JP2006235000A - プロジェクタの操作権限の管理方法、および当該操作権限の管理方法を用いたプロジェクタ、プロジェクタの操作権限の管理プログラム - Google Patents

プロジェクタの操作権限の管理方法、および当該操作権限の管理方法を用いたプロジェクタ、プロジェクタの操作権限の管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 不正使用を防止するとともに、使用者が必要とする機能の操作権限を与えることができるプロジェクタの操作権限の管理方法、および当該操作権限の管理方法を用いたプロジェクタ、プロジェクタの操作権限の管理プログラムを提供すること。
【解決手段】 制御部13は、プロジェクタの起動時にパスワードが入力されると、入力されたパスワードが、記憶部14に登録された操作権限レベルごとのパスワードのいずれかと一致した場合に、一致したパスワードの操作権限レベルに応じた記憶部14に記憶されている機能の操作を可能にすることから、プロジェクタ100は、入力されたパスワードと一致した操作権限レベルに対応する機能のみの操作を可能にする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、パスワードによるプロジェクタの操作権限の管理方法、および当該操作権限の管理方法を用いたプロジェクタ、プロジェクタの操作権限の管理プログラムに関する。
プロジェクタは、学校の教室や企業の会議室など不特定多数の人間が出入りする場所に設置されることが多い。このような場所に設置されるプロジェクタには、不正使用や盗難防止のための機能が要求されている。
例えば、特許文献1のプロジェクタは、プロジェクタの起動時にパスワードの入力画面を表示させ、予め登録されている一つのパスワードと同一のパスワードを入力した使用者にプロジェクタの操作権限を与える。この機能により、パスワードを与えられていない者は、プロジェクタを操作することができないため、不正使用を防止することができる。また、プロジェクタを盗んでも使用することができないことから、盗難防止にも役立っていた。
他方、パスワードを与えられた使用者は、パスワードの変更がなされない限りプロジェクタの全ての機能を自由に操作することが可能であった。
プロジェクタの機能の一つに、投写する投写映像の大きさや、形状および色合いなどを、プロジェクタが設置されている環境に適合するように設定する機能がある。
例えば、室内照明を点けた状態でパーソナルコンピュータ(以降「PC」という)によるプレゼンが多く行われる会議室に設置されたプロジェクタの場合、壁面に備え付けられているスクリーンの大きさおよび形状に、投写映像の大きさおよび形状が略一致するように、投写映像をズームおよび台形補正機能により調整および設定する。また、室内照明を点けた状態でのスクリーンの色調に合わせて、投写映像の色合いが自然なものとなるように、投写映像を画質調整機能により調整および設定する。
これらの投写映像の設定内容は、プロジェクタの電源をオフする際に自動的に記憶され、次回使用時に再現することができた。
特開2004−77967号公報
しかしながら、特許文献1のプロジェクタでは、パスワードを保有している使用者全てに、プロジェクタの全ての機能を自由に操作することが可能な権限を与えてしまうため、前述した投写映像の設定内容がいつの間にか変えられてしまうことがあった。
例えば、前述のような環境で、ある使用者が、室内照明を落としてDVD(Digital Versatile Disk)による映画の鑑賞を行った場合、当該使用者は、投写映像が薄暗い環境に適合するように投写映像の画質の設定を変更してしまう。また、映画がワイド画面によるものであれば、投写映像のズームおよび台形補正の設定も変更してしまう。
投写映像の設定内容が勝手に変えられてしまうと、次にPCによるプレゼンを行おうとする人は、再度設定をやり直さねばならなかった。また、次の使用者が、プロジェクタの操作方法に詳しくない場合、投写映像の設定ができないため、プロジェクタを使用できないこともあった。
このように、従来のプロジェクタには、一つのパスワードにより全ての機能の操作権限を与えてしまうため、保存しておきたいプロジェクタの機能の設定内容などが勝手に変更されてしまう恐れがあるという問題があった。
上記課題を解決するために、本発明では、不正使用を防止するとともに、使用者が必要とする機能の操作権限を与えることができるプロジェクタの操作権限の管理方法、および当該操作権限の管理方法を用いたプロジェクタ、プロジェクタの操作権限の管理プログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係るプロジェクタは、映像を投写するプロジェクタであって、プロジェクタを起動するための操作、およびプロジェクタの正当な使用者であることを識別するパスワードを入力する操作がなされる操作部と、入力された複数のパスワードを、プロジェクタが有する複数の機能のうち操作可能な機能の割当てが異なる操作権限レベルごとに登録する記憶部と、入力されたパスワードと、記憶部に登録されたパスワードとが、一致するか否か比較し判断する制御部と、を備え、記憶部は、操作権限レベルごとに割当てられた操作可能な機能を記憶し、制御部は、操作部にプロジェクタを起動するための操作がなされた後、操作部にパスワードが入力されると、入力されたパスワードが、登録された操作権限レベルごとのパスワードのいずれかと一致した場合に、一致したパスワードの操作権限レベルに応じた記憶部に記憶されている機能の操作を可能にすることを特徴とする。
この構成によれば、記憶部は、操作権限レベルごとにパスワードを登録することから、プロジェクタは、複数のパスワードによる複数の操作権限レベルを持っている。
さらに、制御部は、プロジェクタの起動時にパスワードが入力されると、入力されたパスワードが、記憶部に登録された操作権限レベルごとのパスワードのいずれかと一致した場合に、一致したパスワードの操作権限レベルに応じた記憶部に記憶されている機能の操作を可能にすることから、一つのパスワードにより全ての機能の操作権限を与えてしまう従来のプロジェクタと異なり、本発明のプロジェクタは、入力されたパスワードと一致した操作権限レベルに対応する機能のみの操作を可能にする。
あらかじめ設定されている機能設定のままで、映像の投写ができれば良いという一般の使用者には、映像の画質設定などの高度な機能の操作権限は必要ないため、当該機能を含まない操作権限レベルのパスワードを与える。これにより、一般の使用者は、保存しておきたい設定内容が含まれる機能を操作することができないため、誤操作などによる、機能の設定内容などの変更を防ぐことができる。
