JPH11325067A - セラミックス軸受 - Google Patents

セラミックス軸受

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JPH11325067A
JPH11325067A JP13881198A JP13881198A JPH11325067A JP H11325067 A JPH11325067 A JP H11325067A JP 13881198 A JP13881198 A JP 13881198A JP 13881198 A JP13881198 A JP 13881198A JP H11325067 A JPH11325067 A JP H11325067A
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JP
Japan
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ceramic bearing
heat
axial direction
bearing member
bearing members
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Pending
Application number
JP13881198A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Yamamoto
幸広 山本
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミックス軸受部材を積極的に冷却する機
能をもたせることで、たとえ無潤滑状態でのドライ運転
時間が長くなったり、ドライ運転の頻度が高くなって
も、セラミックス軸受部材の高温化による緩衝材の熱劣
化を回避することで、ラジアル荷重の緩衝機能の低下、
緩衝材の熱膨張によるセラミックス軸受部材の内側変
位、およびこの内側変位に伴う軸スリーブの抱き付きに
よる摺動性の悪化などを防止する。 【解決手段】 セラミックス軸受部材1,1……のそれ
ぞれに対して、複数本のヒートパイプ6,6それぞれの
放熱部62をセラミックス軸受部材1,1……の軸方向
一端面より外側に露出させた状態で、セラミックス軸受
部材1,1……の体内に軸方向一端側の入熱部61を嵌
合して取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立軸ポンプや横軸
斜流ポンプ等の主軸の軸支に好適なセラミックス軸受に
関する。
【0002】
【従来の技術】立軸ポンプや横軸斜流ポンプ等の主軸の
軸支に使用されるラジアル軸受において、通常の揚水運
転時は自揚水によって潤滑および冷却され、自揚水によ
る潤滑および冷却が遮断された初期運転時等には短時間
のドライ運転が許容できる軸受として、従来より、図5
および図6に示すように、セグメント状に分割したセラ
ミックス軸受部材1,1……を、円周方向に等間隔を有
してゴムなどの弾性体によってなる緩衝材2を介して金
属製のシェル3により保持し、この金属製シエル3を金
属製の軸受ケ−シング4に嵌合して一体に結合したセラ
ミックス軸受が知られている。
【0003】このような構成のセラミックス軸受で立軸
ポンプや横軸斜流ポンプなどの主軸5を軸支した場合、
揚水運転時には自揚水の一部により主軸5の外周面また
は主軸5に外嵌されている軸スリーブ(図示省略)の外
周面とセラミックス軸受部材1,1……のすべり面の潤
滑および冷却を行うとともに、セラミックス軸受部材
1,1……およびセラミックス軸受全体の冷却を行って
安定運転させることができる。また、自揚水による前述
の潤滑および冷却を期待できない無潤滑状態でのドライ
運転時においても、短時間であればセラミックスの優れ
た耐熱性により焼付けや焼損を起こすことなく安定運転
に寄与することができる。
【0004】また、主軸5の傾きや曲げによってセラミ
ックス軸受部材1,1……に片当たり荷重が作用して
も、この片当たり荷重を個々のセラミックス軸受部材
1,1……が分担して受けるとともに、分担荷重による
セラミックス軸受部材1,1……の半径方向外側への変
位を緩衝材2によって吸収することができるので、片当
たり荷重に対しても強く、常時、良好な軸受性能を発揮
することができる。
【0005】しかし、このような構成のセラミックス軸
受では、セラミックス軸受部材1,1……を積極的に冷
却する機能を有していないので、特に、無潤滑状態での
ドライ運転時間が長い場合や、ドライ運転の頻度が高い
場合などにおいて、セラミックス軸受部材1,1……が
高温化して緩衝材2を熱劣化させ、ラジアル荷重の緩衝
機能を低下させたり、緩衝材2の熱膨張によりセラミッ
クス軸受部材1,1……が内側に変位して、軸スリーブ
に抱き付き摺動性を悪化させるおそれを有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のセラミックス軸
受では、セラミックス軸受部材を積極的に冷却する機能
を有していないので、無潤滑状態でのドライ運転時間が
