JP2006229737A - 無線通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 プリンタ等の出力手段とディジタルカメラ等の撮像手段の通信をそれまで稼動していたインフラストラクチャモードの無線グループの通信とは別に独立に行う場合、それまで稼動していたインフラストラクチャモードの無線グループの通信との間に隠れ端末問題が生じて通信ができなる場合があった。
【解決手段】 プリンタがカメラのアクセスポイント2に接続されていて2枚以上プリントするとき、プリンタの処理速度が無線通信速度より遅い場合、該カメラと該プリンタ間の無線通信に用いられる時間と無線通信に用いられない時間ができるが、無線通信に用いられる時間、または無線通信されない時間をアクセスポイント1に伝え、アクセスポイント1が接続されている複数の無線端末にビーコン、またはマネージメントフレームで知らせ、無線通信されない時間アクセスポイント1とそれに接続されている無線通信装置が無線通信できるようにする。
【選択図】 図3
【解決手段】 プリンタがカメラのアクセスポイント2に接続されていて2枚以上プリントするとき、プリンタの処理速度が無線通信速度より遅い場合、該カメラと該プリンタ間の無線通信に用いられる時間と無線通信に用いられない時間ができるが、無線通信に用いられる時間、または無線通信されない時間をアクセスポイント1に伝え、アクセスポイント1が接続されている複数の無線端末にビーコン、またはマネージメントフレームで知らせ、無線通信されない時間アクセスポイント1とそれに接続されている無線通信装置が無線通信できるようにする。
【選択図】 図3
Description
本発明は、無線通信システムを用いて同じ無線帯域を共有する2つの無線グループにおける無線通信媒体の効率的な使用方法に関する。特に無線通信システムを用いて接続されるプリンタ等の出力手段とディジタルカメラ等の撮像手段の無線接続時における無線通信媒体の効率的な使用方法に関する。
近年、無線LAN装置が増え、無線LAN装置を用いて接続されるプリンタなどのコンピュータの周辺装置が出てきている。無線LANの方式はIEEE802.11規格に則ったものが普及し、特にIEEE802.11b規格の無線LANは世界的な標準になりつつある。IEEE802.11b規格の無線LAN装置搭載のパソコンの普及に伴い、プリンタなどのコンピュータの周辺装置においてもIEEE802.11b規格の無線LAN装置を搭載し、パソコンとの通信可能なものが増えてきている。
IEEE802.11bの無線LAN装置においてはインフラストラクチャモードといわれるスター型接続とアドホックモードと呼ばれる1対1通信の両方のモードで通信可能で、インフラストラクチャモードではスター型接続の中心にアクセスポイントがあり、無線端末と自身の通信制御や有線LANなどの他のLANとのブリッジ機能をはたす。
又、従来例としては、例えば特許文献1をあげることが出来る。
特開2004−328269号公報
ここで、無線LANで複数のパソコンとプリンタを接続している場合、無線LANを有するディジタルカメラ等の撮像手段のデータ等をプリンタ等の出力手段に印刷させようとすると以下のような問題を生じる。
1.撮像手段がインフラストラクチャモードのステーションとして動作すると、ディジタル写真データのように大きいデータが、撮像手段からアクセスポイントへ、さらにアクセスポイントから出力手段へと2回にわたって通信されることになり、他の通信への妨げになりやすい。
2.撮像手段と出力手段をアドホックモードで接続しようとすると出力手段をインフラストラクチャモードとアドホックモードの両方で動作させる必要があり、切り替えの制御が複雑になるため通信媒体の有効活用は困難になる。
3.撮像手段がアクセスポイントの場合、出力手段をインフラストラクチャモードからアドホックモードに切り替える必要はないが、もともと接続されていたアクセスポイントから撮像手段に接続を切り替える必要がある。
