JP2006227370A - 定着装置 - Google Patents

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JP2006227370A
JP2006227370A JP2005042194A JP2005042194A JP2006227370A JP 2006227370 A JP2006227370 A JP 2006227370A JP 2005042194 A JP2005042194 A JP 2005042194A JP 2005042194 A JP2005042194 A JP 2005042194A JP 2006227370 A JP2006227370 A JP 2006227370A
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Yoshikuni Sasaki
良州 佐々木
Akitomo Kuwabara
章友 桑原
Shinya Tomita
真也 富田
Akira Sawahata
昌 澤畑
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Ricoh Printing Systems Ltd
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Ricoh Printing Systems Ltd
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Abstract

【課題】
印刷開始信号が発せられてから実際に印刷動作が始まるまでのタイムラグを低減した連続記録材のための定着装置を容易に提供する。
【解決手段】
回転可能に保持された加熱ローラと、この加熱ローラに対し圧接/離間可能に設けられた複数本の加圧ローラとを有し、前記加熱ローラに対し前記加圧ローラを圧接させることにより形成される狭持部にて未定着トナー画像を担持した連続記録材を狭持搬送して定着を行う定着装置において、前記複数本の加圧ローラのうち少なくとも1本は、前記加熱ローラに対して3ヶ所以上の異なる位置に変更可能とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真記録装置等に用いられる連続記録材のための定着装置に関する。
周知の電子写真プロセスを採用した記録装置の定着装置として加熱定着方式が知られている。加熱定着方式では、加熱ローラと加圧ローラが形成する狭持部にて未定着トナー画像を担持した連続記録材を狭持搬送することにより、トナーが溶解するのに十分な温度になるようトナーと連続記録材を加熱すると共に圧力を加えている。よって加熱定着方式の定着条件は加えられる熱量と、加えられる圧力に大きく依存する。そして、加えられる熱量は加熱部材の温度と加熱する時間によって決まる。すなわち、加熱定着方式の定着条件を左右するパラメータは加熱部材の温度、加熱時間、加圧力ということになる。
ところで、近年の電子写真記録装置には、高速印刷およびカラー印刷のニーズが高まってきている。印刷が高速になるということは加熱時間が短くなることであり、短時間で定着に必要な熱量あるいは圧力を与えなければならなくなる。また、カラー印刷では2色以上のトナーを同時に定着させるため、より多くの熱量あるいは圧力が必要となる。
より大きな熱量を得るために、加熱部材の温度を上げようとしても、材料の温度的限界により困難である。同様に圧力を上げようとしても、加圧ローラの圧接/離間機構の機械的限界により困難である。そこで、残るパラメータである加熱時間を増やすために、複数の加圧ローラを設けて複数の狭持部を形成し、加熱ローラに対する記録材の巻きつけ量を長くして加熱する方式が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
上記したように、加熱定着にあたっては種々提案がなされているが、いずれの方式においても、連続状の記録材にトナー像を定着させる定着装置の場合、枚葉紙を取り扱う定着装置と異なり、非印刷時においても前記狭持部に記録材が滞在することがある。非印刷時、即ち加熱ローラと加圧ローラの回転が停止しているにもかかわらず用紙を前記狭持部に滞在させたままにしておくと、狭持部付近に存在するトナー像が加熱ローラからの熱影響により過剰加熱され、その部分だけ文字太りしてしまうという不具合を招いてしまう。また、過剰加熱により記録材が黄変したり、最悪の場合発煙・発火する危険性もある。ゆえに、連続記録材のための定着装置では、非印刷時に加熱ローラと加圧ローラとの圧接状態を解除し、過剰加熱が生じないように構成されている。
