JP2006229395A - 画像通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被呼側のIPファクシミリ装置において、画像データを受信することができない事情がある場合、発呼側に画像データの再送信の負担を負わせることなく、当該事情が解消した後に、自動的に当初受信することができなかった画像データを取得することを可能とする画像通信装置を提供すること。
【解決手段】「INVITE」を受信した場合に(T1)、画像データを受信するか否かを所定の受信条件に基づき決定し、画像データを受信しないと決定した場合、発呼側1Aに対して他の装置により画像データを代替受信する旨及び他の装置のメールアドレスM1をSIPの応答コード「302」により通知し(T2)、その後、前記所定の受信条件に基づき自装置1Bが代替受信された画像データを取出せる状態にあると判定したときにメールアドレスM1から代替受信された画像データを取出す画像通信装置1B。
【選択図】図5
【解決手段】「INVITE」を受信した場合に(T1)、画像データを受信するか否かを所定の受信条件に基づき決定し、画像データを受信しないと決定した場合、発呼側1Aに対して他の装置により画像データを代替受信する旨及び他の装置のメールアドレスM1をSIPの応答コード「302」により通知し(T2)、その後、前記所定の受信条件に基づき自装置1Bが代替受信された画像データを取出せる状態にあると判定したときにメールアドレスM1から代替受信された画像データを取出す画像通信装置1B。
【選択図】図5
Description
本発明は、SIP(Session Initiation Protocol)等の呼制御プロトコルを利用して、画像データの送受信を行う通信機能のほか、該通信機能と異なる画像データ通信機能をさらに備える画像通信装置に関する。
近年、SIP等の呼制御プロトコルによりメディアセッションを確立して、画像データの送受信を行うIPファクシミリ装置が提案されている(例えば、特許文献1乃至3参照。)。かかるIPファクシミリ装置では、G3ファクシミリ装置と同様に宛先情報を電話番号にて指定することができるので、ユーザはG3ファクシミリ装置と同様の感覚で送信操作を行うことができるという利点がある。併せて、G3ファクシミリよりも通信コストが節減されるという利点もある。
特開2004−172853号公報
特開2004−221945号公報
特開2004−260535号公報
IPファクシミリ装置は、G3ファクシミリ装置と同様に、画像データの送受信を行う場合、受信側の装置は、受信した画像データをメモリに蓄積することによって保存するか、記録用紙に印字することによって保存する。したがって、受信した画像データを蓄積するためのメモリの空き容量が少ないときや受信した画像データを印字出力するための記録用紙がなくなっているときは、画像データを受信して保存することができない。この場合、被呼側IPファクシミリ装置が受信エラーを起し、発呼側装置のユーザに、再送信の負担を負わせることになる。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、被呼側のIPファクシミリ装置等の画像通信装置において、画像データを受信することができない事情がある場合、発呼側に画像データの再送信の負担を負わせることなく、当該事情が解消した後に、自動的に当初受信することができなかった画像データを取得することを可能とする画像通信装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の画像通信装置は、呼制御プロトコルによりメディアセッションを確立した上で画像データを受信する手段を備える画像通信装置において、発呼側からメディアセッションの確立要求を受信した場合に、画像データを受信するか否かを所定の受信条件に基づき決定する決定手段と、画像データを受信しないと決定した場合、前記発呼側に対して他の装置により画像データを代替受信する旨及び代替受信する前記他の装置の宛先情報を呼制御プロトコルにより通知する通知手段と、該通知後、前記所定の受信条件に基づき自装置が代替受信された画像データを取出せる状態にあるか否かを判定し、取出せる状態にあると判定したときに前記宛先情報にアクセスして代替受信された画像データを取出す取出手段と、を備えることを特徴としている。
