JPH11166529A - すべり軸受 - Google Patents
すべり軸受Info
- Publication number
- JPH11166529A JPH11166529A JP33557297A JP33557297A JPH11166529A JP H11166529 A JPH11166529 A JP H11166529A JP 33557297 A JP33557297 A JP 33557297A JP 33557297 A JP33557297 A JP 33557297A JP H11166529 A JPH11166529 A JP H11166529A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sliding piece
- sliding
- bearing
- back plate
- piece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Support Of The Bearing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 すべり軸受において、セラミックス製の摺動
片に偏荷重が加わったときにその摺動片の反り変形を防
いで摺動片が破損することを防止する。 【解決手段】 筒状の軸受シェル1の内側に弾力性を備
える緩衝材2を筒状に配備する。緩衝材2の内側の周方
向に間隔を隔てた複数箇所に軸受ユニット3を配備す
る。軸受ユニット3は、セラミックス製の摺動片31と
その摺動片31の外面側に重ね合わせた平板状の金属製
裏板32とを有する。裏板32は、摺動片31が片荷重
を受けて反り変形を起こすようなときに、その摺動片3
2の変形量を、その摺動片32が破損に至らない範囲内
に抑制し得る曲げ剛性を備えている。
片に偏荷重が加わったときにその摺動片の反り変形を防
いで摺動片が破損することを防止する。 【解決手段】 筒状の軸受シェル1の内側に弾力性を備
える緩衝材2を筒状に配備する。緩衝材2の内側の周方
向に間隔を隔てた複数箇所に軸受ユニット3を配備す
る。軸受ユニット3は、セラミックス製の摺動片31と
その摺動片31の外面側に重ね合わせた平板状の金属製
裏板32とを有する。裏板32は、摺動片31が片荷重
を受けて反り変形を起こすようなときに、その摺動片3
2の変形量を、その摺動片32が破損に至らない範囲内
に抑制し得る曲げ剛性を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、すべり軸受、たと
えば立軸ポンプなどの回転機械において主軸などの回転
軸を支持することに用いられるすべり軸受に関する。
えば立軸ポンプなどの回転機械において主軸などの回転
軸を支持することに用いられるすべり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】回転機械の一例である立軸ポンプの主軸
を支持することに用いられるすべり軸受には、無潤滑状
態でのドライ運転時に主軸との摺動部に焼付きが生じな
いようにするために、セラミックスを用いて摺動片を形
成しているものが多い。このように摺動片にセラミック
スを採用したすべり軸受においては、セラミックスが反
り変形に伴って発生する引張荷重によって容易に破損し
てしまう性質を有しているため、主軸を支えている摺動
片に偏荷重(片当り荷重)が加わってその摺動片が反り
変形を起こすと、その反り変形の程度によっては摺動片
が簡単に割れて破損してしまう。そこで、摺動片をゴム
などの弾力性を有する材料で製作した筒状の緩衝材の内
側の複数箇所に並べて配備し、摺動片に加わる偏荷重を
その摺動片の変位によって吸収させることが考えられ
た。しかし、ただ単にセラミックス製の摺動片を筒状の
緩衝材の内側に並べて配備しただけでは、偏荷重を受け
た摺動片の反り変形量が多少は抑制されるとしても、摺
動片の反り変形に伴う破損を確実に防ぐことには無理が
ある。
を支持することに用いられるすべり軸受には、無潤滑状
態でのドライ運転時に主軸との摺動部に焼付きが生じな
いようにするために、セラミックスを用いて摺動片を形
成しているものが多い。このように摺動片にセラミック
スを採用したすべり軸受においては、セラミックスが反
り変形に伴って発生する引張荷重によって容易に破損し
てしまう性質を有しているため、主軸を支えている摺動
片に偏荷重(片当り荷重)が加わってその摺動片が反り
変形を起こすと、その反り変形の程度によっては摺動片
が簡単に割れて破損してしまう。そこで、摺動片をゴム
などの弾力性を有する材料で製作した筒状の緩衝材の内
側の複数箇所に並べて配備し、摺動片に加わる偏荷重を
その摺動片の変位によって吸収させることが考えられ
た。しかし、ただ単にセラミックス製の摺動片を筒状の
緩衝材の内側に並べて配備しただけでは、偏荷重を受け
た摺動片の反り変形量が多少は抑制されるとしても、摺
動片の反り変形に伴う破損を確実に防ぐことには無理が
ある。
【0003】一方、実願平8−138802号公報によ
ると、偏荷重を受けた摺動片の反り変形に伴う破損を防
ぐための対策として、摺動片とその摺動片の外面側に重
