JP3586411B2 - 放射線源格納装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加速装置にて加速された放射線などを取り出すための放射線通過窓を有する放射線源格納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は、従来の放射線源格納装置における放射線通過窓の断面図であって、1は窓材、2は窓枠、3は溶接補助板、6はロー材、7は放射線源格納装置の本体(図示せず)に連なる導管である。放射線通過窓は、窓枠2の枠面上にロー材6、窓材1、ロー材6、および溶接補助板3を図示する通りに順次重ね、ついで放射線通過窓の全体の温度を上げてロー付けして製造されている。
【0003】
窓材1としては、チタン箔、アルミニウム箔あるいはその他の金属箔が用いられている。放射線源格納装置内に格納された放射線源からの放射線が放射線通過窓の窓材1を通過する際、窓材1は局部的に発熱する。窓材1は、それがチタン箔により構成されている場合、チタン箔は概して熱伝導性がさほど良好でないので、かかる局部的発熱により破損することがある。この破損を防止するためにチタン箔に代えてチタン箔の表面に銅メッキを施した銅メッキチタン箔が用いられており、銅メッキは熱伝導性に優れているので窓材1の局部的な発熱を分散して破損を防止する作用をなす。
【0004】
ところで、放射線通過窓を上記したロー付け方法により製造する場合、ロー付け箇所を500°C以上の高温度に長時間加熱する必要があり、この高温度での長時間加熱のために銅メッキチタン箔の銅メッキとチタンとの界面に銅−チタン合金層が形成される問題がある。この銅−チタン合金層は、熱伝導性が低いので放射線の通過によるチタン箔部の局部的発熱の銅メッキへの伝導を妨害して銅メッキの熱分散作用が活かされなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来技術における上記した実情に鑑み、窓材として銅メッキチタン箔を用いても、銅−チタン合金層を生成することなく製造し得る放射線通過窓を備えた放射線源格納装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による放射線源格納装置は、(1)片面または両面に銅メッキ層を有するチタン箔にて構成された窓材が窓枠に直接または溶接補助板を介して気密にビーム溶接された放射線通過窓を有するものである。
(2)上記(1)において、溶接補助板は、窓材と窓枠との間および/または上記窓材の外側に設置されているものである。
(3)上記(1)または(2)において、窓材は、直接または溶接補助板を介して窓枠の枠面および/または上記窓枠の外周縁にビーム溶接されているものである。
(4)上記(3)において、窓枠の枠面は外周に突出部を有し、窓材と溶接補助板とは上記突出部にて囲繞された上記枠面に設置されているものである。
(5)上記(4)において、窓材と溶接補助板の各外周縁は、突出部とビーム溶接されているものである。
(6)上記(1)において、窓材は、少なくとも二条のビーム溶接条によって窓枠に直接または溶接補助板を介してビーム溶接されているものである。
(7)上記(1)において、窓枠と溶接補助板は、いずれもSUSまたはチタンにて構成されたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図2は、本発明の放射線源格納装置における実施の形態1を説明するためのものである。図1は実施の形態1の平面図であり、図2は図1のII−II線に沿った断面図である。図1〜図2において、1はチタン箔の片面または両面に、好ましくは両面に銅メッキ層を有する銅メッキチタン箔からなる窓材、2はSUSやチタンなどからなる窓枠、5はビーム溶接条、7は放射線源格納装置の本体(図示せず)に連なる導管である。
【0008】
実施の形態1における放射線通過窓の製造方法を説明すると、先ず図1における点線21(図2における窓枠2の内側面)にて示されるように、正方形の開口22を有する窓枠2を用意する。つぎにこの窓枠2の上面、即ちその枠面23にこの枠面23と略同じ外周寸法を有する窓材1を設置し、真空中においてビーム51を窓材1の面に対して垂直方向に照射しつつ移動させる。かくして窓材1の面と窓枠2の枠面23と間に生じる正方形の平面形状を呈する条状のビーム溶接条5により、窓材1は窓枠2に気密に溶接されて図1に示す放射線通過窓が製造される。かく製造された放射線通過窓は、窓材1が上記枠面23に溶接された側(放射線源格納装置内)を真空状態とし、その反対の外側は大気圧の状態として稼働される。この稼働状況は、以下の各実施の形態においても同じである。なお図1〜図2において、71は導管7の内壁面である。
【0009】
本発明においてビーム溶接条5は、電子線やレーザ光線などのビームを照射しつつ移動することにより形成することができる。ビーム溶接によれば、窓材1と窓枠2とを局所的に集中加熱することができるので照射箇所は条状であっても確実に気密に溶接する。しかも溶接所要時間は極く短時間であり、さらに加熱が局所的であって大部分の窓材箇所は非照射のために低温度を維持したままであるので、窓材1は実質的に銅−チタン合金層の生成から免れる。なお実施の形態1においては、断面形状が正方形の放射線通過窓を例示したが、正方形に代えて円形、楕円形、長方形あるいはその他の形状であってもよい。以下の各実施の形態においても同様である。
【0010】
実施の形態2.