従来の定着装置の一例を図2および図3にて説明する。図2は印刷時の状態を示し、図3は印刷していない印刷待機状態を示している。図において、加熱ローラ1は図示しないモータに連結され、矢印の方向へ回転可能に支持されている。第1加圧ローラ2は軸2aを支点に揺動可能に設けられたアーム部材2bの先端にて回転可能に支持されている。アーム部材2bの側縁にはカム3が係合しており、カム3をステッピングモータ4(あるいはサーボモータでもよい)にて回転させることにより、第1加圧ローラ2は加熱ローラ1に対し圧接あるいは離間される。カム3の回転軸にはエンコーダ板5が設置され、センサ6にて位置検出が行われる。
第2加圧ローラ7も同様に、軸8aを支点に揺動可能に設けられたアーム部材8bの先端にて回転可能に支持されていて、アーム部材8bの側縁に係合しているカム9をステッピングモータ10(あるいはサーボモータでもよい)にて回転させることにより、第2加圧ローラ7は加熱ローラ1に対し圧接あるいは離間される。カム9の回転軸にもエンコーダ板11が設置され、センサ12にて位置検出が行われる。一般的に、加熱ローラ1と加圧ローラ2、7とが圧接/離間状態にあるときは、カム3、9が上止点あるいは下止点となるように構成されている。
図示しない印写部にて連続紙等の連続記録材13上に形成されたトナー像は、加熱ローラ1よりも連続記録材13の搬送方向上流側に設けられている予熱板14で予備加熱され、加熱ローラ1と第1加圧ローラ2および第2加圧ローラ7にて形成された狭持部を通過する際に加熱加圧され、連続記録材13に定着される。狭持部を通り過ぎた連続記録材13は、加熱ローラ1よりも連続記録材13の搬送方向下流側に設けられる該連続記録材13に張力を付与する張力付与機構15を経て図示しない用紙堆積装置や用紙後処理装置へと送られる。
特公平5−63795号公報
特許第3469676号明細書
ところで、複数の加圧ローラを有している定着装置では、連続記録材13の装填時に加圧ローラを加熱ローラから大きく離間させる必要がある。図3にて説明すると、連続記録13の装填時には、連続記録13は予熱板14を通過し張力付与機構15に導入される。この際、予熱板14と張力付与機構15を結ぶ領域内に遮蔽物があると連続記録13の走行が妨げられ、用紙ジャムの原因となる。このため、第2加圧ローラ7は前記領域外まで離間する必要がある。
加圧ローラ2、7の離間する距離が長いということは、即ち加圧ローラ2、7が離間状態から圧接状態まで遷移する時間が長いということなので、印刷開始信号が発せられてから連続記録材13の走行が始まる、即ち実際に印刷動作が始まるまでのタイムラグが大きくなってしまう。
上記タイムラグを低減するには、カム軸の回転速度を上げ、それに伴う必要トルクの増分を賄える駆動モータを用意する方法があるが、コスト的に問題があり、また、モータ4、10の大型化により実装上も問題が発生する。
本発明の目的は、上記タイムラグを低減した連続記録材のための定着装置を容易な手段にて提供することにある。
上記の目的は、回転可能に保持された加熱ローラと、この加熱ローラに対し圧接/離間可能に設けられた複数本の加圧ローラとを有し、前記加熱ローラに対し前記加圧ローラを圧接させることにより形成される狭持部にて未定着トナー画像を担持した連続記録材を狭持搬送して定着を行う定着装置において、前記複数本の加圧ローラのうち少なくとも1本は、前記加熱ローラに対して3ヶ所以上の異なる位置に変更可能とすることにより達成される。
本発明によれば、印刷開始信号が発せられてから実際に印刷動作が始まるまでのタイムラグを低減した連続記録材のための定着装置を容易に提供することができる。
本発明の1実施例を図1にて説明する。
本発明の実施例の構成部材は従来例と同一なので、各部材の説明は省略する。本発明においては、用紙の装填時の状態に対し図1が印刷待機状態を示している。
図1に示す印刷待機状態では、連続記録13が加熱ローラ1からの熱影響を受けない位置で第2加圧ローラ7が停止するように、カム9の回転角度をエンコーダ板11とセンサ12にて検出し、モータ10の駆動を制御している。
