JP2006219910A - 雨水流出抑制システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 砂や汚泥等の異物が雨水と共に雨水流出抑制部の貯留空間に流入することを長期間にわたって阻止できると共に、貯留空間に異物が流入したときは、これを容易に除去することが可能な雨水流出抑制システムを提供する。
【解決手段】 雨水流出抑制部1と、この雨水流出抑制部1の雨水流入口4の手前で、かつ雨水流出抑制部1の上部に設けられた雨水流入部2と、雨水流出抑制部1の上部に設けられた取水部3とを有しており、取水部3は、雨水流出抑制部の内部を点検する点検部を兼ねている。雨水流出抑制部1は、雨水を貯える貯留部5内に多数の充填部材6を縦横かつ上下に連接して貯留空間を形成し、充填部材6の外側面部を覆うように側板部材7を設け、さらに、周囲を遮水シート8および不織布9の順で覆うことにより構成されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、降雨時に、雨水を一時貯留して、浸透または排水させることにより、河川や水道施設への負荷を低減させる雨水流出抑制システムに関し、主に、一般家庭用に適した比較的小型の雨水流出抑制システムに関するものである。
従来、図12および図13に示すように、雨水等を一時貯える貯留部5に充填部材6を縦横かつ上下に連接して貯留空間を形成してなる雨水流出抑制部1を備えた雨水流出抑制システムが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
まず、構成から説明すると、この従来の雨水流出抑制システムにおける雨水流出抑制部1は、底板30の上に充填部材6を縦横かつ上下に連接して組み立て、この充填部材6の上面および四周側面に板体7を取り付け、充填部材6の上面を透水性上面シート31で覆うと共に充填部材の四周側面を被覆シート32で覆い、被覆シート32の下端縁を固定手段33でもって底板30に固定して構成されている。
前記充填部材6は、図13に示すように、平板状の上面部34の下方に複数本の脚部35を一体に設けて、上下に隣接配置される他の充填部材6の上面部34との間に、雨水の貯留空間を形成している。
そして、この従来の雨水流出抑制システムでは、雨水流出抑制部1に、貯留空間の一側面の上部から板体7と被覆シート32を貫通して外方へ突き出す流入口34が設けられると共に、貯留空間の他の側面の下部から板体と被覆シートを貫通して外方へ突き出す取水口35が設けられている。
前記流入口34は、沈砂マス36に連通し、沈砂マス36は雨水導入管37に連通しており、また、取水口35は、取水マス38に連通している。
取水マス38の底には取水ポンプ39が設置され、この取水ポンプ39に接続された取水管40は地上に引き出されると共に、取水マス38の上部にオーバーフロー管41が接続されている。
また、雨水流出抑制部1には、充填部材6の上面から板体7と透水性上面シート31を貫通して上方へ突き出す点検口42が設けられている。
つぎに、この従来の雨水流出抑制システムの作用について説明する。
このように構成された従来の雨水流出抑制システムでは、降雨により、雨水が、沈砂マス36を経て雨水流出抑制部1の貯留空間に進入して一時貯留され、河川や下水道施設等が豪雨によって急激に増水することが抑制される。
また、雨水は、沈砂マス36に流れ込んで砂や汚泥等の異物が除去されてから、雨水流出抑制部1に流入して貯えられる。
特開2004−211316号公報(図1乃至図8、0021段落乃至0040段落)
しかしながら、このような従来の雨水流出抑制システムでは、雨水に含まれる砂や汚泥等の異物を沈砂マス36に沈降させてから、雨水を雨水流出抑制部1の貯留空間に流入させるものであるため、長期間使用しているうちに沈砂マス36を通過した砂や汚泥等の異物が貯留空間の底面に沈降して堆積し、しかも、雨水流出抑制部1の内部は充填部材6が縦横かつ上下に連接して組み立てられており、堆積した砂や汚泥等の異物を除去することは困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、砂や汚泥等の異物が雨水と共に雨水流出抑制部の貯留空間に流入することを長期間にわたって阻止できると共に、貯留空間に異物が流入したときは、これを容易に除去することが可能な雨水流出抑制システムを提供することを目的としている。