他方、プロジェクタの所有者など、パスワードの管理を含むプロジェクタの管理を行う管理者は、プロジェクタの全ての機能を操作することが可能な操作権限レベルのパスワードを保有することにより、常にプロジェクタの設定を最適な状態に保つことができる。
さらに、パスワードを与えられていない者は、プロジェクタを操作できないことから、不正使用は防止できる。
従って、不正使用を防止するとともに、使用者が必要とする機能の操作権限を与えることができるプロジェクタを提供することができる。
本発明に係るプロジェクタによれば、操作権限レベルのうち、最も多くの機能の操作権限を有する最上位の操作権限レベルにおける操作可能な機能には、操作権限レベルごとの操作可能な機能の割当てを変更する機能が含まれていることが好ましい。
この構成によれば、最上位の操作権限レベルにおける操作可能な機能には、操作権限レベルごとの操作可能な機能の割当てを変更する機能が含まれていることから、プロジェクタは、各種機能の操作権限レベルを変更することができる。
よって、プロジェクタの使用実態に応じて、操作権限レベルごとに必要とされる機能の見直しを行うことができる。
従って、不正使用を防止するとともに、使用者が必要とする機能の操作権限を与えることができるプロジェクタを提供することができる。
本発明に係るプロジェクタによれば、さらに、プロジェクタを操作する外部電子機器と有線または無線を介して接続するための通信部を備え、制御部は、操作部にプロジェクタを起動するための操作がなされると、通信部からパスワードの入力を促す信号を外部電子機器に送信し、さらに通信部が外部電子機器からのパスワードを含む応答信号を受信すると、受信したパスワードが、登録された操作権限レベルごとのパスワードのいずれかと一致した場合に、一致した前記パスワードの操作権限レベルに応じた記憶部に記憶されている機能の操作を可能にすることが好ましい。
この構成によれば、プロジェクタは、プロジェクタを操作する外部電子機器と有線または無線を介して接続するための通信部を備えることから、プロジェクタは、通信部を介して外部電子機器により操作される。
制御部は、操作部にプロジェクタを起動するための操作がなされると、通信部からパスワードの入力を促す信号を外部電子機器に送信し、さらに通信部が外部電子機器からのパスワードを含む応答信号を受信すると、受信したパスワードが、登録された操作権限レベルごとのパスワードのいずれかと一致した場合に、一致したパスワードの操作権限レベルに応じた記憶部に記憶されている機能の操作を可能にすることから、プロジェクタは、受信したパスワードと一致した操作権限レベルに対応する機能のみの操作を可能にする。
よって、プロジェクタは、外部電子機器から受信したパスワードと一致した操作権限レベルに対応する機能について、外部電子機器による操作を可能にする。
従って、不正使用を防止するとともに、使用者が必要とする機能の操作権限を与えることができ、外部電子機器による操作が可能なプロジェクタを提供することができる。
本発明に係るプロジェクタの操作権限の管理方法は、映像を投写するプロジェクタの正当な使用者であることを識別する複数のパスワードを、プロジェクタが有する複数の機能のうち、操作可能な機能の割当てが異なる操作権限レベルごとに登録したプロジェクタの操作権限の管理方法であって、パスワードが入力されると、入力されたパスワードが、登録された操作権限レベルごとのパスワードのいずれかと一致するかどうか確認するステップと、入力されたパスワードが、登録されたパスワードのいずれかと一致した場合、一致したパスワードの操作権限レベルに応じた機能の操作を可能にする工程と、を含むことを特徴とする。
この操作権限の管理方法によれば、パスワードが入力されると、入力されたパスワードが、登録された操作権限レベルごとのパスワードのいずれかと一致するかどうか確認するステップと、入力されたパスワードが、登録されたパスワードのいずれかと一致した場合、一致したパスワードの操作権限レベルに応じた機能の操作を可能にする工程と、を含むことから、入力されたパスワードと一致した操作権限レベルに対応する機能のみの操作を可能にする。
よって、使用者に、使用者のプロジェクタ操作能力または使用用途に相応しい操作権限レベルのパスワードを与えることにより、使用者が必要とする機能の操作権限を与えることができる。これにより、プロジェクタの操作に詳しくない一般者が、映像の画質設定などの高度な機能の操作権限を持ってしまうことから生じる、誤操作などによる、機能の設定内容などの変更を防ぐことができる。
他方、プロジェクタの所有者など、パスワードの管理を含むプロジェクタの管理を行う管理者は、プロジェクタの全ての機能を操作することが可能な操作権限レベルのパスワードを保有することにより、常にプロジェクタの設定を最適な状態に保つことができる。
また、パスワードを与えられていない者は、プロジェクタを操作できないことから、不正使用は防止できる。
従って、不正使用を防止するとともに、使用者が必要とする機能の操作権限を与えることができるプロジェクタの操作権限の管理方法を提供することができる。
本発明に係るプロジェクタの操作権限の管理プログラムは、映像を投写するプロジェクタの正当な使用者であることを識別するための複数のパスワードを入力する操作がなされる操作部と、パスワードを、プロジェクタが有する複数の機能のうち操作可能な機能の割当てが異なる操作権限レベルごとに登録する記憶部と、を備えたプロジェクタが実行する操作権限の管理プログラムであって、パスワードが入力されると、入力されたパスワードが、記憶部に登録された操作権限レベルごとのパスワードのいずれかと一致するかどうか確認するステップと、入力されたパスワードが、記憶部に登録されたパスワードのいずれかと一致した場合、一致したパスワードの操作権限レベルに応じた機能の操作を可能にするステップと、を含むことを特徴とする。
この操作権限の管理プログラムによれば、パスワードが入力されると、入力されたパスワードが、登録された操作権限レベルごとのパスワードのいずれかと一致するかどうか確認するステップと、入力されたパスワードが、登録されたパスワードのいずれかと一致した場合、一致したパスワードの操作権限レベルに応じた機能の操作を可能にするステップと、を含むことから、入力されたパスワードと一致した操作権限レベルに対応する機能のみの操作を可能にする。
