JP2009293294A - 雨水貯留システム - Google Patents

雨水貯留システム Download PDF

Info

Publication number
JP2009293294A
JP2009293294A JP2008148551A JP2008148551A JP2009293294A JP 2009293294 A JP2009293294 A JP 2009293294A JP 2008148551 A JP2008148551 A JP 2008148551A JP 2008148551 A JP2008148551 A JP 2008148551A JP 2009293294 A JP2009293294 A JP 2009293294A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
rainwater
water
rainwater storage
level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008148551A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirofumi Hiraoka
宏文 平岡
Naoto Okazaki
直人 岡▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota CI Co Ltd
Original Assignee
Kubota CI Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota CI Co Ltd filed Critical Kubota CI Co Ltd
Priority to JP2008148551A priority Critical patent/JP2009293294A/ja
Publication of JP2009293294A publication Critical patent/JP2009293294A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sewage (AREA)

Abstract

【構成】 雨水貯留システム10は、渦流式分水装置12と雨水貯留槽14とを備え、渦流式分水装置12によって雨水に混入している異物を分離して、異物を除いた処理水を雨水貯留槽14に供給するものである。渦流式分水装置12は、分水槽22を含み、分水槽22には、分水された処理水を外部に流出する処理水流出部36が形成される。また、分水槽22の上部には、当該分水槽22内の空気を外部に排出する抜気部42が設けられ、抜気部42の上方開口44における高さのレベルL2は、処理水流出部36における高さのレベルL1よりも高位に設定される。
【効果】 雨水貯留槽の維持管理の負担を軽減することができる。
【選択図】図1

Description

この発明は雨水貯留システムに関し、特にたとえば、雨水貯留槽と、雨水に混入している異物を除いた処理水を雨水貯留槽に供給する渦流式分水装置とを備える、雨水貯留システムに関する。
近年、都市化が進んだこと等による環境の変化に伴い、局地的な大雨や台風時の大雨による浸水被害が増加している。この被害を防止するための対策として、雨水貯留槽を地下に埋設し、雨水を一時的に貯留した後、雨水管や河川に放流する、或いはそのまま地中に緩やかに浸透させる対策が実施されている。しかし、雨水貯留槽内に集められる雨水には、落ち葉や土砂などの異物が含まれるので、雨水貯留槽内には、異物が溜まり易い。雨水貯留槽内に異物が溜まると、その機能を適切に維持できない恐れがあるので、定期的な点検および清掃を実施して、雨水貯留槽内に堆積した異物を適宜除去する必要がある。
たとえば、特許文献1に開示される雨水の地下貯留浸透タンク(雨水貯留槽)では、貯留タンクの下に汚泥ピットを設けている。そして、貯留タンク内に流入した夾雑物(異物)を、汚泥ピット内に沈殿させ、吸引ホースを用いて、堆積した沈殿物を吸い取って除去している。しかし、吸引ホースを用いて沈殿物を除去するという作業は、手間がかかる上、吸引ホース等の特別な機器を別途用意しなければならない。さらに、貯留タンクの内部構造は複雑であり、流入する異物も、雨水中を浮遊する密度(比重)の小さい浮遊異物から、貯留タンク内に留まって移動しない密度の大きい沈殿異物まであるので、貯留タンク内に流入した全ての異物を汚泥ピットに集めることは難しい。このため、特許文献1の技術では、汚泥ピット内の沈殿物の除去とは別に、何らかの手段を用いて貯留タンク内を清掃する必要が生じると思われる。
雨水貯留槽内に異物を溜めないための対策として、雨水貯留槽の上流側で雨水を事前に処理し、雨水貯留槽内には、異物を除去した雨水(処理水)を流入させることが考えられる。たとえば、雨水貯留槽内に雨水を流入させる雨水流入管に、沈砂槽を設けることが一般的に行われている。この場合、密度の大きい沈殿異物は、沈砂槽に沈殿させることにより除去し、密度の小さい浮遊異物は、網状のフィルタを利用して除去する。しかし、この場合でも、沈砂槽に堆積した異物を、吸引ホース等によって定期的に除去しなければならない。また、フィルタは、目詰まりを起こし易いので、定期的な清掃が必要となる。
また、雨水貯留槽の上流側に渦流式分水装置を設け、異物を除去した処理水を雨水貯留槽に供給することも考えられる。渦流式分水装置は、流入する水に渦流を生じさせることによって、水に含まれる異物を分離するものである。
たとえば、特許文献2に開示される水処理装置(渦流式分水装置)は、下水が流入するマンホールと、下水を処理水と汚水とに分離する分離装置と、汚水を排出するボルテックバルブとを備えている。そして、特許文献2の技術では、処理水は、流出管から河川等へ排出され、汚水は、ボルテックバルブを介して出口管部からそのまま下水処理場に送られる。
