JP2006233633A - 除雪機 - Google Patents

除雪機 Download PDF

Info

Publication number
JP2006233633A
JP2006233633A JP2005051400A JP2005051400A JP2006233633A JP 2006233633 A JP2006233633 A JP 2006233633A JP 2005051400 A JP2005051400 A JP 2005051400A JP 2005051400 A JP2005051400 A JP 2005051400A JP 2006233633 A JP2006233633 A JP 2006233633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
auger
unit
operation handle
movable
lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005051400A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4690073B2 (ja
Inventor
Tsutomu Gobosatsuchi
勉 御菩薩池
Fumikichi Kanbara
史吉 神原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2005051400A priority Critical patent/JP4690073B2/ja
Publication of JP2006233633A publication Critical patent/JP2006233633A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4690073B2 publication Critical patent/JP4690073B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning Of Streets, Tracks, Or Beaches (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Handcart (AREA)

Abstract

【課題】 操作性をより一層高めることができる除雪機を提供する。
【解決手段】 除雪機10の操作手段40は、機体前後方向に移動自在に、かつ回動自在に設けた操作ハンドル52と、操作ハンドル52にアームを介して設けた左右のグリップ部55,56と、操作ハンドル52を機体前後方向に移動した際に、そのスライド移動量を検知して制御部42に伝える移動量検知手段61と、操作ハンドル52を回動した際に、その回動量を検知して制御部42に伝える回動量検知手段62とを備える。それぞれの検知手段61,62からの信号に基づいて制御部42から左右の電動モータに制御信号を伝えることで機体の前後進速度や旋回を調整する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、左右の走行部や除雪装置を操作手段で操作し、この操作で左右の走行部や除雪装置を制御する除雪機に関する。
除雪機のなかには、車体の左右側にそれぞれ左右のクローラ走行部を備え、車体の前部にブロアおよびオーガを備え、オーガの上方にシュータを備えたものがある。
この除雪機は、左右のクローラ走行部の回転速度を調整するシフトレバーや、左右のクローラ走行部の一方を停止または逆転させる旋回レバーを備える(例えば、特許文献1参照。)。
一方、除雪機のなかには、後進牽制機構を備えたものがある。この後進牽制機構とは、操向ハンドルの下方に後進牽制バーを設け、この後進牽制バーに操作者の身体が当たったとき、後進走行状態を停止状態に切り換えるものである(例えば、特許文献2参照。)。
特開平11−13034号公報 特開昭64―71909号公報
特許文献1の除雪機によれば、シフトレバーで左右のクローラ走行部の回転速度を調整することで除雪機を前後進させ、旋回レバーで、左右のクローラ走行部の一方を停止または逆転することで、除雪機を左右に旋回させる。
シフトレバーや旋回レバーを操作して除雪機を前進させることで、積雪をオーガで車体中央に掻き寄せ、掻き寄せた雪をブロアで跳ね上げ、跳ね上げた雪をシュータで所望位置まで投雪する。
一方、特許文献2の後進牽制機構によれば、機体後進時に、後進牽制バーが待機位置からスイング移動すると、走行クラッチレバーが回動する。これにより、クラッチを「切」状態にして機体を停止させる。
ところで、特許文献1の除雪機は、シフトレバーを機体幅方向の略中央に配置し、旋回レバーを機体外側近傍に配置している。すなわち、シフトレバーと旋回レバーとは比較的離れた位置に配置されている。
この除雪機の稼働中に、例えば、シフトレバーの操作後に旋回レバーを操作する場合に、作業者は、シフトレバーから手を離して旋回レバーに持ち替える。
しかし、シフトレバーと旋回レバーとは互いに離れた位置に配置されている。そこで、作業者は、操作を円滑におこなうために、シフトレバーから旋回レバーまで手を迅速に移す必要があり、そのことが除雪機の操作性を高める妨げになっていた。
さらに、通常の除雪機は、シフトレバーなどが操作ハンドルから比較的離れて設けられているので、操作の円滑性を高めるという観点において改良の余地が残されていた。
加えて、除雪機のなかには、旋回操作レバーやボタンを操作して、除雪機(実機)を旋回させる際に、旋回操作が実機の旋回挙動と一致しないものがある。
このため、良好な操作フィーリングを得ることが難しく、操作フィーリングを高めるという観点において改良の余地が残されていた。
一方、特許文献2の後進牽制機構は、操作部に加えて、後進牽制バーや、後進牽制バーをスイング自在に支える支持機構などの部材が必要となり、部品点数の削減の観点において改良の余地が残されていた。