よって、使用者に、使用者のプロジェクタ操作能力または使用用途に相応しい操作権限レベルのパスワードを与えることにより、使用者が必要とする機能の操作権限を与えることができる。これにより、プロジェクタの操作に詳しくない一般者が、映像の画質設定などの高度な機能の操作権限を持ってしまうことから生じる、誤操作などによる、機能の設定内容などの変更を防ぐことができる。
他方、プロジェクタの所有者など、パスワードの管理を含むプロジェクタの管理を行う管理者は、プロジェクタの全ての機能を操作することが可能な操作権限レベルのパスワードを保有することにより、常にプロジェクタの設定を最適な状態に保つことができる。
また、パスワードを与えられていない者は、プロジェクタを操作できないことから、不正使用は防止できる。
従って、不正使用を防止するとともに、使用者が必要とする機能の操作権限を与えることができるプロジェクタの操作権限の管理プログラムを提供することができる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
《プロジェクタの使用態様》
図1は、本発明の一実施形態におけるプロジェクタの使用態様を示す図である。プロジェクタ100は、不特定多数の人が利用する会議室に設置されている。プロジェクタ100は、映像信号供給装置としてのPC(パーソナルコンピュータ)130からの映像信号にて表される映像をスクリーンSCに投写する準備をしている。
プロジェクタ100は、プロジェクタ100を起動またはシャットダウンするための「電源ボタン」(図示せず)を含む複数の操作ボタンを備えた操作部1、または、同様の複数のボタンを備えた操作部としてのリモコン2により、操作が可能である。
操作部1およびリモコン2の複数の操作ボタンには、算用数字(0〜9)に対応した複数の操作ボタンや、機能の操作メニューなどを選択するための「十字キー」、「十字キー」で選択された機能などを実行するための「決定ボタン」(いずれ図示せず)などが含まれている。
図1は、リモコン2の「電源ボタン」が操作され、プロジェクタ100が起動し、スクリーンSCに、プロジェクタの使用者が登録されたパスワードを保有する正当な使用者であるかどうか確認するためのパスワード入力を促す画面が表示された状態を示している。
プロジェクタ100は、スクリーンSCに示すような入力画面や、プロジェクタ100の各種機能を選択するための操作メニュー、および各種機能の設定内容などを投写映像に表示するOSD(On Screen Display)機能を有している。
プロジェクタ100の使用者は、操作部1、またはリモコン2によりパスワードを入力し、入力したパスワードが、プロジェクタ100が記憶している複数のパスワードのいずれかと一致した場合、プロジェクタ100を操作することが可能となる。
《プロジェクタの概略構成》
図2は、プロジェクタの概略構成図である。続いて、プロジェクタ100の概略構成について説明する。
プロジェクタ100は、光源としてのランプ3が放射した光を、赤色光、青色光、緑色光の光の3原色成分に分離し、各色光毎に光学部4に含まれる光変調素子である各色光用の液晶ライトバルブ5R,5G,5Bにより、PC130などの映像信号供給装置からの映像信号に応じて変調し、再度合成してスクリーンSCに投写する、いわゆる「液晶3板式プロジェクタ」である。
プロジェクタ100は、前述した操作部1、リモコン2に加えて、ランプ3、光学部4、投写レンズ7、映像信号処理部8、映像信号補正部10、液晶パネル駆動部12、制御部13、記憶部14、操作受付け部15、ランプ駆動部16、電源部17、I/Oブリッジ部18、ハードディスク19、通信部20などから構成されている。
ランプ3は、プロジェクタ100が投写する映像の光源であり、高圧水銀ランプや、メタルハライドランプなどの高輝度が得られる放電式のランプである。
光学部4は、ランプ3が放射する白色光を輝度値分布の安定した略平行光に変換するインテグレータ光学系と、輝度値分布の安定した白色光を光の3原色である赤色、緑色、青色の各色光成分に分離して各色光用の液晶ライトバルブ5R,5G,5Bに供給する分離光学系(いずれも図示せず)と、液晶ライトバルブ5R,5G,5Bにて色光ごとに映像信号に応じて変調された各色光を、再度合成する合成光学系6とを含んで構成されている。
液晶ライトバルブ5R,5G,5Bからの各色光による変調光は、青色光を反射し緑色光を透過するダイクロイック膜と、赤色光を反射し緑色光を透過するダイクロイック膜と、を備える合成光学系6であるクロスダイクロイックプリズムにより合成され、映像信号に応じて変調されたフルカラーで略平行光の変調光として射出される。
投写レンズ7は、複数の凹凸レンズなどから構成されており、合成光学系6から射出された変調光を拡大して投写光とし、スクリーンSCに映像を投写する。投写レンズ7は、投写映像の大きさを調整するズーム機能や、投写映像の焦点を調整するフォーカス機能を有している。
映像信号処理部8は、映像信号コンバータ(図示せず)、およびフレームメモリ9を含んで構成されている。
映像信号コンバータは、PC130から供給されるアナログ映像信号Vinに後述する様々な映像信号処理を施すことができるように映像信号Vinをアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換処理などを施す。
映像信号処理部8は、デジタル信号に変換された映像信号を、液晶ライトバルブ5R,5G,5Bで表示するのに適した信号とするために、映像データをフレームメモリ9に書き込み、所定の条件で読み出すなどの映像信号処理を施した後、映像信号Doutとして出力する。映像信号処理には、映像信号にて表される映像を拡大および縮小することにより液晶ライトバルブ5R,5G,5Bの持つ解像度に合わせるスケーリング処理や、投写映像の形状を補正する台形補正処理などが含まれている。
映像信号補正部10は、OSDメモリ11を含んで構成されている。映像信号補正部10は、映像信号処理部8からの映像信号Doutに、映像信号Doutの有する階調値を液晶ライトバルブ5R,5G,5Bで表示するのに適した階調値に変換するγ補正や、色合いなどの画質を設定内容に沿って調整する画質補正処理、デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換処理などを施し、映像信号Voutとして出力する。
