JP2007146769A - 往復動型圧縮機 - Google Patents

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哲彦 深沼
Masakazu Murase
正和 村瀬
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将明 松下
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Abstract

【課題】各シリンダボアからの冷媒のリークをより確実に抑制し、圧縮性能のさらなる向上を実現可能な往復動型圧縮機を提供する。
【解決手段】往復動型圧縮機1は、シリンダブロック11と、リヤハウジング13と、各シリンダボア11a内に往復動可能に収容されるピストン15と、各ピストン15を往復従動させる駆動手段とを備える。シリンダブロック11は、前端側から各シリンダボア11aが凹設されることにより後端に軸直角方向に延在する壁部14を有する。各壁部14には、各シリンダボア11aと吸入室32とを連通させる吸入ポート32aが形成されている。
この往復動型圧縮機1において、各シリンダボア11a内には、吸入ポート32aを弾性変形によって開放可能な吸入リード部51aをもつ吸入弁51が前端側から挿入されており、各吸入弁51は固定手段としてのスリーブ61によって壁部14に固定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は往復動型圧縮機に関する。
特許文献1に従来の往復動型圧縮機が開示されている。この往復動型圧縮機は、複数個のシリンダボアが周方向に等間隔で整列しつつ軸方向で互いに平行に形成されたシリンダブロックと、内部に吸入室及び吐出室を形成するハウジングと、各シリンダボア内に往復動可能に収容されて各シリンダボア内に圧縮室を区画するピストンと、外部駆動源により駆動され、各ピストンを往復従動させる駆動手段とを備えている。
シリンダブロックは、前端側から各シリンダボアが凹設されることにより後端に軸直角方向に延在する壁部を有する。各壁部には、シリンダボアと吐出室とを連通させる吐出ポートとが形成されている。
シリンダブロックの中央部には、駆動手段により従動回転するロータリー式吸入弁が設けられ、シリンダブロック中央部の吸入ポートはこのロータリー式吸入弁により開閉するようになっている。また、吐出室内には各吐出ポートを弾性変形によって開放可能な吐出リード部をもつ吐出弁が位置している。
このような構成である従来の往復動型圧縮機では、外部駆動源により各ピストンが駆動され、各ピストンはシリンダボア内を往復動する。これにより、往復動型圧縮機は、吸入室から圧縮室に冷媒を吸入し、圧縮室において冷媒を圧縮して吐出室に吐出する。この間、ロータリー式吸入弁は、各ピストンの吸入行程に同期して吸入ポートを開き、各ピストンの圧縮行程及び吐出行程に同期して吸入ポートを閉じる。
また、この往復動型圧縮機は、各シリンダボアがシリンダブロックの前端側から凹設され、シリンダブロックの後端に軸直角方向に延在する壁部を有することから、壁部をシリンダブロックとは別のバルブプレートによって構成した一般的なものと比較し、冷媒がリークするという不具合が生じ難くなっている。
このような従来の往復動型圧縮機は、蒸発器、膨張弁、凝縮器及び配管からなる外部冷媒循環回路とともに用いられて車両用等の冷凍回路を構成し、車両内を空調することができる。
特開平8−121330号公報
しかし、上記従来の往復動型圧縮機の場合、ロータリー式吸入弁を採用していることから、下記のような問題があった。