また、たとえば、特許文献3に開示される中央流入雨水用の渦流型の分離装置(渦流式分水装置)は、分離容器と、分離容器内に設けられる円筒状の導流板と、導流板に接続されて雨水を流入させる流入管と、沈殿物の再浮上を防ぐ孔付き斜板と、分離容器に接続されて雨水を流出させる流出管とを備えている。そして、特許文献3の技術では、導流板の内部での下向きの渦流と、導流板の外部での上向きの渦流とによって、雨水から浮遊物や固形物(異物)を分離し、それらが分離された雨水(処理水)を流出管から流出させる。また、分離容器内に残る異物は、分離容器の上部に設けられる分離物除去孔から除去される。
特開2006−322149号公報 [E03F 1/00] 特開200400241号公報 [C02F 1/40] 特開2007−32267号公報 [E03F 5/14]
上述のように、特許文献1の技術や、雨水貯留槽の上流に沈砂槽を設ける技術では、吸引ホース等を用いて異物を除去する作業などが必要となり、維持管理に手間がかかる。
特許文献2の技術では、大量の降雨時などに分離装置内の水位が上昇すると、マンホールに流入した下水に混入している異物が、当該マンホールから堰部を越流する水とともに、直接下水流出管に排出される。このため、仮に、特許文献2の渦流式分水装置を雨水貯留槽の上流側に設けたとしても、雨水貯留槽内に下水に混入している異物が流れ込んでしまい、異物を除去した雨水(処理水)のみを雨水貯留槽に供給することができない。
また、特許文献3の渦流式分水装置を雨水貯留槽の上流側に設けたとしても、たとえば分離容器から処理水を供給している雨水貯留槽が満水状態になると、分離容器内の雨水の水位が上昇し、当該分離容器内の雨水が分離物除去孔から外部に溢れ出してしまう。このため、雨水から分離されて水面に浮かんでいる浮遊物やオイルが、分離物除去孔から溢れ出す雨水とともに外部に流出し、分離容器の外部で散乱してしまう恐れがある。したがって、特許文献3の技術では、雨水貯留槽が満水状態になると、雨水から分離された異物が分離容器の外部で散乱し、その異物を除去する作業などが必要となる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、雨水貯留システムを提供することである。
この発明の他の目的は、雨水貯留槽の維持管理の負担を軽減できる、雨水貯留システムを提供することである。
この発明のさらに他の目的は、たとえ雨水貯留槽が満水状態になっても、異物を除去した処理水のみを雨水貯留槽に供給することができるとともに、雨水から分離された異物が分水槽の外部に流出して散乱するなどの不具合が生じることもない、雨水貯留システムを提供することである。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明などは、本発明の理解を助けるために後述する実施の形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、雨水貯留槽と、雨水に混入している異物を除いた処理水を雨水貯留槽に供給する渦流式分水装置とを備える雨水貯留システムであって、渦流式分水装置は、雨水に渦流を生じさせることによって異物を分離し、処理水を分水する分水槽、分水槽に形成され、その開口が第1レベルの高さにあって、かつ当該分水槽内の処理水を外部に流出する処理水流出部、および分水槽の上部に形成され、その開口が第2レベルの高さにあって、かつ分水槽内の空気を外部に排出する抜気部を含み、第2レベルは、第1レベルよりも高位に設定される、雨水貯留システムである。
第1の発明では、雨水貯留システム(10)は、渦流式分水装置(12)と雨水貯留槽(14)とを備え、渦流式分水装置によって雨水に混入している異物を分離して、異物を除いた処理水を雨水貯留槽に供給するものである。渦流式分水装置は、雨水から異物を分離し、その処理水を分水する分水槽(22)を含む。たとえば、分水槽は、有底円筒状に形成され、分水槽の接線方向には、雨水流入管(16)が接続され、分水槽の底部には、第1バルブ(24)を介して異物排出管(20)が接続される。分水槽には、分水された処理水を外部に流出する処理水流出部(36)が形成される。また、分水槽の上部には、当該分水槽内の空気を外部に排出する抜気部(42)が設けられ、抜気部の上方開口(44)における高さのレベル(L2)は、処理水流出部の開口における高さのレベル(L1)よりも高位に設定される。このような雨水貯留システムでは、雨水流入管から分水槽へ流入した雨水が、渦流を形成しながら分水槽の内部を螺旋状に流動する。そして、この渦流によって、雨水に混入している異物が分離され、異物が除去された処理水が雨水貯留槽に供給される。
第1の発明によれば、渦流式分水装置によって異物を除去した処理水のみを雨水貯留槽に供給することができる。このため、吸引ホース等を用いて雨水貯留槽内の異物を除去する作業が不要である。したがって、雨水貯留槽の維持管理の負担を軽減することができる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、その開口が第3レベルの高さにあって、かつ処理水をオーバーフローするためのオーバーフロー管をさらに備え、第2レベルは、第3レベルよりも高位に設定され、第3レベルは、第4レベルの高さにある雨水貯留槽の上限水位を基準として設定される。
第2の発明では、雨水貯留システム(10)は、たとえば雨水貯留槽が満水状態となったときに処理水をオーバーフローするためのオーバーフロー管(76)をさらに備える。オーバーフロー管は、たとえば、異物排出管から分岐して垂直上方向に向けて開口しており、その上方開口(78)における高さのレベル(L3)は、雨水貯留槽の上限水位のレベル(L4)を基準として、抜気部(42)の上方開口(44)における高さのレベル(L2)よりも低位に設定される。
第2の発明によれば、処理水が抜気部から分水槽の外部に流出することがなく、分水槽によって分離された異物が抜気部から流出することもない。したがって、たとえ雨水貯留槽が満水状態となっても、異物を除去した処理水のみを雨水貯留槽に供給することができるとともに、雨水から分離された異物が分水槽の外部に流出して散乱するなどの不具合が生じることもない。
第3の発明は、第2の発明に従属し、第3レベルは、第4レベルよりも高位に設定される。
第3の発明では、オーバーフロー管(76)の上方開口(78)のレベル(L3)は、雨水貯留槽(14)の上限水位のレベル(L4)よりも高位に設定される。
