JP2006220345A - 空調システム及び制御方法 - Google Patents

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Satoru Hashimoto
哲 橋本
Tetsuo Iwata
哲郎 岩田
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Abstract

【課題】 消費エネルギーを十分に低減することができる空調システム及び制御方法を提供する。
【解決手段】 空調システム1は、1以上の室外機61a,・・・と複数の室内機62a,・・・とを有する空調システムであって、第1決定部25と制御部22とを備える。複数の室内機62a,・・・は、同一の部屋RM1,・・・に配備される。第1決定部25は、室外供給熱量とそれぞれの第2仕様情報とに基づいて、部屋RM1,・・・における室内機62a,・・・の稼働台数を決定する。室外供給熱量は、室外機61a,・・・が部屋RM1,・・・へ供給する熱量である。第2仕様情報は、各室内機62a,・・・の仕様に関する情報である。制御部22は、第1決定部25が決定した稼働台数に基づいて、部屋RM1,・・・における室内機62a,・・・の稼働台数を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空調システム及び制御方法に関する。
従来から、1以上の室外機と、同一の対象空間に配備される複数の室内機と、を有する空調システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特公平5−2890(第1−5頁、第1−5図)
しかし、従来の技術では、対象空間における室内機のエネルギーが必要以上に消費されることがある。例えば、要求される空調負荷が低いときに、室内機のファンは稼働したままだが室外機から室内機への冷媒の供給が遮断されることがある(サーモオフ状態)。このとき、室内機のファンは稼働したままなので、室内機において必要以上のエネルギーが消費されることがある。特に、対象空間に配備される室内機の台数が多い場合に、対象空間全体として多くのエネルギーが必要以上に消費されることがある。すなわち、従来の技術では、消費エネルギーを十分に低減できないおそれがある。
本発明の課題は、消費エネルギーを十分に低減することができる空調システム及び制御方法を提供することにある。
第1発明に係る空調システムは、1以上の室外機と複数の室内機とを有する空調システムであって、第1決定部と、制御部とを備える。複数の室内機は、同一の対象空間に配備される。第1決定部は、室外供給熱量とそれぞれの第2仕様情報とに基づいて、対象空間における室内機の稼働台数を決定する。室外供給熱量は、室外機が対象空間へ供給する熱量である。第2仕様情報は、各室内機の仕様に関する情報である。制御部は、第1決定部が決定した稼働台数に基づいて、対象空間における室内機の稼働台数を制御する。
この空調システムでは、第1決定部は、室外供給熱量とそれぞれの第2仕様情報とに基づいて、対象空間における室内機の稼働台数を決定する。制御部は、稼働台数の情報を受け取ることができる。制御部は、第1決定部が決定した稼働台数に基づいて、対象空間における室内機の稼働台数を制御する。
このように、室外供給熱量と第2仕様情報とに基づいて室内機の稼働台数が決定され、その稼働台数に基づいて対象空間における室内機の稼働台数を制御部が制御するので、室外供給熱量に対して室内機の稼働台数を必要最低限なものとすることができる。このため、消費エネルギーを十分に低減することができる。
第2発明に係る空調システムは、第1発明の空調システムであって、第1記憶部と、第1演算部と、第2記憶部とをさらに備える。第1記憶部は、第1仕様情報を記憶している。第1仕様情報は、1以上の室外機の仕様に関する情報である。第1演算部は、各室内機の運転状態と第1仕様情報とに基づいて、室外供給熱量を演算する。第2記憶部は、各第2仕様情報を記憶している。
この空調システムでは、第1記憶部は、第1仕様情報を記憶している。第1演算部は、各室内機の運転状態の情報と第1仕様情報とを受け取ることができる。第1演算部は、各室内機の運転状態と第1仕様情報とに基づいて、室外供給熱量を演算する。第2記憶部は、第2仕様情報を記憶している。第1決定部は、室外供給熱量の情報と各第2仕様情報とを受け取ることできる。第1決定部は、室外供給熱量と各第2仕様情報とに基づいて、対象空間における室内機の稼働台数を決定する。制御部は、室内機の稼働台数の情報を受け取ることができる。制御部は、第1決定部が決定した稼働台数に基づいて、対象空間における室内機の稼働台数を制御する。
このように、室外供給熱量と第2仕様情報とに基づいて室内機の稼働台数が決定され、その稼働台数に基づいて対象空間における室内機の稼働台数を制御部が制御するので、室外供給熱量に対して室内機の稼働台数を必要最低限なものとすることができる。このため、消費エネルギーを十分に低減することができる。
第3発明に係る空調システムは、第2発明の空調システムであって、室内機の運転状態は、1以上の室外機の消費電力量を室内機に割り当てた値、1以上の室外機の運転能力を室内機に割り当てた値、1以上の室外機の圧縮機の運転周波数を室内機に割り当てた値、及び室内機の空調負荷の少なくとも1つである。
この空調システムでは、室内機の運転状態は、1以上の室外機の消費電力量を室内機に割り当てた値、1以上の室外機の運転能力を室内機に割り当てた値、1以上の室外機の圧縮機の運転周波数を室内機に割り当てた値、及び室内機の空調負荷の少なくとも1つである。
このように、室内機の運転状態を詳細な情報とすることができるので、対象空間における室内機の稼働台数を詳細に制御することができる。
第4発明に係る空調システムは、第2発明又は第3発明の空調システムであって、第1決定部は、第1期間ごとに、対象空間における室内機の稼働台数を決定する。
この空調システムでは、第1決定部は、第1期間が経過したことに基づいた情報を受け取ることができる。第1決定部は、第1期間ごとに、対象空間における室内機の稼働台数を決定する。
このように、第1期間ごとに対象空間における室内機の稼働台数を第1決定部が決定するので、室内機の運転状態が変化した場合でも、必要以上の台数の室内機が稼働されることを低減することができる。
第5発明に係る空調システムは、第1発明から第4発明のいずれかの空調システムであって、第2仕様情報は、定格容量に関する情報を含む。第1決定部は、対象空間において稼働する室内機について定格容量を合計した値が室外供給熱量に1より大きい係数をかけた値以上になるように、対象空間における室内機の稼働台数を決定する。
この空調システムでは、第2仕様情報は、定格容量に関する情報を含む。第1決定部は、対象空間において稼働する室内機について定格容量を合計した値が室外供給熱量に1より大きい係数をかけた値以上になるように、対象空間における室内機の稼働台数を決定する。
このように、対象空間において稼働する室内機について定格容量を合計した値が室外供給熱量に1より大きい係数をかけた値以上になるように、室内機の稼働台数を第1決定部が決定するので、室外供給熱量に対して室内機の稼働台数を必要最低限なものとすることができる。
第6発明に係る空調システムは、第1発明から第5発明のいずれかの空調システムであって、第1決定部は、室内機の優先順位を考慮して、対象空間において停止する室内機を決定する。
この空調システムでは、第1決定部は、室内機の優先順位に関する情報を受け取ることができる。第1決定部は、室内機の優先順位を考慮して、対象空間において停止する室内機を決定する。
このように、室内機の優先順位を考慮して、停止する室内機を第1決定部が決定するので、室内機の用途や設置位置を考慮して室内機を停止することができる。あるいは、第2仕様情報が室内機ごとに異なる場合でも、停止する室内機を第1決定部が決定することができる。
第7発明に係る空調システムは、第2発明から第6発明のいずれかの空調システムであって、第2決定部をさらに備える。第2決定部は、各室内機の運転状態と稼働台数の実績とに基づいて、対象空間における室内機の稼働台数を決定する。
この空調システムでは、第2決定部は、各室内機の運転状態の情報と稼働台数の実績とを受け取ることができる。第2決定部は、各室内機の運転状態と稼働台数の実績とに基づいて、対象空間における室内機の稼働台数を決定する。
このように、室内機の運転状態と稼働台数の実績とに基づいて対象空間における室内機の稼働台数を第2決定部が決定するので、室内機の稼働台数を容易に決定することができる。
