JP2005164478A - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ Download PDF

Info

Publication number
JP2005164478A
JP2005164478A JP2003405910A JP2003405910A JP2005164478A JP 2005164478 A JP2005164478 A JP 2005164478A JP 2003405910 A JP2003405910 A JP 2003405910A JP 2003405910 A JP2003405910 A JP 2003405910A JP 2005164478 A JP2005164478 A JP 2005164478A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
case
diaphragm
contact surface
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003405910A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Sato
順一 佐藤
Kazuhisa Ikeda
和久 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2003405910A priority Critical patent/JP2005164478A/ja
Publication of JP2005164478A publication Critical patent/JP2005164478A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)

Abstract

【課題】 2つのケースの間にダイアフラムを介在させることでシールされた圧力検出室を形成し、圧力検出室とは反対側のダイアフラムの面に測定媒体が導入される圧力センサにおいて、圧力検出室のシールと測定媒体のシールとを簡単なシール構造にて実現する。
【解決手段】 コネクタケース10とダイアフラム40の外周部との間に介在するOリング60は、コネクタケース10、ハウジング40およびダイアフラム40と接触しており、Oリング60の径方向断面に沿った断面から見たときに、コネクタケース10側のOリング接触面10aとダイアフラム40側のOリング接触面40aとハウジング30の壁面30aとを3辺とする三角形状となっており、これら3面10a、30a、40aにて、Oリング60によるシールが行われている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、2つのケースの間にダイアフラムを介在させることでシールされた圧力検出室を形成し、圧力検出室とは反対側のダイアフラムの面に測定媒体が導入される圧力センサに関する。
従来より、この種の圧力センサとしては、第1のケース(コネクタハウジング)と測定媒体導入用の第2のケース(本体ハウジング)との間にダイアフラムを介在させた状態でこれら両ケースを組み付けることにより、これら両ケースおよびダイアフラムによって区画された圧力検出室を形成してなる半導体圧力センサが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
このものは、具体的には、第1のケースと測定媒体を導入するための第2のケースとを備え、第1のケースと第2のケースとの間に金属製のダイアフラムを介在させた状態で第1のケースと第2のケースとが組み付けられている。
それにより、第1のケース、第2のケースおよびダイアフラムによって区画された圧力検出室が形成されており、この圧力検出室内には圧力検出用のセンサ素子が設けられている。
そして、この圧力センサにおいては、ダイアフラムにおける圧力検出室とは反対側の面に、第2のケースに導入された測定媒体による圧力が印加されるようになっている。
ここにおいて、従来の圧力センサでは、圧力検出室のシール構造と測定媒体のシール構造とは、それぞれ別個のものとしている。
つまり、圧力検出室のシール構造としては、第1のケースとダイアフラムとの間にOリングを介在させてこのOリングによりシールを行う構造を採用しており、一方、測定媒体のシール構造としては、第2のケースとダイアフラムとを溶接する構造を採用している。
特開平7−243926号公報
しかしながら、従来の圧力センサでは、上述したように、圧力検出室のシール構造と測定媒体のシール構造とを、それぞれ別個のものとしているため、部品点数が多く、複雑な構造となり、小型で安価な圧力センサを実現する上での障害となっている。
