JP2006232043A - 幌付き自動車における幌操作用の把手構造 - Google Patents

幌付き自動車における幌操作用の把手構造 Download PDF

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Takahiro Abe
貴博 安部
Hiroki Tagami
宏紀 田上
Tomoaki Matsunobu
知昭 松延
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Toyo Seat Co Ltd
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Mazda Motor Corp
Toyo Seat Co Ltd
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Abstract

【課題】 幌付き自動車における幌操作用の把手部を、特別な把手部材を用いることなく簡単に形成でき、且つ該把手部の見栄えが悪くならないようにした幌操作用の把手構造を提供する。
【解決手段】 幌装置2を車体1の上部に開閉自在に装備した幌付き自動車において、幌フレーム22のトップフレーム23の一部に手指を差込み得る高さの段下げ部32を設けて、該段下げ部32を幌開閉操作時に手指Fで把持できる把手部31としていることにより、特別な把手部材を用いることなく把手部を形成でき、且つ該把手部31の見栄えが悪くならないようにしている。
【選択図】 図3

Description

本願発明は、車体上部に幌装置を開閉自在に装備した幌付き自動車に関し、さらに詳しくは幌装置を開閉操作するときに把持する把手構造に関するものである。
車体上部が幌装置で開閉自在に覆われているオープントップタイプの自動車において、幌装置の開閉操作は、車室内から幌フレームのトップフレーム部分に設けた把手部を把持して行われる。
ところで、この種の幌付き自動車における幌操作用の把手部の一般例として、幌フレームのトップフレームの下面に専用の把手部材を取付けたものがある。この把手部材は、トップフレームに対してビス止めして固定されている。
又、この種の幌付き自動車における幌操作用の把手部の公知例として、幌前端部を車体側のフロントヘッダーに固定するロック装置の操作レバーを利用したものがある(例えば、特許文献1に示す特開平6−8736号公報、特許文献2に示す特開平6−328944号公報、等がある)。
特開平6−8736号公報 特開平6−328944号公報
ところが、上記した従来の一般例のように、幌操作用の把手部として専用の把手部材を使用したものでは、該把手部材が別部品として必要であるのでコストアップになるとともに、把手部材の取付作業(ビス止め作業)が必要であるという問題がある。又、専用の把手部材を取付けたものでは、該把手部材がトップフレームの下面側に露出して見栄えが悪くなるという問題もあった。
又、上記特許文献1〜2の各公知例のように、幌ロック装置の操作レバーを把手部として利用したものでは、該操作レバーを幌操作用の把手部として利用できるハンドル形状に成形する必要があって、該操作レバーの形状が制限される。さらに、該操作レバーを把手部として利用するには、該操作レバーを把持して幌を開閉操作できる程度にかなり大きく形成する必要があるので、操作レバーが大きくなって邪魔になるとともに、該操作レバーが操作し易い場所(目に付き易い場所)に露出するので、見栄えが悪くなるという問題もあった。
そこで、本願発明は、上記した各問題点に鑑み、幌を開閉操作する際の把手部として専用部材を用いることなく簡単に設けることができるとともに、見栄えが悪くならないようにした幌操作用の把手構造を提供することを目的としている。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明の構成については、図1〜図4に例示するものを参照して説明する。
本願発明は、幌フレーム22の上部を幌布21で覆った幌装置2を車体1の上部に開閉自在に装備した幌付き自動車における幌操作用の把手構造を対象にしている。そして、本願発明の幌操作用の把手構造は、幌フレーム22のトップフレーム23の一部に手指を差込み得る深さの段下げ部32を設けて、該段下げ部32を幌開閉操作時に手指で把持できる把手部31としていることを特徴としている。
トップフレーム23の段下げ部32は、該トップフレーム23の後縁部(リヤ側の縁部)の所定位置(運転席又は/及び助手席の上部位置)に、トップフレーム上面側を凹状に変形させて形成している。そして、この段下げ部32の上面と幌布21の下面との間には、手指を差込み得る空所33が設けられており、該段下げ部32の後縁部を把手部31として把持することができる。
本願発明では、次のような効果がある。
本願発明の幌操作用の把手構造は、トップフレーム23の一部を段下げして、その段下げ部32を幌操作用の把手部31としているので、把手部31を形成するのに特別な把手部材が不要となって、部品コストを低減させ得るとともに把手部材の取付作業も不要になるという効果がある。又、該把手部31は、トップフレーム23の一部を段下げしただけで形成されているので、別部品からなる把手部材を使用したもののように見栄えが悪くならないという効果もある。
以下、本願発明の好適な実施形態を図1〜図4を参照して説明する。
