JP2006237027A - 基板保持装置 - Google Patents

基板保持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006237027A
JP2006237027A JP2005044996A JP2005044996A JP2006237027A JP 2006237027 A JP2006237027 A JP 2006237027A JP 2005044996 A JP2005044996 A JP 2005044996A JP 2005044996 A JP2005044996 A JP 2005044996A JP 2006237027 A JP2006237027 A JP 2006237027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
substrate holding
holding plate
facing region
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005044996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4301181B2 (ja
Inventor
Junichi Tatemichi
潤一 立道
Yutaka Inai
裕 井内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Ion Equipment Co Ltd
Original Assignee
Nissin Ion Equipment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Ion Equipment Co Ltd filed Critical Nissin Ion Equipment Co Ltd
Priority to JP2005044996A priority Critical patent/JP4301181B2/ja
Publication of JP2006237027A publication Critical patent/JP2006237027A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4301181B2 publication Critical patent/JP4301181B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【課題】 基板の温度上昇をより効果的に抑制可能な基板保持装置を提供する。
【解決手段】 この基板保持装置10aは、基板50を保持する基板保持板70と、基板保持板70との間で基板50の周縁部76を挟持するクランパー14とを備えている。基基板保持板70は、櫛状の形状であってかつ周縁部76よりも内側に開口部74が形成されている。この基板保持板70に代えて、枠状又は格子状であって周縁部よりも内側に空間部が形成されている基板保持板を備えていても良い。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば質量分離型のイオン注入装置、非質量分離型のイオン注入装置、イオンエッチング装置等のように、真空中またはそれに近い雰囲気中で例えば透明又は半透明の基板にイオンビーム等のエネルギーを有する粒子を照射する場合に用いられる基板保持装置に関し、とくに当該基板保持装置に保持された基板の温度上昇を抑制する手段に関する。
この種の従来の基板保持装置の一例を示す正面図を図5に、図5に図示される基板保持装置のA−A線断面図を図6に示す。なお、これとほぼ同様の構造をした基板保持装置が特許文献1の図1に記載されている。
図5及び図6において、この基板保持装置10は移動装置30によって支持されている。また、基板保持装置10及び移動装置30に隣接する位置には昇降装置40が配置されている。以下、これらの各装置についての構成について説明する。
図5において、基板保持装置10は、基板50を保持するための基板保持板12と、基板50の周縁部の一部又は全部を基板50が破損しない程度の力で基板保持板12に向けて押さえ付けるクランパー14とを備えている。
基板保持板12は、鉄、ステンレス鋼及びアルミニウム等に代表される金属製の長方形の板状部材である。また、基板保持板12には、後述する昇降装置40のピン44が貫通可能なピン貫通孔18が例えば4個形成されていると共に、基板保持板12の一つの辺に沿って軸貫通孔16が形成されている。
クランパー14は基板保持板12に対して開閉可能となっており、基板50は基板保持板12とクランパー14とによって挟持されて保持される。
移動装置30は、図示しない駆動装置によってX方向(例えば水平方向)に移動可能に構成されていると共に、回転軸32と、保持板受台34とを備えている。
回転軸32は、基板保持板12に形成された軸貫通孔16に嵌入されていると共に、両端部が移動装置30に設けられた図示しない軸受によって支持されている。また、回転軸32の一方の端部には、回転軸32を中心として基板保持板12を回動させるための図示しないモータが連結されている。基板保持装置10は、図6中の矢印Dに示すように、このモータによって略水平状態と略垂直状態とに切換えられる。
