JP2007336613A - スライダのレール脱落防止構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライダに車内側から車外側への横方向の荷重が負荷されても、スライダがガイドレールから脱落することなく確実にガイドレールに嵌合して摺動することが可能なスライダのレール脱落防止構造を提供する。
【解決手段】スライドドア用のワイヤハーネス配索構造において、車外側の前記レール部材内面に対向する前記スライダの側壁面に、スライド方向における前端または後端のいずれか突起部を設けている。
【選択図】図4

Description

本発明は、スライダのレール脱落防止構造に関し、詳しくは、車体とスライドドアとの間にワイヤハーネスを配索する際に用いられるスライダがガイドレールから脱落することを防止できるものである。
従来、ワンボックスカーなどの車両のサイドドアには、引き戸式のスライドドアが採用されており、また、近時は車両の前後方向に移動させる2枚のスライドドアを設け、ドア開放時には互いに離れる方向に移動されるスライドドアも提供されている。
このスライドドアには、パワーウインドウ駆動モータやリミットスイッチなどが設けられ、これらの機器に給電するために車体側からスライドドア側へワイヤハーネスを配索する必要がある。
スライドドア用のワイヤハーネス配索構造として、例えば、特開2005−102359号公報(特許文献1)には、車体側回路とスライドドア側回路とを電気的に接続するために、図6に示すようなガイド装置1を用いてワイヤハーネスW/Hを配索することが提案されている。詳細には、前記ガイド装置1は、左右一対のレール部材(ベース部材)2を備えており、レール部材2の下端部より内側へ突出させたガイドレール2aには、図7に示すようなスライダ(被補助ガイド部材)3が摺動自在に嵌合されている。前記スライダ3には車体側の電気機器とスライドドア側の電気機器とを接続するワイヤハーネスW/Hが挿通されていると共に、スライドドア側の固定端からスライダ3までのワイヤハーネスW/Hを折り返し状態で保持させるためのキャタピラ状のケーブルガイド4がスライダ3に接続されており、スライドドアの開閉に伴って、スライダ3が摺動してガイドレール2aに対して相対変位すると共に、前記ケーブルガイド4に保持されたワイヤハーネスW/Hも順次屈曲しながら変位できる構成となっている。
なお、スライダ3がガイドレール2aに確実に嵌合しガイドレール2aから脱落しないようにするためには、スライダ3がガイドレール2aに嵌合するガイド溝3aをより深くすることも考えられるが、前記したように、スライダ3には多数の電線を束ねたワイヤハーネスW/Hが上下方向に挿通されるため、その挿通空間を確保するためにもガイド溝3aをあまり深くすることはできない。よって、スライダ3に、車内側から車外側へ横方向[図7(A)の矢印方向]の荷重が負荷された場合、例えば、自動車のステップに転がり落ちたペットボトルや空き缶などによってスライダ3の下部(嵌合状態においてレール部材2より下の部分)が横方向に押圧された場合には、該スライダ3が車外側のレール部材2を外側に押圧して一対のガイドレール2a間の距離を広げ、結果的に図7(B)に示すように、車内側のガイドレール2a上に係合しているスライダの係合部3bから順に、スライダ3がガイドレール2aから脱落していくおそれがあり、この点についてはさらに改良の余地が残されている。
特開2005−102359号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、スライダに車内側から車外側への横方向の荷重が負荷されても、スライダがガイドレールから脱落することなく確実にガイドレールに嵌合して摺動することが可能なスライダのレール脱落防止構造を提供することを課題としている。
前記課題を解決するために、本発明は、スライドドアのスライド方向に沿って、前記スライドドアに所定間隔をあけて車体側と車外側とに対向配置されると共に、内側にガイドレールを突出させた一対のレール部材と、
前記ガイドレールに、左右両側に設けたガイド溝を嵌合して前記レール部材の間に摺動自在に介在させるスライダと、
