JP6488755B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6488755B2
JP6488755B2 JP2015034561A JP2015034561A JP6488755B2 JP 6488755 B2 JP6488755 B2 JP 6488755B2 JP 2015034561 A JP2015034561 A JP 2015034561A JP 2015034561 A JP2015034561 A JP 2015034561A JP 6488755 B2 JP6488755 B2 JP 6488755B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
roll
fixing roll
recording medium
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015034561A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016156960A (ja
Inventor
川幡 泰
泰 川幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2015034561A priority Critical patent/JP6488755B2/ja
Publication of JP2016156960A publication Critical patent/JP2016156960A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6488755B2 publication Critical patent/JP6488755B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1のプリンタは、感光体ドラムと、感光体ドラムから画像が転写されたファンホールド紙を搬送するトラクタベルトと、トラクタベルトにより搬送されるファンホールド紙に画像を定着する定着装置とを有している。特許文献1の定着装置は、ヒートローラとバックアップローラとを有しており、ヒートローラを駆動するモータとヒートローラに取り付けられたギヤとの間には、滑りクラッチが設けられている。
実開平3−22268号公報
定着装置よりも上流側に予備加熱手段を設けた場合は、予備加熱手段が無い場合に比べて、搬送される記録媒体が加熱で伸びる可能性がある。
本発明は、定着前に現像剤を加熱する構成において、記録媒体に作用する張力の設定手段を有していない構成に比べて、搬送時の記録媒体の伸びを抑制することができる定着装置及び画像形成装置を得ることを目的とする。
第1態様に係る定着装置は、記録媒体上の現像剤を加熱する加熱手段と、記録媒体の搬送方向で前記加熱手段よりも下流側に自軸回りに回転可能に配置され、記録媒体を挟むと共に現像剤を加熱して記録媒体に現像剤を定着する一対の定着部材と、設定した張力が記録媒体に作用するように少なくとも一方の前記定着部材を回転駆動する駆動手段と、を有する。
第2態様に係る定着装置の前記駆動手段は、前記定着部材のトルクを制限するトルクリミッタを有する。
第3態様に係る定着装置の前記トルクリミッタは、制限するトルクを調整可能とするトルク調整部を有する。
第4態様に係る定着装置の一対の前記定着部材は、記録媒体の搬送方向に複数組設けられ、前記トルクリミッタは、一対の前記定着部材の各組にそれぞれ設けられている。
第5態様に係る画像形成装置は、第1態様から第4態様のいずれか1に記載の定着装置と、現像剤像形成手段により現像剤像が形成された記録媒体を前記定着装置に搬送する搬送手段と、一対の前記定着部材の位置を記録媒体に接触する接触位置と記録媒体から退避した退避位置とに切り換える切換手段であって、前記搬送手段が目標速度よりも低い速度で記録媒体を搬送し又は前記搬送手段が記録媒体の搬送を停止させた後で、前記定着部材の位置を前記退避位置に切り換える切換手段と、を有する。
第1態様の発明は、定着前に現像剤を加熱する構成において、設定した張力が記録媒体に作用するように定着部材を回転駆動しない構成に比べて、搬送時の記録媒体の伸びを抑制することができる。
第2態様の発明は、トルクリミッタを有していない構成に比べて、トルクの調整作業を簡単に行うことができる。
第3態様の発明は、制限するトルクをトルクリミッタの交換によって調整する構成に比べて、トルクの調整作業を簡単に行うことができる。
第4態様の発明は、定着部材の各組にトルクリミッタを設けていない構成に比べて、それぞれの定着部材間での記録媒体の伸びを抑制することができる。
第5態様の発明は、搬送手段が記録媒体を目標速度で搬送している状態で、切換手段が定着部材の位置を退避位置へ切り換える構成に比べて、定着部材が退避位置へ退避したときの記録媒体の搬送不良を抑制することができる。
本実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 本実施形態に係る定着装置の斜視図である。 本実施形態に係る定着部の斜視図である。 本実施形態に係る第1定着ロールと各搬送ロールの時間に対する速度変化の状態を示すグラフである。 (A)、(B)、(C)本実施形態に係る定着装置において第1定着ロール及び第2定着ロールの位置を退避位置へ切り換えるときの記録媒体の搬送状態と第1定着ロール及び第2定着ロールの回転状態とを示す説明図である。
以下、本実施形態の定着装置及び画像形成装置の一例を図面に基づき説明する。先ず、画像形成装置の全体構成を説明し、次いで、本実施形態の要部である定着装置の一例の構成及び動作について説明する。
なお、以下の説明では、図1に矢印Yで示す方向を装置高さ方向、図1に矢印Zで示す方向を装置幅方向とする。また、装置高さ方向及び装置幅方向のそれぞれに直交する方向(Xで示す)を装置奥行き方向とする。そして、画像形成装置10をユーザ(図示省略)が立つ側から見て(正面視して)、装置奥行き方向、装置高さ方向、装置幅方向をX方向、Y方向、Z方向と記載する。
さらに、X方向、Y方向、Z方向のそれぞれ一方側と他方側を区別する必要がある場合は、画像形成装置10を正面視して、上側を+Y側、下側を−Y側、奥側を+X側、前側を−X側、右側を+Z側、左側を−Z側と記載する。
