JP2006226224A - 往復動型流体機械及び該流体機械を用いた冷凍回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成にてシリンダブロックに対しシリンダヘッド並びにクランク室の少なくとも一部を囲むケーシングの双方を高い気密性を確保しつつ固定可能な往復動型流体機械及び該流体機械を用いた冷凍回路を提供する。
【解決手段】 シリンダブロック14に対しシリンダヘッド41及びケーシング12を固定する締結装置は、シリンダブロック14に形成されたボルト孔80と、クランク室20側からボルト孔80を貫通し、シリンダヘッド41内に螺合するとともにクランク室20側にヘッド76bを有するボルト76と、ケーシング12の外側からボルト76のヘッド76bまで延びるシャンク82sと、ボルト76及びシャンク82sを介してシリンダブロック14にケーシング12を締結する締結手段とを具備する。締結手段は、シャンク82sの外端及びボルト76のヘッド76bの一方に設けられた螺子を含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は往復動型流体機械及び該流体機械を用いた冷凍回路に関する。
往復動型流体機械は、例えば冷凍回路の圧縮機に適用される。往復動型流体機械はシリンダブロックを備え、シリンダブロックの一方の側にはシリンダヘッドが、他方の側にはクランク室の少なくとも一部を囲むケーシングがそれぞれ気密に固定される。通常、シリンダブロックに対するシリンダヘッド及びケーシングの固定にはボルトが用いられるが、CO2を冷媒として用いた場合、流体機械内部での冷媒圧力が従来のフロン系冷媒を用いた場合よりも高くなることから、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間や、シリンダブロックとケーシングとの間のシール性を高める必要がある。とりわけ、シリンダブロックのシリンダボアからシリンダヘッド内の吐出室には圧縮された高圧の作動流体が吐出されることから、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間のシール性を高める必要がある。
そこで、特許文献1により開示された圧縮機は、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間を締結するためのボルトと、ケーシングをシリンダブロックを介してシリンダヘッドに締結するためのボルトとを別個に備えている。
特開2001-99058号公報
しかしながら、上述した特許文献1の圧縮機にあっては、締結のためのボルトを別個に備えることから、これらボルトのためにシリンダブロックに形成すべきボルト孔の数が必然的に多くなる。これらボルト孔は作動流体の漏出経路になることから、却って作動流体が漏出し易くなる虞がある。また、この圧縮機では、ボルト孔はシリンダブロックに形成されているシリンダボアを避けて設けなければならないため、シリンダボアの内径や個数を制約し、圧縮機の高容量化を阻害する要因となっている。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、簡単な構成にてシリンダブロックに対しシリンダヘッド並びにクランク室の少なくとも一部を囲むケーシングの双方を高い気密性を確保しつつ固定可能な往復動型流体機械及び該流体機械を用いた冷凍回路を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明によれば、シリンダブロックの一方の側にシリンダヘッドを固定し且つその他方の側にクランク室の少なくとも一部を囲むケーシングを固定するための締結装置を備えた往復動型流体機械において、前記締結装置は、前記シリンダブロックにシリンダボアと平行に形成されたボルト孔と、前記クランク室側から前記ボルト孔を貫通し、前記シリンダヘッド内に螺合するとともに前記クランク室側にヘッドを有するボルトと、前記ケーシングの外側から前記クランク室を通して前記ボルトのヘッドまで延びるシャンクと、前記ボルト及びシャンクを介して前記シリンダブロックに前記ケーシングを締結する締結手段とを具備し、前記締結手段は、前記シャンクの外端及び前記ボルトのヘッドの一方に設けられた螺子を含むことを特徴とする往復動型流体機械が提供される(請求項1)。