なお、図6の基板保持装置10が略水平状態にある場合においては、クランパー14の図示が省略されている。
図6において、昇降装置40は、ベース42と、ベース42から立設する例えば4本のピン44と、ベース42に取り付けられて前記X方向と直交するY方向(例えば垂直方向)に伸縮可能なシリンダー46とを備えている。また、移動装置30は、基板保持装置10が略水平状態にある場合(即ち、基板保持板12が略水平状態にある場合)において、4本のピン44が、基板保持板12に形成されたピン貫通孔18を貫通する位置に配置されている。
基板保持装置10が略水平状態となってクランパー14が基板保持板12に対して開放されると、基板保持板12への基板50の保持が解除される。そして、シリンダー46が上昇するとベース42から立設したピン44によって基板50が持ち上げられて(図6の二点鎖線参照)、基板50と基板保持板12との間に間隙52が形成される。これによって、基板50は、図示しない搬送装置によって搬送され得る状態になる。
次に、基板50に対して行われるイオン注入処理の概略について、図6を参照しつつ説明する。
ガラス基板等のように透明又は半透明の基板50に対してイオン注入処理が行われる場合、基板50の表面へのパーティクルの付着を可能な限り小さくするために、基板50が保持された基板保持板12を略垂直状態にして処理が行なわれることが多い。これにより、基板50が略垂直に保持されることとなる。
イオンビーム60は、前記X方向に短くかつY方向に長い帯状のビームであって(図5も参照)、略垂直状態にされた基板50に対して照射される。このとき、イオンビーム60のY方向の長さは、基板50のY方向の長さよりも若干大きい。
基板50に対してイオンビーム60が照射されているとき、基板保持板12を支持する保持板受台34はX方向に往復移動(スキャン)させられる。このとき、保持板受台34が移動するX方向の長さは、基板50のX方向の長さよりも若干大きい。このようにして、基板50の全面に亘ってイオンビーム60が照射され、イオン注入処理が行われる。
基板50に対してイオン注入処理が行われると、イオンビーム60の運動エネルギーによって基板50の温度が上昇する。そこで、基板50の温度上昇を抑制することを目的として、基板保持板12の内部には冷却水が流れるための冷却水路20が形成されている場合が多い(図6参照)。さらに、冷却水によって冷却されている基板保持板12に対する基板50の接触面積を多くするために、基板50が保持される基板保持面12a(図6参照)には研磨加工が施されている。なお、冷却水路20には、冷却水に代えて他の冷媒(例えばヘリウムガス)が流される場合もある。
特開平10−102249号公報(図1)
しかしながら、近年、透明又は半透明の基板50に対して、より大電流のイオンビーム60を照射することによって処理速度を高めることが要求されている。この場合には、基板保持板12の内部に冷却水路20が形成され、さらに基板保持面12aに研磨加工が施されていたとしても、基板50の温度上昇が過大になるという課題がある。
また、上述のとおり、基板保持面12aには研磨加工が施されているものの、基板保持面12aと透明又は半透明の基板50との接触面積が大きくなければ、基板保持板12による冷却効果よりも基板保持板12からの反射熱による温度上昇効果の方が大きくなってしまう。しかも、基板保持面12aが研磨加工されていれば、基板保持板12からの反射熱は顕著である。
ところが、基板保持面12aの加工精度上の問題又は基板保持面12aと接触する基板50の面の状態が個々に異なること等から、基板保持板面12aと基板50とを完全に接触させることは困難であると言える。
従って、とくに従来よりも大電流のイオンビーム60を基板50に照射する場合には、基板50が受ける基板保持板12からの反射熱が大きいため、基板50や、その表面に形成されている場合があるレジスト膜の耐熱温度を超えて温度が上昇してしまう可能性が大きい。その結果、イオンビーム60のビーム電流との関係で、使用可能な基板や、その表面に形成されている場合があるレジスト膜の材質に制約を受けていた。
そこで、この発明は、基板の温度上昇をより効果的に抑制可能な基板保持装置を提供することを主たる目的としている。
この発明において、以下の特徴は単独で、若しくは、適宜組合わされて備えられている。前記課題を解決するためのこの発明に係る基板保持装置は、基板を保持する基板保持板と、基板の周縁部を前記基板保持板に向けて押さえ付けるクランパーとを備える基板保持装置であって、前記基板保持板は、櫛状、枠状及び格子状のうちいずれかの形状であってかつ周縁部よりも内側に空間部が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、基板は、基板保持板に保持された場合において、基板保持板と対向する対向領域と基板保持板と対向しない非対向領域とを有する。基板は、対向領域において基板保持板に保持され、非対向領域において放熱される。
基板が保持される前記基板保持板の基板保持面は、その放射率を0.5〜1.0(上下限値を含む)としても良い。そのようにすると、基板は、対向領域において、放射率が0.5〜1.0の基板保持板と対向する。
