JP2014052272A - 電磁波検出システム及び電磁波検出方法 - Google Patents

電磁波検出システム及び電磁波検出方法 Download PDF

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Tadao Nagatsuma
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Abstract

【課題】本発明は、光源の周波数変動に伴うRF信号の周波数変動Δω(t)が存在しても、高いSN比での電磁波検出を実現することを目的とする。
【解決手段】本発明では、1の光源からの光を2つに分岐し、1の光源と異なる周波数で発光する他の光源からの光を2つに分岐し、分岐した4つの光のうちの1つを一定の周波数の発振信号の周波数だけシフトさせ、一定の周波数だけシフトさせた光を含めて、それぞれ分岐した4つの光のうち異なる光源を起源とする2つの光をそれぞれ合波して2組の光とし、合波した2組の光のうち他方の組の光をLO信号とし、第一のRF信号を被測定物に照射させ、被測定物を透過又は反射した第一のRF信号及びLO信号を混合しヘテロダイン検波して、LO信号を構成する2つの光の差周波数と第一のRF信号との周波数との差周波数を周波数とする検出信号を出力させ、検出信号を発振信号で2位相ロックイン検出して、検出信号と同位相となる同相成分及び検出信号と直交位相となる直交成分を出力させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、光技術を用いたヘテロダイン型の電磁波検出技術に関する。
100GHzから10THzに亘るテラヘルツ(THz)波領域には、物質固有の特徴的な指紋スペクトルが多数存在することから、テラヘルツ波のセキュリティー応用が注目を集めている。これまでに数十GHzから数THzをカバーする時間領域分光(Time−Domain Spectroscopy:TDS)装置が国内外で市販されるに至っている。
一方、特定の周波数領域において、より高分解能分光を可能とする周波数領域分光(Frequency−Domain Spectroscopy:FDS)装置の開発は、TDS方式と比べて遅れていた。これは、高出力な周波数可変THz波光源の開発が遅れていたことが一因である。
100GHzを超える高周波数領域において、比帯域幅50%以上の広帯域周波数掃引を実現する最も現実的な技術は、周波数可変光源と高速フォトダイオードあるいはフォトコンダクティブ発生器等のRF信号発生器とを組み合わせるフォトミキシングの手法である。発生に用いた光を同じく高速フォトダイオードやフォトコンダクティブ検出器、あるいは電気光学結晶などへの光局部発振(LO:Local Oscilating)信号として用いることでTHz波のホモダイン検出が可能となる。これら発生技術と検出技術とを組み合わせたTHz波帯FDS装置が開発され、一部市販されている。
従来技術に基づくFDSシステムの一例を図1に示す(例えば、非特許文献1参照。)。光源51、光源52からそれぞれ出力された周波数f、f(但し、f>f)の光がRF信号発生器56内のフォトカプラにて重畳され、RF信号発生器56でのフォトミキシングにより周波数f−fのRF信号が発生される。
これまでのシステムでは、位相データを得るために、各周波数においてLO−RF信号間の異なる遅延時間における振幅データか、LO−RF信号間の遅延時間を固定とし、異なる周波数における振幅データから位相変化量を推定する手法が用いられてきた。
T. Nagatsuma, et al.,"Continuous−wave Terahertz Spectroscopy System Based on Photodiodes", PIERS ONLINE, VOL. 6, NO. 4, 390−394, 2010.
RF信号とLO信号との遅延時間差をτとすると、RF信号検出器からの信号は、
i(t)∝ T(ω)cos(φ(ω)+ωτ)cos(ωt) (1)
となる。但し、ω=2πfは検出のためのロックイン角周波数、角周波数ωはω= 2π(f−f)である。また、T(ω)は被測定物の振幅透過率、φ(ω)は被測定物によるRF信号の位相変化量で、それぞれωの関数として与えられる。この信号のロックイン検出より、T(ω)cos(φ(ω)+ωτ)が得られる。振幅情報(T(ω))と位相情報(φ(ω))とが結合しているため、それぞれを分離するためには遅延時間差τかRF信号の角周波数ωを変えることでωτ=0radとωτ=π/2radの条件における測定をそれぞれ行い、2つのデータを得る必要がある。このようにして得られたT(ω)、φ(ω)の、いずれか一方あるいは双方が、物質固有の特徴的な指紋スペクトルとして利用可能である。
