JP2003307567A - コヒーレントレーザレーダ装置 - Google Patents

コヒーレントレーザレーダ装置

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JP2003307567A JP2002113786A JP2002113786A JP2003307567A JP 2003307567 A JP2003307567 A JP 2003307567A JP 2002113786 A JP2002113786 A JP 2002113786A JP 2002113786 A JP2002113786 A JP 2002113786A JP 2003307567 A JP2003307567 A JP 2003307567A
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嘉仁 平野
Shunpei Kameyama
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Toshiyuki Ando
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の装置が複雑化するという課題があっ
た。 【解決手段】 レーザ光源12と、前記レーザ光源から
のレーザ光を分割する第1カプラ13と、前記第1カプ
ラからのレーザ光を変調する光変調器14と、前記光変
調器からのレーザ光を増幅する光ファイバ増幅器16
と、前記光ファイバ増幅器からのレーザ光の偏光面を4
5°回転させる45°ファラデーローテータ18と、前
記光ファイバ増幅器により増幅されたレーザ光を目標に
向けて照射し、目標からの散乱光を受光する送受光学系
17と、送信光と受信光を分離する送受信光分離部15
と、前記第1カプラからのレーザ光と受信光を混合する
第2カプラ19と、混合光を光ヘテロダイン検波する光
受信器20と、前記光受信器からの受信信号から目標の
情報を抽出する信号処理器21とを備えた。 【効果】 単純な構成で偏波変動を補償し、送信光の透
過損失を低減でき、光ヘテロダイン検波効率を高くでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザレーダ装
置に関するものである。特に、目標の距離、速度、密度
分布、速度分布等の物理情報を測定することを目的と
し、光源に光ファイバ増幅器を用い、かつ光学部品を光
ファイバで結合したコヒーレントレーザレーダ装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザ光を用いたコヒーレントレーザレ
ーダ装置は、大気中のエアロゾルでも十分な散乱強度が
得られるため、晴天時でも風速や風速分布の測定ができ
る。このため、コヒーレントレーザレーダ装置は、空港
設置や航空機搭載の乱気流を含む障害物検知装置として
期待されている。
【0003】コヒーレントレーザレーダ装置には、送信
光源に光ファイバ増幅器を用いたものがある。
【0004】従来のコヒーレントレーザレーダ装置につ
いて図面を参照しながら説明する。図6は、例えばG.
N. PersonおよびJ. Eacockにより11th Coherent Laser
RadarConference(Malvern, Worcestershire, UK, July
2001)のProceedings (p.144-146)に示された送信光源
に光ファイバ増幅器を用いた従来のコヒーレントレーザ
レーダ装置の構成を示す図である。
【0005】図6において、1は単一波長で発振したレ
ーザ光を光ファイバ出力するレーザ光源、2は光ファイ
バ型の第1の光カプラ、3は光変調器、4は光ファイバ
増幅器、5は送受信光分離部、6は送受光学系、7は光
ファイバ型の第2の光カプラ、8は光受信器、9は信号
処理器、10は第1の偏波制御器、11は第2の偏波制
御器である。
【0006】また、同図において、31は第1の結合光
学系、32は偏光子、33は1/4波長板、34は第2
の結合光学系である。これら第1の結合光学系31〜第
2の結合光学系34の光学部品は、送受信光分離部5を
構成する。図中、レーザ光源1から送受信光分離部5ま
で、レーザ光源1から光受信器8まで、および、送受信
光分離部5から光受信器8までの光学部品は、インライ
ンファイバ型の光学部品であり、それぞれシングルモー
ド光ファイバ(SMF)により結合される。
【0007】つぎに、従来のコヒーレントレーザレーダ
装置の動作について図面を参照しながら説明する。
【0008】単一波長(周波数:f)で発振するレー
ザ光源1からのレーザ光は、第1の光カプラ2により2
分岐され、一方はローカル光に用いられ、他方は光変調
器3により変調される。ここでは、光変調器3はパルス
駆動された音響光学(AO)素子であり、上記レーザ光
の光周波数を周波数fIFだけ周波数シフトし、かつパ
ルスレーザ光に変調して出力する。上記パルス化された
変調光は光ファイバ増幅器4で増幅された後、送受信光
分離部5を介して、送受光学系6より目標に向けて照射
される。
【0009】目標からの散乱光は、送信光とは逆の経路
を経て受信される。このとき受信光の周波数は、目標の
速度に応じたドップラーシフト(ドップラー周波数:f
d)を受けている。受信光は送受信光分離部5において
送信光と分離され、第2の光カプラ7において、上記ロ
ーカル光と混合される。上記受信光とローカル光の混合