〔全体構成〕
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置10は、現像剤像形成手段の一例としての画像形成部12と、搬送手段の一例としての搬送部20と、定着装置30と、切換手段の一例としての本体ユニット80と、を有している。さらに、画像形成装置10は、画像形成装置10の各部の動作を制御する制御部18を有している。
<画像形成部>
図1に示す画像形成部12は、使用するトナーを除いて同様の構成とされた4つの画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kを有している。なお、符号の添え字の「Y」はイエロートナー用、「M」はマゼンタトナー用、「C」はシアントナー用、「K」は黒(ブラック)トナー用であることを示している。
画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kは、それぞれ、感光体14A、帯電ロール14B、露光ユニット14C、現像ユニット14D、転写ロール14E及びクリーニングユニット14Fを有している。そして、画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kは、それぞれ、帯電、露光、現像、転写、清掃を行い、現像剤の一例としてのトナーTを用いて、記録媒体の一例としてのフィルムPに現像剤像の一例としてのトナー像TAを形成するようになっている。フィルムPは、一例として、ポリプロピレンフィルムである。各色のトナーTは、一例として、ワックス(図示省略)を含み、ポリエステル樹脂(バインダー樹脂)を主成分とする粉体で構成されている。なお、画像形成部12の各転写ロール14Eは、搬送部20により搬送されるフィルムPが滑らないように摩擦係数が設定されている。
<搬送部>
搬送部20は、一例として、第1搬送ロール22、第2搬送ロール24、第3搬送ロール26及び第4搬送ロール28を含んで構成されている。
第1搬送ロール22は、一例として、画像形成部12の+Y側に配置されており、ステンレス製でX方向を軸方向として画像形成装置10の本体(図示省略)に回転可能に設けられている。また、第1搬送ロール22の外周面の周方向の一部にはフィルムPが巻き掛けられており、第1搬送ロール22は、フィルムPの裏面PAと接触している。さらに、第1搬送ロール22は、モータ23により回転駆動される。モータ23の動作は、制御部18により制御される。
第2搬送ロール24は、第1搬送ロール22よりも+Z側でかつ−Y側に配置されており、ステンレス製でX方向を軸方向として画像形成装置10の本体(図示省略)に回転可能に設けられている。また、第2搬送ロール24の外周面の周方向の一部にはフィルムPが巻き掛けられており、第2搬送ロール24は、フィルムPの裏面PAと接触している。さらに、第2搬送ロール24は、フィルムPの搬送に伴いフィルムPに対して従動回転するようになっている。
第3搬送ロール26は、第2搬送ロール22及び定着装置30よりも−Y側に配置されており、ステンレス製でX方向を軸方向として画像形成装置10の本体(図示省略)に回転可能に設けられている。また、第3搬送ロール26の外周面の周方向の一部にはフィルムPが巻き掛けられており、第3搬送ロール26は、フィルムPの表面PBと接触している。さらに、第3搬送ロール26は、モータ27により回転駆動される。モータ27の動作は、制御部18により制御される。
第4搬送ロール28は、第3搬送ロール26よりも+Z側でかつ+Y側に配置されており、ステンレス製でX方向を軸方向として画像形成装置10の本体(図示省略)に回転可能に設けられている。また、第4搬送ロール28の外周面の周方向の一部にはフィルムPが巻き掛けられており、第4搬送ロール28は、フィルムPの裏面PAと接触している。さらに、第4搬送ロール28は、フィルムPの搬送に伴いフィルムPに対して従動回転するようになっている。
搬送部20では、既述のように、第1搬送ロール22がモータ23により回転駆動され、第3搬送ロール26がモータ27により回転駆動される。第1搬送ロール22の周速度(外周面の線速度)と、第3搬送ロール26の周速度(外周面の線速度)とは、同じ速度となるように回転駆動される。これにより、搬送部20では、トナー像TAが形成されたフィルムPを予め定められた目標速度(一例として、60〔m/min〕)で図示の矢印A方向(搬送方向)に搬送するようになっている。フィルムPは、一例として、第1搬送ロール22よりも上流側では−Y側から+Y側へ搬送され、第1搬送ロール22から第2搬送ロール24までは斜め下側へ搬送され、第2搬送ロール24よりも下流側では−Y側へ搬送される。
〔要部構成〕
次に、定着装置30について説明する。
図1に示すように、定着装置30は、一例として、予備加熱部40と、第1定着ロール52及び第2定着ロール54を有する定着部50と、定着部50に設けられた駆動部60(図3参照)とを有している。予備加熱部40は、加熱手段の一例である。定着部50は、後述する本体ユニット80に設けられている。第1定着ロール52及び第2定着ロール54は、一対の定着部材の一例である。駆動部60は、駆動手段の一例である。駆動部60は、第1定着ロール52及び第2定着ロール54の各組にそれぞれ設けられている。
<予備加熱部>
図1に示す予備加熱部40は、フィルムPの搬送経路で第1搬送ロール22と第2搬送ロール24との間に配置されている。また、予備加熱部40は、一例として、6つのカーボンヒータ42と、6つのカーボンヒータ42を覆うカバー44と、反射板46とを有している。6つのカーボンヒータ42は、表面PB側でフィルムPに対して非接触となるように配置されており、一例として、フィルムPの白地部が90〔℃〕、トナー像TAが110〔℃〕となるように出力及び加熱温度が設定されている。反射板46は、裏面PA側でフィルムPに対して非接触となるように配置されている。
<本体ユニット>