両手法ともゼロではない遅延時間差τが必要であるが、光源の周波数変動に伴うRF信号の周波数変動Δω(t)が存在する場合は、これがΔω(t)τの形で位相雑音として信号に重畳されることになる。そのため、従来手法では高精度な振幅・位相検出をするためには光源の周波数安定化が必須であったが、これはシステムの高コスト化を招く。
また、位相推定の演算に必要な、異なるωτ(ωτ=0rad、および、π/2rad)における検出信号は、異なる時刻においてロックイン検出されるため、検出信号に重畳されている雑音成分間には一般に相関がなく、位相推定精度の劣化をまねく。この問題は、測定における積分時間を長くしても解決できない。
そこで、本発明は、光源の周波数変動に伴うRF信号の周波数変動Δω(t)が存在しても、高いSN比での電磁波検出を実現することを目的とする。
本願発明では、1回のロックイン検出で得られた測定データから振幅・位相情報を独立に抽出することによって、高いSN比での電磁波検出を実現することとした。
具体的には、本願発明は、第一の光源と、前記第一の光源と異なる周波数で発光する第二の光源と、前記第一の光源からの光を2つに分岐する第一の光分岐器と、前記第二の光源からの光を2つに分岐する第二の光分岐器と、前記第一の光分岐器で分岐された2つの光のうち一方の光及び前記第二の光分岐器で分岐された2つの光のうち一方の光を合波する第一の光合波器と、前記第一の光分岐器で分岐された2つの光のうち他方の光及び前記第二の光分岐器で分岐された2つの光のうち他方の光を合波する第二の光合波器と、一定の周波数の発振信号を出力する発振器と、前記第一の光分岐器と前記第一の光合波器との間、前記第二の光分岐器と前記第一の光合波器との間、前記第一の光分岐器と前記第二の光合波器との間及び前記第二の光分岐器と前記第二の光合波器との間のいずれかに挿入され、前記発振器からの発振信号で光の周波数を前記発振信号の周波数だけシフトする周波数シフタと、前記第一の光合波器からの異なる周波数の2つの光を受光して、2つの光の差周波数を周波数とする第一のRF(Radio Frequency)信号を生成し、生成した第一のRF信号を被測定物に照射するRF信号発生器と、前記第二の光合波器からの異なる周波数の2つの光をLO(Local Oscilating)信号とし、前記被測定物を透過又は反射した第一のRF信号及び前記LO信号を混合しヘテロダイン検波して、前記LO信号を構成する2つの光の差周波数と前記第一のRF信号との周波数との差周波数を周波数とする検出信号を出力するRF信号検出器と、前記RF信号検出器の出力する検出信号を前記発振器の出力する発振信号で2位相ロックイン検出して、前記RF信号検出器の出力する検出信号と同位相となる同相成分及び前記RF信号検出器の出力する検出信号と直交位相となる直交成分を出力する2相ロックイン検出器と、を備えることを特徴とする電磁波検出システム
である。
具体的には、本願発明は、第一の光源と、前記第一の光源と異なる周波数で発光する第二の光源と、前記第一の光源からの光を2つに分岐する第一の光分岐器と、前記第二の光源からの光を2つに分岐する第二の光分岐器と、前記第一の光分岐器で分岐された2つの光のうち一方の光及び前記第二の光分岐器で分岐された2つの光のうち一方の光を合波する第一の光合波器と、前記第一の光分岐器で分岐された2つの光のうち他方の光及び前記第二の光分岐器で分岐された2つの光のうち他方の光を合波する第二の光合波器と、一定の周波数の発振信号を出力する発振器と、前記第一の光分岐器と前記第一の光合波器との間、前記第二の光分岐器と前記第一の光合波器との間、前記第一の光分岐器と前記第二の光合波器との間及び前記第二の光分岐器と前記第二の光合波器との間のいずれかに挿入され、前記発振器からの発振信号で光の周波数を前記発振信号の周波数だけシフトする周波数シフタと、前記第一の光合波器からの異なる周波数の2つの光を受光して、2つの光の差周波数を周波数とする第一のRF(Radio Frequency)信号を生成し、生成した第一のRF信号を被測定物に照射するRF信号発生器と、前記第二の光合波器からの異なる周波数の2つの光を受光して、2つの光の差周波数を周波数とする第二のRF(Radio Frequency)信号を生成し、前記被測定物を透過又は反射した第一のRF信号及び前記第二のRF信号を混合しヘテロダイン検波して、その差周波数を周波数とする検出信号を出力するRF信号検出器と、前記RF信号検出器の出力する検出信号を前記発振器の出力する発振信号で2位相ロックイン検出して、前記RF信号検出器の出力する検出信号と同位相となる同相成分及び前記RF信号検出器の出力する検出信号と直交位相となる直交成分を出力する2相ロックイン検出器と、を備えることを特徴とする電磁波検出システムである。
本願発明により、1回のロックイン検出で得られた測定データから振幅・位相情報を独立に抽出することができるため、従来技術よりも高いSN比での計測が可能となる。
