JP2006223125A - 反応容器、遺伝子多型検出方法及び装置、並びに診断方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
種々の測定を自動化するのに適する試薬キットとして使用される反応容器を提供する。
【解決手段】
好ましい形態では、樹脂プレート40は弾性フィルム42で被われており、その上部にはダイヤフラム構造のキャップ18を備えたサンプル注入部44、PCR反応試薬収容部46、タイピング試薬収容部48及び混合部50が形成されている。サンプル注入部44に生体サンプルを注入し、ストッパ58を外し、流路の適当な箇所を閉じ、サンプル注入部44とPCR反応試薬収容部46を交互に押すことによってサンプルとPCR反応試薬を混合してPCR反応部54に保持させ、所定の温度サイクルによりPCR反応を行なわせる。その後、流路の適当な箇所を閉じ、タイピング試薬収容部48と混合部50を交互に押して反応液とタイピング試薬を混合した後、その反応液をプローブ配置部30に送り、対応するプローブで蛍光を検出することによりSNPを検出する。
【選択図】 図4
Description
患者が敗血症に罹りやすいか否か及び/又は敗血症に急速に進行しやすいか否かを決定するために、患者から核酸サンプルを採取し、該サンプル中におけるパターン2対立遺伝子、又はパターン2対立遺伝子と連鎖不平衡であるマーカー遺伝子を検出し、パターン2対立遺伝子又はパターン2対立遺伝子と連鎖不平衡であるマーカー遺伝子が検出されれば該患者が敗血症に罹りやすいと判定する(特許文献1参照。)。
比較的に少量のゲノムDNAを用いて数十万箇所に及ぶSNP部位についてタイピングを行なうために、少なくとも一つの一塩基多型部位を含む複数の塩基配列を、ゲノムDNA及び複数対のプライマーを用いて同時に増幅し、増幅した複数の塩基配列を用いて、当該塩基配列に含まれる一塩基多型部位の塩基をタイピング工程により判別する。そのタイピング工程として、インベーダ法又はタックマンPCR法を用いる(特許文献3参照。)。
前記弾性変形可能な部材はPDMS(ポリジメチルシロキサン)又はSiゴムを含む柔軟性をもつ素材を用いるようにする。
(A)前記サンプル収容部にサンプルを注入する工程、
(B)前記流路の少なくとも1箇所のバルブ部を押さえることで所定の流路部分を塞ぎ、前記サンプル収容部と試薬収容部を交互に押すことでサンプルと遺伝子増幅試薬の混合液を作成して前記増幅反応部へ供給する工程、
(C)その混合液を前記増幅反応部で遺伝子増幅反応させる工程、
(D)前記流路の少なくとも1箇所のバルブ部を押さえることで所定の流路部分を塞ぎ、前記タイピング試薬収容部と混合部を交互に押すことで前記増幅反応部での遺伝子増幅反応終了液とタイピング試薬を混合する工程、及び
(E)前記工程(D)で混合された反応液を前記プローブ配置部へ送って蛍光を検出する工程。
(A)前記液溜め部にサンプルを注入する工程、
(B)前記工程(A)でタイピング試薬とサンプルが混合された反応液を前記プローブ配置部へ送って蛍光を検出する工程。
(A)前記サンプル収容部にサンプルを注入する工程、
(B)前記流路の少なくとも1箇所のバルブ部を押さえることで所定の流路部分を塞ぎ、前記サンプル収容部とタイピング試薬収容部を交互に押すことでサンプルとタイピング試薬を混合する工程、
(C)前記流路の少なくとも1箇所のバルブ部を押さえることで所定の流路部分を塞ぎ、前記工程(B)で混合された反応液を前記プローブ配置部へ送って蛍光を検出する工程。
多型には変異、欠失、重複、転移等が含まれる。多型の代表的なものはSNPである。
生体サンプルは血液、唾液、ゲノムDNAなどである。
直接PCR法とタイピング方法を結びつけたときに、タイピングを目的とする複数のSNP部位について同時に増幅を行なうような自動化システムはこれまで構築されていなかった。
前記タイピング工程はインベーダ法やタックマンPCR法を使用することができる。その場合、タイピング試薬はインベーダ試薬又はタックマンPCR試薬である。
