JP2009060241A - 高周波信号光伝送システム及び高周波信号光伝送方法 - Google Patents

高周波信号光伝送システム及び高周波信号光伝送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009060241A
JP2009060241A JP2007224199A JP2007224199A JP2009060241A JP 2009060241 A JP2009060241 A JP 2009060241A JP 2007224199 A JP2007224199 A JP 2007224199A JP 2007224199 A JP2007224199 A JP 2007224199A JP 2009060241 A JP2009060241 A JP 2009060241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
signal
wavelength
phase
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007224199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4849683B2 (ja
Inventor
Hitoshi Kiuchi
等 木内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Natural Sciences
Original Assignee
National Institute of Natural Sciences
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Natural Sciences filed Critical National Institute of Natural Sciences
Priority to JP2007224199A priority Critical patent/JP4849683B2/ja
Priority to US12/155,420 priority patent/US7974541B2/en
Publication of JP2009060241A publication Critical patent/JP2009060241A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4849683B2 publication Critical patent/JP4849683B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/25Arrangements specific to fibre transmission
    • H04B10/2575Radio-over-fibre, e.g. radio frequency signal modulated onto an optical carrier

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

【課題】伝送による遅延位相量の補償を行うことで、光による高安定な高周波信号の長距離伝送を可能とする高周波信号光伝送システム及び方法を得る。
【解決手段】2つの光信号の差周波数による高周波信号伝送において、周波数シフトした戻り光信号を用いたラウンドトリップを行い、送信光信号とラウンドトリップ戻り光信号の位相測定をマイケルソン干渉計の原理で2つの光信号それぞれ独立に同時に行い、2つの光信号を分離するフィルタ24を持ち、2つの光信号の一方の経路に入れた光移相器25内の送受光信号をお互い直交した偏波状態とすることでラウンドトリップの送受光信号を区別し、光移相器25を通過した後の偏波を補償するために光移相器25の通過光を反射させ、往復で通過させることで光の可逆性を利用して光移相器25の偏波回転を除去し、送信光信号とラウンドトリップ戻り光信号の位相を測定して位相同期させることで伝送位相補償を行う。
【選択図】図1