そこで、本発明は上記問題に鑑み、2つのケースの間にダイアフラムを介在させることでシールされた圧力検出室を形成し、圧力検出室とは反対側のダイアフラムの面に測定媒体が導入される圧力センサにおいて、圧力検出室のシールと測定媒体のシールとを簡単なシール構造にて実現することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、第1のケース(10)と測定媒体を導入するための第2のケース(30)とを備え、前記第1のケース(10)と前記第2のケース(30)との間にダイアフラム(40)を介在させた状態で前記第1のケース(10)と前記第2のケース(30)とを組み付けることにより、前記第1のケース(10)、前記第2のケース(30)および前記ダイアフラム(40)によって圧力検出室(50)が区画されて形成されており、前記圧力検出室(50)内にはセンサ素子(20)が設けられており、前記ダイアフラム(40)における前記圧力検出室(50)とは反対側の面には、前記第2のケース(30)に導入された前記測定媒体による圧力が印加されるようになっている圧力センサにおいて、次のような特徴点を有するものである。
・前記第1のケース(10)と前記ダイアフラム(40)の外周部との間には、Oリング(60)が介在し、このOリング(60)と前記第1のケース(10)および前記ダイアフラム(40)とが接触していること。
・前記第2のケース(30)は、前記ダイアフラム(40)側のOリング接触面(40a)の外周に位置し且つ当該Oリング接触面(40a)とは直交する方向に延びる壁面(30a)を有し、この壁面(30a)と前記Oリング(60)とが接触していること。
・前記第1のケース(10)側のOリング接触面(10a)は、前記Oリング(60)の径方向断面に沿った断面から見たときに、前記第1のケース(10)側のOリング接触面(10a)と前記ダイアフラム(40)側のOリング接触面(40a)と前記第2のケース(30)の壁面(30a)とを3辺とする三角形状となるように傾斜した面であること。
前記第1のケース(10)側のOリング接触面(10a)、前記ダイアフラム(40)側のOリング接触面(40a)および前記第2のケース(30)の前記壁面(30a)の3面にて、前記Oリング(60)によるシールが行われていること。本発明はこれらの点を特徴としている。
それによれば、Oリング(60)は、第1のケース(10)側のOリング接触面(10a)、ダイアフラム(40)側のOリング接触面(40a)および第2のケース(30)の壁面(30a)の3面に接しており、これら3面(10a、30a、40a)にてOリング(60)によるシールが行われているため、ダイアフラム(40)を境として測定媒体側と圧力検出室(50)側との間のシールが適切に行われる。
このように、本発明によれば、圧力検出室(50)のシールと測定媒体のシールとを、従来のように別個の部位に設けた2つのシール構造ではなく、共通した1個のOリング(60)によって適切に実現することができる。
つまり、本発明によれば、2つのケース(10、30)の間にダイアフラム(40)を介在させることでシールされた圧力検出室(50)を形成し、圧力検出室(50)とは反対側のダイアフラム(40)の面に測定媒体が導入される圧力センサにおいて、圧力検出室(50)のシールと測定媒体のシールとを、簡単なシール構造によって実現することができる。
それによって、本発明によれば、従来に比べて小型で且つ安価な圧力センサを提供することができる。
ここで、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の圧力センサにおいては、前記第1のケース(10)側のOリング接触面(10a)は、段差を有した面であるものにできる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の圧力センサにおいて、前記第1のケース(10)側のOリング接触面(10a)、前記ダイアフラム(40)側のOリング接触面(40a)および前記第2のケース(30)の壁面(30a)の3面のうちの少なくとも1つの面は、凹形状を有する円弧面であることを特徴としている。
このように、Oリング(60)と接触する各接触面(10a、30a、40a)を凹形状を有する円弧面とすれば、当該接触面が平坦な面の場合に比べて、当該接触面とOリング(60)との接触面積を大きくすることができるため、好ましい。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1〜請求項3に記載の圧力センサにおいて、前記第1のケース(10)側のOリング接触面(10a)と前記第2のケース(30)における壁面(30a)との隙間を埋めるように、当該隙間と前記Oリング(60)との間には、バックアップリング(65)が設けられていることを特徴としている。
測定媒体側からダイアフラム(40)に高圧が印加されたとき、Oリング(60)が押されて、第1のケース(10)側のOリング接触面(10a)と第2のケース(30)の壁面(30a)との隙間にOリング(60)の一部が入り込み、Oリング(60)の劣化を招きやすい。
しかし、本発明のように、バックアップリング(65)を設ければ、そのような問題を回避することができ、センサの高耐圧化を図ることができることから、好ましい。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各図において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