第8発明に係る空調システムは、第2発明から第7発明のいずれかの空調システムであって、要望入力部と第2演算部とをさらに備える。要望入力部は、対象空間の空調環境に関する要望を受ける。第2演算部は、少なくとも要望に基づいて、各室内機の運転状態を演算する。
この空調システムでは、要望入力部は、対象空間の空調環境に関する要望を受ける。第2演算部は、要望の情報を受け取ることができる。第2演算部は、少なくとも要望に基づいて、各室内機の運転状態を演算する。
このように、少なくとも要望に基づいて第2演算部が各室内機の運転状態を演算するので、要望に適した空調環境を提供することができる。このため、快適性を維持することができる。
第9発明に係る空調システムは、第8発明の空調システムであって、第2演算部は、要望と気象情報とに基づいて、各室内機の運転状態を演算する。
この空調システムでは、第2演算部は、要望の情報と気象情報とを受け取ることができる。第2演算部は、要望と気象情報とに基づいて、各室内機の運転状態を演算する。
このように、要望と気象情報とに基づいて各室内機の運転状態を演算するので、気象により各室内機の運転状態が変化する場合でも、要望に適した空調環境を提供することができる。
第10発明に係る空調システムは、第2発明から第9発明のいずれかの空調システムであって、表示部をさらに備える。表示部は、対象空間において稼働する室内機について室内機の運転状態を合計した値と稼働台数との相関関係を表示する。
この空調システムでは、表示部は、室内機の運転状態の情報と稼働台数の情報とを受け取ることができる。表示部は、対象空間において稼働する室内機について室内機の運転状態を合計した値と稼働台数との相関関係を表示する。
このように、対象空間において稼働する室内機について室内機の運転状態を合計した値と稼働台数との相関関係を表示部が表示するので、必要以上の台数の室内機が稼働されることが低減できていることを確認することができる。
第11発明に係る空調システムは、第2発明から第10発明のいずれかの空調システムであって、室内機は、熱交換部と送風部と開閉部とを有する。熱交換部は、対象空間の空気と熱交換する。送風部は、熱交換部が熱交換した空調空気を対象空間へ送り出す。開閉部は、室外機から熱交換部への冷媒の供給を遮断することが可能である。制御部は、第1状態と第2状態と第3状態とのいずれかに各室内機を切り替える。第1状態では、送風部が稼働しており、開閉部が開状態である。第2状態では、送風部が稼働しており、開閉部が閉状態である。第3状態では、送風部が停止しており、開閉部が閉状態である。稼働台数は、第1状態及び第2状態のいずれかである室内機の台数である。
この空調システムでは、制御部は、第1決定部が決定した稼働台数に基づいて、対象空間における室内機の稼働台数を制御する。ここで、稼働台数は、第1状態及び第2状態のいずれかである台数である。制御部は、第1状態と第2状態と第3状態とのいずれかに各室内機を切り替える。
このように、第1決定部が決定した稼働台数に基づいて、対象空間において第1状態及び第2状態のいずれかとなる室内機の台数を制御部が切り替えるので、必要以上の台数の室内機において送風部が稼働されることを低減することができる。このため、消費エネルギーを十分に低減することができる。
第12発明に係る制御方法は、空調装置の制御方法であって、第1ステップと第2ステップと第3ステップと第4ステップと第5ステップと備える。空調装置は、1以上の室外機と複数の室内機とを有する。複数の室内機は、同一の対象空間に配備される。第1ステップでは、第1仕様情報が記憶される。第1仕様情報は、1以上の室外機の仕様に関する情報である。第2ステップでは、各室内機の運転状態と第1仕様情報とに基づいて、室外供給熱量が演算される。室外供給熱量は、室外機が対象空間へ供給する熱量である。第3ステップでは、第2仕様情報が記憶される。第2仕様情報は、各室内機の仕様に関する情報である。第4ステップでは、室外供給熱量と各第2仕様情報とに基づいて、対象空間における室内機の稼働台数が決定される。第5ステップでは、第4ステップで決定された稼働台数に基づいて、対象空間における室内機の稼働台数が制御される。
この制御方法では、第1ステップにおいて、第1仕様情報が記憶される。第2ステップにおいて、各室内機の運転状態の情報と第1仕様情報とが受け取られ得る。第2ステップにおいて、各室内機の運転状態と第1仕様情報とに基づいて、室外供給熱量が演算される。第3ステップにおいて、第2仕様情報が記憶される。第4ステップにおいて、室外供給熱量の情報と各第2仕様情報とが受け取られ得る。第4ステップにおいて、室外供給熱量と各第2仕様情報とに基づいて、対象空間における室内機の稼働台数が決定される。第5ステップにおいて、室内機の稼働台数の情報が受け取られ得る。第5ステップにおいて、第4ステップで決定された稼働台数の情報に基づいて、対象空間における室内機の稼働台数が制御される。
このように、室外供給熱量と第2仕様情報とに基づいて室内機の稼働台数が決定され、その稼働台数に基づいて対象空間における室内機の稼働台数が制御されるので、室外供給熱量に対して室内機の稼働台数を必要最低限なものとすることができる。このため、消費エネルギーを十分に低減することができる。
第1発明に係る空調システムでは、室外供給熱量と第2仕様情報とに基づいて室内機の稼働台数が決定され、その稼働台数に基づいて対象空間における室内機の稼働台数を制御部が制御するので、室外供給熱量に対して室内機の稼働台数を必要最低限なものとすることができる。このため、消費エネルギーを十分に低減することができる。
第2発明に係る空調システムでは、室外供給熱量と第2仕様情報とに基づいて室内機の稼働台数が決定され、その稼働台数に基づいて対象空間における室内機の稼働台数を制御部が制御するので、室外供給熱量に対して室内機の稼働台数を必要最低限なものとすることができる。このため、消費エネルギーを十分に低減することができる。
第3発明に係る空調システムでは、室内機の運転状態を詳細な情報とすることができるので、対象空間における室内機の稼働台数を詳細に制御することができる。
第4発明に係る空調システムでは、第1期間ごとに対象空間における室内機の稼働台数を第1決定部が決定するので、室内機の運転状態が変化した場合でも、必要以上の台数の室内機が稼働されることを低減することができる。
第5発明に係る空調システムでは、対象空間において稼働する室内機について定格容量を合計した値が室外供給熱量に1より大きい係数をかけた値以上になるように、室内機の稼働台数を第1決定部が決定するので、室外供給熱量に対して室内機の稼働台数を必要最低限なものとすることができる。
第6発明に係る空調システムでは、室内機の優先順位を考慮して、停止する室内機を第1決定部が決定するので、室内機の用途や設置位置を考慮して室内機を停止することができる。あるいは、第2仕様情報が室内機ごとに異なる場合でも、停止する室内機を第1決定部が決定することができる。
第7発明に係る空調システムでは、室内機の運転状態と稼働台数の実績とに基づいて対象空間における室内機の稼働台数を第2決定部が決定するので、室内機の稼働台数を容易に決定することができる。
第8発明に係る空調システムでは、少なくとも要望に基づいて第2演算部が各室内機の運転状態を演算するので、要望に適した空調環境を提供することができる。このため、快適性を維持することができる。
第9発明に係る空調システムでは、要望と気象情報とに基づいて各室内機の運転状態を演算するので、気象により各室内機の運転状態が変化する場合でも、要望に適した空調環境を提供することができる。
第10発明に係る空調システムでは、対象空間において稼働する室内機について室内機の運転状態を合計した値と稼働台数との相関関係を表示部が表示するので、必要以上の台数の室内機が稼働されることが低減できていることを確認することができる。
第11発明に係る空調システムでは、第1決定部が決定した稼働台数に基づいて、対象空間において第1状態及び第2状態のいずれかとなる室内機の台数を制御部が切り替えるので、必要以上の台数の室内機において送風部が稼働されることを低減することができる。このため、消費エネルギーを十分に低減することができる。
第12発明に係る制御方法では、室外供給熱量と第2仕様情報とに基づいて室内機の稼働台数が決定され、その稼働台数に基づいて対象空間における室内機の稼働台数が制御されるので、室外供給熱量に対して室内機の稼働台数を必要最低限なものとすることができる。このため、消費エネルギーを十分に低減することができる。
<実施形態>
図1に、本発明の実施形態にかかる空調システム1の構成図を示す。また、本発明の実施形態にかかる空調システム1の構成要素の構成図を図2,図3に示す。