Description

この発明は、伝送による遅延位相量の補償を行うことで、光による高安定な高周波信号(SIN波)の長距離伝送を可能とする高周波信号光伝送システム及び高周波信号光伝送方法に関するものである。
長距離の同軸ケーブルでは、ギガヘルツ以上の高い周波数を伝送することはできない。一方、光ファイバでは、高周波信号の伝送において、光の偏波モード分散(PMD:Polarization mode dispersion)により遅延誤差を生じる。
マイクロ波信号を光によって伝送する場合には、波長の異なる2つの光(波長λ1とλ2)を用いて行われる。これらの2つの光の周波数(位相)差が伝送したいマイクロ波信号の周波数となる。
図3は、1本の光ファイバ中をラウンドトリップする波長の違う2つの光を示す図である。図3において、左端が光の送信端であり、右端が光の伝送先である。この時、2つの光の差周波数に相当するものが伝送したいマイクロ波周波数である。この差周波数は、右端の伝送先で光検出器のミキサーとしての働きでマイクロ波周波数として取り出される。図3(a)及び(b)に示すように、2つの光のラウンドトリップする長さを変えて描いているのは、偏波モード分散(PMD)で2つの光夫々の遅延量が異なることを表している。光ファイバ伝送では、偏波モード分散により2つの光夫々で遅延量が異なり、独立した補正が不可欠である。
光ファイバの左端から入力される2つの光(波長λ1とλ2)の夫々の初期位相を0と仮定する。2つの光の内、図3(b)に示すように、光波長λ2に位相制御用の光移相器(移相量Φ)があるものとする。光波長λ1でラウンドトリップして戻って来た位相を((2πm)+φ)とし、光波長λ2でラウンドトリップして戻って来た位相を((2πn)+φ+2Φ)とする。
ここで、一本のファイバを光が往復するので、右端の伝送先がラウンドトリップの中点にあると考えられる。そこでの光位相は、光波長λ1において、mが偶数の時には(φ)/2、mが奇数の時には(φ)/2+πとなる。
また、光波長λ2において、nが偶数の時には(φ)/2+Φ、nが奇数の時には(φ)/2+Φ+πとなる。
もし、φ=φ+2Φとなるように光位相を制御すると、右端の伝送先での2つの光(波長λ1とλ2)の位相が揃う、もしくは丁度πだけ異なる状態となる。伝送する信号は、2つの光(波長λ1とλ2)の位相の差として送られるため、長距離の光ファイバの右端の伝送先での伝送信号の位相は、左端の送信端での信号位相と同一、もしくは丁度πだけずれた信号となる。光位相をφ=φ+2Φと制御すれば、光ファイバの影響を気にせず、安定して高周波信号の長距離伝送が可能となる。この時、ファイバでの伝送中に外部から与えられる影響は、2つの光(波長λ1とλ2)に共通となるため、右端の伝送先での2つの光(波長λ1とλ2)の差を取ると共通雑音として相殺される。
これを可能とするには、2つの光(波長λ1とλ2)の片方にのみに入れた光移相器をラウンドトリップの送受(行きと戻り)光を区別しながら、送受計2回通過させる必要がある。このために、光周波数シフタ、偏波スプリッタ、サーキュレータを用いた構造とし、光移相器内の送受2波を直交した偏波状態とすることで区別を行う。また、光移相器を通過した後の偏波を補償するために、光移相器の通過光を反射させ、往復で通過させることで光の可逆性を利用して移相器の偏波回転を除去する。
ラウンドトリップによる2つの光(波長λ1とλ2)の位相は、送受光を分離するための伝送先(右端)での光周波数シフタの2倍の周波数の信号位相としてマイケルソン干渉計の原理により光検出器で検出され、φ=φ+2Φとなるように光移相器を制御することで遅延位相補償を可能とすることができる。
図4は、従来の高周波信号光伝送システムの構成を示す図である(例えば、非特許文献1参照)。図4において、レーザー光は、送信側の光カプラ1により分配され、片方のレーザー光から2光波発生器2でマイクロ波信号M1を用いて波長の異なったコヒレントな2つの光信号が作られる。これにより、マイクロ波信号M1の周波数だけ離れた2つの光信号(波長λ1とλ2)を作り出す。このマイクロ波信号M1は、伝送したい高安定な信号である。2光波発生器2の構成は、2つの光信号の偏波が揃うことが条件である。
2つの光信号は、垂直偏波であり、偏波ビームスプリッタ3に導かれ、ファイバストレッチャ4を通過、さらに、光ファイバ5を通過後、受信側の光カプラ6で分配され、片方の2つの光信号は光検出器7に導かれ、マイクロ波信号M2として出力される。
光カプラ6で分配された残りの片方の2つの光信号は、ラウンドトリップ信号として光変調器8でマイクロ波信号M3の周波数だけ周波数シフトされた後、ファラデー(Faraday)反射器9で反射される。このファラデー反射器9は、光に90度のファラデー(Faraday)回転を与えるので、90度偏波が異なった光として反射される。
ファラデー反射器9の反射光は、光変調器8で再度、マイクロ波信号M3の周波数だけ周波数シフトされた後、光カプラ6、光ファイバ5、ファイバストレッチャ4を通過し、偏波ビームスプリッタ3に戻される。光の可逆性を考慮すると、受信側から戻された光は90度偏波の違った光となるため水平偏波となり、偏波ビームスプリッタ3で光カプラ10へ導かれる。
光カプラ10において、光カプラ1で分配された残りの片方の2つの光信号と、偏波ビームスプリッタ3により導かれた2つの光信号が混合される。偏波ビームスプリッタ3からの2つの光信号は、光カプラ1からの光信号より、マイクロ波信号M3の周波数の2倍だけ周波数が異なっている。光カプラ10で混合された2つの光信号は、光検出器11でマイクロ波のビート信号として検出される。ビート周波数は、マイクロ波信号M3の2倍の周波数である。これにミキサー12で2倍のマイクロ波信号M4のシフト周波数を掛け合わせ、誤差信号をファイバストレッチャ4の制御に用いる。
マイクロ波信号M3のシフト周波数は、送信信号と戻りの信号を区別するためのものであり、低周波数の信号である。マイクロ波信号M3の影響は、1つの光信号の位相だけしか測定しないので測定結果に入り込む。このため、マイクロ波信号M3と2倍のシフト周波数のマイクロ波信号M4を何らかの方法で位相同期させる必要がある。また、光ファイバ5での伝送中に入り込んだ擾乱は、1つの光信号の位相だけしか測定しないので測定結果に入り込む。さらに、1つの光信号の位相だけしか測定しないので偏波モード分散(PMD)の影響を除去できない。