前記所定の受信条件は、例えば、受信画像データを蓄積する記憶資源の空き容量、受信画像データを印字出力するための記録用紙の残量などである。
請求項2記載の画像通信装置は、呼制御プロトコルによりメディアセッションを確立した上で画像データを受信する手段を備える画像通信装置において、発呼側からメディアセッションの確立要求を受信した場合に、画像データを受信するか否かを所定の受信条件に基づき決定する決定手段と、画像データを受信しないと決定した場合、前記発呼側に対して他の装置により画像データを代替受信する旨及び代替受信する前記他の装置の宛先情報を呼制御プロトコルにより通知する通知手段と、前記通知後、所定操作を受付けた場合に前記宛先情報にアクセスして代替受信された画像データを取出す取出手段と、を備えることを特徴としている。
前記所定の受信条件は、例えば、発呼側からの画像データを親展受信するか否かを決定するための条件である。また、前記所定操作は、例えば、代替受信された画像データを取得するためのパスワード等の認証情報の入力操作である。
請求項3記載の画像通信装置は、請求項1又は2記載の画像通信装置において、前記他の装置はメールサーバであり、前記他の装置の宛先情報はメールアドレスであり、前記取出手段による画像データの取出しは、POPによるものである、ことを特徴としている。
請求項1記載の画像通信装置によれば、呼制御プロトコルによる着信があった時、装置が画像データを受信することができない事情がある場合に、発呼側に画像データの再送信の負担を負わせることなく、当該事情が解消した後に、当初受信することができなかった画像データを自動的に取得することができる。
請求項2記載の画像通信装置によれば、呼制御プロトコルによる着信があった時、装置が画像データを受信することができない事情がある場合や、その時に装置に画像データを受信させたくないユーザの事情がある場合に、発呼側に画像データの再送信の負担を負わせることなく、ユーザの都合のよいタイミングで当初受信することができなかった画像データを取得することができる。また、ユーザが所定操作をするまで、画像データは他の装置に保存され、本装置には保存されないことから、本装置のユーザが不在の間に外部侵入者等によって、本装置から機密情報を含んだ画像データが不正に取得されるおそれがなく、セキュリティ上の利点も得られる。
請求項3記載の画像通信装置は、他の装置としてメールサーバを利用するものであるので、他の装置として、通信事業者等が管理するメールサーバを利用することが可能となり、画像通信装置と他の装置からなるシステムを安価に構築することができるなどの利点がある。
以下、本発明の実施の形態に係る画像通信装置について説明する。画像通信装置としては、呼制御プロトコルを利用して原稿の画像データを送受信するIPファクシミリ通信機能、画像データを添付して電子メールを送受信するインターネットファクシミリ通信機能、公衆交換電話網を通じて画像データの送受信を行うG3方式等のファクシミリ通信機能等を備えた複合機型のファクシミリ装置を例に挙げて説明する。
図1に本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置1の構成例を示す。すなわち、ファクシミリ装置1は、CPU(中央処理装置)2、ROM(リードオンリーメモリー)3、RAM(ランダムアクセスメモリー)4、画像メモリ5、モデム6、NCU7、コーデック8、読取部9、記録部10、表示部11、操作部12、時刻管理部13、LANインタフェース14を備え、各部2乃至14はバスBによって接続されている。
CPU2は、ROM3に格納された制御プログラムに従って、このファクシミリ装置1を構成する各部を制御する制御手段として機能する。RAM4は、CPU2の主メモリ、ワークエリア等として機能する。また、RAM4には、後述するテーブルX1等が格納されている。画像メモリ5は、コーデック8によって圧縮符号化された画像データ等を記憶する。画像メモリ5は、ファクシミリ装置1が受信画像データを蓄積する記憶資源であり、その空き容量は、CPU2により監視されている。
モデム6は、例えばITU−T(国際電気通信連合)の勧告V.34規格又はこれと同様のものに従った送受信データの変調及び復調を行う。NCU7は、PSTN(公衆交換電話網)15との回線の閉結及び開放の動作を行う回線網制御装置であり、G3ファクシミリ送受信時にモデム6をPSTN15と接続する。コーデック8は、ファクシミリ送信等に際して、画像データを、JPEG方式又はMH、MR、MMR方式等により圧縮符号化し、また、受信した画像データ等を復号する。