すなわち、ロータリー式吸入弁は、その機構上、シリンダブロックとの間に所定の隙間が形成されていなければならない。そして、その隙間を完全にシールすることは困難であることから、一つのシリンダボア内で圧縮された冷媒がその隙間を介して、他のシリンダボア又は吸入室にリークしてしまうという不具合が生じる場合があった。このため、この往復動型圧縮機は、圧縮性能のさらなる向上を図ることが難しかった。この問題は、特に、COを冷媒とする圧縮機の場合に顕著となる。なぜなら、COが冷媒である場合には、圧縮時の圧力を15MPa程度の非常に高い圧力としなければならないからである。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、各シリンダボアからの冷媒のリークをより確実に抑制し、圧縮性能のさらなる向上を実現可能な往復動型圧縮機を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の往復動型圧縮機は、複数個のシリンダボアが周方向に等間隔で整列しつつ軸方向で互いに平行に形成されたシリンダブロックと、内部に吸入室及び吐出室を形成するハウジングと、該各シリンダボア内に往復動可能に収容されて該各シリンダボア内に圧縮室を区画するピストンと、外部駆動源により駆動され、該各ピストンを往復従動させる駆動手段とを備え、
該シリンダブロックは、前端側から該各シリンダボアが凹設されることにより後端に軸直角方向に延在する壁部を有し、該各壁部には、該各シリンダボアと該吸入室とを連通させる吸入ポートが少なくとも形成された往復動型圧縮機において、
前記各シリンダボア内には、前記吸入ポートを弾性変形によって開放可能な吸入リード部をもつ吸入弁が前記前端側から挿入されており、該各吸入弁は固定手段によって該壁部に固定されていることを特徴とする。
このような構成である本発明の往復動型圧縮機は、外部駆動源により駆動手段が駆動され、各ピストンがシリンダボア内を往復動してシリンダボア内に圧縮室を区画する。これにより、この往復動型圧縮機は、吸入室から各圧縮室に冷媒を吸入し、各圧縮室において冷媒を圧縮して吐出室に吐出する。この間、各吸入弁は、ピストンの吸入行程に同期して、吸入リード部が弾性変形することによって吸入ポートを開き、ピストンの圧縮行程及び吐出行程に同期して、弾性変形した吸入リード部が元の形状に戻ることによって吸入ポートを閉じる。
また、この往復動型圧縮機は、各シリンダボアがシリンダブロックの前端側から凹設され、シリンダブロックの後端に軸直角方向に延在する壁部を有することから、壁部をシリンダブロックとは別のバルブプレートによって構成した一般的なものと比較し、冷媒がリークするという不具合が生じ難い。
さらに、この往復動型圧縮機は、従来の往復動型圧縮機のようにロータリー式吸入弁を採用していないことから、各シリンダボアと吸入室との間には、吸入ポート以外に流体が通過し得る経路が存在せず、従来の往復動型圧縮機のようなリークも生じない。このため、この往復動型圧縮機は、圧縮性能のさらなる向上を図ることができ、COを冷媒とする圧縮機に適用しても、高い圧縮性能を発揮することが可能となる。
したがって、本発明の往復動型圧縮機は、各シリンダボアからの冷媒のリークをより確実に抑制し、圧縮性能のさらなる向上を実現できる。
そして、この往復動型圧縮機は、蒸発器、膨張弁、凝縮器及び配管からなる外部冷媒循環回路とともに用いられて車両用等の冷凍回路を構成し、車両内をより好適に空調することができる。
吸入弁としては、吸入ポートを弾性変形によって開放可能な吸入リード部をもつものであれば、どのようなものでもかまわない。例えば、吸入弁としては、弾性変形可能な薄板状の吸入リード部と、壁部に固定されるための周辺板部とからなるものを採用することができる。
固定手段としては、吸入弁を壁部に固定することができるものであれば、どのようなものであってもかまわない。
例えば、固定手段は、各シリンダボア内に圧入されたスリーブであり得る。この場合、スリーブが単純な形状であるともに、シリンダボアに特別な加工をする必要がないので、製造コストの低廉化を実現できる。
スリーブとしては、通常のスリーブの他、割スリーブ等を採用可能である。スリーブの材質としては、鋼、アルミニウム、その他の一般的なものを採用できる。
