JP2006220257A - すべり軸受およびポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 軸受への負荷が大きい場合やドライ運転あるいはスラリー水に晒されるような過酷な条件下で運転されても、優れた摺動特性を長期間継続して維持することができるすべり軸受を提供する。
【解決手段】 軸受22を複数のセグメント26で構成し、各セグメント26を超硬合金からなる基材26aと、この基材26a上に形成されたダイヤモンド焼結体26bおよび基材26aの裏側に配されるバックメタル26cとで構成する。そして、ダイヤモンド焼結体20bの表面を、ポンプ主軸(回転軸)20に固着した超硬合金からなるスリーブ21に摺動させるとともに、セグメント26の周方向比率を60%以上に設定し、かつ、セグメント26の周方向の数を17以上に設定してある。
【選択図】 図2

Description

本発明は、特に、起動時や先行待機運転時では揚水を遮断したドライ運転がなされ、定常運転時ではスラリー水に晒される運転がなされる立軸ポンプなどの軸受として好適なすべり軸受およびこのすべり軸受を備えたポンプ装置に関するものである。
従来、起動時や先行待機運転時では揚水を遮断したドライ運転がなされ、定常運転時ではスラリー水に晒される運転がなされる立軸ポンプなどに好適な軸受として、図6に示すすべり軸受が提案されている(特許文献1)。
このすべり軸受は、回転軸1の外周に固着された超硬合金製のスリーブ2を軸支する摺動部材として、窒化珪素などのセラミックス製の複数個のセグメント3が使用されており、これら複数個のセグメント3は、円周方向に等間隔でゴムなどの弾性体からなる緩衝材4で保持されるとともに、該緩衝材4を金属製のバックシェル5に嵌合し、このバックシェル5を図示していない金属製の軸受ケースに収容するように構成してある。
特開平5−126138号公報
前記文献に記載されたすべり軸受は、たとえば、先行待機運転ポンプに適用されて、ポンプの回転軸(主軸)1または該主軸1に固着されているスリーブ2を回転自在に軸支することによって、ポンプの起動時や先行待機運転時のような揚水を遮断したドライ運転がなされたり、あるいは、定常運転時ではスラリー水に晒されるような過酷な条件下で使用されても、優れた摺動特性を発揮できるとされている。
ところが、複数個のセグメント3が周方向で占める割合が低く、かつ、セグメント3の周方向の数が少ないと、互いに隣接するセグメント3同士の間隔が大きくなる。このような構成の軸受では、ドライ運転された場合に、摺動面の摩擦熱によりゴムなどの弾性体からなる緩衝材4が熱膨張すると、セグメント3が回転軸1方向に押し出され、回転軸1または超硬合金製のスリーブ2が緩衝材4に接触して、摩擦熱によってさらに温度が上昇し、セグメント3とスリーブ2の摩耗が著しくなり、両者2,3間の摩擦係数を上昇させて、異常振動を発生させる原因になり、すべり軸受の摺動特性が著しく悪くなって、耐久性を低下させることが判明した。
本発明は、このような問題を解決するものであって、その目的とするところは、たとえ、軸受への負荷が大きい場合やドライ運転あるいはスラリー水に晒されるような過酷な条件下で運転されても、優れた摺動特性を長期間継続して維持することができるすべり軸受およびこのすべり軸受を備えたポンプ装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係るすべり軸受は、回転軸または回転軸に固着されたスリーブと、前記回転軸または前記スリーブと対向する軸受とで摺動面が構成されるとともに、該摺動面を形成する摺動部材としてセグメントが用いられ、かつ、そのセグメントと支持体の間に緩衝材を設けたすべり軸受であって、前記セグメントの周方向比率が60%以上であり、かつ、周方向のセグメント数が17以上であることを特徴とするものである。
