JP2006225642A - 芳香族液晶ポリエステル及びそれから得られるフィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】溶融押出し成形において、安定的に連続フィルムを与える芳香族液晶ポリエステルを提供する。
【解決手段】[1]重量平均分子量Mwが100000以上であって、繰り返し構造単位が、パラヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、4−ヒドロキシ−4’−ビフェニルカルボン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種のヒドロキシカルボン酸に由来する繰り返し構造単位30〜80モル%と、4,4‘―ジヒドロキシビフェニルに由来する繰り返し構造単位35〜10モル%と、テレフタル酸および2,6−ナフタレンジカルボン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種のジカルボン酸に由来する繰り返し構造単位35〜10モル%から実質的になることを特徴とする芳香族液晶ポリエステル。
[2]上記[1]の芳香族液晶ポリエステルを溶融押し出し成形してなることを特徴とする芳香族液晶ポリエステルフィルム。
【選択図】なし

Description

本発明は、芳香族液晶ポリエステル、それから得られるフィルム及び該フィルムと金属層とを有する積層体に関する。
近年、芳香族液晶ポリエステルはその優れた低吸水性、耐熱性、薄肉成形性などにより、コネクターなどの表面実装の電子部品に幅広く用いられている。
最近では、この電子部品分野などにおいて、フィルム状の芳香族ポリエステルが求められている。
そこで本発明者は、この要求に応え得るものとして、既に、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸に由来する繰り返し構造単位と、芳香族ジオールに由来する繰り返し構造単位と、芳香族ジカルボン酸に由来する繰り返し構造単位から実質的になる芳香族液晶ポリエステル(例えば、特許文献1参照)、パラヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、4−ヒドロキシ−4’−ビフェニルカルボン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種のヒドロキシカルボン酸に由来する繰り返し構造単位と、4,4’−ジヒドロキシビフェニルに由来する繰り返し構造単位と、ナフタレンジカルボン酸に由来する繰り返し構造単位から実質的になる芳香族液晶ポリエステル(例えば、特許文献2参照)等を提案している。
特開2004−196930号公報 特開2004−244452号公報
本発明者等は、その後、上記のような芳香族液晶ポリエステルを用いた溶融押し出し成型についてさらに検討を重ねたころ、場合によっては、成形途中でフィルムが切れてしまい安定的に連続フィルムが得られないという問題に遭遇した。
本発明の目的は、上記問題の解決、すなわち溶融押し出し成形において、安定的に連続フィルムを与える芳香族液晶ポリエステルを提供することにある。
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、芳香族液晶ポリエステルの重量平均分子量Mwを特定の分子量以上とすることにより、連続フィルムが安定的に得られることを見出すとともに種々の検討を加え、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、下記[1]〜[4]に示す芳香族液晶ポリエステルを提供するものである。
[1]GPC法における重量平均分子量Mwが100000以上であって、繰り返し構造単位が、パラヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸及び4−ヒドロキシ−4’−ビフェニルカルボン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種のヒドロキシカルボン酸に由来する繰り返し構造単位30〜80モル%と、4,4‘―ジヒドロキシビフェニルに由来する繰り返し構造単位35〜10モル%と、テレフタル酸及び/又は2,6−ナフタレンジカルボン酸から選ばれるジカルボン酸に由来する繰り返し構造単位35〜10モル%から実質的になることを特徴とする芳香族液晶ポリエステル。
[2]ヒドロキシカルボン酸が、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸であることを特徴とする上記[1]の芳香族液晶ポリエステル。
[3]ジカルボン酸が、2,6−ナフタレンジカルボン酸であることを特徴とする上記[1]又は[2]の芳香族液晶ポリエステル。