本発明は、操作性をより一層高めることができ、かつ部品点数を増やさずに後進牽制機構を備えることができる除雪機を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、機体の左右側にそれぞれ走行部を備え、左右の走行部の回転速度をそれぞれ調整する電動モータを備え、電動モータを制御する制御部を備え、この制御部に操作信号を伝える操作手段を備え、前記機体の前部に雪を除去する除雪装置を備えた除雪機であって、前記操作手段は、前記機体後部から後方に延び、機体前後方向に移動自在に、かつ回動自在に設けた操作ハンドルと、この操作ハンドルに左右のアームを介して設け、左右の手で把持可能な左右のグリップ部と、左右のグリップ部で前記操作ハンドルを機体前後方向に移動した際に、操作ハンドルの移動量を検知して前記制御部に伝える移動量検知手段と、左右のグリップ部で前記操作ハンドルを回動した際に、操作ハンドルの回動量を検知して前記制御部に伝える回動量検知手段と、を備え、前記移動量検知手段からの信号に基づいて前記制御部から前記左右の電動モータに制御信号を伝えることで、前記機体の前後進速度を調整し、前記回動量検知手段からの信号に基づいて前記制御部から前記左右の電動モータに制御信号を伝えることで、前記機体の旋回を調整することを特徴とする。
操作ハンドルを機体前後方向に移動自在に、かつ回動自在に備え、この操作ハンドルに左右のグリップ部を設けた。左右のグリップ部で操作ハンドルを機体前後方向に移動し、かつ回動することが可能になる。
そして、左右のグリップ部で、操作ハンドルを機体前後方向に移動させて、この移動に対応させて機体の前後進速度を制御するようにした。
さらに、左右のグリップ部で、操作ハンドルを回動させて、この回動に対応させて機体の旋回を制御するようにした。
このように、操作手段の操作ハンドルを多機能化することで、左右のグリップ部を握ったままの状態で、機体を前後方向に移動させ、旋回させることが可能になる。
これにより、左右のグリップ部を持ち替えずに、機体の前後進操作や、機体の旋回操作をおこなうことができ、それぞれの操作を迅速におこなうことができる。
さらに、除雪機(実機)を前後進させる場合や、実機を旋回させる場合に、前後進操作や、旋回操作が、実機の前後進/旋回挙動と一致するので、操作フィーリングを高めることができる。
加えて、操作ハンドルを機体後方向に移動させて、除雪機を後進させている際に、作業者が左右のグリップ部に当たったとき、操作ハンドルが前方の中立位置まで移動して後進状態を停止状態に切り換えることができる。
すなわち、操作ハンドルや左右のグリップ部などの操作手段を、いわゆる後進牽制機構として兼用することができる。
請求項2は、前記左右のグリップ部の一方に設けられ、前記除雪装置の姿勢を調整する姿勢操作部と、この姿勢操作部を操作した際に、姿勢操作部の操作を検知して前記制御部に伝える姿勢検知部と、前記左右のグリップ部の他方に設けられ、前記オーガを可動する可動状態と、オーガを停止する停止状態とに切り替え可能なオーガ可動/停止操作部と、このオーガ可動/停止操作部を操作した際に、オーガ可動/停止操作部の操作を検知して制御部に伝えるオーガ可動/停止検知部と、を備え、前記姿勢操作部を操作することで前記除雪装置の姿勢を調整し、オーガ可動/停止操作部を操作することで前記オーガを可動する可動状態と、オーガを停止する停止状態とに切り替えることを特徴とする。
左右のグリップ部の一方に、除雪装置の姿勢を調整する姿勢操作部を設けた。よって、一方のグリップ部を握ったままの状態で、姿勢操作部を操作することが可能になる。
これにより、一方のグリップ部を持ち替えずに、除雪装置の姿勢を調整する操作をおこなうことで、この姿勢調整操作を迅速におこなうことができる。
一方、左右のグリップ部の他方に、オーガを可動する可動状態と、オーガを停止する停止状態とに切り替え可能なオーガ可動/停止操作部を設けた。よって、他方のグリップ部を握ったままの状態で、オーガ可動/停止操作部を操作することが可能になる。
これにより、他方のグリップ部を持ち替えずに、オーガを可動する可動状態と、オーガを停止する停止状態とに切り替える操作をおこなうことで、この切替え操作を迅速におこなうことができる。
請求項1に係る発明では、左右のグリップ部を持ち替えずに、前後進操作や旋回操作を迅速におこなうことで、操作性をより一層高めることができるという利点がある。
さらに、請求項1に係る発明では、操作ハンドルや左右のグリップ部などの操作手段を後進牽制機構として兼用することができるので、後進牽制機構を部品点数を増やさずに備えることができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、一方のグリップ部を持ち替えずに、除雪装置の姿勢を調整する操作を迅速におこなうことで、操作性をより一層高めることができるという利点がある。
さらに、請求項2に係る発明では、他方のグリップ部を持ち替えずに、オーガを可動する可動状態と、オーガを停止する停止状態とに切り替える操作を迅速におこなうことで、操作性をより一層高めることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示す。
図1は本発明に係る除雪機を示す斜視図、図2は本発明に係る除雪機を示すブロック図である。
除雪機10は、機体11の左右側にそれぞれ左右の走行部12,13を備え、左走行部12の回転速度を調整する左電動モータ15を備え、右走行部13の回転速度を調整する右電動モータ16を備え、機体11にエンジン(原動機)17を搭載し、このエンジン17の動力で駆動するロータリ除雪装置(除雪装置)18を機体11の前部に備える。
右走行部13は、前部の駆動輪13aと後部の遊動輪13bとにクローラベルト13cを巻き掛け、駆動輪13aを右電動モータ16で正逆転させるクローラ式の走行部である。
左走行部12は、右走行部13と左右対称の部材であり、構成部材に同一符号を付して説明を省略する。
ロータリ除雪装置18は、エンジン17の出力軸19にクラッチ部21を介して駆動軸22を連結し、駆動軸22をオーガハウジング23内に延ばしてブロア24およびオーガ25に連結し、オーガハウジング23のうち、ブロア24の上方の部位にシュータ26を旋回自在に設け、シュータ26の頂部に上下方向に揺動自在にヘッド部27を備える。
さらに、除雪機10は、出力軸19と駆動軸22とをクラッチ部21で断続可能とし、オーガ25を昇降用アクチュエータ31で昇降可能とするとともに、ローリング用アクチュエータ32でローリング可能とし、シュータ26を旋回用アクチュエータ33で旋回可能とするとともに、シュータ26のヘッド部27を揺動用アクチュエータ34で上下方向に揺動可能としたものである。
加えて、除雪機10は、機体11の後部に操作盤38を備え、操作盤38に操作手段40を備え、この操作手段40から出力された信号に基づいて、左右の電動モータ15,16および各々のアクチュエータ31,32,33,34を制御するための制御信号を出力する制御部42を備え、操作盤38の左側寄りの部位38aにスロットルレバー48を備える。
具体的には、制御部42は、左右の電動モータ15,16に正逆回転や回転数を制御する信号を伝えるものである。