車体側から延びて前記スライダを経由し前記スライドドア内の電気機器に至るワイヤハーネスと、
を備えたスライドドア用のワイヤハーネス配索構造において、
車外側の前記レール部材内面に対向する前記スライダの側壁面に、スライド方向における前端または後端のいずれか突起部を設けていることを特徴とするスライダのレール脱落防止構造を提供している。
前記のように、一対のレール部材の間に摺動自在に介在させるスライダの、車外側のレール部材内面に対向する側壁面に、スライド方向における前端または後端のいずれか突起部を設ける構成としている。これにより、前記スライダの下部が車内側から車外側へ横方向の荷重を受けた場合に、前記突起部が対向する前記レール部材内面に当接して支点となり、前記スライダが車外側のレール部材方向へ若干回転して、前記レール部材の長さ方向に対して前記スライダの長さ方向が僅かながら傾いた位置関係となる。したがって、前記スライダの側壁面で前記突起部を設けていない端部側のスライダ角部ならびに該角部の対角線方向に位置する角部が、前記一対のガイドレールにそれぞれ深く入り込んだ状態で係合するため、前記一対のガイドレール間の距離が多少広げられてもスライダの脱落を効果的に防止することができる。
なお、前記のように、突起部をスライド方向の前端または後端のいずれかに設けることで、前記突起部を支点としたスライダの回転量を最大とすることができ、スライダの脱落防止効果を高めることができる。
また、前記一対のレール部材の内側に前記各ガイドレールと間隔をあけて補助ガイド部を突設し、該補助ガイド部と前記ガイドレール部との間に、前記スライダのガイド溝の上部に設けた係合部を摺動自在に嵌合させ、前記係合部のレール部材内面に対向する前記側壁面に前記突起部を設けていることが好ましい。
前記のように、一対のレール部材の内側に前記各ガイドレールと間隔をあけて補助ガイド部を突設し、該補助ガイド部と前記ガイドレール部との間に、前記スライダのガイド溝の上部に設けた係合部を摺動自在に嵌合させることにより、前記スライダをより安定した状態で摺動させることができ、さらに、前記係合部のレール部材内面に対向する側壁面に前記突起部を設けることで、スライダが横方向の荷重を負荷された場合に、前記突起部を支点としてスライダを安定状態で回転させることができ、より確実にスライダの脱落を防止することができる。
また、前記突起部の上端面と、対向する前記レール部材内面との間には隙間を設けていることが好ましい。
前記構成によれば、突起部を設けた状態においても前記突起部の上端面と対向するレール部材内面との間に隙間があるため、スライダの摺動が円滑になされ、前記スライダとレール部材との間でこすれ音が発生することもない。
特に、前記突起部は矩形状の突起部であることが好ましく、前記係合部の側壁面から前記突起部上端面までの突起部の突出寸法としては通常、1〜2mm程度であることが好ましい。
また、前記ガイドレールの外周面に対向している前記スライダのガイド溝には、前記ガイドレールの外周面との間の隙間を充填する充填用フェルト材が装着されていることが好ましく、特に、前記フェルト材に潤滑剤を含浸させたオイル含浸フェルト材が装着されていることが好ましい。
前記構成により、前記スライダが前記ガイドレールを摺動する際のがたつきやこすれ音を有効に低減することができる。
前記スライダにはキャタピラ状のケーブルガイドが接続され、該ケーブルガイドに前記スライドドアに配索されるワイヤハーネスを挿通させていることが好ましい。
前記のように、キャタピラ状のケーブルガイドに、スライドドアに配索されるワイヤハーネスが挿通されることにより、スライドドアの開閉に従ってキャタピラ状のケーブルガイドはU字状に折り返した状態を維持しながら所定平面上を滑らかに屈曲しながら変位していくことができるため、前記キャタピラ状のケーブルガイドに挿通されるワイヤハーネスも平面上を滑らかに屈曲、変位することができる。
前記キャタピラ状のケーブルガイドとしては、具体的には、ワイヤハーネスが挿通できるように内部が中空とされた枠状のリンク部材を連結軸によって複数個直列状に連結した構造を有しており、前記連結軸を支点として隣り合うリンク部材同士が連結軸と直交する平面上において自在に屈曲することができる。