また、本発明は、施工性を向上でき、また、システム構成をコンパクト化することができる雨水流出抑制システムを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、雨水等を一時貯える貯留部内に充填部材を縦横かつ上下に連接して貯留空間を形成した雨水流出抑制部と、該雨水流出抑制部の雨水流入口またはその手前に設けられ、雨水に含まれる砂や汚泥等の異物を除去するフィルタを備えた雨水流入部とを有し、
前記フィルタを通過した雨水が前記雨水流出抑制部に流入されると共に、前記フィルタを通過した雨水と共に前記雨水流出抑制部に流入した砂や汚泥等の異物は、前記雨水流出抑制部に貯留した雨水を取り出す取水部の下部に誘導されるように構成される雨水流出抑制システムを特徴としている。
また、請求項2に記載されたものは、前記フィルタは、ウェッジワイヤを巻回して、雨水の流れ方向に対して略直角方向に所定寸法の目開きを有して筒状に構成されている請求項1に記載の雨水流出抑制システムを特徴としている。
さらに、請求項3に記載されたものは、前記雨水流入部は、前記雨水流出抑制部の上部に設けられ、かつ、前記雨水流入部と前記雨水流出抑制とは分割可能に構成されている請求項1または請求項2に記載の雨水流出抑制システムを特徴としている。
さらに、請求項4に記載されたものは、前記雨水流入部は、雨水排水管路の途中位置に設置されている請求項3に記載の雨水流出抑制システムを特徴としている。
さらに、請求項5に記載されたものは、前記雨水流出抑制部の上部には、前記雨水流出抑制部に貯留した雨水を取り出す取水部が設けられ、かつ前記取水部と前記雨水流出抑制部とは分割可能に構成されている請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の雨水流出抑制システムを特徴としている。
このように構成された請求項1のものは、雨水流出抑制部の雨水流入口またはその手前にフィルタを設け、フィルタを通過した雨水が雨水流出抑制部に流入されるようにしている。
これによって、砂や汚泥等の異物が雨水に含まれて雨水流出抑制部に流入することを長期間にわたって阻止できるようになる。
しかも、請求項1のものは、フィルタの目開きを通過して雨水流出抑制部に流入した微
量の砂や汚泥等の異物は、雨水流出抑制部に貯留した雨水を取り出す取水部の下部に誘導されるようになっている。
これによって、雨水流出抑制部に流入した異物は雨水流出抑制部の取水部下部に堆積し、取水口からバキューム等で容易に吸い出すことができるようになる。
また、請求項2に記載されたものは、フィルタを、ウェッジワイヤを巻回して、雨水の流れ方向に対して直角方向に所定寸法の目開きを有して筒状に構成することにより、異物侵入を防ぐようにしたものである。
これによって、フィルタの目開きを100μm〜300μmとすると、トイレや散水程度の利水にはそのまま使用可能であり、また、ポンプ機器故障等の機器への影響も少なくなる。
また、ウェッジワイヤの内周面を、流水の上流側の角隅部が下流側の角隅部よりも高くなるように位置させ、各ウェッジワイヤの内周面に上流側の位置において内側に突出している段部を形成するようにすれば、ウェッジワイヤの内周面を流れる雨水が段部に当たって流れ方向を変えることにより、雨水中の砂や汚泥等の異物が舞い上がり、ウェッジワイヤの目開き内への砂や汚泥等の異物の目詰まりを防止できる。
また、雨水流出抑制部内に侵入した微量の異物も、雨水の流れによって一定場所に集めることができ、ポンプ等により雨水流出抑制部外への排出が容易となる。
また、雨水流出抑制部を浸透用として使用する場合は、異物が浸透フィルタや砕石などに目詰まりしにくいので、長期間浸透能力を維持させることができる。
さらに、請求項3に記載されたものは、雨水流入部は、雨水流出抑制部の上部に設け、かつ、雨水流入部と雨水流出抑制とは分割可能にしたものである。
