JP7392648B2 - 無線通信制御装置、無線通信制御方法、無線通信装置、および無線通信方法 - Google Patents

無線通信制御装置、無線通信制御方法、無線通信装置、および無線通信方法 Download PDF

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Description

本開示は、無線通信制御装置、無線通信制御方法、無線通信装置、および無線通信方法に関し、特に、低遅延の無線通信を実現することができるようにする無線通信制御装置、無線通信制御方法、無線通信装置、および無線通信方法に関する。
近年、VR(Virtual Reality)やAR(Augmented Reality)における超高画質映像の伝送や、ロボットなどの精密機器の遠隔操作のために、低遅延の無線通信が必要とされている。
アンライセンスド帯を用いる無線LAN(Local Area Network)技術では、他局が無線リソースを使用している間、自局が無線リソースの使用を控えるLBT(Listen Before Talk)機能が採用されている。この場合、他局による無線リソースの占有時間によって、自局の遅延時間が左右されてしまう。
ところで、非特許文献1には、IEEE Std 802.11-2016で規定される、EDCA(Enhanced Distributed Channel Access)におけるMaximum Service Intervalフィールドは、使用されるアグリゲーション量を制限するレイテンシ制御に用いられることが開示されている。
IEEE Standard for Information technology - Telecommunications and information exchange between systems Local and metropolitan area networks - Specific requirements Part 11: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications
しかしながら、非特許文献1には、Maximum Service Intervalフィールドを、HCCA(Hybrid coordination function Controlled Channel Access)のようなQoS(Quality of Service)制御において、レイテンシ制御に用いることは開示されていない。したがって、優先的に低遅延で送信したいデータが発生した場合であっても、そのデータを確実に低遅延で送信できないことがあった。
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より確実に、低遅延の無線通信を実現することができるようにするものである。
本開示の無線通信制御装置は、自装置が属する無線通信ネットワーク内で発生するデータの低遅延要求に応じて、前記無線通信ネットワークにおける許容リソース占有時間を算出する算出部と、算出された前記許容リソース占有時間を、前記無線通信ネットワーク内の無線通信装置に通知する無線通信部とを備え、前記無線通信部は、前記自装置が前記データの発生源となる場合、前記低遅延要求に含まれる前記データの許容遅延時間に応じたタイミングで、前記自装置が優先的に無線リソースを占有するための予約信号を、前記データの送信先となる送信先装置に送信する無線通信制御装置である。
本開示の無線通信制御方法は、無線通信制御装置が、自装置が属する無線通信ネットワーク内で発生するデータの低遅延要求に応じて、前記無線通信ネットワークにおける許容リソース占有時間を算出し、算出された前記許容リソース占有時間を、前記無線通信ネットワーク内の無線通信装置に通知し、前記自装置が前記データの発生源となる場合、前記低遅延要求に含まれる前記データの許容遅延時間に応じたタイミングで、前記自装置が優先的に無線リソースを占有するための予約信号を、前記データの送信先となる送信先装置に送信する無線通信制御方法である。
本開示の無線通信制御装置および方法においては、自装置が属する無線通信ネットワーク内で発生するデータの低遅延要求に応じて、前記無線通信ネットワークにおける許容リソース占有時間が算出され、算出された前記許容リソース占有時間が、前記無線通信ネットワーク内の無線通信装置に通知され、前記自装置が前記データの発生源となる場合、前記低遅延要求に含まれる前記データの許容遅延時間に応じたタイミングで、前記自装置が優先的に無線リソースを占有するための予約信号が、前記データの送信先となる送信先装置に送信される
本開示の無線通信装置は、自装置が属する無線通信ネットワーク内で発生するデータの低遅延要求に応じて無線通信制御装置により通知された許容リソース占有時間を受信し、前記許容リソース占有時間による制限に従って無線通信を行う無線通信部を備え、前記無線通信部は、前記自装置が前記データの発生源となる場合、前記低遅延要求に含まれる前記データの許容遅延時間に応じたタイミングで、前記自装置が優先的に無線リソースを占有するための予約信号を、前記無線通信制御装置に送信する無線通信装置である。
本開示の無線通信方法は、無線通信装置が、自装置が属する無線通信ネットワーク内で発生するデータの低遅延要求に応じて無線通信制御装置により通知された許容リソース占有時間を受信し、前記許容リソース占有時間による制限に従って無線通信を行い、前記自装置が前記データの発生源となる場合、前記低遅延要求に含まれる前記データの許容遅延時間に応じたタイミングで、前記自装置が優先的に無線リソースを占有するための予約信号を、前記無線通信制御装置に送信する無線通信方法である。
本開示の無線通信装置および方法においては、自装置が属する無線通信ネットワーク内で発生するデータの低遅延要求に応じて無線通信制御装置により通知された許容リソース占有時間が受信され、前記許容リソース占有時間による制限に従って無線通信が行われ、前記自装置が前記データの発生源となる場合、前記低遅延要求に含まれる前記データの許容遅延時間に応じたタイミングで、前記自装置が優先的に無線リソースを占有するための予約信号が、前記無線通信制御装置に送信される