図1は本実施形態に係る圧力センサS1の全体概略を示す断面図である。限定するものではないが、この圧力センサS1は、たとえば、自動車に搭載され自動車のエアコンの冷媒配管内の冷媒圧力を検出するものに適用することができる。
[全体構成等]
第1のケースとしてのコネクタケース10は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)やPBT(ポリブチレンテレフタレート)等の樹脂を型成形することにより作られ、本例では略円柱状をなしている。この樹脂ケースとしてのコネクタケース10の一端部(図1中、下方側の端部)には、凹部11が形成されている。
この凹部11の底面には、圧力検出用のセンサ素子20が配設されている。本例のセンサ素子20は、その表面に受圧面としてのダイアフラムを有し、このダイアフラムが受けた圧力を電気信号に変換し、この電気信号をセンサ信号として出力する半導体ダイヤフラム式のものである。
そして、センサ素子20は、ガラス等よりなる台座21に陽極接合等により一体化されており、この台座21を凹部11の底面に接着することで、センサ素子20はコネクタケース10に搭載されている。
また、コネクタケース10には、センサ素子20と外部の回路等とを電気的に接続するための複数個の金属製棒状のターミナル12が貫通している。
本例では、ターミナル12は黄銅(真鍮)にメッキ処理(例えばNiメッキ)を施した材料よりなり、インサートモールドによりコネクタケース10と一体に成形されることによりコネクタケース10内にて保持されている。
各ターミナル12の一端側(図1中、下方端側)の端部は、センサ素子20の搭載領域の周囲において凹部11の底面から突出して配置されている。一方、各ターミナル12の他端側(図1中、上方端側)の端部は、コネクタケース10の他端側の開口部15内に露出している。
この凹部11内に突出する各ターミナル12の一端部とセンサ素子20とは、金やアルミニウム等のボンディングワイヤ13により結線され電気的に接続されている。
また、凹部11内にはシリコン系樹脂等からなるシール剤14が設けられており、このシール剤14によって、凹部11に突出するターミナル12の根元部とコネクタケース10との隙間が封止されている。また、シール剤14は、センサ素子20の表面に付着しないように台座21の側面を被覆している。
また、一方、図1において、コネクタケース10の他端部(図1中、上方側の端部)側は開口部15となっており、この開口部15は、ターミナル12の他端側を例えばワイヤハーネス等の外部配線部材(図示せず)を介して上記外部回路(車両のECU等)に電気的に接続するためのコネクタ部となっている。
つまり、開口部15内に露出する各ターミナル12の他端側は、このコネクタ部によって外部と電気的に接続可能となっている。こうして、センサ素子20と外部との間の信号の伝達は、ボンディングワイヤ13及びターミナル12を介して行われるようになっている。
次に、図1に示されるように、コネクタケース10の一端部には、第2のケースとしてのハウジング30が組み付けられている。
このハウジング30は、例えばステンレス(SUS)等の金属材料よりなるものであり、たとえば自動車エアコンの冷媒配管からの冷媒圧力等の測定媒体が導入される圧力導入孔31と、圧力センサS1を冷媒配管等に固定するためのネジ部32とを有する。
ここにおいて、コネクタケース10とハウジング30との間に、薄い金属(例えばSUS等)製のダイアフラム40を介在させた状態で、コネクタケース10とハウジング30とが組み付けられている。それにより、ダイアフラム40よって、圧力導入孔31の一端が気密に封止されている。
具体的に、このハウジング30は、図1に示されるように、その端部33をコネクタケース10の一端部にかしめることによって、コネクタケース10と固定され一体化されている。
こうしてコネクタケース10とハウジング30とをダイアフラム40を介して組み付けることにより、コネクタケース10、ハウジング30およびダイアフラム40によって、圧力検出室50が区画されて形成されている。
この圧力検出室50には圧力伝達媒体であり封入液であるオイル(フッ素オイル等)51が充填され封入されている。
このオイル51の封入により、凹部11にはセンサ素子20及びワイヤ13等の電気接続部分を覆うようにオイル51が充填され、さらに、オイル51はダイアフラム40により覆われて封止された形となる。
このような圧力検出室50を構成することにより、圧力導入孔31から導入された圧力は、ダイアフラム40、オイル51を介して、圧力検出室50内のセンサ素子20に印加されることになる。
[Oリングによるシール構成等]
ここで、本実施形態の圧力センサS1においては、圧力検出室50の外周囲においてコネクタケース10とダイアフラム40の外周部との間に、Oリング60が介在している。このOリング60は、たとえばシリコンゴム等の弾性材料よりなる。