PCR工程では血液などの生体サンプル2にPCR反応試薬4を添加するか、逆にPCR反応試薬4に生体サンプル2を添加する。生体サンプル2は例えば1μLを採取し、それにPCR反応試薬4を10μL程度添加する。PCR反応試薬4は予め調整されたものであり、測定しようとするSNP部位のための複数のプライマーを含み、それにpHを調整するためのバッファ液、4種類のデオキシリボヌクレオチド、その他必要な試薬が添加されており、サンプル2と混合したときにpHが8.5−9.5になるように調製されている。
各レポータープローブはそれに対応したSNPの塩基に応じて2種類のものが用意されており、そのSNPがホモ接合体であるかヘテロ接合体であるかを判別することができる。
プライマーはPCR反応によるDNA合成の開始点として働くオリゴヌクレオチドをいう。プライマーは合成したものであってもよく、生物界から単離したものであってもよい。
流路に上方からの押圧により閉塞することのできる弾性変形可能な部材からなるバルブ部を備えれば、送液動作の制御が容易になる。
本発明の診断方法は得られた多型のタイピングを基にしてデータベースから診断値を読み出すので、医療現場で使用するのが可能になる。
本発明の診断装置では、多型のタイピングからそれに基づいた診断値の表示までを自動的に実行することができるようになる。
この反応容器はPCR反応によりDNAを増幅させたサンプル反応液を注入し、インベーダ反応によりSNPを検出するものであり、蛍光測定を行なうことのできる基板10上に薄層フィルム12が接合され、液溜め部14と、流路を介してそれにつながるチャンバ16が基板10に形成されたものである。液溜め部14、流路及びチャンバ16は上部が薄層フィルム12で被われている。基板10は底面側から蛍光を測定するために、低自蛍光性(それ自身からの蛍光発生が少ない性質のこと)で光透過性の樹脂、例えばポリカーボネートなどの素材で形成されている。
サンプル注入時は、キャップ18を取り外しPCR反応によりDNAを増幅させたサンプル反応液をタイピング試薬収容部14に注入する。
キャップ18の内側はダイヤフラム構造になっているので、上から押すと蓋のダイヤフラム面が下がり、封入されている液は流路に押し出される。
チャンバ16の寸法は、例えば幅が2.5mm、長さが5〜25mm、深さが100μm、内容積が1.5〜50μLである。
タイピング試薬収容部14を押すことでタイピング試薬とPCR反応液を混合する作業は、装置外で手作業で行なってもよい。
図4の反応容器は、樹脂プレート40とその表面を覆う弾性フィルム42とからなっている。樹脂プレート40にはサンプル注入部44、PCR反応試薬収容部46、タイピング試薬収容部48及び混合部50が4つの凹部として形成され、それぞれの上部が弾性フィルム42で被われている。プローブ配置部30は図3のものと同じであり、またプローブ配置部30の他端部にはエアー抜きのための穴32が開けられている。樹脂プレート42は底面側から蛍光を測定するために、低自蛍光性で光透過性の樹脂、例えばポリカーボネートなどの素材で形成されている。
サンプル注入部44のキャップ18は取り外し可能であり、混合部50のキャップは取り外す必要がないため固定されている。
その後、混合部50の反応液をプローブ配置部30に送り、対応するプローブで蛍光を検出することによりSNPを検出する。
ヒト新鮮血液1μLに対して、PCR反応試薬24μLを用いて、PCRを行なう。PCR反応試薬は既知のものであり、例えば特許文献3の段落[0046]に記載されているような、プライマー、DNAポリメラーゼ及びTaqStart (CLONTECH Laboratories社製)を含む反応試薬を使用することができる。また、PCR反応試薬にはAmpDirect(島津製作所製)が混入されていてもよい。プライマーは、例えば、特許文献3の表1に記載されているSNP ID1〜20、配列番号を1〜40などを使用することができる。
シールバルブ軸は、図7(B)に示されるように、ピンチバルブ軸のピン72の先端にエアー抜きの穴32を塞ぐためのシール部88を設けたものである。
図4に示される状態は未使用の状態の試薬キットを示したものである。
(サンプル注入)
まずサンプル注入部44のキャップ44aが開けられて、ピペット45によりサンプルが注入され(図9参照。)、その後、キャップが閉じられる。ストッパ58が外されて図5の検出装置に装着される。