これによって、雨水流入部設置のための掘削面積が不要となり、雨水流出抑制システムの設置コストを低く抑えることができる。
また、雨水流出抑制部内に余裕代を設けなくてもオーバーフロー排水が可能なため、雨水流出抑制部の上面一杯まで貯留することができ、実質貯留率(雨水貯留量/タンク設置
体積)が高くなる。
また、雨水流入部と雨水流出抑制とは分割可能とすることにより、周囲の各施設の施工工程にあわせて雨水流入部を効率よく施工することができ、また、流入管の高さ位置を調整できると共に、流入口とオーバーフロー口の方向を調整できる(三次元的な調整が可能である)。
さらに、請求項4に記載されたものは、雨水流入部は、雨水排水管路の途中位置に設置したものである。
これによって、雨水流出抑制部内が満杯になったときのオーバーフローは、雨水流出抑制部を通過することなく、ダイレクトに雨水配水管を通して行われるので、雨水流出抑制部内への異物の流入をより少なくすることができる。
また、従来使用されていた沈砂マスが不要になる。
また、実質貯留率を高くすることができる。
さらに、請求項5に記載されたものは、取水部を雨水流出抑制部の上部に設け、かつ取水部と雨水流出抑制部とは分割可能にしたものである。
これによって、取水部の下部に異物を誘導して堆積させるようにすると、バキューム等による異物の排出を容易に行うことができる。
また、取水部設置のための掘削面積が不要となり、雨水流出抑制システムの設置コストを低く抑えることができる。
また、雨水流出抑制部内に余裕代を設けなくてもオーバーフロー排水が可能なため、雨水流出抑制部の上面一杯まで貯留することができ、実質貯留率(雨水貯留量/タンク設置
体積)を高くすることができる。
また、取水部と雨水流出抑制とは分割可能とすることにより、周囲の各施設の施工工程にあわせて取水部を効率よく施工することができる。
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
図1は、本実施の形態による雨水流出抑制システムを示している。
まず、構成から説明すると、このような本実施の形態の雨水流出抑制システムは、雨水流出抑制部1と、この雨水流出抑制部1の雨水流入口4の手前で、かつ雨水流出抑制部1の上部に設けられた雨水流入部2と、雨水流出抑制部1の上部に設けられた取水部3とを有しており、取水部3は、雨水流出抑制部の内部を点検する点検部を兼ねている。
雨水流出抑制部1は、雨水を貯える貯留部内5に多数の充填部材6を縦横かつ上下に連接して貯留空間を形成し、充填部材6の外側面部を覆うように側板部材7を設け、さらに、周囲を遮水シート8および不織布9の順で覆うことにより構成されている。
充填部材6は、貯留空間の形成および雨水の所定位置への誘導のために設けられるもので、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチックを成形して製造される。
本実施の形態においては、図2に示すように、天板材10、脚材11、傾斜材12、脚材11、傾斜材12、脚材11、傾斜材12、連結材13および底板材14といった各種充填部材6を上下に順次連接し、さらに、このように上下方向に組み合わせた各種充填部材6を縦横に連接して貯留空間を形成している。
天板材10は、雨水流出抑制部1の上部からの荷重を受けるもので、図3に示すように、水平部10bと、水平部10bの下方周囲に形成された側部10cとを有しており、水平部10bと側部10cとで囲まれた空間内に補強リブ10d(図2の底板材14参照)が形成されている。
なお、この天板材10は、水平部10bが下となるように上下反転させることによって底板材14(図2参照)としても使用することができる。
また、雨水流入口4および取水口15の真下に設けられる天板材10aは、図4に示すように、水平部10bに穴10eが設けられており、この穴10eを通して雨水が流入し、また、取水、点検が行われるようになっている。
脚材11は、充填部材6同士を三次元的に接続し、上部からの荷重を下方に伝えるもので、図5に示すように、直交する垂直面11a,11bと、これら垂直面11a,11bと45度の角度で交わる垂直面11cとを有し、垂直面11aに水平方向の接合凸部11dが突出形成され、垂直面11bには隣接する脚材11の接合凸部11dが嵌合する接合孔11eが形成されており、これら接合凸部11dおよび接合孔11eの嵌合により、縦または横方向に位置する他の脚材11との連接が行われ、前記の順次連接した各種充填材6を縦横に連接している。