また、制御部42は、昇降用アクチュエータ31にオーガ25を昇降させる信号を伝えるものである。
さらに、制御部42は、ローリング用アクチュエータ32にオーガ25をローリングさせる信号を伝え、旋回用アクチュエータ33にシュータ26を昇降させる信号を伝え、揺動用アクチュエータ34にシュータ26のヘッド部27を上下方向に揺動させる信号を伝えるものである。
操作手段40は、操作盤38(機体後部)内に本体部51を固定部材(図示せず)を介して取り付け、この本体部51から後方に延びた操作ハンドル52を備え、この操作ハンドル52に左右のアーム53,54を介して左右のグリップ部55,56をそれぞれ備える。
スロットルレバー48は、スロットルバルブ(図示せず)にワイヤを介して連結されている。スロットルレバー48を操作することで、前記スロットルバルブの開度を調整して、エンジン17の回転数を制御する。
この除雪機10によれば、操作手段40の左右のグリップ部55,56を左右の手で握り、機体11を前進させながらオーガ25で雪を機体中央に掻き集め、掻き集めた雪をシュータ26で投雪する。
この際、シュータ26を旋回させることで雪の投雪方向を調整し、ヘッド部27を上下方向に揺動することで雪の投雪距離を調整する。
図3は本発明に係る除雪機の操作手段の外部構成を示す斜視図、図4は本発明に係る除雪機の操作手段の内部構成を示す斜視図である。
操作手段40は、操作盤38の内部にケーシング58を固定部材(図示せず)を介して取り付けた本体部51と、操作盤38の後部(機体後部)38bから後方に延び、機体前後方向に移動自在に、かつ回動自在に設けた操作ハンドル52と、この操作ハンドル52に左右のアーム53,54を介して設け、左右の手で把持可能な左右のグリップ部55,56と、左右のグリップ部55,56で操作ハンドル52を機体前後方向に移動した際に、操作ハンドル52のスライド移動量(移動量)を検知して制御部42(図2参照)に伝える移動量検知手段61と、左右のグリップ部55,56で操作ハンドル52を回動した際に、操作ハンドル52の回動量を検知して制御部42に伝える回動量検知手段62とを備える。
移動量検知手段61からの信号に基づいて制御部42から左右の電動モータ15,16(図2参照)に制御信号を伝えることで、機体11(図2参照)の前後進速度を調整する。
さらに、回動量検知手段62からの信号に基づいて制御部42から左右の電動モータ15,16に制御信号を伝えることで、機体11の旋回を調整する。
また、操作手段40は、右グリップ部(左右のグリップ部の一方)56の右頂部64に設けられ、ロータリ除雪装置18(図2参照)の姿勢を調整する姿勢操作部65と、この姿勢操作部65を操作した際に、姿勢操作部65の操作を検知して制御部42に伝える姿勢検知部66と、左グリップ部(左右のグリップ部の他方)55の左頂部68に設けられ、オーガ25(図2参照)を可動する可動状態と、オーガ25を停止する停止状態とに切り替え可能なオーガ可動/停止操作部71と、このオーガ可動/停止操作部71を操作した際に、オーガ可動/停止操作部71の操作を検知して制御部42に伝えるクラッチ検知部(オーガ可動/停止検知部)72とを備える。
姿勢操作部65を操作することでロータリ除雪装置18の姿勢を調整し、オーガ可動/停止操作部71を操作することでオーガ25を可動する可動状態と、オーガ25を停止する停止状態とに切り替える。
さらに、操作手段40は、左グリップ部55の周壁に走行準備レバー74を備える。
走行準備レバー74は、図示のオフ位置の状態において、支持ピン75を軸にして矢印Cの如く回動するように操作力をかけることでオン位置まで回動するレバーである。
また、オン位置の走行準備レバー74から操作力を解除することで、図示しないリターンスプリングのばね力でオフ位置に復帰するレバーである。
ケーシング58は、略矩形状の下筐体77および矩形状の上筐体78を一体に組み合わせることで、移動量検知手段61や回動量検知手段62を収納する空間79を形成する収納容器である。
下筐体77は、底部81を略矩形状に形成し、底部81の周縁に沿わせて下周壁82を形成し、下周壁82のうち、前周壁82aの略中央に前軸受け部83の下半分を受け入れる前凹部(図示せず)を形成し、下周壁82のうち、後周壁82bの略中央に後軸受け部84の下半分を受け入れる後凹部(図示せず)を形成したものである。
上筐体78は、下筐体77と同様に、天井部86を略矩形状に形成し、天井部86の周縁に沿わせて上周壁87を形成し、上周壁87のうち、前周壁87aの略中央に前軸受け部83の上半分を受け入れる前凹部(図示せず)を形成し、上周壁87のうち、後周壁(図示せず)の略中央に後軸受け部84の上半分を受け入れる後凹部(図示せず)を形成したものである。
下周壁82および上周壁87を突き合わせて一体化することで、下周壁82の前凹部と上周壁87の前凹部とに前軸受け部83を取り付け、下周壁82の後凹部と上周壁87の後凹部とに後軸受け部84を取り付ける。
前後の軸受け部83,84で、操作ハンドル52を機体前後方向に移動自在に、かつ軸線88を軸に左右方向に回動自在に支持する。
操作ハンドル52は、外周に一対のスライド溝91(一方のスライド溝91は図5参照)が機体前後方向に延びるように同軸上に形成され、後端部52aにベース92が取り付けられている。
ベース92の左側壁から左アーム53を左側に向けて延ばし、左アーム53の端部から左グリップ部55を略上方に向けて延ばす。
ベース92の右側壁から右アーム54を右側に向けて延ばし、右アーム54の端部から右グリップ部56を上方に向けて延ばす。
左グリップ部55を左手で把持し、右グリップ部56を右手で把持した様態で、左右のグリップ部55,56を機体前後方向に移動することで、操作ハンドル52を機体前後方向に移動する。
また、左右のグリップ部55,56を、操作ハンドル52を軸に時計回り方向あるいは反時計回り方向に移動することで、操作ハンドル52を軸線88を中心にして左右方向に回動する。
図4に示すように、操作ハンドル52には、移動量検知手段61および回動量検知手段62が設けられている。
移動量検知手段61は、操作ハンドル52の機体前後方向への移動量を検知する移動量検知ポテンショメータ94を備え、この移動量検知ポテンショメータ94を操作するL形操作レバー95を備え、操作ハンドル52を中立位置に戻す中立復帰部材96を備える。
移動量検知ポテンショメータ94は、下筐体77の底部81に移動量検知部98がボルト止めされ、移動量検知部98からレバー99が機体前方に向けて突出されている。
