JP2006222804A - 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、画像処理装置の制御プログラム、および、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
画像処理装置、画像処理装置の制御方法、画像処理装置の制御プログラム、および、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006222804A JP2006222804A JP2005035128A JP2005035128A JP2006222804A JP 2006222804 A JP2006222804 A JP 2006222804A JP 2005035128 A JP2005035128 A JP 2005035128A JP 2005035128 A JP2005035128 A JP 2005035128A JP 2006222804 A JP2006222804 A JP 2006222804A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- data
- reference paper
- printed
- correction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000012545 processing Methods 0.000 title claims abstract description 140
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 31
- 238000012360 testing method Methods 0.000 claims abstract description 171
- 238000012937 correction Methods 0.000 claims description 261
- 238000000926 separation method Methods 0.000 claims description 50
- 230000006870 function Effects 0.000 claims description 47
- 230000008859 change Effects 0.000 claims description 16
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 29
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 20
- 230000008569 process Effects 0.000 description 15
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 230000003746 surface roughness Effects 0.000 description 2
- 230000000740 bleeding effect Effects 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 description 1
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 1
- 230000008520 organization Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Record Information Processing For Printing (AREA)
- Image Processing (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
Abstract
【課題】 プリンタに対して基準とされる基準紙以外の非基準紙に画像を印刷する場合に、基準紙に画像を印刷する場合との画質の差異を抑制する。
【解決手段】 画像処理装置300は、基準紙に印刷されている試験用画像をスキャナにて読み取ることによって得られる第一読取データを基準紙用メモリ302aに書き込む基準紙用書込部301aと、上記基準紙とは異なる性質の非基準紙に印刷されている該試験用画像を該スキャナにて読み取ることによって得られる第二読取データを非基準紙用書込部301bに書き込む非基準紙用書込部301bと、第一および第二読取データに基づいて、非基準紙に印刷する画像に対応する印刷対象画像データを補正する補正部305と、を含む。
【選択図】 図1
【解決手段】 画像処理装置300は、基準紙に印刷されている試験用画像をスキャナにて読み取ることによって得られる第一読取データを基準紙用メモリ302aに書き込む基準紙用書込部301aと、上記基準紙とは異なる性質の非基準紙に印刷されている該試験用画像を該スキャナにて読み取ることによって得られる第二読取データを非基準紙用書込部301bに書き込む非基準紙用書込部301bと、第一および第二読取データに基づいて、非基準紙に印刷する画像に対応する印刷対象画像データを補正する補正部305と、を含む。
【選択図】 図1
Description
本発明は、用紙に印刷すべき画像のデータを補正する画像処理装置、画像処理装置の制御方法、画像処理装置の制御プログラム、および、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
MFP(Multi Function Printer,複合機)等の画像形成装置においては、該装置のメーカーが、予めテストを行って、このテストの結果、該装置に対して好適と判断される用紙をメーカー推奨紙(以下、「基準紙」とする)とすることがある。
したがって、画像形成装置において、該装置における基準紙以外の用紙(以下、「非基準紙」とする)を使用する場合、良好な印刷品位が保たれない事が多いという問題が生じていた。
そこで、画像形成装置において、非基準紙に画像を印刷した場合であっても、基準紙に画像を印刷した場合と略同一の画質を再現するためには、非基準紙の性質に応じて、印刷用の画像データを補正する必要がある。ここで、用紙の性質に応じて画像データを補正する先行技術としては、以下に示すものが開示されている。
特開2000−201275(公開日:平成12年7月18日)
特開2003−274204(公開日:平成15年9月26日)
特開2002−262092(公開日:平成14年9月13日)
特開2004−258397(公開日:平成16年9月16日)
特許文献4においては、以下に示す技術が開示されている。予め用紙や用紙のパッケージに、用紙の表面粗さに関する情報を示したバーコードを印刷する。そして、プリンタは、このバーコードを読み込み、用紙の表面粗さに応じて印刷濃度を制御している。
しかし、この技術においては、バーコードを読み取るためのラインセンサをプリンタの用紙収納部等に取り付けなければならず、プリンタの設計の困難化を招き、現実的ではない。
これに対し、特許文献1においては、以下に示す技術が開示されている。まず、原画像データに基づいて、使用する用紙と同性質の用紙に画像を印刷する。つぎに、用紙に印刷された画像をスキャナにて読み込み、この読み込みによって得られた試験画像データと、上記原画像データと、を差分した差分データを演算する。そして、この差分データに基づいて原画像データを補正して補正データを生成し、補正データに基づいて、上記使用する用紙に画像を印刷する。これにより、使用する用紙の性質を印刷の度に変更しても、使用する用紙の性質に応じて原画像データを補正することが可能となる。
ここで、特許文献1によれば、使用する用紙に印刷された画像を読み込んで得られた試験画像データと原画像データとの差異に基づいて原画像データを補正しているものの、使用する用紙と上記基準紙との差異に基づいた補正は行われていない。したがって、特許文献1の構成では、非基準紙に画像を印刷した場合に、基準紙に画像を印刷した場合と略同一の画質を再現するということは困難である。
そこで、特許文献2においては、以下に示す技術が開示されている。まず、使用する用紙と同性質の用紙に所定チャートを印刷し、印刷されたチャートをスキャナにて読み取って読取値を生成する。つぎに、この読取値と、ROM(Read Only Memory)に格納されている所定値とに基づいて補正値を算出する。そして、使用する用紙に対して、上記補正値に基づいて補正された画像を印刷する。このようにすれば、用紙の性質に応じて、印刷する画像の画像データを補正することが可能となる。なお、特許文献3においても、特許文献2と略同一の技術が開示されている。
ここで、特許文献2において、ROMに格納されている所定値とは、画像形成装置の出荷前において、所定紙に印刷された上記所定チャートをスキャナにて読み取らせた値と考えられる。したがって、この所定紙を基準紙とすれば、ROMに格納されている所定値は、基準紙に印刷された上記所定チャートをスキャナにて読み取らせた値となる。この場合、特許文献2においては、基準紙に印刷された上記所定チャートをスキャナにて読み取らせた値と、使用する用紙に印刷された上記所定チャートをスキャナにて読み取らせた値とに基づいて補正値を算出することになるため、使用する用紙と上記基準紙との差異に基づいた補正を行うことになる。
しかし、上記のROMに格納されている所定値は、あくまで画像形成装置の出荷前に格納される値であり、出荷後は原則として不変の値である。つまり、ROMに格納されている所定値と上記読取値とは、同一スキャナであっても各々異なる時期において得られるか、各々異なるスキャナによって得られることになる。ここで、スキャナが異なれば当然読み取り性能も異なり、また同一スキャナであっても読み取り時期が大幅に異なれば読み取り性能が微妙に異なってくる。それゆえ、上記読取値とROMに格納されている所定値との間で微妙に誤差が発生する。
したがって、特許文献2および3の構成においても、この誤差に起因して、結局、非基準紙に画像を印刷する場合、基準紙に画像を印刷する場合と比べて画質の差異が顕著になるという問題が生じる。
本発明は、非基準紙に画像を印刷する場合、基準紙に画像を印刷する場合と比べて画質の差異を抑制する画像処理装置、画像処理装置の制御方法、画像処理装置の制御プログラム、および、該プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、用紙に印刷するための画像データを補正する画像処理装置であって、データの書き換え可能な第一メモリと、上記画像処理装置において基準とされる基準紙に印刷されている試験用画像をスキャナにて読み取ることによって得られる第一読取データと、上記基準紙とは異なる性質の非基準紙に印刷されている該試験用画像を該スキャナにて読み取ることによって得られる第二読取データとを上記第一メモリに書き込む書き込み手段と、上記第一メモリに書き込まれた第一および第二読取データに基づいて、非基準紙に印刷する画像に対応する印刷対象画像データを補正する補正手段と、を含むことを特徴とする。
