JP2006227072A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光源素子を発光させるために用いられる駆動回路で発せられた熱が駆動回路の近傍の部品に伝わることを防ぐ。
【解決手段】 放熱部材に相当する放熱フィン10dを熱源となるLED回路9に直接接続するのではなく、伝熱部材に相当するヒートパイプ10cを介して接続される構成とする。このような構成によれば、LED回路9で発せられた熱がヒートパイプ10cであまり放熱させられることないまま放熱フィン10dに伝えられることになる。このため、LED回路9から放熱フィン10dに熱が伝わる途中であまり放熱が行われようにでき、LED回路9の近傍に配置される導光板5や配線基板7内の液晶駆動回路部などのように熱に弱い部品に熱が伝わることを抑制することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光源素子が発光した光が光導波路を構成する部材によって液晶表示器側に導くことで、液晶表示器による表示を行えるようにした液晶表示装置に関するもので、例えば、車両用表示計器等に用いて好適である。
図9に、特許文献1で開示されている車両用表示計器等に用いられる液晶表示装置の断面図を示す。この図に示されるように、従来の液晶表示装置は、液晶表示器J1と、液晶表示器J1の裏面に配置された光学シートや拡散シートなどの光学部材J2、光源素子に相当する発光ダイオード(以下、LEDという)J3と、LEDJ3への通電のオンオフを行うスイッチング素子などで構成されたLED回路、このLED回路によるLEDJ3への通電のオンオフのタイミング等を制御するLED駆動回路部および液晶表示器J1を駆動するために用いられる液晶駆動回路部が形成された配線基板J4と、LEDJ3が発した光を導く光導波路を構成する導光板J5と、導光板J5の表面側に光を向ける反射板J6を有して構成されている。
このように構成される液晶表示装置では、LED駆動回路部にてLED回路によるLEDへの通電のオンオフタイミング等が制御され、それに基づいてLEDJ3から光が発せられる。この光が導光板J5の端面から入光されたのち、導光板J5の裏面に備えた反射板J6等によって光が導光板J5の表面に導かれ、導光板J5の表面側に配置された液晶表示器J1に光が照射される。これにより、液晶駆動回路部によって駆動された液晶表示器J1の裏面側から光が照らされ、液晶表示器J1での表示が行われるようになっている。
この液晶表示装置では、液晶表示を行うに際し、LEDJ3を駆動するために用いられるLED回路、例えばLED回路内のスイッチング素子等が発熱する。この駆動回路の発した熱がLED回路の近傍び部品に伝わると、その影響を受けてしまうことになる。例えば、導光板J5などはアクリル板などで構成されており、熱耐久性が高くないため、LED回路の発した熱が伝わると変形するという問題が生じる。また、液晶表示器J1のように、高度な回路が使用される部分が熱の影響を受けると、正しい描画が行えなくなるという問題が生じる。
このため、LED回路が形成される配線基板J4を金属製の放熱板で構成し、この放熱板が液晶表示装置の裏面側(導光板の裏側)に延設されるような構造とすることで、放熱板を冷却モジュールとして機能させ、液晶表示装置の裏面から放熱が行われるようにしている。
特開2004−279262号公報
しかしながら、上記従来の液晶表示装置では、駆動回路に放熱部材となる放熱板が直接接合したものとなっている。このため、駆動回路から遠い位置まで放熱板を延設したとしても、放熱板の熱抵抗が高く、放熱板を熱が伝わる途中にも放熱が行われ、駆動回路の近傍の部品に熱が伝わってしまって上記問題を十分に解消することができない。つまり、金属板が液晶表示装置の裏面まで延設されていても、金属板の熱抵抗が高いために、液晶表示装置の裏面側まで十分に熱を伝えることができず、駆動回路の近傍で主に放熱が行われることになり、駆動回路の近傍が特に高温となってしまうのである。
また、放熱板という板状部材を使用していることから、放熱が広い範囲で行われることになり、より駆動回路の近傍が高温になり易い。