各スリーブは、シリンダボアの軸長分あり、ピストンの摺動性を高めるライナを兼ね得る。この場合、スリーブが吸入弁の固定と、ピストンの摺動性向上とを同時に実現でき、より効果が高い。
ライナーを兼ねるスリーブとしては、鋳鉄、鋼製のものであることが好ましく、表面に硬化処理、硬化皮膜処理等を施すことによって摺動性の向上が図られていることが好ましい。
各スリーブはシリンダボアの後端側だけに位置し、各ピストンの先端にはスリーブを回避する切り欠きが形成され得る。この場合、スリーブが短いので、スリーブの圧入作業を容易に実施できるとともに、ピストン先端の切欠きにより、圧縮室内のデッドスペースを減少させることができる。
また、吸入弁はスリーブと一体であり得る。この場合、吸入弁を挿入する作業と、スリーブを圧入する作業とを同時に実施できるので、組み付け作業の簡略化を図ることができる。
その他、固定手段としては、壁部に形成した穴に嵌め込んだり、壁部に形成した雌螺子に螺合したりする固定ピンであってもよいし、壁部とシリンダボアとの境界に形成された凹部に噛み合うC型止め輪であってもよい。
また、本発明の往復動型圧縮機において、前記ハウジングは、前記シリンダブロックの前端に固定され、内部にクランク室を形成するフロントハウジングと、該シリンダブロックの後端に固定され、前記吸入室及び吐出室を形成するリヤハウジングとからなり、前記各壁部には前記各シリンダボアと該吐出室とを連通させる吐出ポートが形成され、該吐出室内には該各吐出ポートを弾性変形によって開放可能な吐出リード部をもつ吐出弁が位置していることが好ましい。この場合、往復動型圧縮機は、片頭式のピストンを用いた片側斜板式圧縮機として具体化され得る。
本発明の往復動型圧縮機において、前記駆動手段は、ハウジング内に回転可能に支承される駆動軸と、駆動軸と同期回転する斜板と、斜板の揺動運動をピストンの往復動に変換するシュー等の連結機構とを採用し得る。斜板が駆動軸に対してなす傾斜角度を変更できるようになっているものでもよい。
また、本発明の往復動型圧縮機は、両頭式のピストンを用いた両頭斜板式圧縮機としても具体化され得る。この場合、駆動手段を中心として対向する一対のシリンダブロック及びハウジングを有し、各ピストンのピストンヘッドが両シリンダブロックの各シリンダボア内に往復動可能に収容される。
以下、本発明を具体化した実施例1〜3を図面を参照しつつ説明する。なお、図1、図2及び図5の縦断面図において、左側が前端側であり、右側が後端側である。
図1及び図2に示すように、実施例1の往復動型圧縮機1は、シリンダブロック11と、フロントハウジング12、リヤハウジング13からなるハウジングを備えている。
シリンダブロック11は、周方向に等間隔で整列しつつ軸方向で互いに平行に形成された複数個のシリンダボア11aを有している。また、シリンダブロック11は、前端側から各シリンダボア11aが凹設されることにより後端に軸直角方向に延在する壁部14を有している。各壁部14には、各シリンダボア11aと後述する吸入室32とを連通させる吸入ポート32aが形成されている。
各シリンダボア11a内には、吸入ポート32aを弾性変形によって開放可能な吸入リード部51aをもつ吸入弁51が前端側から挿入されている。より詳しくは、吸入弁51は、図3に示すように、弾性変形可能な薄板状の吸入リード部51aと、壁部14に当接して固定されるために壁部14の外縁まで延在する周辺板部51bとからなるものである。吸入リード部51aの根元側には、後述する吐出ポート33aを塞がないための穴51cが形成されている。このような形状である吸入弁51は、例えば、バネ鋼板を打ち抜き加工することによって製造される。