読取部9は、原稿の画像データを読取るものであり、例えば、CCDカラーラインイメージセンサ、A/Dコンバータ、画像処理回路等で構成される。記録部10は、給紙カセットから記録用紙を取り出して、画像データを記録用紙上に記録する。なお、記録部10には、記録用紙の残量を検出する記録用紙残量検出部10aとしての残量検出センサが設けられており、前記記録用紙残量検出部10aとCPU2とで記録用紙の残量検出手段を構成する。すなわち、記録用紙残量検出部10aが記録用紙の残量に基づき出力する信号によりCPU2は、記録用紙の残量を判断する。
表示部11は、例えば操作部12に並設されたLCD(Liquid Crystal Display)からなり、各種の画面情報を表示する。操作部12は、スタートキー、文字入力キー、ファンクションキーなど各種の操作キーを具備し、ユーザによる各種の操作は、この操作部12において行われる。時刻管理部13は、現在時刻を管理する回路等からなり、CPU2の要求に応じて現在時刻情報を提供する。
LANインタフェース14は、ファクシミリ装置1とLAN(ローカルエリアネットワーク)16とを接続するインターフェースであり、これを通じてファクシミリ装置1は、同じくLAN16に接続された他の装置と画像データの送受信を行う。図2に示すように、LAN16にはルータ17のほか、メールサーバ18、HTTPサーバ19等が接続されている。
上記構成を備えるファクシミリ装置1は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)、SIP、RTP(Real-time Transport Protocol)、SDP(Session Description Protocol)などを実装することにより、SIPによりメディアセッションを確立した上で画像データを相手先と送受信する機能を実現する。また、ファクシミリ装置1は、SMTPにより電子メールを送信する機能及びPOP(Post Office Protocol)によりメールサーバから電子メールを取り出す機能を備えている。なお、本実施の形態では呼制御プロトコルとしてSIPを例に挙げて説明するが、メディアセッションを確立するのに先立ってメッセージをやり取りするものであれば、SIP以外の呼制御プロトコルを適用することも可能である。
上記構成及び機能を備えるファクシミリ装置1同士でメディアセッションの確立要求としてのセッション参加リクエスト「INVITE」のやり取りが行われると、被呼側ファクシミリ装置1B(以下「被呼側装置1B」という。)は、後述する所定の受信条件に基づき画像データを受信するか否かを決定する。受信すると決定した場合は、「INVITE」に対する肯定応答をした後、発呼側ファクシミリ装置1A(以下「発呼側装置1A」という。)の間でメディアセッションを確立した上で、画像データの送受信が行われる。一方、被呼側装置1Bにおいて画像データを受信しないと決定した場合は、被呼側装置1Bから発呼側装置1Aに対して他の装置により画像データを代替受信する旨及び代替受信する前記他の装置の宛先情報をSIPの応答処理、例えばSIPのレスポンスコード302の送信により通知する。
発呼側装置1Aは、被呼側装置1Bから受信した前記応答処理の内容から被呼側が代替受信する旨の情報を検出すると、被呼側装置1Bに画像データを送信することを中止して、被呼側装置1Bに送信する予定であった画像データを電子メールに添付して、被呼側装置1Bから受信した代替受信する装置の宛先情報(メールアドレス)宛に送信する。
被呼側装置1Bは、前記応答処理を行った後、前記所定の受信条件に基づき自装置1Bが他の装置により代替受信された画像データを取り出せる状態にあるか否かを判定し、取り出せる状態にあると判定したとき、前記他の装置の宛先情報にアクセスして代替受信された画像データを取り出す。なお、被呼側装置1Bは、取出せる状態にないと判定したときは、取り出せる状態にあると判定されるまで、前記判定を繰返し行う。あるいは、被呼側装置1Bは、ユーザによりなされた所定操作を受付けたとき、前記他の装置の宛先情報にアクセスして代替受信された画像データを取り出す。