このレバー99にL形操作レバー95を連結する。L形操作レバー95は、基端部95aをビス97で底部81に回動自在に取り付け、基端部95aから長脚95bを操作ハンドル52に向けて延ばし、基端部95aから短脚95cをレバー99に向けて延ばすことで略L形に形成した部材である。
基端部95aを底部81にビス97で回動自在に設けることで、L形操作レバー95をビス97を軸にして揺動自在に支持する。
長脚95bを、一対のリブ101,101に載置することで、長脚95bが下方に撓むことを防止する。一対のリブ101,101の前部に前ストッパ101a,101aを設け、一対のリブの後部に後ストッパ101b,101bを設ける。
長脚95bが前ストッパ101a,101aに当接することで、操作ハンドル52の機体前方への移動を規制する。
長脚95bが後ストッパ101b,101bに当接することで、操作ハンドル52の機体後方への移動を規制する。
長脚95bの先端部95dに支え突起104(図5参照)を上方に向けて延ばし、支え突起104に係止ピン105(図5参照)を立設し、この係止ピン105をガイド溝106にスライド自在に嵌合する
ガイド溝106は、スライダ123の外周壁のうち、底部81に臨む部位に、軸線88に直交させて形成された湾曲状の溝である。スライダ123については図5で後述する。
一方、短脚95cの先端部を連結ピン107を介してレバー99に連結する。
操作ハンドル52に中立復帰部材96を備える。中立復帰部材96は、操作ハンドル52に固定部材108をボルト止めし、固定部材108の左係止部111(図5参照)と左ビス112に左リターンスプリング113がかけ渡され、固定部材108の右係止部114と右ビス115に右リターンスプリング116がかけ渡されている。
左112ビスは、底部81の左側部81a近傍にボスを介してねじ結合されている。
右ビス115は、底部81の右側部81b近傍にボスを介してねじ結合されている。
移動量検知手段61によれば、操作ハンドル52を機体前後方向に矢印Aの如く移動することで、ガイド溝106(図5参照)に嵌合した係止ピン105が、操作ハンドル52とともに機体前後方向に移動する。
L形操作レバー95がビス97を軸にして時計回り方向あるいは反時計回り方向に回動し、短脚95cでレバー99を移動させる。
レバー99の移動を移動量検知部98で検知し、検知信号を制御部42(図2参照)に伝える。
図5は図4の5−5線断面図である。
回動量検知手段62は、操作ハンドル52の回動量を検知する回動量検知ポテンショメータ121を備え、この回動量検知ポテンショメータ121を操作する一対の操作レバー122,122を備え、操作レバー122を操作ハンドル52に取り付けるスライダ123を備え、操作ハンドル52を中立位置に戻す中立復帰部材96を備える。
なお、中立復帰部材96は、移動量検知手段61の中立復帰部材96を兼用する部材である。
回動量検知ポテンショメータ121は、下筐体77の底部81にプレート124を介して回動量検知部125(図4参照)がボルト止めされ、回動量検知部125からレバー126が上方に向けて突出されている。
このレバー126に操作レバー122の右端部をピン127を介して回動自在に連結し、操作レバー122の左端部をピン128を介してスライダ123に連結する。
スライダ123は、操作ハンドル52に環状体131をスライド自在に嵌め込み、環状体131の内周に設けた一対の突起132,132を、操作ハンドル52のスライド溝91にそれぞれスライド自在に嵌合したものである。
よって、スライダ123は、操作ハンドル52の軸線88(図4参照)方向にスライド移動が可能で、かつ、操作ハンドル52とともに軸線88を中心にして回動可能な部材である。
回動量検知手段62によれば、操作ハンドル52を軸線88を中心にして回動することで、操作ハンドル52とともにスライダ123が回動する。
スライダ123の回動で操作レバー122が矢印B方向に移動し、レバー126を左右方向にスイング移動させる。
レバー126の移動量を回動量検知部125(図4参照)で検知し、検知信号を制御部42(図2参照)に伝える。
図3〜図5で説明したように、操作ハンドル52を機体前後方向に移動自在に、かつ回動自在に備え、この操作ハンドル52に左右のグリップ部55,56を設けた。左右のグリップ部55,56で操作ハンドル52を機体前後方向に移動し、かつ回動することが可能になる。
そして、左右のグリップ部55,56で、操作ハンドル52を機体前後方向に移動させて、この移動に対応させて機体11の前後進速度を制御するようにした。
さらに、左右のグリップ部55,56で、操作ハンドル52を回動させて、この回動に対応させて機体11の旋回を制御するようにした。
このように、操作手段40の操作ハンドル52を多機能化することで、左右のグリップ部55,56を握ったままの状態で、機体11を前後方向に移動させ、旋回させることが可能になる。
これにより、左右のグリップ部55,56を持ち替えずに、機体11の前後進操作や、機体11の旋回操作をおこなうことができ、それぞれの操作を迅速におこなうことができる。
加えて、左右のグリップ部55,56の移動方向や旋回方向に対応させて機体11の前後進の制御や、旋回方向を制御することで、除雪機10(図1参照)の前後進/旋回挙動に合わせた操作が可能になる。
特に、実機(除雪機)10の旋回挙動と旋回操作フィーリングとに合わせた操作が可能になる。
これにより、除雪機10を操作する際に、操作性の向上が図られ、取扱い性が向上する。
図3、図4に戻って、左グリップ部55は、グリップ本体134が左手で把持可能に形成され、グリップ本体134の周壁に走行準備レバー74を備え、左頂部68が機体前方に向けて張出し、左頂部68にオーガ可動/停止操作部71を備える。
走行準備レバー74は、図3、図4に示すオフ位置において、走行準備検知部76をオフの状態に保つ。
走行準備検知部76がオフの状態において、左右の電磁ブレーキ15a,16aがブレーキ状態に保たれるとともに、クラッチ部が「断」状態に保たれる。
一方、走行準備レバー74を、支持ピン75を軸にして矢印Cの如く回動することで、走行準備検知部76をオンの状態にする。
除雪機10(図1参照)のメインスイッチ(図示せず)がオンの状態において、走行準備レバー74を矢印Cの如く回動することで、走行準備検知部76がオンになる。
走行準備検知部76がオンになることで、左右の電磁ブレーキ15a,16aを解放(非ブレーキ)状態にする。
よって、走行準備レバー74をグリップ本体134に重ね合わせるように握ることで、機体11が走行する。
オーガ可動/停止操作部71は、左頂部68から上方に突出した押しボタン137を備える。クラッチ検知部72は、左頂部68内に内蔵された検知部である。