本開示の実施の形態に係る無線LANシステムの構成例を示す図である。 従来のAPとSTAの通信について説明する図である。 本開示のAPとSTAの通信について説明する図である。 APの機能構成例を示すブロック図である。 STAの機能構成例を示すブロック図である。 APの動作について説明するフローチャートである。 STAの動作について説明するフローチャートである。 STAの動作について説明するフローチャートである。 隣接ネットワークによる干渉について説明する図である。 隣接APへの許容リソース占有時間の通知について説明する図である。 無線リソースの予約について説明する図である。 無線リソースの予約について説明する図である。 スマートフォンの構成例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の構成例を示すブロック図である。 無線アクセスポイントの構成例を示すブロック図である。
以下、本開示を実施するための形態(以下、実施の形態とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.無線LANシステムの概要
2.装置の構成と動作
3.隣接ネットワークによる干渉
4.無線リソースの予約
5.応用例
<1.無線LANシステムの概要>
(無線LANシステムの構成)
図1は、本開示の実施の形態に係る無線LANシステムの構成例を示す図である。
本開示の実施の形態に係る無線LANシステムは、アクセスポイント装置(以下、AP(Access Point)という)と、ステーション装置(以下、STA(Station)という)を備える。図1の例では、2台のSTA1,STA2がAPに接続されることで、無線通信ネットワークとしてのBSS(Basic Service Set)が構成されている。
本開示の実施の形態に係る無線LANシステムは、任意の場所に設置される。例えば、本開示の実施の形態に係る無線LANシステムは、オフィスビル、住宅、商業施設、または公共施設などに設置される。BSSは、そのエリアが他のBSSのエリアと重複するように配置されてもよい。
APは、無線通信制御装置として機能し、外部のネットワークと接続され、STAに、外部ネットワークとの間の通信を提供する。例えば、APは、インターネットと接続され、STAとインターネット上の装置、またはインターネットを介して接続される装置との通信を提供する。
STAは、無線通信装置として機能し、APと通信を行う。STAは、任意の無線通信装置でよい。STAは、例えば、表示機能を有するディスプレイ、記憶機能を有するメモリ、入力機能を有するタッチパネル、音声出力機能を有するスピーカ、および、高度な計算処理を実行する機能を有するスマートフォンであってもよい。
(従来のAPとSTAの通信)
近年、VRやARにおける超高画質映像の伝送や、ロボットなどの精密機器の遠隔操作のために、低遅延の無線通信が必要とされている。
アンライセンスド帯を用いる無線LAN技術では、他局が無線リソースを使用している間、自局が無線リソースの使用を控えるLBT機能が採用されている。この場合、他局による無線リソースの占有時間によって、自局の遅延時間が左右されてしまう。
図2は、従来の無線LANシステムにおける、1台のAPと2台のSTAの通信について説明する図である。
図2の例では、ステップS11において、STA1がAPへデータパケットを送信している最中、ステップS12において、STA2内部で、低遅延でAPに送信したいデータ(低遅延データ)が発生している。
この場合、STA2は、STA1のデータパケットの送信の終了を待ち、その後のIFS(Inter Frame Spacing)とCW(Contention Windows)の間、メディアの使用可否を観測する。IFSは、チャネルがアイドル状態かどうかを判定するための一定期間であり、CWは、データパケットの衝突回避のための可変長期間である。所定時間、メディアが空き状態となったとき、ステップS13において、STA2は、自身のデータパケットの送信を開始する。
なお、データパケットの時間的な長さはミリ秒オーダーとなることもある一方、IFSやCWの時間的な長さは数10マイクロ秒程度である。すなわち、データパケットの長さは、IFSやCWといった待ち時間の100倍以上となる。
また一般的に、映像伝送などで許容される遅延時間は、例えばSTA内部で低遅延データが発生してから、そのデータパケットをAPが受信するまで、10ms以下であることが想定されている。
したがって、図2の例では、STA1のデータパケットの送信の終了までの時間が、STA2によるデータ送信に大きく影響を与えてしまい、低遅延の無線通信の妨げとなっている。
そこで、以下では、無線通信ネットワーク内での低遅延データの発生に応じて、各通信局のリソース占有時間を制限することで、低遅延の無線通信を実現する例について説明する。
(本開示のAPとSTAの通信)
図3は、本開示の無線LANシステムにおける、1台のAPと2台のSTAの通信について説明する図である。図3の例においても、STA2が低遅延データを有するものとする。
STA2は、ステップS31において、自装置で発生するデータの低遅延要求を、あらかじめAPに送信する。
低遅延要求には、データの発生から送信終了までにかかってもよい許容遅延時間が含まれる。また、低遅延要求には、低遅延要求がいつまで有効かを示す有効期間がさらに含まれてもよい。図3の例では、許容遅延時間は10ms、低遅延要求の有効期間は10分とされている。
APがSTA2からの低遅延要求を受信すると、ステップS32において、APは、低遅延要求に含まれる許容遅延時間に基づいて、無線通信ネットワーク(BSS)における許容リソース占有時間を算出し、Max Occupy Announceとして各STAに通知する。
許容リソース占有時間は、無線リソースの占有時間として許容できるデータの時間的な長さを示す最長PPDU(PLCP Protocol Data Unit)時間である。図3の例では、最長PPDU時間は5msとされる。
APは、各STAに、許容リソース占有時間による制限がいつまで有効かを示す有効期間をさらに通知するようにしてもよい。また、APが各STAと複数の周波数帯域に跨って通信を行っている場合には、APは、各STAに、許容リソース占有時間による制限の対象となる帯域をさらに通知するようにしてもよい。図3の例では、制限の対象となる帯域をチャネルAとして、最長PPDU時間が各STAに通知されている。