なお、ここでは、図9に示されるように、駆動回路にLEDJ3が組み込まれる形態として、駆動回路がパターン形成された配線基板J4の上に直接LEDJ3が形成されたものを説明したが、LEDJ3と駆動回路とが分離した形態とされる場合もある。この場合、LEDJ3も熱を発生する熱源となることから、このLEDJ3に関しても、LEDJ3が金属基板に搭載され、金属基板に放熱板が接続されるような形態とされることで、LEDJ3で発せられた熱の放熱が行われるようにされる。このため、このような形態に関しても、上記と同様のことが言える。
本発明は上記点に鑑みて、光源素子および光源素子を発光させるために用いられる駆動回路で発せられた熱が駆動回路の近傍の部品に伝わることを防ぐことができる液晶表示装置を提供することも目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、放熱部材(10d)よりも熱伝達率が高い部材で構成された、駆動回路(9)と放熱部材(10d)とを接続する伝熱部材(10c)を備え、放熱部材(10d)を駆動回路(9)から離し、伝熱部材(10c)を介して放熱部材(10d)が駆動回路(9)に接続された構成とすることを特徴としている。
このように、放熱部材(10d)が熱源となる駆動回路(9)に直接接続されるのではなく、伝熱部材(10c)を介して接続される構成となっている。このような構成によれば、駆動回路(9)で発せられた熱が伝熱部材(10c)であまり放熱させられることないまま放熱部材(10d)に伝えられることになる。
このため、駆動回路(9)から放熱部材(10d)に熱が伝わる途中であまり放熱が行われないようにでき、駆動回路(9)の近傍に配置される光導波路(5)や配線基板(7)内の液晶駆動回路部などのように熱に弱い部品に熱が伝わることを抑制することができる。これにより、例えば、光導波路(5)が変形したり、液晶表示器(1)で正しい描画が行えなくなったりするなど、熱による影響を防ぐことが可能となる。
請求項2に記載の発明は、光源(8)が発した熱を放熱部材(10d)で放熱させる場合について、請求項1と同様の構造を備えていることを特徴としている。
このような構成によれば、光源(8)と駆動回路(9)とが分離された構造とされた場合に関しても、請求項1と同様の効果を得ることができる。
例えば、請求項3に示されるように、伝熱部材(10c)が液晶表示器(1)の側方もしくは裏面側に向かって延設されることで、放熱部材(10d)を液晶表示器(1)の側方もしくは裏面側に配置することができる。
請求項4に記載の発明では、放熱部材(10d)を光導波路(5)および基板(7)と同等の高さもしくはそれよりも高い位置に配置することを特徴としている。
このような配置形態とすることで、放熱部材(10d)の放熱効率を上げ、かつ、加熱された周辺空気が光導波路(5)や配線基板(7)の方向に移動しないようにすることができる。
請求項5に記載の発明では、伝熱部材(10c)として、ヒートパイプ、金属板、カーボンシートを含む部材、導電性部材などの少なくとも一つが用いられていることを特徴としている。
このように、伝熱部材(10c)として、ヒートパイプ、金属板、カーボンシートを含む部材、導電性部材などの少なくとも一つを用いることができる。
請求項6に記載の発明では、放熱部材(10d)は複数枚のフィンが平行に重ね合わせて構成されており、該複数枚のフィンが天地方向と平行に配置されていることを特徴としている。
このような形態とすれば、放熱フィンのうちの最も上方の位置から放熱によって加熱された周辺空気が抜けやすくなるように、つまり空気の対流が行われ易くなるようにすることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本実施形態は、車両のインストルメントパネルに設置された表示器内の液晶表示装置に本発明を適用したものである。例えば、表示器としては、スピードメータ、タコメータ等の計器や、ナビゲーション装置の表示器等が挙げられ、液晶表示装置により、表示器で行う各種表示の一部もしくは全部の表示が行われる。
図1は、本実施形態の液晶表示装置の主要部分の分解斜視図であり、図2は、本実施形態の液晶表示装置の斜視図である。図3は、本実施形態の液晶表示装置の主要部分の断面図であり、図1に示す各主要部分が組みつけられたときの水平方向の断面に相当するものである。
図1に示されるように、液晶表示装置は、液晶パネル1、光学シート2、3、拡散シート4、導光板5、反射板兼用ケース6、配線基板7、LED8、LED回路9および冷却モジュール10等から構成されている。