本発明の往復動型流体機械における締結装置によれば、締結部材によりケーシングはシリンダブロックに十分な気密性を存して固定される。この際、シャンクは、ケーシングの外側からシリンダヘッドをシリンダブロックに締結するボルトのヘッドまで延び、締結手段は、ボルト及びシャンクを介してケーシングをシリンダブロックに締結している。このため、シリンダブロックは上述したボルトのためのボルト孔のみを形成すればよいから、作動流体の漏出経路になるボルト孔の数が少なく、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間の高い気密性を容易に確保可能となる。また、シリンダブロックのボルト孔が少ないため、シリンダボアの内径や個数がボルト孔に制約されることも少ない。
好適な態様として、前記締結手段は、前記ボルトのヘッドに形成された前記螺子としての雌螺子に加えて、前記シャンクの内端に形成され、前記雌ねじに螺合される雄螺子と、前記シャンクの外端に設けられた締結ヘッドとを更に含む(請求項2)。この場合、ボルトとシャンクとの間が螺合によって容易に連結される。
好適な態様として、前記ボルト及び前記シャンクは一体成形されており、前記締結手段は、前記シャンクの外端に形成され、前記螺子としての雄螺子と、前記シャンクの前記雄螺子に螺合される袋ナットとを含む(請求項3)。この場合、シャンクと袋ナットとの間が螺合によって容易に連結される。
好適な態様として、前記ケーシングは、前記クランク室の端壁及び周壁として、互いに一体の端壁部及び周壁部を有する(請求項4)。この場合、端壁部及び周壁部が互いに一体をなすので、クランク室の気密性が確保される。
好適な態様として、前記シリンダボア内における作動流体の圧力は、運転時に7MPaを超える(請求項5)。この場合、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間における気密性が十分でないと、これらの間から作動流体が漏出してしまうが、本発明の往復動型流体機械においては、シリンダブロックにシリンダヘッドが高い気密性を存して固定されているので、作動流体が漏出することはない。
また、本発明によれば、二酸化炭素が循環する循環経路と、前記循環経路に介挿された請求項1乃至5の何れかに記載の往復動型流体機械とを備えることを特徴とする冷凍回路が提供される(請求項6)。
本発明の冷凍回路では、圧縮機としての往復動型流体機械が二酸化炭素を圧縮し、従来のフロン系冷媒を圧縮した場合に比べてシリンダボア内の圧力が高くなるけれども、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間の気密性が高いので、冷凍回路からの二酸化炭素の漏出が防止される。
以上説明したように、請求項1〜5の往復動型流体機械では、簡単な構成にてシリンダブロックに対し、シリンダヘッド並びにケーシングの双方を高い気密性を存して容易に固定でき、作動流体の漏出が防止される。また、これらの往復動型流体機械は、シリンダボアの内径や個数に対する制約が少なく、シリンダブロックが同一径であれば流体機械の高容量化が図れ、同一の容量であればその小形化に好適する。
とりわけ、請求項2及び3の往復動型流体機械では、シャンクとボルト又は袋ナットとの間の連結が容易であり、往復動型流体機械の組立性低下を招くことはない。
また、請求項4の往復動型流体機械では、クランク室の気密性が確保され、作動流体の漏出が一層防止される。
更に、請求項5の往復動型流体機械では、作動流体の圧力が7MPaの高圧を超える場合であっても、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間における気密性が十分に確保されているので、作動流体の漏出が防止される。
請求項6の冷凍回路によれば、冷媒が二酸化炭素であり、従来のフロン系冷媒よりも冷媒の圧力が高くても、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間における気密性が十分に確保されているので、冷凍回路からの冷媒の漏出が防止される。
図1は車両の空調システムの一部を構成する冷凍回路を示す。
冷凍回路は、冷媒としてのCO2(二酸化炭素)が循環する循環経路2を備え、循環経路2には圧縮機4、ガスクーラ6、膨張弁8及び蒸発器10が順次介挿されている。圧縮機4は冷媒を圧縮してガスクーラ6に送出し、これにより、冷媒が循環経路2を循環する。
図1の圧縮機4はいわゆる可変容量型の斜板式圧縮機として示され、圧縮機4はハウジングの一部を構成するケーシング(フロントハウジング)12を備えている。ケーシング12は段付きの円筒状をなし、互いに連なる大径筒部12a及び小径筒部12bを有する。大径筒部12aの周壁16には、その内側から略円筒状のシリンダブロック14が嵌合され、シリンダブロック14の一端面と大径筒部12aの内端壁18との間にはクランク室20が区画されている。
