、電圧制御発振器11A、11B、11Cが、それぞれ第2変調信号MS2A、MS2B、MS2Cを発生させるように構成されている。
上記のような構成とされた位相共役光発生装置200Aでは、位相共役光発生装置100Aと同様に、簡易な構成で各ポンプ光に印加する各変調信号の位相関係を好適な状態に調整することができるとともに、第1ポンプ光PL1及び第2ポンプ光PL2によるSBSの発生をより一層抑制できる。
(実施形態5)
図15は、実施形態5に係る光通信システムの模式的な構成図である。光通信システム1000は、実施形態1に係る位相共役光発生装置100と、信号光SLを出力する送信装置1001と、信号光SLを位相共役光発生装置100に入力させるように送信装置1001と位相共役光発生装置100とを接続する光ファイバ伝送路である第1伝送路1002と、第1伝送路1002に設けられたブースター増幅器である光ファイバ増幅器1003と、位相共役光発生装置100から出力された位相共役光PCLの入力を受け付ける受信装置1004と、位相共役光PCLを受信装置1004に入力させるように位相共役光発生装置100と受信装置1004とを接続する光ファイバ伝送路である第2伝送路1005と、第2伝送路1005に設けられたプリ増幅器である光ファイバ増幅器1006と、を備えている。第1伝送路1002と第2伝送路1005とは、波長分散特性と非線形定数とを含む光学特性が同じに設計されており、同じ長さに設計されている。
この光通信システム1000では、ポンプ光に印加する変調信号の位相関係を簡易な構成で好適な状態に調整することができる位相共役光発生装置100を備えているので、実用上好適な長距離、大容量光通信システムである。
また、受信装置1004は、位相共役光PCLに含まれる非線形波形歪みを補償する機能を有するDSPを備えている。光通信システム1000は、位相共役光発生装置100を備えているので、例えば設計誤差や製造誤差等によって第1伝送路1002と第2伝送路1005との光学特性及び長さが互いに異なっている場合でも、DSPは少ない負荷で非線形波形歪みを補償することができる。そのため、光通信システム1000は消費電力や信号処理遅延の少ないシステムである。
なお、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。例えば、光通信システム1000では、位相共役光発生装置として実施形態1に係る位相共役光発生装置100を備えているが、他の実施形態2〜4に係る位相共役光発生装置のいずれを備えるようにしてもよい。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
1 第1ポンプ光源
1a CW光源
1b 位相変調器
1c 光増幅器
2 第2ポンプ光源
3 偏波ビーム合成器
4 試験光源
5 位相共役光発生部
5a、5b、5c、5d WDMカプラ
5e 高非線形光ファイバ
6、16、26 波長変動信号発生部
6a 光フィルタ
6b、16b、16c、16d、16e、26e、26f 受光器
16f、17b、26g 信号処理器
7、7A、7B、7C、17 位相誤差検出器
7a、12a RFミキサ
8、8A、8B、8C ループフィルタ
9、9A、9B、9C 位相調整器
10、10A、10B、10C RF信号源
11、11A、11B、11C 電圧制御発振器
12b RFカプラ
13a、13b RFアンプ
16a コヒーレントミキサ
17a RF−IQミキサ
26a 偏波ビームスプリッタ
26b 3dBカプラ
26c、26d 光カプラ
100、100A、200、200A 位相共役光発生装置
1000 光通信システム
1001 送信装置
1002 第1伝送路
1004 受信装置
1005 第2伝送路
1003、1006 光ファイバ増幅器
LO 局部発振光
MS1、MS1A、MS1B、MS1C、MS10 第1変調信号
MS2、MS2A、MS2B、MS2C、MS20 第2変調信号
PCL 位相共役光
PES1、PES1A、PES1B、PES1C、PES2、PES2A、PES2B、PES2C 位相誤差信号
PL ポンプ光
PL1 第1ポンプ光
PL2 第2ポンプ光
RS、RSA、RSB、RSC 基準信号
SL 信号光
TL 試験光
TPCL 試験位相共役光
WB1、WB2 波長帯域
WVS 波長変動信号

Claims (15)

  1. 第1変調信号によって位相変調された第1ポンプ光を出力する第1ポンプ光源と、
    第2変調信号によって位相変調された第2ポンプ光を出力する第2ポンプ光源と、
    試験光を出力する試験光源と、
    前記第1ポンプ光と、前記第2ポンプ光と、前記試験光と、信号光とが入力されて、前記信号光の位相共役光と前記試験光の位相共役光である試験位相共役光とを発生させる位相共役光発生部と、
    前記試験位相共役光をもとに前記試験位相共役光の波長変動を示す波長変動信号を発生させる波長変動信号発生部と、
