JP3824218B2 - コヒーレントレーザレーダ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、レーザレーダ装置に関するものである。特に、目標の距離、速度、密度分布、速度分布等の物理情報を測定することを目的とし、光源に光ファイバ増幅器を用い、かつ光学部品を光ファイバで結合したコヒーレントレーザレーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レーザ光を用いたコヒーレントレーザレーダ装置は、大気中のエアロゾルでも十分な散乱強度が得られるため、晴天時でも風速や風速分布の測定ができる。このため、コヒーレントレーザレーダ装置は、空港設置や航空機搭載の乱気流を含む障害物検知装置として期待されている。
【0003】
コヒーレントレーザレーダ装置には、送信光源に光ファイバ増幅器を用いたものがある。
【0004】
従来のコヒーレントレーザレーダ装置について図面を参照しながら説明する。図6は、例えばG. N. PersonおよびJ. Eacockにより11th Coherent Laser Radar Conference(Malvern, Worcestershire, UK, July 2001)のProceedings (p.144-146)に示された送信光源に光ファイバ増幅器を用いた従来のコヒーレントレーザレーダ装置の構成を示す図である。
【0005】
図6において、1は単一波長で発振したレーザ光を光ファイバ出力するレーザ光源、2は光ファイバ型の第1の光カプラ、3は光変調器、4は光ファイバ増幅器、5は送受信光分離部、6は送受光学系、7は光ファイバ型の第2の光カプラ、8は光受信器、9は信号処理器、10は第1の偏波制御器、11は第2の偏波制御器である。
【0006】
また、同図において、31は第1の結合光学系、32は偏光子、33は1/4波長板、34は第2の結合光学系である。これら第1の結合光学系31〜第2の結合光学系34の光学部品は、送受信光分離部5を構成する。図中、レーザ光源1から送受信光分離部5まで、レーザ光源1から光受信器8まで、および、送受信光分離部5から光受信器8までの光学部品は、インラインファイバ型の光学部品であり、それぞれシングルモード光ファイバ(SMF)により結合される。
【0007】
つぎに、従来のコヒーレントレーザレーダ装置の動作について図面を参照しながら説明する。
【0008】
単一波長(周波数:f)で発振するレーザ光源1からのレーザ光は、第1の光カプラ2により2分岐され、一方はローカル光に用いられ、他方は光変調器3により変調される。ここでは、光変調器3はパルス駆動された音響光学(AO)素子であり、上記レーザ光の光周波数を周波数fIFだけ周波数シフトし、かつパルスレーザ光に変調して出力する。上記パルス化された変調光は光ファイバ増幅器4で増幅された後、送受信光分離部5を介して、送受光学系6より目標に向けて照射される。
【0009】
目標からの散乱光は、送信光とは逆の経路を経て受信される。このとき受信光の周波数は、目標の速度に応じたドップラーシフト(ドップラー周波数:fd)を受けている。受信光は送受信光分離部5において送信光と分離され、第2の光カプラ7において、上記ローカル光と混合される。上記受信光とローカル光の混合光は光受信器8において光コヒーレント検波され、そのビート信号が出力される。上記ビート信号は信号処理器9において信号処理され、受信光の受信強度、ラウンドトリップ時間およびドップラー周波数から目標までの距離、速度、密度分布、速度分布といった物理情報を測定する。
【0010】
送受信光分離部5では、偏光を用いて送受信光の分離を行っている。光ファイバ増幅器4からのパルスレーザ光は送信光に用いられ、第1の結合光学系31により略平行ビームとして偏光子32に入射される。偏光子32は紙面に対して平行な偏光成分を透過し、紙面対して垂直な偏光成分を反射するように設定されている。偏光子32を透過した送信光は、紙面に対して平行な直線偏光となる。さらに、1/4波長板33を透過することにより円偏光に変換されたのち、光送受光学系6に送られる。目標の散乱による偏波変動がないものとすると、送受光学系6からの受信光は円偏光であり、1/4波長板33を透過することにより紙面対して垂直な直線偏光に変換される。直線偏光に変換された受信光は偏光子32で反射され、第2の結合光学系34を介して、第2の光カプラ7に至る光ファイバに結合される。
【0011】
送信光の送受信光分離部5における透過損失を最小にするためには、光ファイバ増幅器4からの送信光を紙面に対して平行な直線偏光とする必要がある。このため、第1の偏波制御器10により、光ファイバ増幅器4からの送信光は紙面に対して平行な直線偏光となるように設定される。
【0012】
また、光ヘテロダイン検波においては、検波効率を最大にするためにはローカル光と受信光の偏波面を一致させる必要がある。このため、第2の偏波制御器11により、ローカル光の偏波面を受信光の偏波面に略一致するように設定している。