このように、セグメントの周方向比率が60%以上であり、かつ、周方向のセグメント数が17以上であることによって、互いに隣接するセグメント同士が適正な間隔で保持されて、ドライ運転にともなう摩擦熱により緩衝材が膨張しても、セグメントが回転軸方向に押し出されることがなく、回転軸または回転軸に固着されたスリーブと軸受側の緩衝材との接触、あるいは回転軸または回転軸に固着されたスリーブ側の緩衝材と軸受との接触による緩衝材の損傷が回避されるので、摺動面の摩擦係数の上昇や摩耗が抑制されて、耐摩耗性が高められて異常振動が発生しなくなるから、たとえ、ドライ運転やスラリー水に晒されるような過酷な条件下で運転されても、優れた摺動特性を長期間継続して維持することができる。
本発明においては、前記セグメントを軸方向に複数段配設してもよい。これによると、回転軸のふれ回りや軸線の傾きによって生じる片当り荷重に対する追従性を向上させて、片当り荷重に対しても優れた軸受性能を発揮することができる。
また、本発明においては、前記セグメントの摺動面がダイヤモンド焼結体からなることが好ましい。
これによると、回転軸または回転軸に固着されたスリーブと摺動するセグメントの摺動面を、硬度が高く、かつ、大気中の自己潤滑性が高いダイヤモンド焼結体としているので、軸受への負荷が大きい場合や大気中で回転軸または回転軸に固着されたスリーブとセグメントの両者が摺動するドライ運転がなされても、両者間の摩擦係数が上昇しない。このため、耐摩耗性が高められてすべり軸受の耐久性を向上させることができる。また、硬度が高いダイヤモンド焼結体の表面を摺動面としていることにより、スラリー水に晒される運転条件下における摺動面の摩滅を防止して、すべり軸受の耐久性を向上させることができる。
さらに、本発明においては、前記セグメントの摺動面が平面で前記回転軸または回転軸に固着されたスリーブと線接触させるようにすることが好ましい。
これによると、セグメントの摺動面が平面で前記回転軸または回転軸に固着されたスリーブと線接触させるようにしているので、セグメントと回転軸または回転軸に固着されたスリーブとの接触面積を小さくして、両者間の摩擦係数の上昇を抑制することができる。しかも、セグメントの摺動面が平面であることによって、該摺動面の表面仕上げなどの加工性が向上し、凹凸の少ない高品質の摺動面が経済的に形成できるようになるとともに、セグメント組付け後の仕上げ加工を省略することができる。また、前記線接触による接触面積の縮小により、セグメントに高い面圧が負荷されても、ダイヤモンド焼結体の高強度特性によってセグメントの損傷を防止して、軸受性能を長期間継続して維持することができる。
また、本発明においては、前記セグメントの摺動面をダイヤモンド焼結体とした場合、前記緩衝材が連続使用可能上限温度を150℃〜100℃の範囲とした高分子弾性材料を用いることができる。ダイヤモンド焼結体を摺動面に用いることにより、ドライ運転時の摩擦熱による温度上昇が小さくなるため、線接触としてフッソゴムのように高価な耐熱材料を用いなくても緩衝機能を維持でき、異常振動の発生をなくし、優れた摺動特性を長期間継続して維持することができる。
さらに、本発明においては、前記ダイヤモンド焼結体を超硬合金上に形成し、該超硬合金の裏面にバックメタルを取付けてもよい。これによると、バックメタルによって緩衝材に対する接着面積を拡大して、接着力を増大することができるので、特に過酷な運転状態となりえるポンプにおいても、緩衝材からセグメントが脱落するのを確実に防止して、軸受性能を維持するの寄与することができる。また、緩衝材と相手側部材との接触を避けるために必要なダイヤモンド焼結体の突出量、つまり、緩衝材からダイヤモンド焼結体が突出している量をバックメタルによって補償して大きくできるので、回転軸または回転軸に固着されたスリーブと軸受側の緩衝材との接触、あるいは回転軸または回転軸に固着されたスリーブ側の緩衝材と軸受との接触による緩衝材の損傷を回避できる。このため、摺動面の摩擦係数の上昇を抑制して、耐摩耗性を高めて異常振動の発生を防止することができるとともに、ダイヤモンド焼結体の厚さを薄くして、ダイヤモンド焼結体の使用量を低減することによって、コストダウンを図ることができる。