検出装置では図10に示されるようにアクチュエータ68がピンチバルブ軸70b,70dを押し、その部分の流路を閉じる。ピンチバルブ軸は押されて先端が前進した状態又は後退した状態になると、アクチュエータによる押圧を解除しても、次に押圧されるまではその状態を維持する。そして、図10と図11に示されるように、サンプル注入部44とPCR反応試薬収容部46を上から交互にアクチュエータ68で押すことによって、PCR反応部54を通って両部44,46間で液を往復させながら混合する。混合液はPCR反応部54にも存在する。
図12に示されるようにピンチバルブ軸70a,70b,70c及び70dにより流路を4箇所で閉じ、PCR反応部54にサンプルとPCR反応試薬との混合液を閉じ込める。その状態で所定の温度サイクルを繰り返し、PCR反応を行なわせる。PCR温度サイクルは、変性、プライマー付着(アニーリング)及びプライマー伸長の3工程を含み、そのサイクルを繰り返すことによりDNAを増幅させる。各工程の一例は、変性工程が94℃で1分間、プライマー付着工程が55℃で1分間、プライマー伸長が72℃で1分間である。サンプルはゲノム抽出操作を施していないものであるが、PCR温度サイクルの高温下でDNAが血球や細胞から遊離し、PCR反応に必要な試薬がDNAに接触して反応が進む。
PCR反応終了後、図13〜図15に示されるように、ピンチバルブ軸70a、70c及び70eにより流路のその部分を閉じ、タイピング試薬収容部48と混合部50をアクチュエータ68で交互に押すことによってタイピング試薬がPCR反応部54を通過するようにし、PCR反応を完了した反応液とタイピング試薬とを混合する。
図16に示されるようにピンチバルブ軸70bにより流路のその部分を閉じ、混合部50をアクチュエータ68で押すことによって混合部50にある反応液をプローブ配置部30へ送液する。
図17に示されるように、ピンチバルブ軸70eにより流路のその部分を閉じ、シールバルブ軸70fによりエアー抜き用の穴32を閉じて、プローブ配置部30に反応液を溜めた状態でインベーダ反応を起こさせる。インベーダ反応は温度が例えば63℃に設定されて行なわれる。所定のプローブに該当するSNPがあればその部分が発色するので、反応容器の下側から検出器64で励起光を照射し蛍光を検出する。
次にこの実施例による動作を説明する。
まずサンプル注入部44のキャップが開けられて、サンプルが注入され、その後、キャップが閉じられる。ストッパ58が外されて検出装置に装着される(図18参照。)。
この工程では、サンプル注入部44とPCR反応試薬収容部46をPCR反応部54を介して導通させ、タイピング試薬収容部48との間、及び混合部50との間を閉じるように流路を押した状態でサンプルとPCR反応試薬を混合させる。そのために、図19に示されるように送液アーム110を位置決めしピンチバルブ軸116b,116dによりそれらの下の流路を閉じた状態でアクチュエータ112によりPCR反応試薬収容部46を押す動作と、図20に示されるように送液アーム110を位置決めしピンチバルブ軸116d,116fによりそれらの下の流路を閉じた状態でアクチュエータ112によりサンプル注入部44を押す動作とを交互に繰り返す。これによってPCR反応部54を通って両部44,46間で液を往復させながら混合する。混合液はPCR反応部54にも存在する。
図21に示されるように流路の閉塞を解除し、PCR反応部54にサンプルとPCR反応試薬との混合液が存在している状態で所定の温度サイクルを繰り返し、PCR反応を行なわせる。
PCR反応終了後、図22に示されるように送液アーム110を位置決めし、ピンチバルブ軸116a、116b及び116cによりそれらの下の流路を閉じ、タイピング試薬収容部48をアクチュエータ112で押す動作と、図23に示されるように送液アーム110を位置決めし、ピンチバルブ軸116c、116d及び116eによりそれらの下の流路を閉じ、混合部50をアクチュエータ112で押す動作とを繰り返すことによって、PCR反応を完了した反応液とタイピング試薬とを混合する。
その後、図24に示されるように送液アーム110を位置決めし、ピンチバルブ軸116a、116b及び116cによりそれらの下の流路を閉じ、タイピング試薬収容部48をアクチュエータ112で押して混合液を混合部50に移動させる。
