JP2006234546A - 圧力センサの製造方法およびそれに用いるかしめ治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コネクタケースとネジ結合による被取付部材への取付機能を有するハウジングとをかしめ固定によって一体に組み付けるとともに、その内部にセンシング部を設けてなる圧力センサにおいて、両ケースのかしめを適切に行うとともに、そのかしめ時にハウジングにおけるネジ締め用の六角部が膨らむのを極力防止する。
【解決手段】 ハウジング30においてネジの軸方向xに沿った開口部30aの外周面が六角部30bとなっており、コネクタケース10の大径部10aを開口部30aに挿入し、開口部30aの外周面の先端部30cを大径部10aの角部10bに沿ってネジの軸方向xと交差する方向へ折り曲げた状態でかしめるにあたって、開口部30aの外周面のうち折り曲げ部30dを境として先端部30c側の部位、先端部30cとは反対側の部位を、それぞれかしめ治具200の第1の面201、第2の面202を接触させて抑える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、第1のケースとネジ結合による被取付部材への取付機能を有する第2のケースとをかしめ固定によって一体に組み付けるとともに、その内部に圧力検出用のセンシング部を設けてなる圧力センサの製造方法およびこの製造方法に用いるかしめ治具に関し、特に、かしめ治具を用いたかしめ方法に関する。
従来より、第1のケースとネジ結合による被取付部材への取付機能を有する第2のケースとをかしめ固定によって一体に組み付けてケーシングを構成するとともに、そのケーシングの内部に圧力検出用のセンシング部を設けてなる圧力センサが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
図3は、この従来の圧力センサの一般的な断面構成を示す図である。第1のケースとしてのコネクタケース10は、樹脂を型成形することなどにより略円柱状に形成されている。そして、このコネクタケース10の一端部側の外周面には、段差をもって拡径した大径部10aが形成されている。
また、図3に示されるように、コネクタケース10の一端部には、第2のケースとしてのステンレスなどの金属材料からなるハウジング30が組み付けられている。このハウジング30は、一端部にコネクタケース10の大径部10aが挿入可能な開口部30aを有し、他端部に被測定部材にネジ結合されるネジ部31を有する。
そして、このハウジング30においては、開口部30aの外周面のうちネジの軸方向(つまり、図3中の上下方向)に沿った面が、ネジ締め用の工具を嵌合する工具嵌合部30bとなっている。
具体的には、この工具嵌合部30bは、たとえば六角部30bであり、この六角部30bにスパナやレンチなどのネジ締め用の工具を嵌合し、当該工具を介してハウジング30をネジの軸回りに回転させることによって、ネジ部32と被取付部材とのネジ締めが行われるようになっている。
そして、図3に示されるように、コネクタケース10の大径部10aをハウジング30の開口部30aに挿入するとともに、当該開口部30aの外周面の先端部30c側の部位を、大径部10aの角部10bに沿ってネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げた状態でかしめている。
それによって、ハウジング30とコネクタケース10とを固定し一体化させたものとして、ケーシング100が構成されている。そして、このケーシング100内にセンシング部としてのセンサ素子20が設けられた形となっている。
センサ素子20は、コネクタケース10の一端部に形成された凹部11の底面に配設されている。ここでは、センサ素子20は、ガラス等よりなる台座21に一体化され、この台座21を介してコネクタケース10に搭載されている。
たとえば、センサ素子20は、その表面に受圧面としてのダイアフラムを有し、このダイアフラムが受けた圧力を電気信号に変換し、この電気信号をセンサ信号として出力する半導体ダイアフラム式のものである。
また、コネクタケース10には、ターミナル12が設けられており貫通している。ターミナル12の一端側の端部は、センサ素子20とボンディングワイヤ13により電気的に接続されている。なお、凹部11内にはシール剤14が設けられており、凹部11に突出するターミナル12の根元部とコネクタケース10との隙間を封止している。
また、図1において、コネクタケース10の他端部側の開口部15には、ターミナル12の他端側が露出しており、この部分においてターミナル12と外部との電気的な接続が可能となっている。
また、ハウジング30には、その開口部30aへつながる圧力導入孔31が設けられ、さらに、金属製のダイアフラム34と金属製の押さえ部材35とがハウジング30に全周溶接され、圧力導入孔31の一端に気密接合されたものとなっている。
こうして組み合わせられたコネクタケース10とハウジング30とにおいて、コネクタケース10の凹部11とハウジング30のダイアフラム34との間で、圧力検出室40が構成されている。
この圧力検出室40には圧力伝達媒体であり封入液であるオイル41が充填され封入されている。それにより、圧力導入孔31から導入された圧力は、ダイアフラム34、オイル41を介して、圧力検出室40内のセンサ素子20に印加されることになる。
また、圧力検出室40の外周囲には、環状の溝(Oリング溝)42が形成され、この溝42内には、圧力検出室40を気密封止するためのOリング43が配設されている。このOリング43は、樹脂ケース10と押さえ部材35とにより挟まれて押圧され、それにより、ダイアフラム34とOリング43とによって、圧力検出室40が封止され閉塞されている。