被呼側装置1Bが前記動作を実行するために、ファクシミリ装置1内のRAM4には、図3に示すような、代替受信機能設定テーブルX1と、図4に示すような、親展受信の実行条件を設定した親展受信機能設定テーブルX2が記憶されている。
代替受信機能設定テーブルX1は、「条件種別」欄、「受信条件値」欄及び「代替受信装置宛先情報」欄を有する。「条件種別」欄には、受信条件の種別として、画像メモリ5の空き容量に関する「メモリ残量」、記録部10の記録用紙の残量に関する「記録用紙残量」、及び着信時間帯に関する「時間帯」が登録されている。「受信条件値」欄には、各受信条件にそれぞれ対応付けてしきい値が登録されている。例えば、メモリ残量のしきい値としてデータサイズ「1MB」が登録されている。記録用紙残量のしきい値としては記録用紙トレイの最大収容量に対する割合「10%」が登録されている。時間帯のしきい値としては時間帯情報「8:00〜20:00」が登録されている。「代替受信装置宛先情報」欄には、代替受信させる装置(以下「代替受信装置」ともいう。)の宛先情報(メールアドレス)が全ての条件種別に共通なものとして登録されている。なお、「代替受信装置宛先情報」欄に、全ての条件種別に共通した複数の宛先情報が登録されるようにしてもよいし、各条件種別毎に1又は複数の宛先情報をそれぞれ対応付けて登録されるようにしてもよい。
親展受信機能設定テーブルX2は、「親展条件」欄、「代替受信装置宛先情報」欄及び「パスワード」欄を有する。「親展条件」欄には、画像データを親展扱いするか否かを決定するための受信条件が登録されている。具体的には、「親展条件」欄において「From=」に続けて発呼側装置の宛先情報(例えばIP電話番号、IPアドレス等)が登録されるようになっており、ファクシミリ装置1が被呼側となって「INVITE」を受信した際に、「INVITE」の「From:」ヘッダに記述されている発呼側装置の宛先情報と「親展条件」欄において「From=」に続けて記述されている情報が一致した場合に、親展扱いすることを決定する。本実施の形態における親展扱いとは、被呼側装置1Bが自ら画像データを受信しないと決定して、発呼側装置1Aに画像データを他の装置に代替受信させる旨及び代替受信させる装置の宛先情報を通知することにより、当該他の装置に画像データを代替受信させ、その後、操作部12等から所定操作が行われた場合(例えば、正規の認証情報の入力操作が行われた場合)に、当該他の装置から画像データを取り出す処理である。
「代替受信装置宛先情報」欄には、代替受信装置の宛先情報(メールアドレス)が各親展条件毎にそれぞれ対応付けて登録されている。「パスワード」欄には、他の装置に代替受信された画像データを取出す際にファクシミリ装置1においてユーザが入力すべき認証情報が各親展条件毎にそれぞれ対応付けて登録されている。
なお、前記親展条件は、リクエスト「INVITE」に含まれる種々の情報に関して設定することが可能であり、上記した発呼側の宛先情報に限定されない。また、前記テーブルX1、X2では、受信条件のしきい値、親展条件、代替受信装置の宛先情報は、操作部12における所定操作により自在に追加、削除、変更等を行うことができるようになっている。
つぎに、発呼側装置1A及び被呼側装置1Bの処理動作について、図5のシーケンス図に基づいて説明する。被呼側装置1Bの処理動作については、更に図6のフローチャートに基づいて説明する。
被呼側装置1Bが、発呼側装置1Aから図示しないSIPサーバを介して(以下、発呼側と被呼側の間で通信に介在するSIPサーバの説明は省略する。)、セッション参加リクエスト「INVITE」を受信すると(T1、S1:YES)、画像データを自装置1で受信するか否かを所定の受信条件に基づき決定する(S2)。ここで受信条件は、画像メモリ5の空き容量、記録用紙の残量、現在時刻の時間帯、発呼側が送信しようとしている画像データを親展扱いするか否かを決定する条件(発呼側の宛先情報)である。
CPU2は、受信条件に基づき画像データを受信するか否かを判断するために、画像メモリ5の空き容量を検出し、それが代替受信機能設定テーブルX1において設定された所定のしきい値「1MB」以上あるか否かを確認する。また、CPU2は、記録用紙残量検出部10aにより検出した記録用紙の残量が同テーブルX1において設定された所定のしきい値「10%(最大収容枚数の10%)」以上あるか否かを確認する。また、CPU2は、時刻管理部13により取得した現在時刻が設定された設定された時間帯「8:00〜20:00」であるか否かを確認する。また、CPU2は、発呼側装置1Aの宛先情報がテーブルX2の「親展条件」欄に登録された宛先情報と一致するか否かを確認する。そして、画像メモリ5の空き容量及び記録用紙の残量が設定されたしきい値以上あり、現在時刻が設定された時間帯にあり、発呼側装置1Aの識別情報がテーブルX1の「受信条件値」欄に登録された識別情報と一致しないことを確認した場合は、自装置1Bで画像データを受信することを決定する。