また、以上の目的を達成するために、本発明の画像処理装置の制御方法は、用紙に印刷するための画像データを補正する画像処理装置の制御方法であって、上記画像処理装置が実行する手順として、該画像処理装置において基準とされる基準紙に印刷されている試験用画像をスキャナにて読み取ることによって得られる第一読取データと、上記基準紙とは異なる性質の非基準紙に印刷されている該試験用画像を該スキャナにて読み取ることによって得られる第二読取データとを、データの書き換え可能な第一メモリに書き込むステップと、上記第一メモリに書き込まれた第一および第二読取データに基づいて、非基準紙に印刷する画像に対応する印刷対象画像データを補正するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の構成によれば、上記スキャナによって読み取られた第一および第二読取データは、上記書き込み手段によって、書き換え可能な第一メモリに書き込まれている。そして、上記第一メモリに書き込まれた第一および第二読取データに基づいて、印刷対象画像データの補正が行われる。
したがって、随時かつ同時期(リアルタイム)に、第一および第二読取データを同一スキャナにて読み込み、かつ、第一メモリにおける第一読取データおよび第二読取データの両データをリアルタイムに更新して、更新した第一および第二読取データの両データに基づいて補正を行うことが可能となる。
それゆえ、第一読取データと第二読取データとの間においては、使用するスキャナの相違による誤差や、スキャナの読取時期の大幅相違に起因する読取時期誤差(スキャナのコンディションは経時変化し、新品状態のスキャナと、使用を重ねた当該スキャナとでは、同一スキャナであっても読み取り性能が微妙に変化し、この変化に起因した誤差を「読取時期誤差」とする)は殆ど発生せず、適正に印刷対象画像データの補正を行える。
これに対し、特許文献2または3の構成によれば、ROMに格納されている所定値と、スキャナにて読み取られた読取値とに基づいて、随時、補正値を算出しているが、ROMに格納されている所定値は、工場出荷前の状態のスキャナによって得られた不変値である。それゆえ、ROMに格納されている所定値と上記読取値とは、同一スキャナであっても各々異なる時期において得られるか、各々異なるスキャナによって得られることになる。したがって、上記所定値と上記読取値との間では、上記読取時期誤差、または、異なるスキャナを用いたことによる誤差が生じ、適正な補正値を算出できない虞がある。
つまり、本発明の構成によれば、特許文献2または3の構成よりも、上記した各誤差がない分、適正な補正を行える。それゆえ、本発明の構成に基づいて、印刷対象画像データを補正することにより、特許文献2または3の構成よりも、非基準紙に画像を印刷した場合に、基準紙に画像を印刷する場合との画質の差異を抑制することが可能となる。
また、以上では、スキャナのコンディションが経時変化することについては説明したが、スキャナのみならず、プリンタ、複写機等の印刷装置のコンディションも経時変化する。
そこで、本発明の画像処理装置においては、上記構成に加え、上記試験用画像を用紙に印刷するための試験用画像データを記憶する第二メモリと、上記試験用画像データに基づく印刷画像ファイルを作成し、この印刷画像ファイルを印刷装置に送信する印刷画像ファイル作成手段とを備えることが好ましい。
この構成によれば、試験用画像データを画像処理装置に格納し、この試験用画像データに基づく印刷画像ファイルを作成し、この印刷画像ファイルを印刷装置に送信できるため、随時かつ同時期に、同一印刷装置において基準紙および非基準紙に対して試験用画像を印刷させることができる。
これにより、基準紙に印刷された試験用画像と非基準紙に印刷された試験用画像との間において、使用する印刷装置の相違による誤差や、印刷時期の大幅相違に起因する印刷時期誤差(印刷装置のコンディションは経時変化し、新品状態の印刷装置と、使用を重ねた当該印刷装置とでは、同一印刷装置であっても印刷性能が微妙に変化し、この変化に起因した誤差を「印刷時期誤差」とする)を抑制することができる。
そして、このようにして基準紙および非基準紙に印刷した試験用画像を上記スキャナに読み取らせれば、第一読取データに対応する試験用画像と、第二読取データに対応する試験用画像とは、同一印刷装置によってかつ同時期に印刷されたものとなる。これにより、第一読取データと第二読取データとに対し、上記各誤差が発生することを抑制できる。
これに対し、特許文献2および3によれば、印刷に使用する用紙と同性質の用紙に所定チャートを印刷し、印刷されたチャートをスキャナにて読み取って読取値を生成し、この読取値と、ROMに格納されている所定値とに基づいて補正値を算出している。ここで、上述したように、ROMに格納されている所定値とは、画像形成装置の出荷前において、所定紙に印刷された上記所定チャートをスキャナにて読み取らせた値と考えられる。したがって、ROMに格納されている所定値に対応するチャートと、上記読取値に対応するチャートとは、互いに異なる印刷装置によって印刷されたものか、同一印刷装置であっても印刷時期を大幅に異ならせて印刷されたものとなる。それゆえ、上記各誤差に起因して、上記所定値と上記読取値との間で誤差が生じる虞がある。
また、用紙に印刷される画像の大きさは、用紙の性質に応じて微妙に変化する。具体的には、例えば、インクジェットプリンタの場合、用紙と相性の悪いトナーを用いて印刷すると、用紙に印刷されるトナーは滲んでしまい、印刷されるドット単位の面積が過剰となり、このドットから構成される画像が必要以上に大きくなる。また、例えば、レーザプリンタの場合、紙面の粗い用紙を用いて印刷すると、用紙にトナーが付着しにくく、印刷されるドット単位の面積が過少となり、このドットから構成される画像の大きさは必要以上に小さくなる。したがって、用紙に印刷されている所定画像の単位面積に着目すれば、用紙の性質を推測することが可能となる。
そこで、本発明の画像処理装置においては、上記構成に加え、上記第一および第二読取データに基づき、上記基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる所定画像の大きさと、上記非基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる上記所定画像の大きさとを比較する比較手段と、上記比較結果に応じて、オペレータに対して警告を行う警告手段と、を含む構成であってもよい。
この構成によれば、上記第一および第二読取データに基づき、上記基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる所定画像の大きさと、上記非基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる上記所定画像の大きさとを比較している。これにより、基準紙に対する非基準紙の性質を相対的に評価することができる。そして、上記構成によれば、この比較結果に応じて、オペレータに対して警告を行っているため、オペレータからすれば、印刷を所望する用紙(非基準紙)について、基準紙に対して相対的に紙質が劣化していることを知ることが可能となる。
なお、上記の所定画像の大きさとしては、少なくとも一つのドットからなるドット画像の面積が考えられるが、このドット画像の面積以外であっても、用紙の性質に応じて大きさが微妙に変化する画像であればいかなる画像であってもよい。例えば、文字画像における文字ライン幅の大きさや、線を示す画像における線の太さ等が挙げられる。
また、本発明の画像処理装置においては、上記構成に加え、上記第一および第二読取データに基づいて、基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる所定画像の大きさと、非基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる上記所定画像の大きさとを検出し、上記各々の大きさの相違度を示した情報を文字補正用データとして算出する文字補正用データ算出手段が含まれ、上記補正手段は、上記文字補正用データに基づき、上記印刷対象画像データに対応する画像に含まれる文字画像の文字ライン幅を変更するように、該印刷対象画像データを補正する構成であってもよい。
上記構成によれば、文字補正用データ出力手段は、上記第一および第二読取データに基づいて、基準紙に印刷されている上記試験用画像に含まれる所定画像の大きさと、非基準紙に印刷されている上記所定画像の大きさとを検出し、上記各々の大きさの相違度を示した情報を文字補正用データとして算出している。
そして、上記補正手段は、文字補正用データに基づき、上記印刷対象画像データに対応する文字画像の文字ライン幅を変更するように、該印刷対象画像データを補正している。ここで、文字補正用データは、基準紙に印刷されている上記試験用画像に含まれる所定画像の大きさと、非基準紙に印刷されている上記試験用画像に含まれる所定画像の大きさとの相違度であるため、この相違度が解消するように印刷対象画像データを補正すれば、非基準紙に文字画像を印刷する場合であっても、基準紙に文字画像を印刷した場合と比べ、印刷される文字画像の文字ライン幅の相違を抑制することが可能となる。
また、上記構成において、領域分離処理を行うことによって、印刷対象画像データに対応する画像について文字画像領域のみを検出し、この文字画像領域のみについて上記の文字ライン幅を変更する補正を行い、他の画像領域には異なる補正処理を行ってもよい。
この場合、本発明の画像処理装置は、上記構成に加え、上記第一および第二読取データ、印刷対象画像データの各々に対して領域分離処理を行う領域分離処理手段を含み、上記文字補正用データ算出手段は、第一および第二読取データに対する上記領域分離処理の結果に基づいて、第一および第二読取データに対応する試験用画像に含まれる文字画像領域を検出し、上記補正手段は、上記印刷対象画像データに対する上記領域分離処理の結果に基づいて、上記印刷対象画像データに対応する画像に含まれる文字画像領域を検出する構成となる。
このようにすれば、文字補正用データ算出手段および補正手段において、上記第一および第二読取データ、印刷対象画像データについて、文字画像に関するデータと非文字画像に関するデータとを区別して処理できるため、印刷対象画像データに対応する画像が文字画像と非文字画像(写真画像、網点画像、背景画像、ベタ画像等)とを含むものであっても、文字画像のみに対して上述した文字ライン幅を変更する補正を行い、他の画像領域に対しては当該画像領域に適した他の補正処理を実現することが可能となる。
また、以上では、上記補正手段による補正として、文字ライン幅の変更処理について言及したが、特にこの補正のみに限定されるものではなく、例えば、周知の階調補正を行う構成であっても構わない。
この場合、本発明の画像処理装置は、上記構成に加えて、上記第一読み取りデータと上記第二読み取りデータとに基づいて階調補正用データを出力する階調補正用データ算出手段を含み、上記補正手段は、上記階調補正用データに基づいて、上記印刷対象画像データにおける階調値を補正するように構成される。