そして、各シリンダボア11a内にライナーを兼ねるスリーブ61が圧入されることにより、各吸入弁51が壁部14に固定されている。より詳しくは、スリーブ61は、図4に示すように、外径が各シリンダボア11の内径より僅かに大きくされ、全長がシリンダボアの略軸長分とされた円筒状のものであり、スリーブ61の後端61aが吸入弁51の周辺板部51bの外縁に当接し得る形状とされている。また、吸入弁51の吸入リード部51aが弾性変形する際にスリーブ61と干渉しないように、後端61aに凹部61bが形成されている。凹部61bの底部61cは、吸入リード部51aの変位が過大にならないように、吸入リード部51aの先端を当て止めるストッパとしての役割も有している。スリーブ61の内筒面には、後述するピストン15の摺動性を高めるために、硬化皮膜処理が施されている。このスリーブ61が各吸入弁51を壁部14に固定する固定手段に相当する。
各シリンダボア11a内には、ライナーを兼ねるスリーブ61を介して、ピストン15が往復動可能に収容され、各ピストン15のヘッドによって各シリンダボア11aに圧縮室が区画されている。
シリンダブロック11の前端側にフロントハウジング12が固定されており、これらには軸方向に延びる軸孔が貫設され、これらの内部がクランク室16とされている。フロントハウジング12の軸孔にはシール装置S及びラジアル軸受17が設けられ、シリンダブロック11の前端面側に形成された軸孔にはラジアル軸受18が設けられている。駆動軸20は、これらシール装置S、ラジアル軸受17、ラジアル軸受18によって回転可能に支承されている。駆動軸20は、その先端がフロントハウジング12のボス内に位置しており、電磁クラッチMGを介して車両用のエンジンEGによって駆動されるようになっている。エンジンEGが外部駆動源である。なお、車両がエンジンEGによって駆動されず、モータによって駆動される場合には、そのモータが外部駆動源となる。
クランク室16内では、駆動軸20にラグプレート21が固定されており、ラグプレート21とフロントハウジング12との間にスラスト軸受22が設けられている。また、ラグプレート21の後方には、駆動軸20を挿通させた斜板SPが駆動軸20と同期回転かつ傾動可能に支承されている。ラグプレート21と斜板SPとの間には付勢バネ23及びヒンジ機構24が設けられている。斜板SPの外周側には前後でそれぞれ対をなすシュー25が設けられ、両シュー25はピストン15によって挟持されている。
駆動軸20、ラグプレート21、斜板SP、付勢バネ23、ヒンジ機構24及びシュー25等が各ピストン15を往復従動させる駆動手段に相当する。
シリンダブロック11の後端側には、リヤハウジング13が固定されており、その内部に吸入室32及び吐出室33が形成されている。そして、吐出室33内に位置するシリンダブロック11の後端面には、吐出弁板27及びリテーナ28がボルト29及び雌ネジ30により固定されている。各壁部14には、前述した各シリンダボア11aと吸入室32とを連通させる吸入ポート32aの他に、各シリンダボア11aと吐出室33とを連通させる吐出ポート33aが形成されており、吐出ポート33aの吐出室33側には吐出弁板27の吐出リード部27aが位置している。吐出リード部27aは、各吐出ポート33aを弾性変形によって開放可能とされている。
リヤハウジング13には、制御装置としての制御弁(図示しない)が設けられている。この制御弁によってクランク室16内の圧力を制御することで、斜板SPの傾角を変更することが可能となっている。
このような構成である往復動型圧縮機1は、図1に示すように、吸入室32が配管5によって蒸発器2に接続され、蒸発器2は配管5によって膨張弁3に接続され、膨張弁3は配管5によって凝縮器4に接続され、凝縮器4は往復動型圧縮機1の吐出室33と接続される。こうして、この往復動型圧縮機1は、これら蒸発器2、膨張弁3、凝縮器4及び配管5からなる外部冷媒循環回路とともに用いられ、車両用冷凍回路を構成している。この車両用冷凍回路では、冷媒として、COを採用している。