第3の発明によれば、雨水貯留槽内に処理水を貯留することのできない空き空間(デッドスペース)を生じさせることなく、当該雨水貯留槽の貯留空間を有効に活用することができる。
この発明によれば、渦流式分水装置によって異物を除去された処理水のみが雨水貯留槽に供給されるため、雨水貯留槽の維持管理の負担を軽減することができる。
また、この発明によれば、抜気部の開口におけるレベルがオーバーフロー管の開口におけるレベルよりも高位に設定されるため、たとえ雨水貯留槽が満水状態になっても、異物を除去した処理水のみを雨水貯留槽に供給することができるとともに、雨水から分離された異物が分水槽の外部に流出して散乱するなどの不具合が生じることもない。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1を参照して、この発明の一実施例である雨水貯留システム10は、渦流式分水装置(以下、単に「分水装置」という。)12と雨水貯留槽14とを含み、分水装置12によって雨水に混入している異物を分離して、異物を除いた雨水(処理水)を雨水貯留槽14に供給するものである。
図1に示すように、分水装置12は、雨水貯留槽14の近傍の地中に埋設され、この分水装置12には、道路脇の側溝や雨水桝などから集めた雨水が流入する雨水流入管(以下、単に「流入管」という。)16と、その雨水から異物を除いた処理水を雨水貯留槽14に供給する雨水流出管(以下、単に「流出管」という。)18とが接続される。すなわち、雨水貯留槽14と流入管16とは、分水装置12を介して接続されている。また、分水装置12には、雨水から分離した異物を水と共に雨水本管や合流式下水道管などに放流する異物排出管(以下、単に「排出管」という。)20が接続される。
なお、分水装置12は、雨水貯留槽14を新設する際に設けてもよいし、既設の雨水貯留槽14に追加で設けてもよい。
先ず、雨水貯留槽14について簡単に説明する。雨水貯留槽14は、浸水被害の発生の防止を主たる目的として地下に埋設されるものであり、たとえば、プラスチック製の要素部材を組み立て、その周囲を遮水シート或いは透水シートで覆うことにより形成される。このような雨水貯留槽14は、側溝や雨水桝などから雨水を集め、その雨水を一時的に貯留した後、雨水本管などに放流したり、そのまま地中に緩やかに浸透させたりする。これにより、集中豪雨の際などに、河川や雨水本管などに対して雨水の流入が集中することを抑制し、浸水被害の発生を防止する。なお、貯留した雨水は、植物への散水用水や災害時の非常用水などに有効利用することもできる。
具体的には、雨水貯留槽14としては、たとえば、本願出願人等によって製造販売されている各種の雨水貯留槽(参照;http://www.kuHotH-ci.co.jp/rHin/ind_H.html <http://www.kubota-ci.co.jp/rain/ind_b.html>)を採用できる。また、先に挙げた特許文献1に開示される雨水貯留槽など、材質(合成樹脂製やコンクリート製など)や形状を問わず、従来公知の様々な雨水貯留槽に分水装置12を接続するようにもできる。
なお、雨水貯留槽14は、機能の面から分類して、一時貯留の機能を主として有する「貯留型」と、浸透の機能を主として有する「浸透型」と、一時貯留および浸透の双方の機能を有する「貯留浸透型」との3つのタイプに分類することができるが、この発明でいう雨水貯留槽14とは、これら3つのタイプの全てを含む概念である。
以下には、一例として、「浸透型」の雨水貯留槽14に接続する分水装置12について説明する。
図1および図2に示すように、分水装置12は、雨水から異物を分離する分水槽22、分水槽22に設けられる第1バルブ24、およびこれらを収容する外槽26を備える。
外槽26は、合成樹脂、コンクリート或いは金属などによって直方体状や円筒状などに形成され、詳細は後述するが、分水槽22から溢れ出した処理水を受水する部位である。外槽26の上部には、点検孔28が形成され、点検孔28は地表に臨ませられる。点検孔28は、通常時は蓋(図示せず)によって閉じられているが、蓋を外すことによって、地表からの外槽26内の点検が可能となり、場合によっては外槽26内への人の出入りを可能にする。
外槽26の側面には、雨水貯留槽14と接続される流出管18が取り付けられており、この流出管18から外槽26内の処理水が雨水貯留槽14に供給される。流出管18の内径は、雨水の想定流入量に応じて適宜設定され、たとえば200mmである。
図2および図3に示すように、分水槽22は、塩化ビニルなどの合成樹脂によって形成され、有底円筒状の槽本体30を含む。槽本体30の大きさは、雨水貯留槽14の大きさや、分水槽22に流入する雨水の想定流入量などによって適宜設定されるが、この実施例では、たとえば、分水槽22の外径は630mmであり、その長さは1000mmである。
分水槽22は、垂直上方向に向けて開口しており、その上方開口32には、天板34が設けられる。天板34の中央部は、処理水を分水槽22の外部に流出するための処理水流出部36として開口しており、その開口縁には、下方に延びる円筒状の外筒部38が形成される。
ただし、処理水流出部36には,詳細は後述する抜気部42(浮遊異物収集部40)が設けられるため、この実施例では、処理水は、処理水流出部36における外筒部38と内筒部40aとの隙間46に該当する部分から、分水槽22の外部に流出することに留意されたい。
分水槽22の中央上部には、ラッパ状に形成される浮遊異物収集部40が設けられる。具体的には、浮遊異物収集部40は、外筒部38に挿通される内筒部40aと、その内筒部40の下端から円錐状に拡径する円錐部40bとを有する。浮遊異物収集部40は、分水槽内の空気を外部に排出するための抜気部42としても機能し、抜気部42(浮遊異物収集部40)の上方開口44における高さのレベルL2は、処理水流出部36の開口における高さのレベルL1よりも高位に設定される(図1参照)。
ただし、この実施例における「高さのレベル」とは、雨水貯留システム10を構成する各要素の相対的な高さ位置を参照符号を用いて表記したものである。また「高位に設定される」ないし「低位に設定される」とは、高さ位置が相対的に高い位置ないし低い位置にある状態のみならず、等しい位置にある状態を含む概念である。