押しボタン137を押圧することで、クラッチ検知部72を「オン」状態に切り替える。押しボタン137を再度押圧することで、クラッチ検知部72を「オフ」状態に切り替える。
走行準備レバー74を矢印Cの如くオン位置まで回動させて、走行準備検知部76をオンにした状態において、クラッチ検知部72が「オン」状態に切り替わったとき、クラッチ検知部72から、オーガ25を可動させる信号を制御部42(図2参照)に伝える。
この制御部42から、図2に示すクラッチ部21に、クラッチを接続する信号を伝える。クラッチ部21が「続」状態になり、エンジン17の回転をブロア24およびオーガ25に伝え、ブロア24およびオーガ25を回転させる。
一方、クラッチ検知部72が「オフ」状態に切り替わったとき、クラッチ検知部72から、オーガ25を停止させる信号を制御部42に伝える。
この制御部42から、クラッチ部21にクラッチを切る信号を伝える。クラッチ部が「断」状態になり、エンジン17の回転をブロア24およびオーガ25に伝えないようし、ブロア24およびオーガ25を停止させる。
なお、走行準備レバー74が、リターンスプリングのばね力で図3、図4に示すオフ位置に戻った場合にも、走行準備検知部76がオフになり、クラッチ部が「断」状態に保たれる。
右グリップ部56は、グリップ本体141が右手で把持可能に形成され、右頂部64が機体前方に向けて張出し、右頂部64に姿勢操作部65を備える。
姿勢操作部65は、右頂部64のうち、後部エリア64aにオーガ操作部143を備え、前部エリア64bにシュータ操作部144を備える。このシュータ操作部144およびオーガ操作部143は隣接した状態に設けられている。
オーガ操作部143は、一例として、ジョイスティックスイッチであり、オーガ操作レバー146およびオーガ検知部147を備える。
オーガ操作部143によれば、オーガ操作レバー146を機体幅方向や、機体前後方向に移動するように操作した際に、オーガ検知部147から、オーガ25(図2参照)を昇降/ローリングさせる信号を制御部42(図2参照)に伝える。
オーガ操作レバー146には復帰用のばね(図示せず)が設けられている。オーガ操作レバー146から操作力を解除すると、オーガ操作レバー146は復帰用ばねのばね力で中立位置(図示の位置)に復帰する。
シュータ操作部144は、一例として、ジョイスティックスイッチであり、シュータ操作レバー151およびシュータ検知部152を備える。
シュータ操作部152によれば、シュータ操作レバー151を機体幅方向や、機体前後方向に移動するように操作した際に、シュータ検知部152から、シュータ26(図2参照)を旋回させる信号や、ヘッド部27(図2参照)を上下方向に揺動させる信号を制御部42に伝える。
シュータ操作レバー151には復帰用のばね(図示せず)が設けられている。シュータ操作レバー151から操作力を解除すると、シュータ操作レバー151は復帰用ばねのばね力で中立位置(図示の位置)に復帰する。
なお、オーガ操作部143を右頂部64の後部エリア64aに設け、シュータ操作部144を前部エリア64bに設けた理由は以下の通りである。
すなわち、除雪作業中において、オーガ25(図2参照)の昇降操作や、ローリング操作は、シュータ26(図2参照)の旋回操作やヘッド部27の上下揺動操作と比較して操作頻度が高い。
さらに、オーガ操作レバー143は、右手の親指で操作する。すなわち、右グリップ部56を右手で握り、この状態を保ちながら右手の親指でオーガ操作レバー143を操作する。
よって、オーガ操作部143の操作性を考慮すると、使用者が右手で右グリップ部56を握った状態において、オーガ操作部143を右手の親指に近づけることが好ましい。
そこで、オーガ操作部143を後部エリア64aに設けることで、オーガ操作部143を親指の近傍に配置するようにした。
以上説明したように、右グリップ部56に、ロータリ除雪装置18(図1参照)の姿勢を調整する姿勢操作部65としてオーガ操作部143およびシュータ操作部144を設けた。
よって、右グリップ部56を握ったままの状態で、オーガ操作部143およびシュータ操作部144を操作することが可能になる。
これにより、右グリップ部56を持ち替えずに、ロータリ除雪装置18(図1参照)の姿勢を調整する操作をおこなうことで、ロータリ除雪装置18の姿勢調整操作を迅速におこなうことができる。
一方、左グリップ部55に、オーガ25(図2参照)を可動する可動状態と、オーガ25を停止する停止状態とに切り替え可能なオーガ可動/停止操作部71を設けた。
よって、左グリップ部55を握ったままの状態で、オーガ可動/停止操作部71を操作することが可能になる。
これにより、左グリップ部55を持ち替えずに、オーガ25を可動する可動状態と、オーガ25を停止する停止状態とに切り替える操作をおこなうことで、この切替え操作を迅速におこなうことができる。
図6は本発明に係る除雪機の操作手段において前進走行操作の状態を説明する図である。
左右のグリップ部55,56をそれぞれ左右の手で握り、左右のグリップ部55,56を左右のリターンスプリング113,116のばね力に抗して機体前方に矢印の如く押し出す。左右のグリップ部55,56と一体に操作ハンドル52が機体前方に移動する。
操作ハンドル52を機体前後方向に移動することで、ガイド溝106(図5参照)に嵌合した係止ピン105が、操作ハンドル52とともに機体前後方向に移動する。
L形操作レバー95がビス97を軸にして矢印の如く時計回り方向に回動し、短脚95cでレバー99を移動させる。
レバー99の移動を移動量検知部98で検知し、検知信号を制御部42(図2参照)に伝える。
この制御部42から、図2に示す左右の電動モータ15,16に回転数を制御する信号を伝える。操作グリップ部52のスライド移動量に対応させて、左電動モータ15で左走行部12(図2参照)の回転速度を調整するとともに、右電動モータ16で右走行部13(図2参照)の回転速度を調整する。
よって、操作ハンドル52のスライド移動量に対応させて機体11の前進走行速度を調整することができる。
ここで、左右のグリップ部55,56から操作力を解除すると、操作ハンドル52が中立復帰部材96のリターンスプリング113,116で移動前の状態に復帰する。
よって、左右のグリップ部55,56を中立位置に保持し、機体11(図1参照)を停止状態に保つ。
図7は本発明に係る除雪機の操作手段において後進走行操作の状態を説明する図である。
左右のグリップ部55,56をそれぞれ左右の手で握り、左右のグリップ部55,56を左右のリターンスプリング113,116のばね力に抗して矢印の如く機体後方に引く。左右のグリップ部55,56と一体に操作ハンドル52が機体後方に移動する。