ケーシング12内には回転軸24が設けられ、回転軸24は、クランク室20を貫通して延び、軸受26,28を介してシリンダブロック14及び大径筒部12aの内端壁18に回転自在に支持されている。また、クランク室20内には、回転軸24を囲む環状の斜板30が収容され、斜板30は、傾動ユニット32を介して回転軸24に取付けられている。斜板30は、回転軸24とともに一体的に回転可能であるとともに、回転軸24に対して傾動可能である。
シリンダブロック14には、複数のシリンダボア34が形成され、各シリンダボア34内には、クランク室20側からピストン36が往復動自在に挿入されている。クランク室20内に突出したピストン36の端部には、回転軸24に向けて開口した凹所が形成され、凹所の内面には球面座38が設けられている。球面座38にはそれぞれ半球状をなす一対のシュー39が配置され、これらシュー39は斜板30の外周縁を摺動自在に挟んでいる。
ケーシング12の大径筒部12aの開口端には、ガスケット40を介してシリンダヘッド41が気密に固定され、シリンダヘッド41とシリンダブロック14の他端面との間には、シリンダガスケット42及びバルブプレート43が気密に挟まれている。なお、大径筒部12aの開口端は、シリンダブロック14の他端面から突出している。このため、大径筒部12a側のシリンダヘッド41の端面は大径筒部12aの開口端の突出長に対応して段付けられ、大径筒部12aの開口端は、シリンダヘッド41の段差面にガスケット40を介して当接している。
シリンダヘッド41の外周壁には、図示しないけれども、前述の循環経路2に接続される吸入ポート及び吐出ポートが形成されている。また、シリンダヘッド41の内部には、これら吸入及び吐出ポートに連通する吸入室46及び吐出室48が区画され、更に、電磁制御弁50が収容されている。電磁制御弁50は、そのソレノイドのオン/オフ作動のみならず、吸入室46の圧力を受けて作動するその感圧器52の伸縮によっても、吐出室48からクランク室20に亘って延びる圧力調整流路54,56,58を開閉可能である。
なお、吸入室46は、吸入リード弁(図示せず)を介して各シリンダボア34に連通する一方、バルブプレート43に形成された固定絞り60を介してクランク室20と常時連通している。また、吐出室48も、リード弁体62及び弁押さえ64からなる吐出リード弁を介して各シリンダボア34に連通している。
一方、ケーシング12の小径筒部12bは、大径筒部12aの内端壁18から同軸的に突出しているけれども、回転軸24はこの小径筒部12bからリップシール66を介して更に突出した一端部68を有する。ケーシング12の小径筒部12bには、電磁クラッチ70がその外側に配置されており、回転軸24の一端部68には、プーリ69を有する電磁クラッチ70が連結されている。電磁クラッチ70は、軸受71を介して小径筒部12bにより回転自在に支持され、電磁クラッチ70は、そのソレノイド74のオン/オフ作動によりエンジン72からの動力を回転軸24に断続的に伝達する。
ここで、上述したシリンダヘッド41は、ボルト76の軸力によりシリンダブロック14に締結されている。より詳しくは、シリンダブロック14には、その外周面にクランク室20へと連なる凹所が形成され、凹所の内端面78にはボルト孔80が開口し、ボルト孔80は回転軸24の軸線方向にてシリンダブロック14を貫通している。つまり、ボルト孔80はシリンダボア34と平行である。ボルト76は、その軸部がボルト孔80を貫通して延び、軸部先端の雄螺子がシリンダヘッド41に形成された雌螺子にねじ込まれている。図2に示したように、ボルト76のヘッド76bは六角柱状をなし、軸部と反対側のヘッド76bの端面には、ボルト76の軸線方向に延びる有底穴が形成されている。有底穴の深さはヘッド76bの長さの略半分にまで達し、有底穴の内周面には雌螺子が形成されている。なお、シリンダガスケット42及びバルブプレート43にも、シリンダブロック14の他端面側におけるボルト孔80の開口位置に合致して、ボルト76により貫通される孔がそれぞれ形成されている。
また、上述したケーシング12は、ロングボルト(締結部材)82の軸力によりシリンダヘッド41に締結されている。より詳しくは、ロングボルト82のシャンク82sは、大径筒部12aの内端壁18に設けられた軸孔83を貫通してボルト76の同軸上を延びている。シャンク82sの先端に形成された雄螺子82aは、ボルト76のヘッド76bに形成された雌螺子にねじ込まれ、且つ、ロングボルト82のヘッド82bはガスケットを兼ねるワッシャ84を介して内端壁18の外面に当接している。つまり、ロングボルト82は、ヘッド82bがシャンク82s及びシャンク82sの内端に連結されたボルト76を介して、シリンダヘッド41にケーシング12を締結している。
以下、上述した圧縮機4の動作について説明する。