【0013】
上述の従来例は、光変調器3にパルス変調器としてパルス駆動された音響光学(AO)素子を用いており、パルス型のコヒーレントレーザレーダ装置の構成となっている。
【0014】
光変調器3を用いない、または固定周波数シフトを与える周波数シフタとした場合は、CW型のコヒーレントレーザレーダ装置となる。
【0015】
また、光変調器3に強度、位相、周波数のいずれかまたは複数を変調する変調器を用い、光変調器3を通過する上記レーザ光を擬似ランダム系列(例えば、M系列)に従って変調し、信号処理器9において復調を行えば、擬似ランダム変調CW型のコヒーレントレーザレーダ装置となる。上記に示した構成において、目標までの距離、速度、密度分布、速度分布といった物理情報のいずれかまたは複数を測定することが可能である。
【0016】
上記に示した各光学部品を光ファイバで結合したコヒーレントレーザレーダ装置では、上記光ファイバにシングルモード光ファイバを用いている。このシングルモード光ファイバは、設置方法と環境条件により与えられる応力およびその揺らぎのため、屈折率分布が変動する。このため、シングルモード光ファイバは、複屈折性を持ち、かつその程度は変動する。したがって、シングルモード光ファイバ伝播する光の偏波面が変化するとともに揺らぐことになる。よって、上記の構成において、シングルモードファイバ中をローカル光、送信光、受信光が伝搬するため、伝播中にそれぞれの光の偏波面が変動する。送信光の偏波変動は送信光の送受信光分離部5における透過損失となり、ローカル光および受信光の偏波変動は、光ヘテロダイン検波における両者に偏波面不一致による損失となっていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような従来のコヒーレントレーザレーダ装置では、前述した偏波変動による損失を小さくするため、第1の偏波制御器10、及び第2の偏波制御器11により、送信光およびローカル光の偏波面を制御している。しかし、温度、振動等の環境条件によりシングルモード光ファイバを伝搬する光の偏波面は時々刻々と変化する。このため、偏波変動損失を補償するためには、第1の偏波制御器10、及び第2の偏波制御器11に常にフィードバックを駆ける必要があり、装置が複雑化するという問題点があった。
【0018】
また、この偏波変動損失を補償するためには、装置内に用いる光ファイバを偏波保存型光ファイバとし、光ファイバ増幅器をはじめとする光学部品を偏波保存型とすることにより可能である。しかし、光学部品を偏波保存型とすることは、特に、高出力の光ファイバ増幅器において得ることは困難であり、また、もし得られたとしてもシングルモード光ファイバ型の光ファイバ増幅器に比べて非常に高額なものになるという問題点があった。
【0019】
以上のように、各光学部品を光ファイバで結合したコヒーレントレーザレーダ装置では、シングルモードファイバ中をローカル光、送信光、受信光が伝搬するため、伝播中にそれぞれの光の偏波面が変動する。このため、送信光の透過損失や光ヘテロダイン検波におけるローカル光と受信光の偏波面不一致による損失が発生していた。
【0020】
この発明は、前述した問題点を解決するためになされたもので、フィードバック制御のような複雑な系や全ての光学部品を偏波保存型にすることなく、単純な構成で偏波変動を補償し、送信光の透過損失を低減でき、光ヘテロダイン検波効率を高くすることができるコヒーレントレーザレーダ装置を得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係るコヒーレントレーザレーダ装置は、直線偏光したレーザ光を発振するレーザ光源と、前記レーザ光源からのレーザ光を分割する偏波保存型の光学素子である光分岐部と、前記光分岐部からのレーザ光を変調する偏波保存型の光学素子である光変調器と、前記光変調器からのレーザ光を増幅する光ファイバ増幅器と、前記光ファイバ増幅器からのレーザ光の偏光面を45°回転させる45°ファラデーローテータと、前記光ファイバ増幅器により増幅されたレーザ光を、前記45°ファラデーローテータを介して、目標に向けて照射し、前記目標からの散乱光を受光する送受光学系と、前記光変調器からの送信光と前記光ファイバ増幅器からの受信光を分離する送受信光分離部と、前記光分岐部からのレーザ光と前記送受信光分離部からの受信光を混合する偏波保存型の光学素子である光混合部と、前記光混合部からの混合光を光ヘテロダイン検波する光受信器と、前記光受信器からの受信信号から目標の情報を抽出する信号処理器と、前記レーザ光源から前記光分岐部及び前記光変調器を経て前記送受信光分離部までの光路、前記光分岐部から前記光混合部までの光路、及び前記送受信光分離部から前記光混合部を経て前記光受信器までの光路を結合する偏波保存型シングルモード光ファイバと、前記送受信光分離部から前記光ファイバ増幅器及び前記45°ファラデーローテータを経て前記送受光学系までの光路を結合する、偏波保存型でないシングルモード光ファイバとを備えたものである。