内筒部40aの外径は、天板34の外筒部38の内径よりも小さく設定され、内筒部40aと外筒部38との間には、隙間46が形成される。内筒部40aの外側面には、係止部48が形成され、この係止部48と天板34とを接合することにより、天板34に浮遊異物収集部42が固定的に取り付けられる。この実施例では、係止部48は、内筒部40の外側面から突出する三角板状に形成されるが、係止部48の形状は特に問わない。
分水槽22の内部には、傾斜仕切板50が設けられる。傾斜仕切板50は、その外縁部から中央部に向かう下り傾斜を有するすり鉢状に形成され、その中央部に形成される開口52、および開口52の周囲に形成される複数の小孔54を有している。開口52の径は、たとえば100mmであり、小孔54の径は、たとえば20mmである。
さらに、分水槽22には、流入管16が接続される。流入管16は、外槽26を貫通して分水槽22まで延び、分水槽22(槽本体30)に対して接線方向に接続される。流入管16は、雨水が流入しない、または雨水の流速が低下するのを防ぐために、少なくとも分水槽22の底面におけるレベルL5よりも高位の位置に接続され、たとえば浮遊異物収集部40と傾斜仕切板50との間のレベルに接続される(図1参照)。流入管16の内径は、雨水の想定流入量に応じて適宜設定され、たとえば150mmである。
分水槽22の下部には、複数、この実施例では3つの脚部56が設けられる。脚部56は、たとえば塩化ビニルなどの合成樹脂によって円筒状に形成され、分水槽22の底面におけるレベルL5を排出管20の管底におけるレベルL6よりも高位に設定できるように、槽本体30を支持している(図1参照)。これにより、分水槽22内に残った水や異物は、排出管20から速やか(滑らか)に排出されることになる。
また、分水槽22の底部には、第1バルブ24が設けられ、この第1バルブ24を介して分水槽22に排出管20が接続される。第1バルブ24は、図4に示すように、バルブ本体58と当該バルブ本体58に挿し込む栓部材60とを備えており、塩化ビニル等の合成樹脂によって形成される。バルブ本体58は、有底円筒状に形成され、その上端開口は地表に臨ませられる。バルブ本体58の上端開口は、通常時は蓋(図示せず)によって閉じられているが、蓋を外すことによって、後述する栓部材60の着脱が可能になり、地表からのバルブ本体58内の点検が可能になる。バルブ本体58の内径は、分水槽22の大きさに応じて適宜設定され、たとえば210mmである。
バルブ本体58の底部には、排出管20と接続される管接続部62が形成され、それより少し上方に分水槽22と接続される槽接続部64が形成される。また、バルブ本体58の内部には、栓受部66が形成される。栓受部66は、漏斗状に形成され、バルブ本体58の内側面から斜め下方向に突出する傾斜部68と、当該傾斜部68の下端から延びる直管部70とを含む。直管部70の内径は、たとえば130mmである。
なお、槽接続部64側の栓受部66の傾斜部68上端におけるレベルL7は、槽接続部64の底面におけるレベルL8よりも下位に設定されている。また、栓受部66の直管部70の下端におけるレベルL9は、管接続部62の底面におけるレベルL10よりも高位に設定されている。これにより、槽接続部64からバルブ本体58内に流入した水や異物は、バルブ本体58内でその流れが阻害されること無く、管接続部62から速やか(滑らか)に排出されることになる。
また、図4では、バルブ本体58の底面が水平方向に形成される第1バルブ24を例示してあるが、バルブ本体58の底面には、管接続部62に向かう下り傾斜やインバート(導流用の溝)を形成してもよく、これにより、水や異物をより滑らかに流すことができる。
栓部材60は、バルブ本体58内で水の流れを堰き止める際に使用される部材であり、バルブ本体58に対して着脱可能に取り付けられる。栓部材60は、円筒状に形成され、バルブ本体58の栓受部66から地表面近くまで延びる長さを有している。また、栓部材60の下部には、縮径部72が形成される。縮径部72の外径は、たとえば130mmであり、上述した直管部70の内径に対応させて設定される。また、縮径部72の外側面には、周方向に延びる環状の溝が形成され、この溝には、シール部材74が装着される。
管接続部62には、排出管20が接続される。排出管20は、外槽26を貫通して雨水本管や合流式下水道管などに接続され、その内径は、雨水の想定流入量に応じて適宜設定され、たとえば160mmである。
図1に戻って、排出管20には、外槽26内において、オーバーフロー管76が設けられる。オーバーフロー管76は、排出管20から分岐して垂直上方向に向けて開口しており、その上方開口78におけるレベルL3は、雨水貯留槽14における上限水位のレベルL4を基準として、抜気部42の上方開口44におけるレベルL2よりも低位に設定される。
ここで、雨水貯留槽14における上限水位のレベルL4とは、当該雨水貯留槽14が満水状態となる水位のレベルを意味しており、たとえば雨水貯留槽14の上面のレベルである。この実施例では、オーバーフロー管76の上方開口78におけるレベルL3が雨水貯留槽14における上限水位のレベルL4よりも高位に設定されており、オーバーフロー管76は、雨水貯留槽14内の水位がレベルL4を越えたときに、外槽26内の処理水をオーバーフローして排出管20に導流する。