そして、このOリング60と、コネクタケース10、ダイアフラム40およびハウジング30との間でシールがなされることにより、ダイアフラム40を境として圧力検出室50のシール、および、圧力検出室50とは反対側の圧力導入孔31すなわち測定媒体のシールが実現されている。
ここにおいて、図2は、図1に示される圧力センサS1におけるOリング60周辺のシール構造を拡大して示す図である。
図2に示されるように、コネクタケース10とダイアフラム40の外周部との間に介在するOリング60に対して、それぞれ、コネクタケース10、ハウジング30およびダイアフラム40が接触している。
ここで、コネクタケース10におけるOリング60と接触している面10aを、コネクタケース10側のOリング接触面10aとし、ダイアフラム40におけるOリング60と接触している面40aを、ダイアフラム40側のOリング接触面40aとする。
また、第2のケースであるハウジング30も、Oリング60と接触するOリング接触面30aを有する。このハウジング30側のOリング接触面30aは、ダイアフラム40側のOリング接触面40aの外周に位置し且つ当該Oリング接触面40aとは直交する方向に延びる壁面30aである。
ここで、ダイアフラム40側のOリング接触面40aとハウジング30の壁面30aとが直交することとは、これら両面30a、40aが完全に直角であることに限定されるものではなく、たとえば、直角よりも+10°程度大きい鈍角である場合までも含むものである。
また、第1のケースであるコネクタケース10側のOリング接触面10aは、図2の視点から見たとき、すなわちOリング60の径方向断面に沿った断面から見たとき、上記3つのOリング接触面10a、30a、40aを3辺とする三角形状となるように、ダイアフラム40側のOリング接触面40aとハウジング30の壁面30aに対して傾斜した面としている。
そして、図2に示されるように、コネクタケース10側のOリング接触面10a、ダイアフラム40側のOリング接触面40aおよびハウジング30の壁面30aの3面にてOリング60によるシールが行われている。
つまり、図2中の矢印に示されるように、Oリング60には、コネクタケース10側のOリング接触面10a、ダイアフラム40側のOリング接触面40aおよびハウジング30の壁面30aの3面から押力が加わっており、これら3面10a、30a、40aとOリング60との間でシールがなされている。
この押力は、上述したコネクタケース10とハウジング30との組み付け力(本例では、かしめ力)により、発揮されるものである。
このシール構成について、詳しく言うならば、圧力検出室50すなわち圧力伝達媒体としてのオイル51は、コネクタケース10側のOリング接触面10aおよびダイアフラム40側のOリング接触面40aの2面でシールされることで、圧力検出室50外へのオイル51の流出が防止されている。
一方、測定媒体は、ダイアフラム40側のOリング接触面40aおよびハウジング30の壁面30aの2面でシールされることで、圧力導入孔31側からダイアフラム40を挟んでこれとは反対側のセンサ外部へ、測定媒体が流出してしまうのを防止するようにしている。
そして、コネクタケース10側のOリング接触面10aは、図2に示されるように、ダイアフラム40側のOリング接触面40aとハウジング30の壁面30aに対して傾斜した面となっていることにより、コネクタケース10とハウジング30との組み付け力によって、上記した3面とOリング60との間の押力を適切に作用させている。
このコネクタケース10側のOリング接触面10aの傾斜角度は、特に限定するものではなく、ダイアフラム40側のOリング接触面40aに対して45°を中心に、任意の角度とすることができる。
また、ダイアフラム40の径は、Oリング60の直径よりも大きいものとすることが好ましい。それによって、ダイアフラム40は、Oリング60との接触面40aを適切に確保することができる。
[製造方法等]
次に、上記圧力センサS1の製造方法について述べる。
ターミナル12がインサート成形されたコネクタケース10を用意する。シリコン系樹脂等よりなる接着剤を用いて、コネクタケース10の凹部11内へセンサ素子20を台座21を介し接着固定する。
そして、凹部11内へシール剤14を注入し、シール剤14を、凹部11の底面まで行き渡らせる。ここで、シール剤14がセンサ素子20の表面に付着しないように、注入量を調整する。
続いて、注入したシール剤14を硬化させる。そして、ワイヤボンディングを行って、各ターミナル12の一端部とセンサ素子20とをボンディングワイヤ13で結線する。
そして、センサ素子20側を上にしてコネクタケース10を配置し、コネクタケース10にOリング60を搭載配置し、コネクタケース10の上方から、ディスペンサ等によりフッ素オイル等よりなるオイル51を、凹部11へ一定量注入する。
続いて、凹部11およびOリング60の上にダイアフラム40を載せ、さらにハウジング30を載せる。この状態のものを真空室に入れて真空引きを行い圧力検出室40内の余分な空気を除去する。
次に、ハウジング30の端部33をコネクタケース10の一端側にかしめることにより、ハウジング30とコネクタケース10とを一体化する。こうして、コネクタケース10とハウジング30との組合せ固定がなされ、上記図1に示す圧力センサS1が完成する。