図2に示す本体ユニット80は、画像形成装置10(図1参照)の装置本体の一部を構成している。また、本体ユニット80は、一例として、1組の第1フレーム82、83と、1組の第1スライドフレーム84、85と、4つのリニアスライダ86と、2つのエアシリンダ87とを有している。なお、+X側のリニアスライダ86及びエアシリンダ87の図示は省略している。また、本体ユニット80は、一例として、1組の第2フレーム92、93と、1組の第2スライドフレーム94、95と、4つのリニアスライダ96と、2つのエアシリンダ97とを有している。なお、+X側の1つのリニアスライダ96の図示は省略している。
第1フレーム82、83は、Y−Z面に沿って広がる板材であり、X方向で対向している。第1フレーム82は−X側に配置されている。第1フレーム82には、+Z側に開口した3つの切欠部82Aが、Y方向に間隔をあけて3箇所形成されている。第1フレーム83は+X側に配置されている。第1フレーム83には、+Z側に開口した3つの切欠部が、Y方向に間隔をあけて3箇所形成されている。なお、第1フレーム83の3つの切欠部は、切欠部82Aと同様に形成されているため、図示を省略する。
3つの切欠部82AのY方向の高さ位置と第1フレーム83の3つの切欠部(図示省略)のY方向の高さ位置とは、揃えられている。第1フレーム82の+Z側の側面には、切欠部82Aを閉じるように側板が取り付けられている。側板には、後述するハロゲンヒータ56(図1参照)の一端部を支持するブラケットが取り付けられている。
第1フレーム83の+Z側の側面には、切欠部(図示省略)を閉じるように側板が取り付けられている。側板には、ハロゲンヒータ56(図1参照)の他端部を支持するブラケットが取り付けられている。第1フレーム82と第1フレーム83は、X方向を長手方向とする結合部材(図示省略)により連結されている。
第1スライドフレーム84は、Y−Z面に沿って広がる板材であり、第1フレーム82よりも−X側に配置されている。第1スライドフレーム84と第1フレーム82は、2本のリンク部材89のX方向両端部にネジ(図示省略)で締結されることで連結されている。また、第1スライドフレーム84の−Z側の側面には、−X側のエアシリンダ87の可動部(図示省略)が取り付けられている。
第1スライドフレーム85は、Y−Z面に沿って広がる板材であり、第1フレーム83よりも+X側に配置されている。第1スライドフレーム85と第1フレーム83は、2本のリンク部材89のX方向両端部にネジ(図示省略)で締結されることで連結されている。なお、−Y側のリンク部材89の図示は省略する。また、第1スライドフレーム85の−Z側の側面には、+X側のエアシリンダ87の可動部(図示省略)が取り付けられている。
リニアスライダ86は、Z方向に延びるレール部と、レール部に沿ってZ方向に移動する移動部とを有している。なお、レール部及び移動部の符号は省略する。また、リニアスライダ86は、第1スライドフレーム84の−X側の側面にY方向に間隔をあけて2つの移動部が取り付けられており、第1スライドフレーム85の+X側の側面にY方向に間隔をあけて2つの移動部が取り付けられている。さらに、リニアスライダ86は、画像形成装置10(図1参照)の筐体(図示省略)の一部を構成するフレームに各レール部が取り付けられている。
エアシリンダ87の可動部(図示省略)は、非動作時には−Z側に退避されており、動作時には空気圧によって+Z側へ移動する。これにより、第1スライドフレーム84、85及び第1フレーム82、83は、非動作時には−Z側に退避されており、動作時には+Z側へ移動するようになっている。
第2フレーム92、93は、Y−Z面に沿って広がる板材であり、X方向で対向している。第2フレーム92は−X側に配置されている。第2フレーム92には、+Z側に開口した3つの切欠部92Aが、Y方向に間隔をあけて3箇所形成されている。第2フレーム93は+X側に配置されている。第2フレーム93には、+Z側に開口した3つの切欠部が、Y方向に間隔をあけて3箇所形成されている。なお、第2フレーム93の3つの切欠部は、切欠部92Aと同様に形成されているため、図示を省略する。
3つの切欠部92AのY方向の高さ位置と第2フレーム93の3つの切欠部(図示省略)のY方向の高さ位置とは、揃えられている。第2フレーム92と第2フレーム93は、X方向を長手方向とする結合部材(図示省略)で連結されている。また、第2フレーム92の+Z側の側面及び第2フレーム93の+Z側の側面には、後述する3つの定着ユニット100のX方向両端部が、Y方向に間隔をあけて固定されている。
第2スライドフレーム94は、Y−Z面に沿って広がる板材であり、第2フレーム92よりも−X側に配置されている。第2スライドフレーム94と第2フレーム92は、2本のリンク部材99のX方向両端部にネジ(図示省略)で締結されることで連結されている。また、第2スライドフレーム94の+Z側の側面には、−X側のエアシリンダ97の可動部(図示省略)が取り付けられている。
第2スライドフレーム95は、Y−Z面に沿って広がる板材であり、第2フレーム93よりも+X側に配置されている。第2スライドフレーム95と第2フレーム93は、2本のリンク部材99のX方向両端部にネジ(図示省略)で締結されることで連結されている。また、第2スライドフレーム95の+Z側の側面には、+X側のエアシリンダ97の可動部(図示省略)が取り付けられている。
リニアスライダ96は、Z方向に延びるレール部と、レール部に沿ってZ方向に移動する移動部とを有している。なお、レール部及び移動部の符号は省略する。また、リニアスライダ96は、第2スライドフレーム94の−X側の側面にY方向に間隔をあけて2つの移動部が取り付けられており、第2スライドフレーム95の+X側の側面にY方向に間隔をあけて2つの移動部が取り付けられている。さらに、リニアスライダ96は、画像形成装置10(図1参照)の筐体(図示省略)の一部を構成するフレームに各レール部が取り付けられている。
エアシリンダ97の可動部(図示省略)は、非動作時には+Z側に退避されており、動作時には空気圧によって−Z側へ移動する。これにより、第2スライドフレーム94、95及び第2フレーム92、93は、非動作時には+Z側に退避されており、動作時には−Z側へ移動するようになっている。そして、本体ユニット80は、第1定着ロール52及び第2定着ロール54(図1参照)の位置を後述する接触位置と退避位置とに切り換えるようになっている。
{定着部}