本願発明では、前記第一の光源から前記第一の光合波器の合波点までの光信号の伝搬遅延時間と前記第一の光源から前記第二の光合波器の合波点までの光信号の伝搬遅延時間とが等しく、前記第二の光源から前記第一の光合波器の合波点までの光信号の伝搬遅延時間と前記第二の光源から前記第二の光合波器の合波点までの光信号の伝搬遅延時間とが等しく、前記第一の光合波器の合波点から前記RF信号検出器の前記被測定物からの第一のRF信号及び前記LO信号を混合しヘテロダイン検波する混合点までの遅延時間と前記第二の光合波器の合波点から前記RF信号検出器の前記被測定物からの第一のRF信号及び前記LO信号を混合しヘテロダイン検波する混合点までの遅延時間とが等しいことが好ましい。
本願発明では、前記第一の光源から前記第一の光合波器の合波点までの光信号の伝搬遅延時間と前記第一の光源から前記第二の光合波器の合波点までの光信号の伝搬遅延時間とが等しく、前記第二の光源から前記第一の光合波器の合波点までの光信号の伝搬遅延時間と前記第二の光源から前記第二の光合波器の合波点までの光信号の伝搬遅延時間とが等しく、前記第一の光合波器の合波点から前記RF信号検出器の前記被測定物からの第一のRF信号及び前記第二のRF信号を混合しヘテロダイン検波する混合点までの遅延時間と前記第二の光合波器の合波点から前記RF信号検出器の前記被測定物からの第一のRF信号及び前記第二のRF信号を混合しヘテロダイン検波する混合点までの遅延時間とが等しいことが好ましい。
本願発明により、位相雑音を抑圧できるので、光源の周波数安定化が不要で、光源への周波数分解能の要求条件を緩和することができる。
具体的には、本願発明は、1の光源からの光を2つに分岐し、1の光源と異なる周波数で発光する他の光源からの光を2つに分岐し、前記分岐した4つの光のうちの1つを一定の周波数の発振信号の周波数だけシフトさせ、前記一定の周波数だけシフトさせた光を含めて、それぞれ分岐した4つの光のうち異なる光源を起源とする2つの光をそれぞれ合波して2組の光とし、合波した2組の光のうち一方の組の光を受光して、2つの光の差周波数を周波数とする第一のRF(Radio Frequency)信号を発生させ、前記合波した2組の光のうち他方の組の光をLO(Local Oscilating)信号とし、前記第一のRF信号を被測定物に照射させ、前記被測定物を透過又は反射した第一のRF信号及び前記LO信号を混合しヘテロダイン検波して、前記LO信号を構成する2つの光の差周波数と前記第一のRF信号との周波数との差周波数を周波数とする検出信号を出力させ、前記検出信号を前記発振信号で2位相ロックイン検出して、前記検出信号と同位相となる同相成分及び前記検出信号と直交位相となる直交成分を出力させることを特徴とする電磁波検出方法である。
具体的には、本願発明は、1の光源からの光を2つに分岐し、1の光源と異なる周波数で発光する他の光源からの光を2つに分岐し、前記分岐した4つの光のうちの1つを一定の周波数の発振信号の周波数だけシフトさせ、前記一定の周波数だけシフトさせた光を含めて、それぞれ分岐した4つの光のうち異なる光源を起源とする2つの光をそれぞれ合波して2組の光とし、合波した2組の光をそれぞれ受光して、2つの光の差周波数を周波数とする第一のRF(Radio Frequency)信号及び第二のRF信号をそれぞれ発生させ、前記第一のRF信号を被測定物に照射させ、前記被測定物を透過又は反射した第一のRF信号及び前記第二のRF信号を混合しヘテロダイン検波して、その差周波数を周波数とする検出信号を出力させ、前記検出信号を前記発振信号で2位相ロックイン検出して、前記検出信号と同位相となる同相成分及び前記検出信号と直交位相となる直交成分を出力させることを特徴とする電磁波検出方法である。
本願発明により、1回のロックイン検出で得られた測定データから振幅・位相情報を独立に抽出することができるため、従来技術よりも高いSN比での計測が可能となる。
本願発明では、前記1の光源から、光を2つに分岐した一方を合波するまでの伝搬遅延時間と前記1の光源から、光を2つに分岐した他方を合波するまでの伝搬遅延時間とが等しく、前記他の光源から、光を2つに分岐した一方を合波するまでの伝搬遅延時間と前記他の光源から、光を2つに分岐した他方を合波するまでの伝搬遅延時間とが等しく、前記第一のRF信号を発生させるために2つの光を合波してから前記被測定物からの第一のRF信号及び前記LO信号を混合しヘテロダイン検波するまでの遅延時間と前記LO信号を発生させるために2つの光を合波してから前記被測定物からの第一のRF信号及び前記LO信号を混合しヘテロダイン検波するまでの遅延時間とが等しくなるように設定することが好ましい。
本願発明では、前記1の光源から、光を2つに分岐した一方を合波するまでの伝搬遅延時間と前記1の光源から、光を2つに分岐した他方を合波するまでの伝搬遅延時間とが等しく、前記他の光源から、光を2つに分岐した一方を合波するまでの伝搬遅延時間と前記他の光源から、光を2つに分岐した他方を合波するまでの伝搬遅延時間とが等しく、前記第一のRF信号を発生させるために2つの光を合波してから前記被測定物からの第一のRF信号及び前記第二のRF信号を混合しヘテロダイン検波するまでの遅延時間と前記第二のRF信号を発生させるために2つの光を合波してから前記被測定物からの第一のRF信号及び前記第二のRF信号を混合しヘテロダイン検波するまでの遅延時間とが等しくなるように設定することが好ましい。