[4]GPC法における重量平均分子量Mwが140000以上である上記[1]〜[3]のいずれかに記載の芳香族液晶ポリエステル。
さらに本発明は下記の[5]、[6]に示す芳香族液晶ポリエステルフィルム、及び該フィルムを有する積層体を提供するものである。
[5]上記[1]〜[4]の芳香族液晶ポリエステルを溶融押し出し成形してなることを特徴とする芳香族液晶ポリエステルフィルム。
[6]溶融押し出し成形が、インフレーション成形であることを特徴とする上記[5]の芳香族液晶ポリエステルフィルム。
[7]上記[5]、[6]の芳香族液晶ポリエステルフィルムと金属層とを有することを特徴とする積層体。
本発明の芳香族液晶ポリエステルを用いることにより、低吸水性、耐熱性に優れる芳香族液晶ポリエステルフィルムが、連続的に安定的に得られるので、本発明は工業的に極めて有利となる。
次に、本発明を詳細に説明する。
本発明の芳香族液晶ポリエステルは、溶融時に光学的異方性を示すサーモトロピック液晶ポリマーと呼称されるポリエステルであり、GPC法による重量平均分子量Mwが100000以上であって、繰り返し構造単位が、パラヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、4−ヒドロキシ−4’−ビフェニルカルボン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種のヒドロキシカルボン酸に由来する繰り返し構造単位30〜80モル%と、4,4‘―ジヒドロキシビフェニルに由来する繰り返し構造単位35〜10モル%と、テレフタル酸および2,6−ナフタレンジカルボン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種のジカルボン酸に由来する繰り返し構造単位35〜10モル%から実質的になることを特徴とする。
本発明の芳香族液晶ポリエステルは、GPC法における重量平均分子量Mwが100000以上である。該重量平均分子量Mwは100000〜300000であると好ましく、120000〜280000であるとさらに好ましく、140000〜260000であると特に好ましい。すなわち、重量平均分子量Mwは、120000以上であると好ましく、140000以上であると特に好ましい。このように好ましくは重量平均分子量Mwが大であると、溶融押し出し成形において、より安定的にフィルムが得られるため好ましい。一方、重量平均分子量Mwの上限値は、好ましくは300000以下、より好ましくは280000以下、特に好ましくは、260000以下である。このように重量平均分子量Mwが300000以下であると、溶融押し出し成形における加工温度を低下することができるため、好ましい。
ここで、本発明のGPC分析について説明する。
重量平均分子量Mwは、通常、芳香族液晶ポリエステルを60〜80℃程度の温度範囲で、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェノールに1mg/ml程度の濃度になるように溶解させ、下記の条件で求めるものである。
カラム :TSKgel GMHHR-M(S) 3本直列
(東ソー製、各13μm、7.8mmI.D.×30cm)
展開溶剤 :3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェノール
流速 :500μl/min
温度 :80℃
なお、重量平均分子量Mw測定に係る汎用較正曲線(以下、ユニバーサル検量線と呼ぶ)は、分子量既知のポリスチレンを使用し、上記のGPC条件を用い、示差屈折率(RI)検出、粘度検出の双方の結果より作成することができる。続いて、液晶ポリエステルを同GPC条件で測定し、得られた溶出時間から、前記汎用較正曲線に基づいて算出することができる。このようなユニバーサル検量線は、文献(森定雄著、「サイズ排除クロマトグラフィー−高分子の高速液体クロマトグラフィー−」、67〜69頁、1991年、共立出版)に基づいて容易に作成できるものである。また、分子量既知のポリスチレンは、一般にGPC標準品として市販されているもの(例えば、東ソー株式会社製、昭和電工株式会社製等を挙げることができる)を使用することができる。
また、本発明の芳香族液晶ポリエステルは、前記のようにヒドロキシカルボン酸に由来する繰り返し構造単位が30〜80モル%の範囲であるが、好ましくは35〜75モル%であり、より好ましくは40〜70モル%であり、特に好ましくは40〜60モル%である。ヒドロキシカルボン酸に由来する繰り返し構造単位が低くなると液晶性の発現が困難となる傾向にあり、一方、多すぎるとフィルム加工性が低下する傾向にある。