図1に示す定着部50は、フィルムPの搬送方向で予備加熱部40及び第2搬送ロール24よりも下流側に配置されている。また、定着部50は、一例として、3つの定着ユニット100(図2参照)と、3組の第1定着ロール52及び第2定着ロール54と、6本のハロゲンヒータ56と、3つのクリーニングブレード58とを有している。
(第1定着ロール)
第1定着ロール52は、径方向内側から外側へ向けて、芯金52Aと、芯金52Aの外周に被覆された弾性層52B及び離型層(図示省略)とを有する多層構造となっている。また、第1定着ロール52は、後述する可動フレーム104(図3参照)にX方向両端部が支持され、フィルムPの+Z側で、X方向を軸方向とする自軸回りに回転可能とされている。
さらに、第1定着ロール52は、既述のエアシリンダ97(図2参照)の動作により、フィルムPとの接触及びフィルムPからの退避が可能となっている。加えて、それぞれの第1定着ロール52の内側には、1本のハロゲンヒータ56が設けられている。また、第1定着ロール52の外周面で第2定着ロール54側とは反対側の部位には、クリーニングブレード58の先端部が接触している。クリーニングブレード58は、第1定着ロール52の外周面に付着したワックスなどを除去する。
(第2定着ロール)
第2定着ロール54は、径方向内側から外側へ向けて、芯金54Aと、芯金54Aの外周に被覆された弾性層54B及び離型層(図示省略)とを有する多層構造となっている。また、第2定着ロール54は、第1フレーム82及び第2フレーム83(図2参照)にX方向両端部が支持され、フィルムPの−Z側で、X方向を軸方向とする自軸回りに回転可能とされている。
さらに、第2定着ロール54は、既述のエアシリンダ87(図2参照)の動作により、フィルムPとの接触及びフィルムPからの退避が可能となっている。加えて、それぞれの第2定着ロール54の内側には、1本のハロゲンヒータ56が設けられている。そして、一対の第1定着ロール52及び第2定着ロール54は、一例として、フィルムPの搬送方向に3組設けられている。
ここで、第1定着ロール52が+Z側に退避し、第2定着ロール54が−Z側に退避して、第1定着ロール52及び第2定着ロール54がフィルムPに対して非接触状態となる位置を退避位置と称する。また、第1定着ロール52及び第2定着ロール54がフィルムPに接触する位置を接触位置と称する。
(ハロゲンヒータ)
ハロゲンヒータ56は、電源(図示省略)からの通電によって発熱し、第1定着ロール52及び第2定着ロール54を内側から加熱するようになっている。また、ハロゲンヒータ56は、一例として、第1定着ロール52及び第2定着ロール54の外周面の温度(定着温度)が120〔℃〕に維持されるように、第1定着ロール52の温度を検出する温度センサ(図示省略)の出力に基づいてフィードバック制御される。これにより、第1定着ロール52及び第2定着ロール54は、フィルムPを挟むと共に予備加熱部40よりも高い温度でトナー像TAを加熱して、フィルムPにトナー像TAを定着するようになっている。
<定着ユニット>
図3に示すように、定着ユニット100は、支持フレーム102と、支持フレーム102に対して揺動可能に連結された可動フレーム104と、可動フレーム104に押付力を作用させる圧縮コイルバネ106とを有している。また、定着ユニット100は、可動フレーム104に回転可能に設けられた第1定着ロール52と、支持フレーム102に設けられた駆動部60及びトルクリミッタ70とを有している。
(支持フレーム)
図3に示すように、支持フレーム102は、複数の板材で形成されており、Y方向に見て(平面視で)−Z側に開口したU字状に形成されている。また、支持フレーム102の−Z側端部には、X方向に間隔をあけて対向する一対の縦板103が設けられている。一対の縦板103は、可動フレーム104が接触することで、可動フレーム104の+X側、−X側の移動を規制するようになっている。
さらに、それぞれの縦板103の−Y側の端部(下端部)には、ブラケット(図示省略)が取り付けられている。一方のブラケットには、−X側に突出した支持ピン108が設けられ、他方のブラケットには、+X側に突出した支持ピン108(図示省略)が設けられている。2つの支持ピン108は、可動フレーム104を支持ピン108の軸回りに揺動可能に支持している。
(可動フレーム)
図3に示すように、可動フレーム104は、複数の板材で形成されており、Y方向に見て(平面視で)−Z側に開口したU字状に形成されている。また、可動フレーム104のX方向両端部の側板には、それぞれベアリング112が取り付けられている。2つのベアリング112は、第1定着ロール52の芯金52AのX方向両端部を回転可能に支持している。さらに、可動フレーム104の+Z側の側面の一部には、+Z側に向けて延びる取付板114が取り付けられている。取付板114には、X方向に貫通した貫通孔114Aが形成されている。
加えて、可動フレーム104の+Z側の側面の他の一部には、配線(図示省略)を支持するブラケット116が取り付けられている。また、可動フレーム104の−X側の端部でかつ+Z側の側面には、ブラケット118が取り付けられている。ブラケット118及び取付板114には、X方向を軸方向とするシャフト122の両端部が回転可能に設けられている。
(圧縮コイルバネ)
図3に示すように、圧縮コイルバネ106は、一例として、支持フレーム102の+X側端部及び−X側端部に1本ずつ設けられている。具体的には、圧縮コイルバネ106は、Z方向に伸び縮み可能となるように一端が支持フレーム102に取り付けられ、他端が可動フレーム104に取り付けられている。また、圧縮コイルバネ106による押付力は、支持フレーム102の+X側端部及び−X側端部に設けられた2つの調整ネジ107により調整可能となっている。
調整ネジ107は、+Z側からZ方向に見て、時計回りに回されることで−Z側へ移動し、反時計回りに回されることで+Z側に移動するようになっている。ここで、調整ネジ107が回されると、圧縮コイルバネ106が圧縮され、可動フレーム104に圧縮力に対する反力としての押付力が作用するようになっている。そして、可動フレーム104に押付力が作用すると、可動フレーム104と共に第1定着ロール52が−Z側に移動して、第1定着ロール52の外周面を第2定着ロール54(図1参照)の外周面に押し付けるようになっている。