液晶パネル1には、周知のTFT液晶が採用されている。そして、液晶パネル1の裏面(後方位置)には、光学シート2、3、拡散シート4、導光板5、反射板兼用ケース6、配線基板7が順に積層配置されており、これが全て図2に示されるように液晶表示装置の外形を構成しているカバー11に内蔵されて保持されている。
光学シート2、3は、シート面の裏面側(図3の右側)からシート面に対して垂直に入射した光に関しては反射して透過せず、特定の方向から入射した光に関しては、シート面に対して垂直な方向に屈折させながらシート面の表面側へ透過するものである。光学シート2、3という2枚の光学シートが積層された構成とされ、2枚の光学シート2、3が上記特定の方向が90度異なる向きとなるように配置されている。
拡散シート4は、拡散シート4の裏面側(図3の右側)から入射した光を拡散させながら表面側(図3の左側)に透過させるものであり、拡散シート4全面からは、均一でむらのないの輝度の光が、液晶パネル1に向けて出射されることとなる。
導光板5は、アクリルなどで構成された透明の光導波路を構成する部材であり、サイドエッジ5aから入射した光を内部に導き、導光板の表面5bから照明光として出射させるものである。本実施形態では4面あるサイドエッジ5aのうち1面のみから光を入射させているが、本発明の実施にあたり、他の対向する面からも入射させるようにしてもよい。
反射板兼用ケース6は、反射板を構成する部分を備えた反射部材として機能するものである。この反射板兼用ケース6は、導光板5の裏面5cに密着して配置されており、サイドエッジ5aから入射した光のうち導光板5の裏面5cから漏れ出ようとする光を、導光板5の表面5b側に反射させる。この反射板兼用ケース6における反射板により、液晶パネル1への照明光の輝度向上を図れるようになっている。
また、反射板兼用ケース6は、光学シート2、3や拡散シート4および導光板5を収容するケースとしても機能する。この反射板兼用ケース6の一側面に、LED回路9や冷却モジュール10が固定されるようになっている。図4は、図2におけるLED8、LED回路9および冷却モジュール10の拡大図であり、この図に示されるようにLED回路9や冷却モジュール10に備えられたネジ穴9a、10aを通じて、ネジ12を用いて反射板兼用ケース6の一側面にネジ締め固定されている。
配線基板7は、液晶駆動装置を駆動するための各種回路が備えられたものであり、反射板兼用ケース6の裏面(後方位置)に配置されている。具体的には、配線基板7には、液晶パネル1を駆動するために用いられる液晶駆動回路部や、LED回路9によるLED8への通電のオンオフのタイミング等を制御するLED駆動回路部などが備えられている。
LED8は、導光板5のサイドエッジ5aに対向して配置されており、導光板5に対して垂直の方向(上下方向)に複数並べて配置されるとともに、図2の紙面垂直方向にも複数並べて配置されている。また、LED8は、LED回路9のうち導光板5のサイドエッジ5aに対向する部分に、表面実装されている。そして、LED8には、配線基板7への実装面に対して垂直な方向に光を発光する垂直発光型ダイオードが採用されている。
LED回路9は、LED8への通電のオンオフ切替えを行う半導体スイッチング素子などが備えられたものである。このLED回路9の半導体スイッチング素子によって通電が制御が行えるように、各LED8がLED回路9の所望部位に組み込まれている。
このLED回路9に備えられた半導体スイッチング素子は、配線基板7に備えられたLED駆動回路部によって制御されるようになっている。このLED回路9は、例えば長方形状のアルミ基板上に形成された絶縁膜上に形成され、アルミ基板の長手方向両側に形成されたネジ穴9aを通じて、ネジ12で反射板兼用ケース6に固定される。このようにLED回路9を反射板兼用ケース6に固定することで、各LED8が上記のように導光板5のサイドエッジ5aに対向配置されるようになっている。
冷却モジュール10は、プレート10bと、プレート10bに取り付けられたヒートパイプ10cと、ヒートパイプ10cを介してプレート10bに接続された放熱フィン10dとを有して構成されている。
