JP2006218948A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 トレッド部にブロックパターンが形成された空気入りタイヤにおいて、タイヤ周方向のヒール・アンド・トゥ摩耗の進展を抑制するとともに、タイヤ幅方向における不均一摩耗についても抑制する。
【解決手段】 トレッド部にブロックパターンが形成された空気入りタイヤにおいて、ショルダーブロック20Cの幅方向内側を、上記ブロック20Cの頂部端Pを通る、タイヤ内側に曲率中心を持つ第1の円弧部20pと、タイヤ外側に曲率中心を持つ第2の円弧部20qとを有する、上記頂部端Pとブロックエッジとを結ぶ仮想線lよりもタイヤ径方向内側に窪む凹部20V,20Vが設けられた形状とするとともに、上記ブロックの幅方向外側の輪郭線を直線で繋がった形状とし、更に、上記凹部20V,20Vの大きさをブロック幅方向内側から幅方向外側に向かって漸減させた形状とした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、空気入りタイヤに関するもので、特に、ブロックパターンを基調にしたトレッドパターンを有するタイヤのヒール・アンド・トゥ摩耗の抑制に関する。
従来、トラックやバス、あるいは、建設車両などの重車両に用いられるTBRやORRなどの重荷重駆動軸用タイヤにおいては、走行時の駆動トルクや制動トルクを確実に地面に伝えるため、図6に示すように、空気入りタイヤ50のタイヤトレッド部51に、複数本の周方向溝52とこの周方向溝52と交差する横溝53とによって区画された複数のブロック54を備えたブロックパターン、リブ・ブロックパターンあるいは、ラグ・ブロックパターンなどトレッドパターンが設けられていることが一般に知られている。
また、一方で、ブロックパターンを有する空気入りタイヤにおいては、図7(a)に示すように、上記ブロックが、タイヤ回転軸に直交する断面(周方向断面)で見たとき、その輪郭線がタイヤ外周半径と同一半径の曲率R1を有するブロック60の場合には、蹴り出し端60k側に摩耗が生じ、それまで同等であった踏み込み端60f側と蹴り出し端60k側とで接地圧の不均衡が生じ、その結果、図7(b)に示すような、蹴り出し端60k側の摩耗量が踏み込み端60f側の摩耗量よりも大きくなる、いわゆる、ヒール・アンド・トゥ(Heal & Toe)摩耗と呼ばれる偏摩耗が発生することが知られている。
このような問題に対して、ブロックを、図8(a)に示すように、ブロック表面が円弧状であり、タイヤ径方向外側に最大高さHMAXとなる点Bを踏み込み端70fからaL(L;ブロック長、a>0.5)の位置とすることにより、上記点Bを蹴り出し端70k側にずらすとともに、踏み込み端70f側のブロック高さHfを上記HMAXの0.75〜0.95倍としたドームブロック70とすることにより、踏み込み端70f側の摩耗速度を大きくして、踏み込み端70f側のすべり量と蹴り出し端70k側のすべり量をほぼ均一にし、上記ヒール・アンド・トゥ摩耗を抑制する方法や、図8(b)に示すように、ブロック80の踏み込み側80fとの蹴り出し側80kとに、それぞれ、高さ減少部81A,81Bとを設けるとともに、踏み込み側80fの高さ減少部81Aの法線に対する傾斜角度θAを、蹴り出し側80kの高さ減少部81Bの法線に対する傾斜角度θBよりも大きくすることにより、踏み込み側の圧縮ゾーンを広げてその変形の度合や接地圧を減少させて、上記ヒール・アンド・トゥ摩耗を抑制する方法などが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
しかし、上記従来例は、いずれの場合も、ブロック高さが比較的低いブロックを備えたタイヤではある程度の効果が得られるものの、ブロック高さが比較的高いブロック、例えば、ブロック高さHが20mmを超すような深溝ブロックを備えたタイヤでは、十分な効果が得られなかった。すなわち、上記深溝ブロックを備えたタイヤでは、ブロック蹴り出し発生する曲げ変形の影響で、蹴り出し端が地面を蹴り出す瞬間のタイヤ回転方向へのすべり量が増加する。これにより、蹴り出し端の摩耗(仕事)量が増加して、上記のヒール・アンド・トゥ摩耗が更に進展するといった問題点があった。