さらに、APは、複数のSTAからの低遅延要求を受信することもできる。この場合、APは、それぞれの低遅延要求に応じて、許容リソース占有時間を算出することになる。
APにより通知された許容リソース占有時間(最長PPDU時間)を受信した各STAは、許容リソース占有時間による制限に従って、データ(PPDU)を生成する。
図3の例では、ステップS33において、STA1内部で、APに送信したいデータが発生すると、STA1は、IFSとCWの経過後、ステップS34において、PPDU時間が3msのデータを生成し、APに送信する。このデータのPPDU時間は、最長PPDU時間(5ms)による制限を満たしている。
また、図3の例では、ステップS34において、STA1がAPへデータを送信している最中、ステップS35において、STA2内部で、低遅延でAPに送信したい低遅延データが発生している。
この場合、STA2は、STA1のデータの送信の終了を待ち、その後のIFSとCWの経過後、ステップS36において、自身のデータの送信を開始する。
上述したように、STA1から送信されるデータは、許容リソース占有時間による制限でPPDU時間が3msに抑えられている。これにより、STA2は、低遅延データの発生から、許容遅延時間である10ms以内に、低遅延データをAPに送信することが可能となる。
<2.装置の構成と動作>
以下においては、上述した無線LANシステムを構成する装置の構成と動作について説明する。
(APの構成)
図4は、APの機能構成例を示すブロック図である。
図4のAP110は、データ処理部111、無線通信部112、アンテナ113、および制御部114を備える。
データ処理部111は、データに対して送受信のための処理を行う。具体的には、データ処理部111は、通信上位層からのデータに基づいてフレームを生成し、生成されたフレームを無線通信部112に提供する。例えば、データ処理部111は、データからフレーム(パケット)を生成し、生成されたフレームにメディアアクセス制御(MAC)のためのMACヘッダの付加や、誤り検出符号の付加などの処理を行う。
また、データ処理部111は、受信されたフレームからデータを抽出し、抽出されたデータを通信上位層に提供する。例えば、データ処理部111は、受信されたフレームについて、MACヘッダの解析、符号誤りの検出および訂正、リオーダ処理などを行うことによりデータを取得する。
無線通信部112は、信号処理機能と無線インタフェース機能を備える。
信号処理機能は、フレームについて変調などの信号処理を行う機能である。具体的には、無線通信部112は、データ処理部111からのフレームについて、制御部114によって設定されるコーディングや変調方式などに従って、エンコード、インタリーブ、および変調を行い、プリアンブル、PHYヘッダを付加することによりシンボルストリームを生成する。また、無線通信部112は、無線インタフェース機能の処理によって得られるシンボルストリームについて、復調やデコードなどを行うことによりフレームを取得し、取得されたフレームをデータ処理部111または制御部114に提供する。
無線インタフェース機能は、アンテナ113を介して信号の送受信を行う機能である。具体的には、無線通信部112は、信号処理機能の処理によって得られるシンボルストリームに係る信号について、アナログ信号変換、増幅、フィルタリング、および周波数アップコンバートを行う。そして、無線通信部112は、処理された信号を、アンテナ113を介して送信する。また、無線通信部112は、アンテナ113から得られる信号について、信号送信の際と逆の処理、例えば周波数ダウンコンバートやデジタル信号変換などを行う。
制御部114は、AP110の動作を全体的に制御する。具体的には、制御部114は、各機能間の情報の受け渡し、通信パラメータの設定、およびデータ処理部111におけるフレームのスケジューリングなどの処理を行う。
また、制御部114は、STAからの低遅延要求に応じて、上述した許容リソース占有時間(最長PPDU時間)を算出する算出部121を備えている。
なお、図示はしないが、AP110には、データ処理部111や制御部114の処理に用いられる情報を記憶する記憶部が設けられる。記憶部には、送信フレームに格納される情報、受信フレームから取得された情報や通信パラメータの情報などが記憶される。
さらに、図示はしないが、AP110には、外部のネットワークとの間の通信を行う通信インタフェースも設けられる。
(STAの構成)
図5は、STAの機能構成例を示すブロック図である。
図5のSTA130は、データ処理部131、無線通信部132、アンテナ133、および制御部134を備える。
なお、データ処理部131、無線通信部132、アンテナ133、および制御部134は、図4のデータ処理部111、無線通信部112、アンテナ113、および制御部114とそれぞれ同様の機能を有するので、詳細な説明は省略する。
また、図示はしないが、STA130にも、データ処理部131や制御部134の処理に用いられる情報を記憶する記憶部が設けられる。
次に、上述したAP110とSTA130の動作について説明する。
(APの動作)
まず、図6のフローチャートを参照して、本開示の無線LANシステムにおけるAP110の動作について説明する。
ステップS111において、無線通信部112は、自装置が属するBSS内のSTA130から低遅延要求を受信したか否かを判定する。ステップS111の処理は、低遅延要求を受信したと判定されるまで繰り返される。
低遅延要求を受信したと判定されると、ステップS112において、制御部114の算出部121は、受信した低遅延要求に含まれる許容遅延時間に基づいて、許容リソース占有時間(最長PPDU時間)を算出する。
ステップS113において、無線通信部112は、算出部121によって算出された許容リソース占有時間を、自装置が属するBSS内の各STA130に、アンテナ113を介して通知(送信)する。
その後、ステップS114において、制御部114は、各STA130と、許容リソース占有時間による制限に従った通信を行うよう、各部を制御する。
(STAの動作)
次に、図7のフローチャートを参照して、本開示の無線LANシステムにおけるSTA130の動作について説明する。図7の処理は、AP110によって許容リソース占有時間が通知されたときの各STA130の動作である。