プレート10bは、LED回路9の形状、具体的にはLED回路9が形成されるアルミ基板と同様の形状とされており、その長手方向両側にネジ穴10aが備えられている。このプレート10bは、例えばアルミニウムで構成されており、ヒートパイプ10cおよび放熱フィン10dをLED回路9に固定するための部材としての役割を果たす。
ヒートパイプ10cは、伝熱に優れた熱伝達率の高い伝熱部材として機能するもので、銅製もしくは銅合金製のパイプによって構成され、そのパイプ内には、冷媒として、パイプ内部空間の10%程度の体積の水が収容されている。このため、LED回路9で発せられた熱がプレート10bを介してヒートパイプ10cに伝わると、ヒートパイプ10c内に収容された水の蒸発および凝縮の潜熱を利用して排熱が行なわれるようになっている。このようなヒートパイプ10cにより、あまり放熱を行うことなく熱を拡散させることができるため、熱源となるLED回路9と放熱フィン10dとの間において小さな温度差で大量の熱輸送が可能となる。
このヒートパイプ10cは、一端がプレート10bに溶接等によって固定され、他端が液晶表示装置の側方に向かって延設された構成とされており、その先端に放熱フィン10dが固定されている。
放熱フィン10dは、放熱部材として機能するもので、複数枚のフィンを一体とすることで放熱効率が向上させられる構造とされている。この放熱フィン10dを構成する複数枚のフィンそれぞれには貫通穴(図示せず)が形成されており、各貫通穴を通じてヒートパイプ10cが複数枚のフィンすべてと接触するような構造となっている。
また、放熱フィン10dは、複数枚のフィンそれぞれが平行に並べられている。そして、放熱フィン10dのうちの最も上方の位置から放熱によって加熱された周辺空気が抜けやすくなるように、つまり空気の対流が行われ易いように、複数枚のフィンが天地方向と平行とされている。そして、放熱フィン10dの取り付け高さは、他の部材、具体的には熱を伝えたくない導光板5や配線基板7に対して同等の高さもしくはそれらより高い位置とされている。このような配置形態とされることで、放熱フィン10dの放熱効率を上げ、かつ、加熱された周辺空気が導光板5や配線基板7の方向に移動し難くなるようにされている。
次に、上記構成による液晶表示装置の作動を説明する。
LED回路9および配線基板7に備えられたLED駆動回路部によってLED8を駆動させると、LED8から出射された光が導光板5のサイドエッジ5aに入射され、導光板5の内部に導かれる。その後、導光板5の表面5bから照明光として、拡散シート4に向けて出射される。このとき、導光板5の裏面5cから漏れ出ようとする光は、反射板兼用ケース6により表面5b側に反射されることになる。
そして、導光板5の表面5bから出射された光は、拡散シート4、光学シート3および液晶パネル1を透過して、所定の表示画像光として液晶パネル1から出射される。この表示画像光により、配線基板7に備えられた液晶駆動回路部にて液晶パネル1が駆動されると、液晶パネル1での表示が行われる。
このとき、LED回路9で発せられた熱がヒートパイプ10cに伝わり、このヒートパイプ10cを伝熱部材として放熱フィン10dに伝えられる。具体的には、ヒートパイプ10cに伝えられた熱によってヒートパイプ10cに貯留された水が蒸発し、その蒸気が上方に移動することで短時間で熱が放熱フィン10d側に伝えられる。そして、放熱フィン10dにて放熱が行われる。
また、放熱フィン10dでの放熱によって蒸気が冷やされるとそれが凝縮して水に戻り、再び下方に移動する。そして、この水が再度ヒートパイプ10cに伝えられた熱によって蒸発させられることで、上記と同様のメカニズムで放熱に用いられる。このようにして、LED回路9で発せられた熱が効果的に放熱されるようになっている。
続いて、本実施形態の液晶表示装置により得られる効果について説明する。
本実施形態の液晶表示装置では、放熱部材に相当する放熱フィン10dが熱源となるLED回路9に直接接続されるのではなく、伝熱部材に相当するヒートパイプ10cを介して接続される構成となっている。このような構成によれば、LED回路9で発せられた熱がヒートパイプ10cであまり放熱させられることないまま放熱フィン10dに伝えられることになる。