このような雨水貯留システム10では、道路脇の側溝や雨水桝などから流入管16へと流れ込んだ雨水が、この流入管16から分水槽22へ接線方向に流入する。すると、分水槽22へ流入した雨水は、渦流を形成しながら分水槽22の内部を螺旋状に流動する。この結果、渦流によって雨水に混入している異物が分離されて、この異物が分水槽22の中心付近に集められる。具体的には、砂礫などの水よりも比重の大きい沈殿異物は、傾斜仕切板50の開口52を通って槽本体30の底部に沈殿し、落ち葉などの水よりも比重の小さい浮遊異物は、浮かび上がって浮遊異物収集部40の内部に滞留する。また、分水槽22の中心付近に集められなかった浮遊異物は、天板34の下方かつ外筒部38の外側に滞留する。そして、分水槽22内の水位が上昇し、異物が除かれた雨水(処理水)が、処理水流出部36、具体的には、外筒部38と内筒部40との隙間46を経由して処理水流出部36から分水槽22の外部に溢れ出す。分水槽22から溢れ出した処理水は、外槽26に受水されて、当該外槽26から流出管18に流れ込み、雨水貯留槽14に供給される。そして、雨水貯留槽14が満水状態になった場合には、オーバーフロー管76が外槽26内の処理水をオーバーフローして排出管20に導流する。その後、流入管16から分水槽22への雨水の流入が終了すると、当該分水槽22の内部には、雨水から分離された異物と分水槽22の外部に溢れ出さなかった雨水(残留水)とが残る。そして、栓部材60をバルブ本体58から取り外して第1バルブ24を開くと、分水槽22内の残留水とともに、雨水から分離された異物が一気に排出管20に排出されて、雨水本管や合流式下水道管などに放流される。
このように、この実施例によれば、分水装置12によって異物が除去された処理水のみを雨水貯留槽14に供給することができる。このため、吸引ホース等を用いて雨水貯留槽14内の異物を除去する作業が不要である。したがって、雨水貯留槽14の維持管理の負担を軽減することができる。
また、この実施例では、分水槽22の上部に抜気部42が設けられ、この抜気部42の上方開口44のレベルL2は、オーバーフロー管76の上方開口78のレベルL3よりも高位に設定される。このため、処理水が抜気部から分水槽の外部に流出することがなく、たとえば浮遊異物収集部40内に滞留している異物が抜気部42の上方開口44から外部に流出することがない。したがって、たとえ雨水貯留槽14が満水状態となっても、異物を除去した処理水のみを雨水貯留槽14に供給することができるとともに、雨水から分離された異物が分水槽22の外部に流出して散乱するなどの不具合が生じることもない。
さらに、この実施例では、オーバーフロー管76の上方開口78のレベルL3は、雨水貯留槽14における上限水位のレベルL4よりも高位に設定される。このため、雨水貯留槽14内に処理水を貯留することのできない空き空間(デッドスペース)を生じさせることなく、当該雨水貯留槽14の貯留空間を有効に活用することができる。
なお、上述の実施例では、処理水流出部36、抜気部42の上方開口44、およびオーバーフロー管76の上方開口78は、垂直上方向に向けて開口しており、その開口面の高さによって各自の「高さのレベル」を判断したが、これに限定される必要はない。この実施例における「上方開口」とは、少なくとも下方向および斜め下方向を除いた方向を意味しており、そして、この実施例における「高さのレベル」は、各部位における開口の配置、向き、形状等によって判断される位置が変わり、本発明の概念を逸脱しないよう、開口の配置、向き、形状等に応じて、その都度判断される。
たとえば、図5に示すように、オーバーフロー管76の上方開口78を水平方向に向けて開口させる場合には、オーバーフロー管76の上方開口78における高さのレベルL3は、当該オーバーフロー管76の上方開口78の最下部における高さのレベル、すなわちオーバーフロー管76の管底におけるレベルで判断する。
また、たとえば、図示は省略するが、処理水流出部36を水平方向や斜め上方向に向けて開口させる場合には、当該処理水流出部36の開口における高さのレベルL1は、当該処理水流出部36の開口の最下部における高さのレベルで判断し、抜気部42の上方開口44を水平方向や斜め上方向に向けて開口させる場合には、当該抜気部42の上方開口44における高さのレベルL2は、当該抜気部42の上方開口44の最下部における高さのレベルL2で判断する。
さらにまた、上述の実施例では、合成樹脂製の分水槽22を用いたが、これに限定される必要はない。たとえば、レジンコンクリートやプレキャストコンクリートなどによって分水槽22を形成してもよい。また、たとえば、ステンレスなどの金属によって分水槽22を形成してもよい。
さらに、上述の実施例では、外槽26と雨水貯留槽14とが流出管18によって接続され、この流出管18を介して外槽26内の処理水が雨水貯留槽14に供給されたが、これに限定される必要はない。たとえば、図示は省略するが、外槽26と雨水貯留槽14とを隣接させることによって、外槽26内の処理水を直接雨水貯留槽14に供給することもできる。
また、上述の実施例では、浮遊異物収集部40は、内筒部40aと円錐部40bとによってラッパ状に形成されたが、これに限定される必要はない。たとえば、図示は省略するが、内筒部40aのみで円筒状の浮遊異物収集部40を形成してもよい。また、たとえば、図6に示すように、浮遊異物収集部40の上端を封止し、その上端面に別途、筒形状を有する抜気部42を設けてもよい。
さらにまた、図7に示すように、分水槽22の底面に、第1バルブ24の槽接続部64に向かう傾斜を形成してもよい。この場合には、雨水から分離された異物をより速やか(滑らか)に排出管20に排出することができることができる。
また、上述の実施例では、分水槽22の底部には、第1バルブ24の槽接続部64が接続されたが、これに限定される必要はない。図8に示すように、分水槽22の底面に、槽本体30の中心向かう傾斜を形成し、この中心から第1バルブ24の槽接続部64へと延びる流路80を設けることもできる。この場合にも、雨水から分離された異物をより速やか(滑らか)に排出管20に排出することができる。
図9および図10に示すこの発明の他の一実施例である雨水貯留システム10は、誘導部材82をさらに備える。以下、図1の実施例における雨水貯留システム10と同様である部分に関しては、詳細な説明は省略する。
図9および図10に示すように、雨水貯留システム10は、雨水に混入している浮遊異物を浮遊異物収集部40に誘導するための誘導部材82をさらに備える。
誘導部材82は、塩化ビニルなどの合成樹脂からなり、槽本体18の内壁面から斜め上方向、具体的には、浮遊異物収集部40の下端部に向かう方向に突出する板状体であり、槽本体18の内壁面に沿った略C字状に形成される。
誘導部材82の周方向における一方側端82aは、上面視で分水槽22と流入管16との接続箇所の上方を覆っており、さらにその一方側端82aから他方側端82bに向かうにしたがって、徐々に高さのレベルが低位になるように設けられる。