また、ヒドロキシカルボン酸に由来する繰り返し構造単位としては、パラヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、4−ヒドロキシ−4’−ビフェニルカルボン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種に由来する繰り返し構造単位が用いられる。なかでも2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸に由来する繰り返し構造単位を含むと好ましく、とりわけ、ヒドロキシカルボン酸に由来する繰り返し構造単位が、全て2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸に由来する繰り返し構造単位であると好ましい。このようにすると、高周波数における誘電損失が、より小さい芳香族液晶ポリエステルが得られるため、好ましい。
さらに、上記ヒドロキシカルボン酸に由来する繰返し構造単位は、置換基を有していても良く、その置換基としては例えば、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基が挙げられる。
4,4’―ジヒドロキシビフェニルに由来する繰り返し構造単位も、置換基を有していても良く、その置換基としては例えば、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基が挙げられる。
また、ジカルボン酸に由来する繰り返し構造単位としては、テレフタル酸及び/又は2,6−ナフタレンジカルボン酸から選ばれるジカルボン酸に由来する繰り返し構造単位であり、2,6−ナフタレンジカルボン酸に由来する構造単位を含むと、より好ましく、とりわけ、全てのジカルボン酸に由来する繰り返し構造単位が2,6−ナフタレンジカルボン酸に由来する構造単位であると好ましい。
このように、ジカルボン酸に由来する繰り返し構造単位が、2,6−ナフタレンジカルボン酸に由来する構造単位であると、芳香族ポリエステルの熱安定性が、より向上し、一方、ジカルボン酸に由来する繰り返し構造単位が、2,6−ナフタレンジカルボン酸に由来するジカルボン酸由来の繰り返し構造単位の一部をテレフタル酸に由来する繰り返し構造単位に置き換えると、得られる芳香族ポリエステルの加工温度が低下する。従って、より高耐熱性の芳香族ポリエステルフィルムを得るには、2,6−ナフタレンジカルボン酸由来の繰り返し構造単位を多くし、耐熱性を低下させても、より簡便に加工する要求には、テレフタル酸由来の繰り返し構造単位を含ませるとよい。耐熱性と加工性のバランスは、このようにジカルボン酸に由来の繰り返し構造単位によってコントロールすることができる。
また、上記のジカルボン酸に由来する繰返し構造単位は、置換基を有していても良く、その置換基としては例えば、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基が挙げられる。
またジカルボン酸に由来する繰り返し構造単位及び4,4’―ジヒドロキシビフェニルに由来する繰り返し構造単位は、芳香族液晶ポリエステル中に、それぞれ、35〜10モル%の範囲から選択されるが、好ましくは32.5〜12.5モル%、より好ましくは30〜15モル%である。さらに、ジカルボン酸に由来する繰り返し構造単位と、4,4’―ジヒドロキシビフェニルに由来する繰り返し構造単位は、モル比として85/100〜100/85の範囲であることが好ましい。
本発明において、各繰返し構造単位は、上記のようにハロゲン原子、アルキル基、アリール基等の置換基を有していても良い。この場合において、ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等が挙げられる。
またアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等で代表される炭素数1〜10のアルキル基が挙げられ、アリール基としては、例えばフェニル基、ナフチル基等で代表される炭素数6〜20のアリール基が挙げられる。
次に、本発明の、重量平均分子量Mwが100000以上である芳香族液晶ポリエステルの製造方法について説明する。
その製造方法としては、例えば、上記のような繰り返し構造単位に対応するモノマーを用い、それらのうちの水酸基をアシル化した後、脱アシル化重縮合により溶融重縮合する、公知の方法により比較的低分子量の芳香族液晶ポリエステル(以下、「プレポリマー」と略記する)を得(特開2002−146003号公報参照)、次いでこのプレポリマーを粉末とし、加熱することにより固相重合する方法が好ましく、該固相重合における重合温度、重合時間を適宜コントロールして高分子量化させることにより所望の分子量を有する芳香族液晶ポリエステルを得ることができる。また、上記のヒドロキシカルボン酸に由来する繰り返し構造単位、4,4’−ジヒドロキシビフェニルに由来する繰り返し構造単位及びジカルボン酸に由来する繰り返し構造単位、モル比はそれぞれ、繰り返し構造単位に対応するモノマーの仕込比率によって容易にコントロールすることができる。