また、上記2や3の場合、出力手段と撮像手段の通信が独立になるため、それまで稼動していたインフラストラクチャモードの無線グループの通信との間に隠れ端末問題が生じた場合、通信の衝突が起こってしまい、通信媒体は有効に使用できない。このことを図1を用いて説明する。図1においてAP1は無線LANのアクセスポイント、PC1〜3は無線端末を搭載したコンピュータ、Pr1は無線端末を搭載したプリンタで、コンピュータPC1〜3はアクセスポイントAP1を中心にして、1つの無線通信グループBSS1を形成し、インフラストラクチャモードで無線通信している。AP2はアクセスポイントを有するディジタルカメラで、プリンタPr1はディジタルカメラAP2に接続されている。同図においてコンピュータPC3はディジタルカメラAP2のビーコンを傍受できず、また、プリンタPr1とは隠れ端末の状態にある。このような無線端末はディジタルカメラからプリンタPr1に印刷データを送信する際にRTS/CTSのような通信の衝突回避の手順を踏んでも、ディジタルカメラAP2とプリンタPr1のどちらの信号も傍受できないため、通信媒体がビジーであることを判断できず、自分が送信したいデータを持っているとすぐにアクセスポイントAP1に送信してしまう。アクセスポイントAP1においてはコンピュータPC3からのデータを受信するだけでなくディジタルカメラAP2からの信号も同時に傍受されてしまうので、コンピュータPC3からのデータはアクセスポイントAP1に受信される際に壊れてしまい、コンピュータPC3へはなにも返事ができないままになる。コンピュータPC3はアクセスポイントAP1からAck信号が返送されてこないのでデータの再送を繰り返す。さらにコンピュータPC3の出力が大きく、プリンタPr1に信号が届いてしまう場合、ディジタルカメラAP2からプリンタPr1に送信されているデータがコンピュータPC3のデータの再送によって破壊され続ける可能性もある。
このようにプリンタ等の出力手段とディジタルカメラ等の撮像手段の通信をそれまで稼動していたインフラストラクチャモードの無線グループの通信とは別に独立に行う場合、それまで稼動していたインフラストラクチャモードの無線グループの通信との間に隠れ端末問題が生じて通信ができなる場合があった。
本発明においては第1に、第1のネットワークを形成する第1の無線接続装置と、第2のネットワークを形成する第2の無線接続装置と、複数の無線端末と、第1無線接続装置と通信可能な少なくとも一つの無線端末が、第2のネットワークIDを受信するID受信手段を備え、第2の無線接続装置と無線接続する無線接続方式において、上記第2のネットワークIDを受信するID受信手段を備える無線端末は、前記ID受信手段によって、第1の無線接続装置との切断処理を行う第1の切断手段と、第2の無線接続装置との無線接続処理を行なう接続手段と、第1の無線接続装置は、上記第2のネットワークIDを受信するID受信手段を備える無線端末が第2の無線接続装置との通信開始と通信終了を検知するか、または通信開始時に通信時間を検知する検知手段と、第1のネットワーク内の複数の無線端末に上記第2のネットワークIDを受信するID受信手段を備える無線端末と第2の無線接続装置が通信している間通信を停止することを通知する通信停止通知手段を含むことを特徴とする。
無線LANのインフラストラクチャモードで複数のパソコンとプリンタが接続されていて、アクセスポイントの機能を持った無線LAN装置を有するディジタルカメラAP2の写真データ等をプリンタPr1に印刷させようとする場合、インフラストラクチャモードのステーションとして働く上記プリンタPr1は、上記ディジタルカメラAP2のビーコンを検出すると、それまで接続していた無線ネットワークのアクセスポイントAP1とディスアソシエイトして上記アクセスポイントを有するディジタルカメラAP2に接続される。上記アクセスポイントAP1は上記プリンタPr1と上記ディジタルカメラAP2の通信開始と通信終了を検知するか、通信開始時に通信時間を検知することによって、アクセスポイントAP1は上記複数の無線端末に上記プリンタPr1と上記ディジタルカメラAP2が通信している間通信を停止することを同報通知で知らせることを特徴とする。
本発明において第2に、第2の無線接続装置は撮像手段と前記撮像手段によって撮像された撮像データを伝送する伝送手段を有し、上記第2のネットワークIDを受信するID受信手段を備える無線端末は、前記接続手段より接続処理後、第2の無線接続装置から伝送された撮像データを受信するデータ受信手段と、前記データ受信手段によって受信したデータを出力する出力手段を有し、第1の無線接続装置は、出力手段を備える無線端末が前記データ受信手段によって撮像データを受信することを第1のネットワーク内の複数の無線端末に通知する通知手段を含むことを特徴とする。