さらに映像信号補正部10は、OSD機能を担い、制御部13からのOSDコマンドに従い、指定された画面などをOSDメモリ11から読み出し、読み出した画面を映像信号に重畳させる処理を行い、映像信号Voutとして出力する。
ODSメモリ11には、プロジェクタ100を操作するための様々な操作メニュー画面や、入力している映像ソース名を表す「コンピュータ」などの状態表示情報や、映像信号が入力されていないときの待ち受け画面表示などが記憶されている。
液晶パネル駆動部12は、液晶ライトバルブ5R,5G,5Bに映像信号Voutと、駆動電圧などを供給し、液晶ライトバルブ5R,5G,5Bに映像を写し出す。
制御部13は、CPU(Central Processing Unit)であり、バスラインBusを介して、各部との信号のやり取りを行う。
記憶部14は、例えば、フラッシュメモリなどデータの書き換えが可能な不揮発性のメモリにより構成されている。記憶部14には、例えば、プロジェクタ100を起動させるときの処理の順序と内容を指示する起動プログラムや、複数のパスワードによるプロジェクタ100の操作権限を管理する「操作権限の管理プログラム」など、プロジェクタ100の動作を指示および制御するための様々なプログラムおよび付随するデータが記憶されている。
操作権限の管理プログラムには、操作権限レベルごとの操作可能な機能の割当てを変更するための機能が含まれている。
付随するデータには、操作権限の管理プログラムで用いられる、操作権限レベルごとに登録されたパスワードや、操作権限レベルごとに割当てられた操作可能な機能テーブルなどのデータが含まれている。なお、これらのプログラムおよびデータは、ハードディスク19に記憶されていても良い。
操作受付け部15は、リモコン2などの操作部への操作がなされると、操作を受付け、制御部13へ各種動作のトリガとなる操作信号を送る。
ランプ駆動部16は、電源部17からの電力供給を受け、ランプ3を点灯させるために高電圧を発生して放電経路を形成するイグナイタ回路と、点灯後の安定した点灯状態を維持するためのバラスト回路(いずれも図示せず)とを含んで構成されている。
電源部17は、外部電源135からの交流電力をプラグから導き、内蔵するAC/DC変換部(いずれも図示せず)にて変圧、整流および平滑するなどの処理を施すことにより安定化させた直流電圧をプロジェクタ100の各部に供給する。
I/Oブリッジ部18は、サウスブリッジであり、通信部20に挿入される拡張カードなどを制御するためのPCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)に対応したカードコントローラや、ハードディスク19を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラなどの各種デバイスコントローラを搭載している。
ハードディスク19は、IDEに対応したハードディスクであり、ウェブページ閲覧用のブラウザと、ブラウザに映像および音声信号を含むAV(Audio Visual)データ再生機能を追加する複数のプラグインなどのプログラムが記憶されている。これにより、プロジェクタ100は、例えばインターネットから通信部20を介してダウンロードしたAVデータを、ハードディスク19に記憶し、プロジェクタ100単体でAVデータを再生および投写することができる。
通信部20は、PCMCIAに対応した拡張カードスロットであり、LAN(Local Area Network)に接続するためのネットワークカード(以降、LANカードという)が挿入されている。なお、LANカードは無線対応の無線LANカードであっても良い。この構成の場合、無線LANカードは、例えば、IEEE 802.11b(IEEE 802.11 High-Rate Direct Sequence)無線LAN規格に対応した無線LANカードを用いる。
《パスワードの初期設定》
図3は、パスワード設定時における投写画面の一態様を示す図である。ここでは、プロジェクタ100のパスワードの初期設定方法について説明する。
プロジェクタ100は、工場出荷段階においては、パスワード設定されていないため、全ての機能が操作可能な状態となっている。これは、パスワードを使うか使わないかは、使用者が選択するのが好ましいこと、および、パスワード設定を含めた初期設定を行うためには全ての機能が操作可能な状態となっていることが望ましいためである。
プロジェクタ100は、パスワードを設定するために、操作部1の「電源ボタン」が押されたことにより起動する。
プロジェクタ100は、起動すると、OSD機能により、図3の画面31を投写する。画面31は、パスワードの設定および変更を行う際に表示される操作画面であり、使用者は、設定したい操作権限レベルのパスワードを、「十字キー」によりカーソルを移動させて選択する。なお、以降、「十字キー」により選択し、「決定ボタン」により決定することを「選択決定する」という。
画面31に示されるように、プロジェクタ100は、「第1パスワード」による操作権限レベルと、「第2パスワード」による操作権限レベルと、「第3パスワード」による操作権限レベルとを有している。
なお、パスワードが設定されていない場合は、起動時ごとに画面31を表示しなくても良い。この場合、画面31を表示させたいときには、操作メニューから選択して表示させることが可能である。
ここで、操作権限レベルごとに操作することができる機能の割当てについて図4を用いて説明する。図4は、操作権限レベルごとの操作可能な機能テーブルの一態様を示す図である。
図4の機能テーブル40は、操作権限レベルごとに割当てられた操作可能な機能の一覧表である。
「第3パスワード」による操作権限レベル(以下、「第3レベル」という)で、操作することができる機能は、プロジェクタ100が有する全ての機能である。これは、機能テーブル40の「第3レベル」列全てにフラグ「1」が立てられていることにより示されている。このように、機能テーブル40では、操作権限レベルごとの操作可能な機能を「1」としてフラグを立て、操作できない機能を「0」として記憶している。
「第3レベル」のパスワードは、プロジェクタ100の所有者などの、プロジェクタ100を管理する少数の管理者が保有することが望ましい。
「第2パスワード」による操作権限レベル(以下、「第2レベル」という)で、操作することができる機能は、「第3レベル」より少ないが、カラーモード調整機能など画質調整に関する機能が多く含まれている。