ね合わされた平板状の金属製裏板とによって軸受ユニッ
トを形成し、その軸受ユニットを上記した筒状の緩衝材
の内側の複数箇所に並べて配備することが提案されてい
る。
ると、偏荷重を受けた摺動片の反り変形に伴う破損を防
ぐための対策として、摺動片とその摺動片の外面側に重
ね合わされた平板状の金属製裏板とによって軸受ユニッ
トを形成し、その軸受ユニットを上記した筒状の緩衝材
の内側の複数箇所に並べて配備することが提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実願平
8−138802号公報には、偏荷重を受けた従動片の
反り変形が上記裏板によって抑制されることが判るだけ
であり、その裏板をどのように構成すれば摺動片の反り
変形に伴う破損が確実に防止されるかは明らかになって
いない。
8−138802号公報には、偏荷重を受けた従動片の
反り変形が上記裏板によって抑制されることが判るだけ
であり、その裏板をどのように構成すれば摺動片の反り
変形に伴う破損が確実に防止されるかは明らかになって
いない。
【0005】本発明は以上の状況に鑑みてなされたもの
であり、上記した裏板の構成を限定することによって摺
動片の反り変形に伴う破損を確実に防止することのでき
るすべり軸受を提供することを目的とする。
であり、上記した裏板の構成を限定することによって摺
動片の反り変形に伴う破損を確実に防止することのでき
るすべり軸受を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るすべり軸受
は、筒状の軸受シェルの内側に弾力性を備える緩衝材が
筒状に配備され、この緩衝材の内側の周方向に間隔を隔
てた複数箇所に、セラミックス製の摺動片の外面側に平
板状の金属製裏板が重ね合わされてなる軸受ユニットが
配備されていると共に、上記摺動片の内面が回転軸に対
する摺動面に形成されており、上記裏板は、上記摺動片
に加わる偏荷重によって変形するその摺動片の変形量
を、その摺動片が破損に至らない範囲内に抑制し得る曲
げ剛性を備えている、というものである。
は、筒状の軸受シェルの内側に弾力性を備える緩衝材が
筒状に配備され、この緩衝材の内側の周方向に間隔を隔
てた複数箇所に、セラミックス製の摺動片の外面側に平
板状の金属製裏板が重ね合わされてなる軸受ユニットが
配備されていると共に、上記摺動片の内面が回転軸に対
する摺動面に形成されており、上記裏板は、上記摺動片
に加わる偏荷重によって変形するその摺動片の変形量
を、その摺動片が破損に至らない範囲内に抑制し得る曲
げ剛性を備えている、というものである。
【0007】このように構成されたすべり軸受による
と、偏荷重を受けた摺動片の変形、すなわち反り変形
が、その摺動片の外面に重ね合わされている金属製の裏
板によって確実に防止される。そのため、摺動片が反り
変形して破損するといった事態の生じる余地がなくな
る。
と、偏荷重を受けた摺動片の変形、すなわち反り変形
が、その摺動片の外面に重ね合わされている金属製の裏
板によって確実に防止される。そのため、摺動片が反り
変形して破損するといった事態の生じる余地がなくな
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るすべり軸受を
一部破断して示した正面図、図2は図1のII−II線
に沿う断面図である。
一部破断して示した正面図、図2は図1のII−II線
に沿う断面図である。
【0009】このすべり軸受は、筒状の軸受シェル1
と、軸受シェル1の内側に配備されていてゴムなどの弾
力性を備えた材料を用いて形成された筒状の緩衝材2
と、この緩衝材2の内側の複数箇所に所定間隔を隔てて
配備された軸受ユニット3とを備えている。軸受ユニッ
ト3は、セラミックス製の摺動片31とこの摺動片31
の外面側に重ね合わされた平板状の金属製裏板32とか
らなり、摺動片31の内面が主軸4との摺接面33とし
て形成されている。
と、軸受シェル1の内側に配備されていてゴムなどの弾
力性を備えた材料を用いて形成された筒状の緩衝材2
と、この緩衝材2の内側の複数箇所に所定間隔を隔てて
配備された軸受ユニット3とを備えている。軸受ユニッ
ト3は、セラミックス製の摺動片31とこの摺動片31
の外面側に重ね合わされた平板状の金属製裏板32とか
らなり、摺動片31の内面が主軸4との摺接面33とし
て形成されている。
【0010】この滑り軸受において、上記裏板32は、
摺動片31に加わる偏荷重によって変形するその摺動片
31の変形量を、その摺動片31が破損に至らない範囲
内に抑制し得る曲げ剛性を備えている。裏板32の曲げ
剛性をこの範囲に定めるためには、裏板32の厚さを厚
くする方法や裏板3に用いる金属材料として大きな曲げ
剛性を備えた材料を選定するといった様々な方法があ
り、裏板32の厚さを厚くするという方法が特に有益に
採用される。具体的には、たとえば裏板32の厚さを摺
動片31の厚さの2倍以上にするといった方法である。
摺動片31に加わる偏荷重によって変形するその摺動片
31の変形量を、その摺動片31が破損に至らない範囲
内に抑制し得る曲げ剛性を備えている。裏板32の曲げ