なお、この圧力センサにおいては、ハウジング30の工具嵌合部30bおよびネジ部32を介して、被取付部材にネジ結合により取り付けられ、測定圧力がハウジング30の圧力導入孔31を介して圧力センサ内に導入される。
すると、導入された圧力がダイアフラム34から圧力検出室40内のオイル41を介して、センサ素子20に印加され、印加された圧力に応じた電気信号がセンサ素子20から出力される。このようにして、圧力センサS1における圧力検出が行われる。
かかる圧力センサは、次のようにして製造される。ターミナル12がインサート成形されたコネクタケース10を用意し、コネクタケース10の凹部11内へセンサ素子20を台座21を介して接着固定する。
そして、凹部11内へシール剤14を注入・硬化し、ターミナル12とセンサ素子20とをボンディングワイヤ13で結線する。そして、オイル41を凹部11へ一定量注入する。
続いて、ダイアフラム34および押さえ部材35が溶接されたハウジング30を用意し、コネクタケース10の大径部10aをハウジング30の開口部30aに挿入する。このとき、コネクタケース10の大径部10aとハウジング30側の押さえ部材35とが十分接するまで押さえることによって、ダイアフラム34とOリング43によってシールされた圧力検出室40を形成する。
また、かしめ治具900を用いて、ハウジング30における開口部30aの外周面の先端部30cを、コネクタケース10の大径部10aの角部10bに沿ってネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げた状態でかしめる。
それによって、ハウジング30とコネクタケース10とがかしめ固定され一体化されて、ケーシング100が構成される。このようにして、図3に示される圧力センサができあがる。
ここで、従来においては、圧力センサスイッチのかしめ結合方法として、かしめ結合円筒体の凹凸部と樹脂製コネクタ部材の凹凸部との嵌め込み式の係合によってかしめ結合円筒体と樹脂製コネクタ部材とを廻り止め係合し、かしめ結合円筒体の端縁を金属製ケース部材側の凹凸部の形状に倣ってかしめ、このかしめによってかしめ結合円筒体と金属製ケース部材とを廻り止め係合するようにしたものが提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
このものでは、かしめ結合円筒体の端部を、金属製ケース部材側の凹凸部の形状に倣って折り曲げ、かしめ治具によって、その折り曲げ部を抑えることで、かしめを行うようにしている。
特開7−243926号公報 特開2002−55012号公報
ところで、従来では、上述したように圧力センサにおける両ケース10、30をかしめることによって一体的に固定しているが、本発明者の検討によれば、従来のかしめ方法では、次に述べるような問題が生じることがわかった。
従来のかしめ方法によれば、図3に示されるように、ハウジング30におけるネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げられた開口部30aの外周面のうち、折り曲げ部30dよりも先端部30c側の部位に、かしめ治具900を接触させて当該部位を抑えるようにしている。
しかしながら、この場合、図3中の破線に示されるように、折り曲げられた開口部30aの外周面のうち折り曲げ部30dを境として先端部30cとは反対側の部位、すなわち、開口部30aの外周面のうちネジの軸方向に沿った面(つまり、工具嵌合部30b)が膨んでしまう。すると、寸法異常が発生し、ネジ締め用の工具が嵌合できなくなるなどの不具合が生じる。
特に、本発明者は、圧力センサの軽量化を目指して、第2のケースであるハウジング30を、従来の一般的なステンレス製からアルミニウム製のものに変更することを検討している。そのような場合、上記したかしめ時における工具嵌合部(六角部)30bの膨らみはより顕著になる可能性が高い。
本発明は、上記したような問題に鑑みてなされたものであり、第1のケースとネジ結合による被取付部材への取付機能を有する第2のケースとをかしめ固定によって一体に組み付けるとともに、その内部に圧力検出用のセンシング部を設けてなる圧力センサにおいて、第1および第2のケースのかしめを適切に行うとともに、そのかしめのときに、第2のケースにおけるネジ締め用の工具を嵌合する工具嵌合部が膨らむのを極力防止することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、一端部側の外周面に段差をもって拡径した大径部(10a)を有する第1のケース(10)と、一端部に大径部(10a)が挿入可能な開口部(30a)を有し、他端部に被測定部材にネジ結合されるネジ部(32)を有するものであって、ネジの軸方向に沿った開口部(30a)の外周面がネジ締め用の工具を嵌合する工具嵌合部(30b)として構成されている金属からなる第2のケース(30)とを用意し、第1のケース(10)の大径部(10a)を第2のケース(30)の開口部(30a)に挿入するとともに、開口部(30a)の外周面の先端部(30c)を大径部(10a)の角部(10b)に沿ってネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げた状態でかしめることにより、第1のケース(10)と第2のケース(30)とを一体に組み付けてなるケーシング(100)を形成し、ケーシング(100)内に圧力検出用のセンシング部(20)を設けるようにした圧力センサの製造方法において、次のような点を特徴としている。
・第1のケース(10)と第2のケース(30)とのかしめを行うためのかしめ治具(200)として、互いに交差する第1の面(201)および第2の面(202)を有するものを用いること。