ここで、プレポリマーを粉末とするには、例えばプレポリマーを冷却固化した後に粉砕すればよい。粉末の粒子径は、通常0.05〜3mm程度である。0.05〜1.5mm程度であることが、芳香族液晶ポリエステルの高重合度化が促進されることから好ましく、0.1〜1.0mm程度であれば粉末の粒子間のシンタリングを生じることなく芳香族液晶ポリエステルの高分子量が促進されるため更に好ましい。
次に前記固相重合における好ましい重合条件について説明する。
固相重合における加熱は、通常昇温しながら行われ、例えば室温からプレポリマーの流動開始温度より20℃以上低い温度まで昇温させる。このときの昇温時間は、特に限定されるものではないが、反応時間の短縮といった観点から1時間以内で行うことが好ましい。また、プレポリマーの流動開始温度は、フローテスターを用い、予備的に求めておくことができる。
次いで、プレポリマーの流動開始温度より20℃以上低い温度から300〜315℃の温度まで、0.3℃/分以下の昇温速度で昇温させる。当該昇温速度は、好ましくは0.1〜0.15℃/分である。昇温速度が0.3℃/分以下であれば、前記粉末の粒子間のシンタリングが生じにくいため高分子量の芳香族液晶ポリエステルの製造が容易となるので好ましい。
次いで300〜315℃の温度範囲で1〜30時間保持させる。このことにより、プレポリマーに残存している低沸成分を除去することが可能となる。保持時間は、1〜20時間であることが好ましく、より好ましくは1時間〜4時間である。
次いで、更に320〜400℃の範囲まで0.3℃/分以下の昇温速度で昇温させる。昇温速度は、好ましくは0.1〜0.15℃/分である。昇温速度が0.3℃/分以下であれば、粉末の粒子間のシンタリングが生じにくいため高分子量の芳香族液晶ポリエステルの製造が容易となるので好ましい。
最終工程として、320〜400℃の範囲で30分〜30時間保持させることにより、芳香族液晶ポリエステルの高分子量化を行うことで、所望の分子量を有する芳香族液晶ポリエステルを得ることができる。最終工程における重合時間は、30分〜20時間が好ましい。
このように、より高温で、より長時間保持することで高分子量化が進行するが、とりわけ、得られる芳香族液晶ポリエステルの熱安定性の観点から、320〜350℃で30分〜30時間保持させることが好ましく、320〜340℃で30分〜20時間保持させることがより好ましい。さらに反応途中のポリエステルをサンプリングし、GPC法で重量平均分子量Mwを確認しながら、反応時間を決定することもできる。また、反応温度、反応時間を振った、予備重合実験を行い、最終工程の重合条件を決定することもできる。
かくして、本発明の、GPC法による重量平均分子量Mwが100000以上である本発明の芳香族液晶ポリエステルを得ることができる。
次に、本発明の芳香族液晶ポリエステルを成形して得られる芳香族液晶ポリエステルフィルムについて説明する。
本発明の芳香族液晶ポリエステルを成膜して、フィルム化するに当っては、溶融押出し成形法が採用される。その具体方法としては、例えば、芳香族液晶ポリエステルを押し出し機で溶融混練し、Tダイを通して押し出した溶融樹脂を巻き取り機の方向(長手方向)に延伸しながら巻き取って一軸配向フィルムを得る方法、後述の二軸延伸フィルムを得る方法、円筒形のダイから押し出した溶融体シートをインフレーション法で成膜してインフレーションフィルムを得る方法などが挙げられる。
とりわけ、工業的に生産性を向上させる観点から、インフレーション法が好ましい。
ここで、一軸配向フィルムの製造時に係る押し出し機の設定温度は、芳香族液晶ポリエステルのモノマー組成に応じて適宜最適な設定温度を選択できるが、通常280〜400℃程度、好ましくは320〜380℃程度である。シリンダーの設定温度が280〜400℃程度であると、芳香族液晶ポリエステルの熱分解を抑制することができ、成膜が容易になる。
Tダイのスリット間隔は、通常0.1〜2mm程度であり、また一軸配向フィルムのドラフト比は、通常、1.1〜45程度の範囲である。ここでいうドラフト比とは、Tダイスリットの断面積を長手方向のフィルム断面積で除した値をいう。ドラフト比が1.1以上であると、フィルム強度が向上する傾向があり、ドラフト比が45以下であると、フィルムの表面平滑性に優れる傾向がある。ドラフト比は、押し出し機の設定条件、巻き取り速度などにより調整することができる。
二軸延伸フィルムを製造する場合は、一軸配向フィルムと同様の押し出し機の設定条件、即ちシリンダーの設定温度が、通常、280〜400℃程度、好ましくは320〜380℃程度であり、Tダイのスリット間隔は、通常、0.1〜2mmの範囲で溶融押し出しを行う。