一方、何れかのしきい値を満たしていないと判断した場合、あるいは、発呼側装置1Aが送信しようとしている画像データが親展扱いすべきものであると判断した場合は、自装置1で画像データを受信せず、他の装置に代替受信させることを決定する。
自装置1Bで画像データを受信することを決定した場合は(S2:YES)、「INVITE」に対する成功応答コード「200」を発呼側装置へ返信し(S3)、「ACK」を発呼側装置から受信した後、発呼側装置との間でメディアセッションを確立し(S4)、メディアセッション上で発呼側装置から送出される画像データを受信する(S5)。画像データの受信完了後は、発呼側装置からセッション終了リクエスト「BYE」を受信し、該リクエストに対する応答コード「200」を発呼側装置へ返信してセッションが終了される。
一方、前記S2において、自装置1Bで画像データを受信せずに、他の装置に代替受信させると決定した場合は(S2:NO)、発呼側装置1Aに対して、他の装置により画像データを代替受信する旨、代替受信するメールサーバ18のメールボックスのメールアドレス及び、更に好ましくは自装置1Bの画像データの受信能力情報、を通知するためのリダイレクト応答情報を生成する(S6)。そして、代替受信機能設定テーブルX1又は親展受信機能設定テーブルX2から代替して受信させるべきメールサーバ18内のメールアドレスを抽出する。例えば、図5に示すメッセージ内容のように、SIPレスポンスコード「302」に抽出したメールアドレスM1を付加し、さらに自装置1Bの受信能力情報M2を付加したリダイレクト応答情報Mを生成する。次いで、生成したリダイレクト応答情報Mを発呼側装置1Aに返信して、他の装置により画像データを代替受信する旨及び代替受信させるメールサーバ18内のメールアドレスM1を通知する(T2、S7)。なお、受信能力情報M2としては、例えば被呼側装置1Bが受信可能な画像データの解像度を示す情報(図示「dpi=」に続けて記述された情報)、圧縮符号化方式を示す情報(図示「coding=」に続けて記述された情報)、及び記録用紙サイズを示す情報(図示「papersize=」に続けて記述された情報)が予め被呼側装置1BのRAM4等の記憶手段に記憶されており、リダイレクト応答情報Mを生成する際にCPU2が記憶手段から読み出して当該リダイレクト応答情報Mに記述する。
一方、前記リダイレクト応答情報Mを受信した発呼側装置1Aは、受信したメッセージMを解析して、それが呼び出し先が直接画像データを受信せず他の装置により画像データを代替受信する旨を示しているものであることを検出すると、更に、リダイレクト応答情報に含まれている代替受信するメールサーバ内のメールアドレスM1及び被呼側装置1Bの受信能力情報M2を抽出する。そして、発呼側装置1Aは、当初被呼側装置1Bに対して送信する予定であった画像データのフォーマットと抽出した受信能力情報M2を対比して、画像データのフォーマットに被呼側装置1Bの受信能力情報が対応していない場合は、被呼側装置1Bの受信能力に合わせて画像データをフォーマット変換する。そして、フォーマット変換した画像データを添付した電子メールを生成し、これを前記メールアドレスM2宛に送信する。
発呼側装置1Aから送出された画像データが添付された電子メールは、当該メールアドレスM2を有するメールサーバ18によって受信され、当該メールアドレスM2に該当するメールボックスに格納される。
その後、被呼側装置1Bは、メールサーバ18のメールボックスに格納された電子メールを自装置1Bが取り出せる状態にあるか否かを判定する。S2において自装置1Bで画像データを受信しないことを決定することの根拠となった受信条件が画像データを親展扱いするか否かを決定するための条件(以下「親展受信条件」ともいう。)である場合にあっては(S8:YES)、親展扱いの着信があった旨及びメールボックスのアカウントを表示部11に表示する(S9)。そして、被呼側装置1Bにおいてオペレータによる操作部11からの正規のパスワード(テーブルX2に登録されたパスワード)の入力操作を受付けた場合に(S10:YES)、S7で送信したリダイレクト応答情報Mに含めたメールアドレスM2に該当するメールボックスにPOPによりアクセスして格納されている電子メールを取り出して受信する(S11)。