ステップS121において、無線通信部132は、AP110により通知された許容リソース占有時間を、アンテナ133を介して受信する。
その後、ステップS122において、制御部134は、許容リソース占有時間による制限に従った通信を行うよう、各部を制御する。
さらに、図8のフローチャートを参照して、STA130のうち、低遅延データの発生源となるSTA130の動作について説明する。
ステップS131において、無線通信部132は、低遅延要求を、アンテナ133を介してAP110に送信する。
ステップS132において、無線通信部132は、AP110により通知された許容リソース占有時間を、アンテナ133を介して受信する。
その後、STA130は、許容リソース占有時間による制限に従った通信を行う状態になる。この状態で、データ処理部111は、ステップS133において、低遅延データが発生したか否かを判定する。ステップS133の処理は、低遅延データが発生したと判定されるまで繰り返される。
低遅延データが発生したと判定されると、ステップS134において、無線通信部132は、発生した低遅延データを、アンテナ133を介してAP110に送信する。
以上の処理によれば、BSS内での低遅延データの発生に応じて、各STAのリソース占有時間が制限される。これにより、優先的に低遅延で送信したい低遅延データが発生した場合に、より確実に、低遅延データの発生源となるSTAによる低遅延の無線通信を実現することが可能となる。
なお、以上においては、STAが低遅延データの発生源となる場合の処理について説明したが、APが低遅延データの発生源となってもよい。例えば、APは、アプリケーションからの低遅延要求に応じて、低遅延データの発生源となり、その低遅延要求に応じて許容リソース占有時間を算出し、BSS内のSTAに通知する。
<3.隣接ネットワークによる干渉>
ところで、APとSTAにより形成される1つのBSSに、他のAPと他のSTAにより形成される他のBSSが隣接する場合、他のBSSによる干渉が発生するおそれがある。
例えば、図9に示されるように、1台のAPと2台のSTA1,STA2により形成されるBSSに、1台のAP’と1台のSTA3により形成されるBSS’が隣接しているとする。
BSS’内では、AP’とSTA3との間で通信が行われる。ここで、STA2とSTA3との距離が近い場合、STA3がAP’と通信を行っている間、LBT機能によって、STA2が無線リソースの使用を控えてしまう可能性がある。STA2が低遅延データの発生源となる場合には、STA3のデータの送信の終了までの時間が、STA2によるデータ送信に大きく影響を与えてしまい、低遅延の無線通信の妨げとなってしまう。
そこで、図10に示されるように、BSSを形成するAP(無線通信部112)が、BSS内のSTA1,STA2に加え、隣接するBSS’を形成するAP’にも、許容リソース占有時間(最長PPDU時間)を通知するようにする。
この場合、AP’は、APにより通知された許容リソース占有時間を、STA3に通知する。これにより、BSSに隣接するBSS’においても、STA3のリソース占有時間が制限されるので、より確実に、STA2による低遅延の無線通信を実現することが可能となる。
<4.無線リソースの予約>
ところで、IEEE 802.11により定義される通信プロトコルでは、端末間の公平性を保つため、自律分散的かつランダムに、無線リソースの割り当てが行われる。そのため、上述したリソース占有時間の制限のみでは、低遅延の無線通信を実現するのに十分でない場合がある。
例えば、図3の例において、STA1のデータの送信の終了後、STA1が、再び、無線リソースのアクセス権を得て、データの送信を開始する場合がある。この場合、STA2の低遅延要求を満たすことはできない。
そこで、以下では、低遅延データの発生源が無線リソースを予約することで、低遅延の無線通信を実現する例について説明する。
(第1の例)
図11は、低遅延データの発生源が無線リソースを予約する構成の第1の例について説明する図である。
図11の例では、例えばアプリケーションからの低遅延要求に応じて、APが低遅延データの発生源となることで、APがSTA2に対して低遅延データを送信する。
例えば、ステップS211において、STA2が、BSS内でデータを送信する。
STA2によるデータの送信が終了し、IFSより短いShortIFSの経過後、他のSTAが無線リソースを占有する前に、APは、ステップS212において、優先的に無線リソースを占有するための予約信号として、Paddingの送信を開始する。
Paddingの送信は、STA2に送信するデータの有無にかかわらず、アプリケーションによる低遅延要求に含まれる低遅延データの許容遅延時間に応じたタイミングで開始される。例えば、Paddingの送信は、許容遅延時間内にSTA2に低遅延データの送信が行える(完了する)よう、許容リソース占有時間(最長PPDU時間)との関係に基づいたタイミングで開始される。また、Paddingの送信は、APが無線リソースを占有する期間中、繰り返し行われる。
これにより、STA2によるデータの送信が終了した後、IFSとCWが経過した後であっても、STA1がデータの送信を開始するのを防ぐことができる。
なお、予約信号に、STA2以外の他のSTA向けの情報や、その他の有用な情報が挿入されるようにしてもよい。
このようにして無線リソースが予約された状態で、ステップS213において、AP内部で低遅延データが発生すると、APは、ステップS214において、Data Start Indicationを送信する。Data Start Indicationは、低遅延データが発生した旨を、その送信先に通知するための信号である。
APは、Data Start Indicationの送信後、ステップS215において、低遅延データを送信する。その後、ステップS216において、APは、無線リソースを占有する期間が終了するまで、Paddingの送信を繰り返し行う。すなわち、APは、Data Start Indicationと低遅延データを、予約信号に挿入してSTA2に送信する。
以上のようにして、APが無線リソースを予約することで、より一層確実に、STA2との低遅延の無線通信を実現することが可能となる。
(第2の例)
図12は、低遅延データの発生源が無線リソースを予約する構成の第2の例について説明する図である。