なお、調整ネジ107が回されて+Z側に移動すると、可動フレーム104が圧縮コイルバネ106により引っ張られ、第1定着ロール52が+Z側に移動するようになっている。このように、調整ネジ107の回転により、第1定着ロール52の第2定着ロール54への押付力が調整可能となっている。
<駆動部>
図3に示すように、駆動部60は、支持フレーム102に設けられている。また、駆動部60は、モータ62と、モータ62の回転を第1定着ロール52に伝達するギヤ列64と、トルクリミッタ70とを有している。モータ62、ギヤ列64及びトルクリミッタ70は、第1定着ロール52及び第2定着ロール54の各組にそれぞれ設けられている。
モータ62は、取付板114の+X側の側面に取り付けられたモータ本体62Aと、貫通孔114Aを通って取付板114よりも−X側に突出され、モータ本体62Aにより回転駆動されるシャフト62Bとを有している。モータ本体62Aの配線(図示省略)の一部は、ブラケット116により支持されており、配線の端部は、制御部18(図1参照)に接続されている。なお、配線の途中にはコネクタ部(図示省略)が設けられており、該コネクタ部において、定着ユニット100側の配線と制御部18側の配線とに分割可能となっている。
ギヤ列64は、シャフト62Bに回転可能に設けられた第1ギヤ64Aと、シャフト122に回転可能に設けられた第2ギヤ64B及び第3ギヤ64Cと、第1定着ロール52の芯金52Aの−X側端部に取り付けられた第4ギヤ64Dとを有している。第1ギヤ64Aの歯部は、第2ギヤ64Bの歯部と噛み合っている。第3ギヤ64Cの歯部は、第4ギヤ64Dの歯部と噛み合っている。これにより、モータ62が駆動されると、ギヤ列64を介して第1定着ロール52に回転力が伝達され、第1定着ロール52が回転駆動されるようになっている。
(トルクリミッタ)
図3に示すように、トルクリミッタ70は、シャフト62Bに設けられ第1ギヤ64Aと一体化されたトルクリミッタ本体72と、トルクリミッタ本体72に設けられ回転トルクを調整(設定)可能とする調整ネジ74とを有している。調整ネジ74は、トルク調整部の一例である。本実施形態では、トルクリミッタ70の一例として、小倉クラッチ社製パーマヒストルクコントローラPHT−10Dを用いている。
ここで、トルクリミッタ70は、第1定着ロール52において設定された回転トルク(以後、単にトルクと称する)よりも低いトルクが発生した場合、シャフト62Bから第1ギヤ64Aに駆動力を伝達するようになっている。即ち、駆動部60では、発生したトルクが設定されたトルクよりも低い場合、第1ギヤ64Aの回転力が、第2ギヤ64B、シャフト122、第3ギヤ64C及び第4ギヤ64Dを介して芯金52Aに伝達され、第1定着ロール52が回転駆動される。
また、トルクリミッタ70は、第1定着ロール52において設定された値以上のトルクが発生した場合、第1定着ロール52の回転時のトルクを設定値未満に制限するようになっている。これにより、画像形成装置10(図1参照)では、フィルムPに対して設定した張力が作用するようになっている。
<速度の設定>
図1に示す制御部18では、第1搬送ロール22及び第3搬送ロール26の周速度(外周面の線速度)VAと、第1定着ロール52の周速度(外周面の線速度)VBとについて、目標とする速度が設定されている。なお、周速度VAは、搬送されるフィルムPの速度と等しいものとする。また、第2定着ロール54の周速度については、第1定着ロール52とでニップ部を形成する前は周速度が0であり、ニップ部を形成した後は第1定着ロール52と同じ周速度VBになるものとする。具体的には、制御部18において、周速度VAの目標速度は速度V5(図4参照)に設定されている。周速度VBの目標速度は速度V6(図4参照)に設定されている。速度V6は、一例として、速度V5よりも2〔%〕速い設定となっている。
また、制御部18では、周速度VBが速度V6となり、周速度VAが速度V5となった後の時点で本体ユニット80を動作させ、第1定着ロール52及び第2定着ロール54を接触位置へ切り換えるように設定されている。さらに、制御部18では、周速度VAを速度V5よりも低い速度V2(図4参照)とした時点で、本体ユニット80を動作させ、第1定着ロール52及び第2定着ロール54を退避位置へ切り換えるように設定されている。
〔作用〕
次に、本実施形態の作用について説明する。
<押付力及びトルクの調整>
図1に示す画像形成装置10において、フィルムPを交換する場合、予めフィルムPの種類と予備加熱部40及び定着部50における設定温度とに基づいて作成されたトルク設定表により、トルクリミッタ70(図3参照)における設定すべきトルクが決定される。また、予めフィルムPの種類と予備加熱部40及び定着部50における設定温度とに基づいて作成された押付力設定表により、第1定着ロール52と第2定着ロール54とでフィルムPが挟まれるニップ部における設定すべき押付力が決定される。なお、押付力及びトルクの決定は、調整者が行う。
押付力の調整では、荷重を電気信号に変換するロードセル(図示省略)を圧縮コイルバネ106(図3参照)に取り付けた状態で、ロードセルにより得られた荷重をモニタ(図示省略)で確認しながら調整ネジ107を回す。これにより、ニップ部の押付力が設定すべき押付力(設定押付力)に調整される。また、トルクの調整では、トルクを測定するトルクセンサ(図示省略)を第1定着ロール52に取り付けて第1定着ロール52及び第2定着ロール54を回転させる。そして、トルクセンサの測定値を確認しながら調整ネジ74(図3参照)を回すことで、第1定着ロール52及び第2定着ロール54のトルクが、設定すべきトルク(設定トルク)に調整される。
<画像形成装置の動作>
図1、図2、図3、図4及び図5(A)、(B)に基づいて、画像形成装置10の動作について説明する。なお、周速度VA及び周速度VBについて、速度V1から速度V6までを用いて説明する。速度の大きさは、0<V1<V2<V3<V4<V5<V6となっている。さらに、時間軸は、開始時点をt0として、時間の経過順にt0、t1、t2、t3、t4、t5、t6、t7、t8、t9を用いて説明する。