(空調システムの概略構成)
空調システム1は、主として管理装置20、空調設備群60(60a,60b,・・・)、第1ネットワーク10、第2ネットワーク50及び電力供給設備群70(71,72,73)を備える。
管理装置20と電力供給設備群70(71,72,73)とは第1ネットワーク10で接続されている。管理装置20と空調設備群60(60a,60b,・・・)とは第2ネットワーク50で接続されている。
(空調機群の構成及び動作)
空調設備群60(60a,60b,・・・)は、主として室内機群(62a,63a,64a,・・・,62b,63b,64b,・・・)と室外機群61(61a,61b,・・・)とリモコン群(35a,35b,・・・)とを備える。
室内機群(62a,63a,64a,・・・,62b,63b,64b,・・・)と室外機群61(61a,61b,・・・)とリモコン群(35a,35b,・・・)とは、第2ネットワーク50で互いに接続されている。空調設備60aの室内機群(62a,63a,64a,・・・)は部屋RM1に配備されている。空調設備60bの室内機群(62b,63b,64b,・・・)は部屋RM2に配備されている。・・・
リモコン群(35a,35b,・・・)には、部屋RM1,RM2,・・・の空調環境に関する要望の情報が入力される。ここで、空調環境に関する要望の情報は、運転モード・設定温度などの情報である。要望の情報は、第2ネットワーク50経由で管理装置20へ送信される。
室内機群(62a,63a,64a,・・・,62b,63b,64b,・・・)は、運転及び停止状態値・吸い込み温度の情報を収集し、第2ネットワーク50経由で管理装置20へ送信する。室外機群61(61a,61b,・・・)は、主として電流計群40(40a,40b,・・・)と電動式圧縮機群41(41a,41b,・・・)とを備える。各室外機61a,61b,・・・は、電動式圧縮機41a,41b,・・・など使用した使用電力量を電流計40a,40b,・・・で検出する。室外機61a,61b,・・・の使用電力量の情報は、第2ネットワーク50経由で室外機61a,61b,・・・から管理装置20へ送信される。
(冷媒回路の構成及び動作)
室内機62aは、図3に示すように、主として、室内熱交換器62aa、ファン62ab及び膨張弁62acを備える。室外機61aは、主として、圧縮機61aa,四路切替弁61ab,室外熱交換器61ac,ファン61ad及び膨張弁61aeを備える。
冷房運転(四路切替弁61abが実線の状態)では、圧縮機61aaで圧縮された冷媒が室外熱交換器61acで凝縮され膨張弁61aeで減圧される。
膨張弁62acが開状態(室内機62aが通常稼働状態)である場合、膨張弁61aeで減圧された冷媒は、室内熱交換器62aaで蒸発し部屋RM1の空気から熱を奪う。そして、熱を奪われた空調空気は、ファン62abの稼働により部屋RM1へ送り出される。これにより、部屋RM1の空気が冷房される。
一方、膨張弁62acが閉状態である場合、膨張弁61aeで減圧された冷媒は、室内熱交換器62aaへ供給されず、部屋RM1の空気と熱交換が行われない。すなわち、膨張弁62acは、室外機61aから室内機62aへの冷媒の供給を遮断している。このとき、室内機62aがサーモオフ状態であればファン62abは稼働したままであり、室内機62aが完全停止状態であればファン62abは停止している。
暖房運転(四路切替弁61abが破線の状態)では、圧縮機61aaで圧縮された冷媒が室内機62aへと向かう。
膨張弁62acが開状態(室内機62aが通常稼働状態)である場合、圧縮機61aaで圧縮された冷媒は、室内熱交換器62aaで凝縮され部屋RM1の空気へ熱を与える。そして、熱を与えられた空調空気は、ファン62abの稼働により部屋RM1へ送り出される。これにより、部屋RM1の空気が暖房される。さらに、室内熱交換器62aaで凝縮された冷媒は、膨張弁62ac及び膨張弁61aeで減圧され室外熱交換器61acで蒸発する。
一方、膨張弁62acが閉状態である場合、圧縮機61aaで圧縮された冷媒は、室内熱交換器62aaへ供給されず、部屋RM1の空気と熱交換が行われない。すなわち、膨張弁62acは、室外機61aから室内機62aへの冷媒の供給を遮断している。このとき、室内機62aがサーモオフ状態であればファン62abは稼働したままであり、室内機62aが完全停止状態であればファン62abは停止している。
以上より、室内機62aは、通常稼働状態とサーモオフ状態と完全停止状態との3つの状態を取ることが分かる。すなわち、室内機62aの通常稼働状態では、ファン62abが稼働し、膨張弁62acが開状態である。室内機62aのサーモオフ状態では、ファン62abが稼働し、膨張弁62acが閉状態である。室内機62aの完全停止状態では、ファン62abが停止し、膨張弁62acが閉状態である。
なお、他の室内機63a,・・・についても、室内機62aと同様である。他の室外機61b,・・・についても、室外機61aと同様である。
(管理装置の構成及び動作)
管理装置20は、図2に示すように、主として、第1送受信部21,制御部22,第1演算部23,第2演算部24,第1決定部25,第1記憶部26,第2記憶部27,第2送受信部28及び入力部29を備える。
((初期動作))
入力部29には、第1仕様情報が入力される。ここで、第1仕様情報は、室外機61aの仕様に関する情報であり、室外機61aの定格容量の情報及び室外機61aの定格消費電力の情報などである。第1記憶部26は、第1仕様情報を制御部22経由で入力部29から受け取る。第1記憶部26は、第1仕様情報を記憶する。
入力部29には、第2仕様情報が入力される。ここで、第2仕様情報は、各室内機62a,63a,64a,・・・の仕様に関する情報であり、各室内機62a,・・・の定格容量の情報などである。第2記憶部27は、第2仕様情報を制御部22経由で入力部29から受け取る。第2記憶部27は、第2仕様情報を記憶する。
((通常動作))
第1送受信部21は、部屋RM1の空調環境に関する要望の情報を第2ネットワーク50経由でリモコン35aから受信する。制御部22は、要望の情報を第1送受信部21から受け取り第2演算部24へ渡す。第1送受信部21は、室外機61a,61b,・・・の使用電力量の情報を第2ネットワーク50経由で室外機61a,61b,・・・から受信する。制御部22は、室外機61a,61b,・・・の使用電力量の情報を第1送受信部21から受け取り第2演算部24へ渡す。第2送受信部28は、空調設備群60(60a,・・・)の総消費電力量の情報を第1ネットワーク10経由で電力量計72から受信する。制御部22は、空調設備群60(60a,・・・)の総消費電力量の情報を第2送受信部28から受け取り第2演算部24へ渡す。第2演算部24は、室外機61a,61b,・・・の使用電力量と空調設備群60(60a,・・・)の総消費電力量と要望とに基づいて、各室内機62a,・・・の運転状態を演算する。ここで、室内機62a,・・・の運転状態は、室外機61aの消費電力量を室内機62a,・・・に割り当てた値、すなわち室内機62a,・・・の電力量按分値である。
第1演算部23は、各室内機62a,・・・の運転状態の情報を制御部22経由で第2演算部24から受け取る。第1演算部23は、第1仕様情報を制御部22経由で第1記憶部26から受け取る。第1演算部23は、各室内機62a,・・・の運転状態と第1仕様情報とに基づいて、室外供給熱量を演算する。ここで、室外供給熱量は、室外機61aが部屋RM1へ供給する熱量である。
第1決定部25は、室外供給熱量の情報を制御部22経由で第1演算部23から受け取る。第1決定部25は、各第2仕様情報を制御部22経由で第2記憶部27から受け取る。第1決定部25は、室外供給熱量と各第2仕様情報とに基づいて、部屋RM1における室内機62a,・・・の稼働台数を決定する。ここで、稼働台数は、通常稼働状態及びサーモオフ状態のいずれかである室内機62a,・・・の台数である。第1決定部25は、部屋RM1において稼働する室内機62a,・・・について定格容量を合計した値が室外供給熱量に1より大きい係数をかけた値以上になるように、部屋RM1における室内機62a,・・・の稼働台数を決定する。
制御部22は、各室内機62a,・・・の運転状態に基づいた情報、すなわち室内機62a,・・・の稼働台数の情報を第1決定部25から受け取る。制御部22は、第1決定部25が決定した稼働台数の情報に基づいて、部屋RM1における室内機62a,・・・の稼働台数を制御する。すなわち、制御部22は、各室内機62a,・・・の運転状態に基づいて、通常稼働状態とサーモオフ状態と完全停止状態とのいずれかに各室内機62a,・・・を切り替える。