第2の無線接続装置はディジタルカメラ等の撮像手段を有し、通信手段によって撮像データを送信する機能を有し、上記第2のネットワークIDを受信するID受信手段を備える無線端末はプリンタ等の出力手段を有し、通信手段によってディジタルカメラ等の撮像手段から送信された撮像データを受信する機能を有し、上記第1のアクセスポイント等の無線接続装置は、プリンタ等の出力手段を備える無線端末がデータ受信手段によって撮像データを受信することを第1のネットワーク内の複数の無線端末に通知する通知手段を含むことを特徴とする。
本発明において第3に、プリンタ等の出力手段を有する無線端末とディジタルカメラ等の撮像手段を有する第2の無線接続装置間において、上記プリンタ等の出力手段を有する無線端末は前記データ受信手段による撮像データの受信処理を終了後、ディジタルカメラ等の撮像手段を有する第2の無線接続装置との接続を切断する第2の切断手段を有し、第1のアクセスポイント等の無線接続装置は、上記プリンタ等の出力手段の前記第2の切断手段によって、プリンタ等の出力手段を有する無線端末とディジタルカメラ等の撮像手段の第2の無線接続装置との接続を切断したことを検知する切断検知手段と、第1のネットワーク内の無線端末に通信許可を通知する許可通知手段を含むことを特徴とする。
本発明において第4に、プリンタ等の出力手段を有する無線端末とディジタルカメラ等の撮像手段を有する第2の無線接続装置間において、プリンタ等の出力手段を有する無線端末は前記データ受信手段によって一定値以上のデータを受信し、前記出力手段によって出力するとき、前記出力手段における出力処理速度と前記データ受信手段におけるデータ受信処理速度を計測する計測手段と、前記計測手段によって前記出力手段が前記データ受信手段より遅い場合、無線端末の一定量以上の出力処理情報を上記第2の無線接続装置に通知する出力処理情報通知手段と、上記第1の無線接続装置は、前記出力処理情報通知手段を検知する手段を有し、前記出力処理情報通知手段の出力処理情報を検出する出力処理情報検出手段と、前記出力処理情報検出手段によって、前記通信停止通知手段または前記通信許可通知手段を上記第1の無線接続装置に接続されている無線端末に通知し、前記通信許可通知手段を通知し、前記通信停止通知手段を通知するまでは上記第1のネットワーク内の無線端末が上記第1の無線接続装置と無線通信することを特徴とする。
本発明において第5に、プリンタ等の出力手段を有する無線端末とディジタルカメラ等の撮像手段を有する第2の無線接続装置間において、前記出力手段によって2枚以上出力するデータを前記データ受信手段によって受信するとき、1頁分のデータを受信後、次頁のデータが受信可能状態になるまでの時間を計測する計測手段と、前記計測手段の結果を該第2の無線接続装置に通知する受信可能通知手段と、アクセスポイント等の第1の無線接続装置は、前記受信可能通知手段によって通知された計測結果に基づいて前記通信許可通知手段を通知し、前記通信停止通知を通知するまでは該第1のネットワーク内の無線端末がアクセスポイント等の第1の無線接続装置と無線通信することを特徴とする。
ディジタルカメラ等の撮像手段から複数枚のデータをプリンタ等の出力手段に転送する場合、プリンタ等の出力手段が1頁分のデータを受信後、次頁のデータが受信可能状態になるまでの時間を計測する計測手段と、前記計測手段の結果を第2の無線接続装置を有するディジタルカメラ等の撮像手段に通知する受信可能通知手段と、アクセスポイント等の第1の無線接続装置は、前記受信可能通知手段を傍受する手段を有し、受信可能通知手段に含まれるプリンタ等の出力手段が次頁のデータが受信可能状態になるまでの時間を計測する計測結果に基づいて前記通信許可通知手段を通知し、前記通信停止通知を通知するまでは第1のネットワーク内の無線端末が第1の無線接続装置と無線接続する接続手段を含むことを特徴とする。