光は光受信器8において光コヒーレント検波され、その
ビート信号が出力される。上記ビート信号は信号処理器
9において信号処理され、受信光の受信強度、ラウンド
トリップ時間およびドップラー周波数から目標までの距
離、速度、密度分布、速度分布といった物理情報を測定
する。
【0010】送受信光分離部5では、偏光を用いて送受
信光の分離を行っている。光ファイバ増幅器4からのパ
ルスレーザ光は送信光に用いられ、第1の結合光学系3
1により略平行ビームとして偏光子32に入射される。
偏光子32は紙面に対して平行な偏光成分を透過し、紙
面対して垂直な偏光成分を反射するように設定されてい
る。偏光子32を透過した送信光は、紙面に対して平行
な直線偏光となる。さらに、1/4波長板33を透過す
ることにより円偏光に変換されたのち、光送受光学系6
に送られる。目標の散乱による偏波変動がないものとす
ると、送受光学系6からの受信光は円偏光であり、1/
4波長板33を透過することにより紙面対して垂直な直
線偏光に変換される。直線偏光に変換された受信光は偏
光子32で反射され、第2の結合光学系34を介して、
第2の光カプラ7に至る光ファイバに結合される。
【0011】送信光の送受信光分離部5における透過損
失を最小にするためには、光ファイバ増幅器4からの送
信光を紙面に対して平行な直線偏光とする必要がある。
このため、第1の偏波制御器10により、光ファイバ増
幅器4からの送信光は紙面に対して平行な直線偏光とな
るように設定される。
【0012】また、光ヘテロダイン検波においては、検
波効率を最大にするためにはローカル光と受信光の偏波
面を一致させる必要がある。このため、第2の偏波制御
器11により、ローカル光の偏波面を受信光の偏波面に
略一致するように設定している。
【0013】上述の従来例は、光変調器3にパルス変調
器としてパルス駆動された音響光学(AO)素子を用い
ており、パルス型のコヒーレントレーザレーダ装置の構
成となっている。
【0014】光変調器3を用いない、または固定周波数
シフトを与える周波数シフタとした場合は、CW型のコ
ヒーレントレーザレーダ装置となる。
【0015】また、光変調器3に強度、位相、周波数の
いずれかまたは複数を変調する変調器を用い、光変調器
3を通過する上記レーザ光を擬似ランダム系列(例え
ば、M系列)に従って変調し、信号処理器9において復
調を行えば、擬似ランダム変調CW型のコヒーレントレ
ーザレーダ装置となる。上記に示した構成において、目
標までの距離、速度、密度分布、速度分布といった物理
情報のいずれかまたは複数を測定することが可能であ
る。
【0016】上記に示した各光学部品を光ファイバで結
合したコヒーレントレーザレーダ装置では、上記光ファ
イバにシングルモード光ファイバを用いている。このシ
ングルモード光ファイバは、設置方法と環境条件により
与えられる応力およびその揺らぎのため、屈折率分布が
変動する。このため、シングルモード光ファイバは、複
屈折性を持ち、かつその程度は変動する。したがって、
シングルモード光ファイバ伝播する光の偏波面が変化す
るとともに揺らぐことになる。よって、上記の構成にお
いて、シングルモードファイバ中をローカル光、送信
光、受信光が伝搬するため、伝播中にそれぞれの光の偏
波面が変動する。送信光の偏波変動は送信光の送受信光
分離部5における透過損失となり、ローカル光および受
信光の偏波変動は、光ヘテロダイン検波における両者に
偏波面不一致による損失となっていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
コヒーレントレーザレーダ装置では、前述した偏波変動
による損失を小さくするため、第1の偏波制御器10、
及び第2の偏波制御器11により、送信光およびローカ
ル光の偏波面を制御している。しかし、温度、振動等の
環境条件によりシングルモード光ファイバを伝搬する光
の偏波面は時々刻々と変化する。このため、偏波変動損
失を補償するためには、第1の偏波制御器10、及び第
2の偏波制御器11に常にフィードバックを駆ける必要
があり、装置が複雑化するという問題点があった。
【0018】また、この偏波変動損失を補償するために
は、装置内に用いる光ファイバを偏波保存型光ファイバ
とし、光ファイバ増幅器をはじめとする光学部品を偏波
保存型とすることにより可能である。しかし、光学部品
を偏波保存型とすることは、特に、高出力の光ファイバ
増幅器において得ることは困難であり、また、もし得ら
れたとしてもシングルモード光ファイバ型の光ファイバ
増幅器に比べて非常に高額なものになるという問題点が
あった。
【0019】以上のように、各光学部品を光ファイバで
結合したコヒーレントレーザレーダ装置では、シングル
モードファイバ中をローカル光、送信光、受信光が伝搬
するため、伝播中にそれぞれの光の偏波面が変動する。
このため、送信光の透過損失や光ヘテロダイン検波にお
けるローカル光と受信光の偏波面不一致による損失が発
生していた。
【0020】この発明は、前述した問題点を解決するた
めになされたもので、フィードバック制御のような複雑
な系や全ての光学部品を偏波保存型にすることなく、単
純な構成で偏波変動を補償し、送信光の透過損失を低減
でき、光ヘテロダイン検波効率を高くすることができる
コヒーレントレーザレーダ装置を得ることを目的とす
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るコヒーレントレーザレーダ装置は、直線偏光したレー