また、階調補正は、写真画像、網点画像、背景画像等の非文字画像領域に行うことが特に好ましいため、領域分離処理を行うことによって、印刷対象画像データに対応する画像に含まれる非文字画像のみに対して上記の階調を補正する処理を行い、文字画像領域に対しては当該文字画像領域に適した他の補正処理を行ってもよい。
この場合、本発明の画像処理装置は、上記構成に加え、上記第一および第二読取データ、印刷対象画像データの各々に対して領域分離処理を行う領域分離処理手段を含み、上記階調補正用データ算出手段は、上記第一および第二読取データに対する上記領域分離処理の結果に基づいて、第一および第二読取データに対応する試験用画像に含まれる非文字画像領域を検出し、この非文字画像領域に対応する第一および第二読取データに基づいて上記階調補正用データを算出し上記補正手段は、上記印刷対象画像データに対する上記領域分離処理の結果に基づいて、上記印刷対象画像データに対応する画像における非文字画像領域を検出し、この非文字画像領域に対応する印刷対象画像データの階調値を補正するように構成される。
このようにすれば、文字補正用データ算出手段および補正手段において、上記第一および第二読取データ、印刷対象画像データについて、非文字画像(写真画像、網点画像、背景画像、ベタ画像等)に関するデータと文字画像に関するデータとを区別して処理できるため、印刷対象画像が文字画像と非文字画像とを含むものであっても、非文字画像のみに対して上述した階調を補正する処理を行い、文字画像領域に対しては当該文字画像領域に適した他の補正処理を実現することが可能となる。
また、以上では、上記補正手段による補正として、文字ライン幅の変更処理や階調補正について言及したが、特にこれら補正のみに限定されるものではなく、例えば、基準紙に印刷されている試験用画像と非基準紙に印刷されている試験用画像との相違度を示したデータに基づいて補正を行う構成であっても構わない。
この場合、本発明の画像処理装置は、上記構成に加えて、上記第一および第二読取データに基づいて、基準紙に印刷されている試験用画像と非基準紙に印刷されている試験用画像との相違度を示したデータを補正用データとして算出する補正用データ算出手段が含まれ、上記補正手段は、上記補正用データに基づいて、上記印刷対象画像データを補正するように構成される。
この構成によれば、非基準紙に画像を印刷する場合であっても、基準紙に画像を印刷した場合との画質の相違を解消するような補正を行うことが可能となる。
なお、上記画像処理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させるプログラム、および、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明の画像処理装置は、データの書き換え可能な第一メモリと、上記画像処理装置において基準とされる基準紙に印刷されている試験用画像をスキャナにて読み取ることによって得られる第一読取データと、上記基準紙とは異なる性質の非基準紙に印刷されている該試験用画像を該スキャナにて読み取ることによって得られる第二読取データとを上記第一メモリに書き込む書き込み手段と、上記第一メモリに書き込まれた第一および第二読取データに基づいて、非基準紙に印刷する画像に対応する印刷対象画像データを補正する補正手段と、を含む構成である。
それゆえ、第一読取データと第二読取データとの間においては、使用するスキャナの相違による誤差や、スキャナの読取時期の大幅相違に起因する読取時期誤差は殆ど発生せず、適正に印刷画像データの補正を行え、非基準紙に画像を印刷した場合に、基準紙に画像を印刷する場合との画質の差異を抑制することが可能になるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
以下、本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。
以下、本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。
従来技術の項で示したように、基準紙とは、ある画像形成装置において、該装置のメーカーが予めテストを行って、このテストの結果、該装置に対して好適と判断した用紙をいう。したがって、ある画像形成装置において、非基準紙に画像を印刷した場合、基準紙に画像を印刷した場合と比べて、画質の劣化が観測される。この点について、図を参照して説明する。
図4は、ある試験用画像データに基づいて、基準紙に対して印刷された試験用画像を示す模式図であり、図5は、当該試験用画像データに基づいて、非基準紙に対して印刷された試験用画像を示す模式図であり、図6は、当該試験用画像データに基づいて、図5の非基準紙とは異なる非基準紙に対して印刷された試験用画像を示す模式図である。なお、図4〜図6の画像は、各々同一の画像形成装置によって印刷されたものである。
なお、「試験用画像」とは、試験的に用紙上に印刷した画像、または、試験的にスキャナによって画像を読み取らせるための用紙上に印刷された画像をいう。図4〜図6に示す例の試験用画像は、RGB(R:赤、G:緑、B:青)の各色について、所定間隔毎の各階調値に応じて印刷された各ベタ画像と、「正」の文字画像とが含まれる。
図4に示すように、基準紙に印刷された試験用画像では、RGBの各色について、図中左側から右側へ渡って、各ベタ画像の濃度が略一定割合で段階的に下がり、階調が適正に再現されている。また、「正」の文字の輪郭がはっきりと再現されている。
しかし、図5の試験用画像では、RGBの各色のベタ画像について、高濃度側のベタ画像間では濃度変化が乏しいものの、低濃度側のベタ画像間では急激な濃度変化が生じ、階調が適正に再現されていない。特に、最低階調のベタ画像が印刷されるであろう領域においては、濃度が低くなり過ぎて、ベタ画像が再現(印刷)されていない。また、図5の試験用画像では、図4の試験用画像と比べて、「正」の文字のライン幅が細り、「正」の文字の輪郭がはっきりと再現されていない。
また、図6の試験用画像では、図4の試験用画像と比べ、RGBの各色の各ベタ画像について、図中左側から右側へ渡って、全体的に濃度変化が乏しくなっていて、階調が適正に再現されていない。また、図6の試験用画像では、図4の試験用画像と比べて、「正」の文字に滲みが観測され、「正」の文字の輪郭がはっきりと再現されていない。
このように、同一の試験用画像データに基づいて印刷しているにもかかわらず、非基準紙に印刷された試験用画像は、基準紙に印刷された試験用画像よりも、画質が劣化している。このようになる理由について、以下ではさらに詳細に説明する。
図7は、1ドットのみ、2ドットのみ、3ドットのみを試験的に印刷した各基準紙を示す模式図である。図8は、レーザプリンタを用いて、1ドットのみ、2ドットのみ、3ドットのみを試験的に印刷した各非基準紙を示す模式図である。図9は、インクジェットプリンタを用いて、1ドットのみ、2ドットのみ、3ドットのみを試験的に印刷した各非基準紙を示す模式図である。図10は、基準紙と材質が似ている非基準紙であって、1ドットのみ、2ドットのみ、3ドットのみを試験的に印刷した各非基準紙を示す模式図である。
なお、図7〜図10に示されている各々の基準紙および非基準紙において、16個の格子が示されているが、この格子は上記ドットが理想的に印刷された場合の形状かつ大きさを模式的に示したものである。
図8において、非基準紙に印刷されているドットは、上記格子よりもかなり小さくなっている。この現象は、表面が粗い用紙に対してレーザプリンタで画像を印刷した場合、トナーが用紙に付着しにくいことに起因して生じる。
図9において、非基準紙に印刷されているドットは、上記格子よりもかなり大きくなっている。この現象は、インクジェットプリンタにおいて、使用されているトナー(インク)と相性の悪い用紙に対して画像を印刷した場合、用紙に付着するトナーが滲んでしまうことに起因して生じる。
図7において、基準紙に印刷されているドットの形状および大きさは、図8または図9と比べて、上記格子に近い。つまり、基準紙を用いて画像を印刷した場合、紙面に付着するトナーの大きさおよび形状は理想に近くなる。
このように、印刷対象となる用紙の性質が相違すると、用紙上に付着するトナーの形状、大きさが異なってくる。それゆえ、同一の画像データに基づいて、各々性質の異なる用紙に画像を印刷すると、各用紙において印刷される画像の画質が各々異なるものとなる。
特に、図8および図9に示したような非基準紙に画像を印刷する場合、紙面上のドットの形状および大きさが理想と大幅に異なるため、印刷される画像の画質は劣化したものとなる。これに対し、図7に示したような基準紙に画像を印刷する場合、紙面上のドットの形状および大きさは理想と近く、印刷される画像の画質は良好なものとなる。
但し、図10に示した非基準紙に印刷されているドットは、図7に示した基準紙に印刷されているドットと、形状および大きさが略一致している。つまり、非基準紙であっても、基準紙と性質が類似するものも存在し、印刷される画像の画質が良好になるものも存在する。
しかし、一般的には、図4〜図9に示したように、基準紙に画像を印刷した場合は良好な画像を印刷できる一方、基準紙以外の非基準紙に画像を印刷した場合、基準紙に画像を印刷した場合と比べて印刷画像の画質が劣化する傾向にある。
そこで、本実施の形態では、非基準紙に所望の画像を印刷する場合であっても、基準紙に該所望の画像を印刷した場合と略同一の画質で印刷を行えるような画像処理装置を実現する。
以下、本実施形態の画像処理装置について図に基づいて説明する。なお、本実施形態では、この画像処理装置を、プリンタ機能とスキャナ機能とを有するMFPに適用する例について説明する。
図2は、上述したMFPの概略構成を示している。図示のように、MFP100は、画像処理装置300の他、この画像処理装置300に接続されているスキャナ200、プリンタ400、表示部500を含む構成である。
スキャナ200は、原稿画像に光を照射し、その反射光をCCD(Charge Coupled Device)等で受光することにより、原稿画像を読み取る画像読取手段である。また、スキャナ200は、原稿画像を読み取ることにより得られる画像データを赤色成分、緑色成分、および青色成分ごとに画像処理装置300に送信する。
画像処理装置300は、スキャナ200または図示しない外部装置から送られてくる画像データを処理して印刷画像ファイルを作成し、この印刷画像ファイルをプリンタ400へ送信する装置である。この画像処理装置300は、コンピュータによって構成される。つまり、画像処理装置300は、図示はしないが、プログラムコードを実行するCPU(Central Processing Unit)、該プログラムコードを格納するROMやRAM(Random Access Memory)などの記憶装置によって実現される。なお、この記憶装置においては、スキャナ200から送られてくる画像データを記憶するための書き換え可能なメモリ領域が含まれている。
プリンタ(印刷装置)400は、電子写真方式のレーザプリンタであり、画像処理装置300から送られてくる印刷画像ファイルに基づいて、用紙に対して画像を印刷する装置である。