以上の構成をなす冷凍回路では、エンジンEG等によって往復動型圧縮機1の駆動軸20が回転する。これにより、斜板SPが駆動軸20とある角度で傾斜しながら回転し、ピストン15がシリンダボア11a内を往復動するため、吸入室32内には蒸発器2から順次低圧の冷媒が吸入される。その冷媒は、圧縮室で圧縮された後、吐出室33に吐出され、凝縮器4に向かって吐出される。この間、各吸入弁51は、ピストン15の吸入行程に同期して、吸入リード部51aが弾性変形することによって吸入ポート32aを開き、ピストン15の圧縮行程及び吐出行程に同期して、弾性変形した吸入リード部51aが元の形状に戻ることによって吸入ポート32aを閉じる。また、図示しない制御弁がクランク室16内の圧力を制御することにより、斜板SPの傾角が変更され、その結果として、往復動型圧縮機1の吐出容量が調整される。こうして、蒸発器2に供給される空気が車室内の空調に供され、車両内を好適に空調することができる。
また、この往復動型圧縮機1は、各シリンダボア11aがシリンダブロック11の前端側から凹設され、シリンダブロック11の後端に軸直角方向に延在する壁部14を有していることから、壁部14をシリンダブロック11とは別のバルブプレートによって構成した一般的なものと比較し、冷媒がリークするという不具合が生じ難くなっている。
さらに、この往復動型圧縮機1は、従来の往復動型圧縮機のようにロータリー式吸入弁を採用していないことから、各シリンダボア11aと吸入室32との間には、吸入ポート32a以外に流体が通過し得る経路が存在せず、従来の往復動型圧縮機のようなリークも生じない。このため、この往復動型圧縮機1は、圧縮性能のさらなる向上を図ることができており、COを冷媒に採用するものでありながら、高い圧縮性能を発揮することが可能となっている。
したがって、実施例1の往復動型圧縮機1は、各シリンダボアからの冷媒のリークをより確実に抑制し、圧縮性能のさらなる向上を実現することができている。
また、この往復動型圧縮機1において、固定手段は、各シリンダボア11a内に圧入される単純な形状のスリーブ61であるともに、シリンダボア11aに特別な加工をする必要がなくなっている。このため、この往復動型圧縮機1は、製造コストの低廉化を実現できている。
さらに、この往復動型圧縮機1において、各スリーブ61は、シリンダボア11aの略軸長分あり、ピストン15の摺動性を高めるライナを兼ねている。このため、この往復動型圧縮機1では、スリーブ61が吸入弁51の固定と、ピストン15の摺動性向上とを同時に実現できており、より高い効果を奏することができている。
実施例2の往復動型圧縮機2は、実施例1の往復動型圧縮機1におけるスリーブ61及びピストン15の代わりに、図5に示すように、スリーブ62及びピストン15aを採用している。その他の構成は、実施例1の往復動型圧縮機1と同様であるので説明は省く。
スリーブ62は、図6に示すように、シリンダボア11aの軸長に対して大幅に短く、シリンダボア11aの後端側だけに位置する長さとされ、後端62a、凹部62b及び底部62cを有する。また、ピストン15aの先端にはスリーブ62を回避する切り欠き15bが形成されている。
このような構成である実施例2の往復動型圧縮機2も、実施例1の往復動型圧縮機1と同様の作用効果を奏することができている。
また、この往復動型圧縮機2は、スリーブ62が短いので、スリーブ62の圧入作業を容易に実施できるとともに、ピストン15aの先端の切欠き15bにより、圧縮室内のデッドスペースを減少させることができている。
実施例3の往復動型圧縮機は、実施例2の往復動型圧縮機2における吸入弁51及びスリーブ62の代わりに、図7に示すように、両者を一体化したスリーブ付き吸入弁53を採用している。その他の構成は、実施例2の往復動型圧縮機2と同様であるので説明は省く。
スリーブ付き吸入弁53は、図3に示す吸入弁51と、図6に示すスリーブ62とに相当する構造を一枚のバネ鋼板からプレス加工及び打ち抜き加工することにより、吸入リード部53a、周辺板部53b、穴53c、スリーブ部53d、凹部53e、底部53fを有する一体品として製造したものである。
このような構成である実施例3の往復動型圧縮機も、実施例1、2の往復動型圧縮機1、2と同様の作用効果を奏することができている。