そこで、本出願人は、上記問題点を解決するため、図9(a),(b)に示すように、ブロック90の周方向中央部に設けられた平坦部90Hから踏み込み端90F及び蹴り出し端90Kに向けてブロック高さを漸減させるとともに、タイヤ回転軸に直角な断面で見たときの上記平坦部90Hの両側の輪郭線をタイヤ内側に曲率中心を有する円弧(図中の曲率R3の円弧)で形成し、踏み込み端90F側及び蹴り出し端90K側の輪郭線をそれぞれタイヤ外側に曲率中心を有する円弧(図中の曲率R4の円弧)で形成することにより、ブロック高さの最大位置の端部である頂部端P,Pと踏み込み端90F及び蹴り出し端90Kとの間にそれぞれ凹部90Vが形成されたブロック(以下、Ωブロックという)90を有する空気入りタイヤを提案している(例えば、特許文献3参照)。
このような形状のブロック90は、ブロック高さが一定であるようなブロックや、ブロックの輪郭線をタイヤ内側に曲率中心を有する円弧のみで形成した従来のドームブロックに対して、踏み込み端及び蹴り出し端近傍でのゴムの体積を有効に減少させることができるので、ブロック全体の曲げ変形を抑制することができ、上記のような深溝ブロックを備えたタイヤに適用した場合でも、ヒール・アンド・トゥ摩耗を抑制することができる。
特開昭64−22601号公報 特開2001−55015号公報 WO 2004/011282 A1
ところで、ブロックパターンを有する重荷重駆動軸用タイヤにおいては、一般的に、ショルダーブロックにその蹴り出し部分の局所的な摩耗に起因するヒール・アンド・トゥ摩耗が発生することが知られており、その要因の1つとして、図10に示すように、接地面輪郭線Sの蹴り出し縁が、ショルダーブロック54Cを通過する際に、ブロック幅方向内側54mと外側54nとで離脱するタイミングが異なる、より詳しくは、幅方向外側54nに続いて幅方向内側54mが蹴り出しを迎えるため、結果として、幅方向内側54mのすべり量が大きくなり、ブロック幅方向内側54mが外側54nよりも摩耗する。
また、発明者がブロック変形の観点から検討したところ、ブロック高さHが20mmを超すような深溝ブロックでは、ブロック踏み込み端近傍の摩耗量と蹴り出し端近傍の摩耗量とのバランスが変化する、具体的には、ブロック蹴り出し端近傍の摩耗量が踏み込み端近傍の摩耗量よりも大きくなり、かつ、その高さはブロック高さに比例することがわかった。
しかしながら、上記踏み込み端側及び蹴り出し端側に凹部90Vが形成されたブロック90では、上記凹部90Vが幅方向に一様であるため、上記のような、ブロック幅方向における偏摩耗を抑制できなかった。
また、上記ブロック90をブロック高さHが20mmを超すような深溝ブロックに適用した場合、蹴り出し端の摩耗量は低減できても、逆に踏み込み端の摩耗が促進されてしまい、ブロックの形状によっては、逆ヒール・アンド・トゥのような形状になってしまう恐れがあり、ヒール・アンド・トゥ摩耗の改良効果としては必ずしも十分ではなかった。
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、トレッド部にブロックパターンが形成された空気入りタイヤ、特に、ブロック高さHが20mmを超すような深溝ブロックを備えた重荷重駆動軸用タイヤにおいて、タイヤ周方向のヒール・アンド・トゥ摩耗の進展を抑制するとともに、タイヤ幅方向における不均一摩耗についても抑制することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討の結果、タイヤ蹴り出し時におけるタイヤ回転方向のすべり量が大きいブロック幅方向内側については、上記ブロック90のように、踏み込み端側及び蹴り出し端側に凹部を形成することで、タイヤ回転方向のすべり量増大の原因であるブロック曲げ変形を抑制して上記すべり量を低減し、ブロック幅方向外側については、上記凹部の大きさを小さくするか、輪郭線を直線あるいはタイヤ外周線で構成して上記すべり量の差を小さくするようにすれば、ブロック幅方向における偏摩耗を抑制することができることを見出し本発明に到ったものである。