また、前記レール部材に、ワイヤハーネスが挿通された前記ケーブルガイドの上端部、即ち、前記スライダ側と反対側の端部を保持するための保持部材を設けていることが好ましい。
前記構成によれば、ワイヤハーネスが挿通された前記ケーブルガイドの下端部は、ガイドレールに嵌合した前記スライダに接続される一方、前記ケーブルガイドの上端部はレール部材に設けられた保持部材に保持されているので、スライドドアに配索する前の状態においても、レール部材、スライダおよびワイヤハーネスを挿通したケーブルガイドを一体として取り扱うことができ、取り扱いが容易となる。
また、スライドドアに前記レール部材を取り付けてワイヤハーネスを車体側とスライドドア側との間に配索した場合においても、前記ケーブルガイドの上端部を保持部材により保持した状態でワイヤハーネス端部をスライドドア側の電気機器に接続することで、固定端のふらつきを防止することができ、スライドドアの開閉に伴って、ワイヤハーネスを挿通した前記ケーブルガイドを安定した状態で順次屈曲させていくことができる。また、前記ケーブルガイドの上端部を前記保持部材により保持することで、スライドドア側の電気機器との接続部にかかる負荷も低減できるため、より確実な電気接続が可能となる。
車体側の電気機器に接続されたワイヤハーネスは、前記スライダを経由して前記ケーブルガイド内を挿通され、スライドドア側の電気機器に接続される。したがって、スライドドアが開方向、即ち、自動車の後方へスライドされると、前記スライダはガイドレールを摺動して該ガイドレール前方へ相対変位し、これに伴い、ワイヤハーネスが挿通された前記キャタピラ状のケーブルガイドは、屈曲部分が前方に移動すると共に、固定端側(スライドドア側の電気機器との接続部側)の水平部分は次第に短く、可動端側(スライダ側)の水平部分は次第に長くなるように変位する。
一方、前記開放状態からスライドドアが閉方向、即ち、自動車の前方へスライドされると、前記スライダはガイドレールを摺動して該ガイドレール後方へ相対変位し、これに伴い、ワイヤハーネスが挿通された前記キャタピラ状のケーブルガイドは、屈曲部分が後方へ移動すると共に、固定端側の水平部分は次第に長く、可動端側の水平部分は次第に短くなるように変位する。
前述したように、本発明によれば、一対のレール部材の間に摺動自在に介在させるスライダの、車外側のレール部材内面に対向する側壁面に、スライド方向における前端または後端のいずれか突起部を設ける構成としているので、前記スライダの下部が車内側から車外側へ横方向の荷重を受けた場合に、前記突起部が支点となって前記スライダが車外側のレール部材方向へ若干回転し、前記レール部材の長さ方向に対して前記スライダの長さ方向が僅かながら傾いた位置関係となる。よって、前記係合部の側壁面で前記突起部を設けていない端部側のスライダ角部ならびに該角部の対角線方向に位置する角部が、前記一対のガイドレールにそれぞれ深く入り込んだ状態で係合するため、前記一対のガイドレール間の距離が多少広げられてもスライダの脱落を効果的に防止することができる。
また、前記のように、一対のレール部材の内側に前記各ガイドレールと間隔をあけて補助ガイド部を突設し、該補助ガイド部と前記ガイドレール部との間に、前記スライダのガイド溝の上部に設けた係合部を摺動自在に嵌合させることにより、前記スライダをより安定した状態で摺動させることができ、さらに、前記係合部のレール部材内面に対向する側壁面に前記突起部を設けることで、スライダが横方向の荷重を負荷された場合に、前記突起部を支点としてスライダを安定状態で回転させることができ、より確実にスライダの脱落を防止することができる。
さらに、前記のように、突起部の上端面と、対向するレール部材内面との間に隙間を設けているので、前記スライダの摺動が円滑になされ、前記スライダとレール部材との間でこすれ音が発生することもない。
さらに、前記のように、スライダにはキャタピラ状のケーブルガイドが接続され、該ケーブルガイドに前記スライドドアに配索されるワイヤハーネスを挿通させる構成とすることにより、スライドドアの開閉に従ってキャタピラ状のケーブルガイドはU字状に折り返した状態を維持しながら所定平面上を自在に屈曲しながら変位していくことができるため、前記キャタピラ状のケーブルガイドに挿通されるワイヤハーネスも平面上を滑らかに屈曲、変位することができる。