さらに本発明において第6に、プリンタ等の出力手段を有する無線端末とディジタルカメラ等の撮像手段を有する第2の無線接続装置間において、前記出力手段によって2枚以上出力するデータを前記データ受信手段によって受信するとき、1頁分のデータを受信後、その頁のデータを出力し終わった時間をディジタルカメラ等の撮像手段の第2の無線接続装置に通知する出力終了通知手段と、アクセスポイント等の第1の無線接続装置は、前記出力終了通知手段を傍受する手段を有し、前記出力終了通知手段に基づいて前記通信許可通知手段を第1のネットワーク内の無線端末に通知し、前記通信停止通知手段を通知するまでは第1のネットワーク内の無線端末がアクセスポイント等の第1の無線接続装置と無線通信することを特徴とする。
以上説明のように本発明によれば、無線通信システムを用いて同じ無線帯域で接続される2つ無線グループにおける無線通信媒体を効率的に利用できる。特に無線LAN装置を搭載しているアクセスポイントの機能を持ったディジタルカメラの写真データ等をプリンタに印刷させようとする場合、インフラストラクチャモードで同じ無線帯域を共有している他のアクセスポイントと無線端末の通信にデータを伝送している時間を伝達できるため、競合して通信に障害が起きない。また、ディジタルカメラのデータをプリンタに複数枚印刷させようとする場合、データ伝送の空き時間がある場合、他のアクセスポイントと無線端末は空き時間を知ることができるため、その時間でデータ伝送でき無線資源を効率的に活用できる。
(実施例1)
まず、本発明の第1の実施の形態を図1〜3に基き説明する。図1においてAP1は無線LANのアクセスポイント、PC1〜3は無線端末を搭載したコンピュータ、Pr1は無線端末を搭載したプリンタで、コンピュータPC1〜3とプリンタPr1はアクセスポイントAP1を中心にして、1つの無線通信グループBSS1を形成し、インフラストラクチャモードで無線通信している。
まず、本発明の第1の実施の形態を図1〜3に基き説明する。図1においてAP1は無線LANのアクセスポイント、PC1〜3は無線端末を搭載したコンピュータ、Pr1は無線端末を搭載したプリンタで、コンピュータPC1〜3とプリンタPr1はアクセスポイントAP1を中心にして、1つの無線通信グループBSS1を形成し、インフラストラクチャモードで無線通信している。
AP2はアクセスポイントを有するディジタルカメラで、プリンタPr1にディジタルカメラの画像を印刷させたい時、通常プリンタPr1に近づけて電源が入れられる。プリンタPr1はディジタルカメラAP2のビーコンを傍受すると、上記の無線グループBSS1から離れて、ディジタルカメラAP2の無線グループBSS2に接続する。その手順を図2に示す。
プリンタPr1はディジタルカメラAP2のビーコンを傍受すると、それまでアソシエーションしていたAP1にディスアソシエーション信号を送信することで一方的に無線接続を切り、無線グループBSS1から離れる。次にディジタルカメラAP2に認証要求を送信し、ディジタルカメラAP2に認証されたら、アソシエーション要求を出力し、ディジタルカメラAP2からアソシエーション応答を得て、ディジタルカメラAP2の無線グループBSS2に接続する。
図1のBSS2はディジタルカメラのアクセスポイントAP2とPr1のみで形成される無線グループである。
次にディジタルカメラAP2からプリンタPr1に印刷データを送信する時に他の通信との衝突回避手順について図1と図3を用いて説明する。
図1においてコンピュータPC3はディジタルカメラAP2のビーコンを傍受できず、また、プリンタPr1とは隠れ端末の状態にある。このような無線端末はディジタルカメラAP2からプリンタPr1に印刷データを送信する際にRTS/CTSのような通信の衝突回避の手順を踏んでも、ディジタルカメラAP2とプリンタPr1のどちらの信号も傍受できない。そこでアクセスポイントAP1においては上記プリンタPr1がディジタルカメラAP2に送信するアソシエーション要求に対するディジタルカメラAP2からのアソシエーション応答を傍受した後、ビーコン、またはマネージメントフレームの同報通知で無線通信の停止を通達する。その後ディジタルカメラAP2からプリンタPr1への印刷データの送信が行われ、プリンタPr1からディジタルカメラAP2へのAck信号返送後、ディジタルカメラAP2はプリンタPr2に対しディスアソシエーション信号を送り、無線通信を切断する。