図4に示された各時点及び各速度の間隔は、絶対値を表すものではない。また、図4において、太い実線が周速度VAの変化を表しており、細い実線が周速度VBの変化を表している。
画像形成装置10において、既述の押付力及びトルクの調整後、第1定着ロール52及び第2定着ロール54は、退避位置に配置されている。そして、フィルムPに画像形成する場合、時点t0において、モータ23、27による第1搬送ロール22、第3搬送ロール26の回転駆動と、モータ62による第1定着ロール52の回転駆動とが開始される。
ここで、第1定着ロール52とフィルムPが非接触状態であり、第1定着ロール52に対してフィルムPによる負荷が作用していない。このため、時点t1において、第1定着ロール52の周速度VB=V6となる。一方、時点t1では、第1搬送ロール22及び第3搬送ロール26の周速度VA=V3となっており、即ち、加速中であり、周速度VA=V5には到達していない。これは、第1搬送ロール22及び第3搬送ロール26に対してフィルムPによる搬送抵抗が作用するためである。なお、フィルムPが搬送されているときのフィルムPの速度を搬送速度VPとする。時点t1では、VP=V3である。
続いて、周速度VA=VP=V5となる時点を時点t2とする。時点t2では、第1定着ロール52の周速度VB=V6となっている。
続いて、エアシリンダ87、97が動作され、第1フレーム82、83、第2フレーム92、93が+Z側、−Z側に移動する時点を時点t3とする。時点t3では、第1定着ロール52と第2定着ロール54とでフィルムPが挟まれ、ニップ部が形成される(図5(A)参照)。そして、第1定着ロール52の回転に合わせて第2定着ロール54が従動回転することにより、第1定着ロール52及び第2定着ロール54の周速度がほぼ同じ速度となる。
なお、時点t3では、第1定着ロール52の周速度VB(=V6)よりも、フィルムPの移動の速度V5の方が低い。このため、第1定着ロール52及び第2定着ロール54はフィルムPにより搬送抵抗を受けるので、周速度VBが速度V6よりも低下する。そして、周速度VB=VA=VP=V5となる。周速度VB=VA=VP=V5となった時点を時点t4とする。続いて、時点t4から時点t5までの間で、画像形成部12においてフィルムPにトナー像TAが形成され、予備加熱部40においてトナー像TAが加熱(予備加熱)され、定着部50においてトナー像TAが加熱及び加圧されてフィルムPに定着される。
ここで、画像形成装置10において、トルクリミッタ70の制限トルクを0.8〔N・m〕、モータ62の定格トルクを1.8〔N・m〕とする。また、時点t3において、フィルムPが、一例として、VP=VA=VB=V5=60〔m/min〕で搬送されることにより第1定着ロール52に作用する負荷トルクが0.2〔N・m〕であったとする。さらに、時点t3において、クリーニングブレード58の接触により第1定着ロール52に作用する負荷トルクが0.4〔N・m〕であったとする。
このとき、0.8−(0.2+0.4)=0.2〔N・m〕が、張力としてフィルムPに作用することになる。つまり、第1定着ロール52の半径を40〔mm〕とすると、0.2/0.04=5〔N〕が、第1定着ロール52及び第2定着ロール54によってフィルムPに作用する張力となる。このように、定着装置30では、フィルムPに5〔N〕の張力が作用しているので、フィルムPに弛みが生じることが抑制される。
また、定着装置30では、トルクリミッタ70によって第1定着ロール52の制限トルクが設定されており、フィルムPに対して既述の設定した張力が作用する。即ち、定着部50における定着前に予備加熱部40においてフィルムPが加熱されても、フィルムPに対して設定した張力を超える張力が作用しにくい。これにより、トルクリミッタ70を有していない構成に比べて、搬送時のフィルムPの搬送方向の伸びが抑制される。
続いて、画像形成終了後の時点t5において、モータ23による第1搬送ロール22の回転駆動及びモータ27による第3搬送ロール26の回転駆動が停止される。そして、第1搬送ロール22及び第3搬送ロール26は、時点t5から時点t8までの間で周速度VAが0となるまで減速する。なお、フィルムPが第1定着ロール52及び第2定着ロール54の搬送抵抗となる。このため、時点t5から時点t6までは、第1定着ロール52及び第2定着ロール54が、周速度VB=VA=VPでフィルムPを搬送することになる。
続いて、エアシリンダ87、97が動作され、第1フレーム82、83、第2フレーム92、93が、−Z側、+Z側に移動を開始する時点を時点t6とする。即ち、時点t6では、第1定着ロール52及び第2定着ロール54が、退避位置へ向けて移動を開始する。なお、時点t6では、第1搬送ロール22及び第3搬送ロール26が減速中であり、周速度VB=VA=VP=V2となっている(図5(B)参照)。
続いて、モータ62による第1定着ロール52の回転駆動が停止された時点を時点t7とする。そして、第1定着ロール52及び第2定着ロール54は、時点t7から時点t9までの間で周速度VBが0となるまで減速する。なお、時点t7では、第1搬送ロール22及び第3搬送ロール26の周速度VA=VP=V1となり、第1定着ロール52の周速度VB=V6となる。
続いて、時点t8では、第1搬送ロール22及び第3搬送ロール26の周速度VA=VP=0となり、第1定着ロール52の周速度VB=V4となっている(図5(C)参照)。そして、時点t9では、第1定着ロール52の周速度VB=0となる。
以上、説明したように、定着装置30では、トルクリミッタ70を有していない構成に比べて、搬送時のフィルムPの搬送方向の伸びが抑制される。
また、定着装置30では、駆動手段の一部としてトルクリミッタ70を用いているので、モータ62を電流制御して制限トルクを調整する構成に比べて、第1定着ロール52のトルクの調整作業が簡単になる。
さらに、定着装置30では、調整ネジ74を回すことでトルクが調整されるので、トルクリミッタ70を交換する構成に比べて、第1定着ロール52のトルクの調整作業が簡単になる。
加えて、定着装置30では、3組の第1定着ロール52のそれぞれにモータ62及びトルクリミッタ70が設けられているので、3組の第1定着ロール52のそれぞれで制限トルクが調整される。このため、各第1定着ロール52間でフィルムPに作用する張力が設定した張力となるので、3組の第1定着ロール52のそれぞれにトルクリミッタ70が設けられていない構成に比べて、それぞれの第1定着ロール52間でのフィルムPの伸びが抑制される。