一方、S2において自装置1Bで画像データを受信しないことを決定することの根拠となった受信条件が親展受信条件でない場合にあっては(S8:NO)、自装置1Bが画像データを取出せる状態にあるか否かをS2で代替受信することを決定する根拠となった受信条件に基づき判定する(S12)。CPU2が、画像メモリ5の空き容量及び記録用紙の残量が設定されたしきい値以上あり、現在時刻が設定された時間帯にあると判断した場合は、自装置1Bがメールボックスに格納された画像データを取り出すことが出来る状態にあると判定する(S12:YES)。そして、自装置1Bがメールボックスに格納された画像データを取り出すことが出来る状態にあると判定したときは、前述の如く、メールボックスから格納されている電子メールを取り出して受信する(S11)。一方、いずれかの受信条件を満たしていない場合は、繰返しS12の判定を行う(S12:NO)。
以上の説明から明らかなように、本発明の第1の実施の形態に係るファクシミリ装置1によれば、画像データを受信することができない事情がある場合に、発呼側から送られてくる画像データを自動的に特定のメールサーバの特定のメールボックスに代替受信させることができる。そして、ファクシミリ装置1が画像データを受信することができるような状態になったときに、発呼側装置に再送信の負担を強いることなく、当初受信できなかった画像データを当該メールボックスから取り出して受信することができる。したがって、例えば、画像メモリ5の空き容量が少ない場合や記録用紙の残量が少ない場合に自動的に他の装置に画像データを代替受信させることによって、自装置1の画像メモリ5の空き容量を常に一定容量確保することができ、これにより、画像メモリの空き容量不足により生じ得る問題の発生が未然に防止される。
前記した画像データを代替受信させる装置としては、被呼側装置1Bが格納場所を指定して画像データを一時的に保存させることができ、後に前記格納場所を指定して保存された画像データを取り出すことが可能な装置であればメールサーバに限らず、種々の通信装置を適用することができる。例えば、代替受信させる装置としてHTTP(Hypertext Transfer Protocol)サーバを採用することもできる。以下、画像データを代替受信させる装置としてHTTPサーバを採用した場合を第2の実施の形態として説明する。
本発明の第2の実施の形態においては、ファクシミリ装置1は、第1の実施の形態に係るファクシミリ装置と同様の構成及び機能を備えており、さらに電子メール通信機能の代わりに、HTTP通信機能を備える。以下、第1の実施の形態との相違点について主に説明し、同様の構成及び処理動作については、図面においで同じ符号を付してその説明を省略する。なお、第2の実施の形態においても発呼側となるファクシミリ装置1を発呼側装置1Aといい、被呼側となるファクシミリ装置1を被呼側装置1Bという。
発呼側装置1A及び被呼側装置1Bの処理動作について図7のシーケンス図に基づいて説明し、被呼側装置1Bの処理動作については、更に図8のフローチャートに基づいて説明する。なお、第2の実施の形態においては、代替受信機能設定テーブルX1及び親展受信機能設定テーブルX2の「代替受信装置宛先情報」欄に、メールアドレスの代わりにURLが登録されている。それぞれを代替受信機能設定テーブルX3、親展受信機能設定テーブルX4と称し、これらテーブルX3、X4はRAM4に記憶されている。
前記S2において、被呼側装置1Bが自装置1Bで画像データを受信せずに、他の装置に代替受信させると決定した場合は(S2:NO)、発呼側装置1Aに対して、他の装置により画像データを代替受信する旨、代替受信するHTTPサーバのURL(Uniform Resource Locators)及び、更に好ましくは自装置1Bの画像データの受信能力情報、を通知するためのリダイレクト応答情報を生成する(S101)。そして、代替受信機能設定テーブルX3又は親展受信機能設定テーブルX4から代替して受信させるべきHTTPサーバにおけるURLを抽出し、例えば、図7に示すメッセージ内容のように、SIPレスポンスコード「302」に抽出したURLM3を付加し、さらに自装置1Bの受信能力情報M2を付加したリダイレクト応答情報M’を生成する。そして、生成したリダイレクト応答情報M’を発呼側装置1Aに返信して、他の装置により画像データを代替受信する旨及び代替受信させるHTTPサーバ内のURLを通知する(T2、S102)。