    前記波長変動信号をもとに、前記第1ポンプ光の位相変調と前記第2ポンプ光の位相変調との間の位相誤差の情報を含む位相誤差信号を出力する位相誤差検出器と、
    前記位相誤差信号をもとに、前記位相誤差が小さくなるように前記第1変調信号又は前記第2変調信号の位相を調整する位相調整手段と、
    を備えることを特徴とする位相共役光発生装置。
  2. 前記位相共役光発生部は、前記位相共役光と前記試験位相共役光とが発生する光ファイバを備えることを特徴とする請求項1に記載の位相共役光発生装置。
  3. 前記第1ポンプ光の光周波数と前記第2ポンプ光の光周波数との平均光周波数が、前記光ファイバのゼロ分散光周波数から1THzの範囲にあることを特徴とする請求項2に記載の位相共役光発生装置。
  4. 前記試験光の波長は、前記信号光の波長と前記位相共役光の波長との間の波長に設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の位相共役光発生装置。
  5. 前記波長変動信号発生部は、前記試験位相共役光の波長変動範囲において透過率スペクトルが波長に対して単調に変化しており、前記試験位相共役光が入力される光フィルタと、前記光フィルタを透過した前記試験位相共役光を受光してその受光強度に応じた量の電流を前記波長変動信号として出力する受光器とを備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の位相共役光発生装置。
  6. 前記光フィルタは、バンドパスフィルタであることを特徴とする請求項5に記載の位相共役光発生装置。
  7. 前記光フィルタは、エタロンフィルタであることを特徴とする請求項5に記載の位相共役光発生装置。
  8. 前記光フィルタは、アレイ導波路回折格子を備えることを特徴とする請求項5に記載の位相共役光発生装置。
  9. 前記波長変動信号発生部は、前記試験位相共役光と局部発振光とを干渉させて2つの干渉光を発生させる光干渉計と、前記2つの干渉光を受光してその受光強度の差分を変位信号として出力する受光器と、前記変位信号を信号処理して前記波長変動信号を出力する信号処理器とを備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の位相共役光発生装置。
  10. 前記位相誤差検出器は、前記第1変調信号又は前記第2変調信号と同一の振幅及び周波数を有する基準信号と、前記波長変動信号と、を乗算し、前記位相誤差信号を出力するRFミキサを備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の位相共役光発生装置。
  11. 前記位相誤差検出器は、前記波長変動信号を2つに分離してI信号とQ信号とを生成し、前記I信号と前記Q信号とのそれぞれと、前記第1変調信号又は前記第2変調信号と同一の振幅及び周波数を有する基準信号と、を乗算し、前記位相誤差信号を出力するRF−IQミキサを備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の位相共役光発生装置。
  12. 前記位相調整手段は、電圧制御発振器であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載の位相共役光発生装置。
  13. 前記位相誤差信号が入力されて、該位相誤差信号のDC成分を前記位相調整手段に出力するループフィルタを備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一つに記載の位相共役光発生装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか一つに記載の位相共役光発生装置と、
    前記信号光を出力する送信装置と、
    前記信号光の位相共役光の入力を受け付ける受信装置と、
    前記信号光を前記位相共役光発生装置に入力させるように前記送信装置と前記位相共役光発生装置とを接続する第1伝送路と、
    前記信号光の位相共役光を前記受信装置に入力させるように前記位相共役光発生装置と前記受信装置とを接続する第2伝送路と、
    を備えることを特徴とする光通信システム。
  15. 第1変調信号によって位相変調された第1ポンプ光と、第2変調信号によって位相変調された第2ポンプ光と、試験光と、信号光とによって、前記信号光の位相共役光と前記試験光の位相共役光である試験位相共役光とを発生させ、
    前記試験位相共役光をもとに前記試験位相共役光の波長変動を示す波長変動信号を発生させ、
    前記波長変動信号をもとに、前記第1ポンプ光の位相変調と前記第2ポンプ光の位相変調との間の位相誤差の情報を含む位相誤差信号を出力し、
    前記位相誤差信号をもとに、前記位相誤差が小さくなるように前記第1変調信号又は前記第2変調信号の位相を調整する、
    ことを含むことを特徴とする位相共役光発生方法。
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