表示部500は、MFP100における各種情報(例えば、設定状態、動作状態、警告表示)を表示するためのブロックであり、例えば液晶ディスプレィが用いられる。
なお、図示はされていないが、MFP100には、装置全体の構成を統括的に制御するコンピュータが含まれている。
このようなMFP100において、オペレータが、非基準紙に対して所望の画像を印刷する場合について以下説明する。
まず、オペレータは、プリンタ400を用いて、基準紙および非基準紙に試験用画像を印刷し、試験用画像が印刷された基準紙と、試験用画像が印刷された非基準紙とを用意する。ここで、試験用画像として、階調を示したベタ画像と、文字画像と、少なくとも一のドット画像と、を含んだ試験用画像が用いられる。なお、上記「階調を示したベタ画像」と「文字画像」としては、例えば、図4〜図6に示すようなものがあり、上記「ドット画像」としては、例えば、図7〜図10に示すようなものがある。
そして、オペレータは、基準紙に印刷された試験用画像と、非基準紙に印刷された試験用画像とをスキャナ200にて読み取らせる。ここで、基準紙に印刷された試験用画像を読み取らせることによって得られる画像データを「基準紙データ(第一読取データ)」とし、非基準紙に印刷された試験用画像を読み取らせることによって得られる画像データを「非基準紙データ(第二読取データ)」とする。この基準紙データおよび非基準紙データは、画像処理装置300に送信される。
つぎに、オペレータは、非基準紙上に印刷を所望する画像(以下、「印刷対象画像」とする)をスキャナ200によって読み取らせる。ここで、印刷対象画像を読み取らせることによって得られる画像データを「印刷対象画像データ」とする。この印刷対象画像データは、画像処理装置300へ送信される。
そして、画像処理装置300は、この基準紙データおよび非基準紙データに基づいて、印刷対象画像データを補正する。
ここで、基準紙データは、基準紙に印刷された試験用画像の読み取り値であり、非基準紙データは、非基準紙に印刷された試験用画像の読み取り値であるため、この基準紙データおよび非基準紙データに基づいて、印刷対象画像データを補正すれば、印刷対象画像データに基づいて非基準紙に画像を印刷する場合であっても、基準紙に画像を印刷した場合の画質に近づけることができる。
つぎに、以上で説明した補正を実現するための画像処理装置の構成例について、図1に基づいて説明する。なお、図1は、画像処理装置300の構成例の詳細を示した機能ブロック図である。
画像処理装置300は、図1に示すように、スキャナドライバ301、画像メモリ302、判定部303、補正用データ算出部304、補正部305、印刷画像ファイル作成部306、警告部307、試験画像メモリ309を含む。
なお、図1に示す各ブロックのうち、スキャナドライバ301、補正用データ算出部304、判定部303、補正部305、印刷画像ファイル作成部306、警告部307は、前記CPUが記憶装置に格納されたプログラムを実行し、図示しない入出力回路などの周辺回路を制御することによって実現される機能ブロックである。また、図1に示す各ブロックのうち、画像メモリ302、試験画像メモリ309は、前記記憶装置における記憶領域を示すブロックである。
スキャナドライバ(書き込み手段)301は、スキャナ200によって読み取られる画像データ(基準紙データ、非基準紙データ、印刷対象画像データ)を受け取り、この画像データを画像メモリ302に書き込むブロックである。具体的に、スキャナドライバ301には、基準紙用書込部301a、非基準紙用書込部301b、印刷画像用書込部301cが含まれる。
基準紙用書込部(書き込み手段)301aは、基準紙データを画像メモリ302に書き込むブロックである。非基準紙用書込部(書き込み手段)301bは、非基準紙データを画像メモリ302に書き込むブロックである。印刷画像用書込部(書き込み手段)301cは、印刷対象画像データを画像メモリ302に書き込むブロックである。
画像メモリ(第一メモリ)302は、上記記憶装置に含まれる書き換え可能なメモリ領域である。なお、画像メモリ302には、基準紙用メモリ302a、非基準紙用メモリ302b、印刷画像用メモリ302cが含まれている。
基準紙用メモリ(第一メモリ)302aは、基準紙用書込部301aによって基準紙データが書き込まれる記憶領域である。非基準紙用メモリ(第一メモリ)302bは、非基準紙用書込部301bによって非基準紙データが書き込まれる記憶領域である。印刷画像用メモリ(第一メモリ)302cは、印刷画像用書込部301cによって印刷対象画像データが書き込まれる記憶領域である。
また、以上の構成において、スキャナドライバ301は、外部からの入力信号に基づいて、スキャナ200から送信されてくる画像データが、基準紙データ、非基準紙データ、印刷対象画像データの何れであるかを判別する。この入力信号は、オペレータが入力インターフェイス(不図示)を介して画像処理装置300へ入力する信号であって、スキャナ200にて読み取られた画像の種類(基準紙に印刷されている試験用画像、非基準紙に印刷されている試験用画像、印刷対象画像)を示す信号である。つまり、オペレータは、スキャナ200にこれら画像を読み取らせる場合、読み取らせる度に、これら画像の種類を示した信号を画像処理装置300に入力する。
そして、スキャナドライバ301は、上記入力信号に基づいてスキャナ200から送られてくる画像データの種類を判別する。この判別の結果、スキャナ200からの画像データが基準紙データである場合、スキャナドライバ301の基準紙用書込部301aが、この基準紙データを基準紙用メモリ302aに書き込む。また、スキャナ200からのデータが非基準紙データである場合、スキャナドライバ301の非基準紙用書込部301bが、この非基準紙データを非基準紙用メモリ302bに書き込む。さらに、スキャナ200からのデータが印刷対象画像データである場合、スキャナドライバ301の印刷画像用書込部301cが、この印刷対象画像データを印刷画像用メモリ302cに書き込む。
判定部(比較手段)303は、基準紙用メモリ302aに書き込まれた基準紙データと、非基準紙用メモリ302bに書き込まれた非基準紙データとを読み出し、この基準紙データと非基準紙データとに基づき、基準紙に印刷されている試験用画像に含まれるドットの面積と、非基準紙に印刷されている試験用画像に含まれるドットの面積と、を比較することにより、補正が必要か否かを判定するブロックである。
以下、この処理について説明する。用紙に印刷されるドットは、用紙の性質に応じて変化する。具体的には、レーザプリンタの場合、図8にて説明したように、紙面の粗い用紙を用いて印刷すると、用紙にトナーが付着しにくく、印刷されるドット単位の面積が過少となる。このような用紙に対して画像を印刷しても、良質な画像を得ることはできない。
したがって、非基準紙に対応するドットの面積が基準紙に対応するドットの面積よりも所定量以下である場合、非基準紙の性質は「劣」であり、この非基準紙に対して印刷する画像に対応する印刷対象画像データは補正されるべきである。
そこで、判定部303においては、上記比較の結果、非基準紙に対応するドットの面積が基準紙に対応するドットの面積よりも所定量以下である場合、補正が必要と判定し、読み出した基準紙データおよび非基準紙データを補正用データ算出部304へ送信する。
また、判定部303においては、上記比較の結果、非基準紙に対応するドットの面積が基準紙に対応するドットの面積よりも所定量以下でない場合、補正が不要と判定し、補正不要を示すコマンドを補正部305へ送信する。
警告部(警告手段)307は、判定部303によって「補正が必要」と判断されたことを検知すると、表示部500を介してオペレータに警告表示を行うブロックである。
補正用データ算出部(補正用データ算出手段)304は、判定部303から基準紙データおよび非基準紙データを入力すると、入力した基準紙データおよび非基準紙データに基づいて、基準紙データに対応する画像と非基準紙データに対応する画像との相違度を示した相違度データを補正用データとして算出し、この補正用データを補正部305に送信するブロックである。
なお、この「相違度データ」の例としては、(a)基準紙に印刷されている試験用画像における各ベタ画像から読み取られた値と、非基準紙に印刷されている試験用画像における各ベタ画像から読み取られた値と、の差分または比率を示した第一相違度データ、(b)基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる文字画像のフォントと、非基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる文字画像のフォントとの差分または比率を示した第二相違度データ、等が挙げられる。
補正部(補正手段)305は、上記補正用データを受信すると、この補正用データに基づいて、印刷画像用メモリ302cに書き込まれた印刷対象画像データを補正し、補正した印刷対象画像データを印刷画像ファイル作成部306に送信するブロックである。
ここで、上記補正用データとして上記第一相違度データが使用されている場合を説明する。この第一相違度データは、基準紙に印刷されている試験用画像における各ベタ画像から読み取られた値と、非基準紙に印刷されている試験用画像における各ベタ画像から読み取られた値と、の差分または比率を示した情報である。それゆえ、この差分または比率に応じて、印刷対象画像データの各階調値を補正することにより、印刷対象画像データに基づいて非基準紙に画像を印刷する場合であっても、印刷画像の濃度を、基準紙に画像を印刷した場合に近づけることが可能となる。
つぎに、上記補正用データとして上記第二相違度データが使用されている場合を説明する。この第二相違度データは、基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる文字画像のフォントと、非基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる文字画像のフォントとの差分または比率を示した情報である。それゆえ、この差分または比率に応じて、印刷対象画像データに対応する画像に含まれる文字ラインの幅を変更するように、印刷対象画像データを補正すれば、印刷対象画像データに基づいて非基準紙に画像を印刷する場合であっても、文字画像のフォントを、基準紙に印刷した場合に近づけることが可能となる。
よって、以上示したような「相違度データ」に基づいて印刷対象画像データを補正すれば、非基準紙に画像を印刷する場合であっても、基準紙に画像を印刷した場合の画質との差異を解消するような補正を行うことが可能になるのである。
なお、補正部305は、判定部303から、補正不要を示すコマンドを受信した場合、印刷画像用メモリ302cに書き込まれた印刷対象画像データを読み出し、読み出した印刷対象画像データをそのまま印刷画像ファイル作成部306へ送信する。
印刷画像ファイル作成部(印刷画像ファイル作成手段)306は、補正部305から印刷対象画像データを受信すると、この印刷対象画像データに基づいて、プリンタ400に適応した形式の印刷画像ファイルを作成し、この印刷画像ファイルをプリンタ400へ送信する。