・かしめ工程では、ネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げられた開口部(30a)の外周面のうち折り曲げ部(30d)よりも先端部(30c)側の部位に、第1の面(201)を接触させて当該部位を抑えるとともに、開口部(30a)の外周面のうち折り曲げ部(30d)を境として先端部(30c)とは反対側の部位に、第2の面(202)を接触させて当該部位を抑える。本発明の圧力センサの製造方法は、これらの点を特徴としている。
それによれば、かしめ治具(200)における第1の面(201)によって、第2のケース(30)における開口部(30a)の外周面の先端部(30c)を折り曲げてかしめることができるとともに、第2の面(202)による抑えによって、開口部(30a)の外周面のうちネジの軸方向に沿った面すなわち工具嵌合部(30b)が膨らむのを極力防止することができる。
つまり、本発明によれば、第1のケース(10)とネジ結合による被取付部材への取付機能を有する第2のケース(30)とをかしめ固定によって一体に組み付けるとともに、その内部に圧力検出用のセンシング部(20)を設けてなる圧力センサにおいて、第1および第2のケース(10、30)のかしめを適切に行うとともに、そのかしめのときに、第2のケース(30)におけるネジ締め用の工具を嵌合する工具嵌合部(30b)が膨らむのを極力防止することができる。そして、寸法異常が防止できる。
ここで、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の圧力センサの製造方法においては、かしめ治具(200)における第2の面(202)とネジの軸方向とのなす角度θが、15°〜20°であることを特徴としている。
かしめ治具(200)において、第1の面(201)および第2の面(202)のそれぞれにてハウジング(30)との適切な接触を実現するためには、このような角度θの範囲とすることが好ましい。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の圧力センサの製造方法において、第2のケース(30)はアルミニウムからなるものであることを特徴としている。
従来のステンレスからなる通常のハウジングに比べて、アルミニウムからなるハウジング(30)は、圧力センサの軽量化のためには好ましいが、強度が小さいため、上述したかしめ時における工具嵌合部(30b)の膨らみが生じやすくなる。その点、本発明の製造方法を採用することにより、そのような問題を適切に回避することができる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1〜請求項3に記載の圧力センサの製造方法において、第1のケース(10)は樹脂からなるものであることを特徴としている。
請求項5に記載の発明では、一端部側の外周面に段差をもって拡径した大径部(10a)を有する第1のケース(10)と、一端部に大径部(10a)が挿入可能な開口部(30a)を有し、他端部に被測定部材にネジ結合されるネジ部(32)を有するものであって、ネジの軸方向に沿った開口部(30a)の外周面がネジ締め用の工具を嵌合する工具嵌合部(30b)として構成されている金属からなる第2のケース(30)とを用意し、第1のケース(10)の大径部(10a)を第2のケース(30)の開口部(30a)に挿入するとともに、開口部(30a)の外周面の先端部(30c)を大径部(10a)の角部(10b)に沿ってネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げた状態でかしめることにより、第1のケース(10)と第2のケース(30)とを一体に組み付けてなるケーシング(100)を形成し、ケーシング(100)内に圧力検出用のセンシング部(20)を設けるようにした圧力センサの製造方法において、第1のケース(10)と第2のケース(30)とのかしめを行うために用いられるかしめ治具であって、次のような点を特徴としている。
すなわち、本発明のかしめ治具は、ネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げられた開口部(30a)の外周面のうち折り曲げ部(30d)よりも先端部(30c)側の部位に接して当該部位を抑える第1の面(201)と、ネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げられた開口部(30a)の外周面のうち折り曲げ部(30d)を境として先端部(30c)とは反対側の部位に接して当該部位を抑える第2の面(202)とを備えることを特徴としている。
このような特徴点を有する本発明のかしめ治具を用いれば、上記請求項1に記載の製造方法を適切に行うことができる。
つまり、本発明によっても、第1のケース(10)とネジ結合による被取付部材への取付機能を有する第2のケース(30)とをかしめ固定によって一体に組み付けるとともに、その内部に圧力検出用のセンシング部(20)を設けてなる圧力センサにおいて、第1および第2のケース(10、30)のかしめを適切に行うとともに、そのかしめのときに、第2のケース(30)におけるネジ締め用の工具を嵌合する工具嵌合部(30b)が膨らむのを極力防止することができる。そして、寸法異常が防止できる。
ここで、請求項6に記載の発明のように、請求項5に記載のかしめ治具において、第2の面(202)とネジの軸方向とのなす角度θが、15°〜20°であることが好ましい。その理由は、上記請求項2に記載の発明において述べたものと同様である。
また、請求項7に記載の発明では、請求項5または請求項6に記載のかしめ治具において、第2のケース(30)はアルミニウムからなるものであることを特徴としている。本発明による効果は、上記請求項3に記載の発明と同様である。
また、請求項8に記載の発明では、請求項5〜請求項7に記載のかしめ治具において、第1のケース(10)は樹脂からなるものであることを特徴としている。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