請求項1に記載の発明によれば、基板は、非対向領域において、基板が有する熱が放熱されると共に基板保持板から受ける反射熱も低減される。従って、基板に対して従来よりも大電流のイオンビームが照射された場合であっても、基板の温度上昇が効果的に抑制される。その結果、大電流のイオンビームを照射する場合でも、使用可能な基板や、レジスト膜の材質の制約が緩和されるので、耐熱温度が比較的低い基板(例えばレジスト基板)に対してもイオン注入を行うことが可能となる。しかも、基板保持板の内部に冷却水を流さなくても良くなるので、構造・設備の簡素化及びコストの低減を図ることも可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、基板は、対向領域において、放射率が0.5〜1.0の基板保持板と対向するので、基板保持板から受ける反射熱をより一層低減して、基板の温度上昇をより小さく抑えることが可能となる。また、基板は、対向領域と非対向領域との間における温度差が小さくなるので、基板に対して作用する熱応力が小さくなるという更なる効果を奏する。
図1は、この発明に係る基板保持装置の一例を示す正面図である。図2は、図1に図示される基板保持装置のB−B線断面図である。なお、図5および図6に示した従来例と同一または相当する部分には同一符号を付し、以下においては当該従来例との相違点を主に説明する。
図1において、この基板保持装置10aは、従来例における基板保持板12に代わる基板保持板70を備えている。基板保持板70は、鉄、ステンレス鋼及びアルミニウム等に代表される金属製またはカーボン製等の板状部材で構成されている。
基板保持板70は、基部71から伸びた3本の櫛歯72が並んだ櫛状(櫛歯状ともいう)の形状をしており、3本の櫛歯72と、各櫛歯72の間に形成された2個の開口部74とを有している。開口部74は、基板保持板70の基部71とは反対側の周縁部76から内側に向けて形成されている。
なお、「周縁部」とは、基板保持板70の外周の辺に沿った縁部を意味し、外周縁部と同義である。
この基板保持板70に基板50が保持されると、基板50は、基板保持板70と対向する対向領域50aと基板保持板70と対向しない非対向領域50bとを有する。
基板保持板70に保持された基板50に対して前記イオンビーム60が照射されたとき、非対向領域50bにおいて、基板50が有する熱が放熱される。また、非対向領域50bにおいて、基板50は基板保持板70と対向していないので、基板保持板70から受ける反射熱はかなり小さい。
さらに、基板保持装置10aを構成する基板保持板70は、この実施形態では、基板50が保持される基板保持面70aの放射率を、0.5〜1.0(上下限値を含む)の範囲内の値にしている。
この基板保持装置10aは、従来例の基板保持装置10aと同様、図2中の矢印Dに示すように、図示しないモータによって略水平状態と略垂直状態とに切換えられる。ただし、基板保持板70には従来例のようなピン貫通孔18が形成されていないので、昇降装置40を構成するピン44は、配置位置の制約を受けることはない。
ここで、放射率が0.5〜1.0の範囲内の材質及びその表面状態の例を表1に示す。この表1に示すものを基板保持板70として使用することができる。
Figure 2006237027
次に、放射率εと反射率ρとの関係について、図3を参照しつつ説明する。図3は、基板50に対して入射した熱の収支を示す概略図である。
図3において、基板50に入射した熱は、基板50に吸収される熱と、基板50から反射される熱と、基板50を透過する熱とに分けられる。このとき、吸収率a、反射率ρ及び透過率τは、数1に示される関係を有する。
[数1]
a+ρ+τ=1
ただし、工業材料の場合、透過率τを無視し得るので、吸収率a及び反射率ρは、数2に示される関係を有する。
[数2]
a+ρ=1
ここで、放射率εと吸収率aとの間には、熱放射に対するキルヒホッフの法則により、数3の関係が成立する。
[数3]
ε=a
よって、数2及び数3より、反射率ρと放射率εとの間には、数4の関係が成立する。
[数4]
ε+ρ=1
数4より、基板保持板70の基板50が保持される基板保持面70aの放射率が高くなると、基板50が基板保持板70から受ける反射熱は小さくなることが分かる。従って、放射率εは、0.5〜1.0の範囲内でも高い方がより好ましい。
次に、基板保持板70に保持された基板50に対して従来よりも大電流のイオンビーム60でイオン注入処理が行われた場合、基板50の温度抑制にどの程度の効果が認められるかを確認するための実験を行ったので、その結果を以下に説明する。
実験は、基板50を保持する基板保持板が、従来の基板保持板12である場合とこの発明に係る基板保持板70である場合とで基板50の温度上昇にどの程度の差が生じるか対比して行われた。
また、実験条件は表2に示されるとおりとした。
Figure 2006237027
なお、この発明に係る基板保持板70の材質をアルミニウムとし、基板50が保持される面の表面状態を酸化面研磨面とした。このとき、基板50が保持される基板保持面70aの放射率は0.76である。
また、従来例の基板保持装置10を構成する基板保持板12はアルミニウムの研磨面が用いられることが多かったため、これを採用した。このとき、基板保持面12aの放射率εは0.03〜0.1である。