二軸延伸方法としては、Tダイから押し出した溶融体シートを長手方向および長手方向と垂直方向(横手方向)に同時に延伸する方法、Tダイから押し出した溶融体シートをまず長手方向に延伸し、ついでこの延伸シートを同一工程内で100〜400℃の高温下でテンターより横手方向に延伸する逐次延伸の方法などが挙げられる。
二軸延伸フィルムの延伸比は、長手方向に1.1〜20倍、横手方向に1.1〜20倍の範囲であることが好ましい。延伸比が上記の範囲内であると、得られるフィルムの強度に優れ、均一な厚みのフィルムを得ることが容易になる。
またインフレーションフィルムは、芳香族液晶ポリエステルを環状スリットのダイを備えた溶融混練押し出し機に供給し、シリンダー設定温度を、通常、280〜400℃程度、好ましくは320〜380℃程度に保持して溶融混練を行って、押し出し機の環状スリットから筒状の芳香族ポリエステルフィルムを上方または下方へ押し出す。環状スリットの間隔は、通常、0.1〜5mm、好ましくは0.2〜2mm、環状スリットの直径は、通常、20〜1000mm、好ましくは25〜600mmである。
溶融押し出された筒状の溶融樹脂フィルムに、長手方向(MD)にドラフトをかけるとともに、この筒状溶融樹脂フィルムの内側から空気または不活性ガス、例えば、窒素ガス等を吹き込むにより、長手方向と直角な横手方向(TD)にフィルムを膨張延伸させる。
ここで、ブローアップ比(最終チューブ径と初期径の比)は、通常、1.5〜10である。
MD延伸倍率は、通常、1.5〜40であり、この範囲内であると厚さが均一でしわのない高強度の芳香族液晶ポリエステルフィルムを得ることができる。
膨張延伸させたフィルムは、空冷または水冷させた後、ニップロールを通過させて引き取る。
またインフレーション成膜に際しては、芳香族液晶ポリエステルの組成に応じて、筒状の溶融体フィルムが均一な厚みで表面平滑な状態に膨張するような条件を選択することが好ましい。
以上のようにして得られた本発明の芳香族液晶ポリエステルフィルムの厚みは、製膜性や機械特性の観点から、通常、0.5〜500μmであり、取り扱い性の観点から1〜300μmであることが好ましい。
本発明の芳香族液晶ポリエステルフィルムには、金属層を積層することで積層体を製造することもできる。金属層を積層するにあたって、芳香族液晶ポリエステルフィルムの金属層を積層する面には、接着力を高めるためコロナ放電処理、紫外線照射処理、またはプラズマ処理を実施してもよい。
ここで、本発明の芳香族液晶ポリエステルフィルムに金属層を積層する方法としては、
例えば、
(1)芳香族液晶ポリエステルフィルムを加熱圧着により金属箔に貼付する方法、
(2)芳香族液晶ポリエステルフィルムと金属箔とを接着剤により貼付する方法、
(3)芳香族液晶ポリエステルフィルムに金属層を蒸着により形成する方法
等が挙げられる。
中でも、(1)の積層方法は、プレス機または加熱ロールを用いて芳香族液晶ポリエステルフィルムの流動開始温度付近で金属箔と圧着する方法であり、容易に実施できることから推奨される。
また(2)の積層方法において使用される接着剤としては、例えば、ホットメルト接着剤、ポリウレタン接着剤などが挙げられる。中でもエポキシ基含有エチレン共重合体などが接着剤として好ましく使用される。
(3)の積層方法としては、例えば、イオンビームスパッタリング法、高周波スパッタリング法、直流マグネトロンスパッタリング法、グロー放電法などが挙げられる。中でも高周波スパッタリング法が好ましく使用される。
金属層を積層するに当り使用される金属としては、例えば、金、銀、銅、ニッケル、アルミニウムなどが挙げられる。タブテープ、プリント配線板用途では銅が好ましく、コンデンサー用途ではアルミニウムが好ましい。
このようにして得られる積層体の構造としては、例えば、芳香族液晶ポリエステルフィルムと金属層との二層構造、芳香族液晶ポリエステルフィルム両面に金属層を積層させた三層構造、芳香族液晶ポリエステルフィルムと金属層を交互に積層させた多層構造などが挙げられる。該積層体には、高強度発現の目的で、必要に応じて、熱処理を行ってもよい。
また、本発明の芳香族液晶ポリエステルフィルムは、本発明の目的を損なわない範囲で、フィラー、添加剤等を含有することもできる。ここで、フィラーとしては、例えば、エポキシ樹脂粉末、メラミン樹脂粉末、尿素樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリエステル樹脂粉末、スチレン樹脂などの有機系フィラー、シリカ、アルミナ、酸化チタン、ジルコニア、カオリン、炭酸カルシウム、燐酸カルシウムなどの無機フィラーなどが挙げられる。
添加剤としては、例えば、カップリング剤、沈降防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤などが挙げられる。
これらのフィラー、添加剤は通常押し出し機で、芳香族液晶ポリエステルを溶融混練する際に、併せて混合することで容易に、フィルムに含有させることができる。
また、本発明の芳香族液晶ポリエステルフィルムは、本発明の目的を損なわない範囲で、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルケトン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリフェニルエーテルおよびその変性物、ポリエーテルイミドなどの熱可塑性樹脂、グリシジルメタクリレートとポリエチレンの共重合体などのエラストマーなどを一種または二種以上を含有することもできる。
また、このように他の熱可塑性樹脂又はエラストマーは、上記のフィラー、添加剤に係る方法と同様にして、フィルムに含有させることができる。
以下、実施例によって本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
流動開始温度は下記の方法で測定した。
フローテスター〔島津製作所社製、「CFT−500型」〕を用いて試料量約2gを内径1mm、長さ10mmのダイスを取付けた毛細管型レオメーターに充填させる。9.8MPa(100kg/cm2)の荷重下において昇温速度4℃/分で芳香族ポリエステルをノズルから押出すときに、溶融粘度が4800Pa・s(48000ポイズ)を示す温度を流動開始温度とした。
重量平均分子量Mwは下記の方法で測定した。
試料10mgを入れたサンプル瓶に溶剤として3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェノールを加えて濃度1mg/mlとし、内温60〜80℃における温度範囲において試料を溶解させる。試料溶解後、溶液を0.45μmフィルターにてろ過した。ろ過した試料についてGPC法により標準ポリスチレンを使用し、RI、粘度両検出器を用いて双方の結果よりユニバーサル検量線を作成し、重量平均分子量Mwを算出した。なお、GPC条件は下記のとおりである。
カラム :TSKgel GMHHR-M(S)(東ソー製、各13μm、
7.8mmI.D.×30cm) 3本直列
展開溶剤 :3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェノール
流速 :500μl/min
温度 :80℃
フィルム加工性は下記の方法で評価した。
芳香族ポリエステルの粉末を、一軸押し出し機(スクリュー径50mm)内で溶融し、その押し出し機先端のTダイ(リップ長さ300mm、リップクリアランス1mm、ダイ温度360℃)より、ドラフト比4の条件でフィルム状に押し出し、冷却して厚さ250μmの芳香族液晶ポリエステルフィルムを製造する。このフィルム加工工程で溶融状態の張力が優れ1時間以上連続的にフィルムが得られた場合は○、フィルムは得られたがフィルム加工時に溶融状態の張力が低いため連続的にフィルムが得られなかったものは△とした。
フィルム物性は下記の方法で評価した。
誘電率、誘電損失は、ヒューレットパッカード(株)製インピーダンス・マテリアルアナライザーにより測定した。
フィルムの耐発泡性(ブリスター)は、フィルムを280℃のH60Aハンダ(スズ60%、鉛40)に120秒浸漬し、発泡が見られない場合を○とした。
合成例1
攪拌装置、トルクメータ、窒素ガス導入管、温度計および還流冷却器を備えた反応器に2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸 987.95g(5.25モル)、4,4’−ジヒドロキシビフェニル 486.47g(2.612モル、0.237モル過剰)、2,6−ナフタレンジカルボン酸 513.45g(2.375モル)、無水酢酸 1174.04(11.5モル)および触媒として1−メチルイミダゾール 0.194gを添加し、室温で15分間攪拌した後、攪拌しながら昇温した。内温が145℃となったところで、
同温度を保持したまま1時間攪拌し、触媒である1−メチルイミダゾール 5.83gをさらに添加した。
次に、留出する副生酢酸、未反応の無水酢酸を留去しながら、145℃から310℃まで3時間30分かけて昇温した。同温度で2時間保温して芳香族ポリエステルを得た。得られた芳香族ポリエステルを室温に冷却し、粉砕機で粉砕して、粒子径が約0.1〜1mmの芳香族ポリエステルの粉末を得た。
この芳香族液晶ポリエステル粉末についてフローテスターを用いて、流動開始温度を測定したところ、273℃であった。
合成例2