また、脚材11の上部には、天板材10または傾斜材12と脚材11とを接続する接続部11fが形成されており、脚材11は、天板材10または傾斜材12の四隅に配置されて連接が行われる。
傾斜材12は、雨水流出抑制部1に流入した異物を所定位置に誘導し、また、上部からの荷重を下方に伝えるもので、図6に示すように、傾斜板部12bと、傾斜板部12bの四隅に上下に延びる連結部12cとから構成され、流入した雨水は、傾斜板部12bに沿って所定方向に誘導される。
傾斜材12の上部には、脚材11と傾斜材12を接続する接続部12dが形成され、また、下部には、脚材11または連結材13の接続部に嵌合して、これらと傾斜材12を接続する嵌合部12eが形成されている。
なお、取水口15の下部に設けられる傾斜材12aは、図7に示すように、傾斜板部12bに穴12fが設けられており、この穴12fを利用して取水、点検が行われる。
連結材13は、傾斜材12または脚材11と底板材14とを接続するもので、図8に示すように、上部に、傾斜材12の嵌合部12eまたは脚材11と嵌合する接続部13aと、下部に、底板材14と嵌合する接続部13bとを有している。
底板材14は、天板材10を水平部10bが下となるように上下反転させたものであり、連結材13を介して傾斜材12または脚材11と接続される。
雨水流入部2は、図1に示すように、雨水マス16と、マンホール蓋17と、雨水マス16とマンホール蓋17との間に設けられた接続管18と、雨水マス16と雨水流出抑制部1との間に設けられた接続管19と、雨水マス16内部に設けられたフィルタ20(図9および図10参照)とを有している。
雨水マス16の側部には、雨水流入管22aとオーバーフロー管22bとが接続され、雨水流入管22aとオーバーフロー管22bとの間に雨水に含まれる砂や汚泥等の異物を除去するフィルタ20が挿入されている。
なお、本実施の形態においては、雨水流入管22aとオーバーフロー管22bとによって雨水排水管路が形成されている。
図9は、フィルタ20を設置した雨水マス16の平面図、図10は、その側面図、図11は、フィルタ20の斜視図、図11aは、図9のX−X線断面図である。
フィルタ20は、断面が楔型のウェッジワイヤ20aを円周の二分の一だけ巻回し、雨水の流れ方向に対して略直角方向に所定寸法tの目開き20bを有して半円筒状に構成されている。
そして、フィルタ20は、幅mが0.5mm〜1mmのステンレス製のウェッジワイヤ20aを、目開き20bの寸法tが100μm〜300μmとなるように配置し、流水方向の長さLが100mm〜300mmとなるようにして、流入口16aとオーバーフロー口16bとの間に形成されている。
ウェッジワイヤ20aは、平らな面が内側となるようにして巻回され、これによって形成された内面20cがフィルタ20の配置方向と平行な仮想内面20dの垂直線20eに対して下流側に角度θ(2°〜20°)だけ傾斜している。
ウェッジワイヤ20aをこのように傾斜させることにより、ウェッジワイヤ20aの内面20cは上流側の角隅部Aが下流側の角隅部Bより若干高くなり、各ウェッジワイヤ20aの内周面に流水の上流側の位置において内側に突出している段部が形成される。
このため、仮想内面20dに沿って流れる雨水Wは、角隅部Aに当たって矢印20eで示すように舞い上がって方向を変えることになり、これに伴い、砂や汚泥等の異物も矢印20eで示すように舞い上がり、目開き20bで目詰まりを生じることが防止される。
取水部3は、図1に示すように、取水マス21と、マンホール蓋22と、取水マス21とマンホール蓋22との間に設けられた接続管23と、取水マス21と雨水流出抑制部1との間に設けられた接続管24とを有しており、取水マス21には、貯留水の取出口25が設けられている。
次に、この実施の形態の作用について説明する。