制御部22は、第1期間(例えば、1時間)が経過した旨の情報をタイマ(図示せず)から受け取る。そして、上記の通常動作が再び行われる。これにより、通常動作は、第1期間ごとに繰り返される。
なお、管理装置20が部屋RM1の室内機62a,・・・を管理する場合の動作を説明したが、他の部屋RM2,・・・を管理する場合の動作も同様である。
(電力供給設備群の構成及び動作)
電力供給設備群70(71,72,73)は、主として電源71と電力量計72と電力供給線群73(73a,73b,・・・)とを備える。
電源71は、電力量計72と電力供給線群73(73a,73b,・・・)とを経由して、空調設備群60(60a,60b,・・・)の室外機群61(61a,61b,・・・)へ電力を供給する。電力量計72は、空調設備群60(60a,60b,・・・)の総消費電力量を計測する。電力量計72は、空調設備群60(60a,60b,・・・)の総消費電力量の情報を、第1ネットワーク10経由で管理装置20へ送信する。
(空調システムが空調設備群を制御する処理の流れ)
空調システム1が空調設備群60(60a,60b,・・・)を制御する処理の流れを、図4に示すフローチャートを用いて説明する。なお、空調システム1が空調設備60aを制御する場合について説明するが、空調システム1が他の空調設備60b,・・・を制御する場合についても同様である。
ステップS1では、第1仕様情報が記憶される。すなわち、管理装置20の入力部29には、第1仕様情報が入力される。ここで、第1仕様情報は、室外機61aの仕様に関する情報であり、室外機61aの定格容量の情報及び室外機61aの定格消費電力の情報などである。第1記憶部26は、第1仕様情報を制御部22経由で入力部29から受け取る。第1記憶部26は、第1仕様情報を記憶する。
ステップS2では、第2仕様情報が記憶される。すなわち、管理装置20の入力部29には、第2仕様情報が入力される。ここで、第2仕様情報は、各室内機62a,・・・の仕様に関する情報であり、各室内機62a,・・・の定格容量の情報などである。第2記憶部27は、第2仕様情報を制御部22経由で入力部29から受け取る。第2記憶部27は、第2仕様情報を記憶する。
ステップS3では、要望があるか否かが判断される。要望があると判断される場合にステップS4へ進められ、要望がないと判断される場合にステップS5へ進められる。
ステップS4では、要望が入力される。すなわち、リモコン群35aには、部屋RM1の空調環境に関する要望の情報が入力される。ここで、空調環境に関する要望の情報は、運転モード・設定温度などの情報である。要望の情報は、第2ネットワーク50経由で管理装置20へ送信される。また、室外機61a,61b,・・・の使用電力量の情報は、第2ネットワーク50経由で室外機61a,61b,・・・から管理装置20へ送信される。さらに、電力量計72は、空調設備群60(60a,60b,・・・)の総消費電力量の情報を、第1ネットワーク10経由で管理装置20へ送信する。
ステップS5では、室内機の運転状態が演算される。すなわち、管理装置20の第1送受信部21は、部屋RM1の空調環境に関する要望の情報を第2ネットワーク50経由でリモコン35aから受信する。制御部22は、要望の情報を第1送受信部21から受け取り第2演算部24へ渡す。第1送受信部21は、室外機61a,61b,・・・の使用電力量の情報を第2ネットワーク50経由で室外機61a,61b,・・・から受信する。制御部22は、室外機61a,61b,・・・の使用電力量の情報を第1送受信部21から受け取り第2演算部24へ渡す。第2送受信部28は、空調設備群60(60a,・・・)の総消費電力量の情報を第1ネットワーク10経由で電力量計72から受信する。制御部22は、空調設備群60(60a,・・・)の総消費電力量の情報を第2送受信部28から受け取り第2演算部24へ渡す。第2演算部24は、室外機61a,61b,・・・の使用電力量と空調設備群60(60a,・・・)の総消費電力量と要望とに基づいて、各室内機62a,・・・の運転状態を演算する。ここで、室内機62a,・・・の運転状態は、室外機61aの消費電力量を室内機62a,・・・に割り当てた値、すなわち室内機62a,・・・の電力量按分値である。
ステップS6では、室外供給熱量が演算される。すなわち、管理装置20の第1演算部23は、各室内機62a,・・・の運転状態の情報を制御部22経由で第2演算部24から受け取る。第1演算部23は、第1仕様情報を制御部22経由で第1記憶部26から受け取る。第1演算部23は、各室内機62a,・・・の運転状態と第1仕様情報とに基づいて、室外供給熱量を演算する。ここで、室外供給熱量は、室外機61aが部屋RM1へ供給する熱量である。
ステップS7では、稼働台数が決定される。すなわち、管理装置20の第1決定部25は、室外供給熱量の情報を制御部22経由で第1演算部23から受け取る。第1決定部25は、各第2仕様情報を制御部22経由で第2記憶部27から受け取る。第1決定部25は、室外供給熱量と各第2仕様情報とに基づいて、部屋RM1における室内機62a,・・・の稼働台数を決定する。ここで、稼働台数は、通常稼働状態及びサーモオフ状態のいずれかである室内機62a,・・・の台数である。第1決定部25は、部屋RM1において稼働する室内機62a,・・・について定格容量を合計した値が室外供給熱量に1より大きい係数をかけた値以上になるように、部屋RM1における室内機62a,・・・の稼働台数を決定する。
ステップS8では、稼働台数が制御される。すなわち、管理装置20の制御部22は、各室内機62a,・・・の運転状態に基づいた情報、つまり室内機62a,・・・の稼働台数の情報を第1決定部25から受け取る。制御部22は、第1決定部25が決定した稼働台数の情報に基づいて、部屋RM1における室内機62a,・・・の稼働台数を制御する。すなわち、制御部22は、各室内機62a,・・・の運転状態に基づいて、通常稼働状態とサーモオフ状態と完全停止状態とのいずれかに各室内機62a,・・・を切り替える。
ステップS9では、第1期間(例えば、1時間)が経過したか否かが判断される。すなわち、制御部22は、第1期間が経過した旨の情報をタイマ(図示せず)から受け取った場合に、第1期間が経過したと判断する。制御部22は、第1期間が経過した旨の情報をタイマ(図示せず)から受け取らない場合に、第1期間が経過していないと判断する。第1期間が経過したと判断された場合、ステップS3へ進められ、第1期間が経過していないと判断された場合、ステップS9へ進められる。
(空調設備群の室内機の空調負荷量の演算方法)
空調設備群60(60a,60b,・・・)の室内機62a,・・・の空調負荷量の演算方法を、図5に示す概念図を用いて説明する。なお、この演算は管理装置20の第2演算部24において行われる。
図5には、空調設備60aの室内機群(62a,63a,64a,・・・)が部屋RM1に設置される様子が示されている。空調設備60aの室内機62a,63a,64a,・・・から部屋RM1へ単位時間あたりに供給される熱量をqaa,qab,qac,・・・とする。空調設備60aの室内機62a,63a,64a,・・・から吹き出される空気の風速をVaa,Vab,Vac,・・・とする。空調設備60aの室内機62a,63a,64a,・・・の吹き出し口の面積をAaa,Aab,Aac,・・・とする。空調設備60aの室内機62a,63a,64a,・・・の設定温度をtaa,tab,tac,・・・とする。ここで、設定温度とは、リモコン35aに入力された温度である。空調設備60aの室内機62a,63a,64a,・・・の吸い込み温度をTaa,Tab,Tac,・・・とする。ここで、吸い込み温度とは、室内機62a,63a,64a,・・・の吸い込み口付近に備えられた吸い込み空気温度センサ92a,93a,94a,・・・により取得された温度である。例えば、qaaは、
qaa=Vaa×Aaa×(taa−Taa)×Ka ・・・(式1)
の式により計算される。ここで、Kaは係数である。qab,qac,・・・も式1と同様に計算される。
次に、空調設備60aの室内機62a,63a,64a,・・・の空調負荷量をSaa,Sab,Sac,・・・とする。空調設備60aの室内機62a,63a,64a,・・・の吹き出し延べ時間をhaa,hab,hac,・・・とする。例えば、Saaは、
Saa=qaa×haa ・・・(式2)
の式により計算される。Sab,Sac,・・・も式2と同様に計算される。
他の空調設備60b,・・・の空調負荷量Sba,Sbb,Sbc,・・・も式1や式2と同様にして計算される。