かかる圧力センサS1の基本的な圧力検出動作について述べる。
圧力センサS1は、例えば、ハウジング30のネジ部32を介して、車両におけるエアコンの冷媒配管系の適所に取り付けられる。そして、該配管内の圧力がハウジング30の圧力導入孔31より圧力センサS1内に導入される。
すると、導入された圧力がダイアフラム40から圧力検出室50内のオイル51を介して、センサ素子20の表面すなわち受圧面に印加される。そして、印加された圧力に応じた電気信号がセンサ信号として、センサ素子20から出力される。
このセンサ信号は、センサ素子20からワイヤ13、ターミナル12を介して、上記外部回路へ伝達され、冷媒配管の冷媒圧力が検出される。このようにして、圧力センサS1における圧力検出が行われる。
[特徴点等]
ところで、本実施形態によれば、コネクタケース(第1のケース)10と測定媒体を導入するためのハウジング(第2のケース)30とを備え、コネクタケース10とハウジング30との間にダイアフラム40を介在させた状態でコネクタケース10とハウジング30とを組み付けることにより、コネクタケース10、ハウジング30およびダイアフラム40によって圧力検出室50が区画されて形成されており、圧力検出室50内にはセンサ素子20が設けられており、ダイアフラム40における圧力検出室50とは反対側の面には、第2のケース30に導入された測定媒体による圧力が印加されるようになっている圧力センサS1において、次のような特徴点を有するものである。
・コネクタケース10とダイアフラム40の外周部との間には、Oリング60が介在しており、このOリング60とコネクタケース10およびダイアフラム40とが接触していること。
・ハウジング30は、ダイアフラム40側のOリング接触面40aの外周に位置し且つダイアフラム40のOリング接触面40aとは直交する方向に延びる壁面30aを有し、この壁面30aとOリング60とが接触していること。
・コネクタケース10側のOリング接触面10aは、Oリング60の径方向断面に沿った断面から見たときに、コネクタケース10側のOリング接触面10aとダイアフラム40側のOリング接触面40aとハウジング30の壁面30aとを3辺とする三角形状となるように傾斜した面であること。
コネクタケース10側のOリング接触面10a、ダイアフラム40側のOリング接触面40aおよびハウジング30の壁面30aの3面にて、Oリング60によるシールが行われていること。
これらの点を特徴としている本実施形態の圧力センサS1によれば、Oリング60は、コネクタケース10側のOリング接触面10a、ダイアフラム40側のOリング接触面40aおよびハウジング30の壁面30aの3面に接しており、これら3面10a、30a、40aにてOリング60によるシールが行われているため、ダイアフラム40を境として測定媒体側(圧力導入孔31側)と圧力検出室50側との間のシールが適切に行われている。
このように、本実施形態によれば、圧力検出室50のシールと測定媒体のシールとを、従来のように別個の部位に設けた2つのシール構造ではなく、共通した1個のOリング60によって適切に実現することができる。
つまり、本実施形態によれば、2つのケース10、30の間にダイアフラム40を介在させることでシールされた圧力検出室50を形成し、圧力検出室50とは反対側のダイアフラム40の面に測定媒体が導入される圧力センサS1において、圧力検出室50のシールと測定媒体のシールとを簡単なシール構造にて実現することができる。
それによって、本実施形態によれば、小型で安価な圧力センサS1を提供することができる。
[変形例]
ここで、本実施形態の種々の変形例について、図3、図4、図5、図6を参照して述べる。これら図3〜図6は、上記図2に示される断面に対応した断面にて、変形例の構成を示す概略断面図である。
図3に示される第1の変形例および図4に示される第2の変形例では、上記圧力センサS1において、コネクタケース(第1のケース)10側のOリング接触面10aを、段差を有した面としたものである。
なお、段差を有した面としては、これら図3および図4に示され例に限定されるものではなく、それ以外にも、たとえば、階段状の面、ギザギザ形状の凹凸面や波打ち形状の凹凸面などの場合でもかまわない。
また、図5に示される第3の変形例では、上記圧力センサS1において、コネクタケース10側のOリング接触面10a、ダイアフラム40側のOリング接触面40aおよびハウジング30の壁面30aの3面を、凹形状を有する円弧面としたものである。
ここで、円弧面は、Oリング60の線径よりも大きい径を有するものとする。また、このような円弧面は、各接触面10a、30a、40aを型加工したり、切削加工するなどにより容易に形成できるものである。
このように、Oリング60と接触する各接触面10a、30a、40aを凹形状を有すし且つOリング60の線径よりも大きい径を有する円弧面とすれば、当該接触面10a、30a、40aが平坦な面の場合に比べて、当該接触面10a、30a、40aとOリング60との接触面積を大きくすることができるため、好ましい。