J.Francois and B.Shillue, "Precision timing control for radio astronomy", IEEE control systems magazine, 19-27, Feb. 2006.
上述したような従来の高周波信号光伝送システムでは、1つの光信号の位相だけしか測定しないので、マイクロ波信号M3の影響が測定結果に入り込む。また、光ファイバでの伝送中に入り込んだ擾乱は、1つの光信号の位相だけしか測定しないので測定結果に入り込む。さらに、1つの光信号の位相だけしか測定しないので、偏波モード分散の影響を除去できないという問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、伝送による遅延位相量の補償を行うことで、光による高安定な高周波信号(SIN波)の長距離伝送を可能とする高周波信号光伝送システム及び高周波信号光伝送方法を得るものである。
この発明に係る高周波信号光伝送システムは、高周波信号を光ファイバによって長距離伝送する高周波信号光伝送システムであって、前記高周波信号である第1のマイクロ波信号を用いて、入力されたレーザー光から前記第1のマイクロ波信号の周波数だけ離れた第1の波長の光信号及び第2の波長の光信号を発生する2光波発生手段と、前記2光波発生手段により発生された2つの光信号を分配する光分配手段と、前記光分配手段により分配された片方の2つの光信号の方向を変え、位相が制御された第2の波長の光信号を含む2つの光信号を前記光ファイバに導くとともに、前記光ファイバにより受信側から戻された2つの光信号の方向を変え、位相が再度制御された第2の波長の光信号を含む2つの光信号を前記光ファイバと異なる方向に導く光方向変換手段と、計算された位相差に基づき、前記光方向変換手段により導かれた送信すべき2つの光信号のうち第2の波長の光信号の位相を制御して前記光方向変換手段へ戻すとともに、前記光方向変換手段により導かれ受信側から戻された2つの光信号のうち第2の波長の光信号の位相を制御して前記光方向変換手段へ戻す移相制御手段と、前記光ファイバによって伝送された2つの光信号の差周波数を第2のマイクロ波信号として検出するとともに、前記伝送された2つの光信号について、第3のマイクロ波信号で周波数シフトし、かつ偏波を90度回転させて前記光ファイバへ導く受信側処理手段と、前記光分配手段により分配された残りの片方の2つの光信号と前記光方向変換手段により導かれ受信側から戻されて位相が再度制御された第2の波長の光信号を含む2つの光信号を混合し、第1の波長の光信号及び第2の波長の光信号に波長分割し、前記第1及び第2の波長のマイクロ波信号のビート周波数を検出し、前記第1のマイクロ波信号と前記第2のマイクロ波信号の位相差を計算して前記移相制御手段へ出力する位相計算手段とを設けたものである。
この発明に係る高周波信号光伝送システムは、伝送による遅延位相量の補償を行うことで、光による高安定な高周波信号(SIN波)の長距離伝送を可能とするという効果を奏する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る高周波信号光伝送システムについて図1を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る高周波信号光伝送システムの構成を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1において、この発明の実施の形態1に係る高周波信号光伝送システムは、送信側に、入力されたレーザー光から、マイクロ波信号M1を用いて波長の異なったコヒレントな2つの光信号(波長λ1とλ2)を発生する2光波発生器(2光波発生手段)2と、2つの光信号を分配する光カプラ(光分配手段)21と、光信号の方向を変えるサーキュレータ22と、垂直偏波光をサーキュレータ22及びフィルタ24間で通過させ、水平偏波光をサーキュレータ28及びフィルタ24間で通過させる偏波ビームスプリッタ23と、波長λ1の光信号を反射し、波長λ2の光信号を通過させるフィルタ24と、波長λ2の光信号の位相を制御する移相器(光移相器)25と、波長λ2の光信号を反射するフィルタ26と、垂直偏波光をサーキュレータ22及び光ファイバ5間で通過させ、水平偏波光を光ファイバ5及びサーキュレータ28間で通過させる偏波ビームスプリッタ27と、光信号の方向を変えるサーキュレータ28と、光信号を混合する光カプラ29と、光信号を波長分割する光分波器30と、マイクロ波として光のビート信号を検出する光検出器31、32と、光検出器31、32から出力されるマイクロ波の位相差を計算する、すなわちマイクロ波信号M1とマイクロ波信号M2の位相差を計算する位相計算器33とが設けられている。なお、この発明の光方向変換手段は、サーキュレータ22、偏波ビームスプリッタ23、偏波ビームスプリッタ27及びサーキュレータ28から構成されている。また、移相制御手段は、フィルタ24、移相器25及びフィルタ26から構成されている。さらに、位相計算手段は、光カプラ29、光分波器30、光検出器31、32及び位相計算器33から構成されている。
フィルタ24及び26は、共にFBG(Fiber Bragg Grating)で構成されている。FBGは、ある特定の波長の光を反射し、それ以外を通過させる。フィルタ24で波長λ1の光信号を反射し、波長λ2の光信号を通過させる。フィルタ26で波長λ2の光信号を反射する。つまり、フィルタ24とフィルタ26の間では、波長λ2の光信号のみへの操作が可能である。両者は、反射により元の偏波に戻される。フィルタ24とフィルタ26と偏波を用いることで、片方の光信号のみをコヒレントのまま取り出すことができる。また、往復の光信号で偏波が90度異なるので、往復光を区別できることになる。さらに、フィルタ24とフィルタ26の間は、ラウンドトリップ往復で2回通過するので、ここに移相器25を置くことで、行きと帰りの通過時に同じだけの位相量を片方の光信号に与えることが可能となる。これにより、図3(b)の光移相器を実現している。なお、フィルタ26は、反射器でも良い。
また、図1において、この発明の実施の形態1に係る高周波信号光伝送システムは、受信側に、光信号を分配する光カプラ6と、2つの光信号からマイクロ波信号M2を検出する光検出器(Photo-mixer)7と、光信号をマイクロ波信号M3で周波数シフトする光変調器8と、光信号の偏波を90度回転させて光信号を反射するファラデー(Faraday)反射器9とが設けられている。なお、この発明の受信側処理手段は、光カプラ6、光検出器7、光変調器8及びファラデー反射器9から構成されている。