そして、前述のすべり軸受を用いたポンプ装置であれば、すべり軸受に起因する異常振動の発生が防止され、片当り荷重に対しても優れた軸受性能を発揮できるとともに、ダイヤモンド焼結体は大気中の自己潤滑性が高く、かつ、硬度が高いので、ドライ運転やスラリー水に晒される運転がなされても、摩擦係数の上昇および摺動面の摩滅が抑制されることにより耐久性を向上させて、ポンプ装置に仕様通りの運転特性を長期間継続して発揮させることができる。
本発明によれば、セグメントの周方向比率が60%以上であり、かつ、周方向のセグメント数を17以上にすることで、互いに隣接するセグメント同士が適正な間隔で保持されて、ドライ運転にともなう摩擦熱により緩衝材が膨張しても、セグメントが回転軸方向に押し出されることがなく、回転軸または回転軸に固着されたスリーブと軸受側の緩衝材との接触、あるいは回転軸または回転軸に固着されたスリーブ側の緩衝材と軸受との接触による緩衝材の損傷が回避されるので、摺動面の摩擦係数の上昇や摩耗が抑制されて、耐久性が向上し、異常振動が発生しなくなるから、たとえ、軸受への負荷が大きい場合やドライ運転あるいはスラリー水に晒されるような過酷な条件下で運転されても、優れた摺動特性を長期間継続して維持することができる。
図1は本発明の実施形態を示す縦断面図、図2は図1のA−A線断面図である。これらの図において、すべり軸受Bは、ポンプ主軸20に固着されたスリーブ21と、該スリーブ21と対向する軸受22とで摺動面23が構成されるとともに、該摺動面23を設けた摺動部材24は、複数のセグメント26によって構成されており、これらセグメント26は、筒状の緩衝材25に加硫接着して保持されている。また、筒状の緩衝材25は、その外周に配置されるステンレス(SUS304)製で筒状のハウジング(支持体)27に嵌合され、該筒状のハウジング27は軸受台(図示省略)を介してポンプ側に固定される。
摺動部材24は周方向で20個のセグメント26からなり、その周方向比率が67%に設定されているとともに、軸方向に二段に分割して配設されている。また、これらセグメント26は、図3に示すように、たとえば超硬合金からなる基材26aと、該基材26a上に形成されたダイヤモンド焼結体26bと、基材26aの裏面に接着されたバックメタル26cとを備え、基材26aは、たとえばタングステンカーバイトを含むコバルト基合金などによって構成され、バックメタル26cは、たとえばステンレス(SUS403)によって構成されている。そして、バックメタル26cの一部を筒状の緩衝材25の内周部に嵌め込んだ状態で加硫接着することによって、各セグメント26が緩衝材25に保持されることになる。なお、前記スリーブ21は、基材26aと同様のタングステンカーバイトを含むコバルト基合金などの超硬合金によって構成されている。そして、摺動部材24の摺動面23であるダイヤモンド焼結体26bの表面は、スリーブ21の外周摺動面に線接触し得るように平面に形成されている。
一方、前記筒状の緩衝材25は、ニトリルゴム(NBR)、水素化ニトリルゴム(HNBR)、アクリルゴム(ACM)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、スチレンブタジエンゴム(SBR)などの連続使用可能上限温度が150℃〜100℃の範囲の高分子弾性材料によって構成されている。なお、ここで連続使用可能上限温度としては、JISK6830−94の耐熱温度のタイプB,C,Dに相当する。
前記構成のすべり軸受Bによれば、セグメント26の周方向比率を67%に設定し、かつ、周方向の数を20個に設定していることによって、互いに隣接するセグメント26同士が適正な間隔で保持されて、ポンプ主軸20に固着されたスリーブ21と筒状の緩衝材25との接触による緩衝材25の損傷が回避されるので、摺動面23の摩擦係数の上昇が抑制されて、耐摩耗性が高められ、異常振動が発生しなくなるから、このすべり軸受Bが、たとえ、ドライ運転やスラリー水に晒されるような過酷な条件下で運転されても、優れた摺動特性を長期間継続して維持することができる。