図12の例では、低遅延要求を送信したSTA2が低遅延データの発生源となることで、STA2がAPに対して低遅延データを送信する。
なお、図12におけるステップS231乃至S234のデータの流れは、図3におけるステップS31乃至S34のデータの流れと同一であるので、その説明は省略する。
ステップS234におけるSTA1によるデータの送信が終了し、IFSより短いShortIFSの経過後、ステップS235において、APは、各STAに対してトリガフレームを送信する。
トリガフレームは、IEEE 802.11axにより定義される、APが各STAからの上り通信を制御するためのフレームである。本開示の実施の形態においては、STA2からの上り通信を優先的に行う旨の情報が含まれたトリガフレームが、各STAに送信される。
このようなトリガフレームにより、STA2に無線リソースのアクセス権が与えられると、STA2は、ステップS236において、優先的に無線リソースを占有するための予約信号(Padding)の送信を開始する。
Paddingの送信は、低遅延要求に含まれる低遅延データの許容遅延時間に応じたタイミングで開始され、STA2が無線リソースを占有する期間中、繰り返し行われる。
これにより、STA1がデータの送信を開始するのを防ぐことができる。
このようにして無線リソースが予約された状態で、ステップS237において、STA2内部で低遅延データが発生すると、STA2は、ステップS238において、Data Start Indicationを送信する。
STA2は、Data Start Indicationの送信後、ステップS239において、低遅延データを送信する。その後、ステップS240において、STA2は、無線リソースを占有する期間が終了するまで、Paddingの送信を繰り返し行う。すなわち、STA2は、Data Start Indicationと低遅延データを、予約信号に挿入してAPに送信する。
以上のようにして、STA2が無線リソースを予約することで、より一層確実に、APとの低遅延の無線通信を実現することが可能となる。
<5.応用例>
以下においては、本開示の応用例について説明する。
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、STA130は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末もしくはデジタルカメラなどのモバイル端末として実現されてもよい。また、STA130は、テレビジョン受像機、プリンタ、デジタルスキャナもしくはネットワークストレージなどの固定端末、またはカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。
また、STA130は、スマートメータ、自動販売機、遠隔監視装置、またはPOS(Point Of Sale)端末などのM2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、STA130は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
一方、例えば、AP110は、ルータ機能を有するまたはルータ機能を有しない無線LANアクセスポイント(無線基地局ともいう)として実現されてもよい。また、AP110は、モバイル無線LANルータとして実現されてもよい。さらに、AP110は、これら装置に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
(第1の応用例)
図13は、本開示に係る技術が適用されるスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913、アンテナスイッチ914、アンテナ915、バス917、バッテリー918、および補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤおよびその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ901により実行されるプログラムおよびデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリまたはハードディスクなどの記憶媒体を含む。外部接続インタフェース904は、メモリーカードまたはUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサおよび加速度センサなどのセンサ群を含む。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタンまたはスイッチなどを含み、ユーザからの操作または情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)または有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース913は、IEEE802.11a,11b,11g,11n,11ac、および11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース913は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信する。また、無線通信インタフェース913は、アドホックモードまたはWi-Fi Direct(登録商標)などのダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信する。なお、Wi-Fi Directでは、アドホックモードとは異なり2つの端末の一方がアクセスポイントとして動作するが、通信はそれら端末間で直接的に行われる。無線通信インタフェース913は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF(Radio Frequency)回路およびパワーアンプなどを含む。無線通信インタフェース913は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサおよび関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース913は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式、またはセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ914は、無線通信インタフェース913に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ915の接続先を切り替える。アンテナ915は、単一のまたは複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース913による無線信号の送受信のために使用される。