表2に示される条件においてイオン注入処理中の基板50の温度を測定したところ、表3に示される結果が得られた。
Figure 2006237027
表3によれば、従来の基板保持板12の場合、イオン注入処理中における基板50の温度は約165℃まで上昇した。
一方、この発明にかかる基板保持板70の場合、イオン注入処理中における基板50の温度Tは、対向領域50a及び非対向領域50bのいずれにおいても126〜132〔℃〕の範囲内であった。
以上の実験結果によれば、この発明に係る基板保持装置10aを構成する基板保持板70に基板50が保持されてイオン注入処理が行われたとき、基板50は、基板保持板70の開口部74と相対する部位、即ち非対向領域50bにおいて基板50の温度上昇を従来例よりも低く抑制できることが確認できた。
このような実験結果が得られたのは、非対向領域50bにおける放熱効果によるものであると思われる。また、非対向領域50bにおいては基板50が基板保持板70と対向していないので、基板保持板70から受ける反射熱も小さいものであると考えられる。
さらに、この発明に係る基板保持装置10aを構成する基板保持板70に基板50が保持されてイオン注入処理が行われた場合、基板50は、基板保持板70の櫛歯72と相対(対向)する部位、即ち対向領域50aにおいても基板50の温度上昇を従来例よりも低く抑制できることが確認できた。これは、基板50と対向する基板保持板70の基板保持面70aの放射率を高くすることによって、基板保持板70から受ける反射熱の低減を図ることができたためであると思われる。
以上の実験結果より、基板50から基板保持板70への伝熱量Q1は基板50から基板保持板12への伝熱量Q2と比して減少するものの、基板50が基板保持板70から受ける反射熱Q3が基板50が基板保持板12から受ける反射熱Q4と比して大きく減少するということがいえる。即ち、本発明に係る基板保持板70を用いた場合は、基板保持板から基板50への反射熱の減少量(Q2−Q1)は、基板50から基板保持板への伝熱量の減少量(Q4−Q3)を大きく上回っているといえる。
このように、基板保持板の形状を櫛状とし、基板保持板70の基部71とは反対側の周縁部76から内側に向けて開口部74が形成されることによって、非対向領域50bにおいて基板50が有する熱が放熱されると共に基板保持板70から受ける反射熱も低減される。従って、基板50に対して従来よりも大電流のイオンビーム60が照射された場合であっても、基板50の温度上昇が効果的に抑制される。その結果、大電流のイオンビーム60を照射する場合でも、使用可能な基板50やレジスト膜の材質の制約が緩和されるので、耐熱温度が比較的低い基板(例えばレジスト基板)に対してもイオンの注入を行うことが可能となる。しかも、基板保持板70の内部に冷却水を流さなくても良くなるので、構造・設備の簡素化及びコストの低減を図ることも可能となる。
また、基板50は、対向領域50aにおいて、放射率が比較的高い基板保持板70と対向するので、基板保持板70から受ける反射熱をより一層低減して、基板50の温度上昇をより小さく抑えることが可能となる。また、基板50は、対向領域50aと非対向領域50bとの間における温度分布の凹凸(即ち、対向領域50aと非対向領域50bとの間における温度差)が小さくなるので、基板50に対して作用する熱応力が小さくなる。
また、従来例の基板保持装置10を構成する基板保持板12であれば、昇降装置40の配置位置が制約されていたが、この発明の基板保持装置10aを構成する基板保持板70であれば、そのような制約がないという更なる効果をも奏する。即ち、従来は、基板保持装置10が略水平状態となったとき、昇降装置40のピン44が基板保持板12に形成された小さなピン貫通孔18を貫通するように基板保持装置10が配置される必要があった。ところが、この発明によれば、基板保持板70が大きな開口部74を有するので小さなピン貫通孔18を設ける必要がなく、そのような制約がなくなるのである。
さらに、基板保持板を櫛状とすることによって昇降装置40を配置する必要もなくなる。即ち、櫛状の基板保持板70は基部71とは反対側の周縁部71から内側に向けて開口部74が形成されているため、基板50を搬送する搬送アームがこの開口部74において基板50を持ち上げて基板50を搬送することが可能となる。従って、基板50と基板保持面70との間に間隙52(図5参照)を設ける必要性がなくなり、昇降装置40を配置する必要がなくなるのである。これは、基板保持板を櫛状とすることによる特有の効果である。
次に、この発明に係る基板保持装置を構成する基板保持板の例について、図4(a)〜(d)を参照しつつ説明する。図4(a)〜(d)は、それぞれ、この発明に係る基板保持装置を構成する基板保持板の他の例を示す概略図である。
図4(a)に図示される基板保持板80は、4本の櫛歯82と、各櫛歯82の間に形成される3個の開口部84とを有する櫛状の形状をしている(即ち、基部81から伸びた4本の櫛歯82が並んでいる)。開口部84は、基板保持板80の基部81とは反対側の周縁部86から内側に向けて形成されている。この基板保持板80に基板50が保持された場合であっても、基板50は対向領域50aと非対向領域50bとを有することとなり、図1に図示される基板保持板70と同様の効果を奏する。なお、基部81及び櫛歯82と対向する基板50の領域が対向領域50aとなり、開口部84と対向する基板50の領域が非対向領域50bとなる。