本願発明により、位相雑音を抑圧できるので、光源の周波数安定化が不要で、光源への周波数分解能の要求条件を緩和することができる。
従来技術に基づくFDSシステムの一例を示す図である。 本発明に基づくFDSシステムの構成例を示す図である。 本発明に基づくFDSシステムの構成例を示す図である。 本発明に基づくFDSシステムの構成例を示す図である。 本発明に基づくFDSシステムの構成例を示す図である。 本発明に基づくFDSシステムの位相精度を説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(基本構成)
本願発明では、周波数シフタを用いたヘテロダイン型検出システムとすることで、単一周波数において振幅及び位相を同時刻に独立に計測するものである。
周波数fで発光する第一の光源からの光の周波数を、周波数シフタにより周波数Δfだけダウンシフトさせ、これと周波数fで発光する第二の光源からの光とを混合しヘテロダイン検波してRF信号を発生させる。この時のRF信号の周波数はf−(f−Δf)=f−f+Δfとなる。一方、検出に用いるLO信号としては、第一の光源及び第二の光源からの光を合波して、利用する。LO信号の成分としては、周波数f及び周波数fとなる。その結果、Δfの周波数を有する検出信号が得られる。
上記では、被測定物からのRF信号とLO信号を混合しヘテロダイン検波して、検出信号をRF信号検出器が出力した。LO信号の2つの光を混合しヘテロダイン検波して、2つの光の差周波数の第二のRF信号を生成し、被測定物からの第一のRF信号と第二のRF信号を混合しヘテロダイン検波して、その差周波数であるΔfの周波数を有する検出信号を得てもよい。
RF信号検出器では、いわゆるヘテロダイン検出が行われ、ヘテロダイン検出の結果として以下を得る。
i(t)∝T(ω)cos(Δωt+φ(ω)) (2)
ただし、Δω=2πΔfである。
周波数シフタを用いたヘテロダイン型であるため、被測定物からのRF信号とLO信号の周波数揺らぎには相関があり、被測定物からのRF信号とLO信号との遅延時間差をゼロとすることで、光源の周波数揺らぎは検出の際にキャンセルされる。
あるいは、被測定物からの第一のRF信号と第二のRF信号の周波数揺らぎには相関があり、被測定物からのRF信号と第二のRF信号との遅延時間差をゼロとすることで、光源の周波数揺らぎは検出の際にキャンセルされる。
RF信号検出器からの信号を、上述の周波数Δfにより2位相ロックイン検出することで、同相成分I(ω)と直交成分Q(ω)とが以下のように分離して得られる。
I(ω)=T(ω)cos(φ(ω)) (3)
Q(ω)=T(ω)sin(φ(ω)) (4)
これら検出信号を用いて、(I(ω)+Q(ω)1/2からT(ω)が、arctan(Q(ω)/I(ω))からφ(ω)が求まる。
上記の構成により、ωτを変更することなく1回のロックイン検出で得られた測定データから振幅・位相情報を独立に抽出することができるため、例えば、1回のロックイン検出後、ωτを変更して2回目のロックイン検出を行なう従来技術よりも高いSN比での計測が可能となる。また、遅延時間差τを変更する必要がないことから、可変遅延線などが不要であり、コンパクトで安価な全光ファイバ型システムの提供が可能となる。
なお、いずれか一方又は両方の光源の周波数を掃引することで、容易に周波数掃引型FDSシステムへ拡張可能である。
(実施形態1)
実施形態1では、1の光源からの光を2つに分岐し、1の光源と異なる周波数で発光する他の光源からの光を2つに分岐し、前記分岐した4つの光のうちの1つを一定の周波数の発振信号の周波数だけシフトさせ、前記一定の周波数だけシフトさせた光を含めて、それぞれ分岐した4つの光のうち異なる光源を起源とする2つの光をそれぞれ合波して2組の光とし、合波した2組の光のうち一方の組の光を受光して、2つの光の差周波数を周波数とする第一のRF(Radio Frequency)信号を発生させ、前記合波した2組の光のうち他方の組の光をLO(Local Oscilating)信号とし、前記第一のRF信号を被測定物に照射させ、前記被測定物を透過又は反射した第一のRF信号及び前記LO信号を混合しヘテロダイン検波して、前記LO信号を構成する2つの光の差周波数と前記第一のRF信号との周波数との差周波数を周波数とする検出信号を出力させ、前記検出信号を前記発振信号で2位相ロックイン検出して、前記検出信号と同位相となる同相成分及び前記検出信号と直交位相となる直交成分を出力させる。