図1は本発明の実施形態に係る圧力センサS1の全体概略を示す断面図である。限定するものではないが、この圧力センサS1は、たとえば、自動車に搭載され自動車のエアコンの冷媒配管内の冷媒圧力を検出するものに適用することができる。
[構成等]
第1のケースとしてのコネクタケース10は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)やPBT(ポリブチレンテレフタレート)等の樹脂を型成形することにより作られ、本例では略円柱状をなしている。
この樹脂ケースとしてのコネクタケース10の一端部(図1中、下方側の端部)には、凹部11が形成されている。また、コネクタケース10の一端部側の外周面には、段差をもって拡径した大径部10aが形成されている。
そして、コネクタケース10の凹部11の底面には、圧力検出用のセンシング部としてのセンサ素子20が配設されている。
限定するものではないが、本例のセンサ素子20は、その表面に受圧面としての図持しないダイアフラムおよびブリッジ回路を有し、このダイアフラムが受けた圧力に応じた電気信号がブリッジ回路にて生成され、この電気信号をセンサ信号として出力する半導体ダイアフラム式のものである。
そして、センサ素子20は、ガラス等よりなる台座21に陽極接合等により一体化されており、この台座21を凹部11の底面に接着することで、センサ素子20はコネクタケース10に搭載されている。
また、コネクタケース10には、センサ素子20と外部の回路等とを電気的に接続するための複数個の金属製棒状のターミナル12が貫通している。
本例では、ターミナル12は黄銅(真鍮)にメッキ処理(例えばNiメッキ)を施した材料よりなり、インサートモールドによりコネクタケース10と一体に成形されることによりコネクタケース10内にて保持されている。
各ターミナル12の一端側(図1中、下方端側)の端部は、センサ素子20の搭載領域の周囲において凹部11の底面から突出して配置されている。一方、各ターミナル12の他端側(図1中、上方端側)の端部は、コネクタケース10の他端側の開口部15内に露出している。
この凹部11内に突出する各ターミナル12の一端部とセンサ素子20とは、金やアルミニウム等のボンディングワイヤ13により結線され電気的に接続されている。
また、凹部11内にはシリコン系樹脂等からなるシール剤14が設けられており、このシール剤14によって、凹部11に突出するターミナル12の根元部とコネクタケース10との隙間が封止されている。
また、一方、図1において、コネクタケース10の他端部(図1中、上方側の端部)側は開口部15となっており、この開口部15は、ターミナル12の他端側を例えばワイヤハーネス等の外部配線部材(図示せず)を介して外部回路(車両のECU等)などに電気的に接続するためのコネクタ部となっている。
つまり、開口部15内に露出する各ターミナル12の他端側は、このコネクタ部によって外部と電気的に接続が可能となっている。こうして、センサ素子20と外部との間の信号の伝達は、ボンディングワイヤ13およびターミナル12を介して行われるようになっている。
次に、図1に示されるように、コネクタケース10の一端部には、第2のケースとしてのハウジング30が組み付けられている。
これにより、第1のケースとしてのコネクタケース10と第2のケースとしてのハウジング30とが一体に組み付けられてなるケーシング100が構成されており、このケーシング100内にセンサ素子20が設けられた形となっている。
このハウジング30は、金属材料よりなるものであり、本例では、圧力センサS1の軽量化を図るべく、たとえばアルミニウムからなるものである。もちろん、本実施形態においても、ハウジング30は、従来と同様に、ステンレス(SUS)などからなるものであってもよい。
そして、ハウジング30は、一端部(図1中の上方側の端部)に、コネクタケース10の大径部10aが挿入可能な開口部30aを有し、他端部(図1中の下方側の端部)には、測定対象物からの測定圧力が導入される圧力導入孔31と、圧力センサS1を測定対象物すなわち被測定部材にネジ結合するためのネジ部32とを有する。
ここで、上述したように、圧力センサS1の測定対象物すなわちネジ部32がネジ結合される被取付部材としては、たとえば自動車エアコンの冷媒配管などであり、測定圧力は、その冷媒配管内の冷媒圧力などである。
そして、このハウジング30においては、開口部30aの外周面のうちネジの軸方向に沿った面が、スパナやレンチなどのネジ締め用の工具を嵌合する工具嵌合部30bとして構成されている。
ここで、ネジの軸は、ハウジング30のネジ部32の軸であり、この軸回りにネジ部32が回転することでネジ締めが行われる。つまり、ネジの軸方向とは、図1中の上下方向であり後述する図2中のネジの軸方向xである。
具体的には、この工具嵌合部30bは、本例では六角部30bであり、この六角部30bに上記ネジ締め用の工具を嵌合し、当該工具を介してハウジング30をネジの軸回りに回転させることによって、ネジ部32と被取付部材とのネジ締めが行われるようになっている。もちろん、工具嵌合部30bは、三角部や四角部その他の多角形など、上記工具による締め付けが可能な2つの面を持つものであればよい。
さらに、薄い金属(たとえばSUS等)製のダイアフラム34と金属(たとえばSUS等)製の押さえ部材(リングウェルド)35とがハウジング30に全周溶接され、圧力導入孔31の一端に気密接合されたものとなっている。
このハウジング30においては、図1に示されるように、その一端部側をコネクタケース10の一端部にかしめられており、それによって、ハウジング30とコネクタケース10とが固定され一体化している。