すなわち、本願の請求項1に記載の発明は、トレッド表面に設けられたタイヤ周方向に沿って延びる複数本の周方向溝と、上記周方向溝と交差する横溝とによって区画された複数のブロックを備えた空気入りタイヤであって、上記ブロックのうち、少なくともショルダーブロックを、ブロック幅方向の内側が、ブロックの周方向中央部から蹴り出し端に向けて、または、蹴り出し端と踏み込み端の両方に向けてそのブロック高さが漸減するとともに、タイヤ回転軸に直交する断面で見たときに、少なくとも踏面の輪郭線が、上記ブロック高さが漸減し始める位置である頂部端と上記ブロックのタイヤ周方向におけるブロックエッジとの間に、上記頂部端と上記ブロックエッジとを結ぶ仮想線よりもタイヤ径方向内側に窪む凹部が設けられ、かつ、上記凹部の大きさが上記ブロック幅方向外側に向かって漸減しているブロックとしたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空気入りタイヤであって、上記ブロックの幅方向外側が、直線またはタイヤ外周線で繋げられているものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、上記凹部を蹴り出し端側と踏み込み端側の両方に設けた場合には、タイヤ回転軸に直交する断面における頂部をブロックの周方向中央部と蹴り出し端との間に設けるようにしたものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の空気入りタイヤにおいて、上記タイヤ回転軸に直交する断面で見たときのブロック幅方向の内側の輪郭線が、輪郭線を、上記頂部端を通る、タイヤ内側に曲率中心を持つ第1の円弧部と、上記凹部を形成する、タイヤ外側に曲率中心を持つ第2の円弧部とを有する輪郭線としたものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の空気入りタイヤにおいて、上記ブロック最大高さをH、踏み込み端側の高さをHf、蹴り出し端側の高さをHkとし、H−Hf及びH−Hkをそれぞれ落とし量df及び落とし量dkとしたときに、上記df及びdkが、0.02H≦df≦dk≦0.07Hを満たすように、上記Hf,Hkを設定したものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の空気入りタイヤにおいて、上記ブロックの周方向長さをL、最大高さをH、踏み込み端側の高さをHf、蹴り出し端側の高さをHkとし、上記凹部のタイヤ周方向における所定の領域でのブロック高さの平均値をHeとしたとき、上記平均値Heが、He≦Hk+(H−Hk)×0.2を満たす低地領域を、蹴り出し端からブロック周方向中央部にかけて5/L以上設け、かつ、He≦Hf+(H−Hf)×0.2を満たす低地領域を、蹴り出し端からブロック周方向中央部にかけて、5/L以上設けたものである。
本発明によれば、ブロックパターンが形成された空気入りタイヤにおいて、上記ブロックのうち、少なくともショルダーブロックを、ブロック幅方向内側が、ブロックの周方向中央部から蹴り出し端に向けて、または、蹴り出し端と踏み込み端の両方に向けてそのブロック高さHが漸減し、かつ、その輪郭線が、例えば、上記ブロックの頂部端を通る、タイヤ内側に曲率中心を持つ第1の円弧部と、上記凹部を形成する、タイヤ外側に曲率中心を持つ第2の円弧部とを有する輪郭線のように、ブロックの頂部端とブロックエッジとの間に、上記頂部端と上記ブロックエッジとを結ぶ仮想線よりもタイヤ径方向内側に窪む凹部が設けられた形状とするとともに、上記凹部の大きさを上記ブロック幅方向外側に向かって漸減させるようにしたので、タイヤ回転方向へのすべり量増大の原因である蹴り出し時のブロック曲げ変形を抑制し、ヒール・アンド・トゥ摩耗の進展を大幅に抑制することができるとともに、蹴り出し時におけるブロック幅方向内側と外側との蹴り出しのタイミングを合わせて摩耗量の差を低減することができる。