なお、図1において、送信側と受信側の間には、光ファイバ5が設けられている。この光ファイバ5は、一般のシングルモードファイバで伝送用の長距離のものであり、偏波保持ができないものを使用可能である。
つぎに、この実施の形態1に係る高周波信号光伝送システムの動作について図面を参照しながら説明する。
この高周波信号光伝送システムの動作の概要は、次の通りである。2つの光信号の差周波数による高周波信号伝送において、周波数シフトした戻り光信号を用いたラウンドトリップを行い、送信光信号とラウンドトリップ戻り光信号の位相測定をマイケルソン干渉計の原理で2つの光信号それぞれ独立に同時に行い、2つの光信号を分離するフィルタ24を持ち、2つの光信号の一方の経路に入れた光移相器25内の送受光信号をお互い直交した偏波状態とすることでラウンドトリップの送受光信号を区別し、光移相器25を通過した後の偏波を補償するために光移相器25の通過光を反射させ、往復で通過させることで光の可逆性を利用して光移相器25の偏波回転を除去し、送信光信号とラウンドトリップ戻り光信号の位相を測定して位相同期させることで伝送位相補償を行う。
この発明の実施の形態1に係る高周波信号光伝送システムは、ラウンドトリップ遅延測定を2つの光信号について独立に同時に行い、両者の差として伝送マイクロ波信号の往復による伝送遅延位相を測定するものである。
この発明の実施の形態1に係る高周波信号光伝送システムは、図1に示すように、受信側において、反射器9にファラデーミラー(Faraday mirror)を用い、光ファイバ5中を通る光信号の偏波が往復で90度異なる。本来は、往復で同じ偏波の方が偏波モード分散(PMD)等を考えると測定原理と一致するが、ファラデー反射器9を用い、偏波を往復で90度回転させると光ファイバ5中で発生する後方散乱の影響を受け難くなり、SNRで有利になる。
図1に示すように、送信側において、2光波発生器2で、マイクロ波信号M1を用いて、入力されたレーザー光から、波長の異なったコヒレントな2つの光信号が発生される。これにより、マイクロ波信号M1の周波数だけ離れた、波長λ1の光信号と波長λ2の光信号を作り出す。このマイクロ波信号M1は、伝送したい高安定な高周波信号である。2光波発生器2の構成は、2つの光信号の偏波が揃うことが条件であり、LN(Lithium Niobate)変調器等の変調器、もしくはレーザー光と位相同期した副レーザーを用いて2つの光信号を作成する方式でも良い。
2つの光信号は、垂直偏波であり、光カプラ21、サーキュレータ22を通過後、偏波ビームスプリッタ23に導かれる。さらに、偏波ビームスプリッタ23により、フィルタ24に導かれ、フィルタ24で波長λ1の光信号が反射されて偏波ビームスプリッタ23に戻される。
一方、波長λ2の光信号は、フィルタ24を通過し、さらに、移相器25を通過後、フィルタ26で反射される。その後、フィルタ26で反射された波長λ2の光信号は、移相器25、フィルタ24を再度通過後、偏波ビームスプリッタ23に戻され、波長λ1の光信号と合流する。
この一連の処理では、光の可逆性があるので偏波は変わらず、垂直偏波のままである。このため、2つの光信号は、偏波ビームスプリッタ23からサーキュレータ22に戻され、偏波ビームスプリッタ27に導かれる。そして、垂直偏波の2つの光信号は、光ファイバ5に導かれる。
垂直偏波の2つの光信号は、光ファイバ5を通過後、受信側の光カプラ6で分配される。分配された片方の2つの光信号は、光検出器7に導かれ、マイクロ波信号M2として検出される。この光検出器(Photo-mixer)7は、2つの光信号の差周波数をマイクロ波信号M2として取り出す。このマイクロ波信号M2が伝送後の高周波信号である。
受信側の光カプラ6で分配された残りの片方の2つの光信号は、ラウンドトリップ信号として光変調器8でマイクロ波信号M3の周波数だけ周波数シフトされた後、ファラデー反射器9で反射される。このファラデー反射器9は、光に90度のファラデー(Faraday)回転を与えるので、90度偏波が異なった水平偏波の光として反射される。この反射光は、光変調器8で再度、マイクロ波信号M3の周波数だけ周波数シフトされた後、光カプラ6に導かれ、さらに、光ファイバ5に導かれる。
受信側から光ファイバ5を通過し、送信側へ戻された2つの光信号は、偏波ビームスプリッタ27に戻される。光の可逆性を考慮すると、戻された2つの光信号は、90度偏波の違った光となるため水平偏波であり、偏波ビームスプリッタ27でサーキュレータ28へ導かれる。
サーキュレータ28から偏波ビームスプリッタ23に導かれた水平偏波の2つの光信号は、さらに、偏波ビームスプリッタ23により、フィルタ24に導かれ、このフィルタ24で波長λ1の光信号が反射されて偏波ビームスプリッタ23に戻される。
一方、波長λ2の光信号は、フィルタ24を通過し、さらに、移相器25を通過後、フィルタ26で反射される。その後、フィルタ26で反射された波長λ2の光信号は、移相器25、フィルタ24を再度通過後、偏波ビームスプリッタ23に戻され、波長λ1の光信号と合流する。
この一連の処理では、光の可逆性があるので偏波は変わらず、水平偏波のままである。このため、戻された2つの光信号は、偏波ビームスプリッタ23からサーキュレータ28に戻され、さらに、光カプラ29に導かれる。
光カプラ29において、光カプラ21で分配された残りの片方の2つの光信号と、サーキュレータ28により導かれた2つの光信号が混合される。サーキュレータ28から導かれた光信号は、光カプラ21で分配された光信号より、マイクロ波信号M3の周波数の2倍だけ周波数が異なっている。
光カプラ29で混合された2つの光信号は、光分波器30で波長λ1の光信号と波長λ2の光信号に波長分割され、光検出器31、32でマイクロ波のビート信号として検出される。このビート周波数は、マイクロ波信号M3の2倍の周波数である。すなわち、この光分波器30の出力として、波長λ1の送信光信号と、波長λ1のマイクロ波信号M3の周波数の2倍だけ周波数がずれた波長λ1の戻り光信号が光検出器31へ送られる。また、波長λ2の送信光信号と、マイクロ波信号M3の周波数の2倍だけ周波数がずれた波長λ2の戻り光信号が光検出器32へ送られる。結果として、光検出器31、32の出力として、夫々マイクロ波信号M3の周波数の2倍の周波数のマイクロ波信号が得られる。