「第2レベル」のパスワードは、管理者に次いで、プロジェクタ100を操作することが多く、一般者にプロジェクタの操作を教えることができる程度の知識を有した中間管理者に与えることが望ましい。
「第1パスワード」による操作権限レベル(以下、「第1レベル」という)で、操作することができる機能は、プロジェクタ100が設定された環境で、映像を投写するために必要な最低限の機能となっている。
「第1レベル」のパスワードは、プロジェクタ100を設定された状態のまま、プレゼンなどの映像の投写のみに利用する、一般者に与えることが望ましい。
図3の画面31に戻る。「第1パスワード」が選択された状態で、「第1パスワードを選択しますか?」の問いに対して、「いいえ」を選択決定した場合、制御部13は、パスワード設定は行わないものと判断し、画面31を閉じて、全機能の操作権限を開放したまま映像の投写を行う。また、パスワード設定が行われていない場合、次回の起動時に、再度、自動的に画面31が表示される設定となっている。
ここでは、画面31に示された状態で、「はい」が選択決定されたため、画面32へ進む。
画面32は、パスワードの入力画面である。パスワードは、操作権限レベルに係らず任意の6桁の数字で構成される。なお、数字に限定するものではなく、例えば、アルファベットであっても良いし、数字とアルファベットが混在していても良い。また、桁数も6桁に固定しなくてもよい。
ここでは、任意の6桁のパスワードが入力され、「決定ボタン」が押されたため、画面33へ進む。なお、画面32において、パスワードは「******」として示されている。これは、投写されている画面32を見る可能性がある第三者に、パスワードが知られてしまうことを防ぐためである。
画面33は、設定されたパスワードを確認するための入力画面である。ここでは、画面32において入力されたパスワードと同一のパスワードが入力されたため、画面34へ進む。
画面34は、第1パスワードの設定が終了したことを示す画面である。これで、第1パスワードは、記憶部14に登録され、第1パスワードの設定は終了となる。画面34は、数秒間表示された後、自動的に閉じる。
続いて、画面33において、パスワードの確認の際に間違ったパスワードが入力された場合について説明する。パスワードの確認の際に間違ったパスワードが入力された場合、画面35に進む。
画面35は、パスワードの不一致を警告する画面である。「第1パスワードの設定をやり直しますか?」の問いに対して、「はい」を選択決定すると、画面31に戻り、再度パスワード設定が可能となる。「いいえ」を選択決定した場合、制御部13は、パスワード設定は行わないものと判断し、画面35を閉じる。
ここまで、「第1パスワード」の設定手順について説明したが、「第2パスワード」および、「第3パスワード」についても同様に設定することが可能である。このようにして設定された操作権限レベルごとのパスワードは、記憶部14に登録され、記憶される。
なお、操作権限レベルは3段階に限定するものではなく、複数であれば何段階であっても良い。例えば、一般者と、管理者からなる2段階であっても良いし、操作権限レベルごとに割当てられる機能を細分化して、5段階としても良い。
《パスワードによるプロジェクタの使用》
図5は、パスワード入力によりプロジェクタを使用する際の流れを示したフローチャートである。ここでは、登録されたパスワードを用いて、プロジェクタを使用する際のプロジェクタの応答および動作について説明する。
プロジェクタ100は、3段階の操作権限レベルごとにパスワード設定がなされ、図1に示すような会議室で、PC130からのプレゼン用の映像を投写しようとしている。記憶部14に記憶されているパスワードによる「操作権限の管理プログラム」は、有効に設定されている。なお、「操作権限の管理プログラム」を有効または無効にする設定は、図4の機能テーブル40における拡張分類のパスワード機能の中に含まれている。
ステップS1では、制御部13は、リモコン2の「電源ボタン」が操作されたため、電源部17により各部に電力を供給し起動動作を開始する。
ステップS2では、制御部13は、各部に初期化処理を行わせ、さらにランプ駆動部16によりランプ3の点灯処理を行わせる。
ステップS3では、制御部13は、「操作権限の管理プログラム」の設定が有効であるか否か確認し、判断する。設定が無効となっている場合は、ステップS10へ進む。ここでは、設定が有効であるため、ステップS4へ進む。
ステップS4では、制御部13は、内蔵するカウンタのパスワード不一致回数を「0」に設定する。
ステップS5では、制御部13は、映像信号補正部10によりOSDメモリ11からパスワード入力画面を読み出させ、投写映像に重畳させる。ここで映し出される画面が、図1のスクリーンSCに示されている画面である。画面は、6桁の数字によるパスワード入力を促している。
ステップS6では、制御部13は、6桁のパスワードが入力されたか否か判断する。パスワードが入力されない場合、入力されるまで待ち受ける。ここでは、パスワードが入力されたため、ステップS7へ進む。
ステップS7では、制御部13は、記憶部14に登録されている「第3パスワード」と、入力されたパスワードとが、一致するか否か比較し判断する。一致しない場合、ステップS11へ進む。ここでは、パスワードが一致したため、ステップS8へ進む。
ステップS8では、制御部13は、記憶部14の機能テーブル40(図4)の「第3パスワード」に対応する「第3レベル」の操作レベル設定にフラグ「1」を立てる。
ステップS9では、制御部13は、映像信号補正部10によりパスワード入力画面を閉じさせる。
ステップS10では、制御部13は、各部によりPC130からの映像信号に応じた映像を投写させる。
続いて、ステップS7で、「第3パスワード」と、入力されたパスワードとが、一致しなかった場合について説明する。
ステップS11では、制御部13は、記憶部14に登録されている「第2パスワード」と、入力されたパスワードとが、一致するか否か比較し判断する。一致した場合、ステップS12へ進む。一致しない場合、ステップS13へ進む。
ステップS12では、制御部13は、記憶部14の機能テーブル40の「第2パスワード」に対応する「第2レベル」の操作レベル設定にフラグ「1」を立て、ステップS9へ進む。
ステップS13では、制御部13は、記憶部14に登録されている「第1パスワード」と、入力されたパスワードとが、一致するか否か比較し判断する。一致した場合、ステップS14へ進む。一致しない場合、ステップS15へ進む。