なお、コネクタケース10側のOリング接触面10a、ダイアフラム40側のOリング接触面40aおよびハウジング30の壁面30aの3面のすべてでなくても、これら3つの接触面10a、30a、40aうちの少なくとも1つの面が、凹形状を有する円弧面であってもよい。
また、図6に示される第4の変形例では、上記圧力センサS1において、Oリング60を保護するバックアップリング65を設けたものである。
このバックアップリング65は、コネクタケース10側のOリング接触面10aとハウジング30における壁面30aとの隙間を埋めるように、当該隙間とOリング60との間に、設けられている。
このバックアップリング65は、たとえば4フッ化エチレン樹脂等の樹脂材料からなるものである。なお、図示例では、バックアップリング65は径方向断面が四角形であるが、これに限定されるものではない。
測定媒体側すなわち圧力導入孔31側からダイアフラム40に高圧が印加されたとき、図6からわかるように、もし、バックアップリング65が無い場合には、Oリング60が押されて、コネクタケース10側のOリング接触面10aとハウジング30の壁面30aとの隙間にOリング60の一部が入り込み、Oリング60の劣化を招きやすい。
しかし、本変形例のように、バックアップリング65を設ければ、そのような問題を回避することができ、センサの高耐圧化を図ることができることから、好ましい。
(他の実施形態)
なお、圧力検出室50には、オイル51が封入されていなくてもよい。つまり、ダイアフラム40を介して圧力検出室50内のセンサ素子20に測定圧力が印加されればよく、圧力検出室50内の圧力伝達媒体としては気体等であってもかまわない。
また、第1のケース10や第2のケース30の材質などについても、それぞれ樹脂や金属というように限定されるものではなく、適宜変更可能である。そして、両ケース10、20の結合方法も、上記したかしめに限定されるものではなく、接着、締結等種々の形態が採用可能である。
また、センサ素子20は、上記したダイアフラムが受けた圧力を電気信号に変換し、この電気信号をセンサ信号として出力する半導体ダイヤフラム式のものに限定されるものではない。
ようするに、本発明は、第1のケース10と測定媒体を導入するための第2のケース30とを備え、第1および第2のケース10、30の間にダイアフラム40を介在させた状態で両ケース10、30を組み付けることにより、第1のケース10、第2のケース30およびダイアフラム40によって圧力検出室50が区画形成されており、ダイアフラム40における圧力検出室50とは反対側の面に、第2のケース30に導入された測定媒体による圧力が印加されるようになっている圧力センサであれば、適用可能である。
そして、その適用例についても、自動車に搭載され自動車のエアコンの冷媒配管内の冷媒圧力を検出するものに限定されるものではないことは、もちろんである。
以上述べてきたように、本発明は、2つのケース10、30の間にダイアフラム40を介在させることでシールされた圧力検出室50を形成し、圧力検出室50とは反対側のダイアフラム40の面に測定媒体が導入される圧力センサS1において、コネクタケース10側のOリング接触面10a、ダイアフラム40側のOリング接触面40aおよびハウジング30の壁面30aの3面にて、1つのOリング60によるシールを行うようにしたことを要部とするものである。
つまり、上述したように、ネクタケース10とダイアフラム40の外周部との間に介在するOリング60は、コネクタケース10、ハウジング40およびダイアフラム40と接触しており、Oリング60の径方向断面に沿った断面から見たときに、3つの接触面10a、30a、40aをがコネ3辺とする三角形状となっており、これら3つの接触面10a、30a、40aにて、Oリング60によるシールが行われていることを要部としており、それによって、圧力検出室50のシールと測定媒体のシールとを簡単なシール構造にて実現し、小型で安価な圧力センサを提供できるようにしたものである。
そして、それ以外の部分については、上記実施形態に述べられていることに限定されるものではなく、適宜設計変更可能であることはもちろんである。
本発明の実施形態に係る圧力センサの全体概略を示す断面図である。 図1に示される圧力センサにおけるOリング周辺のシール構造の拡大図である。 上記実施形態の第1の変形例としてのOリング周辺のシール構造を示す概略断面図である。 上記実施形態の第2の変形例としてのOリング周辺のシール構造を示す概略断面図である。 上記実施形態の第3の変形例としてのOリング周辺のシール構造を示す概略断面図である。 上記実施形態の第4の変形例としてのOリング周辺のシール構造を示す概略断面図である。
符号の説明
10…第1のケースとしてのコネクタケース、
10a…コネクタケース側のOリング接触面、20…センサ素子、
30…第2のケースとしてのハウジング、
30a…ハウジング側のOリング接触面としてのハウジングの壁面、
40…ダイアフラム、40a…ダイアフラム側のOリング接触面、
50…圧力検出室、60…Oリング、65…バックアップリング。