電磁クラッチ70がオン作動されると、エンジン72からの動力が電磁クラッチ70を介して回転軸24に伝達され、回転軸24が回転する。回転軸24の回転は斜板30を介してピストン36の往復運動に変換され、各ピストン36の往復運動は、吸入室46内の冷媒が吸入リード弁を介してシリンダボア34に吸入される吸入工程と、シリンダボア34内で冷媒が圧縮される圧縮工程と、圧縮された冷媒が吐出リード弁を介して吐出室48に吐出される吐出工程とからなる一連のプロセスを実施する。なお、圧縮機4から吐出される冷媒の吐出量は、電磁制御弁50の開閉作動によりクランク室20内の圧力(背圧)を制御し、もってピストン36のストローク長を増減させることにより調整される。
上述した圧縮機4は、概ね以下のようにして組立てることができる。
まず、電磁制御弁50や吐出リード弁が取り付けられたシリンダヘッド41を、シリンダガスケット42及びバルブプレート43を介してシリンダブロック14に当接させる。次に、シリンダブロック14側から、ボルト孔80を貫通してシリンダヘッド41の雌螺子にボルト76の雄螺子76aを所定の軸力にてねじ込む。この後、シリンダヘッド41にケーシング12が連結されるが、この連結に先立ち、ケーシング12には、回転軸24が軸受28を介して取り付けられ、回転軸24には、シュー39、斜板30及び傾動ユニット32を介してピストン36が連結される。シリンダヘッド41にケーシング12を連結するにあたっては、ケーシング12の大径筒部12aの開口端がガスケット40を介してシリンダヘッド41に当接され、このとき、ピストン36がシリンダブロック14のシリンダボア34内に後方から挿入される。そして、ケーシング12の軸孔83を貫通して、ボルト76のヘッド76bの雌螺子にロングボルト82の雄螺子82aが所定の軸力にてねじ込まれる。最後に、ケーシング12の小径筒部12bから突出した回転軸24の一端部68に電磁クラッチ70を固定し、圧縮機4が組立てられる。
上述した圧縮機4では、ロングボルト82によりケーシング12はシリンダヘッド41に十分な気密性を存して固定される。この際、ロングボルト82は、同軸上を延びるボルト76のヘッド76bに連結され、ボルト76を介してケーシング12をシリンダヘッド41に締結している。このため、シリンダブロック14には、ボルト76のための必要最低限の数のボルト孔80しか形成されておらず、その他には冷媒漏出経路になり得るボルト孔がないので、シリンダブロック14とシリンダヘッド41との間での高い気密性を容易に確保可能である。また、シリンダブロック14にはボルト孔80しかなく、その上、ボルト76及びロングボルト82が同軸上を延びているので、この圧縮機4は、シリンダボア34の内径や個数に対する制約が少なく、シリンダブロック14が同一径であればその高容量化が図れ、同一の容量であればその小形化に好適する。
そして、この圧縮機4が適用された冷凍回路では、圧縮機4の気密性が高いことから、冷媒としてCO2を用いたことにより圧縮機4のシリンダボア34内で圧縮された冷媒の圧力が7MPaを超えても、圧縮機4からの冷媒の漏出が防止される。
本発明は上述した一実施例に制約されるものではなく、種々の変形が可能である。
一実施例では、シリンダブロック14に凹所を形成したけれども、凹所を形成せずにボルト孔80をシリンダブロック14の一端面にて開口させてもよい。この場合、ボルト76のヘッド76bはシリンダブロック14の一端面に当接する。
また、一実施例では、ボルト76の軸力はロングボルト82の軸力よりも高いのが好ましい。ロングボルト82はクランク室20を囲むケーシング12をシリンダブロック14に締結するのに対し、ボルト76は、クランク室20よりも内圧の高い吐出室48を含むシリンダヘッド41をシリンダブロック14に締結するからである。その上、ボルト76の軸力は、ロングボルト82がそのヘッド76bに連結されたことで低下するため、ロングボルト82の軸力よりも十分に高いのが好ましい。このため、一実施例では、ボルト76の軸部の外径は、ロングボルト82のシャンク82sと同じ外径を有しているけれども、ボルト76の軸力を十分に確保するべく、ボルト76の軸部はロングボルト82のシャンク82sよりも太いのが好ましく、また、シリンダヘッド41へのボルト76のねじ込み深さは、ボルト76のヘッド76bへのロングボルト82のねじ込み深さよりも深いのが好ましい。
そして、一実施例では、ロングボルト82の雄螺子82aをボルト76のヘッド76bの雌螺子に螺合したけれども、図3に示したように、外端に雄螺子76cを有するシャンク76sをボルト76のヘッド76bに一体且つ同軸的に形成し、シャンク76sの雄螺子76cに袋ナット86を螺合してもよい。この変形例の場合、袋ナット86は、シャンク76sが一体成形されたボルト76を介して、シリンダヘッド41にケーシング12を締結する。この場合も、一実施例でボルト76とロングボルト82との間を連結するのが容易であったのと同様に、シャンク76sと袋ナット86との間の連結が容易であり、圧縮機4の組立性低下を招くことはない。