このように構成された本実施の形態の雨水流出抑制システムにおいては、屋根などから集められた雨水は、雨水流入管22aをとおって雨水マス16に流れ込み、ここで、フィルタ20によって異物が除去され、異物を含まない水が雨水流出抑制部1内に流入するが、フィルタ20の目開きの間を通り抜けたわずかな異物は、雨水流出抑制部1内に設けられた傾斜材12の傾斜板部12bによって誘導され、取水部3の下部に設置された底板材14に堆積する。
また、降雨により雨水流出抑制部1内に流入した雨水は、充填部材6により形成される貯留空間に一時貯留され、河川や下水道施設等が豪雨によって急激に増水することが抑制され、しかも、貯留水は、必要に応じて、取水部3から取り出され、トイレや散水等に利用される。
本実施の形態の雨水流出抑止システムにおいては、雨水流出抑制部1の雨水流入口4またはその手前に、ステンレス線材20aからなる目開きtが100μm〜300μmのフィルタ20を設け、フィルタ20を通過した雨水が雨水流出抑制部1に流入されるようにし、フィルタ20の目開きを通過して雨水流出抑制部1に流入した微量の砂や汚泥等の異物は、雨水流出抑制部1に貯留した雨水を取り出す取水部3の下部に誘導されるようにしている。
これによって、砂や汚泥等の異物が雨水に含まれて雨水流出抑制部1に流入することを阻止でき、フィルタ20の目開きを通過した微量の砂や汚泥等の異物は、取水部3からバ
キューム等で容易に吸い出すことができる。
フィルタ20は、断面が楔型のウェッジワイヤ20aを複数本、雨水の流れ方向に対して直角方向に100μm〜300μmの目開き20bを有して、平行に配列し、ウェッジワイヤ20aは、内面20cがフィルタ20の配置方向と平行な仮想内面20dの垂直線20eに対して下流側に角度2°〜20°傾斜させている。
このため、仮想内面20dに沿って流れる雨水Wは、角隅部Aに当たって矢印20eで示すように舞い上がって方向を変えることになり、これに伴い、砂や汚泥等の異物も矢印20eで示すように舞い上がり、目開き20bで目詰まりを生じることが防止される。
これによって、雨水流入部2は常に良好な集水性能を保持することができると共に、フィルタ20の目詰まりを防止するメンテナンスを低減することができる。
また、フィルタ20の目開きtを100μm〜300μmとすることにより、トイレや散水程度の利用水にはそのまま使用可能であり、また、ポンプ機器故障等の機器への影響も少なくなる。
本実施の形態の雨水流出抑制システムでは、雨水流入部2は、雨水流出抑制部1の上部に設け、かつ、雨水流入部2と雨水流出抑制部1とは分割可能となっている。
これによって、雨水流入部2設置のための掘削面積が不要となり、雨水流出抑制システムの設置コストを低く抑えることができる。
また、雨水流出抑制部1内に余裕代を設けなくてもオーバーフロー排水が可能なため、雨水流出抑制部1の上面一杯まで貯留することができ、実質貯留率(雨水貯留量/タンク
設置体積)が高くなる。
また、雨水流入部2と雨水流出抑制部1とを分割可能とすることにより、周囲の各施設の施工工程にあわせて雨水流入部2を効率よく施工することができる。
例えば、雨水流入管22aを雨水マス16に接続する場合の位置合わせは、上下方向に対しては、接続管18,19の長さを調整して行われ、水平方向に対しては、雨水マス16を横方向に回転して行われるので、三次元の調整が容易である。
また、本実施の形態の雨水流出抑制システムでは、雨水流入部2は、雨水排水管路の途中位置(雨水流入管22aとオーバーフロー管22bの間)に設置したものである。
これによって、雨水流出抑制部1内が満杯になったときのオーバーフローは、オーバーフロー管22bを通して行われ、雨水流出抑制部1内への雨水の流入はなくなるので、異物の流入をより少なくすることができる。
本実施の形態の雨水流出抑制システムでは、取水部3を雨水流出抑制部1の上部に設け、かつ取水部3と雨水流出抑制部1とは分割可能にしてある。
これによって、取水部の下部に異物を誘導して堆積させるようにすると、バキューム等による異物の排出を容易に行うことができる。
また、雨水流入部2の場合と同様に、雨水流出抑制システムの設置コストを低く抑えることができ、実質貯留率(雨水貯留量/タンク設置体積)を高くでき、さらに、施工の上
でも有利である。