図4(b)に図示される基板保持板90は、周縁部92よりも内側に中空部94が形成された枠状の形状をしている。この基板保持板90に基板50が保持された場合であっても、基板50は対向領域50aと非対向領域50bとを有することとなり、基板保持板を櫛状とすることによる特有の効果を除き、図1に図示される基板保持板70と同様の効果を奏する。なお、中空部94が形成されていない基板保持板90の部位と対向する基板50の領域が対向領域50aとなり、中空部94と対向する基板50の領域が非対向領域50bとなる
図4(c)に図示される基板保持板100は、周縁部102よりも内側に2個の中空部104が形成された格子状の形状をしている。この基板保持板100に基板50が保持された場合であっても、基板50は対向領域50aと非対向領域50bとを有することとなり、基板保持板を櫛状とすることによる特有の効果を除き、図1に図示される基板保持板70と同様の効果を奏する。なお、中空部104が形成されていない基板保持板100の部位と対向する基板50の領域が対向領域50aとなり、中空部104と対向する基板50の領域が非対向領域50bとなる。
ここで、基板保持板100に基板50が保持された場合において、基板50が対向領域50aと非対向領域50bとを有するのであれば、中空部104の数は2個に限られるものではない。従って、例えば、基板保持板100の周縁部102よりも内側が十字状に仕切られた基板保持板であっても良い。このとき、中空部は4個形成されることとなる。
図4(d)に図示される基板保持板110は、周縁部112よりも内側に2個の中空部114と2個の開口部116とが形成された格子状の形状をしている。この基板保持板110に基板50が保持された場合であっても、基板50は対向領域50aと非対向領域50bとを有することとなり、基板保持板を櫛状とすることによる特有の効果を除き、図1に図示される基板保持板70と同様の効果を奏する。なお、中空部114及び開口部116のいずれも形成されていない基板保持板110の部位と対向する基板50の領域が対向領域50aとなり、中空部114又は開口部116と対向する基板50の領域が対向領域50bとなる。
なお、本明細書において、基板保持板の周縁部よりも内側に形成された空間部であって基板保持板の外側と繋がっている部位を「開口部」と称し、基板保持板の周縁部よりも内側に形成された空間部であって基板保持板の外側と繋がっていない閉じられた部位を「中空部」と称しているが、いずれも「周縁部よりも内側に形成された空間部」であることに変わりはない。
また、図4(a)〜(d)に図示される基板保持板80、90、100、110においても、前記と同様の理由から、基板50が保持される基板保持面の放射率を前記0.5〜1.0(上下限値含む)の範囲内にすることが好ましい。
また、図1及び図4(a)に図示される櫛状の基板保持板において、基部71、81から伸びる櫛歯72、82の数は、それぞれ、3本及び4本としているが、その数はこれらに限られるものではない。
また、上述の実施形態において、基板保持板70の内部には冷却水路が形成されていないが、イオン注入処理中における基板50の温度上昇をさらに抑制できるという観点から、基板保持板の内部に冷却水路が形成されていても良い。なお、図4(a)〜(d)に図示される基板保持板80、90、100、110についても、内部に冷却水路が形成されていても良い。
この発明に係る基板保持装置の一例を示す正面図である。 図1に図示される基板保持装置のB−B線断面図である。 基板に対して入射した熱の収支を示す概略図である。 この発明に係る基板保持装置を構成する基板保持板の他の例であって、(a)は4本の歯を有する櫛状の基板保持板の概略図、(b)は枠状の基板保持板の概略図、(c)及び(d)は格子状の基板保持板の概略図である。 従来の基板保持装置の一例を示す正面図である。 図5に図示される基板保持装置のA−A線断面図である。
符号の説明
10a 基板保持装置
14 クランパー
50 基板
70 基板保持板
70a 基板保持面
72 櫛歯
74 開口部(空間部)
76 周縁部
80 基板保持板
82 櫛歯
84 開口部(空間部)
90 基板保持板
92 周縁部
94 中空部(空間部)
100 基板保持板
102 周縁部
104 中空部(空間部)
110 基板保持板
112 周縁部
114 中空部(空間部)
116 開口部(空間部)

Claims (2)

  1. 基板を保持する基板保持板と、前記基板保持板との間で基板の周縁部を挟持するクランパーとを備える基板保持装置であって、
    前記基板保持板は、櫛状、枠状及び格子状のうちいずれかの形状であってかつ周縁部よりも内側に空間部が形成されていることを特徴とする基板保持装置。
  2. 基板が保持される前記基板保持板の基板保持面は、放射率が0.5〜1.0(上下限値を含む)であることを特徴とする請求項1に記載の基板保持装置。