更に、一実施例では、ケーシング12の大径筒部12aとシリンダブロック14とが互いに別体であったけれども、図4に示したように、シリンダブロック14は圧縮機4のハウジングの一部と一体であってもよい。この場合、シリンダブロック14に外周壁14aが一体に形成され、外周壁14aの開口端にOリング88を介してエンドプレート90が気密に連結される。従って、ロングボルト82は、クランク室20の一部を囲むエンドプレート90とシリンダブロック14との間を締結する。ただし、この変形例の場合、Oリング88を配置したとはいえエンドプレート90とシリンダブロック14の外周壁14aとの間から冷媒が漏出する虞がある。これに対し、一実施例の場合のように、クランク室20の端壁及び周壁をそれぞれ構成する内端壁18及び大径筒部12aが互いに一体のケーシング12を用いれば、クランク室20の気密性が向上する。
最後に、本発明の往復動型流体機械は、固定容量型の圧縮機にも同様に適用できることは言うまでもない。
一実施例の冷凍回路の概略構成をその圧縮機としての往復動型流体機械の縦断面とともに示した図である。 図1の圧縮機に適用されたボルト及びロングボルトの斜視図である。 図1の圧縮機に適用される変形例のボルト及び袋ナットの斜視図である。 図1の圧縮機に変形例のハウジングを適用した図である。
符号の説明
4 圧縮機
12 ケーシング(フロントハウジング)
14 シリンダブロック
20 クランク室
34 シリンダボア
41 シリンダヘッド
76 ボルト
76b ヘッド
76s シャンク
80 ボルト孔
82 ロングボルト
82b ヘッド(締結ヘッド)
82s シャンク
86 袋ナット

Claims (6)

  1. シリンダブロックの一方の側にシリンダヘッドを固定し且つその他方の側にクランク室の少なくとも一部を囲むケーシングを固定するための締結装置を備えた往復動型流体機械において、
    前記締結装置は、
    前記シリンダブロックにシリンダボアと平行に形成されたボルト孔と、
    前記クランク室側から前記ボルト孔を貫通し、前記シリンダヘッド内に螺合するとともに前記クランク室側にヘッドを有するボルトと、
    前記ケーシングの外側から前記クランク室を通して前記ボルトのヘッドまで延びるシャンクと、
    前記ボルト及びシャンクを介して前記シリンダブロックに前記ケーシングを締結する締結手段と
    を具備し、
    前記締結手段は、前記シャンクの外端及び前記ボルトのヘッドの一方に設けられた螺子を含む
    ことを特徴とする往復動型流体機械。
  2. 前記締結手段は、前記ボルトのヘッドに形成された前記螺子としての雌螺子に加えて、
    前記シャンクの内端に形成され、前記雌ねじに螺合される雄螺子と、
    前記シャンクの外端に設けられた締結ヘッドと
    を更に含む
    ことを特徴とする請求項1記載の往復動型流体機械。
  3. 前記ボルト及び前記シャンクは一体成形されており、
    前記締結手段は、
    前記シャンクの外端に形成され、前記螺子としての雄螺子と、
    前記シャンクの前記雄螺子に螺合される袋ナットと
    を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の往復動型流体機械。
  4. 前記ケーシングは、前記クランク室の端壁及び周壁として、互いに一体の端壁部及び周壁部を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の往復動型流体機械。
  5. 前記シリンダボア内における作動流体の圧力は、運転時に7MPaを超えることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の往復動型流体機械。
  6. 二酸化炭素が循環する循環経路と、前記循環経路に介挿された請求項1乃至5の何れかに記載の往復動型流体機械とを備えることを特徴とする冷凍回路。
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WO2008146806A1 (ja) * 2007-05-29 2008-12-04 Sanden Corporation 可変容量型斜板式圧縮機

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