FDSシステムの実施形態1の構成例を図2に示す。図2において、FDSシステムは、第一の光源11、第二の光源12、第一の光分岐器13、第二の光分岐器14、第一の光合波器15、第二の光合波器16、発振器17、周波数シフタ18、RF信号発生器19、RF信号検出器21、2相ロックイン検出器22を備える。2相ロックイン検出器22は90度移相回路221、第一のミキサー222、第二のミキサー223を有する。
周波数fで発光する第一の光源11及び周波数fで発光する第二の光源12(ただし、f>f)からの出力光は、それぞれ、第一の光分岐器13及び第二の光分岐器14に入力され、それぞれ2つに分岐される。第一の光分岐器13で分岐された2つの光のうち一方は、周波数シフタ18を介して、第一の光合波器15に入力される。また、第一の光分岐器13で分岐された2つの光のうち他方は、第二の光合波器16に入力される。第二の光分岐器14で分岐された2つの光のうち一方は、第一の光合波器15に入力される。また、第二の光分岐器14で分岐された2つの光のうち他方は、第二の光合波器16に入力される。
発振器17は、周波数Δfの成分を有する発振信号を出力する。この発振信号は分配され、その内1つは、前述の周波数シフタ18に入力される。この発振信号を受け、周波数シフタ18は、透過光の周波数をΔfだけダウンシフトして、(f−Δf)とする。
このように、第一の光合波器15からは周波数(f−Δf)とfの光が、第二の光合波器16からは周波数fとfの光が、それぞれ出力される。
第一の光合波器15から出力された周波数(f−Δf)とfの光は、RF信号発生器19に入力される。RF信号発生器19では、入力された光の周波数f−Δfとfの差周波であるf−(f−Δf)=f−f+Δfを周波数とする第一のRF信号を生成し、生成した第一のRF信号を被測定物に対し照射する。ここで、RF信号発生器19は、高速フォトダイオード、フォトコンダクティブ発生器、非線形光学結晶、あるいは、同等の動作をするデバイスを用いて第一のRF信号を生成する。
第一のRF信号は、被測定物31を透過した後に、RF信号検出器21に入力される。RF信号発生器19から、被測定物31を介し、RF信号検出器21に至る第一のRF信号の伝搬方法は、空間、ケーブル、導波管など、既存のいずれの技術を用いても良い。また、被測定物31を透過したRF信号でなく、反射したRF信号をRF信号検出器21が検出してもよい。
一方、第二の光合波器16から出力された周波数fとfの光は、RF信号検出器21に入力される。RF信号検出器21では、LO信号と被測定物31を透過又は反射した第一のRF信号とを混合しヘテロダイン検波すると、LO信号を構成する周波数fとfの光の周波数差の周波数と第一のRF信号の周波数との周波数差をもつ周波数Δfの検出信号が出力される。この検出信号の包絡線は前述の式(2)の通りである。
あるいは、RF信号検出器21では、第二の光合波器16から出力された光の周波数fとfの差周波数である(f−f)を周波数とする第二のRF信号を生成する。第二のRF信号の生成には、高速フォトダイオード、フォトコンダクティブ検出器、非線形光学結晶、あるいは、同等の動作をするデバイスであればよい。生成した第二のRF信号と被測定物31を透過又は反射した第一のRF信号をヘテロダイン検波すると、両者の差を持つ周波数Δfの検出信号が出力される。この検出信号の包絡線は前述の式(2)の通りである。
ここで得られた周波数Δfの検出信号を、2相ロックイン検出器22に入力する。2相ロックイン検出器22は、式(3)(4)に示す通り、検出信号を第一のミキサー222及び第二のミキサー223に分け、それぞれ、0度あるいは90度移相回路221で90度移相した周波数Δfの成分を有する発振信号と混合しヘテロダイン検波し、同相成分及び直交成分を得るものである。これらの同相成分及び直交成分を用いて、T(ω)及びφ(ω)が容易に算出可能となる。
上記の構成により、ωτを変更することなく1回のロックイン検出で得られた測定データから振幅・位相情報が独立に抽出されるため、従来技術よりも高いSN比での計測が可能となる。また、遅延時間差τを変更する必要がないことから、可変遅延線などが不要であり、コンパクトで安価な全光ファイバ型システムの提供が可能となる構成を与える。
上記の構成において、以下の構成を取ることにより、更なる特性向上を図ることができる。
条件1:第一の光源11から第一の光合波器15の合波点までの光信号の伝搬遅延時間と第一の光源11から第二の光合波器16の合波点までの光信号の伝搬遅延時間と、が等しい。
条件2:第二の光源12から第一の光合波器15の合波点までの光信号の伝搬遅延時間と第二の光源12から第二の光合波器16の合波点までの光信号の伝搬遅延時間と、が等しい。
条件3:第一の光合波器15の合波点から、出力された光信号が、RF信号発生器19にて第一のRF信号に変換され、被測定物31を透過又は反射後、RF信号検出器21でLO信号と混合しヘテロダイン検波する点へ到達するまでの遅延時間と、第二の光合波器16の合波点から、出力されたLO信号がRF信号検出器21で、第一のRF信号と混合しヘテロダイン検波する点へ到達するまでの遅延時間と、が等しい。