画像形成装置10では、第1搬送ロール22及び第3搬送ロール26が目標速度V5よりも低い速度V2でフィルムPを搬送する時点t6で、第1定着ロール52及び第2定着ロール54が退避位置へ切り換えられる。これにより、フィルムPが第1定着ロール52及び第2定着ロール54に対して搬送抵抗となり、フィルムPにはトルクリミッタ70で設定したトルクで決まる張力が作用する。このため、フィルムPが目標速度V5で搬送されているときに第1定着ロール52及び第2定着ロール54を退避位置へ切り換える構成に比べて、フィルムPに生じる静電気による各ロールへのフィルムPの巻き込みや、フィルムPのしわの発生が抑制される。そして、フィルムPにしわが発生することに起因する画像不良(例えば、画像ずれなど)が抑制される。なお、ニップを解除するときのフィルムPの減速状態としては、目標速度V5に対して50〔%〕以下が望ましい。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
駆動部60は、第2定着ロール54を回転駆動するものや、第1定着ロール52及び第2定着ロール54を回転駆動するものであってもよい。第1定着ロール52及び第2定着ロール54のトルクの設定手段は、トルクリミッタ70を設けるものに限らず、例えば、モータ62に流す電流量を制御して、設定した張力がフィルムPに作用するようにトルク(回転トルク)を設定するものであってもよい。また、モータ62自体を交換してもよい。
駆動部60及びトルクリミッタ70は、第1定着ロール52及び第2定着ロール54が設けられた各組それぞれに設けられていなくてもよい。また、トルクリミッタ70は、調整ネジ74を有していないものであってもよい。例えば、トルクリミッタ70を交換して設定トルクを調整すればよい。
第1定着ロール52と第2定着ロール54とのニップ部の押付力の調整は、調整ネジ107を用いるものに限らず、例えば、圧縮コイルバネ106を交換してニップ部の押付力を調整してもよい。
本体ユニット80は、搬送部20がフィルムPの搬送を停止した(VP=0となった)後で、第1定着ロール52及び第2定着ロール54を退避位置へ切り換えてもよい。また、本体ユニット80が第1定着ロール52及び第2定着ロール54を退避位置に切り換えるとき、第1定着ロール52及び第2定着ロール54の周速度VBが目標(設定)速度と等しくてもよい。
画像形成装置10の画像形成部12は、画像形成ユニット12Kのみを有するものであってもよい。また、Y、M、C、K以外の色のトナーTを用いてもよい。さらに、画像形成装置10は、予備加熱部40に換えて、例えば、フィルムPの裏面PAと接触する加熱板又はフィルムPの裏面PAと接触する加熱ロールを有する予備加熱部が設けられていてもよい。予備加熱部40のカーボンヒータ42の本数は、6本に限らず、他の本数であってもよい。さらに、画像形成装置10において使用するトナーTは、ポリエステル樹脂に限らず、他の樹脂であってもよい。
また、画像形成装置10は、乾式の電子写真画像形成装置だけではなく、例えば、オイル(キャリア液)を含む液体現像剤を用いた湿式の電子写真画像形成装置であってもよい。さらに、画像形成装置10の構成は、刷版を用いる印刷機や塗工機にも適用可能である。記録媒体は、予備加熱により搬送方向に延びるものであれば、フィルムに限らずシート等を用いてもよい。
加えて、画像形成装置10の参考例としての構成は、フィルムPが連続紙のものに限らず、枚葉機の印刷機に対しても適用が可能である。枚葉機に適用する場合は、用紙搬送路を確定させるために用紙を挟むように用紙ガイド板を設けることになる。
定着部50は、3組の第1定着ロール52及び第2定着ロール54を用いるものに限らず、1組、2組、あるいは4組以上の第1定着ロール52及び第2定着ロール54を用いるものであってもよい。第1定着ロール52及び第2定着ロール54は、周回移動される定着ベルトであってもよい。
予備加熱部40は、カーボンヒータによるラジアント加熱ではなく、記録媒体の画像が形成された面の反対側から接触加熱する加熱ロールあるいは加熱板であってもよい。
10 画像形成装置
12 画像形成部(現像剤像形成手段の一例)
20 搬送部(搬送手段の一例)
30 定着装置
40 予備加熱部(加熱手段の一例)
52 第1定着ロール(定着部材の一例)
54 第2定着ロール(定着部材の一例)
60 駆動部(駆動手段の一例)
70 トルクリミッタ
74 調整ネジ(トルク調整部の一例)
80 本体ユニット(切換手段の一例)

Claims (2)

  1. 連続する1つの記録媒体上の現像剤を加熱する加熱手段と、
    記録媒体の搬送方向における前記加熱手段よりも上流側に配置され、記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送方向における前記加熱手段よりも下流側に複数組設けられ、自軸回りに回転可能に配置され、記録媒体を挟むと共に現像剤を加熱して記録媒体に現像剤を定着する一対の定着部材と、
    一対の前記定着部材の各組にそれぞれ設けられたトルクリミッタであって、制限するトルクを調整可能とするトルク調整部を有し且つ記録媒体に作用する張力が設定した張力を超えないように前記定着部材のトルクを制限する前記トルクリミッタを有し、少なくとも一方の前記定着部材を回転駆動する駆動手段と、
    を有する定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置と、
    現像剤像形成手段により現像剤像が形成された記録媒体を前記定着装置に搬送する搬送手段と、
    一対の前記定着部材の位置を記録媒体に接触する接触位置と記録媒体から退避した退避位置とに切り換える切換手段であって、前記搬送手段が目標速度よりも低い速度で記録媒体を搬送し又は前記搬送手段が記録媒体の搬送を停止させた後で、前記定着部材の位置を前記退避位置に切り換える前記切換手段と、
    を有する画像形成装置