図3は、本発明の放射線源格納装置における実施の形態2の平面図である。実施の形態2は、実施の形態1とはビーム溶接条5aと5bの二条が設けられている点において異なる。これら二ビーム溶接条のうち、ビーム溶接条5aは枠面23(前記図2参照)の外周縁の近くに、一方、ビーム溶接条5bはビーム溶接条5aの内側にそれぞれ位置している。
【0011】
ビーム溶接箇所を上記のように二条とすることにより、溶接の気密安定性が一層向上する。さらに、実施の形態1におけるように一条のビーム溶接条5のみが枠面23の外周縁と内周縁との間に形成される場合には、そのビーム溶接条の外側に存在する窓材1の部分がそり上がる現象が生じ易いが、ビーム溶接を実施の形態2のように二条、あるいはそれ以上とすることにより、かかるそり上がり現象が防止されあるいは軽減する。
【0012】
実施の形態3.
図4は、本発明の放射線源格納装置における実施の形態3の断面図であって、3は窓材1の外側に設置された溶接補助板である。実施の形態3は、実施の形態1とは窓材1の外側に溶接補助板3を有する点において異なり、一つのビーム溶接条5を有する点においては実施の形態1と同じである。
【0013】
実施の形態3の製造方法を説明すると、窓枠2の枠面23にこの枠面23と略同じ外周寸法を有する窓材1を設置し、さらにその上に窓材1と同じ外周寸法を有するが、窓枠2の開口22と略同じか、あるいはそれより多少大きい正方形の孔を有する環状の溶接補助板3を設置し、ついでビーム51を窓材1の面に対して垂直方向に且つ溶接補助板3の上から照射しつつ移動させる。かくすると溶接補助板3、窓材1および窓枠2の枠面23がビーム溶接条5により溶接されて、図4に示す放射線通過窓が製造される。
【0014】
溶接補助板3を用いると、その重量により前記した窓材1の部分がそり上がる現象が防止されるほか、つぎの効果もある。即ち、窓材1は一般的に100μm前後の薄い箔であるので、溶接補助板3を用いない場合におけるビーム溶接の初期および中期においてビームが未だ照射されない箇所の箔部分が窓枠2の枠面23から浮き上がりビーム照射が困難となることがある。しかし溶接補助板3を用いると、未照射箇所の箔部分のかかる浮き上がりが溶接補助板3の重量により防止されるのでビーム照射の継続が容易となり、しかもビーム溶接後における窓材1の非溶接箇所の枠面23との接触面積が大きくなる。この接触面積が大きいと、放射線通過窓の稼働中における窓材1の発熱を枠面23を経由して窓枠2に効率よく放熱することができる。以上の溶接補助板3による効果は、その重量に基づく抑え作用によるものである。したがって溶接補助板3としては、ビーム溶接時における自己の溶融が困難とならない範囲である程度の厚みを有するもの、例えば0.5〜1mm程度のものが好ましい。
【0015】
実施の形態4.
図5は、本発明の放射線源格納装置における実施の形態4の断面図であって、実施の形態3とは、二つのビーム溶接条5a、5bにより溶接補助板3、窓材1および窓枠2の枠面23がそれぞれ溶接されている点において異なる。二つのビーム溶接条5a、5bは、それぞれビーム51、52の照射により形成され、前記図3と同様の軌跡を描いている。実施の形態4では、溶接補助板3と二つのビーム溶接条5a、5bを有するので、前記したそれぞれの効果が同時に発現される。
【0016】
実施の形態5.
図6は、本発明の放射線源格納装置における実施の形態5の断面図であって、実施の形態1とは、ビーム51を窓材1に対して水平方向に且つ窓材1の外周縁辺りに向けて照射しつつ移動させ、かくして窓材1と窓枠2の枠面23の各外周縁同士がビーム溶接条5によりビーム溶接されている点において異なる。
【0017】
実施の形態6.
図7は、本発明の放射線源格納装置における実施の形態6の断面図であって、実施の形態3とは、ビーム51を窓材1に対して水平方向に且つ窓材1の外周縁辺りに向けて照射しつつ移動させ、かくして溶接補助板3、窓材1、および窓枠2の枠面23の各外周縁同士がビーム溶接条5によりビーム溶接されている点において異なる。ビーム51のビーム径は、通常0.5〜2mm程度であるので、ビーム51の中心が窓材1の外周縁あるいはその近傍に当たるように照射することにより上記の溶接が達成される。
【0018】
実施の形態7.