なお、図13の例に限定されず、スマートフォン900は、複数のアンテナ(例えば、無線LAN用のアンテナおよび近接無線通信方式用のアンテナなど)を備えてもよい。この場合、アンテナスイッチ914は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913、および補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示される給電ラインを介して、スマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図13に示されるスマートフォン900において、図5を用いて説明したデータ処理部131、無線通信部132、および制御部134は、無線通信インタフェース913において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ901または補助コントローラ919において実装されてもよい。
なお、スマートフォン900は、プロセッサ901がアプリケーションレベルでアクセスポイント機能を実行することにより、無線アクセスポイント(ソフトウェアAP)として動作してもよい。また、無線通信インタフェース913が無線アクセスポイント機能を有していてもよい。
(第2の応用例)
図14は、本開示に係る技術が適用されるカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、アンテナスイッチ934、アンテナ935、およびバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPUまたはSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能およびその他の機能を制御する。メモリ922は、RAMおよびROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラムおよびデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度および高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサおよび気圧センサなどのセンサ群を含む。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CDまたはDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン、またはスイッチなどを含み、ユーザからの操作または情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCDまたはOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能または再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能または再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、IEEE802.11a,11b,11g,11n,11ac、および11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信する。また、無線通信インタフェース933は、アドホックモードまたはWi-Fi Directなどのダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信する。無線通信インタフェース933は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路およびパワーアンプなどを含む。無線通信インタフェース933は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサおよび関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式、またはセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ934は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路の間でアンテナ935の接続先を切り替える。アンテナ935は、単一のまたは複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。
なお、図14の例に限定されず、カーナビゲーション装置920は、複数のアンテナを備えてもよい。この場合、アンテナスイッチ934は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示される給電ラインを介して、カーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図14に示されるカーナビゲーション装置920において、図5を用いて説明したデータ処理部131、無線通信部132、および制御部134は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。
また、無線通信インタフェース933は、上述したAP110として動作し、車両に乗るユーザが有する端末に無線接続を提供してもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(または車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数または故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