このとき、上記ブロックの幅方向外側の輪郭線を、直線またはタイヤ外周線で繋げたものとすれば、摩耗量の差を更に低減することができる。
また、上記凹部を蹴り出し端側と踏み込み端側の両方に設けた場合には、タイヤ回転軸に直交する断面における頂部をブロックの周方向中央部と蹴り出し端との間に設けるようにすれば、ブロック高さHが高くなった場合でも、ブロックが逆ヒール・アンド・トゥのような形状になることを防止することができる。
以下、本発明の最良の形態について、図面に基づき説明する。
図1は、本最良の形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示す図で、図2は本発明を適用したショルダーブロック20Cの斜視図である。各図において、10はトレッド表面に設けられたタイヤ周方向に沿って延びる複数本の周方向溝11と、上記周方向溝11と交差する横溝12とによって区画された複数のブロック20(20A〜20C)を有する空気入りタイヤで、本例では、上記ブロック20のうち、センターブロック20Aと2ndブロック20Bについては、上記従来例に示した、タイヤ幅方向に一様に、踏み込み端側及び蹴り出し端側に凹部が形成されたブロックとし、ショルダーブロック20Cについては、ブロック幅方向内側20mのブロック高さを、ブロックの周方向中央部分から踏み込み端20f及び蹴り出し端20kに向けて漸減させ、かつ、ブロックの頂部端PとブロックエッジQとの間に、上記頂部端Pとタイヤ周方向のブロックエッジQとを結ぶ仮想線l,lよりもタイヤ径方向内側に窪む凹部20Vを設けるとともに、ブロック幅方向外側20nには凹部を設けず、タイヤ周方向のブロックエッジQ’,Q’とを直線で繋げることにより、上記凹部20Vがタイヤ幅方向内側から外側に向かって次第に消失するような形態のブロックとした。なお、図1,2において、矢印Rはタイヤ回転方向を示す。
次に、本実施の形態に係るショルダーブロック20Cについて詳細に説明する。
本例のショルダーブロック20Cは、タイヤ回転軸に直交する断面で見たときに、ブロック幅方向内側20mにおいては、ブロック周方向中央部分にブロック高さがHの平坦な頂部20Hが設けられており、この頂部20Hの両側には、頂部端Pを通りタイヤ内側に曲率中心を持つ第1の円弧部20pと、上記凹部20Vを形成する、タイヤ外側に曲率中心を持つ第2の円弧部20qとが設けられており、この第1の円弧部20pと第2の円弧部20qとは滑らかに繋げられている。また、上記第2の円弧部20qと周方向のブロックエッジQとは、タイヤ回転軸を曲率中心とした円弧と滑らかに繋がれている。なお、上記第2の円弧部20qとブロックエッジQとの間に平坦部を設けてもよい。
そして、ブロック幅方向内側20mから幅方向外側20nとの間の輪郭線は、上記ブロック幅方向内側20mの輪郭線をほぼ相似形に小さくした輪郭線とし、ブロック幅方向外側20nでは、上記のように、直線で繋げることにより、タイヤ幅方向において、踏み込み端20f側と蹴り出し端20k側とに凹部20Vをそれぞれ形成することができるとともに、上記各凹部20Vをタイヤ幅方向内側20mから幅方向外側20nに向かって次第に消失する形態とすることができる。
本例のショルダーブロック20Cは、上記のように、蹴り出し端の摩耗量が大きなタイヤ幅方向内側20mには、タイヤ回転軸に直交する断面で見たときに、踏み込み端20f側及び蹴り出し端20k側に凹部20V,20Vを形成することにより、ブロック20の曲げ変形を減少させてタイヤ回転方向のすべり量を低減させて、ヒール・アンド・トゥ摩耗の進展を抑制することができるようにするとともに、上記各凹部20V,20Vをブロック幅方向外側20nに向かって次第に消失するようにしているので、ヒール・アンド・トゥ摩耗の幅方向のバランスについても改善することができる。