位相計算器33は、光検出器31、32の出力に基づき送受光信号の位相差を計算する。2つの光信号について、それぞれ送受光信号の位相差として、マイクロ波の形でマイケルソン干渉計の原理により取り出される。位相計算器33により計算された位相量は、光ファイバ5等のケーブル往復分に相当する。つまり、求められた位相は、光ファイバ5等を通過したための遅延の往復分の影響が入り込むため、マイクロ波信号M1とマイクロ波信号M2の位相差の2倍となる。このため、位相計算器33で求められた位相の半分の量が、光ファイバ5等の遅延による付加位相として求められる。光検出器31、32で検出したそれぞれの位相が同じになるように移相器25を制御すれば、受信側のマイクロ波信号M2の位相は、送信側のマイクロ波信号M1の位相に同期することになる。
マイクロ波信号M3は、送信光信号と戻り光信号を区別するためのものであり、低周波数の信号である。マイクロ波信号M3の影響及び光ファイバ5での伝送中に入り込む擾乱は、2つの光信号に同一に入るためコモンモードノイズとして扱うことができ、光検出器31、32の出力の差として位相角を計算すると消えてしまう。つまり、位相計算器33で求められる量に影響を及ぼさないこととなる。
この実施の形態1に係る高周波信号光伝送システムでは、光カプラ21、サーキュレータ22、偏波ビームスプリッタ23、偏波ビームスプリッタ27、サーキュレータ28、及び光カプラ29を偏波保持ファイバで結合する。この偏波保持ファイバは、光ファイバ5に比べ、非常に短い。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る高周波信号光伝送システムについて図2を参照しながら説明する。図2は、この発明の実施の形態2に係る高周波信号光伝送システムの構成を示す図である。
図2において、この発明の実施の形態2に係る高周波信号光伝送システムは、送信側に、入力されたレーザー光から、マイクロ波信号M1を用いて波長の異なったコヒレントな2つの光信号(波長λ1とλ2)を発生する2光波発生器(2光波発生手段)2と、2つの光信号を分配する光カプラ(光分配手段)21と、光信号の方向を変えるサーキュレータ22と、垂直偏波光をサーキュレータ22及び45度ファラデー回転器34間で通過させ、水平偏波光を光ファイバ5及び45度ファラデー回転器34間で通過させる偏波ビームスプリッタ23と、45度の偏波回転を行う45度ファラデー(Faraday)回転器34と、波長λ1の光信号を反射し、波長λ2の光信号を通過させるフィルタ24と、波長λ2の光信号の位相を制御する移相器(光移相器)25と、波長λ2の光信号を反射するフィルタ26と、光信号を混合する光カプラ29と、光信号を波長分割する光分波器30と、マイクロ波として光のビート信号を検出する光検出器31、32と、光検出器31、32から出力されるマイクロ波の位相差を計算する、すなわちマイクロ波信号M1とマイクロ波信号M2の位相差を計算する位相計算器33とが設けられている。なお、この発明の光方向変換手段は、サーキュレータ22及び偏波ビームスプリッタ23から構成されている。また、移相制御手段は、45度ファラデー回転器34、フィルタ24、移相器25及びフィルタ26から構成されている。さらに、位相計算手段は、光カプラ29、光分波器30、光検出器31、32及び位相計算器33から構成されている。
フィルタ24及び26は、共にFBG(Fiber Bragg Grating)で構成されている。FBGは、ある特定の波長の光信号を反射し、それ以外を通過させる。フィルタ24で波長λ1の光信号を反射し、波長λ2の光信号を通過させる。フィルタ26で波長λ2の光信号を反射する。つまり、フィルタ24とフィルタ26の間では、波長λ2の光信号のみへの操作が可能である。両者は、反射により元の偏波に戻される。フィルタ24とフィルタ26と偏波を用いることで、片方の光信号のみをコヒレントのまま取り出すことができる。また、往復の光信号で偏波が90度異なるので、往復光を区別できることになる。さらに、フィルタ24とフィルタ26の間は、ラウンドトリップ往復で2回通過するので、ここに移相器25を置くことで、行きと帰りの通過時に同じだけの位相量を片方の光信号に与えることが可能となる。これにより、図3(b)の光移相器を実現している。なお、フィルタ26は、反射器でも良い。
また、図2において、この発明の実施の形態2に係る高周波信号光伝送システムは、受信側に、光信号を分配する光カプラ6と、2つの光信号からマイクロ波信号M2を検出する光検出器(Photo-mixer)7と、光信号をマイクロ波信号M3で周波数シフトする光変調器8と、光信号を反射する反射器9Aとが設けられている。なお、この発明の受信側処理手段は、光カプラ6、光検出器7、光変調器8及び反射器9Aから構成されている。
なお、図2において、送信側と受信側の間には、光ファイバ5が設けられている。この光ファイバ5は、一般のシングルモードファイバで伝送用の長距離のものであり、偏波保持ができないものを使用可能である。
つぎに、この実施の形態2に係る高周波信号光伝送システムの動作について図面を参照しながら説明する。
この発明の実施の形態2に係る高周波信号光伝送システムは、ラウンドトリップ遅延測定を2つの光信号について独立に同時に行い、両者の差として伝送マイクロ波信号の往復による伝送遅延位相を測定するものである。
この発明の実施の形態2に係る高周波信号光伝送システムは、図2に示すように、受信側において、反射器9Aに普通のミラー(mirror)を用い、光ファイバ5中を通る光信号の偏波を往復で一致させる。従って、測定原理と一致させた手法である。
図2に示すように、送信側において、2光波発生器2で、マイクロ波信号M1を用いて、入力されたレーザー光から、波長の異なったコヒレントな2つの光信号が発生される。これにより、マイクロ波信号M1の周波数だけ離れた、波長λ1の光信号と波長λ2の光信号を作り出す。このマイクロ波信号M1は、伝送したい高安定な高周波信号である。2光波発生器2の構成は、2つの光信号の偏波が揃うことが条件であり、LN(Lithium Niobate)変調器等の変調器、もしくはレーザー光と位相同期した副レーザーを用いて2つの光信号を作成する方式でも良い。
2つの光信号は、垂直偏波であり、光カプラ21、サーキュレータ22を通過後、偏波ビームスプリッタ23に導かれる。その後、偏波ビームスプリッタ23により45度ファラデー(Faraday)回転器34に導かれる。この45度ファラデー回転器34では、45度の偏波回転が行われる。さらに、2つの光信号は、フィルタ24に導かれ、フィルタ24で波長λ1の光信号が反射され、45度ファラデー回転器34で再度偏波回転が行われ、偏波ビームスプリッタ23に戻される。偏波回転の合計は90度になり、偏波ビームスプリッタ23への入射時の垂直偏波と直交した水平偏波となる。