ここで、セグメント26の周方向比率が53%未満であり、かつ、周方向の数が16未満であると、ポンプの起動時や先行待機運転時などのような揚水を遮断したドライ運転時(無潤滑運転時)において、異常振動が発生することを実験によって確認した。したがって、セグメント26の周方向比率は60%以上に設定し、かつ、周方向の数は17以上に設定することが望ましい。本発明に係るすべり軸受Bにおけるのセグメント26の「周方向比率」および「周方向の数」と、「無潤滑運転時の異常振動」との関係を求めた実験結果を表1に示す。
Figure 2006220257
前記表1において、本発明に係るすべり軸受Bでは、セグメント26の周方向比率が60%以上に設定され、かつ、周方向の数が17以上に設定されていることによって、無潤滑運転時において異常振動が発生しない特性を示している(〇印参照)。しかし、セグメント26の周方向比率が60%未満で、かつ、周方向の数が17未満であると、無潤滑運転時において異常振動が発生することがわかる(×印参照)。
一方、ポンプ主軸1に固着されたスリーブ21と摺動するセグメント26の摺動面23を硬度が高く、かつ、大気中の自己潤滑性が高いダイヤモンド焼結体26bとしているので、すべり軸受への負荷が大きい場合や大気中でポンプ主軸1に固着されたスリーブ21とセグメント26の両者が摺動するドライ運転がなされても、両者21,26間の摩擦係数が上昇しない。このため、耐摩耗性が高められてすべり軸受の耐久性を向上させることができる。また、硬度が高いダイヤモンド焼結体26bの表面を摺動面23としていることにより、スラリー水に晒される運転条件下における該摺動面23の摩滅を防止して、すべり軸受Bの耐久性を向上させることができるばかりか、セグメント26の摺動面23が平面でポンプ主軸1に固着されたスリーブ21と線接触させるようにしているので、セグメント26とスリーブ21との接触面積を小さくして、両者21,26間の摩擦係数の上昇を抑制することができる。しかも、セグメント26の摺動面23が平面であることによって、該摺動面23の表面仕上げなどの加工性が向上し、凹凸の少ない高品質の摺動面23が経済的に形成できるようになるとともに、セグメント26組付け後の仕上げ加工を省略することができる。また、前記線接触による接触面積の縮小により、セグメント26に高い面圧が負荷されても、ダイヤモンド焼結体26bの高強度特性によってセグメント26の損傷を防止して、軸受性能を長期間継続して維持することができる。
他方、筒状の緩衝材25を、ニトリルゴム(NBR)、水素化ニトリルゴム(HNBR)、アクリルゴム(ACM)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、スチレンブタジエンゴム(SBR)などの連続使用可能上限温度が150℃〜100℃の範囲の高分子弾性材料によって構成することができるので、ダイヤモンド焼結体26bを摺動面に用いることにより、ドライ運転時の摩擦熱による温度上昇が小さくなるため、線接触としてフッソゴムのように高価な耐熱材料を用いなくても緩衝機能を維持でき、異常振動の発生をなくし、優れた摺動特性を長期間継続して維持するのに寄与することができる。
また、ダイヤモンド焼結体26bを超硬合金などからなる基材26a上に形成し、該基材26aの裏面にステンレス(SUS403)などからなるバックメタル26cを取付けることによってセグメント26が構成され、バックメタル26cの一部を筒状の緩衝材25の内周部に嵌め込んだ状態で加硫接着することによって、セグメント26が緩衝材25に保持されているので、バックメタル26cによって緩衝材25に対する接着面積を拡大して、接着力を増大することができるので、緩衝材25からセグメント26が脱落するのを確実に防止して、軸受性能を維持するの寄与することができる。ここで基材26aとバックメタル26cの取付け方法は、接着剤やロー付け、嵌着等適宜選定することができる。また、緩衝材25と主軸1に固着されたスリーブ21との接触を避けるために必要なダイヤモンド焼結体26bの突出量h(図2参照)をバックメタル26cによって補償して大きくできるので、緩衝材25とスリーブ21との接触による緩衝材25の損傷を回避できる。このため、摺動面23の摩擦係数の上昇を抑制して、耐摩耗性を高めて異常振動の発生を防止することができるとともに、ダイヤモンド焼結体26bの厚さt(図3参照)を薄くして、ダイヤモンド焼結体26bの使用量を低減することによって、コストダウンを図ることができる。