また、本例では、図3(a)に示すように、ブロック20の最大高さをH、踏み込み端の高さをHf、蹴り出し端の高さをHkとし、H−Hf及びH−Hkをそれぞれ踏み込み端側落とし量df及び蹴り出し端側落とし量dkとしたときに、上記df及びdkは、0.02H≦df≦dk≦0.07Hを満たすように、上記Hf,Hkを設定している。
すなわち、蹴り出し端側の落とし量dkを踏み込み端側の落とし量dfよりも大きくして、蹴り出し端20k側の曲げ変形を踏み込み端20f側の曲げ変形よりも小さくすることにより、凹部の形態が踏み込み端20f側と蹴り出し端20k側で同じである従来のブロック(図8のブロック90)に比べて、蹴り出し端20k側のタイヤ回転方向のすべり量を更に低減させて、ヒール・アンド・トゥ摩耗の進展を確実に抑制することができる。このとき、上記df及びdkが0.01Hに満たないような場合には高低差が小さすぎてヒール・アンド・トゥ摩耗抑制効果が得られず、また、上記df及びdkが0.07Hを超えるような場合には高低差が大きく、接地圧が不均一になったりブロック端が接地しなくなる恐れがあるので、上記df及びdkを、0.02H≦df≦dk≦0.07Hを満たすように設定することが好ましい。
更に、本例では、図3(b)に示すように、上記凹部20V,20Vのタイヤ周方向における所定の領域でのブロック高さの平均値をheとしたとき、上記領域内におけるブロック高さの平均値heが、he≦Hf+(H−Hf)×0.2を満たす低地領域を、踏み込み端20fからブロック周方向中央部にかけて5/L以上設けるとともに、he≦Hk+(H−Hk)×0.2を満たす低地領域を、蹴り出し端20kからブロック周方向中央部にかけて、5/L以上設けることにより、ブロック20の曲げ変形を確実に減少させることができるようにしているので、タイヤ回転方向のすべり量を確実に低減でき、ヒール・アンド・トゥ摩耗の進展を大幅に抑制することができる。なお、上記低地領域の大きさが5/Lに満たない場合には、蹴り出し時や踏み込み時のブロック20の曲げ変形を抑制できなくなるので、上記低地領域の大きさを5/L以上とすることが好ましい。
このように、本最良の形態によれば、トレッド部にブロックパターンが形成された空気入りタイヤ10において、ショルダーブロック20Cの幅方向内側が、タイヤ回転軸に直交する方向で見たときに、上記ブロック20Cの頂部端Pを通る、タイヤ内側に曲率中心を持つ第1の円弧部20pと、タイヤ外側に曲率中心を持つ第2の円弧部20qとを有する、上記頂部端Pとブロックエッジとを結ぶ仮想線lよりもタイヤ径方向内側に窪む凹部20V,20Vが設けられた輪郭線とするとともに、上記ブロックの幅方向外側の輪郭線を直線で繋がった形状とし、更に、上記凹部20V,20Vの大きさをブロック幅方向内側から幅方向外側に向かって漸減させた形状としたので、ヒール・アンド・トゥ摩耗の進展を大幅に抑制することができるとともに、蹴り出し時におけるブロック幅方向内側と幅方向外側との摩耗量の差を低減することができる。
なお、上記最良の形態では、ブロック20の幅方向内側の輪郭線を、上記ブロックの頂部端Pを通る、タイヤ内側に曲率中心を持つ第1の円弧部20pと、凹部20Vを形成する、タイヤ外側に曲率中心を持つ第2の円弧部20qとを有する輪郭線としたが、これに限るものではなく、ブロック高さが漸減し始める頂部端Pと上記ブロック20のタイヤ周方向におけるブロックエッジQとの間に、上記頂部端Pと上記ブロックエッジQとを結ぶ仮想線よりもタイヤ径方向内側に窪む凹部を構成するなだらかな曲線を有する形状の輪郭線であれば、必ずしも円弧でなくてもよい。
また、上記例では、凹部20Vがブロック幅方向内側20mから幅方向外側20nの中心に向けて直線的に収束するように繋がれている例を示したが、これに限るものではなく、図4に示すように、ブロック幅方向に平行な直線で繋がれていてもよいし、図5に示すように、滑らかな2次元曲線で繋がれていてもよい。
また、上記例では、タイヤ回転軸に直交する断面で見たときの、タイヤ幅方向外側の輪郭線を直線状にしたが、タイヤ外周線で繋げられていてもよい。