一方、波長λ2の光信号は、フィルタ24を通過し、さらに、移相器25を通過後、フィルタ26で反射される。その後、フィルタ26で反射された波長λ2の光信号は、移相器25、フィルタ24、45度ファラデー回転器34を再度通過後、偏波ビームスプリッタ23に戻され、波長λ1の光信号と合流する。偏波回転の合計は90度になり、偏波ビームスプリッタ23への入射時の垂直偏波と直交した水平偏波となる。このため、水平偏波光は、偏波ビームスプリッタ23から光ファイバ5に導かれる。
水平偏波の2つの光信号は、光ファイバ5を通過後、受信側の光カプラ6で分配される。分配された片方の2つの光信号は、光検出器7に導かれ、マイクロ波信号M2として検出される。この光検出器(Photo-mixer)7は、2つの光信号の差周波数をマイクロ波信号M2として取り出す。このマイクロ波信号M2が伝送後の高周波信号である。
受信側の光カプラ6で分配された残りの片方の2つの光信号は、ラウンドトリップ信号として光変調器8でマイクロ波信号M3の周波数だけ周波数シフトされた後、反射器9Aで反射される。この反射光は、光変調器8で再度、マイクロ波信号M3の周波数だけ周波数シフトされた後、光カプラ6に導かれ、さらに、光ファイバ5に導かれる。
受信側から光ファイバ5を通過し、送信側へ戻された2つの光信号は、偏波ビームスプリッタ23に戻される。光の可逆性を考慮すると、戻された2つの光信号は水平偏波であり、偏波ビームスプリッタ23により45度ファラデー回転器34へ導かれる。この45度ファラデー回転器34では、偏波回転が行われる。さらに、2つの光信号は、フィルタ24に導かれ、フィルタ24で波長λ1の光信号が反射され、45度ファラデー回転器34で再度偏波回転が行われ、偏波ビームスプリッタ23に戻される。偏波回転の合計は90度になり、偏波ビームスプリッタ23への入射時の水平偏波と直交した垂直偏波となる。
一方、波長λ2の光信号は、フィルタ24を通過し、さらに、移相器25を通過後、フィルタ26で反射される。その後、フィルタ26で反射された波長λ2の光信号は、移相器25、フィルタ24、45度ファラデー回転器34を再度通過後、偏波ビームスプリッタ23に戻され、波長λ1の光信号と合流する。偏波回転の合計は90度になり、偏波ビームスプリッタ23への入射時の水平偏波と直交した垂直偏波となる。このため、垂直偏波光は、偏波ビームスプリッタ23からサーキュレータ22に戻され、光カプラ29に導かれる。
光カプラ29において、光カプラ21で分配された残りの片方の2つの光信号と、サーキュレータ22により導かれた2つの光信号が混合される。サーキュレータ22から導かれた光信号は、光カプラ21で分配された光信号より、マイクロ波信号M3の周波数の2倍だけ周波数が異なっている。
光カプラ29で混合された2つの光信号は、光分波器30で波長λ1の光信号と波長λ2の光信号に波長分割され、光検出器31、32でマイクロ波のビート信号として検出される。このビート周波数は、マイクロ波信号M3の2倍の周波数である。すなわち、この光分波器30の出力として、波長λ1の送信光信号と、波長λ1のマイクロ波信号M3の周波数の2倍だけ周波数がずれた波長λ1の戻り光信号が光検出器31へ送られる。また、波長λ2の送信光信号と、マイクロ波信号M3の周波数の2倍だけ周波数がずれた波長λ2の戻り光信号が光検出器32へ送られる。結果として、光検出器31、32の出力として、夫々マイクロ波信号M3の周波数の2倍の周波数のマイクロ波信号が得られる。
位相計算器33は、光検出器31、32の出力に基づき送受光信号の位相差を計算する。2つの光信号について、それぞれ送受光信号の位相差として、マイクロ波の形でマイケルソン干渉計の原理により取り出される。位相計算器33により計算された位相量は、光ファイバ5等のケーブル往復分に相当する。つまり、求められた位相は、光ファイバ5等を通過したための遅延の往復分の影響が入り込むため、マイクロ波信号M1とマイクロ波信号M2の位相差の2倍となる。このため、位相計算器33で求められた位相の半分の量が、光ファイバ5等の遅延による付加位相として求められる。光検出器31、32で検出したそれぞれの位相が同じになるように移相器25を制御すれば、受信側のマイクロ波信号M2の位相は、送信側のマイクロ波信号M1の位相に同期することになる。
なお、45度ファラデー回転器34は、3ポートサーキュレータ(入力端をA、B、Cとすると、A→B、B→C、C→Aと循環できるサーキュレータ)とファラデー(Faraday)反射器(90度偏波回転)で置き換えることも可能である。
マイクロ波信号M3は、送信光信号と戻り光信号を区別するためのものであり、低周波数の信号である。マイクロ波信号M3の影響及び光ファイバ5での伝送中に入り込む擾乱は、2つの光信号に同一に入るためコモンモードノイズとして扱うことができ、光検出器31、32の出力の差として位相角を計算すると消えてしまう。つまり、位相計算器33で求められる量に影響を及ぼさないこととなる。
この実施の形態2に係る高周波信号光伝送システムでは、光カプラ21、サーキュレータ22、偏波ビームスプリッタ23、及び光カプラ29を偏波保持ファイバで結合する。この偏波保持ファイバは、光ファイバ5に比べ、非常に短い。
上記の各実施の形態は、干渉計等の基準信号伝送、国家周波数標準等高安定信号の伝送、分配等の高い安定度を問題にした信号伝送分野への応用、及び伝送遅延を問題にする分野への応用が可能である。
この発明の実施の形態1に係る高周波信号光伝送システムの構成を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る高周波信号光伝送システムの構成を示す図である。 1本の光ファイバ中をラウンドトリップする波長の違う2つの光を示す図である。 従来の高周波信号光伝送システムの構成を示す図である。
符号の説明
2 2光波発生器、5 光ファイバ、6 光カプラ、7 光検出器、8 光変調器、9 ファラデー反射器、9A 反射器、21 光カプラ、22 サーキュレータ、23 偏波ビームスプリッタ、24 フィルタ、25 移相器、26 フィルタ、27 偏波ビームスプリッタ、28 サーキュレータ、29 光カプラ、30 光分波器、31 光検出器、32 光検出器、33 位相計算器、34 45度ファラデー回転器。