図8は、本発明の放射線源格納装置における実施の形態7の断面図であって、実施の形態6とは、窓材1と窓枠2の枠面23との間に溶接補助板4が設置されている点、およびビーム51を窓材1に対して水平方向に且つ窓材1の外周縁辺りに向けて照射しつつ移動することによって形成されたビーム溶接条5aとビーム52を窓材1の面に対して垂直方向に且つ溶接補助板3の上から照射することによって形成されたビーム溶接条5bとを有する点において異なる。溶接補助板3、窓材1、溶接補助板4および窓枠2の枠面23の各外周縁同士がビーム溶接条5aによりビーム溶接され、また溶接補助板3、窓材1、溶接補助板4および窓枠2の枠面23の各面同士はビーム溶接条5bにより溶接されている。ビーム51として、そのビーム径が溶接補助板3、窓材1、および溶接補助板4の三体の合計積層厚みと同等あるいはそれより少し大きいものを使用し、そのビーム中心が窓材1の外周縁あるいはその近傍に当たるように照射することにより上記の溶接が達成される。
【0019】
溶接補助板4としては、例えば溶接補助板3と同程度の厚みと寸法を有するものが用いられる。したがって溶接補助板3と同じものを溶接補助板4として用いると放射線通過窓の製造部品数を少なくし得る。また溶接補助板4は、そり上がりなどが生じ易い窓材1と比較して窓枠2の枠面23と高接触面積にて接触し得るので、放射線通過窓の稼働中における窓材1の発熱を枠面23を経由して窓枠2に効率よく放熱する効果がある。
【0020】
実施の形態7の放射線通過窓は、窓枠2の枠面23上に溶接補助板4、窓材1、および溶接補助板3を順次積層し、ついでビーム照射して必要なビーム溶接を施して製造し得る。しかし工業的には、溶接補助板4と窓材1と溶接補助板3とのビーム溶接体を予め別工程で作成しておき、そのビーム溶接体を枠面23上に設置してそれを枠面23にビーム溶接するほうが、気密性並びに溶接強度などの点で品質が安定した放射線通過窓を製造することができる。
【0021】
実施の形態8.
図9は、本発明の放射線源格納装置における実施の形態8の断面図である。実施の形態8においては、窓枠2としてその枠面23の外周に突出部24を有し、枠面23はこの突出部24により周囲が囲繞されたものが用いられており、窓材1および溶接補助板3はかく囲繞された枠面23上に順次設置されている。また窓材1および溶接補助板3の各外周縁は、突出部24の内壁に接触している。溶接補助板3、窓材1、窓枠2の枠面23および突出部24の内壁は、ビーム51の照射により形成されたビーム溶接条5aにより溶接されており、また溶接補助板3、窓材1、および枠面23の各面同士はビーム52の照射により形成されたビーム溶接条5bにより溶接されている。
【0022】
窓枠2の枠面23の外周に突出部24を設けることにより溶接補助板3および窓材1の位置ズレが防止され、このために所定の箇所を確実にビーム溶接することができる効果がある。
【0023】
実施の形態9.