また、上記凹部20Vは、踏み込み端20f側と蹴り出し端20kの両方に設ける必要はなく、蹴り出し端20kのみに設けても同様の効果を得ることができる。なお、上記凹部20Vを踏み込み端20f側と蹴り出し端20kの両方に設けた場合には、ブロック周方向中央部分に、頂部20Hの中心部をブロック周方向中央部よりも蹴り出し端20kに位置させることが好ましい。これにより、上記ブロック20をブロック高さHが20mmを超すような深溝ブロックに適用した場合でも、踏み込み端20f側の曲げ変形が頂部20Hの中心部がブロック周方向中央部にある場合よりも小さくなるので、踏み込み端20f側の摩耗が促進されない。したがって、上記ブロック20が逆ヒール・アンド・トゥのような形状になることを防止することができる。
また、上記例では、ショルダーブロック20Cのみに凹部20Vを設けたが、2ndブロック20Bについても凹部を設けたブロックとしてもよい。また、センターブロック20Aが2列の場合にも、上記凹部20Vと同様の凹部を設けてもよい。但し、2ndブロック20Bやセンターブロック20Aに凹部を設ける場合には、蹴り出し時におけるブロック幅方向内側と幅方向外側との摩耗量の差がもともと小さいので、凹部の形状を小さくしたり、ブロック幅方向内側の凹部の大きさと幅方向外側の凹部の大きさの差を小さくして、ブロック幅方向内側と外側との摩耗量を小さくするなど、ブロックパターンによりその形状や大きさを適宜決定する必要である。
更に、空気入りタイヤ10が方向性パターンを有する場合には、ブロックがタイヤ半径方向外側に凸部となる位置を蹴り出し側にずらすようにすれば、より効果的にヒール・アンド・トゥを抑制することができる。
以下に、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記に限定されるものではない。
本発明の効果を確認するため、3種類のブロックを備えた空気入りタイヤをそれぞれ試作し、実車による摩耗試験(耐ヒール・アンド・トゥ摩耗性の試験)を行った。なお、試験タイヤのタイヤサイズは、いずれも295/75R22.5であり、タイヤ内圧は650kPaに設定した。
従来例の空気入りタイヤのブロックは、タイヤ周方向長さがL=50mm、タイヤ軸方向の幅がW=36mm、ブロック高さがH=25mmで一定な直方体状のブロックであり、比較例1の空気入りタイヤのブロックは、図9に示した、WO 2004/011282 A1に記載の空気入りタイヤのブロックであり、周方向長さがL=50mm、タイヤ軸方向の幅がW=36mm、ブロック最大高さがH=25mmで、落ち量がd=1mmのブロックである。
一方、実施例の空気入りタイヤのブロックは、図2に示した、本発明による空気入りタイヤのブロックであって、周方向長さがL=50mm、タイヤ軸方向の幅がW=36mm、ブロック最大高さがH=25mmで、ブロック幅方向内側に落ち量がd=1mmの凹部を有するブロックである。
耐ヒール・アンド・トゥ摩耗性の試験は、上記各試験タイヤを車両(2D4形式)のドライブ軸に装着して、50000km走行させ、走行後に、ヒール・アンド・トゥ摩耗によって消失したブロックのゴム体積を測定し、従来例を100として指数化した。その結果を表1に示す。
Figure 2006218948
表1から明らかなように、本発明のタイヤ(実施例)は、ブロック幅方向内側と幅方向外側の両方で、ヒール・アンド・トゥ摩耗が最も小さく、耐ヒール・アンド・トゥ摩耗性に優れていることが確認された。
一方、比較例のタイヤでは、ブロック幅方向内側では摩耗量が低減されているものの、幅方向外側では、逆に、摩耗量が増加しており、タイヤ幅方向の偏摩耗が大きいことがわかる。
このように、本発明によれば、ブロックパターンを備えたタイヤ、特に、重荷重駆動軸用タイヤなどのような、ブロック高さHが20mmを超すような深溝ブロックを備えたタイヤにおいて、ヒール・アンド・トゥ摩耗の発生を大幅に抑制できるとともに、蹴り出し時におけるブロック幅方向内側と外側との摩耗量の差を低減することができるので、タイヤの長寿命化が図れるとともに、車両の走行安定性を確保することができる。