一方、前記リダイレクト応答情報M’を受信した発呼側装置1Aは、受信したメッセージM’を解析して、それが呼び出し先が直接画像データを受信せず他の装置により画像データを代替受信する旨を示しているものであることを検出すると、更に、リダイレクト応答情報M’に含まれている代替受信するHTTPサーバ内のURL及び被呼側装置1Bの受信能力情報M2を抽出する。そして、発呼側装置1Aは、被呼側装置1Bに対して送信する予定であった画像データのフォーマットと抽出した受信能力情報M2を対比して、画像データのフォーマットに被呼側装置1Bの受信能力情報が対応していない場合は、被呼側装置1Bの受信能力に合わせて画像データをフォーマット変換する。そして、フォーマット変換した画像データをHTTPメソッド(例えばPUTメソッド等)により抽出したURLを指定して当該URLから特定されるHTTPサーバ宛に送信する。
発呼側装置1Aから送出された画像データは、HTTPサーバ19によって受信され、指定したURLが割り当てられ、当該HTTPサーバ19内に格納される。
その後、被呼側装置1Bは、HTTPサーバ19に格納された画像データを自装置1Bが取り出せる状態にあるか否かを判定する。S2において自装置で画像データを受信しないことを決定することの根拠となった受信条件が親展受信条件である場合にあっては(S8:YES)、親展扱いの着信があった旨を表示部11に表示する(S9)。そして、被呼側装置1Bにおいてオペレータによる操作部11からの正規のパスワード(テーブルX4に登録されたパスワード)の入力操作を被呼側装置1Bが受付けた場合に(S10:YES)、S7で送信したリダイレクト応答情報M’に含めたURLM3にアクセスしてHTTPサーバ19に格納されている画像データを取り出して受信する(S103)。
一方、S2において自装置1Bで画像データを受信しないことを決定することの根拠となった受信条件が親展受信条件でない場合にあっては(S8:NO)、自装置1Bが画像データを取出せる状態にあるか否かを、第1の実施の形態で説明したように、S2で代替受信することを決定する根拠となった受信条件に基づき判定する(S12)。そして、自装置1Bがメールボックスに格納された画像データを取り出すことが出来る状態にあると判定したときは、前述の如く、メールボックスから格納されている電子メールを取り出して受信する(S103)。一方、いずれかの受信条件を満たしていない場合は、繰返しS12の判定を行う(S12:NO)。
なお、第2の実施の形態の変形例として、S8及びS12の判断処理を省略し、S102の返信処理を行った後、常にS9、S10、S103の処理動作を実行させるようにしてもよい。これにより、S2において自装置1Bで画像データを受信しないことを決定することの根拠となった受信条件が親展受信条件であるか否かにかかわらず、被呼側装置1Bは、所定操作(認証情報等の入力操作)があった場合に限り、S103の画像データ取り出し動作を行うようになる。この場合、ユーザの都合のよいタイミングで代替受信された画像データを取り出すことができるという利点がある。また、ユーザが所定操作をするまで、画像データは他の装置に保存され、被呼側装置1Bに保存されないことから、被呼側装置1Bのユーザが不在の間に外部侵入者等によって機密情報を含んだ画像データが不正に取得されるおそれがなくなることから、セキュリティの面での利点もある。
本発明は、例えば、SIPにより確立したメディアセッションで画像データを受信する画像通信装置に適用することができる。
1、1A、1B ファクシミリ装置(画像通信装置)
2 CPU
3 ROM
4 RAM
5 画像メモリ
10 記録部
10a 記録用紙残量検出部
13 時刻管理部
18 メールサーバ(他の装置)
19 HTTPサーバ(他の装置)
M1 メールアドレス(他の装置の宛先情報)
M3 URL(他の装置の宛先情報)
2 CPU
3 ROM
4 RAM
5 画像メモリ
10 記録部
10a 記録用紙残量検出部