試験画像メモリ(第二メモリ)309は、試験用画像に対応する試験用画像データを記憶するROMである。ここで、試験用画像には、階調を示したベタ画像と、文字画像と、少なくとも一のドット画像とが含まれている。したがって、上記試験用画像データには、上記ベタ画像に対応するデータ、上記文字画像に対応するデータ、上記ドット画像に対応するデータが含まれることとなる。
つぎに、図1に示した画像処理装置300による画像処理の流れについて説明するが、この画像処理が行われる前のオペレータが行うべき作業について説明する。
まず、オペレータは、画像処理装置300およびプリンタ400を操作することによって、基準紙に対して試験用画像を印刷し、非基準紙に対して試験用画像を印刷する。
具体的に、オペレータは、プリンタ400の給紙口(不図示)に基準紙および非基準紙を設置し、画像処理装置300に試験用画像の印刷コマンドを入力する。
この印刷コマンドに応じて、画像処理装置300の印刷画像ファイル作成部306は、試験画像メモリ309に格納されている試験画像用データに基づいた印刷画像ファイルを作成し、このファイルをプリンタ400へ送信する。これにより、プリンタ400は、基準紙に対して試験用画像を印刷し、非基準紙に対して試験用画像を印刷する。
本実施の形態では、このようにして、試験用画像が印刷された基準紙および非基準紙をプリンタ400によってリアルタイムに用意する。
そして、オペレータは、基準紙に印刷された試験用画像をスキャナ200に読み取らせ、非基準紙に印刷された試験用画像をスキャナ200に読み取らせる。さらに、オペレータは、非基準紙上に印刷を所望する画像である印刷対象画像をスキャナ200に読み取らせる。
つぎに、図1および図3を参照して、画像処理装置300による画像処理の流れを説明する。
まず、スキャナ200によって基準紙に印刷されている試験用画像が読み取られると、基準紙用書込部301aは、この試験用画像に応じた基準紙データを基準紙用メモリ302aへ書き込む(S1)。つぎに、スキャナ200によって非基準紙に印刷されている試験用画像が読み取られると、非基準紙用書込部301bは、この試験用画像に応じた非基準紙用データを非基準紙用メモリ302bへ書き込む(S2)。さらに、印刷対象画像がスキャナ200によって読み取られると、印刷画像用書込部301cは、印刷対象画像データを印刷画像用メモリ302cに書き込む(S3)。
なお、ここでは、基準紙に印刷されている試験用画像、非基準紙に印刷されている試験用画像、印刷対象画像の順にスキャナ200に読み取らせた場合について説明しているが、読み取らせる順序を変更してもよく、この変更に応じてS1〜S3の順序も変更される。
S3の後、判定部303が、基準紙データと非基準紙データとに基づいて、基準紙に印刷されている試験用画像に含まれるドットの面積と、非基準紙に印刷されている試験用画像に含まれるドットの面積と、を比較することにより、補正が必要か否かを判定する(S4)。
ここで、判定部303によって補正が不要と判断された場合(S5においてNO)、補正部305は、印刷対象画像データを印刷画像用メモリ302cから読み出し、この印刷対象画像データをそのまま印刷画像ファイル作成部306へ送信する。
一方、判定部303によって補正が必要と判断された場合(S5においてYES)、補正用データ算出部304は、この基準紙データと非基準紙データとに基づいて補正用データを算出し、補正部305は、印刷画像用メモリ302cから印刷対象画像を読み出し、上記補正用データに応じて印刷対象画像データを補正する(S6)。そして、補正部305は、補正した印刷対象画像データを印刷画像ファイル作成部306へ送信する。
その後、印刷対象画像データを受け取った印刷画像ファイル作成部306は、印刷画像ファイルを作成し、作成した印刷画像ファイルをプリンタ400へ送信する。そして、プリンタ400は、この印刷画像ファイルに基づいて非基準紙上に印刷対象画像を印刷する。
以上の構成の画像処理装置300によれば、スキャナ200によって読み取られた基準紙データおよび非基準紙データは、基準紙用書込部301aおよび非基準紙用書込部301bによって、書き換え可能な画像メモリ302に書き込まれる。そして、画像メモリ302に書き込まれた基準紙データおよび非基準紙データに基づいて、印刷対象画像データの補正が行われる。
したがって、随時かつ同時期(リアルタイム)に、基準紙データおよび非基準紙データをこのスキャナにて読み込み、この基準紙データおよび非基準紙データの両データをリアルタイムに更新して、更新した基準紙データおよび非基準紙データに基づいて補正を行うことが可能となる。
それゆえ、更新された基準紙データと非基準紙データとの間においては、使用するスキャナの相違による誤差や、スキャナの読取時期の大幅相違に起因する読取時期誤差(スキャナのコンディションは経時変化し、新品状態のスキャナと、使用を重ねた当該スキャナとでは、同一スキャナであっても読み取り性能が微妙に変化し、この変化に起因した誤差を「読取時期誤差」とする)は殆ど発生せず、適正に印刷対象画像データの補正を行える。
また、以上の構成の画像処理装置300によれば、試験画像メモリ309には、テスト画像を用紙に印刷するための試験用画像データが記憶され、印刷画像ファイル作成部306は、上記試験用画像データに基づく印刷画像ファイルを作成し、この印刷画像ファイルをプリンタ400に送信している。
この構成によれば、随時かつ同時期に(リアルタイムに)、同一プリンタ400において基準紙および非基準紙に対して試験用画像を印刷させることができる。
これにより、基準紙に印刷された試験用画像と非基準紙に印刷された試験用画像との間において、使用するプリンタの相違による誤差や、印刷時期の大幅相違に起因する印刷時期誤差(プリンタのコンディションは経時変化し、新品状態のプリンタと、使用を重ねた当該プリンタとでは、同一プリンタであっても印刷性能が微妙に変化し、この変化に起因した誤差を「印刷時期誤差」とする)を抑制することができる。
そして、このようにして基準紙および非基準紙に印刷した試験用画像をスキャナ200に読み取らせれば、基準紙データに対応する試験用画像と、非基準紙データに対応する試験用画像とは、同一プリンタ400によってかつ同時期に印刷されたものとなる。これにより、基準紙データと非基準紙データとの間において、使用するプリンタの相違による誤差や「印刷時期誤差」が発生するのを抑制できる。
ここで、印刷に使用する非基準紙によっては基準紙と材質が似ていて、補正部305による補正処理を行っていない印刷対象画像データに基づいて非基準紙に画像を印刷しても、基準紙に画像を印刷する場合と略同一の画質を再現できることもある(例えば、図10にて説明したような非基準紙)。
そこで、以上の画像処理装置300においては、用紙に印刷されているドットの単位面積に着目すれば、用紙の性質を推測することが可能となる点に着目し、上記基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる上記ドットの面積と、上記非基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる上記ドットの面積とを判定部303に比較させている。そして、この比較の結果、補正が必要か否かを判定し、補正が必要と判定される場合のみ、補正部305に補正を行わせている。
これにより、非基準紙の材質が基準紙と似ていて、補正部305による補正が不要な場合、補正用データ算出部304による演算処理と補正部305による演算処理とを省略させることができる。
また、以上の画像処理装置300において、警告部307は、判定部303によって「補正が必要」と判断されたことを検知すると、表示部500を介してオペレータに警告表示を行っている。これにより、オペレータからすれば、印刷を所望する用紙(非基準紙)について、基準紙に対して相対的に紙質が劣化したものである事や、補正部305による補正処理が行われることを知ることが可能となる。なお、警告部307によって警告を行う手法としては、表示部500による警告表示のみならず、音声ガイダンス等であってもよい。
また、判定部303においては、非基準紙に対応するドットの面積が基準紙に対応するドットの面積よりも所定量以下である場合、補正が必要と判定しているが、これはプリンら400がレーザプリンタである場合について説明したものである。
プリンタ400をインクジェットプリンタとする場合、判定部303は、非基準紙に対応するドットの面積が基準紙に対応するドットの面積よりも所定量以上である場合に「補正が必要」と判定するようにする。これは、図9にて説明したように、インクジェットプリンタの場合、用紙と相性の悪いトナーを用いて印刷すると、用紙に印刷されるトナーは滲んでしまい、印刷されるドット単位の面積が過剰となるからである。
なお、以上の画像処理装置300においては、判定部303および警告部307が設けられているが、この判定部303および警告部307を設けない構成であってもよい。但し、この場合、補正用データ算出部304が、画像メモリ302に書き込まれた基準紙データおよび非基準紙データを直接読み出して補正用データを算出することとなる。また、基準紙データおよび非基準紙データが画像メモリ302に書き込まれると、補正部305による補正処理が常に行われることとなる。
また、以上の画像処理装置300においては、プリンタ400によって基準紙および非基準紙に試験用画像を印刷し、この基準紙および非基準紙上の試験用画像をスキャナ200に読み取らせることとしている。しかし、スキャナ200に読み込ませるための試験用画像が印刷されている基準紙および非基準紙としては、プリンタ400によって印刷されたものではなく、例えば、MFP100のメーカーが配布しているものを用いてもよい。このように構成しても、随時かつ同時期(リアルタイム)に、基準紙データおよび非基準紙データをスキャナ200にて読み取り、この基準紙データおよび非基準紙データの両データをリアルタイムに更新して、更新した基準紙データおよび非基準紙データに基づいて補正を行うことが可能となり、上述した「読取時期誤差」が発生しないからである。
また、試験用画像が印刷されている基準紙および非基準紙として、装置のメーカーが配布しているものを使用する場合、画像処理装置300において、試験画像メモリ309は不要となる。
また、上記構成の画像処理装置300においては、基準紙データに対応する試験用画像と非基準紙データに対応する試験用画像との相違度を示した相違度データを求め、この相違度データを補正用データとしているが、相違度データ以外のデータであっても補正用データとすることができる。この相違度データ以外の例としては、後述する実施の形態2にて示される「補正用関数R(x)」が挙げられる。
また、本実施形態においては、印刷対象画像をスキャナ200に読み取らせ、印刷対象画像データをスキャナ200から画像処理装置300に入力するように構成されているが、図示しないPC、デジタルカメラ、携帯電話等の外部装置から印刷対象画像データを画像処理装置300に入力する構成であってもよい。また、ネットワークを介して印刷対象画像データが画像処理装置300に入力される構成であってもよい。