図1及び図4には、本願実施形態の幌操作用の把手構造を採用した幌付き自動車が示されている。この幌付き自動車は、車体1の上部(車室)を開閉自在に覆う幌装置2を装備している。尚、図1及び図4において、符号11はドア、12はフロントウインドガラス、13はフロントウインドガラス12の上部を支持しているフロントヘッダーである。
幌装置2は、幌フレーム22の上部に幌布21をかぶせて構成されている。
幌フレーム22は、幌布21の前縁部を支持するトップフレーム23と、該幌布21の左右各側縁部を支持する一対のサイドフレーム27とを有している。左右の各サイドフレーム27は、フロントフレーム28とリヤフレーム29とを有し、該両フレーム28,29を折曲自在に連結している。
トップフレーム23は、図2及び図3に拡大図示するように、上面板24と下面板25とを有し、それらの後縁部(リヤ側の縁部)に縁巻材26を取付けている。尚、このトップフレーム23は、前後幅が100〜150mm程度のものが使用されている。
幌布21の前縁部(フロント側の縁部)は、トップフレーム23の前縁部に巻付けて固定している。そして、この幌布21は、トップフレーム23の上面に接触又は近接した状態で幌フレーム22上に張設している。尚、トップフレーム23における後述する段下げ部32のない部分の後縁部(縁巻材26)の上面と幌布21の下面との間には、小間隔の隙間L(図2、図3参照)が形成されているが、この隙間Lは微小(L=5〜6mm程度)であるため、該隙間Lに手指を差込むことはできない。
この幌装置2は、図1に示す閉状態においてロック装置15によりトップフレーム23がフロントヘッダー13にロックされるようになっている。尚、幌装置2の閉状態では、図2に示すように、トップフレーム23の前縁下面がフロントヘッダー13に設けているウエザーストリップ14に衝合して水封される。他方、この幌装置2は、該ロック装置15のロックを解除した後、トップフレーム23を後方に移動させることによって、図4に示すように後方に折畳みながら開放させ得るようになっている。
ところで、幌装置2を開閉操作するには、トップフレーム23に設けた把手部を把持して行われるが、この実施形態の幌操作用の把手構造は、次のように構成されている。即ち、この実施形態の把手構造は、図2及び図3に拡大図示するように、トップフレーム23の一部に凹状の段下げ部32を設けて、該段下げ部32を把手部31としている。この実施形態では、該段下げ部32(把手部31)は、トップフレーム23における運転席と助手席の各上部位置の2箇所に設けている(図1、図4参照)。尚、この各段下げ部32,32は、トップフレーム23の製作時にプレス成型によって形成される。
この各段下げ部32,32は、図2及び図3に示すように、トップフレーム23の後縁部(縁巻材26の後縁部)からトップフレーム前後幅の1/4〜1/3幅(例えば40〜50mm程度の奥行き幅)で、左右に所定長さ(例えば100〜150mm程度の左右長さ)の面積を有しているとともに、手指Fの太さよりやや大きい程度の高さM(例えばM=15〜25mm程度)だけ凹状に段下げして形成されている。尚、段下げ部32の縁巻材26上面と幌布21の下面との間隔N(L+M)は20〜25mmとなる。従って、この段下げ部32の上面側には、手指Fを差込み得る大きさの空所33が形成されている。
そして、この把手構造では、図2及び図3に示すように、人差し指から小指までの4指を段下げ部32上の空所33に差込み、親指をトップフレーム23の下面にあてがうことで、把手部31を手指Fで把持することができる。尚、幌装置2を開閉操作する際には、手指Fで把手部31を把持して、トップフレーム23を前後方向に移動させることで行える。
この実施形態の幌操作用の把手構造では、上記のようにトップフレーム23の一部を段下げして、その段下げ部32を幌操作用の把手部31としているので、把手部31を形成するのに特別な把手部材が不要となって、部品コストを低減させ得るとともに把手部材の取付作業も不要になる。又、この把手部31は、トップフレーム23の一部を段下げしただけで形成されているので、別部品からなる把手部材を使用したもの(把手部材がトップフレーム下面側に露出する)のように見栄えが悪くならない。
本願実施形態の幌操作用の把手構造を採用した幌付き自動車の後方側斜視図である。 図1のII−II拡大断面図である。 図1の幌操作用の把手構造の拡大斜視図である。 図1の幌付き自動車における幌装置開放状態の斜視図である。
符号の説明
1は車体、2は幌装置、21は幌布、22は幌フレーム、23はトップフレーム、31は把手部、32は段下げ部、33は空所である。

Claims (1)

  1. 幌フレームの上部を幌布で覆った幌装置を車体の上部に開閉自在に装備した幌付き自動車において、前記幌フレームのトップフレームの一部に手指を差込み得る深さの段下げ部を設けて、該段下げ部を幌開閉操作時に手指で把持できる把手部としていることを特徴とする幌付き自動車における幌操作用の把手構造。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01175427U (ja) * 1988-05-31 1989-12-13

Patent Citations (1)

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JPH01175427U (ja) * 1988-05-31 1989-12-13

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