操作ハンドル52を機体前後方向に移動することで、ガイド溝106(図5参照)に嵌合した係止ピン105が、操作ハンドル52とともに機体前後方向に移動する。
L形操作レバー95がビス97を軸にして矢印の如く反時計回り方向に回動し、短脚95cでレバー99を移動させる。
レバー99の移動を移動量検知部98で検知し、検知信号を制御部42(図2参照)に伝える。
この制御部42から、図2に示す左右の電動モータ15,16に回転数を制御する信号を伝える。操作グリップ部52のスライド移動量に対応させて、左電動モータ15で左走行部12(図2参照)の回転速度を調整するとともに、右電動モータ16で右走行部13(図2参照)の回転速度を調整する。
よって、操作ハンドル52のスライド移動量に対応させて機体11の後進走行速度を調整することができる。
ここで、左右のグリップ部55,56から操作力を解除すると、操作ハンドル52が中立復帰部材96のリターンスプリング113,116で移動前の状態に復帰する。
よって、左右のグリップ部55,56を中立位置に保持し、機体11(図1参照)を停止状態に保つ。
よって、操作ハンドル52を機体後方向に移動させて、除雪機10(図1参照)を後進させている際に、作業者が左右のグリップ部55,56に当たったとき、操作ハンドル52が前方の中立位置まで移動して後進状態を停止状態に切り換える。
すなわち、操作ハンドル52や左右のグリップ部55,56などの操作手段40を、いわゆる後進牽制機構として兼用することができる。
図8は本発明に係る除雪機の操作手段において左旋回操作の状態を説明する図である。
機体11を前進走行させている状態で、左右のグリップ部55,56を左旋回操作する。
左右のグリップ部55,56を左旋回操作することで、操作ハンドル52を左右のリターンスプリング113,116のばね力に抗して軸線88(図4参照)を中心にして矢印Dの如く回動する。
操作ハンドル52とともにスライダ123が回動し、スライダ123の回動で操作レバー122,122が矢印方向に移動する。操作レバー122,122が矢印方向に移動することで、レバー126が矢印Eの如くスイング移動する。
レバー126の移動量を回動量検知部125(図4参照)で検知し、検知信号を制御部42(図2参照)に伝える。
この制御部42から、図2に示す左電動モータ15に、回転数を減少させる信号、回転を停止させる信号、あるいは回転を逆転させる信号を伝える。
これにより、操作ハンドル52の回動量に対応させて機体11の左旋回を調整することができる。
ここで、左右のグリップ部55,56から操作力を解除すると、操作ハンドル52が中立復帰部材96のリターンスプリング113,116で回動前の状態に復帰する。
よって、左右のグリップ部55,56を中立位置に保持し、機体11(図1参照)は直進走行に戻る。
なお、移動量検知手段61の係止ピン105がガイド溝106にスライド自在に嵌合されている。よって、スライダ123が回動した際に、係止ピン105を静止状態に保つ。
これにより、左右のグリップ部55,56を左旋回操作させた際に、移動量検知手段61が作動することを防止する。
図9は本発明に係る除雪機の操作手段において右旋回操作の状態を説明する図である。
機体11を前進走行させている状態で、左右のグリップ部55,56を右旋回操作する。
左右のグリップ部55,56を右旋回操作することで、操作ハンドル52を左右のリターンスプリング113,116のばね力に抗して軸線88(図4参照)を中心にして矢印Fの如く回動する。
操作ハンドル52とともにスライダ123が回動し、スライダ123の回動で操作レバー122,122が矢印方向に移動する。操作レバー122,122が矢印方向に移動することで、レバー126が矢印Gの如くスイング移動する。
レバー126の移動量を回動量検知部125(図4参照)で検知し、検知信号を制御部42(図2参照)に伝える。
この制御部42から、図2に示す右電動モータ16に、回転数を減少させる信号、回転を停止させる信号、あるいは回転を逆転させる信号を伝える。
これにより、操作ハンドル52の回動量に対応させて機体11の右旋回を調整することができる。
ここで、左右のグリップ部55,56から操作力を解除すると、操作ハンドル52が中立復帰部材96のリターンスプリング113,116で回動前の状態に復帰する。
よって、左右のグリップ部55,56を中立位置に保持し、機体11(図1参照)は直進走行に戻る。
なお、移動量検知手段61の係止ピン105がガイド溝106にスライド自在に嵌合されている。よって、スライダ123が回動した際に、係止ピン105を静止状態に保つ。
これにより、左右のグリップ部55,56を右旋回操作させた際に、移動量検知手段61が作動することを防止する。
次に、除雪機10の作用を図10〜図13に基づいて説明する。
図10(a),(b)は本発明に係る除雪機の操作ハンドルを機体前後方向にスライド移動させる例を説明する図である。
(a)において、左右のグリップ部55,56をそれぞれ左右の手155,156で把持する。左グリップ部55を左手155で把持することで、左手155のうち、一例として中指157で走行準備レバー74をオンの位置に保持する。
左右の手155,156で左右のグリップ部55,56を機体前後方に移動することで、操作ハンドル52を機体前後方向に矢印H−Iの如くスライド移動する。
操作ハンドル52のスライド移動量を移動検知部98で検知する。
(b)において、検知した信号に基づいて制御部42から、左右の電動モータ15,16(図2参照)に回転数を制御する信号を伝える。
よって、操作ハンドル52のスライド移動量に対応させて機体11を矢印J−Kの如く前後進させ、さらに前後進時の走行速度を調整する。
ここで、操作ハンドル52を機体後方向にスライド移動した状態で機体11を後進させている際に、左右のグリップ部55,56が作業者に当たることが考えられる。
この場合、操作ハンドル52がリターンスプリング113,116のばね力で中立位置に保持され、機体11(図1参照)は停止する。
図11(a),(b)は本発明に係る除雪機の操作ハンドルを旋回させる例を説明する図である。
(a)において、左右のグリップ部55,56をそれぞれ左右の手155,156で把持し、左手155の中指157で走行準備レバー74をオンの位置に保持する。
左右のグリップ部55,56で操作ハンドル52を矢印L−Mの如く左右に回動させる。
操作ハンドル52の旋回量を回動量検知部125で検知する。
(b)において、検知した信号に基づいて制御部42から、左右の電動モータ15,16(図2参照)の一方の回転数を減少させる信号、停止させる信号、あるいは逆転させる信号を伝える。