なお、図1に示す空調設備群60(60a,60b,・・・)の室内機62a,・・・の空調負荷量Saa,Sab,Sac,・・・,Sba,Sbb,Sbc,・・・は、室外機61a,61b,・・・が室内機62a,・・・へ供給する冷媒の量を決める目安とされる。
(室内機の運転状態の演算方法)
室内機62a,・・・の運転状態、すなわち室内機62a,・・・の電力量按分値の演算方法を、以下に説明する。なお、この演算は管理装置20の第2演算部24において行われる。
空調設備群60(60a,60b,・・・)の室外機61a,61b,・・・の使用電力量をpa,pb,・・・とする。空調設備群60(60a,60b,・・・)の総消費電力量をPとする。空調設備60a,60b,・・・ごとの消費電力量をPa,Pb,・・・とする。例えば、Paは、
Pa=P×pa/(pa+pb+・・・) ・・・(式3)
の式により計算される。Pb,・・・も式3と同様に計算される。
次に、空調設備群60(60a,60b,・・・)の室内機62a,・・・について、運転時間をHaa,Hab,Hac,・・・,Hba,Hbb,Hbc,・・・とし、吸い込み温度をTaa,Tab,Tac,・・・,Tba,Tbb,Tbc,・・・とし、運転モードをMaa,Mab,Mac,・・・,Mba,Mbb,Mbc,・・・とし、空調負荷量をSaa,Sab,Sac,・・・,Sba,Sbb,Sbc,・・・とする。室内機62a,・・・ごとの仮消費電力量をBaa,Bab,Bac,・・・,Bba,Bbb,Bbc,・・・とする。
例えば、Baaは、
Maa=冷房運転
のとき、
Baa=wc2a×(−Kb+Kc×Taa)×(Saa/10)×Haa
・・・(式4)
の式により計算される。ここで、wc2aは室内機62aの冷房時の定格消費電力であり、KbとKcとは室内機62aの機種により決められる冷房係数である。wc2aとKbとKcとは、第2仕様情報として管理装置20の第2記憶部27に記憶されており、室内機62a,・・・ごとの電力量按分値が第2演算部24で計算される際に参照される。Bab,Bac,・・・,Bba,Bbb,Bbc,・・・も式4と同様に計算される。
例えば、Baaは、
Maa=暖房運転
のとき、
Baa=wh2a×(Kd−Ke×Taa)×(Saa/10)×Haa
・・・(式5)
の式により計算される。ここで、wh2aは室内機62aの暖房時の定格消費電力であり、KdとKeとは室内機62aの機種により決められる暖房係数である。wh2aとKdとKeとは、第2仕様情報として管理装置20の第2記憶部27に記憶されており、室内機62a,・・・ごとの電力量按分値が第2演算部24で計算される際に参照される。Bab,Bac,・・・,Bba,Bbb,Bbc,・・・も式5と同様に計算される。
式4,式5の次に、室内機62a,・・・ごとの電力量按分値を、Paa,Pab,Pac,・・・,Pba,Pbb,Pbc,・・・とする。例えば、Paaは、
Paa=Pa×Baa/(Baa+Bab+・・・) ・・・(式6)
の式により計算される。ここで、Paは式3のPaと同じである。Pab,Pac,・・・,Pba,Pbb,Pbc,・・・も式6と同様に計算される。
(室外供給熱量の演算方法)
室外供給熱量の演算方法を以下に説明する。なお、この演算は管理装置20の第1演算部23において行われる。
部屋RM1,RM2,・・・へ室外機61a,61b,・・・が第1期間において供給した熱量、すなわち室外機61a,61b,・・・の室外供給熱量をQa,Qb,・・・とする。室外機61a,・・・の冷房時の定格容量をQCaとする。室外機61a,・・・の暖房時の定格容量をQHaとする。室外機61a,・・・の冷房時の定格消費電力をWCaとする。室外機61a,・・・の暖房時の定格消費電力をWHaとする。第1期間をTSとする。
例えば、Qaは、
Maa=冷房運転
のとき、
Qa={(Paa+Pab+Pac+・・・)×QCa}/(TS×WCa)
・・・(式7)
の式により計算される。ここで、Paa,・・・は、式6により又は式6と同様の式により計算されたものである。Qb,・・・も式7と同様に計算される。
例えば、Qaは、
Maa=暖房運転
のとき、
Qa={(Paa+Pab+Pac+・・・)×QHa}/(TS×WHa)
・・・(式8)
の式により計算される。ここで、Paa,・・・は、式6により又は式6と同様の式により計算されたものである。Qb,・・・も式8と同様に計算される。
(室内機の稼働台数の決定方法)
部屋RM1,・・・の室内機62a,・・・の稼働台数の決定方法を、以下に説明する。なお、この決定は管理装置20の第1決定部25において行われる。
室内機62a,63a,・・・の冷房時の定格容量をQc2a,Qc3a,・・・とする。室内機62a,63a,・・・の暖房時の定格容量をQh2a,Qh3a,・・・とする。
第1決定部25は、
Maa=冷房運転
のとき、
Qa×Kf≦(稼働する室内機62a,・・・の冷房時の定格容量の合計)
・・・(式9)
を満たす室内機62a,・・・の台数の最小値を、室内機62a,・・・の稼働台数として決定する。ここで、Kfは補正係数であり1より大きい値である。例えば、
Qa×Kf>Qc2a
であり
Qa×Kf≦Qc2a+Qc3a
である場合、第1決定部25は、室内機62a,・・・の稼働台数を2台に決定する。さらに、第1決定部25は、室内機62aと室内機63aとを稼働し(通常稼働状態及びサーモオフ状態のいずれかにして)、室内機64a,・・・を停止することを決定する。
第1決定部25は、
Maa=暖房運転
のとき、
Qa×Kg≦(稼働する室内機62a,・・・の暖房時の定格容量の合計)
・・・(式10)
を満たす室内機62a,・・・の台数の最小値を、室内機62a,・・・の稼働台数として決定する。ここで、Kgは補正係数であり1より大きい値である。例えば、
Qa×Kg>Qh2a
であり
Qa×Kg≦Qh2a+Qh3a
である場合、第1決定部25は、室内機62a,・・・の稼働台数を2台に決定する。さらに、第1決定部25は、室内機62aと室内機63aとを稼働し室内機64a,・・・を停止することを決定する。
(空調システム1の特徴)
(1)
ここでは、第1記憶部26は、第1仕様情報を記憶している。第1演算部23は、各室内機62a,・・・の運転状態の情報を制御部22経由で第2演算部24から受け取る。第1演算部23は、第1仕様情報を制御部22経由で第1記憶部26から受け取る。第1演算部23は、各室内機62a,・・・の運転状態と第1仕様情報とに基づいて、室外供給熱量Qa,・・・を演算する。第2記憶部27は、第2仕様情報を記憶している。第1決定部25は、室外供給熱量の情報を制御部22経由で第1演算部23から受け取る。第1決定部25は、各第2仕様情報を制御部22経由で第2記憶部27から受け取る。第1決定部25は、室外供給熱量Qa,・・・と各第2仕様情報とに基づいて、部屋RM1,・・・における室内機62a,・・・の稼働台数を決定する。制御部22は、各室内機62a,・・・の運転状態に基づいた情報、すなわち室内機62a,・・・の稼働台数の情報を第1決定部25から受け取る。制御部22は、第1決定部25が決定した稼働台数の情報に基づいて、部屋RM1,・・・における室内機62a,・・・の稼働台数を制御する。
このように、室外供給熱量Qa,・・・と第2仕様情報とに基づいて室内機62a,・・・の稼働台数が決定され、その稼働台数に基づいて部屋RM1,・・・における室内機62a,・・・の稼働台数を制御部22が制御するので、室外供給熱量Qa,・・・に対して室内機62a,・・・の稼働台数は必要最低限なものとなる。このため、消費エネルギーは十分に低減される。
(2)
ここでは、室内機62a,・・・の運転状態は、1以上の室外機61a,・・・の消費電力量を室内機62a,・・・に割り当てた値、すなわち室内機62a,・・・の電力量按分値である。
このように、室内機62a,・・・の運転状態を絶対的に正確な情報とするので、部屋RM1,・・・における室内機62a,・・・の稼働台数は正確に制御される。
(3)
ここでは、第1決定部25は、第1期間TSが経過したことに基づいた情報、すなわち(第1期間TSごとに第1演算部23により演算される)室外供給熱量Qa,・・・の情報を制御部22経由で第1演算部23から受け取り、(第1期間TSごとに制御部22により参照される)各第2仕様情報を制御部22経由で第2記憶部27から受け取る。第1決定部25は、室外供給熱量Qa,・・・と各第2仕様情報とに基づいて、第1期間TSごとに、部屋RM1,・・・における室内機62a,・・・の稼働台数を決定する。
このように、第1期間TSごとに部屋RM1,・・・における室内機62a,・・・の稼働台数を第1決定部25が決定するので、室内機62a,・・・の運転状態が変化した場合でも、必要以上の台数の室内機62a,・・・が稼働されることは低減される。