(第3の応用例)
図15は、本開示に係る技術が適用される無線アクセスポイント950の概略的な構成の一例を示すブロック図である。無線アクセスポイント950は、コントローラ951、メモリ952、入力デバイス954、表示デバイス955、ネットワークインタフェース957、無線通信インタフェース963、アンテナスイッチ964、およびアンテナ965を備える。
コントローラ951は、例えばCPUまたはDSP(Digital Signal Processor)であってよく、無線アクセスポイント950のIP(Internet Protocol)レイヤおよびより上位のレイヤの様々な機能(例えば、アクセス制限、ルーティング、暗号化、ファイアウォール、およびログ管理など)を動作させる。メモリ952は、RAMおよびROMを含み、コントローラ951により実行されるプログラム、および様々な制御データ(例えば、端末リスト、ルーティングテーブル、暗号鍵、セキュリティ設定、およびログなど)を記憶する。
入力デバイス954は、例えば、ボタンまたはスイッチなどを含み、ユーザからの操作を受け付ける。表示デバイス955は、LEDランプなどを含み、無線アクセスポイント950の動作ステータスを表示する。
ネットワークインタフェース957は、無線アクセスポイント950が有線通信ネットワーク958に接続するための有線通信インタフェースである。ネットワークインタフェース957は、複数の接続端子を有してもよい。有線通信ネットワーク958は、イーサネット(登録商標)などのLANであってもよく、またはWAN(Wide Area Network)であってもよい。
無線通信インタフェース963は、IEEE802.11a,11b,11g,11n,11ac、および11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、近傍の端末へアクセスポイントとして無線接続を提供する。無線通信インタフェース963は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路およびパワーアンプなどを含む。無線通信インタフェース963は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサおよび関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。アンテナスイッチ964は、無線通信インタフェース963に含まれる複数の回路の間でアンテナ965の接続先を切り替える。アンテナ965は、単一のまたは複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース963による無線信号の送受信のために使用される。
図15に示される無線アクセスポイント950において、図4を用いて説明したデータ処理部111、無線通信部112、および制御部114は、無線通信インタフェース963において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、コントローラ951において実装されてもよい。
なお、本開示に係る技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示に係る技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
また、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
さらに、本開示に係る技術は以下のような構成をとることができる。
(1)
自装置が属する無線通信ネットワーク内で発生するデータの低遅延要求に応じて、前記無線通信ネットワークにおける許容リソース占有時間を算出する算出部と、
算出された前記許容リソース占有時間を、前記無線通信ネットワーク内の無線通信装置に通知する無線通信部と
を備える無線通信制御装置。
(2)
前記低遅延要求は、前記データの許容遅延時間を含み、
前記算出部は、前記許容遅延時間に基づいて、前記許容リソース占有時間を算出する
(1)に記載の無線通信制御装置。
(3)
前記低遅延要求は、前記低遅延要求の有効期間をさらに含む
(2)に記載の無線通信制御装置。
(4)
前記無線通信部は、前記無線通信ネットワーク内の前記無線通信装置に、前記許容リソース占有時間による制限の有効期間をさらに通知する
(1)乃至(3)のいずれかに記載の無線通信制御装置。
(5)
前記無線通信部は、前記無線通信ネットワーク内の前記無線通信装置に、前記許容リソース占有時間による制限の対象となる帯域をさらに通知する
(1)乃至(4)のいずれかに記載の無線通信制御装置。
(6)
前記無線通信部は、前記許容リソース占有時間を、他の無線通信ネットワークを形成する他の無線通信制御装置にも通知する
(1)乃至(5)のいずれかに記載の無線通信制御装置。
(7)
前記無線通信部は、前記自装置が前記データの発生源となる場合、前記自装置が優先的に無線リソースを占有するための予約信号を、前記データの送信先となる送信先装置に送信する
(1)乃至(6)のいずれかに記載の無線通信制御装置。
(8)
前記無線通信部は、前記低遅延要求に含まれる前記データの許容遅延時間に応じたタイミングで、前記予約信号を前記送信先装置に送信する
(7)に記載の無線通信制御装置。
(9)
前記無線通信部は、前記自装置において前記データが発生したとき、前記予約信号に前記データを挿入して、前記送信先装置に送信する
(7)または(8)に記載の無線通信制御装置。
(10)
前記無線通信部は、前記無線通信ネットワーク内の前記無線通信装置のうちの要求元装置から前記低遅延要求を受信する
(1)乃至(6)のいずれかに記載の無線通信制御装置。
(11)
前記無線通信部は、前記要求元装置が優先的に無線リソースを占有するための予約信号を、前記要求元装置から受信する
(10)に記載の無線通信制御装置。
(12)
前記無線通信部は、前記要求元装置において前記データが発生したとき、前記予約信号に挿入された前記データを、前記要求元装置から受信する
(11)に記載の無線通信制御装置。
(13)
無線通信制御装置が、
自装置が属する無線通信ネットワーク内で発生するデータの低遅延要求に応じて、前記無線通信ネットワークにおける許容リソース占有時間を算出し、