長い場合や、ドライ運転の頻度が高い場合などにおい
て、セラミックス軸受部材が高温化して緩衝材を熱劣化
させ、ラジアル荷重の緩衝機能を低下させたり、緩衝材
の熱膨張によりセラミックス軸受部材が内側に変位し
て、軸スリーブに抱き付き摺動性を悪化させるおそれを
有している。そこで、本発明は、セラミックス軸受部材
を積極的に冷却する機能をもたせることで、たとえ無潤
滑状態でのドライ運転時間が長くなったり、ドライ運転
の頻度が高くなっても、セラミックス軸受部材の高温化
による緩衝材の熱劣化を回避することで、ラジアル荷重
の緩衝機能の低下、緩衝材の熱膨張によるセラミックス
軸受部材の内側変位、およびこの内側変位に伴う軸スリ
ーブの抱き付きによる摺動性の悪化などを防止すること
ができるセラミックス軸受を提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係るセラミックス軸受は、セラミックス軸
受部材が弾性体によってなる緩衝材を介して金属製のシ
ェルにより保持されているセラミックス軸受において、
冷媒を蒸発させる入熱部が軸方向一端側に設けられ、気
化冷媒を凝縮液化させる放熱部が軸方向他端側に設けら
れているとともに、前記入熱部で蒸発した気化冷媒を前
記放熱部に向けて流動させる通路と、放熱部で凝縮した
液冷媒を吸収して、前記入熱部に向けて流動させる繊維
状芯材とを内部に備えた密閉容器によってなるヒートパ
イプを設け、このヒートパイプの放熱部を前記セラミッ
クス軸受部材の軸方向端面より外側に露出させた状態
で、該セラミックス軸受部材の体内に前記軸方向一端側
の入熱部を嵌合したことを特徴としている。
【0008】本発明によれば、密閉容器によってなるヒ
ートパイプの内部では、軸方向一端側入熱部で蒸発した
気化冷媒が通路を通って軸方向他端側放熱部に向けて流
動し、該放熱部で凝縮した液冷媒が繊維状芯材に吸収さ
れて前記軸方向一端側入熱部に向けて流動する循環流が
発生する。このため、軸方向一端側入熱部での冷媒の蒸
発潜熱を主とした熱交換によってセラミックス軸受部材
を冷却することができ、軸方向他端側放熱部では、放熱
を主とした自揚水または空気との熱交換により気化冷媒
を凝縮させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施の形態を
示す縦断側面図、図2は図1におけるA−A線断面図で
あり、前記図5および図6の従来例と同一もしくは相当
部分には、同一符号を付して説明する。図1および図2
において、セラミックス軸受は、セグメント状に分割し
たセラミックス軸受部材1,1……を、円周方向に等間
隔を有してゴムなどの弾性体によってなる緩衝材2を介
して金属製のシェル3により保持し、この金属製シエル
3を金属製の軸受ケ−シング4に嵌合して一体に結合し
た構造になっている。
【0010】6は金属製の密閉容器によってなるヒート
パイプを示し、内部には水またはアルコールなどの液冷
媒が封入されている。ヒートパイプ6は、図3に示すよ
うに、軸方向一端側に前記冷媒を蒸発気化させる入熱部
61が設けられ、軸方向一端側で蒸発気化した気化冷媒
を軸方向他端側の放熱部62に向けて流動させる中心部
の通路63と、この通路63を取り囲んで配置された繊
維状芯材64を備えており、この繊維状芯材64は、放
熱部62での放熱により凝縮した液冷媒を吸収して、軸
方向一端側の入熱部61に向けて流動させる機能を有し
ている。入熱部61と放熱部62の間は断熱部65とし
て機能するように構成されている。
【0011】たとえば図4に示すように、セラミックス
軸受部材1,1……のそれぞれに対して、2本のヒート
パイプ6,6それぞれの放熱部62をセラミックス軸受
部材1,1……の軸方向一端面より外側に露出させた状
態で、セラミックス軸受部材1,1……の体内に軸方向
一端側の入熱部61を嵌合するとともに、他の2本のヒ
ートパイプ6,6それぞれの放熱部62をセラミックス
軸受部材1,1……の軸方向他端面より外側に露出させ
た状態で、セラミックス軸受部材1,1……の体内に軸
方向一端側の入熱部61を嵌合することによって、4本
のヒートパイプ6,6……がセラミックス軸受部材1,
1……のそれぞれに取付けられている。
【0012】このように構成されたセラミックス軸受に
よって、立軸ポンプや横軸斜流ポンプなどの主軸5を軸
支すれば、ポンプの揚水運転時には、自揚水の一部によ
り主軸5の外周面または主軸5に外嵌されている軸スリ
ーブ(図示省略)の外周面と複数のセラミックス軸受部
材1,1……それぞれのすべり面の潤滑および冷却を行
うとともに、軸支部を通過する自揚水によってセラミッ
クス軸受全体の冷却を行って安定運転させる。
【0013】一方、自揚水によるすべり面の潤滑および
冷却とセラミックス軸受全体の冷却を期待できない初期
運転時などのドライ運転時でも、セラミックス軸受部材
1,1……のすぐれた耐熱性により、焼付けや焼損を防
止して安定運転させる。
【0014】さらに、密閉容器によってなるヒートパイ
プ6の内部では、軸方向一端側入熱部61で蒸発した気