(4)
ここでは、第2仕様情報は、各室内機62a,・・・の定格容量に関する情報を含む。第1決定部25は、部屋RM1,・・・において稼働する室内機62a,・・・について定格容量を合計した値が室外供給熱量Qa,・・・に1より大きい係数(Kf,Kg)をかけた値以上になるように、部屋RM1,・・・における室内機62a,・・・の稼働台数を決定する(式9,式10参照)。
このように、部屋RM1,・・・において稼働する室内機62a,・・・について定格容量を合計した値が室外供給熱量Qa,・・・に1より大きい係数(Kf,Kg)をかけた値以上になるように、室内機62a,・・・の稼働台数を第1決定部25が決定するので、室外供給熱量Qa,・・・に対して室内機62a,・・・の稼働台数は必要最低限なものとなる。
(5)
ここでは、リモコン35a,・・・は、部屋RM1,・・・の空調環境に関する要望を受ける。第2演算部24は、第2ネットワーク50と第1送受信部21と制御部22とを経由して、要望の情報をリモコン35a,・・・から受け取る。第2演算部24は、第2ネットワーク50と第1送受信部21と制御部22とを経由して、室外機61a,61b,・・・の使用電力量の情報を室外機61a,61b,・・・から受け取る。第2演算部24は、第1ネットワーク10と第2送受信部28と制御部22とを経由して、空調設備群60(60a,・・・)の総消費電力量の情報を電力量計72から受け取る。第2演算部24は、室外機61a,61b,・・・の使用電力量と空調設備群60(60a,・・・)の総消費電力量と要望とに基づいて、各室内機62a,・・・の運転状態を演算する。
このように、室外機61a,61b,・・・の使用電力量と空調設備群60(60a,・・・)の総消費電力量と要望とに基づいて第2演算部24が各室内機62a,・・・の運転状態を演算するので、提供される空調環境は要望に適したものとなる。このため、快適性は維持される。
(6)
ここでは、稼働台数は、通常稼働状態及びサーモオフ状態のいずれかである室内機62a,・・・の台数である。室内機62a,・・・の通常稼働状態では、ファン62ab,・・・が稼働し、膨張弁62ac,・・・が開状態である。室内機62a,・・・のサーモオフ状態では、ファン62ab,・・・が稼働し、膨張弁62ac,・・・が閉状態である。制御部22は、第1決定部25が決定した稼働台数(通常稼働状態及びサーモオフ状態のいずれかである台数)の情報に基づいて、通常稼働状態とサーモオフ状態と完全停止状態とのいずれかに各室内機62a,・・・を切り替える。なお、室内機62a,・・・の完全停止状態では、ファン62ab,・・・が停止し、膨張弁62ac,・・・が閉状態である。
このように、第1決定部25が決定した稼働台数に基づいて、部屋RM1,・・・において通常稼働状態及びサーモオフ状態のいずれかとなる室内機62a,・・・の台数を制御部22が切り替えるので、必要以上の台数の室内機62a,・・・においてファン62ab,・・・が稼働されることが低減される。このため、消費エネルギーは十分に低減される。
(実施形態の変形例)
(A)管理装置20の第1決定部25は、室内機62a,・・・の優先順位を考慮して、部屋RM1,・・・において停止する室内機62a,・・・を決定してもよい。この場合、入力部29には、室内機62a,・・・の優先順位があらかじめ入力される。そして、第2記憶部27は、室内機62a,・・・の優先順位の情報を制御部22経由で入力部29から受け取り記憶する。第1決定部25は、第1期間TSごとに制御部22経由で第2記憶部27を参照して、室内機62a,・・・の優先順位を考慮して、部屋RM1,・・・において停止する室内機62a,・・・を決定する。
具体的には、式9、式10の計算が行われる際に、優先順位の高いものから順番に定格容量が合計される。例えば、部屋RM1について、室内機64a,62a,63a,・・・の順番に優先順位が決められている場合を考える。このとき、
Maa=冷房運転
であれば、
Qa×Kf>Qc4a
であり
Qa×Kf≦Qc4a+Qc2a
である場合、第1決定部25は、室内機62a,・・・の稼働台数を2台に決定する。また、第1決定部25は、稼働する室内機を室内機64aと室内機62aとに決定し、停止する室内機を室内機63a,・・・に決定する。
このように、室内機62a,・・・の優先順位を考慮して、停止する室内機63a,・・・を第1決定部25が決定するので、室内機62a,・・・の用途や設置位置などを考慮して室内機62a,・・・は停止される。あるいは、第2仕様情報が室内機62a,・・・ごとに異なる場合でも、停止する室内機63a,・・・を第1決定部25が決定することが可能になる。
また、入力部29には、時間帯別に室内機62a,・・・の優先順位が入力できるようになっていてもよい。これにより、例えば、午前と午後とで空調負荷量が変化するような場合でも、室内機62a,・・・の空調負荷量に基づいた優先順位を考慮して、停止する室内機63a,・・・を第1決定部25が決定することができる。このため、快適性が維持される。
あるいは、室内機62a,・・・の優先順位は、入力部29にあらかじめ入力される代わりに、第1決定部25によりローテンションされて決められてもよい。この場合でも、室内機62a,・・・の優先順位を考慮して、停止する室内機63a,・・・を第1決定部25が決定するので、室内機62a,・・・の用途や設置位置を考慮して室内機62a,・・・は停止される。あるいは、第2仕様情報が室内機62a,・・・ごとに異なる場合でも、停止する室内機63a,・・・を第1決定部25が決定することが可能になる。さらに、部屋RM1,・・・において稼働する室内機62a,・・・が逐次変化するので、部屋RM1,・・・の温度ムラは低減される。
(B)管理装置20の第2演算部24は、室外機61a,61b,・・・の使用電力量と空調設備群60(60a,・・・)の総消費電力量と要望と気象情報とに基づいて、各室内機62a,・・・の運転状態を演算してもよい。この場合、第1送受信部21は、第2ネットワーク50経由で気象情報を受信する。制御部22は、気象情報を第1送受信部21から受け取り第2演算部24へ渡す。第2演算部24は、気象情報に基づいて、空調負荷量の予測値を演算する。例えば、第2演算部24は、文献(空気調和・衛生工学会:「蓄熱システムの最適化と負荷予測」、空気調和・衛生工学会オープンフォーラムpp.103−200、平成10年12月)などに示される方法により、空調負荷量の予測値を演算する。そして、第2演算部24は、実施形態の「(室内機の運転状態の演算方法)」と同様の方法により、室内機62a,・・・の運転状態すなわち室内機62a,・・・の電力量按分値を演算する。
このように、室外機61a,61b,・・・の使用電力量と空調設備群60(60a,・・・)の総消費電力量と要望と気象情報とに基づいて各室内機62a,・・・の運転状態を演算するので、気象により各室内機62a,・・・の運転状態が変化する場合でも、要望に適した空調環境が提供される。
(C)複数の室内機62a,・・・が配備されているのは、各1部屋RM1,・・・である代わりに、連通している複数の部屋であってもよいし、1部屋を分割した領域(ゾーン)であってもよい。複数の室内機62a,・・・が配備されているのが1部屋を分割した領域(ゾーン)である場合、領域(ゾーン)ごとに室内機62a,・・・の稼働台数が制御されるので、部屋の温度ムラを低減することが可能である。
各室内機62a,・・・に対する室外機61a,・・・は、2つ以上であってもよい。
各室内機62a,・・・は、図5に示すように、吹き出し空気温度センサ82a,・・・をさらに備えてもよい。この場合、吹き出し空気温度センサ82a,・・・は、吹き出し口付近に備えられており、吹き出し温度τaa,τab,・・・を取得する。そして、空調設備60aの室内機62a,・・・から部屋RM1へ単位時間あたりに供給される熱量qaa,qab,・・・は、式1の代わりに、次の式11により計算されてもよい。
qaa=Vaa×Aaa×(τaa−Taa)×Kh ・・・(式11)
ここで、Khは係数である。qab,qac,・・・も式11と同様に計算される。
(D)式9における補正係数Kfや式10における補正係数Kgは、1.2〜1.5であることが好ましい。
また、式9における補正係数Kfや式10における補正係数Kgは、定数である代わりに、外気温度をパラメータとした変数であってもよい。すなわち、第1決定部25が外気温度をさらに考慮して室内機62a,・・・の稼働台数を決定するので、外気温度が変動する場合であっても、式9や式10により、室内機62a,・・・の稼働台数を精度よく決定することができる。