この実施例では、流入管16から分水槽22に流入した雨水に混入している浮遊異物は、当該分水槽22に流入すると同時に浮き上がって誘導部材82にぶつかる。そして、誘導部材82に沿って分水槽22内を流動し、その後、渦流によって分水槽22の中心付近に集められて、浮遊異物収集部40に到達する。
このように、この実施例によれば、雨水に混入している浮遊異物をより確実に分離することができる。
図11に示すこの発明の他の一実施例である雨水貯留システム10は、サイフォン管84をさらに備える。以下、図1の実施例における雨水貯留システム10と同様である部分に関しては、詳細な説明は省略する。
図11に示すように、雨水貯留システム10は、第1バルブ24の管接続部62と管接続部64とを連通するサイフォン管84をさらに備える。
サイフォン管84は、塩化ビニルなどの合成樹脂によって曲管状に形成され、その内径は、たとえば30mmである。具体的には、サイフォン管84は、管接続部64から斜め上方向に立ち上がり、その最上部で水平方向に屈曲して少し延び、そして管接続部62に向けて垂直下方向に屈曲する。
サイフォン管84の最上部における管底のレベルL11は、分水槽22に流入した雨水の全てがサイフォン管84に流れてしまわないように、分水槽22の上方開口32のレベルL1と同位に設定されている。また、サイフォン管84の最上部には、サイフォン管84とバルブ本体58とを連通する吸気管86が設けられる。たとえば、吸気管86の最下部における管頂のレベルL12は、分水槽22の上方開口32のレベルL1とほぼ同位に設定されているため、分水槽22内の雨水が全て流出してしまうことはない。
この実施例では、分水槽22内の水位がサイフォン管84の最上部における管底のレベルL11まで上昇すると、いわゆるサイフォン現象によって、管接続部64から分水槽22内の雨水がサイフォン管84に吸引され、管接続部62から排出管20に排出される。その後、分水槽22への雨水の流入が終了すると、サイフォン管84によって吸引されている分水槽22内の水位とともに、バルブ本体58内の水位が徐々に低下する。そして、バルブ本体58内の水位が吸気管86の最下部における管頂のレベルL12まで降下すると、吸気管86を介してバルブ本体58からサイフォン管84に空気が流入して、サイフォン現象が破られる。
このように、この実施例によれば、サイフォン管84が分水槽22内の雨水を吸引することによって、当該分水槽22内を流動する雨水の旋回が補助されて、分水槽22内に適切な渦流が形成される。
ところで、上述の実施例では、分水装置12を「浸透型」の雨水貯留槽14に接続したが、これに限定される必要はなく、分水装置12を「貯留型」の雨水貯留槽14に接続してもよい。ただし、この場合には、雨水貯留槽14内に貯留されている雨水(貯留水)を地中に浸透させることができないため、この貯留水を雨水貯留槽14の外部に排出する手段が必要である。
そこで、図12に示すこの発明の他の一実施例である雨水貯留システム10は、第2バルブ88をさらに備える。以下、図1の実施例における分雨水貯留システム10と同様である部分に関しては、詳細な説明は省略する。
図12に示すように、分水装置12は、分水槽22の底部に設けられる第2バルブ88をさらに備える。
第2バルブ88は、第1バルブ24と略同形状を有しており、バルブ本体58と当該バルブ本体58に挿し込む栓部材60とを備えている。ただし、第1バルブ24では、バルブ本体58の底部に管接続部62が形成され、それより少し上方に管接続部64が形成されたが、第2バルブ88では、バルブ本体58の底部に流出管18に向けて外槽26内で開口する流入部90が形成され、それより少し上方に分水槽22と接続される流出部92が形成される。なお、それ以外の第1バルブ24と第2バルブ88との共通する部分については、その説明を省略する。
このような分水装置12では、先ず、第1バルブ24を開くと、分水槽22内の残留水とともに、雨水から分離された異物が排出される。続いて、第2バルブ88を開くと、雨水貯留槽14内の貯留水が流入部90に流れ込み、流出部92から分水槽22内に流入する。そして、分水槽22内に残留している異物とともに管接続部64に流れ込み、管接続部62から排出管20に排出される。この場合には、流出管18の管底の高さのレベルL13を排出管20の管底の高さのレベルL6よりも高位に設定すると、可及的多くの貯留水を排出管20に排出することができ、好適である。
このように、この実施例によれば、雨水貯留槽14内の貯留水を任意のタイミングで外部に排出することができる。さらに、雨水貯留槽14内の貯留水が分水槽22を通って排出管20に排出されるため、分水槽22内に残留している異物を十分な量の水によって確実に排出管20に掃流することができる。
なお、第2バルブ88の流出部92に逆止弁94を設けることもできる。この場合には、流入部90から第2バルブ88に流れ込んだ雨水は、流出部92から分水槽22内に流入するが、分水槽22内の雨水が流出部92から逆流しようとすると、逆止弁94が流出部92を塞ぐ。
さらに、第2バルブ88の流入部90に、放流量が急増しないように、流量制限オリフィスを設けることもできる。
また、図13―図15に示すように、雨水貯留槽14内の貯留水を外部に排出する手段として、当該雨水貯留槽14に流出施設96を設けることもできる。
図13に示すように、流出施設96は、マンホール98を含み、雨水貯留槽14の近傍の地中に埋設される。マンホール98は、たとえば有底円筒状に形成され、その下部には、雨水貯留槽14からの雨水をマンホール98に流出させる接続管100が取り付けられる。また、それよりさらに下部には、マンホール98内の雨水を雨水本管や合流式下水道管などに放流する外部流出管102が取り付けられ、外部流出管102は、放流量が急増しないようにするための流量制限オリフィスを有している。
この実施例によれば、雨水貯留槽14内の貯留水を接続管100からマンホール98に流れ込ませて、外部流出管102から雨水本管や合流式下水道管などに放流することができる。