アクセスポイントAP1はディジタルカメラAP2からプリンタPr1に送信されたディスアソシエーション信号を傍受したらコンピュータPC1〜3に通信可能であることをビーコン、またはマネージメントフレームの同報通知で知らせる。ディジタルカメラAP2はプリンタPr1に印刷したいデータが再びできたらディジタルカメラAP2とプリンタPr1の間で図2の接続手段を再び行い、データ通信をする。
(実施例2)
次に本発明の第2の実施の形態を図1と図4に基き説明する。図1において、プリンタPr1はすでにディジタルカメラAP2にアソシエーションされていて、ディジタルカメラAP2からプリンタPr1へは複数の枚数の画像データを通信しようとしている。ここでプリンタの処理速度が無線通信速度より遅い場合、プリンタPr1は2枚目以降の画像データを送信しようとするディジタルカメラAP2へ、ウエイトを指示しなくてはならない。
次に本発明の第2の実施の形態を図1と図4に基き説明する。図1において、プリンタPr1はすでにディジタルカメラAP2にアソシエーションされていて、ディジタルカメラAP2からプリンタPr1へは複数の枚数の画像データを通信しようとしている。ここでプリンタの処理速度が無線通信速度より遅い場合、プリンタPr1は2枚目以降の画像データを送信しようとするディジタルカメラAP2へ、ウエイトを指示しなくてはならない。
図4はこの無線通信に用いられないウエイト時間を有効に他の無線通信に利用する場合のフローチャートを示している。
図4において、まず一枚目の画像データを送信するためディジタルカメラAP2はプリンタPr1へRTS1を送信する。これに対しプリンタPr1は通常はRTS1に含まれるNAV値(バーチャルキャリアセンスの時間)からRTS1の受信にかかった時間を引いてNAV値を設定しなおしてCTS1を返すが、自分のメモリに通信データを格納し、印刷する時に次の頁のデータを受信可能になるまでの時間がNAV値より大きい場合には、次の頁のデータを受信可能になるまでの時間までNAV値を変更してCTS1を返送する。ディジタルカメラAP2はプリンタPr1からのCTS1を受信し、自分が発振したRTS1のNAV値が終わってからCTS1に含まれるNAV値が終わるまで待って、次の頁のデータをプリンタPr1へ送信するためのRTS2を送信する。アクセスポイントAP1はディジタルカメラAP2がプリンタPr1に送信したRTS1とプリンタPr1からディジタルカメラに送信されるCTS1を傍受して、RTS1とCTS1に含まれるNAV値の終わりの時間の違いから通信可能な時間を計算する。さらにアクセスポイントAP1はディジタルカメラAP2がデータを送信し始める前にアクセスポイントAP1に接続されている全ての無線端末にビーコン、またはコントロールフレーム、またはマネージメントフレームで上記計算された通信可能な時間を知らせる。図1においてアクセスポイントAP1に無線接続されている無線端末PC1〜3はディジタルカメラとプリンタの両方の信号、またはどちらかを受信できないが、アクセスポイントAP1のビーコン、またはコントロールフレーム、またはマネージメントフレームは受信できるため、アクセスポイントAP1のビーコン、またはコントロールフレーム、またはマネージメントフレームに含まれるデータの通信可能な時間を用いて通信をする。
プリンタPr1のCTS1に含まれるNAV値の時間が終わると、ディジタルカメラAP2は2枚目のデータをプリンタPr1へデータ伝送するため、プリンタPr1へRTS2を送信する。これに対しプリンタPr1はCTS1と同様にCTS2のNAV値を変更して返送する。ディジタルカメラAP2はプリンタPr1からのCTS2を受信し、自分が発振したRTS2のNAV値が終わってからCTS2に含まれるNAV値が終わるまで待つ。ディジタルカメラAP2にさらに次の頁のデータがある場合にはCTS2に含まれるNAV値が終わってからさらにRTSを送信するが、次の頁のデータがない場合にはプリンタPr1へデータ完了のコマンドを送信する。アクセスポイントAP1はディジタルカメラAP2がプリンタPr1に送信したRTS2とプリンタPr1からディジタルカメラに送信されるCTS2を傍受して、RTS1とCTS1を傍受した時と同様にディジタルカメラAP2がデータを送信し始める前にアクセスポイントAP1に接続されている全ての無線端末にビーコン、またはコントロールフレーム、またはマネージメントフレームで上記計算された通信可能な時間を知らせる。さらにアクセスポイントAP1はディジタルカメラAP2がプリンタPr1に送信したデータ完了のコマンドを傍受すると、アクセスポイントAP1に接続されている全ての無線端末にビーコン、またはコントロールフレーム、またはマネージメントフレームで通信可能であることを知らせる。