それから、図4に示す処理の流れにおいて、ステップS9は省略されてもよい。この場合、ステップS5において、室内機62a,・・・の運転状態として現在より第1期間前から現在までについて平均された値が用いられてもよい。
(E)室内機62a,・・・の運転状態は、室外機61a,・・・の運転能力(電動式圧縮機41a,・・・の運転能力)を室内機62a,・・・に割り当てた値であってもよい。この場合、室外機61a,61b,・・・の室外供給熱量Qa,・・・は、式7の代わりに次に示す式12,式13により計算される。
例えば、Qaは、
Maa=冷房運転
のとき、
Qa={(Caa+Cab+Cac+・・・)×QCa}/(MCa)
・・・(式12)
の式により計算される。ここで、Caa,・・・は、室内機62a,・・・に割り当てられた運転能力の値を示す。MCaは、電動式圧縮機41a,・・・の運転能力の最大値を示す。Qb,・・・も式12と同様に計算される。
例えば、Qaは、
Maa=暖房運転
のとき、
Qa={(Caa+Cab+Cac+・・・)×QHa}/(MCa)
・・・(式13)
の式により計算される。ここで、Caa,・・・は、室内機62a,・・・に割り当てられた運転能力の値を示す。MCaは、電動式圧縮機41a,・・・の運転能力の最大値を示す。Qb,・・・も式13と同様に計算される。
このように、室外機61a,・・・の運転能力(電動式圧縮機41a,・・・の運転能力)を室内機62a,・・・に割り当てた値が室内機62a,・・・の運転状態として用いられることにより、電力量を介さずに室外供給熱量Qa,・・・が求められる。このため、電流計群40(40a,40b,・・・)や電力量計72が無くても室外供給熱量Qa,・・・が求められる。すなわち、空調システム1の構成を簡略化することができる。
なお、運転能力の値は、運転能力の最大値に対する割合(0〜100%)であってもよいし、電動式圧縮機41a,・・・の運転周波数の値であってもよい。
あるいは、室内機62a,・・・の運転状態は、室内機62a,・・・の空調負荷量であってもよい。この場合、空調負荷量は、式1と式2とを用いて求められた値が用いられる。そして、室外機61a,61b,・・・の室外供給熱量Qa,・・・は、式7の代わりに次に示す式14,式15により計算される。
例えば、Qaは、
Maa=冷房運転
のとき、
Qa={(Saa+Sab+Sac+・・・)×QCa}/(QCa)
・・・(式14)
の式により計算される。ここで、Saa,・・・は、式1及び式2により計算されたものである。Qb,・・・も式14と同様に計算される。
例えば、Qaは、
Maa=暖房運転
のとき、
Qa={(Saa+Sab+Sac+・・・)×QHa}/(QHa)
・・・(式15)
の式により計算される。ここで、Saa,・・・は、式1及び式2により計算されたものである。Qb,・・・も式15と同様に計算される。
このように、室内機62a,・・・の空調負荷量が室内機62a,・・・の運転状態として用いられることにより、室内機62a,・・・の稼働台数を決めるための演算が全体として簡略化される。これにより、演算のためのプログラムのサイズは小さくなり、演算のためのプログラムを記憶するための記憶容量も小さくなる。
なお、室内機62a,・・・の運転状態は、1以上の室外機61a,・・・の消費電力量を室内機62a,・・・に割り当てた値、1以上の室外機61a,・・・の運転能力を室内機62a,・・・に割り当てた値、1以上の室外機61a,・・・の圧縮機の運転周波数を室内機62a,・・・に割り当てた値、及び室内機62a,・・・の空調負荷のいずれか2つ以上を組み合わせたものであってもよい。
(F)図6に示す空調システム1aにおいて、管理装置20aは、図7に示すように、表示部31aをさらに備えてもよい。この場合、表示部31aは、室内機62a,・・・の運転状態の情報を制御部22経由で第2演算部24から受け取る。表示部31aは、部屋RM1,・・・における室内機62a,・・・の稼働台数の情報を制御部22経由で第1決定部25から受け取る。表示部31aは、室内機62a,・・・の運転状態を部屋RM1,・・・において稼働する室内機62a,・・・について合計した値と室内機62a,・・・の稼働台数との相関関係を表示する。例えば、表示部31aは、図8に示すような情報(グラフD1,グラフD2)を表示する。
図8のグラフD1,グラフD2において、部屋RM1,・・・において稼働する室内機62a,・・・について室内機62a,・・・の運転状態(室内機62a,・・・の電力量按分値)を合計した値を示すのが横軸であり、室内機62a,・・・の稼働台数を示すのが縦軸である。すなわち、図8のグラフD1には、本発明の制御方法が用いられた場合について、部屋RM1,・・・において稼働する室内機62a,・・・について室内機62a,・・・の運転状態を合計した値と室内機62a,・・・の稼働台数との相関関係が示されている。図8のグラフD2には、従来の方法が用いられた場合について、部屋RM1,・・・において稼働する室内機62a,・・・について室内機62a,・・・の運転状態を合計した値と室内機62a,・・・の稼働台数との相関関係が示されている。表示部31aが表示したグラフD1とグラフD2とを比較することにより、消費電力量や電力料金の削減効果を確認することができる。
このように、部屋RM1,・・・において稼働する室内機62a,・・・について室内機62a,・・・の運転状態を合計した値と室内機62a,・・・の稼働台数との相関関係を表示部31aが表示するので、必要以上の台数の室内機62a,・・・が稼働されることが低減できていることが確認される。
(G)図9に示す空調システム1bにおいて、管理装置20bは、図10に示すように、第2決定部32bと第3記憶部33bとをさらに備えてもよい。すなわち、第3記憶部33bは、室内機62a,・・・の運転状態の情報を制御部22経由で第2演算部24から受け取る。第3記憶部33bは、室内機62a,・・・の稼働台数の情報を制御部22経由で第1決定部25から受け取る。第3記憶部33bは、室内機62a,・・・の運転状態と室内機62a,・・・の稼働台数との相関関係を記憶する。例えば、第3記憶部33bは、図8のグラフD1に示すような情報を記憶する。
室内機62a,・・・の稼働台数の決定は、室内機62a,・・・の運転状態と室内機62a,・・・の稼働台数との相関関係の情報が第3記憶部33bにある程度蓄積されるまで、第1決定部25により行われる。そして、その情報が第3記憶部33bにある程度蓄積されたら、室内機62a,・・・の稼働台数の決定は、第1決定部25の代わりに、第2決定部32bにより行われることになる。
第2決定部32bは、各室内機62a,・・・の運転状態の情報を制御部22経由で第2演算部24から受け取る。第2決定部32bは、稼働台数の実績の情報、すなわち室内機62a,・・・の運転状態と室内機62a,・・・の稼働台数との相関関係の情報を、制御部22経由で第3記憶部33bから受け取る。第2決定部32bは、各室内機62a,・・・の運転状態と室内機62a,・・・の稼働台数の実績とに基づいて、部屋RM1,・・・における室内機62a,・・・の稼働台数を決定する。
このように、室内機62a,・・・の運転状態と室内機62a,・・・の稼働台数の実績とに基づいて部屋RM1,・・・における室内機62a,・・・の稼働台数を第2決定部32bが決定するので、室内機62a,・・・の稼働台数は容易に決定される。
(H)本発明において、室内機62a,・・・のサーモオフ状態では、ファン62ab,・・・が稼働し、膨張弁62ac,・・・が閉状態である。
一方、サーモオフ状態において、ファン62ab,・・・が停止されるようにすることも考えられる。しかし、この場合、サーモオフ状態において、ファン62ab,・・・が停止されているので、吸い込み空気温度センサ92a,・・・の測定精度が著しく低下する。すなわち、吸い込み空気温度センサ92a,・・・は、室内熱交換器62aa,・・・の近くにあり、ファン62ab,・・・が稼働していないと室内熱交換器62aa,・・・付近に滞留している空気温度(≒冷媒温度)を検知するおそれがある。また、吸い込み空気温度センサ92a,・・・が正確な温度を検出するまでに遅れが生じるおそれがある。