なお、以上の実施形態において、基準紙とは、ある画像形成装置において、該装置のメーカーが予めテストを行って、このテストの結果、該装置に対して好適と判断した用紙を意義することとしているが、該装置のメーカーによるテスト結果に限定されるものではない。該装置に対して好適と判断される用紙であれば該装置に対する基準紙となり得、この判断主体としては、該装置のメーカーでなくてもよく、他メーカーや団体による判断であってもよい。
なお、以上の実施形態においては、MFP100に適用される画像処理装置300を例にして説明したが、この画像処理装置300は、MFP100以外に、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ、複写機、写真焼付装置等に適用することも可能である。但し、この適用においても、画像処理装置300はスキャナに接続されている必要がある。これは、基準紙データおよび非基準紙データを同一スキャナにて読み取るためである。
〔実施の形態2〕
つぎに、本発明における他の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施の形態1で説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付して、その説明を省略する。また、図示しないが、本実施形態の画像処理装置は、実施の形態1と同様にMFPに適用され、スキャナ200およびプリンタ400に接続されているものとする。
つぎに、本発明における他の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施の形態1で説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付して、その説明を省略する。また、図示しないが、本実施形態の画像処理装置は、実施の形態1と同様にMFPに適用され、スキャナ200およびプリンタ400に接続されているものとする。
図11に示すように、本実施形態の画像処理装置300aは、実施の形態1にて説明したスキャナドライバ301、画像メモリ302、印刷画像ファイル作成部306の他、補正用メモリ308、補正用データ算出部310、補正部311を含む。その一方、本実施の形態の画像処理装置300aにおいては、実施の形態1にて説明した判定部303、警告部307、補正用データ算出部304、補正部305、試験画像メモリ309は含まれていない。
補正用メモリ308は、階調補正用メモリ308aと文字補正用メモリ308bとを含む。この階調補正用メモリ308aと文字補正用メモリ308bとは、各々、書き換え可能なLUT(Look Up Table,補正演算用メモリ)から構成される記憶領域である。
補正用データ算出部310には、領域分離処理部310a、階調補正用関数算出部310b、文字補正用係数算出部310cが含まれ、補正部311には、領域分離処理部311a、階調補正部311b、文字補正部311cが含まれている。
以下では、補正用データ算出部310および補正部(補正手段)311における各ブロックについて説明するが、まず、領域分離処理部310a・311aについて説明する。
領域分離処理部(領域分離処理手段)310a・311aは、画像メモリ302から画像データを読み出し、読み出した画像データに基づいて、「この画像データに応じた画像の各部分が、どのような画像領域に分類されるのか」を判定し、判定結果を示した領域分離信号を生成する領域分離処理を行うブロックである。ここで、領域分離処理部310a・311aによって分類される画像領域の種類は、文字画像、写真画像、網点画像、背景画像、ベタ画像、その他、である。
なお、領域分離処理部310aは、画像メモリ302における基準紙用メモリ302aから基準紙データを読み出し、この基準紙データに対応する領域分離信号を生成し、生成した領域分離信号を階調補正用関数算出部310bおよび文字補正用係数算出部310cへ送信する。
また、領域分離処理部310aは、画像メモリ302における非基準紙用メモリ302bから非基準紙データを読み出し、この非基準紙データに対応する領域分離信号を生成し、生成した領域分離信号を階調補正用関数算出部310bおよび文字補正用係数算出部310cへ送信する。
これに対し、領域分離処理部311aは、画像メモリ302における印刷画像用メモリ302cから印刷対象画像データを読み出し、この印刷対象画像データに基づいて上記した領域分離処理を行うことによって領域分離信号を生成し、生成した領域分離信号を階調補正部311bおよび文字補正部311cに送信する。
つぎに、階調補正用関数算出部310bおよび階調補正部311bについて説明する。
階調補正用関数算出部(階調補正用関数算出手段)310bは、基準紙用メモリ302a・非基準紙用メモリ302bから基準紙データおよび非基準紙データを読み出し、基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる各ベタ画像の各々の濃度と、非基準紙データに印刷されている各ベタ画像の各々の濃度とをスキャナの読み取り値(データ)として検出し、検出した各濃度に基づいて階調補正用関数を算出する。
なお、階調補正用関数算出部310bは、領域分離処理部310aから送られてくる領域分離信号に基づいて、基準紙データおよび非基準紙データに応じた試験用画像に含まれるベタ画像の部分を検知している。
ここで、上記の階調補正用関数の算出処理について詳細に説明する。
まず、階調補正用関数算出部310bは、基準紙データに基づいて、基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる各階調の各ベタ画像の濃度を検出する。そして、階調補正用関数算出部310bは、図12(a)に示すように、基準紙に印刷されている各ベタ画像の各々の濃度を、階調−濃度の座標上にプロットし、基準紙についての印刷濃度特性を示した関数F(x)を出力する。つまり、関数F(x)は、データ上の階調値と該階調値に基づいて基準紙上に印刷されたベタ画像の濃度値との関係を示した関数となる。
つぎに、階調補正用関数算出部310bは、非基準紙データに基づいて、非基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる各階調の各ベタ画像の濃度を検出する。そして、階調補正用関数算出部310bは、図12(b)に示すように、非基準紙に印刷されている各ベタ画像の各々の濃度を、上記座標上にプロットし、非基準紙についての印刷濃度特性を示した関数G(x)を出力する。つまり、関数G(x)は、データ上の階調値と該階調値に基づいて非基準紙上に印刷されるベタ画像の濃度値との関係を示した関数となる。
さらに、階調補正用関数算出部310bは、図12(b)に示すように、関数G(x)の印刷濃度特性を示す非基準紙上に画像を印刷する場合であっても、関数F(x)の印刷濃度特性で画像を印刷するための補正用関数R(x)を導出する処理を行う。なお、この補正用関数R(x)は、周知の逆補正の技法を用いて、関数F(x)およびG(x)から導出することができる。
また、階調補正用関数算出部310bは、このようにして導出した補正用関数R(x)を、書き換え可能なLUTである階調補正用メモリ308aに書き込む。
つぎに階調補正部311bについて説明する。階調補正部311bは、印刷画像用メモリ302cから印刷対象画像データを読み出し、読み出した印刷対象画像データに対応する印刷対象画像における文字画像以外の画像(以下、「非文字画像」とする)の領域に対して階調補正を行うブロックである。
なお、階調補正部311bは、領域分離処理部311aから送られてくる領域分離信号に基づいて、印刷対象画像における非文字画像の領域を検知する。
また、階調補正部311bは、階調補正用メモリ308aに書き込まれている補正用関数R(x)を用いて、印刷対象画像おける非文字画像の領域の階調値を補正する。
具体的には、階調補正部311bは、印刷対象画像おける非文字画像の領域における印刷対象画像データの階調値について、図12(b)に示す横軸の値を入力値(補正前の階調値)とし、補正用関数R(x)における縦軸の値を出力値(補正後の階調値)とした補正演算を行う。
このように補正用関数R(x)によって補正された印刷対象画像データに基づいて、図12(b)に示す関数G(x)の印刷濃度特性の非基準紙に対して画像を印刷した場合、図12(b)に示す関数F(x)の印刷濃度特性で画像が印刷されることとなる。
これにより、印刷対象画像が非文字画像である場合や、印刷対象画像に非文字画像が含まれている場合、関数G(x)の印刷濃度特性の非基準紙に対して当該非文字画像を印刷しても、関数F(x)の印刷濃度特性の基準紙に印刷した場合と略同一の濃度特性で印刷することが可能となる。
つぎに、文字補正用係数算出部(文字補正用係数算出手段)310c、文字補正部311cについて説明する。
文字補正用係数算出部310cは、基準紙用メモリ302a・非基準紙用メモリ302bから基準紙データおよび非基準紙データを読み出し、基準紙における試験用画像に含まれる文字画像における文字ラインの幅と、非基準紙データにおける試験用画像に含まれる文字画像における文字ラインの幅との割合を算出し、この割合を文字補正用係数として出力するブロックである。
なお、文字補正用係数算出部310cは、領域分離処理部310aから送られてくる領域分離信号に基づいて、基準紙データおよび非基準紙データに応じた試験用画像に含まれる文字画像の部分を検知している。
以下、上記の文字補正用係数の算出処理について、図13に基づいて詳細に説明する。
まず、文字補正用係数算出部310cは、領域分離信号および基準紙データに基づいて、基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる文字画像の部分を検出し、この文字画像の文字ラインの幅をドット単位で計算する。ここで、図13(a)(b)に示す例では、基準紙上に印刷されている試験画像に含まれる「正」の文字のラインの幅が50ドットで検出されている。
つぎに、文字補正用係数算出部310cは、領域分離信号および非基準紙データに基づいて、非基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる文字画像の部分を検出し、この文字画像の文字ラインの幅をドット単位で計算する。ここで、図13(a)に示す例では、非基準紙上に印刷されている試験画像に含まれる「正」の文字のラインの幅が25ドットで検出され、図13(b)に示す例では、「正」の文字のラインの幅が100ドットで検出されている。
そして、文字補正用係数算出部310cは、非基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる文字画像の文字ラインの幅と、基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる文字画像の文字ラインの幅との割合(比率)を算出する。ここで、図13(a)に示す例では、基準紙に対応する文字画像の文字ラインの幅が50ドットで、非基準紙に対応する文字画像の文字ラインの幅が25ドットであることから、50/25=2.0(200%)が算出される。また、図13(b)に示す例では、基準紙に対応する文字画像の文字ラインの幅が50ドットで、非基準紙に対応する文字画像の文字ラインの幅が100ドットであることから、50/100=0.5(50%)が算出される。