図25に示されるように送液アーム110を位置決めし、ピンチバルブ軸116gによりその下の流路を閉じ、混合部50をアクチュエータ114で押して混合部50にある反応液をプローブ配置部30へ送液する。
図26に示されるように流路の閉塞を解除し、プローブ配置部30に反応液を存在させた状態でインベーダ反応を起こさせる。所定のプローブに該当するSNPがあればその部分が発色するので、反応容器の下側から検出器64で励起光を照射し蛍光を検出する。この例では、空気抜きのための穴32を閉じていない。その場合、反応液の蒸発によりインベーダ反応に影響が出ないようにするために、一例として蒸発をしてもインベーダ反応に影響が出ないだけの反応液量を穴32に存在させておくのが好ましい。
この反応容器の動作を説明する。送液アームは上記のいずれの実施例のものも使用することができるが、ここでは、図5の実施例のものを使用するものとする。
図27に示されるように、流路124を閉じ、サンプル注入部120のキャップを開けて、ピペット45により、外部でPCR反応を終了させた反応液を注入する。注入量は約1μLとする。その後、サンプル注入部120のキャップを閉じる。
次に、ストッパ126を外し、ピンチバルブ軸で流路124を閉じた状態で、図28のようにアクチュエータ68でタイピング試薬収容部48を押す動作と、図29のようにアクチュエータ68でサンプル注入部120を押す動作を繰り返すことによって、PCR反応を完了した反応液とタイピング試薬とを混合する。
その後、図30に示されるようにタイピング試薬収容部48をアクチュエータで押して混合液をサンプル注入部120に移動させる。
図31に示されるように流路122をピンチバルブ軸で閉じ、サンプル注入部120をアクチュエータ68で押してサンプル注入部120にある反応液をプローブ配置部30へ送液する。
(インベーダ反応)
4 PCR反応液
6 インベーダ試薬
8 プローブ配置部
14 希釈液収容部
16 チャンバ
16a,30 プローブ配置部
18 キャップ
26 サンプル注入口
28 混合部
41 反応容器
44,120 サンプル注入部
46 PCR反応試薬収容部
48 タイピング試薬収容部
50 混合部
54 PCR反応部
60,62 ヒートブロック
64 検出器
66,110 送液アーム
68,112,114 アクチュエータ
70a〜70e,116a〜116g ピンチバルブ軸
70f シールバルブ軸
Claims (29)
- 平板状の基板内に形成され、サンプル又はサンプルと試薬との反応液を流路に沿って第1反応部に移送して反応させる反応容器であって、
前記基板内に形成され、流路を介して第1反応部に接続され、上方がキャップで被われている液溜め部を備え、
前記キャップは弾性変形可能な上部部材とその周縁の枠体とからなり、
前記キャップは上方からの押圧により前記液溜め部の容積を可変することができ、前記キャップを押さえることで液を第1反応部に移送させるようにした反応容器。 - 前記弾性変形可能な部材はダイヤフラム構造である請求項1に記載の反応容器。
- 前記弾性変形可能な部材はPDMS又はSiゴムを含む柔軟性をもつ素材である請求項2に記載の反応容器。
- 前記流路は上方からの押圧により閉塞することのできる弾性変形可能な部材からなるバルブ部を備え、
前記バルブ部を押さえることで所定の流路部分を塞ぎ、前記液溜め部を押さえることで液を移送させるようにした請求項1から3のいずれかに記載の反応容器。 - 前記液溜め部としてサンプルが注入され又は収容したサンプル収容部と、試薬を収容した試薬収容部とを備え、
前記流路はサンプル収容部と前記第1反応部の間及び前記試薬収容部と前記第1反応部の間を接続するとともに、各部間にはバルブ部を有する請求項4に記載の反応容器。 - 前記サンプル収容部のキャップは前記枠体が前記液溜め部の周囲にはめ込まれることで着脱可能に取りつけられるようになっている請求項5に記載の反応容器。
- 前記液溜め部として希釈液を収容した希釈液収容部と空の空間からなる希釈部とをさらに備え、
この反応容器は前記希釈部で希釈された反応液が導かれる第2反応部をさらに備え、
前記流路は前記希釈液収容部及び希釈部も接続しているとともに、前記希釈部と第2反応部の間も接続しており、それら各部間にもバルブ部を有する請求項5又は6に記載の反応容器。 - 前記試薬収容部に収容された試薬は遺伝子増幅試薬であり、