図10は、本発明の放射線源格納装置における実施の形態9の断面図であって、実施の形態8とは、窓材1と窓枠2の枠面23との間に溶接補助板4が設置されている点、およびビーム51を窓材1に対して水平方向に且つ窓材1の外周縁辺りに照射することによって形成されたビーム溶接条5aとビーム52を窓材1に対して垂直方向に且つ溶接補助板3の上から照射することによって形成されたビーム溶接条5bとを有する点において異なる。実施の形態9の製造においても、工業的には溶接補助板4と窓材1と溶接補助板3とのビーム溶接体を予め別工程で作成しておき、そのビーム溶接体を枠面23上に設置してそれを枠面23および突出部24とビーム溶接するほうが、気密性並びに溶接強度などの点で品質が安定した放射線通過窓を製造することができる。
【0024】
以上説明した通り本発明においては、窓材は窓枠に直接または溶接補助板を介して気密にビーム溶接される。窓材が窓枠に溶接補助板3や溶接補助板4などの溶接補助板を介してビーム溶接される場合、窓材と溶接補助板の双方共に窓枠に気密にビーム溶接されていてもよく、あるいは窓材は窓枠には直接溶接されておらず、窓枠に気密にビーム溶接された溶接補助板3や溶接補助板4に気密にビーム溶接されていてもよい。
【0025】
【発明の効果】
本発明の前記(1)の発明における放射線源格納装置は、以上説明した通り、片面または両面に銅メッキ層を有するチタン箔にて構成された窓材が窓枠に直接または溶接補助板を介して気密にビーム溶接された放射線通過窓を有するものであって、ビーム溶接によれば窓材と窓枠とを局所的に集中加熱することができるので照射箇所は条状であっても確実に気密に溶接する。しかも溶接所要時間は極く短時間であり、さらに加熱が局所的であって大部分の窓材箇所は非照射のために低温度を維持したままであるので、窓材は実質的に銅−チタン合金層の生成から免れる。その際、溶接補助板を設置して窓材をこの溶接補助板を介して窓枠とビーム溶接すると窓材に対して垂直方向および水平方向からのビーム照射による溶接の安定性が増大する。
【0026】
また溶接補助板は、窓材と窓枠との間および/または窓材の外側に設置されていると、先ず溶接補助板が窓材と窓枠との間に設置されている場合には、その溶接補助板はそり上がりなどが生じ易い窓材と比較して窓枠の枠面と高接触面積にて接触し易いので、放射線通過窓の稼働中における窓材の発熱を枠面を経由して窓枠に効率よく放熱する効果がある。一方、溶接補助板が窓材の外側に設置されている場合には、その溶接補助板の重量により前記した窓材の部分がそり上がる現象が防止されるほか、つぎの効果もある。即ち、窓材は一般的に100μm前後の薄い箔であるので溶接補助板を用いない場合におけるビーム溶接時に、前記したようにビームが未だ照射されない箇所の箔部分が窓枠の枠面から浮き上がりビーム照射が困難となることがある。しかしこの溶接補助板を用いると、その重量によりかかる浮き上がりが防止されてビーム照射の継続が容易となり、しかもビーム溶接後における窓材の非溶接箇所の枠面との接触面積が大きくなって、前記した理由により窓枠への放熱性がよくなる。
【0027】
また窓材は、直接または溶接補助板を介して窓枠の枠面および/または上記窓枠の外周縁にビーム溶接される場合には、窓材は前記したように窓材の面に対して垂直方向あるいは水平方向からのビーム照射による溶接が可能となって放射線通過窓の製造の自由度が大きくなる。
【0028】
また窓枠の枠面は外周に突出部を有し、窓材と溶接補助板とは上記突出部にて囲繞された上記枠面に設置されていると、上記突出部を設けることにより溶接補助板と窓材の位置ズレが防止され、このためにそれらの所定の箇所を確実にビーム溶接することができる。
【0029】
また窓材と溶接補助板の各外周縁は、突出部とビーム溶接されていると、突出部の存在により溶接補助板と窓材とは、所定の箇所においてしかも突出部と共に溶接されるので、ビーム照射による溶接の安定性が一層増大する。
【0030】
また窓材は、少なくとも二条のビーム溶接条によって窓枠に直接または溶接補助板を介してビーム溶接されていると、溶接の気密安定性が一層向上する。さらに、ビーム溶接条が一条のみである場合に生じ易いビーム溶接条の外側に存在する窓材の部分のそり上がり現象が防止されあるいは軽減する。
【0031】
またさらに窓枠と溶接補助板は、いずれもSUSまたはチタンにて構成されたものであると、ビーム照射による溶接が容易であり、しかもビーム溶接条の気密性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】本発明の実施の形態2の平面図である。
【図4】本発明の実施の形態3の断面図である。
【図5】本発明の実施の形態4の断面図である。
【図6】本発明の実施の形態5の断面図である。
【図7】本発明の実施の形態6の断面図である。
【図8】本発明の実施の形態7の断面図である。
【図9】本発明の実施の形態8の断面図である。
【図10】本発明の実施の形態9の断面図である。
【図11】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 窓材、2 窓枠、23 窓枠の枠面、24 突出部、3 溶接補助板、
4 溶接補助板、5a ビーム溶接条、5b ビーム溶接条、
51 照射ビーム、52 照射ビーム。
【発明の属する技術分野】
本発明は、加速装置にて加速された放射線などを取り出すための放射線通過窓を有する放射線源格納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は、従来の放射線源格納装置における放射線通過窓の断面図であって、1は窓材、2は窓枠、3は溶接補助板、6はロー材、7は放射線源格納装置の本体(図示せず)に連なる導管である。放射線通過窓は、窓枠2の枠面上にロー材6、窓材1、ロー材6、および溶接補助板3を図示する通りに順次重ね、ついで放射線通過窓の全体の温度を上げてロー付けして製造されている。
【0003】
窓材1としては、チタン箔、アルミニウム箔あるいはその他の金属箔が用いられている。放射線源格納装置内に格納された放射線源からの放射線が放射線通過窓の窓材1を通過する際、窓材1は局部的に発熱する。窓材1は、それがチタン箔により構成されている場合、チタン箔は概して熱伝導性がさほど良好でないので、かかる局部的発熱により破損することがある。この破損を防止するためにチタン箔に代えてチタン箔の表面に銅メッキを施した銅メッキチタン箔が用いられており、銅メッキは熱伝導性に優れているので窓材1の局部的な発熱を分散して破損を防止する作用をなす。
【0004】
ところで、放射線通過窓を上記したロー付け方法により製造する場合、ロー付け箇所を500°C以上の高温度に長時間加熱する必要があり、この高温度での長時間加熱のために銅メッキチタン箔の銅メッキとチタンとの界面に銅−チタン合金層が形成される問題がある。この銅−チタン合金層は、熱伝導性が低いので放射線の通過によるチタン箔部の局部的発熱の銅メッキへの伝導を妨害して銅メッキの熱分散作用が活かされなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来技術における上記した実情に鑑み、窓材として銅メッキチタン箔を用いても、銅−チタン合金層を生成することなく製造し得る放射線通過窓を備えた放射線源格納装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による放射線源格納装置は、(1)片面または両面に銅メッキ層を有するチタン箔にて構成された窓材が窓枠に直接または溶接補助板を介して気密にビーム溶接された放射線通過窓を有するものである。
(2)上記(1)において、溶接補助板は、窓材と窓枠との間および/または上記窓材の外側に設置されているものである。
(3)上記(1)または(2)において、窓材は、直接または溶接補助板を介して窓枠の枠面および/または上記窓枠の外周縁にビーム溶接されているものである。
(4)上記(3)において、窓枠の枠面は外周に突出部を有し、窓材と溶接補助板とは上記突出部にて囲繞された上記枠面に設置されているものである。
(5)上記(4)において、窓材と溶接補助板の各外周縁は、突出部とビーム溶接されているものである。
(6)上記(1)において、窓材は、少なくとも二条のビーム溶接条によって窓枠に直接または溶接補助板を介してビーム溶接されているものである。
(7)上記(1)において、窓枠と溶接補助板は、いずれもSUSまたはチタンにて構成されたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図2は、本発明の放射線源格納装置における実施の形態1を説明するためのものである。図1は実施の形態1の平面図であり、図2は図1のII−II線に沿った断面図である。図1〜図2において、1はチタン箔の片面または両面に、好ましくは両面に銅メッキ層を有する銅メッキチタン箔からなる窓材、2はSUSやチタンなどからなる窓枠、5はビーム溶接条、7は放射線源格納装置の本体(図示せず)に連なる導管である。
【0008】
実施の形態1における放射線通過窓の製造方法を説明すると、先ず図1における点線21(図2における窓枠2の内側面)にて示されるように、正方形の開口22を有する窓枠2を用意する。つぎにこの窓枠2の上面、即ちその枠面23にこの枠面23と略同じ外周寸法を有する窓材1を設置し、真空中においてビーム51を窓材1の面に対して垂直方向に照射しつつ移動させる。かくして窓材1の面と窓枠2の枠面23と間に生じる正方形の平面形状を呈する条状のビーム溶接条5により、窓材1は窓枠2に気密に溶接されて図1に示す放射線通過窓が製造される。かく製造された放射線通過窓は、窓材1が上記枠面23に溶接された側(放射線源格納装置内)を真空状態とし、その反対の外側は大気圧の状態として稼働される。この稼働状況は、以下の各実施の形態においても同じである。なお図1〜図2において、71は導管7の内壁面である。
【0009】
本発明においてビーム溶接条5は、電子線やレーザ光線などのビームを照射しつつ移動することにより形成することができる。ビーム溶接によれば、窓材1と窓枠2とを局所的に集中加熱することができるので照射箇所は条状であっても確実に気密に溶接する。しかも溶接所要時間は極く短時間であり、さらに加熱が局所的であって大部分の窓材箇所は非照射のために低温度を維持したままであるので、窓材1は実質的に銅−チタン合金層の生成から免れる。なお実施の形態1においては、断面形状が正方形の放射線通過窓を例示したが、正方形に代えて円形、楕円形、長方形あるいはその他の形状であってもよい。以下の各実施の形態においても同様である。
【0010】
実施の形態2.
図3は、本発明の放射線源格納装置における実施の形態2の平面図である。実施の形態2は、実施の形態1とはビーム溶接条5aと5bの二条が設けられている点において異なる。これら二ビーム溶接条のうち、ビーム溶接条5aは枠面23(前記図2参照)の外周縁の近くに、一方、ビーム溶接条5bはビーム溶接条5aの内側にそれぞれ位置している。
【0011】
ビーム溶接箇所を上記のように二条とすることにより、溶接の気密安定性が一層向上する。さらに、実施の形態1におけるように一条のビーム溶接条5のみが枠面23の外周縁と内周縁との間に形成される場合には、そのビーム溶接条の外側に存在する窓材1の部分がそり上がる現象が生じ易いが、ビーム溶接を実施の形態2のように二条、あるいはそれ以上とすることにより、かかるそり上がり現象が防止されあるいは軽減する。
【0012】
実施の形態3.
図4は、本発明の放射線源格納装置における実施の形態3の断面図であって、3は窓材1の外側に設置された溶接補助板である。実施の形態3は、実施の形態1とは窓材1の外側に溶接補助板3を有する点において異なり、一つのビーム溶接条5を有する点においては実施の形態1と同じである。
【0013】
実施の形態3の製造方法を説明すると、窓枠2の枠面23にこの枠面23と略同じ外周寸法を有する窓材1を設置し、さらにその上に窓材1と同じ外周寸法を有するが、窓枠2の開口22と略同じか、あるいはそれより多少大きい正方形の孔を有する環状の溶接補助板3を設置し、ついでビーム51を窓材1の面に対して垂直方向に且つ溶接補助板3の上から照射しつつ移動させる。かくすると溶接補助板3、窓材1および窓枠2の枠面23がビーム溶接条5により溶接されて、図4に示す放射線通過窓が製造される。
【0014】
溶接補助板3を用いると、その重量により前記した窓材1の部分がそり上がる現象が防止されるほか、つぎの効果もある。即ち、窓材1は一般的に100μm前後の薄い箔であるので、溶接補助板3を用いない場合におけるビーム溶接の初期および中期においてビームが未だ照射されない箇所の箔部分が窓枠2の枠面23から浮き上がりビーム照射が困難となることがある。しかし溶接補助板3を用いると、未照射箇所の箔部分のかかる浮き上がりが溶接補助板3の重量により防止されるのでビーム照射の継続が容易となり、しかもビーム溶接後における窓材1の非溶接箇所の枠面23との接触面積が大きくなる。この接触面積が大きいと、放射線通過窓の稼働中における窓材1の発熱を枠面23を経由して窓枠2に効率よく放熱することができる。以上の溶接補助板3による効果は、その重量に基づく抑え作用によるものである。したがって溶接補助板3としては、ビーム溶接時における自己の溶融が困難とならない範囲である程度の厚みを有するもの、例えば0.5〜1mm程度のものが好ましい。
【0015】
実施の形態4.
図5は、本発明の放射線源格納装置における実施の形態4の断面図であって、実施の形態3とは、二つのビーム溶接条5a、5bにより溶接補助板3、窓材1および窓枠2の枠面23がそれぞれ溶接されている点において異なる。二つのビーム溶接条5a、5bは、それぞれビーム51、52の照射により形成され、前記図3と同様の軌跡を描いている。実施の形態4では、溶接補助板3と二つのビーム溶接条5a、5bを有するので、前記したそれぞれの効果が同時に発現される。
【0016】
実施の形態5.
図6は、本発明の放射線源格納装置における実施の形態5の断面図であって、実施の形態1とは、ビーム51を窓材1に対して水平方向に且つ窓材1の外周縁辺りに向けて照射しつつ移動させ、かくして窓材1と窓枠2の枠面23の各外周縁同士がビーム溶接条5によりビーム溶接されている点において異なる。
【0017】
実施の形態6.
図7は、本発明の放射線源格納装置における実施の形態6の断面図であって、実施の形態3とは、ビーム51を窓材1に対して水平方向に且つ窓材1の外周縁辺りに向けて照射しつつ移動させ、かくして溶接補助板3、窓材1、および窓枠2の枠面23の各外周縁同士がビーム溶接条5によりビーム溶接されている点において異なる。ビーム51のビーム径は、通常0.5〜2mm程度であるので、ビーム51の中心が窓材1の外周縁あるいはその近傍に当たるように照射することにより上記の溶接が達成される。
【0018】
実施の形態7.
図8は、本発明の放射線源格納装置における実施の形態7の断面図であって、実施の形態6とは、窓材1と窓枠2の枠面23との間に溶接補助板4が設置されている点、およびビーム51を窓材1に対して水平方向に且つ窓材1の外周縁辺りに向けて照射しつつ移動することによって形成されたビーム溶接条5aとビーム52を窓材1の面に対して垂直方向に且つ溶接補助板3の上から照射することによって形成されたビーム溶接条5bとを有する点において異なる。溶接補助板3、窓材1、溶接補助板4および窓枠2の枠面23の各外周縁同士がビーム溶接条5aによりビーム溶接され、また溶接補助板3、窓材1、溶接補助板4および窓枠2の枠面23の各面同士はビーム溶接条5bにより溶接されている。ビーム51として、そのビーム径が溶接補助板3、窓材1、および溶接補助板4の三体の合計積層厚みと同等あるいはそれより少し大きいものを使用し、そのビーム中心が窓材1の外周縁あるいはその近傍に当たるように照射することにより上記の溶接が達成される。
【0019】
溶接補助板4としては、例えば溶接補助板3と同程度の厚みと寸法を有するものが用いられる。したがって溶接補助板3と同じものを溶接補助板4として用いると放射線通過窓の製造部品数を少なくし得る。また溶接補助板4は、そり上がりなどが生じ易い窓材1と比較して窓枠2の枠面23と高接触面積にて接触し得るので、放射線通過窓の稼働中における窓材1の発熱を枠面23を経由して窓枠2に効率よく放熱する効果がある。
【0020】
実施の形態7の放射線通過窓は、窓枠2の枠面23上に溶接補助板4、窓材1、および溶接補助板3を順次積層し、ついでビーム照射して必要なビーム溶接を施して製造し得る。しかし工業的には、溶接補助板4と窓材1と溶接補助板3とのビーム溶接体を予め別工程で作成しておき、そのビーム溶接体を枠面23上に設置してそれを枠面23にビーム溶接するほうが、気密性並びに溶接強度などの点で品質が安定した放射線通過窓を製造することができる。
【0021】
実施の形態8.
図9は、本発明の放射線源格納装置における実施の形態8の断面図である。実施の形態8においては、窓枠2としてその枠面23の外周に突出部24を有し、枠面23はこの突出部24により周囲が囲繞されたものが用いられており、窓材1および溶接補助板3はかく囲繞された枠面23上に順次設置されている。また窓材1および溶接補助板3の各外周縁は、突出部24の内壁に接触している。溶接補助板3、窓材1、窓枠2の枠面23および突出部24の内壁は、ビーム51の照射により形成されたビーム溶接条5aにより溶接されており、また溶接補助板3、窓材1、および枠面23の各面同士はビーム52の照射により形成されたビーム溶接条5bにより溶接されている。
【0022】
窓枠2の枠面23の外周に突出部24を設けることにより溶接補助板3および窓材1の位置ズレが防止され、このために所定の箇所を確実にビーム溶接することができる効果がある。
【0023】
実施の形態9.
図10は、本発明の放射線源格納装置における実施の形態9の断面図であって、実施の形態8とは、窓材1と窓枠2の枠面23との間に溶接補助板4が設置されている点、およびビーム51を窓材1に対して水平方向に且つ窓材1の外周縁辺りに照射することによって形成されたビーム溶接条5aとビーム52を窓材1に対して垂直方向に且つ溶接補助板3の上から照射することによって形成されたビーム溶接条5bとを有する点において異なる。実施の形態9の製造においても、工業的には溶接補助板4と窓材1と溶接補助板3とのビーム溶接体を予め別工程で作成しておき、そのビーム溶接体を枠面23上に設置してそれを枠面23および突出部24とビーム溶接するほうが、気密性並びに溶接強度などの点で品質が安定した放射線通過窓を製造することができる。
【0024】
以上説明した通り本発明においては、窓材は窓枠に直接または溶接補助板を介して気密にビーム溶接される。窓材が窓枠に溶接補助板3や溶接補助板4などの溶接補助板を介してビーム溶接される場合、窓材と溶接補助板の双方共に窓枠に気密にビーム溶接されていてもよく、あるいは窓材は窓枠には直接溶接されておらず、窓枠に気密にビーム溶接された溶接補助板3や溶接補助板4に気密にビーム溶接されていてもよい。
【0025】
【発明の効果】
本発明の前記(1)の発明における放射線源格納装置は、以上説明した通り、片面または両面に銅メッキ層を有するチタン箔にて構成された窓材が窓枠に直接または溶接補助板を介して気密にビーム溶接された放射線通過窓を有するものであって、ビーム溶接によれば窓材と窓枠とを局所的に集中加熱することができるので照射箇所は条状であっても確実に気密に溶接する。しかも溶接所要時間は極く短時間であり、さらに加熱が局所的であって大部分の窓材箇所は非照射のために低温度を維持したままであるので、窓材は実質的に銅−チタン合金層の生成から免れる。その際、溶接補助板を設置して窓材をこの溶接補助板を介して窓枠とビーム溶接すると窓材に対して垂直方向および水平方向からのビーム照射による溶接の安定性が増大する。
【0026】
また溶接補助板は、窓材と窓枠との間および/または窓材の外側に設置されていると、先ず溶接補助板が窓材と窓枠との間に設置されている場合には、その溶接補助板はそり上がりなどが生じ易い窓材と比較して窓枠の枠面と高接触面積にて接触し易いので、放射線通過窓の稼働中における窓材の発熱を枠面を経由して窓枠に効率よく放熱する効果がある。一方、溶接補助板が窓材の外側に設置されている場合には、その溶接補助板の重量により前記した窓材の部分がそり上がる現象が防止されるほか、つぎの効果もある。即ち、窓材は一般的に100μm前後の薄い箔であるので溶接補助板を用いない場合におけるビーム溶接時に、前記したようにビームが未だ照射されない箇所の箔部分が窓枠の枠面から浮き上がりビーム照射が困難となることがある。しかしこの溶接補助板を用いると、その重量によりかかる浮き上がりが防止されてビーム照射の継続が容易となり、しかもビーム溶接後における窓材の非溶接箇所の枠面との接触面積が大きくなって、前記した理由により窓枠への放熱性がよくなる。
【0027】
また窓材は、直接または溶接補助板を介して窓枠の枠面および/または上記窓枠の外周縁にビーム溶接される場合には、窓材は前記したように窓材の面に対して垂直方向あるいは水平方向からのビーム照射による溶接が可能となって放射線通過窓の製造の自由度が大きくなる。
【0028】
また窓枠の枠面は外周に突出部を有し、窓材と溶接補助板とは上記突出部にて囲繞された上記枠面に設置されていると、上記突出部を設けることにより溶接補助板と窓材の位置ズレが防止され、このためにそれらの所定の箇所を確実にビーム溶接することができる。
【0029】
また窓材と溶接補助板の各外周縁は、突出部とビーム溶接されていると、突出部の存在により溶接補助板と窓材とは、所定の箇所においてしかも突出部と共に溶接されるので、ビーム照射による溶接の安定性が一層増大する。
【0030】
また窓材は、少なくとも二条のビーム溶接条によって窓枠に直接または溶接補助板を介してビーム溶接されていると、溶接の気密安定性が一層向上する。さらに、ビーム溶接条が一条のみである場合に生じ易いビーム溶接条の外側に存在する窓材の部分のそり上がり現象が防止されあるいは軽減する。
【0031】
またさらに窓枠と溶接補助板は、いずれもSUSまたはチタンにて構成されたものであると、ビーム照射による溶接が容易であり、しかもビーム溶接条の気密性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】本発明の実施の形態2の平面図である。
【図4】本発明の実施の形態3の断面図である。
【図5】本発明の実施の形態4の断面図である。
【図6】本発明の実施の形態5の断面図である。
【図7】本発明の実施の形態6の断面図である。
【図8】本発明の実施の形態7の断面図である。
【図9】本発明の実施の形態8の断面図である。
【図10】本発明の実施の形態9の断面図である。
【図11】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 窓材、2 窓枠、23 窓枠の枠面、24 突出部、3 溶接補助板、
4 溶接補助板、5a ビーム溶接条、5b ビーム溶接条、
51 照射ビーム、52 照射ビーム。
Claims (7)
- 片面または両面に銅メッキ層を有するチタン箔にて構成された窓材が窓枠に直接または溶接補助板を介して気密にビーム溶接された放射線通過窓を有することを特徴とする放射線源格納装置。
- 溶接補助板は、窓材と窓枠との間および/または上記窓材の外側に設置されていることを特徴とする請求項1記載の放射線源格納装置。
- 窓材は、直接または溶接補助板を介して窓枠の枠面および/または上記窓枠の外周縁にビーム溶接されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の放射線源格納装置。
- 窓枠の枠面は外周に突出部を有し、窓材と溶接補助板とは上記突出部にて囲繞された上記枠面に設置されていることを特徴とする請求項3記載の放射線源格納装置。
- 窓材と溶接補助板の各外周縁は、突出部とビーム溶接されていることを特徴とする請求項4記載の放射線源格納装置。
- 窓材は、少なくとも二条のビーム溶接条によって窓枠に直接または溶接補助板を介してビーム溶接されていることを特徴とする請求項1記載の放射線源格納装置。
- 窓枠と溶接補助板は、いずれもSUSまたはチタンにて構成されたものであることを特徴とする請求項1記載の放射線源格納装置。
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