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、フィルタ20は、ウェッジワイヤ20aを円周の二分の一だけ巻回して半円筒状に構成した例を説明したが、ウェッジワイヤ20aを全円周巻回して円筒状に構成してもよい。
また、前期実施の形態では、雨水の貯留目的のため、充填部材の周囲を遮水シートおよび不織布で覆う例について説明したが、浸透を目的とする場合は、不織布のみで覆うようにしても良い。
この場合、雨水流出抑制部内には微量の細かい異物が流入するのみであるので、異物が浸透フィルタや砕石などに目詰まりしにくく長期間浸透能力を維持させることができる。
本発明の最良の実施の形態の雨水流出抑制システム全体の構成を説明する断面図である。 本発明の最良の実施の形態の雨水流出抑制システムにおける充填部材を説明する斜視図である。 本発明の最良の実施の形態の雨水流出抑制システムにおける充填部材を構成する天板材を説明する斜視図である。 本発明の最良の実施の形態の雨水流出抑制システムにおける充填部材を構成する天板材の他の例を説明する斜視図である。 本発明の最良の実施の形態の雨水流出抑制システムにおける充填部材を構成する脚材を説明する斜視図である。 本発明の最良の実施の形態の雨水流出抑制システムにおける充填部材を構成する傾斜材を説明する斜視図である。 本発明の最良の実施の形態の雨水流出抑制システムにおける充填部材を構成する傾斜材の他の例を説明する斜視図である。 本発明の最良の実施の形態の雨水流出抑制システムにおける充填部材を構成する連結材を説明する斜視図である。 本発明の最良の実施の形態の雨水流出抑制システムにおけるフィルタを設置した雨水マスを説明する平面図である。 本発明の最良の実施の形態の雨水流出抑制システムにおけるフィルタを設置した雨水マスを説明する側面図である。 本発明の最良の実施の形態の雨水流出抑制システムにおけるフィルタの斜視図である。 図9の雨水マスのX−X線断面図である。 従来例の雨水流出抑制システムの全体の構成を説明する断面図である。 従来例の雨水流出抑制システムの充填部材を説明する斜視図である。
符号の説明
1 雨水流出抑制部
2 雨水流入部
3 取水部
4 雨水流入口
5 貯留部
6 充填部材
10 天板材
11 脚材
12 傾斜材
13 連結材
14 底板材
16 雨水マス
20 フィルタ
20a ウェッジワイヤ
20b 目開き
21 取水マス
22a 雨水流入管
22b オーバーフロー管

Claims (5)

  1. 雨水等を一時貯える貯留部内に充填部材を縦横かつ上下に連接して貯留空間を形成した雨水流出抑制部と、該雨水流出抑制部の雨水流入口またはその手前に設けられ、雨水に含まれる砂や汚泥等の異物を除去するフィルタを備えた雨水流入部とを有し、
    前記フィルタを通過した雨水が前記雨水流出抑制部に流入されると共に、前記フィルタを通過した雨水と共に前記雨水流出抑制部に流入した砂や汚泥等の異物は、前記雨水流出抑制部に貯留した雨水を取り出す取水部の下部に誘導されるように構成されていることを特徴とする雨水流出抑制システム。
  2. 前記フィルタは、ウェッジワイヤを巻回して、雨水の流れ方向に対して略直角方向に所定寸法の目開きを有して筒状に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の雨水流出抑制システム。
  3. 前記雨水流入部は、前記雨水流出抑制部の上部に設けられ、かつ、前記雨水流入部と前記雨水流出抑制とは分割可能に構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の雨水流出抑制システム。
  4. 前記雨水流入部は、雨水排水管路の途中位置に設置されていることを特徴とする請求項3に記載の雨水流出抑制システム。
  5. 前記雨水流出抑制部の上部には、前記取水部が設けられ、かつ前記取水部と前記雨水流出抑制部とは分割可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の雨水流出抑制システム。
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