JP2006231921A - 二層爆発防止編みチューブ構造とその作製方法 - Google Patents

Abstract

【課題】作製時間の節約ができ、製品の実用性が向上される二層爆発防止編みチューブ構造とその作製方法を提供する。
【解決手段】硫化ラバーチューブを爆発防止チューブ構造の主体として、順に硫化ラバーチューブの表面に第１の編み層と耐熱ラバー層と第２の編み層が形成された後、加熱仕上げ処理をして二層爆発防止編みチューブ構造が得られ、二層爆発防止編みチューブが加熱仕上げ処理により第１の編み層と耐熱ラバー層と第２の編み層との密着度を向上することにより切削された後、ワイヤが外へ出されることが少なく、実装の難しさと不便性を解消する。
【選択図】図３

Description

本発明は、二層爆発防止編みチューブ構造とその作製方法に関し、特に、硫化ラバーチューブによって作製される二層爆発防止編み管構造とその作製方法に関する。

爆発防止チューブは、一般、作業者と使用上の安全を守るために、燃料ガスパイプや電気通信或いは石化等の高圧や高危険の場所に使われる。例えば、電気によるスパークや過熱による危険は、特に、危険場所において、爆発防止の手段により、防止され、また、運搬過程においては、爆発防止チューブにより、危険が防止される。従来の技術による爆発防止チューブの作製方法をより理解するため、ここで、従来の技術爆発防止チューブの構造とその作製方法を説明する。

図１は、従来の技術の構造概念図である。図２は、従来の技術の作製流れ図である。

図１と図２を参照しながら、まず、工程S２において、生ゴムにより、一体成形技術で、生ゴムの押出しパイプ１２を作製する。そして、工程S４、S６、S８、S１０において、順に、生ゴムの押出しパイプ１２の外側に、第１層のワイヤ１４を編み、第１層のワイヤ１４の外側に、生ゴムフィルム１６を覆い、生ゴムフィルム１６を覆った後、さらに、その上面に耐熱布を覆う。また、工程S１２において、上記の工程S１０に得られた構造について、硫化処理をし、第１層のワイヤ１４と生ゴムフィルム１６と第２層のワイヤ１８は、溶融されて一体になることにより、爆発防止できる二層爆発防止編みチューブ１０が得られる。第１層のワイヤ１４や第２層のワイヤ１８は、自身が弾性の硬いワイヤであるため、二層爆発防止編みチューブ１０が裁切された後、編んだワイヤに対する拘束力が不足であるため、不規則的に外へ出され、二層爆発防止編みチューブ１０を実装することが困難になり、不便である。

本発明の主な目的は、生産流れの簡単化と実装上の便利さが得られ、そして、作製時間を節約でき、そして、従来の技術による生産流れの煩雑および実装上の不便さを解消する効果がある、二層爆発防止編みチューブ構造とその作製方法を提供する。

本発明のもう一つの目的は、第１の編み層と第２の編み層との間に、耐熱ラバー層を設けて、加熱仕上げ処理により、第１の編み層と耐熱ラバー層と第２の編み層との間の密着度が向上される、二層爆発防止編みチューブ構造とその作製方法を提供する。

本発明は、上記の目的を達成するため、硫化ラバーチューブの表面に、順に第１の編み層と耐熱ラバー層と第２の編み層とが形成され、そして、加熱仕上げ処理により、硫化ラバーチューブと第１の編み層と耐熱ラバー層と第２の編み層が結合されて、二層爆発防止編みチューブが得られる、二層爆発防止編みチューブ構造とその作製方法である。

以下、図面を参照しながら、具体的な実施例により、詳しく説明することにより、本発明の目的や技術内容、特徴及び効果が分かる。

図３は、本発明の構造概念図である。図４は、本発明の構造上面図である。

図３と図４を参照しながら、本発明の二層爆発防止編みチューブ４０構造は、中から外へ、順に、成形された硫化ラバーチューブ４２と第１の編み層４４と耐熱ラバー層４６と第２の編み層４８とがある。第１の編み層４４と耐熱ラバー層４６と第２の編み層４８とは、編み技術で、成形された硫化ラバーチューブ４２の表面に編まれる。本実施例において、成形された硫化ラバーチューブ４２は、一体成形技術で作製され、第１の編み層４４と第２の編み層４８はワイヤ編成であり、耐熱ラバー層４６は、環境保護型の耐熱ラバー層であり、例えば、耐熱ナイロン布で、二層爆発防止編みチューブ４０を構成する構造ができる。

二層爆発防止編みチューブ４０構造は、第１の編み層４４と第２の編み層４８とがあるため、二層爆発防止編みチューブ４０には、高圧を抵抗する作用が得られる。また、加熱仕上げ処理により、第１の編み層４４と耐熱ラバー層４６と第２の編み層４８との間の密着度が向上されることにより、二層爆発防止編みチューブ４０は、より高温と高圧を抵抗できる効果が得られる。