ここで、具体的には、図1に示されるように、コネクタケース10の大径部10aをハウジング30の開口部30aに挿入するとともに、当該開口部30aの外周面の先端部30c側の部位を、大径部10aの角部10bに沿ってネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げた状態でかしめている。
それによって、ハウジング30とコネクタケース10とを固定し一体化させたものとして、ケーシング100が構成されている。そして、このケーシング100内にセンシング部としてのセンサ素子20が設けられた形となっている。
こうして組み合わせられたコネクタケース10とハウジング30とにおいて、コネクタケース10の凹部11とハウジング30のダイアフラム34との間で、圧力検出室40が構成されている。
この圧力検出室40には、圧力伝達媒体であり封入液であるオイル(フッ素オイル等)41が充填され封入されている。このオイル41の封入により、凹部11にはセンサ素子20及びワイヤ13等の電気接続部分を覆うようにオイル41が充填され、さらに、オイル41はダイアフラム34により覆われて封止された形となる。
このような圧力検出室40を構成することにより、圧力導入孔31から導入された圧力は、ダイアフラム34、オイル41を介して、圧力検出室40内のセンサ素子20に印加されることになる。
また、圧力検出室40の外周囲には、環状の溝(Oリング溝)42が形成され、この溝42内には、圧力検出室40を気密封止するためのOリング43が配設されている。
このOリング43は例えばシリコンゴム等の弾性材料よりなり、コネクタケース10と押さえ部材35とにより挟まれて押圧されている。こうして、ダイアフラム34とOリング43とにより、圧力検出室40が封止され閉塞されている。
[製造方法等]
次に、上記圧力センサS1の製造方法について、図1に加えて図2も参照して述べる。図2は、本実施形態の圧力センサS1の製造方法におけるコネクタケース10とハウジング30とのかしめ方法を示す部分概略断面図である。
ターミナル12がインサート成形されたコネクタケース10を用意する。シリコン系樹脂等よりなる接着剤を用いて、コネクタケース10の凹部11内へセンサ素子20を台座21を介し接着固定する。
そして、凹部11内へシール剤14を注入し、シール剤14を、凹部11の底面まで行き渡らせる。ここで、シール剤14がセンサ素子20の表面に付着しないように、注入量を調整する。
続いて、注入したシール剤14を硬化させる。そして、ワイヤボンディングを行って、各ターミナル12の一端部とセンサ素子20とをボンディングワイヤ13で結線し、電気的に接続する。
そして、センサ素子20側を上にしてコネクタケース10を配置し、コネクタケース10の上方から、ディスペンサ等によりフッ素オイル等よりなるオイル41を、凹部11へ一定量注入する。
続いて、ダイアフラム34および押さえ部材35が全周溶接され、圧力導入孔31の一端に気密に接合されたハウジング30を用意する。そして、このハウジング30を上から水平を保ったまま、Oリング43を介して、コネクタケース10に嵌合するように降ろすことにより、コネクタケース10の大径部10aをハウジング30の開口部30aに挿入する。
この状態のものを真空室に入れて真空引きを行い圧力検出室40内の余分な空気を除去する。その後、コネクタケース10の大径部10aとハウジング30側の押さえ部材35とが十分接するまで押さえることによって、ダイアフラム34とOリング43によってシールされた圧力検出室40を形成する。
次に、図2に示されるように、かしめ治具200を用いて、ハウジング30における開口部30aの外周面の先端部30cを、コネクタケース10の大径部10aの角部10bに沿ってネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げた状態でかしめる。
ここで、本実施形態では、かしめ治具200として、ネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げられた開口部30aの外周面のうち折り曲げ部30dよりも先端部30c側の部位に接して当該部位を抑える第1の面201と、ネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げられた開口部30aの外周面のうち折り曲げ部30dを境として先端部30cとは反対側の部位に接して当該部位を抑える第2の面202とを備えたものを採用する。
また、このかしめ治具200においては、図2に示される第2の面202とネジの軸方向xとのなす角度θが、15°〜20°の範囲にあることが好ましい。
そして、コネクタケース10とハウジング30とのかしめを行う工程では、この互いに交差する抑え面としての第1の面201および第2の面202を有するかしめ治具200を用いる。
具体的に、本かしめ工程では、ネジの軸方向xと交差する方向へ折り曲げられたハウジング30における開口部30aの外周面のうち折り曲げ部30dよりも先端部30c側の部位に、かしめ治具200の第1の面201を接触させて当該部位を抑える。
それと同時に、ハウジング30における開口部30aの外周面のうち折り曲げ部30dを境として先端部30cとは反対側の部位に、かしめ治具200の第2の面202を接触させて当該部位を抑える。
つまり、本実施形態のかしめ工程では、コネクタケース10の大径部10aを開口部30aに挿入し、開口部30aの外周面の先端部30cを大径部10aの角部10bに沿ってネジの軸方向xと交差する方向へ折り曲げた状態でかしめるにあたって、開口部30aの外周面のうち折り曲げ部30dを境として先端部30c側の部位、先端部30cとは反対側の部位に、それぞれかしめ治具200の第1の面201、第2の面202を接触させ、かしめ荷重を印加することにより、これら両部位を抑える。