さらに、この実施例によれば、たとえ雨水貯留槽14の最下部におけるレベルL14を流出管18の管底におけるレベルL13よりも低位に設定している場合(図14参照)であっても、雨水貯留槽14内の貯留水を全て外部に排出することができる。
さらにまた、この場合には、雨水貯留槽14の貯留水を全て流出施設96から外部に排出した場合であっても、分水槽22内には残留水があるため、第1バルブ24を開くことによって、分水槽22の内部に残っている異物を除去することができる。
さらに、図15に示すように、雨水貯留槽14に設けた流出施設96のマンホール98の上部に、水平方向に向けて開口するオーバーフロー管76を設けてもよい。
なお、上述の各実施例ではいずれも、分水槽22内の残留水ないし雨水貯留浸透槽100内の貯留水を用いて排出管20に異物を掃流したが、これに限定される必要はない。
たとえば、図16に示すように、雨水等を貯留するタンク104を地上に設けておき、当該タンク118に接続したホース106から分水槽22内に水を供給することよって、排出管108に異物を掃流することもできる。
また、たとえば、図示は省略するが、分水装置10に、別途、分水槽22内に水を供給する水を貯留するためのタンクを設け、当該タンクから水を供給することによって分水槽22の内部に残っている異物を掃流してもよい。
これらの場合には、異物を掃流するための水を分水槽22内にためる必要がないので、第1バルブ24を設けなくてもよい。
さらに、上述の各実施例ではいずれも、分水槽22と当該分水槽22に設けられるバルブ24,88とが、外槽26に収容されたが、これに限定される必要はなく、分水槽22およびバルブ24,88の各々を外槽26の外に別々に埋設することもできる。
さらにまた、上述の各実施例ではいずれも、バルブ24,88には、バルブ本体58の栓受部66に対して、筒状に形成される栓部材60を挿し込む構造が適用されたが、これに限定される必要はなく、分水槽22内の雨水の流れを堰き止めるかつその雨水を一気に排出することができるのであれば、バルブ24,88に任意の構造を適用することができる。たとえば、図17に示すバルブ24,88の変形実施例では、バルブ本体58の内部に、ドーナツ板状に形成される栓受部66が形成される。また、栓部材60は、円板状に形成される円板体108を備え、当該円板体108の側面にはシール材60が設けられる。また、円板体108の上面には、垂直上方向に延びる棒体110が形成されており、この棒体110を地上から上下させることによってバルブ24,88を開閉する。また、たとえば、図示は省略するが、バルブ24,88にバタフライバルブの構造を適用することもできる。
さらにまた、上述の各実施例ではいずれも、槽本体30の上方開口32に天板34が設けられ、その天板34の中央部に処理水流出部36が形成され、さらにその処理水流出部36内に浮遊異物収集部40が設けられたが、これに限定される必要はない。
たとえば、図示は省略するが、槽本体30の上方開口32に天板34を設けずに、当該上方開口32に係止部48を載置することによって、浮遊異物収集部40を設けることもできる。
また、たとえば、図18に示すように、槽本体30の側壁に処理水流出部36を形成し、当該槽本体30の上方開口32に設けられる天板34に、浮遊異物収集部40を設けずに、筒形状の抜気部42を形成することもできる。この場合には、上述したように、処理水流出部36の開口の最下部における高さのレベルを処理水流出部36におけるレベルL1として判断する。なお、図19に示すように、槽本体30の側壁に形成した処理水流出部36の開口にU字管112を設けてもよい。
さらに、たとえば、図20に示すように、底面に槽本体30の中心向かう傾斜を形成して、この中心から第1バルブ24の槽接続部64へと延びる流路80を設けた分水槽22(図8参照)における、槽本体30の側壁に処理水流出部36を形成し、当該槽本体30の上方開口32に設けられる天板34の中央を抜気部42として開口させることもできる。
なお、上述した径や高さ等の具体的数値は、いずれも単なる一例であり、必要に応じて適宜変更可能である。
この発明の一実施例の雨水貯留システムを示す図解図である。 図1の分水槽を示す断面図である。 図1の分水槽を示す平面図である。 図1バルブを示す断面図である。 この発明の別の実施例の雨水貯留システムを示す図解図である。 この発明のさらに別の実施例の雨水貯留システムを示す図解図である。 この発明のさらに別の実施例の雨水貯留システムの分水槽を示す断面図である。 この発明のさらに別の実施例の雨水貯留システムの分水槽を示す断面図である。 この発明のさらに別の実施例の雨水貯留システムの分水槽を示す断面図である。 図9の分水槽を示す平面図である。 この発明のさらに別の実施例の雨水貯留システムのバルブを示す断面図である。 この発明のさらに別の実施例の雨水貯留システムを示す断面図である。 この発明のさらに別の実施例の雨水貯留システムを示す断面図である。 この発明のさらに別の実施例の雨水貯留システムを示す断面図である。 この発明のさらに別の実施例の雨水貯留システムを示す図解図である。 この発明のさらに別の実施例の雨水貯留システムを示す図解図である。 この発明のさらに別の実施例の雨水貯留システムのバルブを示す断面図である。 この発明のさらに別の実施例の雨水貯留システムを示す図解図である。 この発明のさらに別の実施例の雨水貯留システムを示す図解図である。 この発明のさらに別の実施例の雨水貯留システムを示す図解図である。
符号の説明
10 …雨水貯留システム
12 …渦流式分水装置
14 …雨水貯留槽
16 …雨水流入管
18 …雨水流出管
20 …異物排出管
22 …分水槽
26 …外槽
30 …槽本体
36 …処理水流出部
40 …浮遊異物収集部
42 …抜気部
76 …オーバーフロー管

Claims (3)

  1. 雨水貯留槽と、雨水に混入している異物を除いた処理水を前記雨水貯留槽に供給する渦流式分水装置とを備える雨水貯留システムであって、
    前記渦流式分水装置は、
    前記雨水に渦流を生じさせることによって異物を分離し、前記処理水を分水する分水槽、
    前記分水槽に形成され、その開口が第1レベルの高さにあって、かつ当該分水槽内の処理水を外部に流出する処理水流出部、および