ザ光を発振するレーザ光源と、前記レーザ光源からのレ
ーザ光を分割する偏波保存型の光学素子である光分岐部
と、前記光分岐部からのレーザ光を変調する偏波保存型
の光学素子である光変調器と、前記光変調器からのレー
ザ光を増幅する光ファイバ増幅器と、前記光ファイバ増
幅器からのレーザ光の偏光面を45°回転させる45°
ファラデーローテータと、前記光ファイバ増幅器により
増幅されたレーザ光を、前記45°ファラデーローテー
タを介して、目標に向けて照射し、前記目標からの散乱
光を受光する送受光学系と、前記光変調器からの送信光
と前記光ファイバ増幅器からの受信光を分離する送受信
光分離部と、前記光分岐部からのレーザ光と前記送受信
光分離部からの受信光を混合する偏波保存型の光学素子
である光混合部と、前記光混合部からの混合光を光ヘテ
ロダイン検波する光受信器と、前記光受信器からの受信
信号から目標の情報を抽出する信号処理器と、前記レー
ザ光源から前記光分岐部及び前記光変調器を経て前記送
受信光分離部までの光路、前記光分岐部から前記光混合
部までの光路、及び前記送受信光分離部から前記光混合
部を経て前記光受信器までの光路を結合する偏波保存型
シングルモード光ファイバと、前記送受信光分離部から
前記光ファイバ増幅器及び前記45°ファラデーローテ
ータを経て前記送受光学系までの光路を結合するシング
ルモード光ファイバとを備えたものである。
【0022】この発明の請求項2に係るコヒーレントレ
ーザレーダ装置は、前記送受信光分離部が、前記光変調
器と結合する第1の結合光学系と、前記光ファイバ増幅
器と結合する第2の結合光学系と、前記光混合部と結合
する第3の結合光学系と、前記第1の結合光学系からの
送信光を前記第2の結合光学系へ透過するとともに、前
記第2の結合光学系からの受信光を前記第3の結合光学
系へ反射する偏光子とを有するものである。
【0023】この発明の請求項3に係るコヒーレントレ
ーザレーダ装置は、前記送受信光分離部が、前記光変調
器からの送信光を前記光ファイバ増幅器へ透過するとと
もに、前記光ファイバ増幅器からの受信光を前記光混合
部へ反射する偏波分離素子と、前記偏波分離素子からの
不必要な偏光成分を無反射端末処理するターミネータと
を有するものである。
【0024】この発明の請求項4に係るコヒーレントレ
ーザレーダ装置は、直線偏光したレーザ光を発振するレ
ーザ光源と、前記レーザ光源からのレーザ光を分割する
偏波保存型の光学素子である光分岐部と、前記光分岐部
からのレーザ光を増幅する光ファイバ増幅器と、前記光
ファイバ増幅器からのレーザ光の偏光面を45°回転さ
せる45°ファラデーローテータと、前記光ファイバ増
幅器により増幅されたレーザ光を、前記45°ファラデ
ーローテータを介して、目標に向けて照射し、前記目標
からの散乱光を受光する送受光学系と、前記光分岐部か
らの送信光と前記光ファイバ増幅器からの受信光を分離
する送受信光分離部と、前記光分岐部からのレーザ光と
前記送受信光分離部からの受信光を混合する偏波保存型
の光学素子である光混合部と、前記光混合部からの混合
光を光ヘテロダイン検波する光受信器と、前記光受信器
からの受信信号から目標の情報を抽出する信号処理器
と、前記レーザ光源から前記光分岐部を経て前記送受信
光分離部までの光路、前記光分岐部から前記光混合部ま
での光路、及び前記送受信光分離部から前記光混合部を
経て前記光受信器までの光路を結合する偏波保存型シン
グルモード光ファイバと、前記送受信光分離部から前記
光ファイバ増幅器及び前記45°ファラデーローテータ
を経て前記送受光学系までの光路を結合するシングルモ
ード光ファイバとを備えたものである。
【0025】この発明の請求項5に係るコヒーレントレ
ーザレーダ装置は、前記送受信光分離部が、前記光分岐
部と結合する第1の結合光学系と、前記光ファイバ増幅
器と結合する第2の結合光学系と、前記光混合部と結合
する第3の結合光学系と、前記第1の結合光学系からの
送信光を前記第2の結合光学系へ透過するとともに、前
記第2の結合光学系からの受信光を前記第3の結合光学
系へ反射する偏光子とを有するものである。
【0026】この発明の請求項6に係るコヒーレントレ
ーザレーダ装置は、前記送受信光分離部が、前記光分岐
器からの送信光を前記光ファイバ増幅器へ透過するとと
もに、前記光ファイバ増幅器からの受信光を前記光混合
部へ反射する偏波分離素子と、前記偏波分離素子からの
不必要な偏光成分を無反射端末処理するターミネータと
を有するものである。
【0027】この発明の請求項7に係るコヒーレントレ
ーザレーダ装置は、前記45°ファラデーローテータ、
及び前記送受光学系を収める光学系部と、前記信号処理
器を除く、前記45°ファラデーローテータ、及び前記
送受光学系以外の光学部品を収める本体部とに分け、前
記光学系部と前記本体部とを所定の長さのシングルモー
ド光ファイバで結合するものである。
【0028】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明の実施の
形態1に係るコヒーレントレーザレーダ装置について図
面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の
形態1に係るコヒーレントレーザレーダ装置の構成を示
す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部
分を示す。
【0029】図1において、12は直線偏光したレーザ
光を発振するレーザ光源、13はレーザ光源12からの
レーザ光を分割する光分岐部である第1カプラ、14は
第1カプラ13からのレーザ光の一方を変調する光変調
器、15は送受信光分離部、16は光ファイバ増幅器、
17は光ファイバ増幅器16により増幅されたレーザ光
を目標に向けて照射し、目標からの散乱光を受光する送
受光学系、18は45°ファラデーローテータ、19は
第1カプラ13からのレーザ光と送受光学系17からの
受信光を混合する光混合部である第2カプラ、20は第
2カプラ19からの混合光を光ヘテロダイン検波する光
受信器、21は光受信器20からの受信信号から目標の
情報を抽出する信号処理器である。
【0030】また、同図において、レーザ光源12から
光受信器20に至る各光学素子は、シングルモード光フ
ァイバにより結合される。そのうち、レーザ光源12か
ら送受信光分離部15までの間(送信光の経路)、第1
カプラ13から第2カプラ19までの間(ローカル光の
経路)、さらに、送受信光分離部15から光受信器20
までの間(受信光及び混合光の経路)のシングルモード
光ファイバは、偏波保存型で構成される。また、第1カ
プラ13、光変調器14及び第2カプラ19は、偏波保
存型の光学素子である。
【0031】レーザ光源12から偏波保存型光ファイバ
に出力される、紙面に対して平行に直線偏光したレーザ
光は、第1カプラ13において2つに分岐される。分岐
されたレーザ光の一方は送信光として、他方は光コヒー
レント検波のローカル光として用いられる。光変調器1
4は、第1カプラ13で分岐されたレーザ光の一方を変
調する。この変調されたレーザ光は、送受信光分離部1
5を介して光ファイバ増幅器16に送られる。光変調器
14からの変調光は、光ファイバ増幅器16で増幅さ
れ、45°ファラデーローテータ18を介して、送受光
学系17により目標に向けて照射される。
【0032】目標からの散乱光は、送信光とは逆の経路
を経て受信される。このとき、受信光の周波数は、目標
の速度に応じたドップラーシフトを受けている。この受
信光は、送受信光分離部15において送信光と分離さ
れ、第2カプラ19に送られる。この第2カプラ19で
は、第1カプラ13からの他方のレーザ光であるローカ
ル光と送受光学系17からの受信光とを混合する。光受
信器20では、第2カプラ19からの混合光を光コヒー
レント検波し、受信光とローカル光のビート信号を出力
する。信号処理器21では、上記ビート信号を信号処理
し、受信光の受信強度、ラウンドトリップ時間、ドップ
ラー周波数から目標までの距離、速度、密度分布、速度
分布といった物理情報を測定する。
【0033】図2は、この発明の実施の形態1に係るコ
ヒーレントレーザレーダ装置の送受信光分離部の構成を
示す図である。
【0034】この送受信光分離部15は、偏光を用いて
送受信光の分離を行う偏光分離型である。図2におい
て、35は偏光子、36、37、38はそれぞれ第1、
第2、第3の結合光学系である。光変調器14からの送
信光は、偏波保存型のファイバと光学部品を経ているの
で、紙面に平行な直線偏光である。よって、送信光は、
偏光子35をほとんど損失なしに透過し、光ファイバ増
幅器16に出力される。
【0035】図1に示すように、光ファイバ増幅器16
の入射側に送受信光分離部15を、出射側の送受光学系
17の直前に45°ファラデーローテータ18をそれぞ
れ設置している。受信光は、45°ファラデーローテー
タ18を2回通過するので、送信光の偏光面から90°
回転している。受信光は、光ファイバ増幅器16を通過
し、送受信光分離部15により送信光と分離される。光
ファイバ増幅器16を含む送受信光分離部15と45°
ファラデーローテータ18の間の受信光および送信光の
伝送路は、シングルモードファイバで構成しているた
め、シングルモードファイバの屈折率揺らぎにより偏波
面が変動する。しかしながら、上記の構成により、送受
信光分離部15と45°ファラデーローテータ18の間
を受信光は光の偏光面を90°回転して2回通過してい
るので、送受信光分離部15と45°ファラデーローテ
ータ18の間の偏波変動を補償することができる。よっ
て、光ファイバ増幅器16を含む送受信光分離部15と
45°ファラデーローテータ18の間の偏波変動の如何
に拘わらず、受信光は送受信光分離部15において紙面
に対して垂直な直線偏光となる。この受信光は偏光子3
5において、ほとんど損失なしに反射され、第2カプラ
19へ出力される。
【0036】ここで、送受信光分離部15と45°ファ
ラデーローテータ18の間の偏波変動を補償できること
を図3を用いて詳細に説明する。
【0037】図3は、この発明の実施の形態1に係るコ
ヒーレントレーザレーダ装置の送信光と受信光の偏光状
態を示す図である。
【0038】送受信光分離部15と45°ファラデーロ
ーテータ18の間の偏波変動は、主軸(速軸および遅
軸)の座標系となす角(φ(t))と透過する速軸と遅
軸それぞれに平行な偏光成分間に与える位相差量(θ
(t))が時間的に変化する仮想的な波長板が与えるも
のとして考えることができる。
【0039】レーザ光源12からのレーザ光は、図3に
示すように、y軸に平行な直線偏光である。レーザ光源
12から送受信光分離部15までは偏波保存型の素子お
よびファイバで構成されているため、偏光状態は保持さ
れている。送信光が送信され目標で散乱されて受信光と
して戻ってくる時間は、仮想的な波長板のφ(t)とθ
(t)の時間変化に比べれば十分に小さいので、φ
(t)とθ(t)は、この時間間隔において一定と考え
てよい。
【0040】送受信分離部15からの送信光の仮想的な
波長板の速軸に平行な偏光成分をF成分、遅軸に平行な
偏光成分をS成分とする。直線偏光であることから、こ
のときのF成分とS成分の位相は一致している。このF
成分とS成分の座標系となす角とそれぞれに与えられる
位相差量に着目する。送信光が仮想的な波長板を通過す
ると、速軸と遅軸に平行な偏光成分間に位相差が与えら
れる。これを遅軸に平行な偏光成分に与えられる位相差
量θ(t)として表現する。この時点において、S成分
に位相差量θ(t)が加えられる。
【0041】45°ファラデーローテータ18は、磁気
光効果により通過する光の偏光面を45°回転させる素
子である。この45°ファラデーローテータ18を通過
することにより、F成分とS成分は時計周りに45°回
転する。送信光は、送受光学系17により目標に向けて
照射され、その散乱光を受信光として受光される。
【0042】受信光は、再度、45°ファラデーローテ
ータ18を通過し、F成分とS成分はさらに時計周りに
45°回転する。これにより、F成分は仮想的な波長板
の遅軸に平行な偏光成分となり、またS偏光は速軸に平
行な偏光成分となる。つぎに、受信光が仮想的な波長板
を通過すると、遅軸に平行な偏光成分であるF成分に位
相差量θ(t)が加えられる。
【0043】以上のように、送信光が受信光として送受
信光分離部15に至るまでに仮想的な波長板により与え
られる位相差量は、F成分とS成分とで等しくなる。よ
って、F成分とS成分を合成したものである受信光は、
送信光と同様に直線偏光となる。また、その偏光面は送
信光に比べ、90°異なるので、受信光は送受信光分離
部15において偏光による損失を生じずに送信光と分離
することができる。上記の条件は、仮想的な波長板のφ
(t)およびθ(t)の大きさによらずに成立するの
で、光ファイバ増幅器16を含む送受信光分離部15と
45°ファラデーローテータ18の間の偏波変動を常に
補償し、送受信光分離部15における送信光および受信
光の透過損失を最小にすることができる。
【0044】光ファイバ増幅器16を含む送受信光分離
部15と45°ファラデーローテータ18の間の受信光
および送信光の伝送路は、シングルモードファイバで構
成しているにも拘らず、単純な構成により、送受信光分
離部15における送信光および受信光の透過損失を最小
にできる効果がある。
【0045】ここで、送受信光分離部15の別の構成例
について説明する。
【0046】図4は、この発明の実施の形態1に係るコ
ヒーレントレーザレーダ装置の送受信光分離部の別の構
成を示す図である。
【0047】図4において、39はインライン型偏波分
離素子、40はターミネータである。
【0048】偏波分離素子39は、1つのポートに入力
した光を2つの直交する偏光成分に分離して、2つの出
力ポートに出力する機能を持つ。図4には、偏波保存型
の光ファイバを入出力ポートに持つ2×2ポートタイプ
の偏波分離素子を示している。未接続の入出力ポートの
偏波保存型光ファイバの端末には、系に不必要な後方反
射光が発生しないようにターミネータ40により無反射
端末処理をしている。送受信光分離部15としての動作
は前述したものと同様であり、その効果も同等に得るこ
とができる。
【0049】さらに、送受信光分離部15と45°ファ
ラデーローテータ18の間以外の部分は、送受光学系1
7と光受信器20を除いて、各光学素子を偏波保存型光
ファイバで結合し、各光学素子を偏波保存型で構成し
た。これにより、送受信光分離部15と45°ファラデ
ーローテータ18の間以外の部分では偏波面は変動しな
い。また、第2カプラ19において、ローカル光と受信
光の偏波面を一致させるため、第1カプラ13と第2カ
プラ19の間において、ローカル光の偏波面が90°回
転するように偏波保存型光ファイバを接続している。即
ち、第2カプラ19への入力時にローカル光を紙面に対
して垂直な直線偏光となるようにしている。
【0050】以上の構成により、受信光のシングルモー
ドファイバの区間の偏波変動を補償したので、ローカル
光と受信光の偏波面不一致による損失を低減し、高い光
ヘテロダイン検波効率を得ることができる。
【0051】図1において、光変調器14としてパルス
変調器を用いれば、パルス型のコヒーレントレーザレー
ダ装置となる。
【0052】また、光変調器14を用いない、または固
定周波数シフトを与える周波数シフタとした場合は、C
W型のコヒーレントレーザレーダ装置となる。
【0053】また、光変調器14に強度、位相、周波数
のいずれか、または複数を変調する変調器を用い、この
変調器を通過するレーザ光を擬似ランダム系列(例え
ば、M系列)に従って変調し、信号処理器21において
復調を行えば、擬似ランダム変調CW型のコヒーレント
レーザレーダ装置となる。この装置は、目標までの距
離、速度、密度分布、速度分布といった物理情報のいず
れか、または複数を測定することが可能である。
【0054】以上より、本実施の形態1においては、送
信光及び受信光は、光ファイバ増幅器16を含むシング
ルモードファイバの区間を通過する。このとき、送信光
と受信光の偏光面を90°回転させることにより、シン
グルモードファイバの区間の偏波変動を補償している。
これにより、送信光の透過損失の低減と高い光ヘテロダ
イン検波効率を持つ各光学部品を光ファイバで結合した
コヒーレントレーザレーダ装置が簡易あるいは安価に得
られる効果がある。
【0055】なお、図1において、45°ファラデーロ
ーテータ18は、光ファイバ増幅器16からのシングル
モード光ファイバの出力端と送受光学系17の間に設置
しているが、送受光学系17の内部に設けてもよく、同
様の効果を得ることができる。
【0056】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
係るコヒーレントレーザレーダ装置について図面を参照
しながら説明する。図5は、この発明の実施の形態2に
係るコヒーレントレーザレーダ装置の構成を示す図であ
る。
【0057】図5に示すように、信号処理器21以外の
部品が、送受光学系17と45°ファラデーローテータ
18とからなる光学系部と、それ以外の光学部品からな
る本体部とに分けて収められている。これら光学系部と
本体部とは、前述した実施の形態1と同様に、光ファイ
バで結合されている。
【0058】この実施の形態2に係るコヒーレントレー
ザレーダ装置の基本的な動作は、上記の実施の形態1に
等しい。
【0059】本実施の形態2の構成においては、送受信
光分離部15と45°ファラデーローテータ18の間の
偏波変動の大きさ如何に拘わらず、上記偏波変動を常に
補償し、送受信光分離部15における送信光および受信
光の透過損失を最小にすることができる。このことは、
送受信光分離部15と45°ファラデーローテータ18
の間が長尺の光ファイバで結合されていても成り立つこ
とを示している。例えば、送受信光分離部15と45°
ファラデーローテータ18の間が数百mあっても同様の
効果を得ることが可能である。
【0060】図5のように装置を光学系部と本体部に分
離し、その間を任意の長さの光ファイバで結合したコヒ
ーレントレーザレーダ装置は、設置自由度を飛躍的に増
す効果がある。光ファイバであるので、その敷設にはス
ペースも精度も要求されない。例えば、航空機搭載型の
場合は、光学系部と本体部とが機体内で分散配置が可能
であり、さらに、光学系部のみを屋外におき、本体部を
環境条件に優れた室内に置くことも可能である。
【0061】本実施の形態2においては、シングルモー
ドファイバの区間の偏波変動を補償し、送信光の透過損
失の低減と高い光ヘテロダイン検波効率を持つ各光学部
品を光ファイバで結合したコヒーレントレーザレーダ装
置が簡易あるいは安価に得られる効果が得られるととも
に、設置自由度の高いコヒーレントレーザレーダ装置を
得られる効果がある。
【0062】
【発明の効果】この発明の請求項1に係るコヒーレント
レーザレーダ装置は、以上説明したとおり、直線偏光し
たレーザ光を発振するレーザ光源と、前記レーザ光源か
らのレーザ光を分割する偏波保存型の光学素子である光
分岐部と、前記光分岐部からのレーザ光を変調する偏波
保存型の光学素子である光変調器と、前記光変調器から
のレーザ光を増幅する光ファイバ増幅器と、前記光ファ
イバ増幅器からのレーザ光の偏光面を45°回転させる
45°ファラデーローテータと、前記光ファイバ増幅器
により増幅されたレーザ光を、前記45°ファラデーロ
ーテータを介して、目標に向けて照射し、前記目標から
の散乱光を受光する送受光学系と、前記光変調器からの
送信光と前記光ファイバ増幅器からの受信光を分離する
送受信光分離部と、前記光分岐部からのレーザ光と前記
送受信光分離部からの受信光を混合する偏波保存型の光
学素子である光混合部と、前記光混合部からの混合光を
光ヘテロダイン検波する光受信器と、前記光受信器から
の受信信号から目標の情報を抽出する信号処理器と、前
記レーザ光源から前記光分岐部及び前記光変調器を経て
前記送受信光分離部までの光路、前記光分岐部から前記
光混合部までの光路、及び前記送受信光分離部から前記
光混合部を経て前記光受信器までの光路を結合する偏波
保存型シングルモード光ファイバと、前記送受信光分離
部から前記光ファイバ増幅器及び前記45°ファラデー
ローテータを経て前記送受光学系までの光路を結合する
シングルモード光ファイバとを備えたので、単純な構成
で偏波変動を補償し、送信光の透過損失を低減でき、光
ヘテロダイン検波効率を高くすることができるという効
果を奏する。
【0063】この発明の請求項2に係るコヒーレントレ
ーザレーダ装置は、以上説明したとおり、前記送受信光
分離部が、前記光変調器と結合する第1の結合光学系
と、前記光ファイバ増幅器と結合する第2の結合光学系
と、前記光混合部と結合する第3の結合光学系と、前記
第1の結合光学系からの送信光を前記第2の結合光学系
へ透過するとともに、前記第2の結合光学系からの受信
光を前記第3の結合光学系へ反射する偏光子とを有する
ので、単純な構成で偏波変動を補償し、送信光の透過損
失を低減でき、光ヘテロダイン検波効率を高くすること
ができるという効果を奏する。
【0064】この発明の請求項3に係るコヒーレントレ
ーザレーダ装置は、以上説明したとおり、前記送受信光
分離部が、前記光変調器からの送信光を前記光ファイバ
増幅器へ透過するとともに、前記光ファイバ増幅器から
の受信光を前記光混合部へ反射する偏波分離素子と、前
記偏波分離素子からの不必要な偏光成分を無反射端末処
理するターミネータとを有するので、単純な構成で偏波
変動を補償し、送信光の透過損失を低減でき、光ヘテロ
ダイン検波効率を高くすることができるという効果を奏
する。
【0065】この発明の請求項4に係るコヒーレントレ
ーザレーダ装置は、以上説明したとおり、直線偏光した
レーザ光を発振するレーザ光源と、前記レーザ光源から
のレーザ光を分割する偏波保存型の光学素子である光分
岐部と、前記光分岐部からのレーザ光を増幅する光ファ
イバ増幅器と、前記光ファイバ増幅器からのレーザ光の
偏光面を45°回転させる45°ファラデーローテータ
と、前記光ファイバ増幅器により増幅されたレーザ光
を、前記45°ファラデーローテータを介して、目標に
向けて照射し、前記目標からの散乱光を受光する送受光
学系と、前記光分岐部からの送信光と前記光ファイバ増
幅器からの受信光を分離する送受信光分離部と、前記光
分岐部からのレーザ光と前記送受信光分離部からの受信
光を混合する偏波保存型の光学素子である光混合部と、
前記光混合部からの混合光を光ヘテロダイン検波する光
受信器と、前記光受信器からの受信信号から目標の情報
を抽出する信号処理器と、前記レーザ光源から前記光分
岐部を経て前記送受信光分離部までの光路、前記光分岐
部から前記光混合部までの光路、及び前記送受信光分離
部から前記光混合部を経て前記光受信器までの光路を結
合する偏波保存型シングルモード光ファイバと、前記送
受信光分離部から前記光ファイバ増幅器及び前記45°
ファラデーローテータを経て前記送受光学系までの光路
を結合するシングルモード光ファイバとを備えたので、
単純な構成で偏波変動を補償し、送信光の透過損失を低
減でき、光ヘテロダイン検波効率を高くすることができ
るという効果を奏する。
【0066】この発明の請求項5に係るコヒーレントレ
ーザレーダ装置は、以上説明したとおり、前記送受信光
分離部が、前記光分岐部と結合する第1の結合光学系
と、前記光ファイバ増幅器と結合する第2の結合光学系
と、前記光混合部と結合する第3の結合光学系と、前記
第1の結合光学系からの送信光を前記第2の結合光学系
へ透過するとともに、前記第2の結合光学系からの受信
光を前記第3の結合光学系へ反射する偏光子とを有する
ので、単純な構成で偏波変動を補償し、送信光の透過損
失を低減でき、光ヘテロダイン検波効率を高くすること
ができるという効果を奏する。
【0067】この発明の請求項6に係るコヒーレントレ
ーザレーダ装置は、以上説明したとおり、前記送受信光
分離部が、前記光分岐器からの送信光を前記光ファイバ
増幅器へ透過するとともに、前記光ファイバ増幅器から
の受信光を前記光混合部へ反射する偏波分離素子と、前
記偏波分離素子からの不必要な偏光成分を無反射端末処
理するターミネータとを有するので、単純な構成で偏波
変動を補償し、送信光の透過損失を低減でき、光ヘテロ
ダイン検波効率を高くすることができるという効果を奏
する。
【0068】この発明の請求項7に係るコヒーレントレ
ーザレーダ装置は、以上説明したとおり、前記45°フ
ァラデーローテータ、及び前記送受光学系を収める光学
系部と、前記信号処理器を除く、前記45°ファラデー
ローテータ、及び前記送受光学系以外の光学部品を収め
る本体部とに分け、前記光学系部と前記本体部とを所定
の長さのシングルモード光ファイバで結合するので、設
置自由度を飛躍的に増すことができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るコヒーレント
レーザレーダ装置の構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るコヒーレント
レーザレーダ装置の送受信光分離部の構成を示す図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態1に係るコヒーレント
レーザレーダ装置の送信光と受信光の偏光状態を示す図
である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係るコヒーレント
レーザレーダ装置の送受信光分離部の別の構成を示す図
である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係るコヒーレント
レーザレーダ装置の構成を示す図である。
【図6】 従来のコヒーレントレーザレーダ装置の構成
を示す図である。
【符号の説明】
12 レーザ光源、13 第1カプラ、14 光変調
器、15 送受信光分離部、16 光ファイバ増幅器、
17 送受光学系、18 45°ファラデーローテー
タ、19 第2カプラ、20 光受信器、21 信号処
理器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀山 俊平 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 安藤 俊行 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J084 AA05 AA07 AB08 AD02 AD04 BA03 BA23 BA43 BB15 BB19 BB31 CA04 CA05 CA30 DA01 EA11 EA31

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線偏光したレーザ光を発振するレーザ
    光源と、 前記レーザ光源からのレーザ光を分割する偏波保存型の
    光学素子である光分岐部と、 前記光分岐部からのレーザ光を変調する偏波保存型の光