また、前記レール部材に、ワイヤハーネスが挿通された前記ケーブルガイドの上端部を保持するための保持部材を設けることにより、スライドドアに配索前の状態においても、レール部材、スライダおよびワイヤハーネスを挿通したケーブルガイドを一体として取り扱うことができ、取り扱いが容易となる。
また、スライドドアに前記レール部材を取り付けてワイヤハーネスを車体側とスライドドアとの間に配索した場合においても、前記ケーブルガイドの上端部を前記保持部材により保持した状態でワイヤハーネス端部をスライドドア側の電気機器に接続することで、固定端のふらつきを防止することができ、スライドドアの開閉に伴って、ワイヤハーネスを挿通した前記ケーブルガイドを安定した状態で順次屈曲させていくことができる。さらに、スライドドア側の電気機器との接続部にかかる負荷も低減できるため、より確実な電気接続が可能となる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5は本発明の実施形態を示し、自動車の車体(図示せず)の左側に設けたスライドドア30のスライド方向に沿って、所定間隔をあけて一対のレール部材10、11を対向配置させている。具体的には、一対のレール部材10、11は略平板形状を有し、前記所定間隔をあけてそれぞれの内面同士が互いに同じ高さで対向するように配置させている。なお、一対のレール部材10と11は、軸線方向を左右方向とした円筒形状のスペーサ12を介して一体的に組み付けられており、レール部材11に穿設された貫通穴(図示せず)にボルト13を外側から貫通させてスペーサ12の中空内を貫通させ、さらに他方のレール部材10に穿設された貫通穴(図示せず)から外側に前記ボルト13を突出させて、そのボルト13の突出部分にナット14を螺合させて締め付けることにより、一対のレール部材10、11をスペーサ12により所定の間隔をあけた状態で固定している。
この一対のレール部材10、11は、図5に示すように、スライドドア30の外側の金属パネル30aと内側の樹脂パネル30bとの間の空間に、レール部材10が金属パネル 側30a(車外側)、レール部材11が樹脂パネル30b側(車内側)となるように、レール部材10に設けられたブラケット15を介して金属パネル30a内面に固定されるものである。
なお、図1、図2においては右方向を車体の前方、図4においては上方向を車体の前方としている。
一対のレール部材10、11の下端部には、それぞれ同じ突出寸法でガイドレール10a、11aを内側に突出させている。また、ガイドレール10a、11aよりも僅かに上方の位置には、ガイドレール10a、11aより薄厚で水平板状をなす補助ガイド部10b、11bを内側に突設しており、これらの突出寸法はガイドレール10a、11aの突出寸法とほぼ同じとしている。
また、レール部材10、11の上縁部で、レール部材10、11の長さ方向中央部よりやや前方寄りの位置に、後述するキャタピラ状ケーブルガイド19の上端部を保持するための保持部材16を上方に突出させており、前記キャタピラ状ケーブルガイド19の上端部を保持部材16で左右より挟み込んで固定する機能を有している。
なお、一対のレール部材10、11の上縁部には、取り付け溝10c、11cをそれぞれ設けており、保持部材16の下端部より下向きに突出させたリブ16a、16bを取り付け溝10c、11cに緊密に嵌合させることにより、レール部材10、11に保持部材16を取り付けている。
前記ガイドレール10a、11aには、スライダ17が摺動自在に嵌合されており、車体側の電気機器(図示せず)に接続されたワイヤハーネスW/Hは、スライダ17の下端部(嵌合状態においてレール部材10、11より下の部分)に連結された保護チューブ18の内部を挿通されてスライダ17内に進入した後、スライダ17内の中央部を上方向に挿通され、さらに、スライダ17上部に連結されたキャタピラ状ケーブルガイド19内に挿通されてU字形状に折り返され、前記保持部材16により保持されたキャタピラ状ケーブルガイド19の上端部を経由して、スライドドア30側の電気機器(図示せず)に接続される構成となっている。