ステップS14では、制御部13は、記憶部14の機能テーブル40の「第1パスワード」に対応する「第1レベル」の操作レベル設定にフラグ「1」を立て、ステップS9へ進む。
ステップS15では、制御部13は、内蔵するカウンタのパスワード不一致回数に「1」を加える。
ステップS16では、制御部13は、カウンタのパスワード不一致回数が「6」回以上であるか否か確認し判断する。「6」回未満であった場合、ステップS5に戻り、再度パスワード入力を促す。なお、ここで「パスワードが一致しません。再度パスワードを入力して下さい。」という文字を重畳させることとしても良い。「6」回以上であった場合、ステップS17へ進む。
ステップS17では、制御部13は、映像信号補正部10によりOSDメモリ11からパスワード解除失敗画面を読み出させ、投写映像に重畳させる。パスワード解除失敗画面には、例えば、「パスワードが一致しませんでした。電源をオフします。」という文字が重畳されている。
ステップS18では、制御部13は、各部をシャットダウンし、さらに自らも待機状態に入る。
続いて、ステップS3で、「操作権限の管理プログラム」の設定が無効となっていた場合について説明する。「操作権限の管理プログラム」の設定が無効となっていた場合、プロジェクタ100は、当該プログラムが機能していないことから、全ての機能の操作権限を使用者に開放する。なお、当該プログラムを有効とするか無効とするかは、機能テーブル40(図4)における、拡張分類の「パスワード機能」により設定することができる。 「パスワード機能」は、プロジェクタ100の場合、「第3レベル」で操作権限が与えられている。
なお、パスワードは、複数の操作権限レベル間で重複していても良い。例えば、「第3レベル」と、「第2レベル」のパスワードが同一であった場合、ステップS7にて「第3レベル」のパスワードとして認識されるため、「第3レベル」の操作権限が与えられる。
ここで、各操作レベルに入ってから、各種機能を操作する場合について説明する。図4の機能テーブル40は、「第1パスワード」に対応した「第1レベル」の操作レベル設定にフラグ「1」が立っている状態を示している。
「第1レベル」の操作レベル設定で、操作部1により「ズーム」、「フォーカス」、「明るさ」、映像の「自動調整」についての、調整および設定を行う操作がなされた場合、制御部13は、当該機能にフラグ「1」が立っていることから、当該操作を受付け、該当する機能を制約なく実行する。
しかし、例えば、リモコン2により「コントラスト」を調整するための操作がなされた場合、制御部13は、当該機能にフラグが立っていないことから、映像信号補正部10により「この機能の操作権限はありません。」という文字を投写映像に重畳させ、さらに、当該操作を受付けない。
このようにして、制御部13は、機能テーブル40の該当する操作権限レベルに対応した機能に、フラグが立っているか否かにより、各種機能の操作権限を管理する。
また、例えば、「コントラスト」などの実行したい機能を操作するために必要な操作権限レベルのパスワードを入力するように促す画面を表示させることとしても良い。この場合、表示された画面に促されて入力されたパスワードが、当該機能を操作可能な操作権限レベルのものであれば、当該機能の操作を可能とする。
《機能の操作権限レベル変更》
図6は、各種機能の操作権限レベルを変更するときの投写画面の一態様である。ここでは、図4の機能テーブル40における、操作権限レベルごとの操作可能な機能の割当てを変更する方法、換言すると、各種機能の操作権限レベルを変更する方法について説明する。
各種機能の操作権限レベルを変更する機能は、「操作権限の管理プログラム」に含まれているため、機能の操作権限レベルの変更を行うためには「操作権限の管理プログラム」が有効となっている必要がある。ここでは、当該プログラムが有効となっているものとして説明する。
画面61は、機能の操作権限レベルを変更するための設定画面である。画面61は、リモコン2の操作により表示された操作メニューから、「操作権限レベル変更」が選択決定されたことにより、投写表示されている。
画面61の左側には、機能の分類がタグ表示されている。画面61では、「拡張」タグが選択され、「拡張」分類に属する機能と、当該機能の操作権限レベルが表示されている。ここでは、「ネットワーク」機能の操作権限レベルを、「第3レベル」から「第2レベル」に変更する場合について説明する。
画面61では、「ネットワーク」機能の操作権限レベル「3」が選択されたため、「ネットワークの操作レベルを変更しますか?」という問いが表示されている。「いいえ」を選択決定した場合、制御部13は、変更の意思がないものと判断し、画面61を閉じる。ここでは、「はい」が選択決定されたため、画面62へ進む。
画面62では、「ネットワークの操作レベルを選んで下さい。」という操作表示に従い、操作権限レベル「2」が、選択された状態が表示されている。ここでは、「2」が選択された状態で、リモコン2の「決定ボタン」が押されたため、画面63へ進む。
画面63では、「ネットワーク」機能の操作権限レベルが「2」に変更され、さらに「ネットワークの操作レベルを変更しますか?」という問いが表示されている。「はい」を選択決定した場合、制御部13は、再度「ネットワーク」機能の操作権限レベルを変更するものと判断し、画面62に戻る。ここでは、「いいえ」が選択されたため、制御部13は、変更の意思がないものと判断し、画面63を閉じる。
これにより、「ネットワーク」機能の操作権限レベルは、「第3レベル」から「第2レベル」に変更される。
上述した通り、本実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)記憶部14は、操作権限レベルごとにパスワードを登録し、記憶することから、プロジェクタ100は、複数のパスワードによる複数の操作権限レベルを持っている。
さらに、制御部13は、プロジェクタの起動時にパスワードが入力されると、入力されたパスワードが、記憶部14に登録された操作権限レベルごとのパスワードのいずれかと一致した場合に、一致したパスワードの操作権限レベルに応じた機能テーブル40の機能の操作を可能にすることから、プロジェクタ100は、入力されたパスワードと一致した操作権限レベルに対応する機能のみの操作を可能にする。
よって、使用者に、使用者のプロジェクタ操作能力または使用用途に相応しい操作権限レベルのパスワードを与えることにより、使用者が必要とする機能の操作権限を与えることができる。これにより、プロジェクタの操作に詳しくない一般者が、映像の画質設定などの高度な機能の操作権限を持ってしまうことから生じる、誤操作などによる、機能の設定内容などの変更を防ぐことができる。