【0022】
この発明の請求項2に係るコヒーレントレーザレーダ装置は、前記送受信光分離部が、前記光変調器と結合する第1の結合光学系と、前記光ファイバ増幅器と結合する第2の結合光学系と、前記光混合部と結合する第3の結合光学系と、前記第1の結合光学系からの送信光を前記第2の結合光学系へ透過するとともに、前記第2の結合光学系からの受信光を前記第3の結合光学系へ反射する偏光子とを有するものである。
【0023】
この発明の請求項3に係るコヒーレントレーザレーダ装置は、前記送受信光分離部が、前記光変調器からの送信光を前記光ファイバ増幅器へ透過するとともに、前記光ファイバ増幅器からの受信光を前記光混合部へ反射する偏波分離素子と、前記偏波分離素子からの不必要な偏光成分を無反射端末処理するターミネータとを有するものである。
【0024】
この発明の請求項4に係るコヒーレントレーザレーダ装置は、直線偏光したレーザ光を発振するレーザ光源と、前記レーザ光源からのレーザ光を分割する偏波保存型の光学素子である光分岐部と、前記光分岐部からのレーザ光を増幅する光ファイバ増幅器と、前記光ファイバ増幅器からのレーザ光の偏光面を45°回転させる45°ファラデーローテータと、前記光ファイバ増幅器により増幅されたレーザ光を、前記45°ファラデーローテータを介して、目標に向けて照射し、前記目標からの散乱光を受光する送受光学系と、前記光分岐部からの送信光と前記光ファイバ増幅器からの受信光を分離する送受信光分離部と、前記光分岐部からのレーザ光と前記送受信光分離部からの受信光を混合する偏波保存型の光学素子である光混合部と、前記光混合部からの混合光を光ヘテロダイン検波する光受信器と、前記光受信器からの受信信号から目標の情報を抽出する信号処理器と、前記レーザ光源から前記光分岐部を経て前記送受信光分離部までの光路、前記光分岐部から前記光混合部までの光路、及び前記送受信光分離部から前記光混合部を経て前記光受信器までの光路を結合する偏波保存型シングルモード光ファイバと、前記送受信光分離部から前記光ファイバ増幅器及び前記45°ファラデーローテータを経て前記送受光学系までの光路を結合する、偏波保存型でないシングルモード光ファイバとを備えたものである。
【0025】
この発明の請求項5に係るコヒーレントレーザレーダ装置は、前記送受信光分離部が、前記光分岐部と結合する第1の結合光学系と、前記光ファイバ増幅器と結合する第2の結合光学系と、前記光混合部と結合する第3の結合光学系と、前記第1の結合光学系からの送信光を前記第2の結合光学系へ透過するとともに、前記第2の結合光学系からの受信光を前記第3の結合光学系へ反射する偏光子とを有するものである。
【0026】
この発明の請求項6に係るコヒーレントレーザレーダ装置は、前記送受信光分離部が、前記光分岐器からの送信光を前記光ファイバ増幅器へ透過するとともに、前記光ファイバ増幅器からの受信光を前記光混合部へ反射する偏波分離素子と、前記偏波分離素子からの不必要な偏光成分を無反射端末処理するターミネータとを有するものである。
【0027】
この発明の請求項7に係るコヒーレントレーザレーダ装置は、前記45°ファラデーローテータ、及び前記送受光学系を収める光学系部と、前記信号処理器を除く、前記45°ファラデーローテータ、及び前記送受光学系以外の光学部品を収める本体部とに分け、前記光学系部と前記本体部とを所定の長さの、偏波保存型でないシングルモード光ファイバで結合するものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係るコヒーレントレーザレーダ装置について図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係るコヒーレントレーザレーダ装置の構成を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0029】
図1において、12は直線偏光したレーザ光を発振するレーザ光源、13はレーザ光源12からのレーザ光を分割する光分岐部である第1カプラ、14は第1カプラ13からのレーザ光の一方を変調する光変調器、15は送受信光分離部、16は光ファイバ増幅器、17は光ファイバ増幅器16により増幅されたレーザ光を目標に向けて照射し、目標からの散乱光を受光する送受光学系、18は45°ファラデーローテータ、19は第1カプラ13からのレーザ光と送受光学系17からの受信光を混合する光混合部である第2カプラ、20は第2カプラ19からの混合光を光ヘテロダイン検波する光受信器、21は光受信器20からの受信信号から目標の情報を抽出する信号処理器である。
【0030】