条件4:または、第一の光合波器15の合波点から、出力された光信号が、RF信号発生器19にて第一のRF信号に変換され、被測定物31を透過又は反射後、RF信号検出器21で第二のRF信号と混合しヘテロダイン検波する点へ到達するまでの遅延時間と、第二の光合波器16の合波点から、出力された光信号がRF信号検出器21で第二のRF信号に変換され、第一のRF信号と混合しヘテロダイン検波する点へ到達するまでの遅延時間と、が等しい。
条件1から条件4までの3つの条件を満たすよう設定すると、遅延時間差τがゼロとなることから、測定データ中に重畳される光源由来の位相雑音Δω(t)τが抑圧できるので、光源の周波数安定化が不要で、適度の周波数分解能程度の周波数安定性を有する光源が利用可能となる。この追加構成により、システムのコスト低減を実現することができる。
ここで、条件1から条件4までの遅延時間は、以下の範囲内であれば、等しいといえる。位相精度をΔφ[rad]、周波数分解能をΔr[Hz]、遅延時間の差をτ[s]とすると、以下となる。
Δφ>=2・π・Δr・τ (5)
(5)式より、以下が得られる。
τ<=Δφ/(2・π・Δr) (6)
遅延時間差としては、余裕を持たせると、以下となる。
τ<=Δφ/(π・Δr) (7)
(7)式を満たす範囲であれば、遅延時間が等しいといえる。
ここで、光源の位相精度について検討する。図2における、前段部を抽出した構成を図6に示す。図6において、Aは第一の光分岐器13から第一の光合波器15までのルート、Bは第一の光分岐器13から第二の光合波器16までのルート、Cは第二の光分岐器14から第一の光合波器15までのルート、Dは第二の光分岐器14から第二の光合波器16までのルートを表す。
第一の光分岐器13から第一の光合波器15までのルート(A)の遅延時間と第一の光分岐器13から第二の光合波器16までのルート(B)の遅延時間との時間差をτとし、第二の光分岐器14から第一の光合波器15までのルート(C)の遅延時間と第二の光分岐器14から第二の光合波器16までのルート(D)の遅延時間との時間差をτとする。検出信号には光源の位相雑音が混入する。第一の光源11の位相雑音をΔφ(t)、第二の光源12の位相雑音をΔφ(t)とした場合、位相雑音はそれぞれ、
Δφ(t+τ)−Δφ(t) (8)
Δφ(t+τ)−Δφ(t) (9)
となる。但し、τ及びτはゼロでないとする。所望の位相精度を前述したものと同じΔφとすると、τ及びτは以下を満足する必要がある。
Δφ(t+τ)−Δφ(t)<= Δφ (10)
Δφ(t+τ)−Δφ(t)<= Δφ (11)
これは、光源の位相雑音特性に依存することになる。
(実施形態2)
FDSシステムの実施形態2の構成例を図3に示す。
実施の形態2のFDSシステムは、周波数シフタ18が実施形態1における第一の光分岐器13と第一の光合波器15の間に替えて、第二の光分岐器14と第一の光合波器15の間に挿入されていることである。この結果、第一のRF信号の周波数が(f−Δf)−f=f−f−Δfとなる他は、実施形態1と同じである。
(実施形態3)
FDSシステムの実施形態3の構成例を図4に示す。
実施の形態3のFDSシステムは、周波数シフタ18が実施形態1における第一の光分岐器13と第一の光合波器15の間に替えて、第一の光分岐器13と第二の光合波器16の間に挿入されていることである。この結果、第一のRF信号の周波数がf−fとなり、LO信号の周波数がf及び(f−Δf)となる、あるいは、第二のRF信号の周波数がf−(f−Δf)=f−f+Δfとなる他は、実施形態1と同じである。
(実施形態4)
FDSシステムの実施形態4の構成例を図5に示す。
実施の形態4のFDSシステムは、周波数シフタ18が実施形態1における第一の光分岐器13と第一の光合波器15の間に替えて、第二の光分岐器14と第二の光合波器16の間に挿入されていることである。この結果、第一のRF信号の周波数がf−fとなり、LO信号の周波数が(f−Δf)及びfとなる、あるいは、第二のRF信号の周波数が(f−Δf)−f=f−f−Δfとなる他は、実施形態1と同じである。
(実施形態の変形)
実施形態1から実施形態4までの説明においては、周波数シフタ18は、光の周波数をΔfだけダウンシフトするものとして説明したが、Δfだけアップシフトするものを用いても同様の効果を得ることができる。その場合、第一のRF信号、LO信号又は第二のRF信号の周波数を説明する式において、「+Δf」と「−Δf」とを入れ替えれば足りる。
本発明は情報通信産業に適用することができる。
11:第一の光源
12:第二の光源
13:第一の光分岐器
14:第二の光分岐器
15:第一の光合波器
16:第二の光合波器
17:発振器
18:周波数シフタ
19:RF信号発生器
21:RF信号検出器
22:2相ロックイン検出器