上記の制御を用いれば、印刷待機時の加圧ローラ7の位置を加熱ローラ1からさほど遠くない位置にすることができるので、印刷開始信号が発せられてから実際に印刷動作が始まるまでのタイムラグを低減することができる。
また、上記制御を応用すると、記録材装填位置、印刷待機位置、印刷位置のほかにも使用する連続記録部材の厚さに応じて加熱ローラ1と加圧ローラ7の圧接力を変化させた複数の印刷位置を設定することも可能である。応用例として、記録材装填位置、印刷待機位置、第1加圧ローラ2のみ圧接した状態の印刷位置、第1加圧ローラ2および第2加圧ローラ7を圧接した状態の印刷位置の4状態を実現するための第2加圧ローラ7の位置制御について図4にて説明する。ここでは、図示しない第2加圧ローラ7を揺動させるカム軸にエンコーダ板16とエンコーダ板17の二枚のエンコーダ板が設置してあり、計4つのエッジをセンサ18およびセンサ19、計2つのセンサにて検出し、前記4状態を判別する。また、センサ18、19には遮光時にLo、入光時にHiを出力するフォトインタラプタを使用する。
図においては、センサ18がLoの状態で、センサ19がHiからLoに切り替わる位置が記録材装填位置となる。同様に、センサ19がLoの状態で、センサ18がLoからHiに切り替わる位置が印刷待機位置、センサ18がHiの状態で、センサ19がLoからHiに切り替わる位置が第1加圧ローラ2のみ圧接した状態の印刷位置、センサ19がHiの状態で、センサ18がHiからLoに切り替わる位置が第1加圧ローラ2および第2加圧ローラ7を圧接した状態の印刷位置となる。第1加圧ローラ2のみ圧接した状態の印刷位置は薄紙やトナー層の薄い単色印刷など、定着に必要な熱量が少ない場合に利用できる。
本発明の一実施例の印刷待機状態を示す定着装置の概略構成図。 従来例の印刷状態を示す定着装置の概略構成図。 従来例での印刷待機状態を示す定着装置の概略構成図。 本発明の一実施例の位置制御に関する動作概要図。
符号の説明
1…加熱ローラ、2…第1加圧ローラ、2a…第1加圧ローラの回転軸、2b…第1加圧ローラのアーム部材、3…カム、4…モータ、5…エンコーダ板、6…センサ、7…第2加圧ローラ、8a…第2加圧ローラの回転軸、8b…第2加圧ローラのアーム部材、9…カム、10…モータ、11…エンコーダ板、12…センサ、13…連続紙、14…予熱板、15…張力付与機構、16、17…エンコーダ板、18、19…センサ。

Claims (3)

  1. 回転可能に保持された加熱ローラと、この加熱ローラに対し圧接/離間可能に設けられた複数本の加圧ローラとを有し、前記加熱ローラに対し前記加圧ローラを圧接させることにより形成される狭持部にて未定着トナー画像を担持した連続記録材を狭持搬送して定着を行う定着装置において、前記複数本の加圧ローラのうち少なくとも1本は、前記加熱ローラに対して3ヶ所以上の異なる位置に変更可能としたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記複数本の加圧ローラのうち少なくとも1本は、前記加熱ローラに対する位置を連続記録材の厚さに応じて変更可能としたことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記複数本の加圧ローラのうち少なくとも1本は、前記加熱ローラに対する位置を定着させるトナーの厚さに応じて変更可能としたことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
JP2005042194A 2005-02-18 2005-02-18 定着装置 Pending JP2006227370A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011053625A (ja) * 2009-09-04 2011-03-17 Ricoh Co Ltd 加熱定着装置及び画像形成装置
JP2015219485A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 キヤノン株式会社 画像形成装置

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