このように、ハウジング30の一端部をコネクタケース10の一端部側にかしめることにより、ハウジング30とコネクタケース10とがかしめ固定されて一体化される。こうして、コネクタケース10とハウジング30との組み付けが完了し、図1に示される本実施形態の圧力センサS1が完成する。
かかる圧力センサS1の基本的な圧力検出動作について、自動車のエアコンの冷媒配管内の冷媒圧力を検出する場合を例にとって述べる。
この圧力センサS1は、たとえば、ハウジング30の工具嵌合部30b(本例では六角部30b)に上記ネジ締め用の工具を嵌合させ、当該工具によってハウジング30を二次の軸x回りに回転させることにより、ネジ部32を介して、被取付部材としての車両におけるエアコンの冷媒配管系の適所にネジ結合により取り付けられる。
このように、圧力センサS1の取り付けが行われた状態で、上記エアコンの冷媒配管内の圧力が、ハウジング30の圧力導入孔31を介してハウジング30内すなわち圧力センサS1内に導入される。
すると、導入された圧力がダイアフラム34から圧力検出室40内のオイル41を介して、センサ素子20の表面すなわち受圧面に印加される。そして、印加された圧力に応じた電気信号がセンサ信号として、センサ素子20から出力される。
このセンサ信号は、センサ素子20からボンディングワイヤ13、ターミナル12を介して、上記外部回路へ伝達され、冷媒配管の冷媒圧力が検出される。そして、この検出された冷媒圧力に基づいて、たとえば自動車のエアコンシステムが制御される。このようにして、本圧力センサS1における圧力検出が行われる。
[効果等]
ところで、本実施形態によれば、一端部側の外周面に段差をもって拡径した大径部10aを有するコネクタケース10と、一端部に大径部10aが挿入可能な開口部30aを有し、他端部に上記ネジ部32を有するものであって、ネジの軸方向に沿った開口部30aの外周面がネジ締め用の工具を嵌合する工具嵌合部30bとして構成されている金属からなるハウジング30とを用意し、コネクタケース10の大径部10aをハウジング30の開口部30aに挿入するとともに、開口部30aの外周面の先端部30cを大径部10aの角部10bに沿ってネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げた状態でかしめることにより、両ケース10、30を一体に組み付けてなるケーシング100を形成し、ケーシング100内にセンシング部としてのセンサ素子20を設けるようにした圧力センサS1の製造方法において、次のような点を特徴とする製造方法が提供される。
すなわち、本製造方法は、コネクタケース10とハウジング30とのかしめを行うためのかしめ治具200として、互いに交差する第1の面201および第2の面202を有するものを用い、かしめ工程では、ネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げられた開口部30aの外周面のうち折り曲げ部30dよりも先端部30c側の部位に、第1の面201を接触させて当該部位を抑えるとともに、開口部30aの外周面のうち折り曲げ部30dを境として先端部30cとは反対側の部位に、第2の面202を接触させて当該部位を抑えることを特徴としている。
それによれば、かしめ治具200における第1の面201によって、ハウジング30における開口部30aの外周面の先端部30cを折り曲げてかしめることができる。それとともに、第2の面202による抑えによって、上記図2中の破線に示されるように、開口部30aの外周面のうちネジの軸方向に沿った面すなわち工具嵌合部(六角部)30bが膨らむのを極力防止できる。
ちなみに、従来では、上記図3に示したように、かしめ治具による抑えは、折り曲げられたハウジング30における開口部30aの外周面のうち折り曲げ部30dよりも先端部30c側の部位の1箇所みであり、ハウジング30における開口部30aの外周面のうち折り曲げ部30dを境として先端部30cとは反対側の部位、すなわち工具嵌合部(六角部)30b側の面は抑えられていない。そのため、従来では、工具嵌合部30bの膨らみが発生しやすかった。
つまり、本実施形態によれば、コネクタケース10とネジ結合による被取付部材への取付機能を有するハウジング30とをかしめ固定によって一体に組み付けるとともに、その内部に圧力検出用のセンシング部20を設けてなる圧力センサS1において、両ケース10、30のかしめを適切に行うとともに、そのかしめのときに、ハウジング30における工具嵌合部30bが膨らむのを極力抑制し、その膨らみによる寸法異常に至ることを防止することができる。
ここで、上述したが、本実施形態の圧力センサS1の製造方法においては、かしめ治具200における第2の面202とネジの軸方向とのなす角度θが、15°〜20°であることが好ましいとしている。
かしめ治具200において、第1の面201および第2の面202のそれぞれにてハウジング30との適切な接触を実現するためには、このような角度θの範囲とすることが好ましい。
第2の面202とネジの軸方向とのなす角度θが15°〜20°よりも大きすぎても(つまり第1の面201と第2の面202とのなす角度が大きな鈍角となっても)、また当該角度θが15°〜20°よりも小さすぎても(つまり、第1の面201と第2の面202とのなす角度が直角に近すぎても)、第1の面201および第2の面202のそれぞれにてハウジング30との適切な接触を実現することはできなくなる。