なお、実験によりセグメント26の緩衝材25からの突出高さhは1〜3mm、緩衝材25の厚さdは軸側内径をDとするとd/D=0.05〜0.08の範囲が望ましいことが確認されている。
また、前記実施形態のように、セグメント26を軸方向で二段に分割して配設したり、図4に示すように、軸方向で三段に分割して配設することで、ポンプ主軸1にふれ回りや傾きによって片当り荷重が負荷されても、軸方向に分割されているセグメント26と緩衝材25との協働によって、片当り荷重に対する追従性が向上するので、片当り荷重に対しても優れた軸受性能を発揮することができる。
さらに、図5に示すように、前記実施形態で説明したすべり軸受Bを用いて、たとえば立軸ポンプPの吐出しボウル6の内部および該吐出しボウル6の上側に設けた揚水管7の内部において、先端に羽根車8を固着したポンプ主軸20を回転自在に軸支することによって、すべり軸受Bに起因する異常振動の発生が防止され、片当り荷重に対しても優れた軸受性能を発揮できるとともに、ダイヤモンド焼結体26bは大気中の自己潤滑性が高く、かつ、硬度が高いので、ドライ運転やスラリー水に晒される運転がなされても、摩擦係数の上昇および摺動面の摩滅が防止されることによって耐久性を向上させて、立軸ポンプPに仕様通りの運転特性を長期間継続して発揮させることができる。
なお、前記実施形態では、ポンプ主軸20に固着されたスリーブ21と対向する軸受22側を、ダイヤモンド焼結体20bを有する複数のセグメント26で構成しているが、ポンプ主軸20にスリーブ21を固着した構成とせずに、ポンプ主軸20の表面を摺動面としてもよい。また、セグメント26と緩衝材25を加硫接着せずに、成形された緩衝材25にセグメント26を接着剤で取付けてもよい。
本発明の実施形態を示す縦断面図である。 図1のA−A線断面図である。 セグメントの一例を示す斜視図である。 セグメントの変形使用例を示す縦断面図である。 本発明に係るすべり軸受を用いたポンプ装置の実施形態を示す縦断面図である。 従来例の縦断面図である。
符号の説明
20 ポンプ主軸(回転軸)
21 スリーブ
22 軸受
23 摺動面
24 摺動部材
25 緩衝材
26 セグメント
26a 基材(超硬合金)
26b ダイヤモンド焼結体
26c バックメタル
27 筒状のハウジング(支持体)
B すべり軸受
P 立軸ポンプ(ポンプ装置)

Claims (7)

  1. 回転軸または回転軸に固着されたスリーブと、前記回転軸または前記スリーブと対向する軸受とで摺動面が構成されるとともに、該摺動面を形成する摺動部材としてセグメントが用いられ、かつ、そのセグメントと支持体の間に緩衝材を設けたすべり軸受であって、
    前記セグメントの周方向比率が60%以上であり、かつ、周方向のセグメント数が17以上であることを特徴とするすべり軸受。
  2. 請求項1に記載のすべり軸受において、
    前記セグメントが軸方向に複数段配設されていることを特徴とするすべり軸受。
  3. 請求項1または請求項2に記載のすべり軸受において、
    前記セグメントの摺動面がダイヤモンド焼結体からなることを特徴とするすべり軸受。
  4. 請求項3に記載のすべり軸受において、
    前記セグメントの摺動面が平面で前記回転軸または回転軸に固着されたスリーブと線接触することを特徴とするすべり軸受。
  5. 請求項3または請求項4に記載のすべり軸受において、
    前記緩衝材が連続使用可能上限温度を150℃〜100℃の範囲とした高分子弾性材料であることを特徴とするすべり軸受。
  6. 請求項3〜請求項5のいずれかに記載のすべり軸受において、
    前記ダイヤモンド焼結体が超硬合金上に形成され、該超硬合金の裏面にバックメタルを取付けたことを特徴とするすべり軸受。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載のすべり軸受を用いたことを特徴とするポンプ装置。
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