また図4においてRTS2、CTS2とデータ完了のコマンドの間はアクセスポイントAP1と無線端末PC1〜3の無線端末において通信許可、通信停止のどちらの状態でもないが、アクセスポイントAP1において前のデータのCTSのNAV値の終わりから一定期間カウントし、ディジタルカメラAP2の次のRTSまたはデータ完了のコマンドを傍受できない場合、通信許可にしてもよい。
(実施例3)
さらに本発明の第3の実施の形態を図1と図5に基き説明する。図1において、プリンタPr1はすでにディジタルカメラAP2にアソシエーションされていて、ディジタルカメラAP2からプリンタPr1へは複数の枚数の画像データを通信しようとしている。ここでプリンタの処理速度が無線通信速度より遅い場合、プリンタPr1は2枚目以降の画像データを送信しようとするディジタルカメラAP2へ、ウエイトを指示しなくてはならない。
さらに本発明の第3の実施の形態を図1と図5に基き説明する。図1において、プリンタPr1はすでにディジタルカメラAP2にアソシエーションされていて、ディジタルカメラAP2からプリンタPr1へは複数の枚数の画像データを通信しようとしている。ここでプリンタの処理速度が無線通信速度より遅い場合、プリンタPr1は2枚目以降の画像データを送信しようとするディジタルカメラAP2へ、ウエイトを指示しなくてはならない。
図5はこの無線通信に用いられないウエイト時間を有効に他の無線通信に利用する場合のフローチャートを示している。
図5において、まず一枚目の画像データを送信するためディジタルカメラAP2はプリンタPr1へRTS1を送信する。これに対しプリンタPr1はCTS1を返す。ディジタルカメラAP2はプリンタPr1からのCTS1を受信すると1頁目のデータを送信する。アクセスポイントAP1はディジタルカメラAP2がプリンタPr1に送信したRTS1、またはプリンタPr1からディジタルカメラに送信されるCTS1を傍受したら、ディジタルカメラAP2がデータを送信し始める前にアクセスポイントAP1に接続されている全ての無線端末にビーコン、またはコントロールフレーム、またはマネージメントフレームで通信停止を知らせる。図1においてアクセスポイントAP1に無線接続されている無線端末PC1〜3はディジタルカメラとプリンタの両方の信号、またはどちらかを受信できないが、アクセスポイントAP1のビーコン、またはコントロールフレーム、またはマネージメントフレームは受信できるため、アクセスポイントAP1のビーコン、またはコントロールフレーム、またはマネージメントフレームに含まれる通信停止信号でデータの通信を止める。
アクセスポイントAP1はプリンタPr1のデータ受信信号Ack1を傍受すると、ビーコン、またはコントロールフレーム、またはマネージメントフレームを用いてアクセスポイントAP1に無線接続されている無線端末PC1〜3に通信許可信号を送信する。
プリンタPr1は印刷を終了すると印刷終了信号1をディジタルカメラAP2に送信する。ディジタルカメラAP2はプリンタPr1からの印刷終了信号1を受信すると2頁目のデータを送信し始める。アクセスポイントAP1はプリンタPr1の印刷終了信号1を傍受すると直ちにビーコン、またはコントロールフレーム、またはマネージメントフレームを用いてアクセスポイントAP1に無線接続されている無線端末PC1〜3に再び通信停止信号を送信する。
さらに1頁目と同様に、ディジタルカメラAP2の2頁目のデータを受信し終わったプリンタPr1のデータ受信信号Ack2を傍受すると、アクセスポイントAP1はビーコン、またはコントロールフレーム、またはマネージメントフレームを用いてアクセスポイントAP1に無線接続されている無線端末PC1〜3に通信許可信号を送信する。