Claims (4)

  1. 高周波信号を光ファイバによって長距離伝送する高周波信号光伝送システムであって、
    前記高周波信号である第1のマイクロ波信号を用いて、入力されたレーザー光から前記第1のマイクロ波信号の周波数だけ離れた第1の波長の光信号及び第2の波長の光信号を発生する2光波発生手段と、
    前記2光波発生手段により発生された2つの光信号を分配する光分配手段と、
    前記光分配手段により分配された片方の2つの光信号の方向を変え、位相が制御された第2の波長の光信号を含む2つの光信号を前記光ファイバに導くとともに、前記光ファイバにより受信側から戻された2つの光信号の方向を変え、位相が再度制御された第2の波長の光信号を含む2つの光信号を前記光ファイバと異なる方向に導く光方向変換手段と、
    計算された位相差に基づき、前記光方向変換手段により導かれた送信すべき2つの光信号のうち第2の波長の光信号の位相を制御して前記光方向変換手段へ戻すとともに、前記光方向変換手段により導かれ受信側から戻された2つの光信号のうち第2の波長の光信号の位相を制御して前記光方向変換手段へ戻す移相制御手段と、
    前記光ファイバによって伝送された2つの光信号の差周波数を第2のマイクロ波信号として検出するとともに、前記伝送された2つの光信号について、第3のマイクロ波信号で周波数シフトし、かつ偏波を90度回転させて前記光ファイバへ導く受信側処理手段と、
    前記光分配手段により分配された残りの片方の2つの光信号と前記光方向変換手段により導かれ受信側から戻されて位相が再度制御された第2の波長の光信号を含む2つの光信号を混合し、第1の波長の光信号及び第2の波長の光信号に波長分割し、前記第1及び第2の波長のマイクロ波信号のビート周波数を検出し、前記第1のマイクロ波信号と前記第2のマイクロ波信号の位相差を計算して前記移相制御手段へ出力する位相計算手段と
    を備えたことを特徴とする高周波信号光伝送システム。
  2. 高周波信号を光ファイバによって長距離伝送する高周波信号光伝送方法であって、
    2光波発生手段によって、前記高周波信号である第1のマイクロ波信号を用いて、入力されたレーザー光から前記第1のマイクロ波信号の周波数だけ離れた第1の波長の光信号及び第2の波長の光信号を発生する2光波発生ステップと、
    光分配手段によって、前記2光波発生手段により発生された2つの光信号を分配する光分配ステップと、
    光方向変換手段によって、前記光分配手段により分配された片方の2つの光信号の方向を変える第1の光方向変換ステップと、
    移相制御手段によって、計算された位相差に基づき、前記光方向変換手段により導かれた送信すべき2つの光信号のうち第2の波長の光信号の位相を制御して前記光方向変換手段へ戻す第1の移相制御ステップと、
    前記光方向変換手段によって、位相が制御された第2の波長の光信号を含む2つの光信号を前記光ファイバに導く第2の光方向変換ステップと、
    受信側処理手段によって、前記光ファイバによって伝送された2つの光信号の差周波数を第2のマイクロ波信号として検出するとともに、前記伝送された2つの光信号について、第3のマイクロ波信号で周波数シフトし、かつ偏波を90度回転させて前記光ファイバへ導く受信側処理ステップと、
    前記光方向変換手段によって、前記光ファイバにより受信側から戻された2つの光信号の方向を変える第3の光方向変換ステップと、
    前記移相制御手段によって、計算された位相差に基づき、前記光方向変換手段により導かれ受信側から戻された2つの光信号のうち第2の波長の光信号の位相を制御して前記光方向変換手段へ戻す第2の移相制御ステップと、
    前記光方向変換手段によって、位相が再度制御された第2の波長の光信号を含む2つの光信号を前記光ファイバと異なる方向に導く第4の光方向変換ステップと、
    位相計算手段によって、前記光分配手段により分配された残りの片方の2つの光信号と前記光方向変換手段により導かれ受信側から戻されて位相が再度制御された第2の波長の光信号を含む2つの光信号を混合し、第1の波長の光信号及び第2の波長の光信号に波長分割し、前記第1及び第2の波長のマイクロ波信号のビート周波数を検出し、前記第1のマイクロ波信号と前記第2のマイクロ波信号の位相差を計算して前記移相制御手段へ出力する位相計算ステップと
    を含むことを特徴とする高周波信号光伝送方法。
  3. 高周波信号を光ファイバによって長距離伝送する高周波信号光伝送システムであって、
    前記高周波信号である第1のマイクロ波信号を用いて、入力されたレーザー光から前記第1のマイクロ波信号の周波数だけ離れた第1の波長の光信号及び第2の波長の光信号を発生する2光波発生手段と、
    前記2光波発生手段により発生された2つの光信号を分配する光分配手段と、
    前記光分配手段により分配された片方の2つの光信号の方向を変え、位相が制御された第2の波長の光信号を含む2つの光信号を前記光ファイバに導くとともに、前記光ファイバにより受信側から戻された2つの光信号の方向を変え、位相が再度制御された第2の波長の光信号を含む2つの光信号を前記光ファイバと異なる方向に導く光方向変換手段と、
    計算された位相差に基づき、前記光方向変換手段により導かれた送信すべき2つの光信号のうち第2の波長の光信号の位相を制御し、かつ偏波を90度回転させて前記光方向変換手段へ戻すとともに、前記光方向変換手段により導かれ受信側から戻された2つの光信号のうち第2の波長の光信号の位相を制御し、かつ偏波を90度回転させて前記光方向変換手段へ戻す移相制御手段と、
    前記光ファイバによって伝送された2つの光信号の差周波数を第2のマイクロ波信号として検出するとともに、前記伝送された2つの光信号について、第3のマイクロ波信号で周波数シフトして前記光ファイバへ導く受信側処理手段と、
    前記光分配手段により分配された残りの片方の2つの光信号と前記光方向変換手段により導かれ受信側から戻されて位相が再度制御された第2の波長の光信号を含む2つの光信号を混合し、第1の波長の光信号及び第2の波長の光信号に波長分割し、前記第1及び第2の波長のマイクロ波信号のビート周波数を検出し、前記第1のマイクロ波信号と前記第2のマイクロ波信号の位相差を計算して前記移相制御手段へ出力する位相計算手段と
    を備えたことを特徴とする高周波信号光伝送システム。
  4. 高周波信号を光ファイバによって長距離伝送する高周波信号光伝送方法であって、
    2光波発生手段によって、前記高周波信号である第1のマイクロ波信号を用いて、入力されたレーザー光から前記第1のマイクロ波信号の周波数だけ離れた第1の波長の光信号及び第2の波長の光信号を発生する2光波発生ステップと、
    光分配手段によって、前記2光波発生手段により発生された2つの光信号を分配する光分配ステップと、
    光方向変換手段によって、前記光分配手段により分配された片方の2つの光信号の方向を変える第1の光方向変換ステップと、
    移相制御手段によって、計算された位相差に基づき、前記光方向変換手段により導かれた送信すべき2つの光信号のうち第2の波長の光信号の位相を制御し、かつ偏波を90度回転させて前記光方向変換手段へ戻す第1の移相制御ステップと、
    前記光方向変換手段によって、位相が制御された第2の波長の光信号を含む2つの光信号を前記光ファイバに導く第2の光方向変換ステップと、
    受信側処理手段によって、前記光ファイバによって伝送された2つの光信号の差周波数を第2のマイクロ波信号として検出するとともに、前記伝送された2つの光信号について、第3のマイクロ波信号で周波数シフトして前記光ファイバへ導く受信側処理ステップと、
    前記光方向変換手段によって、前記光ファイバにより受信側から戻された2つの光信号の方向を変える第3の光方向変換ステップと、
    前記移相制御手段によって、計算された位相差に基づき、前記光方向変換手段により導かれ受信側から戻された2つの光信号のうち第2の波長の光信号の位相を制御し、かつ偏波を90度回転させて前記光方向変換手段へ戻す第2の移相制御ステップと、
    前記光方向変換手段によって、位相が再度制御された第2の波長の光信号を含む2つの光信号を前記光ファイバと異なる方向に導く第4の光方向変換ステップと、
    位相計算手段によって、前記光分配手段により分配された残りの片方の2つの光信号と前記光方向変換手段により導かれ受信側から戻されて位相が再度制御された第2の波長の光信号を含む2つの光信号を混合し、第1の波長の光信号及び第2の波長の光信号に波長分割し、前記第1及び第2の波長のマイクロ波信号のビート周波数を検出し、前記第1のマイクロ波信号と前記第2のマイクロ波信号の位相差を計算して前記移相制御手段へ出力する位相計算ステップと
    を含むことを特徴とする高周波信号光伝送方法。
JP2007224199A 2007-08-30 2007-08-30 高周波信号光伝送システム及び高周波信号光伝送方法 Expired - Fee Related JP4849683B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007224199A JP4849683B2 (ja) 2007-08-30 2007-08-30 高周波信号光伝送システム及び高周波信号光伝送方法
US12/155,420 US7974541B2 (en) 2007-08-30 2008-06-04 High frequency signal optical transmission system and high frequency signal optical transmission method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007224199A JP4849683B2 (ja) 2007-08-30 2007-08-30 高周波信号光伝送システム及び高周波信号光伝送方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009060241A true JP2009060241A (ja) 2009-03-19
JP4849683B2 JP4849683B2 (ja) 2012-01-11