そして、文字補正用係数算出部310cは、このようにして導出した割合を文字補正用係数として、補正用メモリ308の文字補正用メモリ308bに書き込む。
つぎに、文字補正部311cについて説明する。文字補正部311cは、印刷画像用メモリ302cから印刷対象画像データを読み出し、文字補正用メモリ308bに書き込まれている文字補正用係数を用いて、読み出した印刷対象画像データに対応する画像に含まれる文字画像領域に対して文字補正(文字フォントを微妙に変更する処理)を行うブロックである。なお、文字補正部311cは、領域分離処理部311aから送られてくる領域分離信号に基づいて、印刷対象画像データに対応する画像における文字画像を検知する。
以下、上記文字補正について詳細に説明する。
図13(a)に示す例においては、基準紙に印刷されている試験用画像の「正」の文字ラインの幅(50ドット)は、非基準紙に印刷されているテスト用画像の「正」の文字ラインの幅(25ドット)の2倍であり、文字補正用係数が2.0である。そこで、文字補正部311cは、印刷対象画像データに対応する印刷対象画像に含まれる文字画像について、文字補正用係数2.0に基づいて、当該文字画像の文字ラインの幅が2.0倍になるように、印刷対象画像データを補正する。このようにして補正した印刷対象画像データに基づいて非基準紙に画像を印刷した場合、非基準紙上に文字画像を印刷する場合であっても、基準紙に印刷した場合と略同一の文字ライン幅で文字画像を印刷することができる。つまり、図13(a)に示す例においては、文字補正用係数による文字補正を行わずに非基準紙に文字画像を印刷した場合、当該文字画像の文字ライン幅は25ドットになるところ、文字補正用係数による文字補正を行ってから非基準紙に文字画像を印刷すると、基準紙に文字画像を印刷する場合と同様に当該文字画像の文字ライン幅を50ドットとすることができる。
なお、図13(b)に示す例においては、基準紙に印刷されているテスト用画像の「正」の文字ラインの幅は、非基準紙に印刷されているテスト用画像の「正」の文字ラインの幅の0.5倍であり、文字補正用係数が0.5である。したがって、文字補正部311cは、印刷対象画像データに対応する印刷対象画像に含まれる文字画像について、文字補正用係数0.5に基づいて、当該文字画像の文字ラインの幅が0.5倍になるように、印刷対象画像データを補正する。
また、以上示した実施形態によれば、文字補正用係数として、非基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる文字画像の文字ラインの幅と、基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる文字画像の文字ラインの幅との割合(比率)について説明したが、割合や比率に限定されるものではなく、差分等であってもよい。つまり、非基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる文字画像の文字ラインの幅と、基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる文字画像の文字ラインの幅との相違度を示す情報であればよい。
なお、以上示した実施の形態の画像処理装置では、階調補正部311bによる階調補正処理および文字補正部311cによる文字補正処理のいずれの処理も実現できる構成であるが、いずれか一方の処理のみを実現する構成であってもよい。
また、階調補正部311bによる階調補正処理のみを実現する構成の場合、基準紙および非基準紙上に印刷されている試験用画像には、所定間隔毎の各階調値に応じて印刷されたベタ画像のみが含まれていればよく、文字補正部311cによる文字補正処理のみを実現する構成の場合、上記試験用画像には、文字画像のみが含まれてればよい。つまり、試験用画像は、図4〜図6に示すものに限定されるものではなく、補正処理の内容に応じて適宜変更することが可能である。
また、補正部311が実現する補正処理としては、階調補正部311bによる濃度補正処理および文字補正部311cによる文字補正処理等に限定されるものではなく、その他の補正処理を行ってもよい。例えば、本実施形態にて説明した基準紙データおよび非基準紙データに基づいて、特開平10−200770に開示されている3次元LUTを使用した色補正処理を行ってもよい。
なお、上記各実施形態のスキャナドライバ301、補正用データ算出部304・310、判定部303、補正部305・311、印刷画像ファイル作成部306は、CPUなどの演算手段が、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶手段に記憶されたプログラムを実行し、キーボードなどの入力手段、ディスプレイなどの出力手段、あるいは、インターフェイス回路などの通信手段を制御することにより実現することができる。したがって、これらの手段を有するコンピュータが、上記プログラムを記録した記録媒体を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、本実施形態の監視装置の各種機能および各種処理を実現することができる。また、上記プログラムをリムーバブルな記録媒体に記録することにより、任意のコンピュータ上で上記の各種機能および各種処理を実現することができる。
この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理を行うために図示しないメモリ、例えばROMのようなものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することにより読み取り可能なプログラムメディアであっても良い。
また、何れの場合でも、格納されているプログラムは、マイクロプロセッサがアクセスして実行される構成であることが好ましい。さらに、プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータのプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であることが好ましい。なお、このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
また、上記プログラムメディアとしては、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD/MO/MD/DVD等のディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する記録媒体等がある。
また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する記録媒体であることが好ましい。
さらに、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであることが好ましい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、上述した各実施形態において開示された各技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の画像処理装置、画像処理装置の制御方法、画像処理装置の制御プログラム、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、MFP、複写機、レーザプリンタ、インクジェットプリンタ等に好適であるが、これに限定されず、写真焼付装置、ファクシミリ装置等にも適用でき、データに応じて用紙に画像を出力する装置全般に適用可能である。
200 スキャナ
300・300a 画像処理装置
301 スキャナドライバ(書き込み手段)
301a 基準紙用書込部(書き込み手段)
301b 非基準紙用書込部(書き込み手段)
301c 印刷画像用書込部(書き込み手段)
302 画像メモリ(第一メモリ)
302a 基準紙用メモリ(第一メモリ)
302b 非基準紙用メモリ(第一メモリ)
302c 印刷画像用メモリ
303 判定部(比較手段)
304 補正用データ算出部(補正用データ算出手段)
305 補正部(補正手段)
306 印刷画像ファイル作成部(印刷画像ファイル作成手段)
307 警告部(警告手段)
308 補正用メモリ
308a 階調補正用メモリ
308b 文字補正用メモリ
309 試験画像メモリ(第二メモリ)
310 補正用データ算出部
310a 領域分離処理部(領域分離処理手段)
310b 階調補正用関数算出部(階調補正用データ算出手段)
310c 文字補正用係数算出部(文字補正用データ算出手段)
311 補正部(補正手段)
311a 領域分離処理部(領域分離処理手段)
311b 階調補正部
311c 文字補正部
400 プリンタ(印刷装置)
500 表示部
300・300a 画像処理装置
301 スキャナドライバ(書き込み手段)
301a 基準紙用書込部(書き込み手段)
301b 非基準紙用書込部(書き込み手段)
301c 印刷画像用書込部(書き込み手段)
302 画像メモリ(第一メモリ)
302a 基準紙用メモリ(第一メモリ)
302b 非基準紙用メモリ(第一メモリ)
302c 印刷画像用メモリ
303 判定部(比較手段)
304 補正用データ算出部(補正用データ算出手段)
305 補正部(補正手段)
306 印刷画像ファイル作成部(印刷画像ファイル作成手段)
307 警告部(警告手段)
308 補正用メモリ
308a 階調補正用メモリ
308b 文字補正用メモリ
309 試験画像メモリ(第二メモリ)
310 補正用データ算出部
310a 領域分離処理部(領域分離処理手段)
310b 階調補正用関数算出部(階調補正用データ算出手段)
310c 文字補正用係数算出部(文字補正用データ算出手段)
311 補正部(補正手段)
311a 領域分離処理部(領域分離処理手段)
311b 階調補正部
311c 文字補正部
400 プリンタ(印刷装置)
500 表示部
Claims (11)
- 用紙に印刷するための画像データを補正する画像処理装置であって、
データの書き換え可能な第一メモリと、
上記画像処理装置において基準とされる基準紙に印刷されている試験用画像をスキャナにて読み取ることによって得られる第一読取データと、上記基準紙とは異なる性質の非基準紙に印刷されている該試験用画像を該スキャナにて読み取ることによって得られる第二読取データとを上記第一メモリに書き込む書き込み手段と、
上記第一メモリに書き込まれた第一および第二読取データに基づいて、非基準紙に印刷する画像に対応する印刷対象画像データを補正する補正手段と、
を含むことを特徴とする画像処理装置。 - 上記試験用画像を用紙に印刷するための試験用画像データを記憶する第二メモリと、