スライダ17には、ガイドレール10a、11aに嵌合させるためのガイド溝17a、17bが形成されており、ガイドレール10a、11aと補助ガイド部10b、11bとの間に、スライダ17のガイド溝17a、17b上部に設けた左右一対の係合部17c、17dを摺動自在に嵌合させている。
車外側のレール部材10の内面に対向する係合部17cの側壁面17c−1であって、スライダ17の長さ方向(スライド方向)における後端位置(車体後方側)に矩形状の突起部20を設けている。突起部20の突出寸法は1〜2mm程度とし、突起部20の上端面20aとレール部材10の内面との間には隙間が形成されるようにしている。
また、ガイドレール10a、11aの外周面に対向するスライダ17のガイド溝17a、17bには、フェルト材に潤滑剤を含浸させたオイル含浸フェルト材21を装着させている。
スライダ17の上部には、前記したようなキャタピラ状ケーブルガイド19を連結しており、キャタピラ状のケーブルガイド19は、ワイヤハーネスW/Hが挿通できるように内部が中空とされた枠状のリンク部材19aを連結軸19bによって複数個(本実施形態においては17個)直列状に連結した構造を有しており、U字状に折り返した状態で上端部のリンク部材19aが前記保持部材16に保持されている。
前記構成のようにして、ワイヤハーネスW/Hを車体とスライドドア30との間に配索し、スライドドア30を開方向、即ち、自動車の後方(図2においては矢印Aの方向)へスライドさせると、スライダ17はガイドレール10a、11aを摺動してガイドレール前方へ相対変位し、これに伴い、ワイヤハーネスW/Hが挿通されたキャタピラ状ケーブルガイド19は、屈曲部分が前方に移動すると共に、固定端側(スライドドア30の電気機器との接続部側)の水平部分は次第に短く、可動端側(スライダ17側)の水平部分は次第に長くなるように変位する。
一方、前記開放状態からスライドドア30を閉方向、即ち、自動車の前方(図2においては矢印Bの方向)へスライドさせると、前記スライダ17はガイドレール10a、11aを摺動してガイドレール10a、11a後方へ相対変位し、これに伴い、ワイヤハーネスW/Hが挿通されたキャタピラ状ケーブルガイド19は、屈曲部分が後方へ移動すると共に、固定端側の水平部分は次第に長く、可動端側の水平部分は次第に短くなるように変位する。
前記構成によれば、一対のレール部材10、11に摺動自在に介在させるスライダ17の、車外側のレール部材10内面に対向する係合部17cの側壁面17c−1であって、スライド方向における後端位置(車体後方側)に突起部20を設ける構成としているので、スライダ17の下部が車内側から車外側への横方向の荷重を受けた場合に、突起部20が支点となり、スライダ17が車外側のレール部材10方向へ若干回転し、図4(B)に示すように、レール部材10、11の長さ方向に対してスライダ17の長さ方向が僅かながら傾いた位置関係となる。よって、係合部17cの側壁面17c−1で突起部20を設けていない前端部側のスライダ係合部の角部17c−2ならびに該角部17c−2の対角線方向に位置する角部17d−2が、一対のガイドレール10a、11aにそれぞれ深く入り込んだ状態で係合するため、一対のガイドレール10a、11a間の距離が多少広げられてもスライダ17の脱落を効果的に防止することができる。
また、前記のように、突起部20の上端面20aと、対向するレール部材10内面との間に隙間を設けていることにより、スライダ17の摺動が円滑になされ、スライダ17とレール部材10との間でこすれ音が発生することもない。
さらに、前記のように、スライダ17にはキャタピラ状ケーブルガイド19が接続され、該ケーブルガイド19にスライドドア30に配索されるワイヤハーネスW/Hを挿通させる構成とすることにより、スライドドア30の開閉に従ってキャタピラ状ケーブルガイド19はU字状に折り返した状態を維持しながら所定平面上を自在に屈曲しながら変位していくことができるため、キャタピラ状ケーブルガイド19に挿通されるワイヤハーネスW/Hも平面上を滑らかに屈曲、変位することができる。