図5においては、ディジタルカメラAP2は2頁分のデータを印刷する設定になっていて、プリンタPr1が2頁目を印刷を終了した印刷終了信号2をディジタルカメラAP2が受信すると、データ終了信号Data Endを送信する。アクセスポイントAP1はプリンタPr1の印刷終了信号2を傍受すると一旦は無線端末PC1〜3に通信停止信号を送信するが、ディジタルカメラAP2のデータ終了信号Data Endを傍受すると、すぐに無線端末PC1〜3に通信許可信号を送信する。
図5において最初のページのデータの送受信においてRTS/CTSを用いたが、プリンタPr1がディジタルカメラAP2に無線接続する手順における無線信号を傍受し、プリンタPr1とディジタルカメラAP2の無線接続完了時にアクセスポイントAP1の無線信号が無線端末PC1〜3に通信停止信号を送信し、RTS/CTSを用いなくてもよい。
また図5において、ディジタルカメラAP2は2頁目の印刷終了信号をプリンタPr1から受信すると直ちにデータ終了信号を送信していて、アクセスポイントAP1はディジタルカメラAP2のデータ終了信号を傍受すると、すぐに無線端末PC1〜3に通信許可信号を送信することになっているが、アクセスポイントAP1がプリンタPr1の印刷終了信号を傍受してから一定期間の間、ディジタルカメラAP2のデータ終了信号を待ちこれを傍受できない場合、自動的に無線端末PC1〜3に通信許可信号を送信してもよい。
とデータ完了のコマンドの間はアクセスポイントAP1と無線端末PC1〜3の無線端末において通信許可、通信停止のどちらの状態でもないが、アクセスポイントAP1において前のデータのCTSのNAV値の終わりから一定期間カウントし、ディジタルカメラAP2の次のRTSまたはデータ完了のコマンドを傍受できない場合、通信許可にしてもよい。
PC1,PC2,PC3 無線端末を搭載したコンピュータ
Pr1 無線端末を搭載したプリンタ
AP1 アクセスポイント
AP2 アクセスポイントを有するディジタルカメラ
Pr1 無線端末を搭載したプリンタ
AP1 アクセスポイント
AP2 アクセスポイントを有するディジタルカメラ
Claims (6)
- 第1のネットワークを形成する第1の無線接続装置と、
第2のネットワークを形成する第2の無線接続装置と複数の無線端末と、
第1無線接続装置と通信可能な少なくとも一つの無線端末が、該第2のネットワークIDを受信するID受信手段を備え、
該第2の無線接続装置と無線接続する無線接続方式において、
該無線端末は、
前記ID受信手段によって、該第1の無線接続装置との切断処理を行う第1の切断手段と、
該第2の無線接続装置との無線接続処理を行なう接続手段と、
該第1の無線接続装置は、
該無線端末が該第2の無線接続装置との通信開始と通信終了を検知するか、または通信開始時に通信時間を検知する検知手段と、
該第1のネットワーク内の該複数の無線端末に該無線端末と該第2の無線接続装置が通信している間通信を停止することを通知する通信停止通知手段、
を含むことを特徴とする無線通信システム。 - 請求項1の前記無線通信システムにおける該無線端末と該第2の無線接続装置間において、
該第2の無線接続装置は撮像手段と前記撮像手段によって撮像された撮像データを伝送する伝送手段を有し、
該無線端末は、前記接続手段より接続処理後、該第2の無線接続装置から伝送された撮像データを受信するデータ受信手段と、
前記データ受信手段によって受信したデータを出力する出力手段を有し、
該第1の無線接続装置は、該無線端末が前記データ受信手段によって撮像データを受信することを該第1のネットワーク内の該複数の無線端末に通知する通知手段を含むことを特徴とする無線通信システム。 - 請求項2の前記無線通信システムにおける該無線端末と該第2の無線接続装置間において、
該無線端末は前記データ受信手段による撮像データの受信処理を終了後、該第2の無線接続装置との接続を切断する第2の切断手段と、
該第1の無線接続装置は、前記第2の切断手段によって該第2の無線接続装置との接続を切断したことを検知する切断検知手段と、
該第1のネットワーク内の無線端末に通信許可を通知する許可通知手段を含むことを特徴とする無線通信システム。 - 請求項3の前記無線通信システムにおける該無線端末と該第2の無線接続装置間において、
該無線端末は前記データ受信手段によって一定値以上のデータを受信し、前記出力手段によって出力するとき、
前記出力手段における出力処理速度と前記データ受信手段におけるデータ受信処理速度を計測する計測手段と、