なお、サーモオフ状態においてファン62ab,・・・が停止されている場合、空調負荷が少しでもあると演算されて判断されれば室内機62a,・・・が稼働するように制御されることになる。この場合、空調負荷の大小を考慮せずに、室内機62a,・・・の稼働台数が成り行きで決められるので、室外供給熱量Qa,・・・に対して室内機62a,・・・の稼働台数は必要最低限なものとならない。例えば、空調負荷が小さく1台の室内機62a,・・・の能力だけで負荷を十分に処理できる場合であっても、複数の室内機62a,・・・がその空調負荷を処理するために稼働してしまうおそれがある。その結果、消費エネルギーを十分に低減できないことになる。
以上より、室内機62a,・・・のサーモオフ状態において、ファン62ab,・・・が停止されるようにすることも可能であるが上記のような問題が起こるおそれがあるので、ファン62ab,・・・は稼働させておくことが好ましい。
(I)本発明の実施形態では、室外機群61(61a,61b,・・・)が電流計群40(40a,40b,・・・)を備えているが、室外機群61(61a,61b,・・・)が電流計群40(40a,40b,・・・)を備えないように構成することも可能である。例えば、室外機群61の代わりに1台の室外機が空調設備群60(60a,60b,・・・)に接続されている場合である。この場合、室内機62a,・・・の運転状態が演算される際に、式3の代わりに、
Pa=pa ・・・(式3a)
が用いられることになる。
本発明にかかる空調システム及び制御方法は、消費エネルギーを十分に低減することができるという効果を有し、空調システム及び制御方法等として有用である。
本発明の実施形態による空調システムの構成図。 本発明の実施形態による管理装置の構成図。 本発明の実施形態による空調設備の構成図。 空調システムが空調設備群を制御する処理の流れを示すフローチャート。 空調設備群の室内機の空調負荷量の演算方法を説明するための図。 本発明の実施形態の変形例による空調システムの構成図。 本発明の実施形態の変形例による管理装置の構成図。 表示部が表示する画面の例を示す概念図。 本発明の実施形態の変形例による空調システムの構成図。 本発明の実施形態の変形例による管理装置の構成図。
符号の説明
1,1a,1b 空調システム
10 第1ネットワーク
20 管理装置
22 制御部
23 第1演算部
24 第2演算部
25 第1決定部
26 第1記憶部
27 第2記憶部
31a 表示部
32b 第2決定部
35a等 リモコン
50 第2ネットワーク
60 空調設備群
61a等 室外機
62a等 室内機
62aa等 室内熱交換器
62ab等 ファン
62ac等 膨張弁
70 電力供給設備群
RM1等 部屋

Claims (12)

  1. 1以上の室外機(61a,・・・)と、同一の対象空間に配備される複数の室内機(62a,・・・)と、を有する空調システム(1,1a,1b)であって、
    前記室外機(61a,・・・)が前記対象空間へ供給する熱量である室外供給熱量と、各前記室内機(62a,・・・)の仕様に関する情報であるそれぞれの第2仕様情報とに基づいて、前記対象空間における前記室内機(62a,・・・)の稼働台数を決定する第1決定部(25)と、
    前記第1決定部(25)が決定した前記稼働台数に基づいて、前記対象空間における前記室内機(62a,・・・)の稼働台数を制御する制御部(22)と、
    を備えた、
    空調システム(1,1a,1b)。
  2. 前記1以上の室外機(61a,・・・)の仕様に関する情報である第1仕様情報を記憶している第1記憶部(26)と、
    各前記室内機(62a,・・・)の運転状態と前記第1仕様情報とに基づいて、前記室外供給熱量を演算する第1演算部(23)と、
    各前記第2仕様情報を記憶している第2記憶部(27)と、
    をさらに備えた、
    請求項1に記載の空調システム(1,1a,1b)。
  3. 前記室内機(62a,・・・)の前記運転状態は、前記1以上の室外機(61a,・・・)の消費電力量を前記室内機(62a,・・・)に割り当てた値、前記1以上の室外機(61a,・・・)の運転能力を前記室内機(62a,・・・)に割り当てた値、前記1以上の室外機(61a,・・・)の圧縮機の運転周波数を前記室内機(62a,・・・)に割り当てた値、及び前記室内機(62a,・・・)の空調負荷の少なくとも1つである、
    請求項2に記載の空調システム(1,1a,1b)。
  4. 前記第1決定部(25)は、第1期間ごとに、前記対象空間における前記室内機(62a,・・・)の前記稼働台数を決定する、
    請求項2又は3に記載の空調システム(1,1a,1b)。
  5. 前記第2仕様情報は、定格容量に関する情報を含み、
    前記第1決定部(25)は、前記対象空間において稼働する前記室内機(62a,・・・)について定格容量を合計した値が前記室外供給熱量に1より大きい係数をかけた値以上になるように、前記対象空間における前記室内機(62a,・・・)の前記稼働台数を決定する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の空調システム(1,1a,1b)。
  6. 前記第1決定部(25)は、前記室内機(62a,・・・)の優先順位を考慮して、前記対象空間において停止する前記室内機(62a,・・・)を決定する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の空調システム(1,1a,1b)。
  7. 各前記室内機(62a,・・・)の前記運転状態と前記稼働台数の実績とに基づいて、前記対象空間における前記室内機(62a,・・・)の前記稼働台数を決定する第2決定部(32b)をさらに備えた、
    請求項2から6のいずれか1項に記載の空調システム(1,1a,1b)。
  8. 前記対象空間の空調環境に関する要望を受ける要望入力部(35a,・・・)と、
    少なくとも前記要望に基づいて、各前記室内機(62a,・・・)の前記運転状態を演算する第2演算部(24)と、
    をさらに備えた、
    請求項2から7のいずれか1項に記載の空調システム(1,1a,1b)。
  9. 前記第2演算部(24)は、前記要望と気象情報とに基づいて、各前記室内機(62a,・・・)の前記運転状態を演算する、
    請求項8に記載の空調システム(1,1a,1b)。
  10. 前記対象空間において稼働する前記室内機(62a,・・・)について前記室内機(62a,・・・)の前記運転状態を合計した値と前記稼働台数との相関関係を表示する表示部(31a)をさらに備えた、
    請求項2から9のいずれか1項に記載の空調システム(1,1a,1b)。
  11. 前記室内機(62a,・・・)は、
    前記対象空間の空気と熱交換する熱交換部(62aa,・・・)と、
    前記熱交換部(62aa,・・・)が熱交換した空調空気を前記対象空間へ送り出す送風部(62ab,・・・)と、
    前記室外機(61a,・・・)から前記熱交換部(62aa,・・・)への冷媒の供給を遮断することが可能な開閉部(62ac,・・・)と、
    を有し、
    前記制御部(22)は、
    前記送風部(62ab,・・・)が稼働し前記開閉部(62ac,・・・)が開状態である第1状態と、前記送風部(62ab,・・・)が稼働し前記開閉部(62ac,・・・)が閉状態である第2状態と、前記送風部(62ab,・・・)が停止し前記開閉部(62ac,・・・)が閉状態である第3状態とのいずれかに、各前記室内機(62a,・・・)を切り替え、
    前記稼働台数は、前記第1状態及び前記第2状態のいずれかである前記室内機(62a,・・・)の台数である、
    請求項2から10のいずれか1項に記載の空調システム(1,1a,1b)。
  12. 1以上の室外機(61a,・・・)と、同一の対象空間に配備される複数の室内機(62a,・・・)と、を有する空調装置の制御方法であって、
    前記1以上の室外機(61a,・・・)の仕様に関する情報である第1仕様情報が記憶される第1ステップと、
    各前記室内機(62a,・・・)の運転状態と前記第1仕様情報とに基づいて、前記室外機(61a,・・・)が前記対象空間へ供給する熱量である室外供給熱量が演算される第2ステップと、
    各前記室内機(62a,・・・)の仕様に関する情報である第2仕様情報が記憶される第3ステップと、
    前記室外供給熱量と各前記第2仕様情報とに基づいて、前記対象空間における前記室内機(62a,・・・)の前記稼働台数が決定される第4ステップと、
    前記第4ステップで決定された前記稼働台数に基づいて、前記対象空間における前記室内機(62a,・・・)の稼働台数が制御される第5ステップと、
    を備えた、
    制御方法。
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