また、この往復動型圧縮機は、吸入弁とスリーブとが一体であるスリーブ付き吸入弁53を採用していることから、吸入弁を挿入する作業と、スリーブを圧入する作業とを同時に実施できており、組み付け作業の簡略化を図ることができている。
以上において、本発明を実施例1〜3に即して説明したが、本発明は上記実施例1〜3に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明は往復動型圧縮機に利用可能である。
実施例1の往復動型圧縮機の縦断面図である。 実施例1の往復動型圧縮機の要部拡大縦断面図である。 実施例1の往復動型圧縮機に係り、吸入弁の斜視図である。 実施例1の往復動型圧縮機に係り、スリーブの斜視図である。 実施例2の往復動型圧縮機の要部拡大縦断面図である。 実施例2の往復動型圧縮機に係り、スリーブの斜視図である。 実施例3の往復動型圧縮機に係り、スリーブ付き吸入弁の斜視図である。
符号の説明
1、2…往復動型圧縮機
11…シリンダブロック
11a…シリンダボア
12、13…ハウジング(12…フロントハウジング、13…リヤハウジング)
14…壁部
15、15a…ピストン
15b…切り欠き
16…クランク室
20、21、23、24、25、SP…駆動手段(20…駆動軸、21…ラグプレート、23…付勢バネ、24…ヒンジ機構、25…シュー、SP…斜板)
27…吐出弁(吐出弁板)
27a…吐出リード部
32…吸入室
32a…吸入ポート
33…吐出室
33a…吐出ポート
51a、53a…吸入リード部
51、53…吸入弁
61、62…固定手段(スリーブ)
EG…外部駆源(エンジン)

Claims (6)

  1. 複数個のシリンダボアが周方向に等間隔で整列しつつ軸方向で互いに平行に形成されたシリンダブロックと、内部に吸入室及び吐出室を形成するハウジングと、該各シリンダボア内に往復動可能に収容されて該各シリンダボア内に圧縮室を区画するピストンと、外部駆動源により駆動され、該各ピストンを往復従動させる駆動手段とを備え、
    該シリンダブロックは、前端側から該各シリンダボアが凹設されることにより後端に軸直角方向に延在する壁部を有し、該各壁部には、該各シリンダボアと該吸入室とを連通させる吸入ポートが少なくとも形成された往復動型圧縮機において、
    前記各シリンダボア内には、前記吸入ポートを弾性変形によって開放可能な吸入リード部をもつ吸入弁が前記前端側から挿入されており、該各吸入弁は固定手段によって該壁部に固定されていることを特徴とする往復動型圧縮機。
  2. 前記固定手段は、前記各シリンダボア内に圧入されたスリーブである請求項1記載の往復動型圧縮機。
  3. 前記各スリーブは、前記シリンダボアの軸長分あり、前記ピストンの摺動性を高めるライナを兼ねている請求項2記載の往復動型圧縮機。
  4. 前記各スリーブは前記シリンダボアの後端側だけに位置し、前記各ピストンの先端には該スリーブを回避する切り欠きが形成されている請求項2記載の往復動型圧縮機。
  5. 前記吸入弁は前記スリーブと一体である請求項2乃至4のいずれか1項記載の往復動型圧縮機。
  6. 前記ハウジングは、前記シリンダブロックの前端に固定され、内部にクランク室を形成するフロントハウジングと、該シリンダブロックの後端に固定され、前記吸入室及び吐出室を形成するリヤハウジングとからなり、前記各壁部には前記各シリンダボアと該吐出室とを連通させる吐出ポートが形成され、該吐出室内には該各吐出ポートを弾性変形によって開放可能な吐出リード部をもつ吐出弁が位置している請求項1乃至5のいずれか1項記載の往復動型圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101313068B1 (ko) 2007-12-07 2013-09-30 한라비스테온공조 주식회사 압축기용 밸브유닛

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