JP2005044996A 2005-02-22 2005-02-22 基板保持装置 Active JP4301181B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005044996A JP4301181B2 (ja) 2005-02-22 2005-02-22 基板保持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005044996A JP4301181B2 (ja) 2005-02-22 2005-02-22 基板保持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006237027A true JP2006237027A (ja) 2006-09-07
JP4301181B2 JP4301181B2 (ja) 2009-07-22

Family

ID=37044390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005044996A Active JP4301181B2 (ja) 2005-02-22 2005-02-22 基板保持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4301181B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010267952A (ja) * 2009-05-18 2010-11-25 Samsung Mobile Display Co Ltd 基板支持装置、支持台及びこれを備えるイオン注入装置
JP2013115209A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Nissin Ion Equipment Co Ltd 基板割れ検出方法および当該基板割れ検出方法に基づくイオンビーム照射装置の運転方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010267952A (ja) * 2009-05-18 2010-11-25 Samsung Mobile Display Co Ltd 基板支持装置、支持台及びこれを備えるイオン注入装置
JP2013115209A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Nissin Ion Equipment Co Ltd 基板割れ検出方法および当該基板割れ検出方法に基づくイオンビーム照射装置の運転方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4301181B2 (ja) 2009-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102104688B1 (ko) 태양 전지 제조를 위한 이중 마스크 장치
US7239804B2 (en) Cooling device, and apparatus and method for manufacturing image display panel using cooling device
TWI628738B (zh) 基板傳送機械手端效器
JP4700714B2 (ja) マスク、該マスクを用いた成膜装置、及び、該マスクを用いた成膜方法
KR20120092057A (ko) 열처리 장치 및 열처리 방법
KR101379748B1 (ko) 기판 처리 장치 및 반송 장치
TW201019390A (en) Processing device
JP4301181B2 (ja) 基板保持装置
JP5125031B2 (ja) 真空処理装置及び真空処理方法
JP5773815B2 (ja) 熱処理装置
JP3950424B2 (ja) 熱処理装置
US10916457B2 (en) Heating device and semiconductor manufacturing apparatus
JP2011061149A (ja) 共通搬送装置及びこれを用いた処理システム
JP2008084847A (ja) ディスプレイパネル用排気ホール加工装置
JP6190579B2 (ja) 基板処理装置及びそれを有する基板処理システム
JPS61267317A (ja) 縦型拡散炉用ボ−ト
JP3586411B2 (ja) 放射線源格納装置
KR102406644B1 (ko) 통합 플레이트 및 이를 포함하는 기판 처리 장치
JPS58187213A (ja) 薄板の歪取り方法及び治具
JP6014994B2 (ja) プラズマ処理装置用電極板
JP4227578B2 (ja) 加熱方法および画像表示装置の製造方法
JP3746560B2 (ja) ロボットハンド
JP2013184223A (ja) レーザ加工装置
JP7291755B2 (ja) 加熱処理装置
JP4149495B2 (ja) 熱処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090331

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4301181

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090413

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250