また、レール部材10、11に、ワイヤハーネスW/Hが挿通された前記ケーブルガイド19の上端部を保持するための保持部材16を設けることにより、スライドドア30に配索する前の状態においても、レール部材10、11、スライダ17およびワイヤハーネスW/Hを挿通したキャタピラ状ケーブルガイド19を一体として取り扱うことができ、取り扱いが容易となる。
また、スライドドア30にレール部材10、11を取り付けてワイヤハーネスW/Hを車体とスライドドア30との間に配索した場合においても、キャタピラ状ケーブルガイド19の上端部を保持部材16により保持した状態でワイヤハーネスW/H端部をスライドドア30側の電気機器に接続することで、固定端のふらつきを防止することができ、スライドドア30の開閉に伴って、ワイヤハーネスW/Hを挿通したキャタピラ状ケーブルガイド19を安定した状態で順次屈曲させていくことができる。さらに、スライドドア30側の電気機器との接続部にかかる負荷も低減できるため、より確実な電気接続が可能となる。
本実施形態におけるスライドドア用のワイヤハーネス配索構造を示す概略斜視図である。 本実施形態におけるスライドドア用の配索構造を車内側から見た場合の正面図である。 A−A断面図である。 ガイドレールに嵌合するスライダの平面図であり、(A)はスライダに横方向の力が負荷されていない場合、(B)はスライダに横方向の力が負荷された場合の図である。 レール部材がスライドドアに取り付けられた状態の断面図である。 従来例を示す図面である。 従来例を示す図面である。
符号の説明
10、11 レール部材
10a、11a ガイドレール
10b、11b 補助ガイド部
10c、11c 取り付け溝
12 スペーサ
13 ボルト
14 ナット
15 ブラケット
16 保持部材
16a、16b リブ
17 スライダ
17a、17b ガイド溝
17c、17d 係合部
17c−1 (係合部17cの)側壁面
17c−2、17d−2 (係合部の)角部
18 保護チューブ
19 キャタピラ状ケーブルガイド
19a リンク部材
19b 連結軸
20 突起部
20a (突起部の)上端面
21 オイル含浸フェルト材
30 スライドドア
30a 金属パネル
30b 樹脂パネル

Claims (5)

  1. スライドドアのスライド方向に沿って、前記スライドドアに所定間隔をあけて車体側と車外側とに対向配置されると共に、内側にガイドレールを突出させた一対のレール部材と、
    前記ガイドレールに、左右両側に設けたガイド溝を嵌合して前記レール部材の間に摺動自在に介在させるスライダと、
    車体側から延びて前記スライダを経由し前記スライドドア内の電気機器に至るワイヤハーネスと、
    を備えたスライドドア用のワイヤハーネス配索構造において、
    車外側の前記レール部材内面に対向する前記スライダの側壁面に、スライド方向における前端または後端のいずれか突起部を設けていることを特徴とするスライダのレール脱落防止構造。
  2. 前記一対のレール部材の内側に前記各ガイドレールと間隔をあけて補助ガイド部を突設し、該補助ガイド部と前記ガイドレール部との間に、前記スライダのガイド溝の上部に設けた係合部を摺動自在に嵌合させ、前記係合部のレール部材内面に対向する前記側壁面に前記突起部を設けている請求項1に記載のスライダのレール脱落防止構造。
  3. 前記突起部の上端面と、対向する前記レール部材内面との間には隙間を設けている請求項1または請求項2に記載のスライダのレール脱落防止構造。
  4. 前記スライダにはキャタピラ状のケーブルガイドが接続され、該ケーブルガイドに前記スライドドアに配索されるワイヤハーネスを挿通させている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスライダのレール脱落防止構造。
  5. 前記レール部材に、ワイヤハーネスが挿通された前記ケーブルガイドの上端部を保持するための保持部材を設けている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のスライダのレール脱落防止構造。
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