そして、当該二層爆発防止編みチューブ４０の構造について、作製流れを詳しく説明し、図５は、本発明の作製流れ図である。図５を参照しながら、まず、工程S２０において、一体成形技術により作製されたラバーチューブに対して、硫化処理をすると、成形された硫化ラバーチューブ４２が得られる。そして、工程S２２において、成形された硫化ラバーチューブ４２の表面に、第１の編み層４４をワイヤ編む。

また、工程S２４において、第１の編み層４４の表面に、環境保護型の耐熱ラバー層４６を編み、本実施例において、耐熱ラバー層４６は、耐熱ナイロン布(環境保護型の耐熱ラバー層)である。そして、工程S２６において、環境保護型の耐熱ラバー層４６の表面に、第２の編み層４８をワイヤ編む。最後に、工程S２８とS３０において、成形された硫化ラバーチューブ４２/第１の編み層４４/環境保護型の耐熱ラバー層４６/第２の編み層４８の構造について、加熱仕上げ処理をし、成形された硫化ラバーチューブ４２/第１の編み層４４/環境保護型の耐熱ラバー層４６/第２の編み層４８の構造は、二層爆発防止編みチューブ４０に結合される。

本発明に係わる二層爆発防止編みチューブ４０は、加熱仕上げ処理されることにより、第１の編み層４４と耐熱ラバー層４６と第２の編み層４８との間の密着度が向上され、本発明の二層爆発防止編みチューブ４０は、生産流れの簡単化と実装上の便利さが得られ、そして、作製時間を節約でき、そして、従来の技術による生産流れの煩雑及び実装上の不便さが解消される。

以上の実施例は、ただ、本考案のより良い実施例であり、実施例による説明により、本考案の特徴や目的そして内容は、熟練者であれば、容易に分かるが、本考案の登録請求の範囲は、それによって制限されない。本考案に係わる登録請求の範囲に記載される構造や形状、特徴及び精神に従って、等価の変更や修正は、全てが、本考案の登録請求の範囲に含まれる。

従来の技術の構造概念図 従来の技術の作製流れ図 本発明の構造概念図 本発明の構造上面図 本発明の作製流れ図

符号の説明

１０…二層爆発防止編みチューブ
１２…生ゴムの押出しパイプ
１４…第１層のワイヤ
１６…生ゴムフィルム
１８…第２層のワイヤ
４０…二層爆発防止編みチューブ
４２…成形された硫化ラバーチューブ
４４…第１の編み層
４６…耐熱ラバー層
４８…第２の編み層

Claims (11)

1. 硫化ラバーチューブと、
   当該硫化ラバーチューブの表面に編まれる、第１の編み層と、
   当該第１の編み層の表面に編まれる、耐熱ラバー層と、
   当該耐熱ラバー層の表面に編まれる、第２の編み層と、
   からなる二層爆発防止編みチューブである、ことを特徴とする二層爆発防止編みチューブ構造。
2. 当該第１の編み層と当該第２の編み層は、ワイヤ編成である、ことを特徴とする請求項１に記載の二層爆発防止編みチューブ構造。
3. 硫化ラバーチューブは、一体成形である、ことを特徴とする請求項１に記載の二層爆発防止編みチューブ構造。
4. 当該耐熱ラバー層は、環境保護型の耐熱ラバー層である、ことを特徴とする請求項１に記載の二層爆発防止編みチューブ構造。
5. 当該環境保護型の耐熱ラバー層は、耐熱ナイロン布である、ことを特徴とする請求項４に記載の二層爆発防止編みチューブ構造。
6. 当該二層爆発防止編みチューブは、加熱仕上げ処理されるものである、ことを特徴とする請求項１に記載の二層爆発防止編みチューブ構造。
7. 硫化ラバーチューブの表面に、第１の編み層を編む工程と、
   当該第１の編み層の表面に、耐熱ラバー層を編む工程と、
   当該耐熱ラバー層の表面に、第２の編み層を編む工程と、
   二層爆発防止編みチューブを作製する加熱仕上げ処理と、が含有される、ことを特徴とする二層爆発防止編みチューブの作製方法。
8. 当該第１の編み層と当該第２の編み層は、材質がワイヤである、ことを特徴とする請求項７に記載の二層爆発防止編みチューブの作製方法。
9. 当該硫化ラバーチューブは、一体成形である、ことを特徴とする請求項７に記載の二層爆発防止編みチューブの作製方法。
10. 当該耐熱ラバー層は、環境保護型の耐熱ラバー層である、ことを特徴とする請求項７に記載の二層爆発防止編みチューブの作製方法。
11. 当該環境保護型の耐熱ラバー層は、耐熱ナイロン布である、ことを特徴とする請求項１０に記載の二層爆発防止編みチューブの作製方法。