また、同図において、レーザ光源12から光受信器20に至る各光学素子は、シングルモード光ファイバにより結合される。そのうち、レーザ光源12から送受信光分離部15までの間(送信光の経路)、第1カプラ13から第2カプラ19までの間(ローカル光の経路)、さらに、送受信光分離部15から光受信器20までの間(受信光及び混合光の経路)のシングルモード光ファイバは、偏波保存型で構成される。また、第1カプラ13、光変調器14及び第2カプラ19は、偏波保存型の光学素子である。
【0031】
レーザ光源12から偏波保存型光ファイバに出力される、紙面に対して平行に直線偏光したレーザ光は、第1カプラ13において2つに分岐される。分岐されたレーザ光の一方は送信光として、他方は光コヒーレント検波のローカル光として用いられる。光変調器14は、第1カプラ13で分岐されたレーザ光の一方を変調する。この変調されたレーザ光は、送受信光分離部15を介して光ファイバ増幅器16に送られる。光変調器14からの変調光は、光ファイバ増幅器16で増幅され、45°ファラデーローテータ18を介して、送受光学系17により目標に向けて照射される。
【0032】
目標からの散乱光は、送信光とは逆の経路を経て受信される。このとき、受信光の周波数は、目標の速度に応じたドップラーシフトを受けている。この受信光は、送受信光分離部15において送信光と分離され、第2カプラ19に送られる。この第2カプラ19では、第1カプラ13からの他方のレーザ光であるローカル光と送受光学系17からの受信光とを混合する。光受信器20では、第2カプラ19からの混合光を光コヒーレント検波し、受信光とローカル光のビート信号を出力する。信号処理器21では、上記ビート信号を信号処理し、受信光の受信強度、ラウンドトリップ時間、ドップラー周波数から目標までの距離、速度、密度分布、速度分布といった物理情報を測定する。
【0033】
図2は、この発明の実施の形態1に係るコヒーレントレーザレーダ装置の送受信光分離部の構成を示す図である。
【0034】
この送受信光分離部15は、偏光を用いて送受信光の分離を行う偏光分離型である。図2において、35は偏光子、36、37、38はそれぞれ第1、第2、第3の結合光学系である。光変調器14からの送信光は、偏波保存型のファイバと光学部品を経ているので、紙面に平行な直線偏光である。よって、送信光は、偏光子35をほとんど損失なしに透過し、光ファイバ増幅器16に出力される。
【0035】
図1に示すように、光ファイバ増幅器16の入射側に送受信光分離部15を、出射側の送受光学系17の直前に45°ファラデーローテータ18をそれぞれ設置している。受信光は、45°ファラデーローテータ18を2回通過するので、送信光の偏光面から90°回転している。受信光は、光ファイバ増幅器16を通過し、送受信光分離部15により送信光と分離される。光ファイバ増幅器16を含む送受信光分離部15と45°ファラデーローテータ18の間の受信光および送信光の伝送路は、シングルモードファイバで構成しているため、シングルモードファイバの屈折率揺らぎにより偏波面が変動する。しかしながら、上記の構成により、送受信光分離部15と45°ファラデーローテータ18の間を受信光は光の偏光面を90°回転して2回通過しているので、送受信光分離部15と45°ファラデーローテータ18の間の偏波変動を補償することができる。よって、光ファイバ増幅器16を含む送受信光分離部15と45°ファラデーローテータ18の間の偏波変動の如何に拘わらず、受信光は送受信光分離部15において紙面に対して垂直な直線偏光となる。この受信光は偏光子35において、ほとんど損失なしに反射され、第2カプラ19へ出力される。
【0036】
ここで、送受信光分離部15と45°ファラデーローテータ18の間の偏波変動を補償できることを図3を用いて詳細に説明する。
【0037】
図3は、この発明の実施の形態1に係るコヒーレントレーザレーダ装置の送信光と受信光の偏光状態を示す図である。
【0038】
送受信光分離部15と45°ファラデーローテータ18の間の偏波変動は、主軸(速軸および遅軸)の座標系となす角(φ(t))と透過する速軸と遅軸それぞれに平行な偏光成分間に与える位相差量(θ(t))が時間的に変化する仮想的な波長板が与えるものとして考えることができる。
【0039】
レーザ光源12からのレーザ光は、図3に示すように、y軸に平行な直線偏光である。レーザ光源12から送受信光分離部15までは偏波保存型の素子およびファイバで構成されているため、偏光状態は保持されている。送信光が送信され目標で散乱されて受信光として戻ってくる時間は、仮想的な波長板のφ(t)とθ(t)の時間変化に比べれば十分に小さいので、φ(t)とθ(t)は、この時間間隔において一定と考えてよい。
【0040】
送受信分離部15からの送信光の仮想的な波長板の速軸に平行な偏光成分をF成分、遅軸に平行な偏光成分をS成分とする。直線偏光であることから、このときのF成分とS成分の位相は一致している。このF成分とS成分の座標系となす角とそれぞれに与えられる位相差量に着目する。送信光が仮想的な波長板を通過すると、速軸と遅軸に平行な偏光成分間に位相差が与えられる。これを遅軸に平行な偏光成分に与えられる位相差量θ(t)として表現する。この時点において、S成分に位相差量θ(t)が加えられる。