Claims (4)

  1. 第1のケース(10)と測定媒体を導入するための第2のケース(30)とを備え、
    前記第1のケース(10)と前記第2のケース(30)との間にダイアフラム(40)を介在させた状態で前記第1のケース(10)と前記第2のケース(30)とを組み付けることにより、前記第1のケース(10)、前記第2のケース(30)および前記ダイアフラム(40)によって圧力検出室(50)が区画されて形成されており、
    前記圧力検出室(50)内にはセンサ素子(20)が設けられており、
    前記ダイアフラム(40)における前記圧力検出室(50)とは反対側の面には、前記第2のケース(30)に導入された前記測定媒体による圧力が印加されるようになっている圧力センサにおいて、
    前記第1のケース(10)と前記ダイアフラム(40)の外周部との間には、Oリング(60)が介在し、このOリング(60)と前記第1のケース(10)および前記ダイアフラム(40)とが接触しており、
    前記第2のケース(30)は、前記ダイアフラム(40)側のOリング接触面(40a)の外周に位置し且つ当該Oリング接触面(40a)とは直交する方向に延びる壁面(30a)を有し、この壁面(30a)と前記Oリング(60)とが接触しており、
    前記第1のケース(10)側のOリング接触面(10a)は、前記Oリング(60)の径方向断面に沿った断面から見たとき、前記第1のケース(10)側のOリング接触面(10a)と前記ダイアフラム(40)側のOリング接触面(40a)と前記第2のケース(30)の壁面(30a)とを3辺とする三角形状となるように傾斜した面であり、
    前記第1のケース(10)側のOリング接触面(10a)、前記ダイアフラム(40)側のOリング接触面(40a)および前記第2のケース(30)の前記壁面(30a)の3面にて、前記Oリング(60)によるシールが行われていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記第1のケース(10)側のOリング接触面(10a)は、段差を有した面であることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記第1のケース(10)側のOリング接触面(10a)、前記ダイアフラム(40)側のOリング接触面(40a)および前記第2のケース(30)の壁面(30a)の3面のうちの少なくとも1つの面は、凹形状を有する円弧面であることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  4. 前記第1のケース(10)側のOリング接触面(10a)と前記第2のケース(30)における壁面(30a)との隙間を埋めるように、当該隙間と前記Oリング(60)との間には、バックアップリング(65)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の圧力センサ。
JP2003405910A 2003-12-04 2003-12-04 圧力センサ Withdrawn JP2005164478A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003405910A JP2005164478A (ja) 2003-12-04 2003-12-04 圧力センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003405910A JP2005164478A (ja) 2003-12-04 2003-12-04 圧力センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005164478A true JP2005164478A (ja) 2005-06-23