また、本実施形態によれば、一端部側の外周面に上記大径部10aを有するコネクタケース10と、一端部に大径部10aが挿入可能な開口部30aを有し、他端部に上記ネジ部32を有するものであって、ネジの軸方向に沿った開口部30aの外周面が上記工具嵌合部30bとして構成されている金属からなるハウジング30とを用意し、コネクタケース10の大径部10aをハウジング30の開口部30aに挿入するとともに、開口部30aの外周面の先端部30cを大径部10aの角部10bに沿ってネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げた状態でかしめることにより、上記両ケース10、30を一体に組み付けてなるケーシング100を形成し、ケーシング100内に上記センサ素子20を設けるようにした圧力センサの製造方法において、上記両ケース10、30のかしめを行うために用いられるかしめ治具であって、次のような点を特徴とするかしめ治具200が提供される。
すなわち、本実施形態のかしめ治具200は、ネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げられた開口部30aの外周面のうち折り曲げ部30dよりも先端部30c側の部位に接して当該部位を抑える第1の面201と、ネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げられた開口部30aの外周面のうち折り曲げ部30dを境として先端部30cとは反対側の部位に接して当該部位を抑える第2の面202とを備えることを特徴としている。
このような特徴点を有する本実施形態のかしめ治具200を用いれば、上記した特徴点を有する本実施形態の圧力センサS1の製造方法を適切に行うことができ、本実施形態の圧力センサS1を適切に製造することができる。
つまり、本実施形態のかしめ治具200によっても、コネクタケース10とネジ結合による被取付部材への取付機能を有するハウジング30とをかしめ固定によって一体に組み付けるとともに、その内部に圧力検出用のセンシング部20を設けてなる圧力センサS1において、両ケース10、30のかしめを適切に行うとともに、そのかしめのときに、ハウジング30における工具嵌合部30bが膨らみ、寸法異常に至ることを極力防止することができる。
また、上記したような特徴点を有する本実施形態の圧力センサS1の製造方法、かしめ治具200においては、第2のケースであるハウジング30はアルミニウムからなるものであることも特徴のひとつである。
従来のステンレスからなる通常のハウジングに比べて、アルミニウムからなるハウジング30は、圧力センサの軽量化のためには好ましいが、強度が小さいため、上述したかしめ時における工具嵌合部30bの膨らみが生じやすくなる。その点、本実施形態の製造方法およびかしめ治具200を採用することにより、そのような問題を適切に回避することができる。
また、上記したような特徴点を有する本実施形態の圧力センサS1の製造方法、かしめ治具200においては、第1のケースであるコネクタケース10は樹脂からなるものであることも特徴のひとつである。なお、コネクタケース10は、樹脂以外のたとえばセラミックや金属などからなるものであってもよい。
(他の実施形態)
なお、圧力検出室40には、オイル41が封入されていなくてもよい。つまり、ダイアフラム34を介して圧力検出室40内のセンサ素子20に測定圧力が印加されればよく、圧力検出室40内の圧力伝達媒体としては気体等であってもかまわない。
さらには、センサ素子20は、ダイアフラム34によって圧力媒体と隔絶されたものでなくてもよく、場合によっては、センサ素子が圧力媒体に直接さらされる構成であってもかまわない。
また、センシング部としては、上記したダイアフラムが受けた圧力を電気信号に変換し、この電気信号をセンサ信号として出力する半導体ダイヤフラム式のセンサ素子20に限定されるものではなく、それ以外のピエゾ抵抗式、静電容量式の圧力検出素子を用いることができる。
また、第1のケース、第2のケースとしては、それぞれ上記したコネクタケース10、ハウジング30に限定されるものではない。
第1のケースとしては、一端部側の外周面に段差をもって拡径した大径部を有するものであればよく、第2のケースとしては、金属からなり、一端部に大径部が挿入可能な開口部を有し、他端部に上記ネジ部を有するものであって、ネジの軸方向に沿った開口部の外周面が上記工具嵌合部として構成されているものであればよい。
そして、これら第1のケースと第2のケースとの結合関係については、第1のケースの大径部を第2のケースの開口部に挿入するとともに、開口部の外周面の先端部を大径部の角部に沿ってネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げた状態でかしめることにより、第1のケースと第2のケースとを一体に組み付けてなるケーシングが形成されるものであればよい。
また、かしめ治具としては、材質は金属でもセラミックなどであってもよく、特に限定されるものではない。つまり、かしめ治具としては、上記した結合関係を実現するかしめが行えるような材質であれば、かまわない。
さらに、圧力センサの適用例についても、上記したような自動車に搭載され自動車のエアコンの冷媒配管内の冷媒圧力を検出するものに限定されるものではないことは、もちろんである。
つまり、本発明は、上記第1のケースと上記第2のケースとを上記したかしめによる結合関係によって一体化してなるケーシングの内部に、圧力検出用のセンシング部を設けてなる圧力センサを製造する製造方法およびそれに用いられるかしめ治具ならば適用できるものである。
そして、本発明はこのような製造方法およびかしめ治具に関して、上記したような交差する2つの面を有するかしめ治具を用いて、折り曲げられた工具嵌合部の外周面のうち折り曲げ部を境として先端部側の部位、先端部とは反対側の部位について、それぞれ第1の面、第2の面を接触させて抑えることにより、従来では1箇所であったハウジングへの抑え面を上記したような2箇所とすることで、ハウジングの工具嵌合部の膨らみを極力防止し、その膨らみによる寸法異常を防止したことを要部とするものであり、それ以外の部分については適宜設計変更が可能である。