本最良の形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示す図である。 本発明に係るショルダーブロックの要部斜視図である。 本発明に係るショルダーブロックの詳細を示す図である。 本発明に係るショルダーブロックの他の例を示す図である。 本発明に係るショルダーブロックの他の例を示す図である。 従来の空気入りタイヤのトレッドパターンを示す図である。 従来のブロックの偏摩耗状態を示す図である。 従来のヒール・アンド・トゥ摩耗を改良したブロックを示す図である。 従来のヒール・アンド・トゥ摩耗を改良したブロックを示す図である。 ブロックのタイヤ接地面輪郭線を示す図である。
符号の説明
10 空気入りタイヤ、11 周方向溝、12 横溝、
20,20A,20B,20C ブロック、20H 頂部、20V 凹部、
20m ブロック幅方向内側、20n ブロック幅方向外側、
20f 踏み込み端、20k 蹴り出し端、20p 第1の円弧部、
20q 第2の円弧部、P 頂部端、Q ブロックエッジ、l 仮想線。

Claims (6)

  1. トレッド表面に設けられたタイヤ周方向に沿って延びる複数本の周方向溝と、上記周方向溝と交差する横溝とによって区画された複数のブロックを備えた空気入りタイヤにおいて、上記ブロックのうち、少なくともショルダーブロックを、ブロック幅方向の内側が、ブロックの周方向中央部から蹴り出し端に向けて、または、蹴り出し端と踏み込み端の両方に向けてそのブロック高さが漸減するとともに、タイヤ回転軸に直交する断面で見たときに、少なくとも踏面の輪郭線が、上記ブロック高さが漸減し始める位置である頂部端と上記ブロックのタイヤ周方向におけるブロックエッジとの間に、上記頂部端と上記ブロックエッジとを結ぶ仮想線よりもタイヤ径方向内側に窪む凹部が設けられ、かつ、上記凹部の大きさが上記ブロック幅方向外側に向かって漸減しているブロックとしたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 上記ブロックの幅方向外側は、直線またはタイヤ外周線で繋げられていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 上記凹部を蹴り出し端側と踏み込み端側の両方に設けた場合には、タイヤ回転軸に直交する断面における頂部をブロックの周方向中央部と蹴り出し端との間に設けるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 上記タイヤ回転軸に直交する断面で見たときのブロック幅方向の内側の輪郭線が、輪郭線を、上記頂部端を通る、タイヤ内側に曲率中心を持つ第1の円弧部と、上記凹部を形成する、タイヤ外側に曲率中心を持つ第2の円弧部とを有する輪郭線としたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 上記ブロック最大高さをH、踏み込み端側の高さをHf、蹴り出し端側の高さをHkとし、H−Hf及びH−Hkをそれぞれ落とし量df及び落とし量dkとしたときに、上記df及びdkが、0.02H≦df≦dk≦0.07Hを満たすように、上記Hf,Hkを設定したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 上記ブロックの周方向長さをL、最大高さをH、踏み込み端側の高さをHf、蹴り出し端側の高さをHkとし、上記凹部のタイヤ周方向における所定の領域でのブロック高さの平均値をHeとしたとき、上記平均値Heが、He≦Hk+(H−Hk)×0.2を満たす低地領域を、蹴り出し端からブロック周方向中央部にかけて5/L以上設け、かつ、He≦Hf+(H−Hf)×0.2を満たす低地領域を、蹴り出し端からブロック周方向中央部にかけて、5/L以上設けたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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