Family

ID=40407705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007224199A Expired - Fee Related JP4849683B2 (ja) 2007-08-30 2007-08-30 高周波信号光伝送システム及び高周波信号光伝送方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7974541B2 (ja)
JP (1) JP4849683B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011071700A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 National Institutes Of Natural Sciences 低周波信号光伝送システム及び低周波信号光伝送方法
JP2012227640A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 National Institutes Of Natural Sciences 光伝送システム及び光伝送方法
JP2013030886A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Mitsubishi Electric Corp 光基準信号伝送装置および複合型光基準信号伝送装置
JP2013042478A (ja) * 2011-07-21 2013-02-28 Mitsubishi Electric Corp 光ファイバマイクロ波伝送装置および複合型光ファイバマイクロ波伝送装置
JP2013101256A (ja) * 2011-11-09 2013-05-23 Mitsubishi Electric Corp 光路長安定化装置
JP2015207892A (ja) * 2014-04-21 2015-11-19 大学共同利用機関法人自然科学研究機構 広帯域光伝送信号の波長分散補償方法及び波長分散補償装置
CN111371494A (zh) * 2020-02-18 2020-07-03 上海交通大学 基于用户端被动相位补偿的光学频率传递装置与传递方法
WO2021255911A1 (ja) * 2020-06-19 2021-12-23 日本電信電話株式会社 送信機、受信機、空間光周波数伝送システム及び空間光周波数伝送方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104980220B (zh) * 2014-04-10 2017-10-24 清华大学 一种补偿系统后置的频率传输系统和方法
CN104065416B (zh) * 2014-06-26 2016-06-08 中国科学院半导体研究所 基于微波移相器的微波信号光纤稳相传输系统
CN104467967B (zh) * 2014-10-21 2017-03-01 中国科学院半导体研究所 基于相位补偿的微波信号光纤稳相传输系统
JP6130527B1 (ja) * 2016-01-21 2017-05-17 大学共同利用機関法人自然科学研究機構 光信号の周波数差を比較する方法ならびに光信号の位相を同期させる方法および装置
CN107947859A (zh) * 2017-12-12 2018-04-20 北京无线电计量测试研究所 一种光纤传输时延补偿装置和系统
CN111147150B (zh) * 2019-12-18 2023-02-07 上海交通大学 基于被动相位补偿的分布式光学频率传递装置与传递方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04157822A (ja) * 1990-10-20 1992-05-29 Fujitsu Ltd 光通信方式
JPH098771A (ja) * 1995-06-19 1997-01-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 高周波電気信号可変利得器
JP2001053688A (ja) * 1999-08-10 2001-02-23 Communication Research Laboratory Mpt 通信システム
JP2006332999A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 National Institutes Of Natural Sciences 基準信号光伝送システム及び基準信号光伝送方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3764213A (en) * 1972-05-08 1973-10-09 Hughes Aircraft Co Return-wave, phase controlled adaptive array
US4906092A (en) * 1988-09-19 1990-03-06 Hughes Aircraft Company Range doppler self-referencing imaging system
US5398130A (en) * 1992-12-01 1995-03-14 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Gradient index lens phased array phase compensation technique and apparatus
FR2753544B1 (fr) * 1996-09-17 1998-11-27 Thomson Csf Systeme de controle de faisceau lumineux
US6634811B1 (en) * 1999-11-30 2003-10-21 Jds Corporation High performance optical link
US7450245B2 (en) * 2005-06-29 2008-11-11 Dcg Systems, Inc. Method and apparatus for measuring high-bandwidth electrical signals using modulation in an optical probing system

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04157822A (ja) * 1990-10-20 1992-05-29 Fujitsu Ltd 光通信方式
JPH098771A (ja) * 1995-06-19 1997-01-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 高周波電気信号可変利得器
JP2001053688A (ja) * 1999-08-10 2001-02-23 Communication Research Laboratory Mpt 通信システム
JP2006332999A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 National Institutes Of Natural Sciences 基準信号光伝送システム及び基準信号光伝送方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011071700A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 National Institutes Of Natural Sciences 低周波信号光伝送システム及び低周波信号光伝送方法
JP2012227640A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 National Institutes Of Natural Sciences 光伝送システム及び光伝送方法
US8582977B2 (en) 2011-04-18 2013-11-12 National Institutes Of Natural Sciences Optical transmission system and optical transmission method
JP2013042478A (ja) * 2011-07-21 2013-02-28 Mitsubishi Electric Corp 光ファイバマイクロ波伝送装置および複合型光ファイバマイクロ波伝送装置
JP2013030886A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Mitsubishi Electric Corp 光基準信号伝送装置および複合型光基準信号伝送装置
JP2013101256A (ja) * 2011-11-09 2013-05-23 Mitsubishi Electric Corp 光路長安定化装置
JP2015207892A (ja) * 2014-04-21 2015-11-19 大学共同利用機関法人自然科学研究機構 広帯域光伝送信号の波長分散補償方法及び波長分散補償装置
CN111371494A (zh) * 2020-02-18 2020-07-03 上海交通大学 基于用户端被动相位补偿的光学频率传递装置与传递方法
CN111371494B (zh) * 2020-02-18 2022-10-11 上海交通大学 基于用户端被动相位补偿的光学频率传递装置与传递方法
WO2021255911A1 (ja) * 2020-06-19 2021-12-23 日本電信電話株式会社 送信機、受信機、空間光周波数伝送システム及び空間光周波数伝送方法
JP7472977B2 (ja) 2020-06-19 2024-04-23 日本電信電話株式会社 送信機、受信機、空間光周波数伝送システム及び空間光周波数伝送方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20090060524A1 (en) 2009-03-05
JP4849683B2 (ja) 2012-01-11
US7974541B2 (en) 2011-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4849683B2 (ja) 高周波信号光伝送システム及び高周波信号光伝送方法
JP4801194B2 (ja) 低周波信号光伝送システム及び低周波信号光伝送方法
JP4983193B2 (ja) セキュアな光通信用中継機および光の2つの直交位相成分の測定器
JP6712074B2 (ja) 光伝送装置
US9077454B2 (en) Optical detector for detecting optical signal beams, method to detect optical signals, and use of an optical detector to detect optical signals
CN110896328B (zh) 基于单个参考光脉冲单零差探测的连续变量量子密钥分发系统
US11079542B2 (en) Integrated photonics source and detector of entangled photons
JP2006191410A (ja) 量子光伝送装置およびそのための量子光発生装置
US20210116783A1 (en) Integrated photonics mode splitter and converter
US8582977B2 (en) Optical transmission system and optical transmission method
JP2005221500A (ja) 信号変調を利用したヘテロダイン光ネットワーク解析
JP6490834B2 (ja) 偏光不感セルフホモダイン検出受信機
JP2020021015A (ja) 光デバイス、光送受信モジュール、および光デバイスの製造方法
JP4599560B2 (ja) 基準信号光伝送システム及び基準信号光伝送方法
CA2497372A1 (en) Optical analyzers of polarization properties
JP5334619B2 (ja) 光路長制御装置
JP2003307567A (ja) コヒーレントレーザレーダ装置
CN111740778B (zh) 一种光源相位差测试系统及方法
US20210116635A1 (en) Integrated photonics vertical coupler
JP7256777B2 (ja) レーザ線幅の測定装置
JP4388316B2 (ja) 量子暗号通信装置および方法
CN101226281A (zh) 紧凑型光延迟装置
JP7487617B2 (ja) 光反射測定装置
CN114088356B (zh) 一种与偏振无关的ofdr测量装置及方法
US20240136786A1 (en) Continuous wave optical two-way time transfer

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110719

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111011

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4849683

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141028

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees