JP2006237019A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、自動車のバックドア又はスライドドア等の可動体に配設された補機に、車両等の基体側の電源を供給するための電源供給スイッチに関するものである。
自動車のバックドア又はスライドドア等には、リヤワイパーやドアロックといった各種の補機が装着されており、これらの補機に電源を供給するための種々の電源供給スイッチが提案されている。
図5は、特開2000−62545号公報に記載された従来の自動車の電源供給スイッチ51を示すものである。図において、53は基体側のコネクタ、52は可動体側のコネクタを示す。
特開2000−62545号公報
基体側のコネクタ53は、絶縁樹脂製のハウジング71と、ハウジング71内に並列に且つ各々近接して収容された複数の雌型の接触端子65とを備える。ハウジング71は上側カバー(図示しない)と下側カバー(図示しない)とで構成される。
ハウジング71は、雄型のタブ状端子55挿入用の開口77を並列に有し、各開口77の内側に各接触端子65が収容されている。各開口77は、各接触端子65の先端側に装着された合成樹脂製のシャッタ75で閉止されている。ハウジング71は、傾斜状のフランジ(図示しない)で車体に固定されている。
基体側のコネクタ53の接触端子65は、金属製の円筒軸(支軸)76で開閉自在に支持され、且つ円筒軸76の周りの捩りコイルばね(ばね部材)72で閉じ方向に付勢されている。捩りコイルばね72は、コイル巻き部73と、コイル巻き部73から後方に長く延長された脚部74とで構成されている。
接触端子65の各部材は、平板状のヒンジ部(図示しない)と、ヒンジ部から垂直に立ち上がった側板部(ばね受け部)66と、側板部66から前方に向けて傾斜した傾斜部67と、傾斜部67に続く接触部68とで構成されている。
一対のヒンジ部は、互いに重なり合って捩りコイルばね72のコイル巻き部73でハウジング71側の電極部(図示しない)に押接される。捩りコイルばね72が接触部68の付勢と図示しない電極部に対するヒンジ部の付勢とを同時に行っている。電極部は電源接続用の雌コネクタ部(図示しない)内の端子を介して、電源線(図示しない)に接続される。
各接触端子65の先端側には、シャッタ75が固定され、接触部68と一体に開閉自在である。シャッタ75は、幅狭な先端面と、先端面から内向きにテーパ状に傾斜したガイド面と、ガイド面の内側端で密着する閉止面とを有している。両接触部68の接触状態で閉止面同士が密着し、ハウジング71の開口77から接触部68に水滴や塵等が侵入するのが阻止されている。
次に、可動体側のコネクタ52は、絶縁樹脂製のハウジング58と、ハウジング58内で突出方向にばね付勢されたタブ状端子55と、タブ状端子55の電気接触部54の外側に設置され、基体側のコネクタ53に対するゴム製等のクッション61とで構成されている。ハウジング58は、前側のケース57と後側のカバー56とで構成され、タブ状端子55はカバー56を外した状態で装着される。
タブ状端子55の電気接触部54の基端側には、ばね受け突起(図示しない)とばね挿通用切欠き(図示しない)とが設けられている。電気接触部54の基端側のばね受け突起とカバー56のばね受け突起59との間には、圧縮コイルばね60が弾設されている。圧縮コイルばね60の強さは、前記接触端子65に対する電気接触部54の挿入力よりも大きく設定されている。タブ状端子55は電気接触部54が不意な外力を受けた場合に圧縮コイルばね60を圧縮して内側に引っ込むようになっている。
タブ状端子55は電気接触部54の基部側から上向きに延びた接続部(図示しない)を有し、接続部に電線付端子(図示しない)がねじ止め等の手段で接続されている。
しかしながら、上記従来の電源供給スイッチは、人の乗り降りや荷物の出し入れ等のために頻繁に開閉を行うスライドドアやバックドア等に使用されるスイッチであるため、突出するタブ状端子55に人や荷物が接触し、折れ曲がったり折損するという心配があった。また、タブ状端子55が細く長いために強度不足になりやすく、心ズレや角度ズレを生じて電気的接続が得られなくなるという心配もあった。そのため、太く短くして強度を向上させることも考えられるが、スペースの制約やコネクタの構造を肥大化させるということもあり、他の方法での改善が望まれていた。また、ドアが開いた際に露出するタブ状端子55の先端部に水滴や塵等が付着して、導通不良やショートを起こすという懸念もあった。特に、車両のように埃の多いことが予想されるこの種の電源供給スイッチにおいてはこのようなおそれがある。
本発明は、上記した点に鑑み、コネクタを肥大化させることなく、突出するタブ状端子を外部との干渉から保護するとともに、タブ状端子への水滴や塵等の付着を防止することのできる自動車の電源供給スイッチを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、基体側と可動体側の電気回路を接続するための基体側のコネクタと可動体側のコネクタとで構成される自動車の電源供給スイッチにおいて、前記基体側のコネクタ又は前記可動体側のコネクタの何れか一方に雌型の接触端子が設けられると共に他方には雄型のタブ状端子が設けられ、該雄型のタブ状端子が設けられたコネクタは、内部空間に複数のタブ状端子が収容されるハウジングと、前記タブ状端子の前半部を収容して保護する端子カバーとを備え、該端子カバーは、前記雄型のタブ状端子の自由端側の電気接触部をスライド自在に収容すると共に前記接触端子とタブ状端子の両端子の接触離脱方向にスライド自在に装着されて、弾性部材により前記雄型のタブ状端子の突出方向に付勢されており、前記端子カバーは前記タブ状端子の前半部を収容する長さを有すると共にその端面が面一になるように形成され、前記ハウジングには、前記雄型のタブ状端子の自由端側の電気接触部における長手方向中間部に鍔部が形成されていることを特徴とする(請求項1)。
また、基体側と可動体側の電気回路を接続するための基体側のコネクタと可動体側のコネクタとで構成される自動車の電源供給スイッチにおいて、前記基体側のコネクタ又は前記可動体側のコネクタの何れか一方に雌型の接触端子が設けられると共に他方には雄型のタブ状端子が設けられ、該雄型のタブ状端子が設けられたコネクタは、内部空間に複数のタブ状端子が収容されるハウジングと、前記タブ状端子の前半部を収容して保護する端子カバーとを備え、該端子カバーは、前記雄型のタブ状端子の自由端側の電気接触部をスライド自在に収容すると共に前記接触端子とタブ状端子の両端子の接触離脱方向にスライド自在に装着されて、弾性部材により前記雄型のタブ状端子の突出方向に付勢されており、前記端子カバーは前記タブ状端子の前半部を収容する長さを有すると共に該端子カバーの内部には後端面に開口するスリット状の溝が形成されており、前記ハウジングには、前記雄型のタブ状端子の自由端側の電気接触部における長手方向中間部に鍔部が形成されているものも有効である(請求項2)。
前記端子カバーには、前記雄型のタブ状端子をスライド自在に収容するガイド孔が形成されていることも有効である(請求項3)。
また、前記端子カバーは、基体側を向く前端面と、可動体側を向く後端面と、該前端面及び該後端面の外周縁部を繋ぐ外周側面とを備え、該外周側面には鍔部が設けられており、該鍔部の端面と前記可動体側に固定されるハウジングの底壁面との間に前記弾性部材が弾設されていることも有効である(請求項4)。
また、前記基体側のコネクタと前記可動体側のコネクタとが接触しない状態で、前記雄型のタブ状端子の先端が前記端子カバーの前端面より後方に位置することも有効である(請求項5)。
前記ハウジングの鍔部は、前記端子カバーの鍔部が当接して該端子カバーが停止するようになっていることも有効である(請求項5)。
前記雄型のタブ状端子の後端部に弾性部材が取付けられ、該弾性部材により前記雄型のタブ状端子が前記接触端子に対する挿入方向にばね付勢されていることも有効である(請求項6)。
以下に、上記構成に基づく作用・効果を説明する。
請求項1記載の発明においては、基体側のコネクタと可動体側のコネクタの非接触状態において、可動体側のコネクタのタブ状端子は、後半部がハウジングの内部空間に収容され、前半部が端子カバーのガイド孔に収容される。端子カバーは弾性部材によりクッション機能を有しているため、両コネクタの接触時の衝撃が吸収される。接触状態において、両コネクタの先端面同士が接触押圧することで、タブ状端子が露出する。さらに、両コネクタを押圧し続けると、端子カバーが後退するとともに、露出したタブ状端子が進出する。タブ状端子は、端子カバーのガイド孔に沿って進出するから、真直に接触端子の間に挿入される。
この場合、前記端子カバーは前記タブ状端子の前半部を収容する長さを有すると共にその端面が面一になるように形成されているから、端子カバーが長く押し込む際の摩擦が大きくても面で接触するので端子間の摩擦を減少することができる。
さらに、端子カバーは前記タブ状端子の前半部を収容する長さを有していて長いため重量も大となって面で押さないと接触応力が大きいが、この点も解決できる。
この場合、前記端子カバーは前記タブ状端子の前半部を収容する長さを有すると共にその端面が面一になるように形成されているから、端子カバーが長く押し込む際の摩擦が大きくても面で接触するので端子間の摩擦を減少することができる。
さらに、端子カバーは前記タブ状端子の前半部を収容する長さを有していて長いため重量も大となって面で押さないと接触応力が大きいが、この点も解決できる。
請求項2記載の発明においては、前記端子カバーは前記タブ状端子の前半部を収容する長さを有していて長いため重量も大となるが、端子カバーの内部には後端面に開口するスリット状の溝が形成されているから、その重量を低減することができる。
請求項3記載の発明においては、タブ状端子の前半部が端子カバーのガイド孔に収容されるとともに、ガイド孔の内周面により支持されて、雌型の接触端子の間に挿入される。
請求項4記載の発明においては、端子カバーの鍔部がハウジングの停止用鍔部に当接して、端子挿入方向の位置規制が行われる。位置規制により、タブ状端子の先端が端子カバーの前端面より突出することはない。また、端子カバーの外周側面とハウジングの鍔部が摺接した状態で、端子カバーはスライドする。
請求項5記載の発明においては、基体側と可動体側の両コネクタを接触させない状態、言い換えるとバックドア等を開けた状態で、タブ状端子の先端が外部に露出しない。
請求項6記載の発明においては、タブ状端子が弾性部材により付勢されているため、タブ状端子が不用意な外力を受けた際に弾性部材を圧縮して衝撃を吸収することができる。
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、基体側コネクタと可動体側コネクタの非接触状態において、可動体側のコネクタのタブ状端子は、後半部がハウジングの内部空間に収容され、前半部が端子カバーのガイド孔に収容される。端子カバーは、弾性部材によりクッション機能を有しているため、両コネクタの接触時の衝撃が吸収される。接触状態において、両コネクタの先端面同士が接触押圧することで、タブ状端子が露出する。さらに、両コネクタを押圧し続けると、端子カバーが後退するとともに、露出したタブ状端子が前進する。タブ状端子は、端子カバーのガイド孔に沿って前進するから、真直に接触端子の間に挿入される。
従って、タブ状端子は外部との干渉が阻止され、強度不足であるタブ状端子の変形や破損等を防止することができる。端子に水滴や塵等が付着することも防止することができる。さらに、両コネクタの接触時における衝撃が吸収され、長期に渡って接触信頼性が維持される。
また、前記端子カバーは前記タブ状端子の前半部を収容する長さを有すると共にその端面が面一になるように形成されているから、端子カバーが長く押し込む際の摩擦が大きくても面で接触するので端子間の摩擦を減少することができる。
さらに、端子カバーは前記のように長いため重量も大となって面で押さないと接触応力が大きいが、この点も解決できる。
また、前記端子カバーは前記タブ状端子の前半部を収容する長さを有すると共にその端面が面一になるように形成されているから、端子カバーが長く押し込む際の摩擦が大きくても面で接触するので端子間の摩擦を減少することができる。
さらに、端子カバーは前記のように長いため重量も大となって面で押さないと接触応力が大きいが、この点も解決できる。
また、請求項2記載の発明によれば、前記のように、前記端子カバーは前記タブ状端子の前半部を収容する長さを有していて重量も大となるおそれがあるが、端子カバーの内部には後端面に開口するスリット状の溝が形成されているから、その重量を低減することができる。
また請求項3記載の発明によれば、タブ状端子の前半部が端子カバーのガイド孔に収容されるとともに、ガイド孔の内周面により支持されて、雌型の接触端子の間に挿入される。
従って、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、心ズレや角度ズレを防止でき、また座屈による変形を回避できる効果を奏する。
また請求項4記載の発明によれば、端子カバーの鍔部がハウジングの内壁面に摺接しながら、両端子の接触離脱方向にスライドする。
また、端子カバーの鍔部がハウジングの鍔部に当接して、端子挿入方向の位置規制が行われる。位置規制により、タブ状端子の先端が端子カバーの前端面より突出することはない。また、端子カバーの外周側面とハウジングの鍔部とが摺接した状態で、端子カバーはスライドする。
従って、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、端子カバー前端面の前進端位置が決まり、両端子の接触を確実に行うことができる。また、端子カバーは、ぐらつくことなく安定してスライドすることができる。
また請求項5記載の発明によれば、基体側と可動体側の両コネクタを接触させない状態、言い換えるとバックドア等を開けた状態で、タブ状端子の先端が外部に露出しない。
従って、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、タブ状端子の先端で乗降者の手足を損傷させる事故を未然に防止できる効果を奏する。
また請求項6記載の発明によれば、タブ状端子の後端部が弾性部材により付勢されているため、タブ状端子が不用意な外力を受けた際に弾性部材を圧縮して衝撃を吸収することができる。
従って、請求項1又は請求項2記載の発明の効果が助長され、より一層電気的接続の信頼性が向上する。
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明に係る電源供給スイッチの第一の実施形態を示すものである。
自動車のドアパネル2には、可動体側のコネクタ4が固定されている。可動体側のコネクタ4は、先端部に開口空間22を有するハウジング13と、ハウジング13の内部空間14に収容される複数のタブ状端子10と、タブ状端子10の前半部11を収納して保護する端子カバー15とから構成されている。
ハウジング13は、断面コの字状のカバー13aと、このカバー13aに嵌合するケース13bとから構成されている。カバー13aとケース13bは、別体として構成されているが、これは成型状の理由によるものであって、一体的に構成したものであってもよい。カバー13aとケース13bは、絶縁性の合成樹脂を構成材料としている。
タブ状端子10は、間隔を置いて並列に配置されている。一端支持梁のように、タブ状
端子10の基端部がカバー13aの壁面に固定され、先端部が自由状態になっている。
端子10の基端部がカバー13aの壁面に固定され、先端部が自由状態になっている。
端子カバー15は、基体側を向く前端面17と、可動体側を向く後端面18と、前端面17及び後端面18の外周縁部を繋ぐ外周側面19とからなる略ブロック状に形成されている。外周側面19の後端部には鍔部20が一体に設けられている。また、端子カバー15の後端部には、隣接するガイド孔16の間にスリット状の溝21が形成されている。スリット溝は、スライドする端子カバーの軽量化のためである。
鍔部20とハウジング13の低壁面との間には、圧縮コイルばね(弾性部材)23が弾設されている。圧縮コイルばね23は、端子カバー15をタブ状端子10の接触離脱方向にスライドさせるためのものである。圧縮コイルばね23は、鍔部20端面のばね受け突起25bとカバー13aのばね受け突起25aとの間に弾設されている。
このような端子カバー15は、圧縮コイルばね23によるクッション機能を有しているため、基体側のコネクタ5と可動体側のコネクタ4との接触時(ドア閉時)における衝撃を吸収することができるようになっている。従って、従来のように、基体側のコネクタ5に対するゴム製のクッションを可動体側のコネクタ4の開口空間22に設けることが不要となり、部品点数を少なくできる利益がある。なお、クッションを設ける必要はないが、水滴等の侵入を防止するために防水パッキンを設けることが好ましい。
端子カバー15は、タブ状端子10の前半部11を収納し、かつスライド自在に支持するためのものであり、前端面17から後端面18にかけて真直状のガイド孔16が貫通して形成されている。タブ状端子10は、端子カバー15のガイド孔16に沿って前進することができるから、曲がり等の変形を生ずることなく真直に接触端子30の間に挿入される。従って、心ズレや角度ズレが防止される。また、座屈による変形も回避することができる。
このような端子カバー15は、前述したように、圧縮コイルばね23に付勢されてスライド自在であるが、その前進端位置はハウジング13の内周壁面に突設される停止用の鍔部26によって位置規制されている。停止位置において、タブ状端子10は、端子カバー15の前端面17より後方に位置し、外部に露出することはない。また、可動体側のコネクタ4の位置も正確に規定され、両コネクタの嵌合が確実に行われる。
次に、基体側のコネクタ5は、基体側にある電源に接続するためのターミナル38と、このターミナル38に続く断面箱状の絶縁性のハウジング36と、ハウジング36の内部空間44に取り付けられる接触端子30とから構成されている。
接触端子30は、一対の接触部材30a、30bからなり、タブ状端子10の先端部に対向して配置されている。各接触端子30は、対向する一対の接触部材30a、30bを回動自在に固定するヒンジ部(図示しない)、ヒンジ部に続いて先方に傾斜しながら延在する腕部32、腕部32に続いてタブ状端子10と接触する接触部33、接触部33から外側に向けて傾斜する案内部34で構成されている。このような接触端子30は、導電性の金属板を打ち抜き及び折り曲げ加工して形成されたものである。
ヒンジ部は、底板部(図示しない)と側板部31とからなる。底板部の中央には、円形の孔が形成されていて、この孔内に円筒軸41を通すことで、接触部材30a、30bが回動自在に動けるようになっている。側板部31は、捩りコイルばね43により、左右方向(開く方向)に付勢される部分である。
側板部31は、ハウジング36内に立設される仕切壁39に当接しているから、捩りコ
イルばね43の付勢力は適切に調整されている。捩りコイルばね43の付勢力が大き過ぎると、接触部33においてタブ状端子10の挿入が阻止されたり、接触部33の摩擦摩耗により早期に部品寿命に達するからであり、他方、捩りコイルばね43の付勢力が小さ過ぎると、接触部33における電気的接続の信頼性が低下するからである。捩りコイルばね43の固定方法は、従来例と同様であるため、説明を省略する。
イルばね43の付勢力は適切に調整されている。捩りコイルばね43の付勢力が大き過ぎると、接触部33においてタブ状端子10の挿入が阻止されたり、接触部33の摩擦摩耗により早期に部品寿命に達するからであり、他方、捩りコイルばね43の付勢力が小さ過ぎると、接触部33における電気的接続の信頼性が低下するからである。捩りコイルばね43の固定方法は、従来例と同様であるため、説明を省略する。
案内部34の先端には、シャッタ35が取付られている。シャッタ35は、接触部33と一体に開閉自在である。シャッタ35は、幅狭な先端面と、先端面から内向きにテーパ状に傾斜したガイド面と、ガイド面の内側端で密着する閉止面とを有している。ガイド面は、端子間に心ズレや角度ズレのある場合にタブ状端子10を案内するためのものである。
ドアを開けた際には、シャッタ35が閉止して、ハウジング36の開口42から内部空間44に水滴や塵等が侵入するのが阻止されている。万一、水滴が侵入した場合であっても、水抜き孔40から排水されるようになっている。シャッタ35の取付方法は、従来例と同様であり、係止爪に係止された状態で取付られている。
各接触端子30は、前述したように仕切壁39で仕切られている。この仕切壁39は、側板部31に当接しており、捩りコイルばね43による付勢力を抑制するためのものである。このようにして、接触端子30の接触部33に挟持されるタブ状端子10の押圧力が大きくなり過ぎず、小さくもなり過ぎず、スムーズにタブ状端子10が挿入できるようになっている。
図2に示すように、このような可動体側のコネクタ4と基体側のコネクタ5は、ドアを閉めた際に、各タブ状端子10と各接触端子30とが接触して、基体側にある電源の回路と可動体側にある補機の電気回路とが接続される。図2(a)は両コネクタの接触開始時の状態を示し、図2(b)は両コネクタの接触終了時(ドア閉時)の状態を示したものである。
両コネクタの非接触状態(ドア開時)においては(図1)、可動体側のコネクタ4のタブ状端子10は、後半部12がハウジング13の内部空間14に収容され、前半部11が端子カバー15のガイド孔16に収容されているが、図2(a)に示すように、両コネクタの接触開始時状態においては、端子カバー15は両端子が接触離脱する方向にスライド自在に取付られているため、両コネクタの前端面17、37が接触押圧することで、端子カバー15が後退してタブ状端子10が露出する。
さらに、両コネクタを押圧し続けると、図2(b)に示すように、タブ状端子10の前半部11が露出して、接触端子30の間に深く挿入され、接触端子30の接触部33に挟持される。この際、両コネクタの前端面17、37は密着しているが、外周側には開口空間22を有しており、水滴等の侵入する心配がある。そこで、このような場合、前述したようにパッキン等で開口空間22を塞ぐことが有効である。
図3及び図4は、本発明に係る電源供給スイッチの第二の実施形態を示すものである。本実施形態の可動体側のコネクタ4は、タブ状端子10がその突出方向にばね付勢されている点が、第一の実施形態と相違している。
タブ状端子10の基端側には、図示しないばね受け突起とばね挿通用切欠きとが設けられている。基端側のばね受け突起とハウジング13のばね受け突起27との間に圧縮コイルばね24(弾性部材)が弾設されている。これは、タブ状端子10が不用意な外力を受けた場合にも、圧縮コイルばね24を圧縮して内側に引っ込むことができるようにするた
めである。圧縮コイルばね24の付勢力は、接触端子30に対するタブ状端子10の挿入力よりも大きい値に設定されている。タブ状端子10の挿入が阻止されることのないようにするためである。その他の構成については、第一の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
めである。圧縮コイルばね24の付勢力は、接触端子30に対するタブ状端子10の挿入力よりも大きい値に設定されている。タブ状端子10の挿入が阻止されることのないようにするためである。その他の構成については、第一の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
1 電源供給スイッチ
4 可動体側のコネクタ
5 基体側のコネクタ
10 タブ状端子
11a 電気接触部
13 ハウジング
14、44 内部空間
15 端子カバー
16 ガイド孔
17、37 前端面
20、26 鍔部
23、24 圧縮コイルばね
30 接触端子
30a、30b 接触部材
33 接触部
35 シャッタ
4 可動体側のコネクタ
5 基体側のコネクタ
10 タブ状端子
11a 電気接触部
13 ハウジング
14、44 内部空間
15 端子カバー
16 ガイド孔
17、37 前端面
20、26 鍔部
23、24 圧縮コイルばね
30 接触端子
30a、30b 接触部材
33 接触部
35 シャッタ
Claims (6)
- 基体側と可動体側の電気回路を接続するための基体側のコネクタと可動体側のコネクタとで構成される自動車の電源供給スイッチにおいて、
前記基体側のコネクタ又は前記可動体側のコネクタの何れか一方に雌型の接触端子が設けられると共に他方には雄型のタブ状端子が設けられ、該雄型のタブ状端子が設けられたコネクタは、内部空間に複数のタブ状端子が収容されるハウジングと、前記タブ状端子の前半部を収容して保護する端子カバーとを備え、該端子カバーは、前記雄型のタブ状端子の自由端側の電気接触部をスライド自在に収容すると共に前記接触端子とタブ状端子の両端子の接触離脱方向にスライド自在に装着されて、弾性部材により前記雄型のタブ状端子の突出方向に付勢されており、前記端子カバーは前記タブ状端子の前半部を収容する長さを有すると共にその端面が面一になるように形成され、前記ハウジングには、前記雄型のタブ状端子の自由端側の電気接触部における長手方向中間部に鍔部が形成されていることを特徴とする自動車の電源供給スイッチ。 - 基体側と可動体側の電気回路を接続するための基体側のコネクタと可動体側のコネクタとで構成される自動車の電源供給スイッチにおいて、
前記基体側のコネクタ又は前記可動体側のコネクタの何れか一方に雌型の接触端子が設けられると共に他方には雄型のタブ状端子が設けられ、該雄型のタブ状端子が設けられたコネクタは、内部空間に複数のタブ状端子が収容されるハウジングと、前記タブ状端子の前半部を収容して保護する端子カバーとを備え、該端子カバーは、前記雄型のタブ状端子の自由端側の電気接触部をスライド自在に収容すると共に前記接触端子とタブ状端子の両端子の接触離脱方向にスライド自在に装着されて、弾性部材により前記雄型のタブ状端子の突出方向に付勢されており、前記端子カバーは前記タブ状端子の前半部を収容する長さを有すると共に該端子カバーの内部には後端面に開口するスリット状の溝が形成されており、前記ハウジングには、前記雄型のタブ状端子の自由端側の電気接触部における長手方向中間部に鍔部が形成されていることを特徴とする自動車の電源供給スイッチ。 - 前記端子カバーには、前記雄型のタブ状端子をスライド自在に収容するガイド孔が形成されていること特徴とする請求項1又は2記載の自動車の電源供給スイッチ。
- 前記端子カバーは、基体側を向く前端面と、可動体側を向く後端面と、該前端面及び該後端面の外周縁部を繋ぐ外周側面とから構成され、該外周側面には前記ハウジングの鍔部に当接する鍔部が設けられており、該鍔部の端面と前記可動体側に固定されるハウジングの底壁面との間に前記弾性部材が弾設されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の自動車の電源供給スイッチ。
- 前記基体側のコネクタと前記可動体側のコネクタとを接触させない状態で、前記タブ状端子の先端が前記端子カバーの前端面より後方に位置することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の自動車の電源供給スイッチ。
- 前記タブ状端子の後端部に弾性部材が取り付けられ、該弾性部材により前記タブ状端子が前記前記接触端子に対する挿入方向にばね付勢されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の自動車の電源供給スイッチ。
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