31:被測定物
221:90度移相回路
222:第一のミキサー
223:第二のミキサー

Claims (8)

  1. 第一の光源と、
    前記第一の光源と異なる周波数で発光する第二の光源と、
    前記第一の光源からの光を2つに分岐する第一の光分岐器と、
    前記第二の光源からの光を2つに分岐する第二の光分岐器と、
    前記第一の光分岐器で分岐された2つの光のうち一方の光及び前記第二の光分岐器で分岐された2つの光のうち一方の光を合波する第一の光合波器と、
    前記第一の光分岐器で分岐された2つの光のうち他方の光及び前記第二の光分岐器で分岐された2つの光のうち他方の光を合波する第二の光合波器と、
    一定の周波数の発振信号を出力する発振器と、
    前記第一の光分岐器と前記第一の光合波器との間、前記第二の光分岐器と前記第一の光合波器との間、前記第一の光分岐器と前記第二の光合波器との間及び前記第二の光分岐器と前記第二の光合波器との間のいずれかに挿入され、前記発振器からの発振信号で光の周波数を前記発振信号の周波数だけシフトする周波数シフタと、
    前記第一の光合波器からの異なる周波数の2つの光を受光して、2つの光の差周波数を周波数とする第一のRF(Radio Frequency)信号を生成し、生成した第一のRF信号を被測定物に照射するRF信号発生器と、
    前記第二の光合波器からの異なる周波数の2つの光をLO(Local Oscilating)信号とし、前記被測定物を透過又は反射した第一のRF信号及び前記LO信号を混合しヘテロダイン検波して、前記LO信号を構成する2つの光の差周波数と前記第一のRF信号との周波数との差周波数を周波数とする検出信号を出力するRF信号検出器と、
    前記RF信号検出器の出力する検出信号を前記発振器の出力する発振信号で2位相ロックイン検出して、前記RF信号検出器の出力する検出信号と同位相となる同相成分及び前記RF信号検出器の出力する検出信号と直交位相となる直交成分を出力する2相ロックイン検出器と、
    を備えることを特徴とする電磁波検出システム。
  2. 前記第一の光源から前記第一の光合波器の合波点までの光信号の伝搬遅延時間と前記第一の光源から前記第二の光合波器の合波点までの光信号の伝搬遅延時間とが等しく、
    前記第二の光源から前記第一の光合波器の合波点までの光信号の伝搬遅延時間と前記第二の光源から前記第二の光合波器の合波点までの光信号の伝搬遅延時間とが等しく、
    前記第一の光合波器の合波点から前記RF信号検出器の前記被測定物からの第一のRF信号及び前記LO信号を混合しヘテロダイン検波する混合点までの遅延時間と前記第二の光合波器の合波点から前記RF信号検出器の前記被測定物からの第一のRF信号及び前記LO信号を混合しヘテロダイン検波する混合点までの遅延時間とが等しい
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁波検出システム。
  3. 第一の光源と、
    前記第一の光源と異なる周波数で発光する第二の光源と、
    前記第一の光源からの光を2つに分岐する第一の光分岐器と、
    前記第二の光源からの光を2つに分岐する第二の光分岐器と、
    前記第一の光分岐器で分岐された2つの光のうち一方の光及び前記第二の光分岐器で分岐された2つの光のうち一方の光を合波する第一の光合波器と、
    前記第一の光分岐器で分岐された2つの光のうち他方の光及び前記第二の光分岐器で分岐された2つの光のうち他方の光を合波する第二の光合波器と、
    一定の周波数の発振信号を出力する発振器と、
    前記第一の光分岐器と前記第一の光合波器との間、前記第二の光分岐器と前記第一の光合波器との間、前記第一の光分岐器と前記第二の光合波器との間及び前記第二の光分岐器と前記第二の光合波器との間のいずれかに挿入され、前記発振器からの発振信号で光の周波数を前記発振信号の周波数だけシフトする周波数シフタと、
    前記第一の光合波器からの異なる周波数の2つの光を受光して、2つの光の差周波数を周波数とする第一のRF(Radio Frequency)信号を生成し、生成した第一のRF信号を被測定物に照射するRF信号発生器と、
    前記第二の光合波器からの異なる周波数の2つの光を受光して、2つの光の差周波数を周波数とする第二のRF(Radio Frequency)信号を生成し、前記被測定物を透過又は反射した第一のRF信号及び前記第二のRF信号を混合しヘテロダイン検波して、その差周波数を周波数とする検出信号を出力するRF信号検出器と、
    前記RF信号検出器の出力する検出信号を前記発振器の出力する発振信号で2位相ロックイン検出して、前記RF信号検出器の出力する検出信号と同位相となる同相成分及び前記RF信号検出器の出力する検出信号と直交位相となる直交成分を出力する2相ロックイン検出器と、
    を備えることを特徴とする電磁波検出システム。