算出された前記許容リソース占有時間を、前記無線通信ネットワーク内の無線通信装置に通知する
無線通信制御方法。
(14)
自装置が属する無線通信ネットワーク内で発生するデータの低遅延要求に応じて無線通信制御装置により通知された許容リソース占有時間を受信する無線通信部を備え、
前記無線通信部は、前記許容リソース占有時間による制限に従って無線通信を行う
無線通信装置。
(15)
前記無線通信部は、前記自装置が前記データの発生源となる場合、前記低遅延要求を無線通信制御装置に送信する
(14)に記載の無線通信装置。
(16)
前記無線通信部は、前記自装置が優先的に無線リソースを占有するための予約信号を、前記無線通信制御装置にさらに送信する
(15)に記載の無線通信装置。
(17)
前記無線通信部は、前記低遅延要求に含まれる前記データの許容遅延時間に応じたタイミングで、前記予約信号を前記無線通信制御装置に送信する
(16)に記載の無線通信装置。
(18)
前記無線通信部は、前記自装置において前記データが発生したとき、前記予約信号に前記データを挿入して、前記無線通信制御装置に送信する
(16)または(17)に記載の無線通信装置。
(19)
無線通信装置が、
自装置が属する無線通信ネットワーク内で発生するデータの低遅延要求に応じて無線通信制御装置により通知された許容リソース占有時間を受信し、
前記許容リソース占有時間による制限に従って無線通信を行う
無線通信方法。
110 AP, 111 データ処理部, 112 無線通信部, 114 制御部, 121 算出部, 130 STA, 131 データ処理部, 132 無線通信部, 134 制御部

Claims (15)

  1. 自装置が属する無線通信ネットワーク内で発生するデータの低遅延要求に応じて、前記無線通信ネットワークにおける許容リソース占有時間を算出する算出部と、
    算出された前記許容リソース占有時間を、前記無線通信ネットワーク内の無線通信装置に通知する無線通信部と
    を備え
    前記無線通信部は、前記自装置が前記データの発生源となる場合、前記低遅延要求に含まれる前記データの許容遅延時間に応じたタイミングで、前記自装置が優先的に無線リソースを占有するための予約信号を、前記データの送信先となる送信先装置に送信する
    無線通信制御装置。
  2. 前記低遅延要求は、前記データの許容遅延時間を含み、
    前記算出部は、前記許容遅延時間に基づいて、前記許容リソース占有時間を算出する
    請求項1に記載の無線通信制御装置。
  3. 前記低遅延要求は、前記低遅延要求の有効期間をさらに含む
    請求項2に記載の無線通信制御装置。
  4. 前記無線通信部は、前記無線通信ネットワーク内の前記無線通信装置に、前記許容リソース占有時間による制限の有効期間をさらに通知する
    請求項1に記載の無線通信制御装置。
  5. 前記無線通信部は、前記無線通信ネットワーク内の前記無線通信装置に、前記許容リソース占有時間による制限の対象となる帯域をさらに通知する
    請求項1に記載の無線通信制御装置。
  6. 前記無線通信部は、前記許容リソース占有時間を、他の無線通信ネットワークを形成する他の無線通信制御装置にも通知する
    請求項1に記載の無線通信制御装置。
  7. 前記無線通信部は、前記自装置において前記データが発生したとき、前記予約信号に前記データを挿入して、前記送信先装置に送信する
    請求項1乃至6のいずれかに記載の無線通信制御装置。
  8. 前記無線通信部は、前記無線通信ネットワーク内の前記無線通信装置のうちの要求元装置から前記低遅延要求を受信する
    請求項1乃至6のいずれかに記載の無線通信制御装置。
  9. 前記無線通信部は、前記要求元装置が優先的に無線リソースを占有するための予約信号を、前記要求元装置から受信する
    請求項に記載の無線通信制御装置。
  10. 前記無線通信部は、前記要求元装置において前記データが発生したとき、前記予約信号に挿入された前記データを、前記要求元装置から受信する
    請求項に記載の無線通信制御装置。
  11. 無線通信制御装置が、
    自装置が属する無線通信ネットワーク内で発生するデータの低遅延要求に応じて、前記無線通信ネットワークにおける許容リソース占有時間を算出し、
    算出された前記許容リソース占有時間を、前記無線通信ネットワーク内の無線通信装置に通知し、
    前記自装置が前記データの発生源となる場合、前記低遅延要求に含まれる前記データの許容遅延時間に応じたタイミングで、前記自装置が優先的に無線リソースを占有するための予約信号を、前記データの送信先となる送信先装置に送信する
    無線通信制御方法。
  12. 自装置が属する無線通信ネットワーク内で発生するデータの低遅延要求に応じて無線通信制御装置により通知された許容リソース占有時間を受信し、前記許容リソース占有時間による制限に従って無線通信を行う無線通信部を備え、
    前記無線通信部は、前記自装置が前記データの発生源となる場合、前記低遅延要求に含まれる前記データの許容遅延時間に応じたタイミングで、前記自装置が優先的に無線リソースを占有するための予約信号を、前記無線通信制御装置に送信する
    無線通信装置。
  13. 前記無線通信部は、前記自装置が前記データの発生源となる場合、前記低遅延要求を無線通信制御装置に送信する
    請求項12に記載の無線通信装置。
  14. 前記無線通信部は、前記自装置において前記データが発生したとき、前記予約信号に前記データを挿入して、前記無線通信制御装置に送信する
    請求項12または13に記載の無線通信装置。
  15. 無線通信装置が、
    自装置が属する無線通信ネットワーク内で発生するデータの低遅延要求に応じて無線通信制御装置により通知された許容リソース占有時間を受信し、
    前記許容リソース占有時間による制限に従って無線通信を行い、
    前記自装置が前記データの発生源となる場合、前記低遅延要求に含まれる前記データの許容遅延時間に応じたタイミングで、前記自装置が優先的に無線リソースを占有するための予約信号を、前記無線通信制御装置に送信する
    無線通信方法。
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