    前記分水槽の上部に形成され、その開口が第2レベルの高さにあって、かつ前記分水槽内の空気を外部に排出する抜気部を含み、
    前記第2レベルは、前記第1レベルよりも高位に設定される、雨水貯留システム。
  2. その開口が第3レベルの高さにあって、かつ前記処理水をオーバーフローするためのオーバーフロー管をさらに備え、
    前記第2レベルは、前記第3レベルよりも高位に設定され、
    前記第3レベルは、第4レベルの高さにある前記雨水貯留槽の上限水位を基準として設定される、請求項1記載の雨水貯留システム。
  3. 前記第3レベルは、前記第4レベルよりも高位に設定される、請求項2記載の雨水貯留システム。
JP2008148551A 2008-06-05 2008-06-05 雨水貯留システム Withdrawn JP2009293294A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008148551A JP2009293294A (ja) 2008-06-05 2008-06-05 雨水貯留システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008148551A JP2009293294A (ja) 2008-06-05 2008-06-05 雨水貯留システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009293294A true JP2009293294A (ja) 2009-12-17

Family

ID=41541711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008148551A Withdrawn JP2009293294A (ja) 2008-06-05 2008-06-05 雨水貯留システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009293294A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012219490A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Mikuni Plastics Co Ltd 流入沈砂槽
JP2013156195A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 原子炉燃料取替用水ピット構造
JP2014025240A (ja) * 2012-07-26 2014-02-06 Kyoritsu Seiyaku Kk 臭気トラップ、グリース阻集システム及びグリース阻集システムの施工方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012219490A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Mikuni Plastics Co Ltd 流入沈砂槽
JP2013156195A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 原子炉燃料取替用水ピット構造
JP2014025240A (ja) * 2012-07-26 2014-02-06 Kyoritsu Seiyaku Kk 臭気トラップ、グリース阻集システム及びグリース阻集システムの施工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101157738B1 (ko) 분리장치 및 분리방법
US6919033B2 (en) Stormwater treatment system for eliminating solid debris
US7638065B2 (en) Stormwater treatment apparatus and method
JP2006144504A (ja) 流下雨水の濾過装置及びこれを用いた雨水貯留装置
US11408162B2 (en) Underground stormwater storage system
KR101067699B1 (ko) 와류와 여과기능을 이용한 비점오염저감시설
US20220356691A1 (en) Underground Stormwater Storage System
KR20070067943A (ko) 원심 분리식 오수처리장치
KR100673536B1 (ko) 우수처리장치
KR20170127677A (ko) 와류 유도용 침전조가 구비된 지하배수 막힘 방지장치
US20080185325A1 (en) Pollutant Trap
JP2009293294A (ja) 雨水貯留システム
KR101339455B1 (ko) 다단분리를 이용한 빗물 저류 장치
JP2008284425A (ja) 排水分離装置
KR20100039651A (ko) 유수분리기
JP2009293293A (ja) 渦流式分水装置およびそれを用いた雨水貯留システム
KR101145050B1 (ko) 유수분리 기능을 갖는 초기우수처리 빗물받이
KR101316313B1 (ko) 저류조를 이용한 계곡수용 초기우수 보관 처리 시스템
KR20110125562A (ko) 지중침투형 비점오염원 저감시설
KR102095891B1 (ko) 입상 여재를 이용한 하향 여과방식의 비점오염저감장치
KR101529143B1 (ko) 협작물의 부상을 방지하는 초기우수 처리장치
JP2010043420A (ja) 取水装置およびそれを用いた雨水貯留システム
JP2006219910A (ja) 雨水流出抑制システム
JP2009074285A (ja) 雨水貯留浸透施設への雨水供給配管構造
KR101386389B1 (ko) 침지형막 모듈을 이용한 빗물 저장 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110906