  4. 前記第一の光源から前記第一の光合波器の合波点までの光信号の伝搬遅延時間と前記第一の光源から前記第二の光合波器の合波点までの光信号の伝搬遅延時間とが等しく、
    前記第二の光源から前記第一の光合波器の合波点までの光信号の伝搬遅延時間と前記第二の光源から前記第二の光合波器の合波点までの光信号の伝搬遅延時間とが等しく、
    前記第一の光合波器の合波点から前記RF信号検出器の前記被測定物からの第一のRF信号及び前記第二のRF信号を混合しヘテロダイン検波する混合点までの遅延時間と前記第二の光合波器の合波点から前記RF信号検出器の前記被測定物からの第一のRF信号及び前記第二のRF信号を混合しヘテロダイン検波する混合点までの遅延時間とが等しい
    ことを特徴とする請求項3に記載の電磁波検出システム。
  5. 1の光源からの光を2つに分岐し、
    1の光源と異なる周波数で発光する他の光源からの光を2つに分岐し、
    前記分岐した4つの光のうちの1つを一定の周波数の発振信号の周波数だけシフトさせ、
    前記一定の周波数だけシフトさせた光を含めて、それぞれ分岐した4つの光のうち異なる光源を起源とする2つの光をそれぞれ合波して2組の光とし、
    合波した2組の光のうち一方の組の光を受光して、2つの光の差周波数を周波数とする第一のRF(Radio Frequency)信号を発生させ、
    前記合波した2組の光のうち他方の組の光をLO(Local Oscilating)信号とし、
    前記第一のRF信号を被測定物に照射させ、
    前記被測定物を透過又は反射した第一のRF信号及び前記LO信号を混合しヘテロダイン検波して、前記LO信号を構成する2つの光の差周波数と前記第一のRF信号との周波数との差周波数を周波数とする検出信号を出力させ、
    前記検出信号を前記発振信号で2位相ロックイン検出して、前記検出信号と同位相となる同相成分及び前記検出信号と直交位相となる直交成分を出力させる
    ことを特徴とする電磁波検出方法。
  6. 前記1の光源から、光を2つに分岐した一方を合波するまでの伝搬遅延時間と前記1の光源から、光を2つに分岐した他方を合波するまでの伝搬遅延時間とが等しく、
    前記他の光源から、光を2つに分岐した一方を合波するまでの伝搬遅延時間と前記他の光源から、光を2つに分岐した他方を合波するまでの伝搬遅延時間とが等しく、
    前記第一のRF信号を発生させるために2つの光を合波してから前記被測定物からの第一のRF信号及び前記LO信号を混合しヘテロダイン検波するまでの遅延時間と前記LO信号を発生させるために2つの光を合波してから前記被測定物からの第一のRF信号及び前記LO信号を混合しヘテロダイン検波するまでの遅延時間とが等しくなるように設定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の電磁波検出方法。
  7. 1の光源からの光を2つに分岐し、
    1の光源と異なる周波数で発光する他の光源からの光を2つに分岐し、
    前記分岐した4つの光のうちの1つを一定の周波数の発振信号の周波数だけシフトさせ、
    前記一定の周波数だけシフトさせた光を含めて、それぞれ分岐した4つの光のうち異なる光源を起源とする2つの光をそれぞれ合波して2組の光とし、
    合波した2組の光をそれぞれ受光して、2つの光の差周波数を周波数とする第一のRF(Radio Frequency)信号及び第二のRF信号をそれぞれ発生させ、
    前記第一のRF信号を被測定物に照射させ、
    前記被測定物を透過又は反射した第一のRF信号及び前記第二のRF信号を混合しヘテロダイン検波して、その差周波数を周波数とする検出信号を出力させ、
    前記検出信号を前記発振信号で2位相ロックイン検出して、前記検出信号と同位相となる同相成分及び前記検出信号と直交位相となる直交成分を出力させる
    ことを特徴とする電磁波検出方法。
  8. 前記1の光源から、光を2つに分岐した一方を合波するまでの伝搬遅延時間と前記1の光源から、光を2つに分岐した他方を合波するまでの伝搬遅延時間とが等しく、
    前記他の光源から、光を2つに分岐した一方を合波するまでの伝搬遅延時間と前記他の光源から、光を2つに分岐した他方を合波するまでの伝搬遅延時間とが等しく、
    前記第一のRF信号を発生させるために2つの光を合波してから前記被測定物からの第一のRF信号及び前記第二のRF信号を混合しヘテロダイン検波するまでの遅延時間と前記第二のRF信号を発生させるために2つの光を合波してから前記被測定物からの第一のRF信号及び前記第二のRF信号を混合しヘテロダイン検波するまでの遅延時間とが等しくなるように設定する
    ことを特徴とする請求項7に記載の電磁波検出方法。
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