【0041】
45°ファラデーローテータ18は、磁気光効果により通過する光の偏光面を45°回転させる素子である。この45°ファラデーローテータ18を通過することにより、F成分とS成分は時計周りに45°回転する。送信光は、送受光学系17により目標に向けて照射され、その散乱光を受信光として受光される。
【0042】
受信光は、再度、45°ファラデーローテータ18を通過し、F成分とS成分はさらに時計周りに45°回転する。これにより、F成分は仮想的な波長板の遅軸に平行な偏光成分となり、またS偏光は速軸に平行な偏光成分となる。つぎに、受信光が仮想的な波長板を通過すると、遅軸に平行な偏光成分であるF成分に位相差量θ(t)が加えられる。
【0043】
以上のように、送信光が受信光として送受信光分離部15に至るまでに仮想的な波長板により与えられる位相差量は、F成分とS成分とで等しくなる。よって、F成分とS成分を合成したものである受信光は、送信光と同様に直線偏光となる。また、その偏光面は送信光に比べ、90°異なるので、受信光は送受信光分離部15において偏光による損失を生じずに送信光と分離することができる。上記の条件は、仮想的な波長板のφ(t)およびθ(t)の大きさによらずに成立するので、光ファイバ増幅器16を含む送受信光分離部15と45°ファラデーローテータ18の間の偏波変動を常に補償し、送受信光分離部15における送信光および受信光の透過損失を最小にすることができる。
【0044】
光ファイバ増幅器16を含む送受信光分離部15と45°ファラデーローテータ18の間の受信光および送信光の伝送路は、シングルモードファイバで構成しているにも拘らず、単純な構成により、送受信光分離部15における送信光および受信光の透過損失を最小にできる効果がある。
【0045】
ここで、送受信光分離部15の別の構成例について説明する。
【0046】
図4は、この発明の実施の形態1に係るコヒーレントレーザレーダ装置の送受信光分離部の別の構成を示す図である。
【0047】
図4において、39はインライン型偏波分離素子、40はターミネータである。
【0048】
偏波分離素子39は、1つのポートに入力した光を2つの直交する偏光成分に分離して、2つの出力ポートに出力する機能を持つ。図4には、偏波保存型の光ファイバを入出力ポートに持つ2×2ポートタイプの偏波分離素子を示している。未接続の入出力ポートの偏波保存型光ファイバの端末には、系に不必要な後方反射光が発生しないようにターミネータ40により無反射端末処理をしている。送受信光分離部15としての動作は前述したものと同様であり、その効果も同等に得ることができる。
【0049】
さらに、送受信光分離部15と45°ファラデーローテータ18の間以外の部分は、送受光学系17と光受信器20を除いて、各光学素子を偏波保存型光ファイバで結合し、各光学素子を偏波保存型で構成した。これにより、送受信光分離部15と45°ファラデーローテータ18の間以外の部分では偏波面は変動しない。また、第2カプラ19において、ローカル光と受信光の偏波面を一致させるため、第1カプラ13と第2カプラ19の間において、ローカル光の偏波面が90°回転するように偏波保存型光ファイバを接続している。即ち、第2カプラ19への入力時にローカル光を紙面に対して垂直な直線偏光となるようにしている。
【0050】
以上の構成により、受信光のシングルモードファイバの区間の偏波変動を補償したので、ローカル光と受信光の偏波面不一致による損失を低減し、高い光ヘテロダイン検波効率を得ることができる。
【0051】
図1において、光変調器14としてパルス変調器を用いれば、パルス型のコヒーレントレーザレーダ装置となる。
【0052】
また、光変調器14を用いない、または固定周波数シフトを与える周波数シフタとした場合は、CW型のコヒーレントレーザレーダ装置となる。
【0053】
また、光変調器14に強度、位相、周波数のいずれか、または複数を変調する変調器を用い、この変調器を通過するレーザ光を擬似ランダム系列(例えば、M系列)に従って変調し、信号処理器21において復調を行えば、擬似ランダム変調CW型のコヒーレントレーザレーダ装置となる。この装置は、目標までの距離、速度、密度分布、速度分布といった物理情報のいずれか、または複数を測定することが可能である。
【0054】
以上より、本実施の形態1においては、送信光及び受信光は、光ファイバ増幅器16を含むシングルモードファイバの区間を通過する。このとき、送信光と受信光の偏光面を90°回転させることにより、シングルモードファイバの区間の偏波変動を補償している。これにより、送信光の透過損失の低減と高い光ヘテロダイン検波効率を持つ各光学部品を光ファイバで結合したコヒーレントレーザレーダ装置が簡易あるいは安価に得られる効果がある。
【0055】
なお、図1において、45°ファラデーローテータ18は、光ファイバ増幅器16からのシングルモード光ファイバの出力端と送受光学系17の間に設置しているが、送受光学系17の内部に設けてもよく、同様の効果を得ることができる。