他方、プロジェクタの所有者など、パスワードの管理を含むプロジェクタの管理を行う管理者は、プロジェクタの全ての機能を操作することが可能な操作権限レベルのパスワードを保有することにより、常にプロジェクタの設定を最適な状態に保つことができる。
さらに、パスワードを与えられていない者は、プロジェクタを操作できないことから、不正使用は防止できる。
従って、不正使用を防止するとともに、使用者が必要とする機能の操作権限を与えることができるプロジェクタ100を提供することができる。
(2)最上位の操作権限レベルである「第3レベル」における操作可能な機能には、各種機能の操作権限レベルを変更する機能が含まれていることから、プロジェクタ100は、操作権限レベルごとに割当てられている操作可能な機能を変更することができる。
よって、プロジェクタの使用実態に応じて、操作権限レベルごとに必要とされる機能の見直しを行うことができる。
従って、不正使用を防止するとともに、使用者が必要とする機能の操作権限を与えることができる。
(実施形態2)
《外部電子機器によるプロジェクタの操作》
図1を用いて説明する。なお、実施形態1での説明と重複する説明は省略し、同一の部位には同一の番号を附して説明する。
実施形態2のプロジェクタ100は、実施形態1で説明したプロジェクタ100と同一の構成を備えている。実施形態1において、パスワード入力およびプロジェクタ100の操作は、操作部1またはリモコン2により行われていた。実施形態2では、実施形態1における操作部1またはリモコン2の機能を、外部電子機器が担うことのみ実施形態1と異なる。
プロジェクタ100は、通信部20のLANカードによりLANに接続可能に設けられている。
PC130は、映像信号供給装置であり、さらに、LANを介して、プロジェクタ100を操作するための外部電子機器として機能する。
PC130は、ノート型のパーソナルコンピュータであり、液晶ディスプレイ、CPU、メモリ、ハードディスク、キーボード、および、LANに接続するためのLANカード(いずれも図示せず)などを備えている。
ハードディスクには、プロジェクタ100を操作するための「プロジェクタ操作プログラム」が記憶されている。
PC130は、LANに接続し、さらに、プロジェクタ操作プログラムが駐在した状態で動作している。
ここで、プロジェクタ100は、操作部1の「電源ボタン」が操作されたため、起動する。プロジェクタ100は、起動すると、通信部20によるLANへの接続の確立を含む初期化処理を行い、さらに、有効になっている「操作権限の管理プログラム」を実行し、図1のスクリーンSCに示されるパスワードの入力を促す画面を表示する。
「操作権限の管理プログラム」は、LAN接続の確立がなされている場合、パスワードの表示を促す画面を表示するタイミングと同期して、通信部20からパスワードの入力を促すための信号であるパスワード要求信号をブロードキャストに送信する。
パスワード要求信号を受信したPC130では、駐在している「プロジェクタ操作プログラム」が応答し、液晶ディスプレイにパスワードの入力画面を表示する。
さらに、PC130は、キーボードによりパスワードが入力されると、入力されたパスワードを含む応答信号を、プロジェクタ100に送信する。
応答信号を受信したプロジェクタ100は、応答信号からパスワードを読み出し、読み出したパスワードが、記憶部14の操作権限レベルごとのパスワードのいずれかと一致するか否か比較し、判断する。
プロジェクタ100は、受信したパスワードが、記憶部14の操作権限レベルごとのパスワードのいずれかと一致した場合、一致したパスワードの操作権限レベルに応じた機能テーブル40(図4)の機能の操作を可能にする。
ここでは、PC130から受信したパスワードが、記憶部14の操作権限レベルごとのパスワードのいずれかと一致した場合について説明したが、一致しなかった場合は、実施形態1にて説明した図5のフローチャートにおける処理と同様である。
なお、プロジェクタ100の通信部20および、PC130のLANカードは、例えば、無線対応の無線LANカードであっても良い。この構成の場合、それぞれの無線LANカードを、例えば、アドホックモード(ad hoc mode)に設定する。これにより、PC130と、プロジェクタ100とは、無線LAN環境において一対一で接続し、パスワードの送受信を含む通信が可能となる。
上述した通り、本実施形態によれば実施形態1の効果に加えて以下の効果が得られる。
(1)プロジェクタ100は、プロジェクタ100を操作するPC130と、LANを介して接続するための通信部20を備えることから、プロジェクタ100は、通信部20を介してPC130により操作される。
制御部13は、操作部1にプロジェクタを起動するための操作がなされると、通信部20からパスワードの入力を促す信号をPC130に送信し、さらに通信部20がPC130からのパスワードを含む応答信号を受信すると、受信したパスワードが、登録された操作権限レベルごとのパスワードのいずれかと一致した場合、一致したパスワードの操作権限レベルに応じた機能テーブル40の機能の操作を可能にすることから、プロジェクタ100は、受信したパスワードと一致した操作権限レベルに対応する機能のみの操作を可能にする。
よって、プロジェクタ100は、PC130から受信したパスワードと一致した操作権限レベルに対応する機能について、PC130による操作を可能にする。
従って、不正使用を防止するとともに、使用者が必要とする機能の操作権限を与えることができ、外部電子機器による操作が可能なプロジェクタ100を提供することができる。
(2)プロジェクタ100の通信部20および、PC130のLANカードは、無線対応の無線LANカードであっても良いことから、プロジェクタ100と、PC130とは、無線LAN環境において接続する。
さらに、有線LANで接続された場合と同様に、パスワードの送受信を含む通信が可能なことから、プロジェクタ100は、受信したパスワードと一致した操作権限レベルに対応する機能のみの操作を可能にする。
よって、プロジェクタ100は、PC130から無線LANを介して受信したパスワードと一致した操作権限レベルに対応する機能について、PC130による操作を可能にする。
従って、不正使用を防止するとともに、使用者が必要とする機能の操作権限を与えることができ、外部電子機器からの無線による遠隔操作が可能なプロジェクタ100を提供することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