JP2015034561A 2015-02-24 2015-02-24 定着装置及び画像形成装置 Active JP6488755B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015034561A JP6488755B2 (ja) 2015-02-24 2015-02-24 定着装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015034561A JP6488755B2 (ja) 2015-02-24 2015-02-24 定着装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016156960A JP2016156960A (ja) 2016-09-01
JP6488755B2 true JP6488755B2 (ja) 2019-03-27

Family

ID=56826008

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015034561A Active JP6488755B2 (ja) 2015-02-24 2015-02-24 定着装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6488755B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07191562A (ja) * 1993-12-24 1995-07-28 Canon Inc 加熱装置および画像形成装置
JP3512951B2 (ja) * 1995-09-08 2004-03-31 小倉クラッチ株式会社 磁気継手
JPH1115331A (ja) * 1997-06-25 1999-01-22 Canon Inc 画像形成装置および方法
JP2002182515A (ja) * 2000-12-13 2002-06-26 Hitachi Ltd 画像記録装置
JP2004317892A (ja) * 2003-04-17 2004-11-11 Hitachi Printing Solutions Ltd ウェブ印刷装置
JP2011059636A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2014215438A (ja) * 2013-04-25 2014-11-17 コニカミノルタ株式会社 湿式画像形成装置
JP6123534B2 (ja) * 2013-07-09 2017-05-10 富士ゼロックス株式会社 定着装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016156960A (ja) 2016-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3795770B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6107090B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6648504B2 (ja) 定着装置、画像形成装置、定着装置の制御方法
US8942612B2 (en) Image heating apparatus
JP3882821B2 (ja) 画像形成装置
JP2011186397A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5910110B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6141112B2 (ja) 画像加熱装置
JP2011175223A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2016218399A (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP3708826B2 (ja) ベルト駆動装置及びベルト定着装置及び画像形成装置
JP2015011167A (ja) 画像加熱装置およびこれを備えた画像形成装置
US11163250B2 (en) Fixing unit having a pad to press a belt on a supporting member and a sliding sheet fixed to the supporting member
JP2009134080A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6488755B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4482382B2 (ja) 定着装置
JP2018013639A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6596839B2 (ja) 記録媒体搬送装置、定着装置、画像形成装置及び記録媒体搬送装置の調整方法
US9110417B2 (en) Fixing apparatus and image forming apparatus including the fixing apparatus
JP2001142350A (ja) 定着装置
JP3848003B2 (ja) 定着装置
WO2017111180A1 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5751356B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2018111600A (ja) カール矯正装置、及び、画像形成装置
JP2009122511A (ja) 画像形成装置とその調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180918

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6488755

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350