【0056】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係るコヒーレントレーザレーダ装置について図面を参照しながら説明する。図5は、この発明の実施の形態2に係るコヒーレントレーザレーダ装置の構成を示す図である。
【0057】
図5に示すように、信号処理器21以外の部品が、送受光学系17と45°ファラデーローテータ18とからなる光学系部と、それ以外の光学部品からなる本体部とに分けて収められている。これら光学系部と本体部とは、前述した実施の形態1と同様に、光ファイバで結合されている。
【0058】
この実施の形態2に係るコヒーレントレーザレーダ装置の基本的な動作は、上記の実施の形態1に等しい。
【0059】
本実施の形態2の構成においては、送受信光分離部15と45°ファラデーローテータ18の間の偏波変動の大きさ如何に拘わらず、上記偏波変動を常に補償し、送受信光分離部15における送信光および受信光の透過損失を最小にすることができる。このことは、送受信光分離部15と45°ファラデーローテータ18の間が長尺の光ファイバで結合されていても成り立つことを示している。例えば、送受信光分離部15と45°ファラデーローテータ18の間が数百mあっても同様の効果を得ることが可能である。
【0060】
図5のように装置を光学系部と本体部に分離し、その間を任意の長さの光ファイバで結合したコヒーレントレーザレーダ装置は、設置自由度を飛躍的に増す効果がある。光ファイバであるので、その敷設にはスペースも精度も要求されない。例えば、航空機搭載型の場合は、光学系部と本体部とが機体内で分散配置が可能であり、さらに、光学系部のみを屋外におき、本体部を環境条件に優れた室内に置くことも可能である。
【0061】
本実施の形態2においては、シングルモードファイバの区間の偏波変動を補償し、送信光の透過損失の低減と高い光ヘテロダイン検波効率を持つ各光学部品を光ファイバで結合したコヒーレントレーザレーダ装置が簡易あるいは安価に得られる効果が得られるとともに、設置自由度の高いコヒーレントレーザレーダ装置を得られる効果がある。
【0062】
【発明の効果】
この発明の請求項1に係るコヒーレントレーザレーダ装置は、以上説明したとおり、直線偏光したレーザ光を発振するレーザ光源と、前記レーザ光源からのレーザ光を分割する偏波保存型の光学素子である光分岐部と、前記光分岐部からのレーザ光を変調する偏波保存型の光学素子である光変調器と、前記光変調器からのレーザ光を増幅する光ファイバ増幅器と、前記光ファイバ増幅器からのレーザ光の偏光面を45°回転させる45°ファラデーローテータと、前記光ファイバ増幅器により増幅されたレーザ光を、前記45°ファラデーローテータを介して、目標に向けて照射し、前記目標からの散乱光を受光する送受光学系と、前記光変調器からの送信光と前記光ファイバ増幅器からの受信光を分離する送受信光分離部と、前記光分岐部からのレーザ光と前記送受信光分離部からの受信光を混合する偏波保存型の光学素子である光混合部と、前記光混合部からの混合光を光ヘテロダイン検波する光受信器と、前記光受信器からの受信信号から目標の情報を抽出する信号処理器と、前記レーザ光源から前記光分岐部及び前記光変調器を経て前記送受信光分離部までの光路、前記光分岐部から前記光混合部までの光路、及び前記送受信光分離部から前記光混合部を経て前記光受信器までの光路を結合する偏波保存型シングルモード光ファイバと、前記送受信光分離部から前記光ファイバ増幅器及び前記45°ファラデーローテータを経て前記送受光学系までの光路を結合する、偏波保存型でないシングルモード光ファイバとを備えたので、単純な構成で偏波変動を補償し、送信光の透過損失を低減でき、光ヘテロダイン検波効率を高くすることができるという効果を奏する。
【0063】
この発明の請求項2に係るコヒーレントレーザレーダ装置は、以上説明したとおり、前記送受信光分離部が、前記光変調器と結合する第1の結合光学系と、前記光ファイバ増幅器と結合する第2の結合光学系と、前記光混合部と結合する第3の結合光学系と、前記第1の結合光学系からの送信光を前記第2の結合光学系へ透過するとともに、前記第2の結合光学系からの受信光を前記第3の結合光学系へ反射する偏光子とを有するので、単純な構成で偏波変動を補償し、送信光の透過損失を低減でき、光ヘテロダイン検波効率を高くすることができるという効果を奏する。
【0064】
この発明の請求項3に係るコヒーレントレーザレーダ装置は、以上説明したとおり、前記送受信光分離部が、前記光変調器からの送信光を前記光ファイバ増幅器へ透過するとともに、前記光ファイバ増幅器からの受信光を前記光混合部へ反射する偏波分離素子と、前記偏波分離素子からの不必要な偏光成分を無反射端末処理するターミネータとを有するので、単純な構成で偏波変動を補償し、送信光の透過損失を低減でき、光ヘテロダイン検波効率を高くすることができるという効果を奏する。