剛性をこの範囲に定めるためには、裏板32の厚さを厚
くする方法や裏板3に用いる金属材料として大きな曲げ
剛性を備えた材料を選定するといった様々な方法があ
り、裏板32の厚さを厚くするという方法が特に有益に
採用される。具体的には、たとえば裏板32の厚さを摺
動片31の厚さの2倍以上にするといった方法である。
【0011】このようなすべり軸受であると、偏荷重を
受けた摺動片31の変形、すなわち反り変形が、その摺
動片31の外面に重ね合わされている金属製の裏板32
によって確実に防止される。そのため、摺動片31が反
り変形して破損するといった事態の生じる余地がなくな
る。なお、摺動片31に加わる荷重によって軸受ユニッ
ト3が変位するようなときには、その変位が緩衝材2の
変形によって吸収される。
受けた摺動片31の変形、すなわち反り変形が、その摺
動片31の外面に重ね合わされている金属製の裏板32
によって確実に防止される。そのため、摺動片31が反
り変形して破損するといった事態の生じる余地がなくな
る。なお、摺動片31に加わる荷重によって軸受ユニッ
ト3が変位するようなときには、その変位が緩衝材2の
変形によって吸収される。
【0012】
【発明の効果】本発明に係るすべり軸受によれば、偏荷
重を受けた摺動片の反り変形が、その摺動片の外面に重
ね合わされている金属製の裏板によって確実に防止され
るので、摺動片が反り変形して破損するといった事態の
生じる余地がなくなる。
重を受けた摺動片の反り変形が、その摺動片の外面に重
ね合わされている金属製の裏板によって確実に防止され
るので、摺動片が反り変形して破損するといった事態の
生じる余地がなくなる。
【図1】本発明に係るすべり軸受を一部破断して示した
正面図である。
正面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
1 軸受シェル 2 緩衝材 3 軸受ユニット 4 回転軸 31 摺動片 32 裏板 33 摺動面
Claims (1)
- 【請求項1】 筒状の軸受シェルの内側に弾力性を備え
る緩衝材が筒状に配備され、この緩衝材の内側の周方向
に間隔を隔てた複数箇所に、セラミックス製の摺動片の
外面側に平板状の金属製裏板が重ね合わされてなる軸受
ユニットが配備されていると共に、上記摺動片の内面が
回転軸に対する摺動面に形成されており、 上記裏板は、上記摺動片に加わる偏荷重によって変形す
るその摺動片の変形量を、その摺動片が破損に至らない
範囲内に抑制し得る曲げ剛性を備えていることを特徴と
するすべり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33557297A JPH11166529A (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | すべり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33557297A JPH11166529A (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | すべり軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11166529A true JPH11166529A (ja) | 1999-06-22 |
Family
ID=18290090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33557297A Pending JPH11166529A (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | すべり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11166529A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006220257A (ja) * | 2005-02-14 | 2006-08-24 | Kubota Corp | すべり軸受およびポンプ装置 |
CN110637167A (zh) * | 2017-04-06 | 2019-12-31 | 沃喀莎轴承公司 | 改进效率的轴颈轴承 |
-
1997
- 1997-12-05 JP JP33557297A patent/JPH11166529A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006220257A (ja) * | 2005-02-14 | 2006-08-24 | Kubota Corp | すべり軸受およびポンプ装置 |
CN110637167A (zh) * | 2017-04-06 | 2019-12-31 | 沃喀莎轴承公司 | 改进效率的轴颈轴承 |
CN110637167B (zh) * | 2017-04-06 | 2021-12-07 | 沃喀莎轴承公司 | 改进效率的轴颈轴承 |
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