前記第1反応部は遺伝子増幅試薬とサンプルを混合し、増幅反応を行う増幅反応部であって、この反応容器が試薬キットを構成している請求項5から7のいずれかに記載の反応容器。 - 前記サンプル収容部に注入又は収容されるサンプルは生体サンプルであり、
前記試薬収容部に収容された試薬は複数の多型部位それぞれをはさんで結合する複数のプライマーを含む遺伝子増幅試薬であり、
前記第1反応部は遺伝子増幅試薬とサンプルを混合し、増幅反応を行う増幅反応部であり、
前記基板内に形成され、前記複数の多型部位に対応して調製されたタイピング試薬を収容し、上方からの押圧により弾性変形可能なキャップで被われて容積が可変になっているタイピング試薬収容部と、
前記基板内に形成され、上方からの押圧により弾性変形可能なキャップで被われて容積が可変になっている空の空間からなる混合部と、
前記混合部で混合された反応液が導かれ、前記複数の多型部位のそれぞれに対応して蛍光を発する複数のプローブが個別に保持された、第2反応部としてのプローブ配置部と、をさらに備え、
前記流路は前記タイピング試薬収容部及び混合部も接続しているとともに、前記混合部と前記プローブ配置部の間も接続しており、それら各部間にも上方からの押圧により閉塞することのできる弾性変形可能な部材からなるバルブ部を有し、この反応容器が遺伝子多型検出用の試薬キットを構成している請求項5又は6に記載の反応容器。 - 前記増幅反応部の基板肉厚が他の部分よりも薄くなっている請求項8又は9に記載の反応容器。
- 前記液溜め部は複数の多型部位に対応して調製されたタイピング試薬を収容したタイピング試薬収容部であり、前記キャップの前記枠体が前記液溜め部の周囲にはめ込まれることで着脱可能に取りつけられるようになっており、前記液溜め部には遺伝子増幅反応を終了したサンプルが注入されるようになっており、
第1反応部は前記液溜め部でタイピング試薬とサンプルが混合された反応液が導かれ、前記複数の多型部位のそれぞれに対応して蛍光を発する複数のプローブが個別に保持されたプローブ配置部であり、この反応容器が遺伝子多型検出用の試薬キットを構成している請求項1から3のいずれかに記載の反応容器。 - 前記液溜め部として遺伝子増幅反応を終了したサンプルが注入されるサンプル収容部と、複数の多型部位に対応して調製されたタイピング試薬を収容したタイピング試薬収容部とを備え、両収容部は流路で接続されており、いずれかの収容部と第1反応部の間が流路で接続されており、
第1反応部は前記液溜め部でタイピング試薬とサンプルが混合された反応液が導かれ、前記複数の多型部位のそれぞれに対応して蛍光を発する複数のプローブが個別に保持されたプローブ配置部であり、
前記サンプル収容部の前記枠体は前記液溜め部の周囲にはめ込まれることで着脱可能に取りつけられるようになっており、
前記流路は上方からの押圧により閉塞することのできる弾性変形可能な部材からなるバルブ部を備え、前記バルブ部を押さえることで所定の流路部分を塞ぎ、前記液溜め部を押さえることで液を移送させることができ、
この反応容器が遺伝子多型検出用の試薬キットを構成している請求項1から3のいずれかに記載の反応容器。 - 対象とする多型が一塩基多型である請求項9から12のいずれかに記載の反応容器。
- 前記サンプルは核酸抽出操作を施していない生体サンプルである9から13のいずれかに記載の反応容器。
- 前記遺伝子増幅試薬はPCR反応試薬である請求項9から14のいずれかに記載の反応容器。
- 前記タイピング試薬はインベーダ試薬又はタックマンPCR試薬である請求項9から15のいずれかに記載の反応容器。
- 請求項1から8のいずれかに記載の反応容器を用い、前記液溜め部の押圧によりサンプル又はサンプルと試薬との反応液を流路に沿って第1反応部に移送して反応させ、その反応結果を検出する反応検出方法。
- 請求項9又は10に記載の反応容器を用い、次の工程を備えて遺伝子多型を検出する遺伝子多型検出方法。
(A)前記サンプル収容部にサンプルを注入する工程、
(B)前記流路の少なくとも1箇所のバルブ部を押さえることで所定の流路部分を塞ぎ、前記サンプル収容部と試薬収容部を交互に押すことでサンプルと遺伝子増幅試薬の混合液を作成して前記増幅反応部へ供給する工程、
(C)その混合液を前記増幅反応部で遺伝子増幅反応させる工程、