このため、LED回路9から放熱フィン10dに熱が伝わる途中であまり放熱が行われようにでき、LED回路9の近傍に配置される導光板5や配線基板7内の液晶駆動回路部などのように熱に弱い部品に熱が伝わることを抑制することができる。これにより、例えば、導光板5が変形したり、液晶パネル1で正しい描画が行えなくなったりするなど、熱による影響を防ぐことが可能となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の液晶表示装置の基本構造は第1実施形態と同様であるため、ここでは第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図5は、本実施形態の液晶表示装置の主要部分を上下方向で切断したときの断面構成を示したものである。また、図6は、本実施形態の液晶表示装置の全体斜視図である。また、図7は、本実施形態の液晶表示装置の冷却モジュール10のみを示した斜視図である。
図5、図7に示されるように、本実施形態の液晶表示装置では、熱源となるLED回路9と放熱部材に相当する放熱フィン10dとを接続する伝熱部材としてのヒートパイプ10cが液晶表示装置の裏面、具体的には配線基板7の裏面に向かって折り曲げられたものとされている。これにより、図5、図6に示されるように、放熱フィン10dが配線基板7の裏面側に配置されたものとされている。
このように、液晶表示装置の裏面側にヒートパイプ10cを張り巡らせ、放熱フィン10dが液晶表示装置の裏面側に位置するような形態とされても良い。これにより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態の液晶表示装置の基本構造は第1実施形態と同様であるため、ここでは第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図8は、本実施形態の液晶表示装置の主要部分を水平方向で切断したときの断面構成を示したものである。
この図に示されるように、本実施形態では、第1、第2実施形態で示した導光板5(図3参照)に代えて光透過板20が配置され、この光透過板20の裏面にLED回路9が配置されると共に、そのLED回路9が作り込まれた基板の一面にLED8が配置された構成とされている。
本実施形態に示す構造では、光透過板20が光導波路を構成することになり、LED8が発した光が光透過板20で透過されると、それが液晶パネル1側に向けて出射されることで、液晶パネル1での表示が行えるようになっている。
このような構造の場合、ヒートパイプ10cがLED回路9の裏面側の端から端に沿って延設されたのち、液晶表示装置の側方に向かって引き出され、その先端に放熱フィン10dが備えられたものとされる。
このような構造の液晶表示装置についても、第1実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
(他の実施形態)
上記第1、第2実施形態では、液晶表示装置の側方や裏面側に放熱フィン10dを配置する場合について説明したが、他の位置であっても構わない。要は、液晶表示装置の液晶パネル1と共に配置される導光板5や配線基板7から放熱部材が物理的に離れるような形態とされていれば良い。
また、上記第1、第2実施形態では、伝熱部材としてヒートパイプ10cを例に挙げて説明したが、伝熱性に優れた部材であれば良く、他の物を適用しても良い。例えば、金属板、アルミ板などに貼ったカーボンシート、導電性部材が含まれた導電性樹脂なども適用可能である。
また、上記各実施形態では、放熱部材として放熱フィン10dを例に挙げて説明したが、その他の放熱部材を用いても構わない。
なお、上記実施形態では、LED回路9にLED8が組み込まれる形態として、LED回路9がパターン形成されたプレート10bの上に直接LED8が形成されたものを説明したが、LED8とLED回路9とが分離した形態とされる場合もある。この場合、光源となるLED8も熱を発生する熱源となることから、このLED8に関しても、LED8が金属基板に搭載され、金属基板にヒートパイプ10cが接続されるような形態とされることで、LED8で発せられた熱の放熱が行われるようにされる。このため、このような形態に関しても、伝熱部材となるヒートパイプ10cによって光源と放熱部材とが離れるような形態とすることで、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明の第1実施形態における液晶表示装置の主要部分の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態における液晶表示装置の全体斜視図である。 