攪拌装置、トルクメータ、窒素ガス導入管、温度計および還流冷却器を備えた反応器に2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸 564.54g(3モル)、4,4’−ジヒドロキシビフェニル 279.32g(1.5モル)、2,6−ナフタレンジカルボン酸 324.49g(1.5モル)、無水酢酸 704.42(6.9モル)および触媒として1−メチルイミダゾール 0.117gを添加し、室温で15分間攪拌した後、攪拌しながら昇温した。内温が145℃となったところで、同温度を保持したまま1時間攪拌し、触媒である1−メチルイミダゾール 1.170gをさらに添加した。
次に、留出する副生酢酸、未反応の無水酢酸を留去しながら、145℃から310℃まで3時間かけて昇温した。同温度で2時間30分保温して芳香族液晶ポリエステルを得た。得られた芳香族液晶ポリエステルを室温に冷却し、粉砕機で粉砕して、粒子径が約0.1〜1mmの芳香族液晶ポリエステルの粉末を得た。
実施例1
合成例1で得られた粉末を25℃から250℃まで1時間かけて昇温したのち、同温度から310℃まで10時間かけて昇温後、同温度で4時間保温した。次いで310℃から345℃まで10時間かけて昇温後、同温度で12時間保温し固相重合させた。その後、固相重合した後の粉末を冷却し、冷却後の芳香族液晶ポリエステル粉末をフローテスターを用いて、流動開始温度を測定したところ、372℃であった。このもののフィルム加工性評価結果、得られたフィルムの物性評価結果を表1に示した。
実施例2
実施例1において、310℃から345℃まで10時間かけて昇温後、同温度で12時間保温する代わりに、310℃から335℃まで10時間かけて昇温後、同温度で12時間保温する以外は、合成例1に準拠して芳香族液晶ポリエステル粉末を得た。流動開始温度は、365℃であった。このもののフィルム加工性評価結果、得られたフィルムの物性評価結果を表1に示した。
実施例3
実施例1において、310℃から345℃まで10時間かけて昇温後、同温度で12時間保温する代わりに、310℃から330℃まで10時間かけて昇温後、同温度で12時間保温する以外は、合成例1に準拠して芳香族液晶ポリエステル粉末を得た。流動開始温度は、357℃であった。このもののフィルム加工性評価結果、得られたフィルムの物性評価結果を表1に示した。
比較例1
合成例1で得られた粉末を25℃から250℃まで1時間かけて昇温したのち、同温度から325℃まで10時間かけて昇温し、次いで同温度で12時間保温して固相重合させた。その後、固相重合した後の粉末を冷却し、芳香族液晶ポリエステル粉末を得た。流動開始温度は349℃であった。このもののフィルム加工性評価結果、得られたフィルムの物性評価結果を表1に示した。
比較例2
合成例2で得られた粉末を25℃から250℃まで1時間かけて昇温したのち、同温度から320℃まで8時間かけて昇温し、次いで同温度で5時間保温して固相重合させた。その後、固相重合した後の粉末を冷却し、芳香族液晶ポリエステル粉末を得た。流動開始温度は、326℃であった。このもののフィルム加工性評価結果、得られたフィルムの物性評価結果を表1に示した。
Figure 2006225642

Claims (7)

  1. GPC法における重量平均分子量Mwが100000以上であって、繰り返し構造単位が、パラヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸及び4−ヒドロキシ−4’−ビフェニルカルボン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種のヒドロキシカルボン酸に由来する繰り返し構造単位30〜80モル%と、4,4’―ジヒドロキシビフェニルに由来する繰り返し構造単位35〜10モル%と、テレフタル酸及び/又は2,6−ナフタレンジカルボン酸から選ばれるジカルボン酸に由来する繰り返し構造単位35〜10モル%から実質的になることを特徴とする芳香族液晶ポリエステル。
  2. ヒドロキシカルボン酸が、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸であることを特徴とする請求項1記載の芳香族液晶ポリエステル。
  3. ジカルボン酸が、2,6−ナフタレンジカルボン酸であることを特徴とする請求項1又は2記載の芳香族液晶ポリエステル。
  4. GPC法における重量平均分子量Mwが140000以上である請求項1〜3のいずれかに記載の芳香族液晶ポリエステル。
  5. 請求項1〜4いずれかに記載の芳香族液晶ポリエステルを溶融押し出し成形してなることを特徴とする芳香族液晶ポリエステルフィルム。
  6. 溶融押し出し成形が、インフレーション成形であることを特徴とする請求項5記載の芳香族液晶ポリエステルフィルム。
  7. 請求項5又は6に記載の芳香族液晶ポリエステルフィルムと金属層とを有することを特徴とする積層体。
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