(D)前記流路の少なくとも1箇所のバルブ部を押さえることで所定の流路部分を塞ぎ、前記タイピング試薬収容部と混合部を交互に押すことで前記増幅反応部での遺伝子増幅反応終了液とタイピング試薬を混合する工程、及び
(E)前記工程(D)で混合された反応液を前記プローブ配置部へ送って蛍光を検出する工程。 - 請求項11に記載の反応容器を用い、次の工程を備えて遺伝子多型を検出する遺伝子多型検出方法。
(A)前記液溜め部にサンプルを注入する工程、
(B)前記工程(A)でタイピング試薬とサンプルが混合された反応液を前記プローブ配置部へ送って蛍光を検出する工程。 - 請求項12に記載の反応容器を用い、次の工程を備えて遺伝子多型を検出する遺伝子多型検出方法。
(A)前記サンプル収容部にサンプルを注入する工程、
(B)前記流路の少なくとも1箇所のバルブ部を押さえることで所定の流路部分を塞ぎ、前記サンプル収容部とタイピング試薬収容部を交互に押すことでサンプルとタイピング試薬を混合する工程、
(C)前記流路の少なくとも1箇所のバルブ部を押さえることで所定の流路部分を塞ぎ、前記工程(B)で混合された反応液を前記プローブ配置部へ送って蛍光を検出する工程。 - 前記サンプルは核酸抽出操作を施していない生体サンプルである請求項18に記載の遺伝子多型検出方法。
- 特定の多型又は複数の多型の組合せについての診断値をデータベースとして用意しておき、
請求項18から21のいずれかに記載の方法により検出された多型の結果に基づいて前記データベースから診断値を読み出す診断方法。 - 請求項1から16のいずれかに記載の反応容器を装着するとともに、各部を所定の温度に制御する検査試薬キット装着部と、
前記キャップとバルブ部の一方又は両方を押さえることにより、液の移送を行なう送液装置と、
前記反応容器の反応後の反応液部分に励起光を照射して蛍光を検出する蛍光検出装置と、
前記検査試薬キット装着部の温度制御、前記送液装置の送液動作、並びに前記蛍光検出装置の検出動作を制御する制御部と、
を備えた検出装置。 - 前記送液装置はバルブ部を押すピンチバルブ軸と、前記キャップを押すアーム機構とを備えており、前記ピンチバルブ軸は下げる方向に押す操作ごとに進行位置と後退位置に交互に固定されるノック機構の先端に押圧用のピンを備えたものである請求項23に記載の検出装置。
- 前記検査試薬キット装着部は請求項9又は10に記載の反応容器を装着するとともに、前記増幅反応部の温度を遺伝子増幅のための温度に制御する増幅部、及び前記プローブ配置部の温度をDNAと前記プローブとを反応させる温度に制御するタイピング反応部を備え、
前記送液装置は前記サンプル収容部、試薬収容部、タイピング試薬収容部、混合部及びバルブ部を押さえることにより、各部間の液の移送及び前記混合部から前記プローブ配置部への液の移送を行なう、ことにより遺伝子多型を検出する請求項23又は24に記載の検出装置。 - 前記サンプルは核酸抽出操作を施していない生体サンプルである請求項25に記載の検出装置。
- 前記検査試薬キット装着部は請求項11に記載の反応容器を装着するとともに、前記プローブ配置部の温度をDNAと前記プローブとを反応させる温度に制御するタイピング反応部を備え、
前記送液装置は前記タイピング試薬収容部を押さえることにより前記プローブ配置部への液の移送を行なう、ことにより遺伝子多型を検出する請求項23又は24に記載の検出装置。 - 前記検査試薬キット装着部は請求項12に記載の反応容器を装着するとともに、前記プローブ配置部の温度をDNAと前記プローブとを反応させる温度に制御するタイピング反応部を備え、
前記送液装置は前記サンプル収容部、タイピング試薬収容部及びバルブ部を押さえることにより、各部間の液の移送及び前記プローブ配置部への液の移送を行なう、ことにより遺伝子多型を検出する請求項23又は24に記載の検出装置。 - 請求項25から28のいずれかに記載の検出装置と、
特定の多型又は複数の多型の組合せについての診断値を記憶したデータベースと、
前記遺伝子多型検出装置により検出された多型結果に基づいて前記データベースから診断値を読み出して表示する表示装置と、を備えた診断装置。
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