Family

ID=34728448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003405910A Withdrawn JP2005164478A (ja) 2003-12-04 2003-12-04 圧力センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005164478A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007121196A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Denso Corp 圧力センサ
US20220349473A1 (en) * 2021-04-29 2022-11-03 Blancpain Sa Depth gauge seal

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007121196A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Denso Corp 圧力センサ
US20220349473A1 (en) * 2021-04-29 2022-11-03 Blancpain Sa Depth gauge seal
JP2022171593A (ja) * 2021-04-29 2022-11-11 ブランパン・エス アー 深度計シール
JP7486541B2 (ja) 2021-04-29 2024-05-17 ブランパン・エス アー 深度計シール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7213463B2 (en) Pressure sensor having liquid in a pressure sensing chamber
KR19990082707A (ko) 압력센서
JP4301048B2 (ja) 圧力センサおよびその製造方法
JP3976015B2 (ja) 圧力センサ
JP2003294558A (ja) 圧力センサ
JP5157797B2 (ja) 圧力センサ
JP5050392B2 (ja) 圧力センサ
JP4699418B2 (ja) 圧力センサ
JP2005164478A (ja) 圧力センサ
JP2002098608A (ja) 圧力センサ
JP4622666B2 (ja) 電子装置
JP2006208088A (ja) 圧力センサおよびその製造方法
JP2005214780A (ja) 圧力センサ
JP4155204B2 (ja) 圧力センサ
JP3835317B2 (ja) 圧力センサ
JP3976014B2 (ja) 圧力センサ
JP2006208087A (ja) 圧力センサ
JP4952271B2 (ja) 圧力センサ
JP2005188958A (ja) 圧力センサ
JP2006023110A (ja) 圧力センサ
JP4848909B2 (ja) 圧力センサ
JP2005207875A (ja) 圧力センサ
JP3617441B2 (ja) センサ装置
JP2009192362A (ja) 圧力センサ
JP2005189072A (ja) 圧力センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20051221

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070607

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070724

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070724

A072 Dismissal of procedure

Effective date: 20071120

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072