本発明の実施形態に係る圧力センサの全体概略断面図である。 上記実施形態の圧力センサの製造方法におけるコネクタケースとハウジングとのかしめ方法を示す部分概略断面図である。 従来の一般的な圧力センサの全体断面図である。
符号の説明
10…第1のケースとしてのコネクタケース、
10a…コネクタケースの大径部、10b…大径部の角部、
20…センシング部としてのセンサ素子、
30…第2のケースとしてのハウジング、30a…ハウジングの開口部、
30b…工具嵌合部としての開口部の外周面、
30c…開口部の外周面の先端部、30d…開口部の外周面の折り曲げ部、
100…ケーシング、200…かしめ治具、
201…かしめ治具の第1の面、202…かしめ治具の第2の面。

Claims (8)

  1. 一端部側の外周面に段差をもって拡径した大径部(10a)を有する第1のケース(10)と、
    一端部に前記大径部(10a)が挿入可能な開口部(30a)を有し、他端部に被測定部材にネジ結合されるネジ部(32)を有するものであって、ネジの軸方向に沿った前記開口部(30a)の外周面がネジ締め用の工具を嵌合する工具嵌合部(30b)として構成されている金属からなる第2のケース(30)とを用意し、
    前記第1のケース(10)の前記大径部(10a)を前記第2のケース(30)の前記開口部(30a)に挿入するとともに、前記開口部(30a)の外周面の先端部(30c)を前記大径部(10a)の角部(10b)に沿って前記ネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げた状態でかしめることにより、前記第1のケース(10)と前記第2のケース(30)とを一体に組み付けてなるケーシング(100)を形成し、
    前記ケーシング(100)内に圧力検出用のセンシング部(20)を設けるようにした圧力センサの製造方法において、
    前記第1のケース(10)と前記第2のケース(30)とのかしめを行うためのかしめ治具(200)として、互いに交差する第1の面(201)および第2の面(202)を有するものを用い、
    前記かしめ工程では、前記ネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げられた前記開口部(30a)の外周面のうち折り曲げ部(30d)よりも前記先端部(30c)側の部位に、前記第1の面(201)を接触させて当該部位を抑えるとともに、前記開口部(30a)の外周面のうち前記折り曲げ部(30d)を境として前記先端部(30c)とは反対側の部位に、前記第2の面(202)を接触させて当該部位を抑えるようにしたことを特徴とする圧力センサの製造方法。
  2. 前記かしめ治具(200)における前記第2の面(202)と前記ネジの軸方向とのなす角度θが、15°〜20°であることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサの製造方法。
  3. 前記第2のケース(30)はアルミニウムからなるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の圧力センサの製造方法。
  4. 前記第1のケース(10)は樹脂からなるものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の圧力センサの製造方法。
  5. 一端部側の外周面に段差をもって拡径した大径部(10a)を有する第1のケース(10)と、
    一端部に前記大径部(10a)が挿入可能な開口部(30a)を有し、他端部に被測定部材にネジ結合されるネジ部(32)を有するものであって、ネジの軸方向に沿った前記開口部(30a)の外周面がネジ締め用の工具を嵌合する工具嵌合部(30b)として構成されている金属からなる第2のケース(30)とを用意し、
    前記第1のケース(10)の前記大径部(10a)を前記第2のケース(30)の前記開口部(30a)に挿入するとともに、前記開口部(30a)の外周面の先端部(30c)を前記大径部(10a)の角部(10b)に沿って前記ネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げた状態でかしめることにより、前記第1のケース(10)と前記第2のケース(30)とを一体に組み付けてなるケーシング(100)を形成し、
    前記ケーシング(100)内に圧力検出用のセンシング部(20)を設けるようにした圧力センサの製造方法において、前記第1のケース(10)と前記第2のケース(30)とのかしめを行うために用いられるかしめ治具であって、
    前記ネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げられた前記開口部(30a)の外周面のうち折り曲げ部(30d)よりも前記先端部(30c)側の部位に接して当該部位を抑える第1の面(201)と、
    前記ネジの軸方向と交差する方向へ折り曲げられた前記開口部(30a)の外周面のうち前記折り曲げ部(30d)を境として前記先端部(30c)とは反対側の部位に接して当該部位を抑える第2の面(202)とを備えることを特徴とするかしめ治具。
  6. 前記第2の面(202)と前記ネジの軸方向とのなす角度θが、15°〜20°であることを特徴とする請求項5に記載のかしめ治具。
  7. 前記第2のケース(30)はアルミニウムからなるものであることを特徴とする請求項5または6に記載のかしめ治具。
  8. 前記第1のケース(10)は樹脂からなるものであることを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1つに記載のかしめ治具。
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