前記計測手段によって前記出力手段が前記データ受信手段より遅い場合、該無線端末の一定量以上の出力処理情報を該第2の無線接続装置に通知する出力処理情報通知手段と、
前記第1の無線接続装置は、前記出力処理情報通知手段の該出力処理情報を検出する出力処理情報検出手段と、
前記出力処理情報検出手段によって、前記通信停止通知手段または前記通信許可通知手段を
該第1の無線接続装置に接続されている無線端末に通知し、
前記通信許可通知手段を通知し、前記通信停止通知手段を通知するまでは該第1のネットワーク内の無線端末が該第1の無線接続装置と無線通信することを特徴とする無線通信システム。 - 請求項3の前記無線通信システムにおける該無線端末と該第2の無線接続装置間において、
該無線端末は印刷装置であり、前記出力手段によって2枚以上出力するデータを前記データ受信手段によって受信するとき、
1頁分のデータを受信後、次頁のデータが受信可能状態になるまでの時間を計測する計測手段と、前記計測手段の結果を該第2の無線接続装置に通知する受信可能通知手段と、
該第1の無線接続装置は、前記受信可能通知手段を検知する手段を有し、前記受信可能通知手段の計測結果に基づいて、
前記通信許可通知手段を該第1のネットワーク内の無線端末に通知し、前記通信停止通知手段を通知するまでは該第1のネットワーク内の無線端末が該第1の無線接続装置と無線通信することを特徴とする無線通信システム。 - 請求項3の前記無線通信システムにおける該無線端末と該第2の無線接続装置間において、
該無線端末は印刷装置であり、前記出力手段によって2枚以上出力するデータを前記データ受信手段によって受信するとき、
1頁分のデータを受信後、該頁のデータを出力し終わった時間を該第2の無線接続装置に通知する出力終了通知手段と、
該第1の無線接続装置は、前記出力終了通知手段を検知する手段を有し、前記出力終了通知手段に基づいて、
前記通信許可通知手段を該第1のネットワーク内の無線端末に通知し、前記通信停止通知手段を通知するまでは該第1のネットワーク内の無線端末が該第1の無線接続装置と無線通信することを特徴とする無線通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005042559A JP2006229737A (ja) | 2005-02-18 | 2005-02-18 | 無線通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005042559A JP2006229737A (ja) | 2005-02-18 | 2005-02-18 | 無線通信システム |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008061142A (ja) * | 2006-09-01 | 2008-03-13 | Nec Corp | 無線通信システム、無線通信装置、通信制御方法及び通信制御プログラム |
JP2008160186A (ja) * | 2006-12-20 | 2008-07-10 | Canon Inc | 通信装置 |
JP2011004389A (ja) * | 2009-05-19 | 2011-01-06 | Canon Inc | 通信機器及びその制御方法 |
JP2016536904A (ja) * | 2013-08-30 | 2016-11-24 | クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated | ワイヤレスネットワーク上の逆方向グラントを拡張するための方法及び装置 |
JP2018502495A (ja) * | 2014-12-09 | 2018-01-25 | クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated | ワイヤレスローカルエリアネットワークスループット推定 |
-
2005
- 2005-02-18 JP JP2005042559A patent/JP2006229737A/ja not_active Withdrawn
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