    学素子である光変調器と、 前記光変調器からのレーザ光を増幅する光ファイバ増幅
    器と、 前記光ファイバ増幅器からのレーザ光の偏光面を45°
    回転させる45°ファラデーローテータと、 前記光ファイバ増幅器により増幅されたレーザ光を、前
    記45°ファラデーローテータを介して、目標に向けて
    照射し、前記目標からの散乱光を受光する送受光学系
    と、 前記光変調器からの送信光と前記光ファイバ増幅器から
    の受信光を分離する送受信光分離部と、 前記光分岐部からのレーザ光と前記送受信光分離部から
    の受信光を混合する偏波保存型の光学素子である光混合
    部と、 前記光混合部からの混合光を光ヘテロダイン検波する光
    受信器と、 前記光受信器からの受信信号から目標の情報を抽出する
    信号処理器と、 前記レーザ光源から前記光分岐部及び前記光変調器を経
    て前記送受信光分離部までの光路、前記光分岐部から前
    記光混合部までの光路、及び前記送受信光分離部から前
    記光混合部を経て前記光受信器までの光路を結合する偏
    波保存型シングルモード光ファイバと、 前記送受信光分離部から前記光ファイバ増幅器及び前記
    45°ファラデーローテータを経て前記送受光学系まで
    の光路を結合するシングルモード光ファイバとを備えた
    ことを特徴とするコヒーレントレーザレーダ装置。
  2. 【請求項2】 前記送受信光分離部は、 前記光変調器と結合する第1の結合光学系と、 前記光ファイバ増幅器と結合する第2の結合光学系と、 前記光混合部と結合する第3の結合光学系と、 前記第1の結合光学系からの送信光を前記第2の結合光
    学系へ透過するとともに、前記第2の結合光学系からの
    受信光を前記第3の結合光学系へ反射する偏光子とを有
    することを特徴とする請求項1記載のコヒーレントレー
    ザレーダ装置。
  3. 【請求項3】 前記送受信光分離部は、 前記光変調器からの送信光を前記光ファイバ増幅器へ透
    過するとともに、前記光ファイバ増幅器からの受信光を
    前記光混合部へ反射する偏波分離素子と、 前記偏波分離素子からの不必要な偏光成分を無反射端末
    処理するターミネータとを有することを特徴とする請求
    項1記載のコヒーレントレーザレーダ装置。
  4. 【請求項4】 直線偏光したレーザ光を発振するレーザ
    光源と、 前記レーザ光源からのレーザ光を分割する偏波保存型の
    光学素子である光分岐部と、 前記光分岐部からのレーザ光を増幅する光ファイバ増幅
    器と、 前記光ファイバ増幅器からのレーザ光の偏光面を45°
    回転させる45°ファラデーローテータと、 前記光ファイバ増幅器により増幅されたレーザ光を、前
    記45°ファラデーローテータを介して、目標に向けて
    照射し、前記目標からの散乱光を受光する送受光学系
    と、 前記光分岐部からの送信光と前記光ファイバ増幅器から
    の受信光を分離する送受信光分離部と、 前記光分岐部からのレーザ光と前記送受信光分離部から
    の受信光を混合する偏波保存型の光学素子である光混合
    部と、 前記光混合部からの混合光を光ヘテロダイン検波する光
    受信器と、 前記光受信器からの受信信号から目標の情報を抽出する
    信号処理器と、 前記レーザ光源から前記光分岐部を経て前記送受信光分
    離部までの光路、前記光分岐部から前記光混合部までの
    光路、及び前記送受信光分離部から前記光混合部を経て
    前記光受信器までの光路を結合する偏波保存型シングル
    モード光ファイバと、 前記送受信光分離部から前記光ファイバ増幅器及び前記
    45°ファラデーローテータを経て前記送受光学系まで
    の光路を結合するシングルモード光ファイバとを備えた
    ことを特徴とするコヒーレントレーザレーダ装置。
  5. 【請求項5】 前記送受信光分離部は、 前記光分岐部と結合する第1の結合光学系と、 前記光ファイバ増幅器と結合する第2の結合光学系と、 前記光混合部と結合する第3の結合光学系と、 前記第1の結合光学系からの送信光を前記第2の結合光
    学系へ透過するとともに、前記第2の結合光学系からの
    受信光を前記第3の結合光学系へ反射する偏光子とを有
    することを特徴とする請求項4記載のコヒーレントレー
    ザレーダ装置。
  6. 【請求項6】 前記送受信光分離部は、 前記光分岐器からの送信光を前記光ファイバ増幅器へ透
    過するとともに、前記光ファイバ増幅器からの受信光を
    前記光混合部へ反射する偏波分離素子と、 前記偏波分離素子からの不必要な偏光成分を無反射端末
    処理するターミネータとを有することを特徴とする請求
    項4記載のコヒーレントレーザレーダ装置。
  7. 【請求項7】 前記45°ファラデーローテータ、及び
    前記送受光学系を収める光学系部と、 前記信号処理器を除く、前記45°ファラデーローテー
    タ、及び前記送受光学系以外の光学部品を収める本体部
    とに分け、 前記光学系部と前記本体部とを所定の長さのシングルモ
    ード光ファイバで結合することを特徴とする請求項1か
    ら請求項6までのいずれかに記載のコヒーレントレーザ
    レーダ装置。
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