13 時刻管理部
18 メールサーバ(他の装置)
19 HTTPサーバ(他の装置)
M1 メールアドレス(他の装置の宛先情報)
M3 URL(他の装置の宛先情報)
Claims (3)
- 呼制御プロトコルによりメディアセッションを確立した上で画像データを受信する手段を備える画像通信装置において、発呼側からメディアセッションの確立要求を受信した場合に、画像データを受信するか否かを所定の受信条件に基づき決定する決定手段と、画像データを受信しないと決定した場合、前記発呼側に対して他の装置により画像データを代替受信する旨及び代替受信する前記他の装置の宛先情報を呼制御プロトコルにより通知する通知手段と、該通知後、前記所定の受信条件に基づき自装置が代替受信された画像データを取出せる状態にあるか否かを判定し、取出せる状態にあると判定したとき前記宛先情報にアクセスして代替受信された画像データを取出す取出手段と、を備えることを特徴とする画像通信装置。
- 呼制御プロトコルによりメディアセッションを確立した上で画像データを受信する手段を備える画像通信装置において、発呼側からメディアセッションの確立要求を受信した場合に、画像データを受信するか否かを所定の受信条件に基づき決定する決定手段と、画像データを受信しないと決定した場合、前記発呼側に対して他の装置により画像データを代替受信する旨及び代替受信する前記他の装置の宛先情報を呼制御プロトコルにより通知する通知手段と、前記通知後、所定操作を受付けた場合に前記宛先情報にアクセスして代替受信された画像データを取出す取出手段と、を備えることを特徴とする画像通信装置。
- 前記他の装置はメールサーバであり、前記他の装置の宛先情報はメールアドレスであり、前記取出手段による画像データの取出しは、POPによるものである、ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005038670A JP2006229395A (ja) | 2005-02-16 | 2005-02-16 | 画像通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005038670A JP2006229395A (ja) | 2005-02-16 | 2005-02-16 | 画像通信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006229395A true JP2006229395A (ja) | 2006-08-31 |
Family
ID=36990384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005038670A Pending JP2006229395A (ja) | 2005-02-16 | 2005-02-16 | 画像通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006229395A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008160286A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-10 | Canon Inc | 画像通信装置、及びその制御方法 |
JP2008301424A (ja) * | 2007-06-04 | 2008-12-11 | Panasonic Corp | Ip通信装置、ip通信システム及びデータ通信方法 |
JP2009296187A (ja) * | 2008-06-04 | 2009-12-17 | Nec Corp | Ip電話システム、ネットワーク装置及びそれらに用いる災害時通信方法 |
JP2018019130A (ja) * | 2016-07-25 | 2018-02-01 | キヤノンマーケティングジャパン株式会社 | 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム |
-
2005
- 2005-02-16 JP JP2005038670A patent/JP2006229395A/ja active Pending
Cited By (4)
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