化冷媒が通路63を通って軸方向他端側の放熱部62に
向けて流動し、該放熱部62で凝縮した液冷媒が繊維状
芯材64に吸収されて軸方向一端側の入熱部61に向け
て流動する循環流が発生する。このため、軸方向一端側
の入熱部61での冷媒の蒸発潜熱を主とした熱交換によ
ってセラミックス軸受部材1,1……を冷却することが
でき、軸方向他端側の放熱部62では、放熱を主とした
自揚水または空気との熱交換により気化冷媒を凝縮させ
ることができるので、セラミックス軸受部材1,1……
を積極的に強制冷却することができる。したがって、た
とえ無潤滑状態でのドライ運転時間が長くなったり、ド
ライ運転の頻度が高くなっても、セラミックス軸受部材
1,1……が高温化されて緩衝材2を熱劣化させるのを
回避して、ラジアル荷重の緩衝機能の低下、緩衝材2の
熱膨張によるセラミックス軸受部材1,1……の内側変
位、およびこの内側変位に伴う軸スリーブの抱き付きに
よる摺動性の悪化などを確実に防止することができる。
【0015】なお、前記実施の形態では、セグメント状
に分割したセラミックス軸受部材1,1……を使用して
説明しているが、断面形状が環状のセラミックス軸受部
材1を使用したセラミックス軸受にも適用することがで
きる。また、セラミックス軸受部材1,1……のそれぞ
れに、4本のヒートパイプ6を取付けた構成で説明して
いるが、ヒートパイプ6の取付け数量は任意であるとと
もに、前記実施の形態で説明した丸筒状のヒートパイプ
6に代えて、角筒状のヒートパイプ6または偏平角筒状
のヒートパイプ6を使用してもよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ヒート
パイプによってセラミックス軸受部材を積極的に強制冷
却することができるので、たとえ無潤滑状態でのドライ
運転時間が長くなったり、ドライ運転の頻度が高くなっ
ても、セラミックス軸受部材が高温化されて緩衝材を熱
劣化させるのを回避して、ラジアル荷重の緩衝機能の低
下、緩衝材の熱膨張によるセラミックス軸受部材の内側
変位、およびこの内側変位に伴う軸スリーブの抱き付き
による摺動性の悪化などを確実に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す縦断側面図であ
る。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】ヒートパイプの一例を一部破断して示す斜視図
である。
【図4】セラミックス軸受部材に対するヒートパイプの
取付け構造の一例を示す拡大断面図である。
【図5】従来例の縦断側面図である。
【図6】図5のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 セラミックス軸受部材 2 緩衝材 3 金属製のシエル 6 ヒートパイプ 61 ヒートパイプの入熱部 62 ヒートパイプの放熱部 63 ヒートパイプの通路 64 繊維状芯材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックス軸受部材が弾性体によって
    なる緩衝材を介して金属製のシェルにより保持されてい
    るセラミックス軸受において、冷媒を蒸発させる入熱部
    が軸方向一端側に設けられ、気化冷媒を凝縮液化させる
    放熱部が軸方向他端側に設けられているとともに、前記
    入熱部で蒸発した気化冷媒を前記放熱部に向けて流動さ
    せる通路と、放熱部で凝縮した液冷媒を吸収して、前記
    入熱部に向けて流動させる繊維状芯材とを内部に備えた
    密閉容器によってなるヒートパイプを設け、このヒート
    パイプの放熱部を前記セラミックス軸受部材の軸方向端
    面より外側に露出させた状態で、該セラミックス軸受部
    材の体内に前記軸方向一端側の入熱部を嵌合したことを
    特徴とするセラミックス軸受。
JP13881198A 1998-05-20 1998-05-20 セラミックス軸受 Pending JPH11325067A (ja)

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JP13881198A JPH11325067A (ja) 1998-05-20 1998-05-20 セラミックス軸受

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006220257A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Kubota Corp すべり軸受およびポンプ装置
JP2010096124A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Kawamoto Pump Mfg Co Ltd 軸受部材及びポンプ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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