よって、操作ハンドル52の左右の回動量に対応させて機体11を矢印N−Oの如く旋回させ、さらに旋回時の状態を調整する。
図12(a),(b)は本発明に係る除雪機のオーガを制御する例を説明する図である。
(a)において、左右のグリップ部55,56をそれぞれ左右の手155,156で把持し、左手155の中指157で走行準備レバー74をオンの位置に保持する。
左手155の親指158でオーガ可動/停止操作部71の押しボタン137を押圧する。これにより、クラッチ検知部72を「オン」状態に切り替える。
一方、押しボタン137を親指158で再度押圧することで、クラッチ検知部72を「オフ」状態に切り替える。
また、右手156の親指159をオーガ操作レバー146の頭部に当てる。この親指159でオーガ操作レバー146を矢印の如く機体幅方向(左右方向)や、矢印の如く機体前後方向に移動する。
オーガ操作レバー146の機体幅方向や、上下方向への移動をオーガ検知部147で検知する。
(b)において、オーガ可動/停止操作部71の押しボタン137を押圧することで、クラッチ部21を「続」状態にする。エンジン17の回転をブロア24(図2参照)およびオーガ25に伝え、ブロア24およびオーガ25が矢印Pの如く回転する。
一方、押しボタン137を再度押圧することで、クラッチ部21を「断」状態にする。 エンジン17の回転がブロア24およびオーガ25に伝わらなくなり、ブロア24およびオーガ25が停止する。
また、オーガ操作レバー146の機体幅方向への移動を検知した際に、検知した信号に基づいて制御部42から、ローリング用アクチュエータ32にローリングを制御する信号を伝える。
よって、ローリング用アクチュエータ32が作動してオーガ25が矢印Qの如く左右方向にローリングする。
さらに、オーガ操作レバー146の機体前後方向への移動を検知した際に、検知した信号に基づいて制御部42から、昇降用アクチュエータ31に昇降を制御する信号を伝える。
よって、昇降用アクチュエータ31が作動してオーガ25が矢印Rの如く昇降する。
図13(a),(b)は本発明に係る除雪機のシュータを制御する例を説明する図である。
(a)において、左右のグリップ部55,56をそれぞれ左右の手155,156で把持し、左手155の中指157で走行準備レバー74をオンの位置に保持する。
右手156の親指159をシュータ操作レバー151の頭部に当てる。この親指159でシュータ操作レバー151を矢印の如く機体幅方向(左右方向)や、矢印の如く機体前後方向に移動する。
シュータ操作レバー151の機体幅方向や、上下方向への移動をシュータ検知部152で検知する。
(b)において、シュータ操作レバー151の機体幅方向への移動を検知した際に、検知した信号に基づいて制御部42から、旋回用アクチュエータ33に旋回を制御する信号を伝える。
よって、旋回用アクチュエータ33が作動してシュータ26が矢印Sの如く旋回する。
また、シュータ操作レバー151の機体前後方向への移動を検知した際に、検知した信号に基づいて制御部42から、揺動用アクチュエータ34に揺動を制御する信号を伝える。
よって、揺動用アクチュエータ34が作動してヘッド部27が矢印Tの如く上下方向に揺動する。
なお、前記実施の形態では、本発明をクローラ式の除雪機に適用させた例について説明したが、これに限らないで、例えば、車輪式の除雪機に適用することも可能である。
また、前記実施の形態では、除雪装置としてロータリ除雪装置18を例に説明したが、これに限らないで、例えば除雪ブレードなどの、その他の除雪装置を用いることも可能である。
さらに、前記実施の形態では、右グリップ部56に姿勢操作部65としてオーガ操作部143およびシュータ操作部144を設け、左グリップ部55にオーガ可動/停止操作部71を設けた例について説明したが、これに限らないで、例えば、左グリップ部55に、オーガ操作部143やシュータ操作部144を設けることも可能であり、さらに、右グリップ部56に、オーガ可動/停止操作部71を設けることも可能である。
本発明は、左右の走行部や除雪装置を操作手段で操作し、この操作で左右の走行部や除雪装置を制御する除雪機への適用に好適である。
本発明に係る除雪機を示す斜視図である。 本発明に係る除雪機を示すブロック図である。 本発明に係る除雪機の操作手段の外部構成を示す斜視図である。 本発明に係る除雪機の操作手段の内部構成を示す斜視図である。 図4の5−5線断面図である。 本発明に係る除雪機の操作手段において前進走行操作の状態を説明する図である。 本発明に係る除雪機の操作手段において後進走行操作の状態を説明する図である。 本発明に係る除雪機の操作手段において左旋回操作の状態を説明する図である。 本発明に係る除雪機の操作手段において右旋回操作の状態を説明する図である。 本発明に係る除雪機の操作ハンドルを機体前後方向にスライド移動させる例を説明する図である。 本発明に係る除雪機の操作ハンドルを旋回させる例を説明する図である。 本発明に係る除雪機のオーガを制御する例を説明する図である。 本発明に係る除雪機のシュータを制御する例を説明する図である。
符号の説明
10…除雪機、11…機体、12…左走行部、13…右走行部、15…左電動モータ、16…右電動モータ、18…ロータリ除雪装置(除雪装置)、25…オーガ、26…シュータ、27…ヘッド部、40…操作手段、42…制御部、52…操作ハンドル、53…左アーム、54…右アーム、55…左グリップ部(左右のグリップ部の他方)、56…右グリップ部(左右のグリップ部の一方)、61…移動量検知手段、62…回動量検知手段、65…姿勢操作部、66…姿勢検知部、71…オーガ可動/停止操作部、72…クラッチ検知部(オーガ可動/停止検知部)、74…走行準備レバー、143…オーガ操作部、144…シュータ操作部。

Claims (2)

  1. 機体の左右側にそれぞれ走行部を備え、左右の走行部の回転速度をそれぞれ調整する電動モータを備え、電動モータを制御する制御部を備え、この制御部に操作信号を伝える操作手段を備え、前記機体の前部に雪を除去する除雪装置を備えた除雪機であって、
    前記操作手段は、
    前記機体後部から後方に延び、機体前後方向に移動自在に、かつ回動自在に設けた操作ハンドルと、
    この操作ハンドルに左右のアームを介して設け、左右の手で把持可能な左右のグリップ部と、
    左右のグリップ部で前記操作ハンドルを機体前後方向に移動した際に、操作ハンドルの移動量を検知して前記制御部に伝える移動量検知手段と、
    左右のグリップ部で前記操作ハンドルを回動した際に、操作ハンドルの回動量を検知して前記制御部に伝える回動量検知手段と、を備え、