【0065】
この発明の請求項4に係るコヒーレントレーザレーダ装置は、以上説明したとおり、直線偏光したレーザ光を発振するレーザ光源と、前記レーザ光源からのレーザ光を分割する偏波保存型の光学素子である光分岐部と、前記光分岐部からのレーザ光を増幅する光ファイバ増幅器と、前記光ファイバ増幅器からのレーザ光の偏光面を45°回転させる45°ファラデーローテータと、前記光ファイバ増幅器により増幅されたレーザ光を、前記45°ファラデーローテータを介して、目標に向けて照射し、前記目標からの散乱光を受光する送受光学系と、前記光分岐部からの送信光と前記光ファイバ増幅器からの受信光を分離する送受信光分離部と、前記光分岐部からのレーザ光と前記送受信光分離部からの受信光を混合する偏波保存型の光学素子である光混合部と、前記光混合部からの混合光を光ヘテロダイン検波する光受信器と、前記光受信器からの受信信号から目標の情報を抽出する信号処理器と、前記レーザ光源から前記光分岐部を経て前記送受信光分離部までの光路、前記光分岐部から前記光混合部までの光路、及び前記送受信光分離部から前記光混合部を経て前記光受信器までの光路を結合する偏波保存型シングルモード光ファイバと、前記送受信光分離部から前記光ファイバ増幅器及び前記45°ファラデーローテータを経て前記送受光学系までの光路を結合する、偏波保存型でないシングルモード光ファイバとを備えたので、単純な構成で偏波変動を補償し、送信光の透過損失を低減でき、光ヘテロダイン検波効率を高くすることができるという効果を奏する。
【0066】
この発明の請求項5に係るコヒーレントレーザレーダ装置は、以上説明したとおり、前記送受信光分離部が、前記光分岐部と結合する第1の結合光学系と、前記光ファイバ増幅器と結合する第2の結合光学系と、前記光混合部と結合する第3の結合光学系と、前記第1の結合光学系からの送信光を前記第2の結合光学系へ透過するとともに、前記第2の結合光学系からの受信光を前記第3の結合光学系へ反射する偏光子とを有するので、単純な構成で偏波変動を補償し、送信光の透過損失を低減でき、光ヘテロダイン検波効率を高くすることができるという効果を奏する。
【0067】
この発明の請求項6に係るコヒーレントレーザレーダ装置は、以上説明したとおり、前記送受信光分離部が、前記光分岐器からの送信光を前記光ファイバ増幅器へ透過するとともに、前記光ファイバ増幅器からの受信光を前記光混合部へ反射する偏波分離素子と、前記偏波分離素子からの不必要な偏光成分を無反射端末処理するターミネータとを有するので、単純な構成で偏波変動を補償し、送信光の透過損失を低減でき、光ヘテロダイン検波効率を高くすることができるという効果を奏する。
【0068】
この発明の請求項7に係るコヒーレントレーザレーダ装置は、以上説明したとおり、前記45°ファラデーローテータ、及び前記送受光学系を収める光学系部と、前記信号処理器を除く、前記45°ファラデーローテータ、及び前記送受光学系以外の光学部品を収める本体部とに分け、前記光学系部と前記本体部とを所定の長さの、偏波保存型でないシングルモード光ファイバで結合するので、設置自由度を飛躍的に増すことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るコヒーレントレーザレーダ装置の構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るコヒーレントレーザレーダ装置の送受信光分離部の構成を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係るコヒーレントレーザレーダ装置の送信光と受信光の偏光状態を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係るコヒーレントレーザレーダ装置の送受信光分離部の別の構成を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係るコヒーレントレーザレーダ装置の構成を示す図である。
【図6】 従来のコヒーレントレーザレーダ装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
12 レーザ光源、13 第1カプラ、14 光変調器、15 送受信光分離部、16 光ファイバ増幅器、17 送受光学系、18 45°ファラデーローテータ、19 第2カプラ、20 光受信器、21 信号処理器。

Claims (7)

  1. 直線偏光したレーザ光を発振するレーザ光源と、
    前記レーザ光源からのレーザ光を分割する偏波保存型の光学素子である光分岐部と、
    前記光分岐部からのレーザ光を変調する偏波保存型の光学素子である光変調器と、
    前記光変調器からのレーザ光を増幅する光ファイバ増幅器と、
    前記光ファイバ増幅器からのレーザ光の偏光面を45°回転させる45°ファラデーローテータと、