上記試験用画像データに基づく印刷画像ファイルを作成し、この印刷画像ファイルを印刷装置に送信する印刷画像ファイル作成手段と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 上記第一および第二読取データに基づき、上記基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる所定画像の大きさと、上記非基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる上記所定画像の大きさとを比較する比較手段と、
上記比較結果に応じて、オペレータに対して警告を行う警告手段と、
を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 上記第一および第二読取データに基づいて、基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる所定画像の大きさと、非基準紙に印刷されている試験用画像に含まれる上記所定画像の大きさとを検出し、上記各々の大きさの相違度を示した情報を文字補正用データとして算出する文字補正用データ算出手段が含まれ、
上記補正手段は、上記文字補正用データに基づき、上記印刷対象画像データに対応する画像に含まれる文字画像の文字ライン幅を変更するように、該印刷対象画像データを補正することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 上記第一および第二読取データ、印刷対象画像データの各々に対して領域分離処理を行う領域分離処理手段を含み、
文字補正用データ算出手段は、
第一および第二読取データに対する上記領域分離処理の結果に基づいて、第一および第二読取データに対応する試験用画像に含まれる文字画像領域を検出し、
上記補正手段は、
上記印刷対象画像データに対する上記領域分離処理の結果に基づいて、上記印刷対象画像データに対応する画像に含まれる文字画像領域を検出することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。 - 上記第一読み取りデータと上記第二読み取りデータとに基づいて階調補正用データを出力する階調補正用データ算出手段を含み、
上記補正手段は、上記階調補正用データに基づいて、上記印刷対象画像データにおける階調値を補正することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 上記第一および第二読取データ、印刷対象画像データの各々に対して領域分離処理を行う領域分離処理手段を含み、
上記階調補正用データ算出手段は、
上記第一および第二読取データに対する上記領域分離処理の結果に基づいて、第一および第二読取データに対応する試験用画像に含まれる非文字画像領域を検出し、この非文字画像領域に対応する第一および第二読取データに基づいて上記階調補正用データを算出し
上記補正手段は、
上記印刷対象画像データに対する上記領域分離処理の結果に基づいて、上記印刷対象画像データに対応する画像における非文字画像領域を検出し、この非文字画像領域に対応する印刷対象画像データの階調値を補正することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。 - 上記第一および第二読取データに基づいて、基準紙に印刷されている試験用画像と非基準紙に印刷されている試験用画像との相違度を示したデータを補正用データとして算出する補正用データ算出手段が含まれ、
上記補正手段は、上記補正用データに基づいて、上記印刷対象画像データを補正することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 用紙に印刷するための画像データを補正する画像処理装置の制御方法であって、
上記画像処理装置が実行する手順として、
該画像処理装置において基準とされる基準紙に印刷されている試験用画像をスキャナにて読み取ることによって得られる第一読取データと、上記基準紙とは異なる性質の非基準紙に印刷されている該試験用画像を該スキャナにて読み取ることによって得られる第二読取データとを、データの書き換え可能な第一メモリに書き込むステップと、
上記第一メモリに書き込まれた第一および第二読取データに基づいて、非基準紙に印刷する画像に対応する印刷対象画像データを補正するステップと、
を含むことを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 画像処理装置の制御プログラムであって、コンピュータを請求項1ないし8のいずれか1項に記載の各手段として機能させる画像処理装置の制御プログラム。
- 請求項10に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005035128A JP2006222804A (ja) | 2005-02-10 | 2005-02-10 | 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、画像処理装置の制御プログラム、および、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005035128A JP2006222804A (ja) | 2005-02-10 | 2005-02-10 | 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、画像処理装置の制御プログラム、および、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006222804A true JP2006222804A (ja) | 2006-08-24 |
Family
ID=36984800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005035128A Pending JP2006222804A (ja) | 2005-02-10 | 2005-02-10 | 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、画像処理装置の制御プログラム、および、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006222804A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010024464A1 (ja) | 2008-08-28 | 2010-03-04 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
-
2005
- 2005-02-10 JP JP2005035128A patent/JP2006222804A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010024464A1 (ja) | 2008-08-28 | 2010-03-04 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
US8432579B2 (en) | 2008-08-28 | 2013-04-30 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
US8797615B2 (en) | 2008-08-28 | 2014-08-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8422070B2 (en) | Image processing apparatus, method, and computer readable storage medium for toner reduction based on image data type and area size | |
JP4881902B2 (ja) | 画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム | |
JP2010286620A5 (ja) | 画像形成装置、及び画像形成装置の制御方法 | |
EP1970771A2 (en) | Image forming apparatus | |
JP5412038B2 (ja) | 画像形成装置および画像情報保存方法 | |
JP2006222804A (ja) | 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、画像処理装置の制御プログラム、および、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP2009010744A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2009004925A (ja) | 画像処理装置及び画像処理装置の制御方法 | |
JP2006254404A (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP7010016B2 (ja) | コード変換装置、出力物の生産方法およびコード変換プログラム | |
US8675246B2 (en) | Image processing device and program | |
JP2006210981A (ja) | 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを記録した記録媒体 | |
JP2007196567A (ja) | 画像形成方法および画像形成装置 | |
JP3176685B2 (ja) | 複写装置 | |
JP2000247001A (ja) | 画像処理方法および画像処理装置 | |
JP4174389B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US10958808B2 (en) | Image forming apparatus controlling color reproduction range and tone reproducibility | |
JP2006166097A (ja) | 階調補正方法およびプリントシステム | |
JP2004295199A (ja) | 検版装置、印刷システム、レイアウトデータの検版方法、およびプログラム | |
JP2008061021A (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記憶媒体 | |
JP2005157841A (ja) | 情報処理装置、画質調整方法、プログラムおよび記録媒体 | |
JP4417870B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP2007124287A (ja) | 画像調整方法、画像調整装置および画像調整プログラム | |
JP2006303645A (ja) | 画像処理装置 | |
JP2009260454A (ja) | 画像処理装置、画像形成装置及び画像処理プログラム |