図2を用いて説明する。前記各実施形態において、プロジェクタ100は、光変調素子として3枚の液晶ライトバルブ5R,5G,5Bを用いた液晶3板式の投写型プロジェクタであるものとして説明したが、これに限定するものではない。
例えば、プロジェクタは、赤、緑、青色のカラーフィルタが規則的に格子状に配置され、1枚でフルカラーの変調光を射出することが可能な単板の液晶ライトバルブを用いる構成であっても良い。また、反射型液晶表示装置や、ティルトミラーデバイスを用いる構成であっても良い。これらの構成であっても、前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(変形例2)
図1を用いて説明する。前記各実施形態におよび変形例において、「操作権限の管理プログラム」の実行主体はプロジェクタであるものとして説明したが、プロジェクタに限定するものではなく、表示部を備えた不特定多数により操作される電子機器であれば良い。
例えば、液晶テレビ、プラズマテレビ、有機ELディスプレイを備えたテレビ、リアプロジェクタなどにも適応することが可能であり、前記実施形態および変形例と同様の作用効果を得ることができる。
(変形例3)
図5を用いて説明する。前記実施形態1において、パスワードは、複数の操作権限レベル間で重複することも可能であったが、重複を禁止することとしても良い。この場合、例えば、「第3レベル」の拡張分類のパスワード機能に、複数の操作権限レベル間でのパスワードの重複を禁止する機能を追加する。
さらに、パスワード設定の際に、他の操作権限レベルで使用されているパスワードと同一のパスワードが入力された場合は、当該パスワード受付けず、再設定を促すために、例えば、「パスワードが重複しています。他のパスワードを入力して下さい。」という文字をOSD表示させることとしても良い。
一実施形態におけるプロジェクタの使用態様を示す図。 プロジェクタの概略構成図。 パスワード設定画面の一態様を示す図。 操作権限レベル対応機能テーブルの一態様を示す図。 パスワードによるプロジェクタ使用時のフローチャート。 機能の操作権限レベル変更画面の一態様を示す図。
符号の説明
1…操作部、2…操作部としてのリモコン、3…ランプ、4…光学部、5R,5G,5B…液晶ライトバルブ、8…映像信号処理部、10…映像信号補正部、11…OSDメモリ、13…制御部、14…記憶部、15…操作受付け部、20…通信部、40…操作権限レベル対応機能テーブル、100…プロジェクタ、130…映像信号供給装置および外部電子機器、SC…スクリーン。

Claims (5)

  1. 映像を投写するプロジェクタであって、
    前記プロジェクタを起動するための操作、および前記プロジェクタの正当な使用者であることを識別するパスワードを入力する操作がなされる操作部と、
    入力された複数の前記パスワードを、プロジェクタが有する複数の機能のうち操作可能な機能の割当てが異なる操作権限レベルごとに登録する記憶部と、
    入力された前記パスワードと、前記記憶部に登録されたパスワードとが、一致するか否か比較し判断する制御部と、を備え、
    前記記憶部は、前記操作権限レベルごとに割当てられた操作可能な機能を記憶し、
    前記制御部は、前記操作部に前記プロジェクタを起動するための操作がなされた後、前記操作部に前記パスワードが入力されると、前記入力されたパスワードが、前記登録された操作権限レベルごとのパスワードのいずれかと一致した場合に、一致した前記パスワードの操作権限レベルに応じた前記記憶部に記憶されている機能の操作を可能にすることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記操作権限レベルのうち、最も多くの機能の操作権限を有する最上位の操作権限レベルにおける操作可能な機能には、前記操作権限レベルごとの操作可能な機能の割当てを変更する機能が含まれていることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. さらに、前記プロジェクタを操作する外部電子機器と有線または無線を介して接続するための通信部を備え、
    前記制御部は、前記操作部に前記プロジェクタを起動するための操作がなされると、前記通信部から前記パスワードの入力を促す信号を前記外部電子機器に送信し、さらに前記通信部が前記外部電子機器からのパスワードを含む応答信号を受信すると、前記受信したパスワードが、前記登録された操作権限レベルごとのパスワードのいずれかと一致した場合に、一致した前記パスワードの操作権限レベルに応じた前記記憶部に記憶されている機能の操作を可能にすることを特徴とする請求項1または2に記載のプロジェクタ。
  4. 映像を投写するプロジェクタの正当な使用者であることを識別する複数のパスワードを、プロジェクタが有する複数の機能のうち、操作可能な機能の割当てが異なる操作権限レベルごとに登録したプロジェクタの操作権限の管理方法であって、
    前記パスワードが入力されると、前記入力されたパスワードが、前記登録された操作権限レベルごとのパスワードのいずれかと一致するかどうか確認するステップと、
    前記入力されたパスワードが、前記登録されたパスワードのいずれかと一致した場合、前記一致したパスワードの操作権限レベルに応じた機能の操作を可能にする工程と、を含むことを特徴とするプロジェクタの操作権限の管理方法。
  5. 映像を投写するプロジェクタの正当な使用者であることを識別するための複数のパスワードを入力する操作がなされる操作部と、前記パスワードを、プロジェクタが有する複数の機能のうち操作可能な機能の割当てが異なる操作権限レベルごとに登録する記憶部と、を備えたプロジェクタが実行する操作権限の管理プログラムであって、
    前記パスワードが入力されると、前記入力されたパスワードが、前記記憶部に登録された操作権限レベルごとのパスワードのいずれかと一致するかどうか確認するステップと、
    前記入力されたパスワードが、前記記憶部に登録されたパスワードのいずれかと一致した場合、前記一致したパスワードの操作権限レベルに応じた機能の操作を可能にするステップと、を含むことを特徴とするプロジェクタの操作権限の管理プログラム。
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