    前記光ファイバ増幅器により増幅されたレーザ光を、前記45°ファラデーローテータを介して、目標に向けて照射し、前記目標からの散乱光を受光する送受光学系と、
    前記光変調器からの送信光と前記光ファイバ増幅器からの受信光を分離する送受信光分離部と、
    前記光分岐部からのレーザ光と前記送受信光分離部からの受信光を混合する偏波保存型の光学素子である光混合部と、
    前記光混合部からの混合光を光ヘテロダイン検波する光受信器と、
    前記光受信器からの受信信号から目標の情報を抽出する信号処理器と、
    前記レーザ光源から前記光分岐部及び前記光変調器を経て前記送受信光分離部までの光路、前記光分岐部から前記光混合部までの光路、及び前記送受信光分離部から前記光混合部を経て前記光受信器までの光路を結合する偏波保存型シングルモード光ファイバと、
    前記送受信光分離部から前記光ファイバ増幅器及び前記45°ファラデーローテータを経て前記送受光学系までの光路を結合する、偏波保存型でないシングルモード光ファイバと
    を備えたことを特徴とするコヒーレントレーザレーダ装置。
  2. 前記送受信光分離部は、
    前記光変調器と結合する第1の結合光学系と、
    前記光ファイバ増幅器と結合する第2の結合光学系と、
    前記光混合部と結合する第3の結合光学系と、
    前記第1の結合光学系からの送信光を前記第2の結合光学系へ透過するとともに、前記第2の結合光学系からの受信光を前記第3の結合光学系へ反射する偏光子と
    を有することを特徴とする請求項1記載のコヒーレントレーザレーダ装置。
  3. 前記送受信光分離部は、
    前記光変調器からの送信光を前記光ファイバ増幅器へ透過するとともに、前記光ファイバ増幅器からの受信光を前記光混合部へ反射する偏波分離素子と、
    前記偏波分離素子からの不必要な偏光成分を無反射端末処理するターミネータと
    を有することを特徴とする請求項1記載のコヒーレントレーザレーダ装置。
  4. 直線偏光したレーザ光を発振するレーザ光源と、
    前記レーザ光源からのレーザ光を分割する偏波保存型の光学素子である光分岐部と、
    前記光分岐部からのレーザ光を増幅する光ファイバ増幅器と、
    前記光ファイバ増幅器からのレーザ光の偏光面を45°回転させる45°ファラデーローテータと、
    前記光ファイバ増幅器により増幅されたレーザ光を、前記45°ファラデーローテータを介して、目標に向けて照射し、前記目標からの散乱光を受光する送受光学系と、
    前記光分岐部からの送信光と前記光ファイバ増幅器からの受信光を分離する送受信光分離部と、
    前記光分岐部からのレーザ光と前記送受信光分離部からの受信光を混合する偏波保存型の光学素子である光混合部と、
    前記光混合部からの混合光を光ヘテロダイン検波する光受信器と、
    前記光受信器からの受信信号から目標の情報を抽出する信号処理器と、
    前記レーザ光源から前記光分岐部を経て前記送受信光分離部までの光路、前記光分岐部から前記光混合部までの光路、及び前記送受信光分離部から前記光混合部を経て前記光受信器までの光路を結合する偏波保存型シングルモード光ファイバと、
    前記送受信光分離部から前記光ファイバ増幅器及び前記45°ファラデーローテータを経て前記送受光学系までの光路を結合する、偏波保存型でないシングルモード光ファイバと
    を備えたことを特徴とするコヒーレントレーザレーダ装置。
  5. 前記送受信光分離部は、
    前記光分岐部と結合する第1の結合光学系と、
    前記光ファイバ増幅器と結合する第2の結合光学系と、
    前記光混合部と結合する第3の結合光学系と、
    前記第1の結合光学系からの送信光を前記第2の結合光学系へ透過するとともに、前記第2の結合光学系からの受信光を前記第3の結合光学系へ反射する偏光子と
    を有することを特徴とする請求項4記載のコヒーレントレーザレーダ装置。
  6. 前記送受信光分離部は、
    前記光分岐器からの送信光を前記光ファイバ増幅器へ透過するとともに、前記光ファイバ増幅器からの受信光を前記光混合部へ反射する偏波分離素子と、
    前記偏波分離素子からの不必要な偏光成分を無反射端末処理するターミネータと
    を有することを特徴とする請求項4記載のコヒーレントレーザレーダ装置。
  7. 前記45°ファラデーローテータ、及び前記送受光学系を収める光学系部と、
    前記信号処理器を除く、前記45°ファラデーローテータ、及び前記送受光学系以外の光学部品を収める本体部とに分け、
    前記光学系部と前記本体部とを所定の長さの、偏波保存型でないシングルモード光ファイバで結合する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかに記載のコヒーレントレーザレーダ装置。
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