図1に示す液晶表示装置の主要部分を水平方向で切断した場合の断面図である。 図2におけるLED、LED回路および冷却モジュールの拡大図である。 本発明の第2実施形態における液晶表示装置の主要部分を上下方向で切断した断面図である。 本発明の第2実施形態における液晶表示装置の全体斜視図である。 図6に示す液晶表示装置の冷却モジュールの拡大図である。 本発明の第3実施形態における液晶表示装置の主要部分を水平方向で切断した断面図である。 従来の液晶表示装置の主要部分を水平方向で切断した断面図である。
符号の説明
1…液晶パネル、2、3…光学シート、4…拡散シート、5…導光板、6…反射板兼用ケース、7…配線基板、8…LED、9…LED回路、10…冷却モジュール、10c…ヒートパイプ、10d…放熱フィン。

Claims (6)

  1. 液晶によって所望の表示を行う液晶表示器(1)と、
    前記液晶表示器(1)を照明するための光源(8)と、
    前記液晶表示器(1)の裏面側に配置され、前記光源(8)からの光を前記液晶表示器(1)に向けて出射する光導波路(5)と、
    前記液晶表示器(1)を駆動するための液晶駆動回路部が備えられた配線基板(7)と、
    前記光源(8)のオンオフ駆動を行い、熱を発生させる熱源となる駆動回路(9)と、
    前記駆動回路(9)が発した熱の放熱を行う放熱部材(10d)とを備えてなる液晶表示装置において、
    前記放熱部材(10d)よりも熱伝達率が高い部材で構成された、前記駆動回路(9)と前記放熱部材(10d)とを接続する伝熱部材(10c)を備え、
    前記放熱部材(10d)を前記駆動回路(9)から離し、前記伝熱部材(10c)を介して前記放熱部材(10d)が前記駆動回路(9)に接続された構成とされていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 液晶によって所望の表示を行う液晶表示器(1)と、
    前記液晶表示器(1)を照明し、熱を発生する熱源となる光源(8)と、
    前記液晶表示器(1)の裏面側に配置され、前記光源(8)からの光を前記液晶表示器(1)に向けて出射する光導波路(5)と、
    前記液晶表示器(1)を駆動するための液晶駆動回路部が備えられた配線基板(7)と、
    前記光源(8)のオンオフ駆動を行う駆動回路(9)と、
    前記光源(8)が発した熱の放熱を行う放熱部材(10d)とを備えてなる液晶表示装置において、
    前記放熱部材(10d)よりも熱伝達率が高い部材で構成された、前記光源(8)と前記放熱部材(10d)とを接続する伝熱部材(10c)を備え、
    前記放熱部材(10d)を前記熱源(8)から離し、前記伝熱部材(10c)を介して前記放熱部材(10d)が前記熱源(8)に接続された構成とされていることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 前記伝熱部材(10c)が前記液晶表示器(1)の側方もしくは裏面側に向かって延設されることで、前記放熱部材(10d)が前記液晶表示器(1)の側方もしくは裏面側に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記放熱部材(10d)は、前記光導波路(5)および前記基板(7)と同等の高さもしくはそれよりも高い位置に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の液晶表示装置。
  5. 前記伝熱部材(10c)として、ヒートパイプ、金属板、カーボンシートを含む部材、導電性部材などの少なくとも一つが用いられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の液晶表示装置。
  6. 前記放熱部材(10d)は複数枚のフィンが平行に重ね合わせて構成されており、該複数枚のフィンが天地方向と平行に配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の液晶表示装置。
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