    前記移動量検知手段からの信号に基づいて前記制御部から前記左右の電動モータに制御信号を伝えることで、前記機体の前後進速度を調整し、
    前記回動量検知手段からの信号に基づいて前記制御部から前記左右の電動モータに制御信号を伝えることで、前記機体の旋回を調整することを特徴とする除雪機。
  2. 前記左右のグリップ部の一方に設けられ、前記除雪装置の姿勢を調整する姿勢操作部と、
    この姿勢操作部を操作した際に、姿勢操作部の操作を検知して前記制御部に伝える姿勢検知部と、
    前記左右のグリップ部の他方に設けられ、前記オーガを可動する可動状態と、オーガを停止する停止状態とに切り替え可能なオーガ可動/停止操作部と、
    このオーガ可動/停止操作部を操作した際に、オーガ可動/停止操作部の操作を検知して制御部に伝えるオーガ可動/停止検知部と、を備え、
    前記姿勢操作部を操作することで前記除雪装置の姿勢を調整し、オーガ可動/停止操作部を操作することで前記オーガを可動する可動状態と、オーガを停止する停止状態とに切り替えることを特徴とする除雪機。
JP2005051400A 2005-02-25 2005-02-25 除雪機 Expired - Fee Related JP4690073B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005051400A JP4690073B2 (ja) 2005-02-25 2005-02-25 除雪機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005051400A JP4690073B2 (ja) 2005-02-25 2005-02-25 除雪機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006233633A true JP2006233633A (ja) 2006-09-07
JP4690073B2 JP4690073B2 (ja) 2011-06-01

Family

ID=37041592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005051400A Expired - Fee Related JP4690073B2 (ja) 2005-02-25 2005-02-25 除雪機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4690073B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010007254A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Honda Motor Co Ltd オーガ式除雪機
JP2018034633A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 国立大学法人東京工業大学 着脱式電動台車

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024076615A1 (en) * 2022-10-04 2024-04-11 Mtd Products Inc Chute rotation control system for snow thrower

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1097338A (ja) * 1996-09-25 1998-04-14 Sumitomo Constr Mach Co Ltd 無限軌道車の走行操作レバー
JP2005042557A (ja) * 2003-07-22 2005-02-17 Honda Motor Co Ltd 作業機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1097338A (ja) * 1996-09-25 1998-04-14 Sumitomo Constr Mach Co Ltd 無限軌道車の走行操作レバー
JP2005042557A (ja) * 2003-07-22 2005-02-17 Honda Motor Co Ltd 作業機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010007254A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Honda Motor Co Ltd オーガ式除雪機
JP2018034633A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 国立大学法人東京工業大学 着脱式電動台車

Also Published As

Publication number Publication date
JP4690073B2 (ja) 2011-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4495044B2 (ja) 除雪機
JP2009119593A (ja) 手持式電動工具装置
JP4051481B2 (ja) 船外機
JP2006160123A (ja) 車両用操作装置
JP4690073B2 (ja) 除雪機
JP4680711B2 (ja) 除雪機
JP4685538B2 (ja) 電動車両
JP6004904B2 (ja) 歩行型ブレード除雪機
JP4516324B2 (ja) 電動車両
JP4495043B2 (ja) 除雪機
JP4482508B2 (ja) 作業機
JP4467065B2 (ja) 除雪機
JP4359251B2 (ja) 除雪機
JP4489656B2 (ja) 除雪機
JP2006233616A (ja) 除雪機
JP4918262B2 (ja) 芝刈機
JP4496198B2 (ja) スロットル操作機構及び携帯型作業機
JP4400863B2 (ja) 投雪シュータ自動旋回装置
JP2006118247A (ja) 歩行型除雪機
JP5186292B2 (ja) オーガ式除雪機
CN219604100U (zh) 压实机
JP4366345B2 (ja) 除雪機
JP2008056370A (ja) フォークリフトのアクスル機構
JP2002219964A (ja) 移動農機における操作装置
JP3732434B2 (ja) 除雪機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees