(1) 遊技機(たとえば、パチンコ遊技機1、コイン遊技機、スロットマシン等)により遊技を行なった結果遊技者の所有となった遊技結果価値(たとえば、貯玉、コイン等)を使用して、景品交換の対象である商品(たとえば、タバコ,チョコレート,ラジカセ,ビール等の動産に限らず、レストランでの料理の提供,フィットネスクラブでの利用権等の提供,旅行券,映画,コンサート等の各種チケットの提供等の役務、情報の提供等を含む種々のサービス)等の交換対象(たとえば、景品等)を扱う複数の景品引渡店(たとえば、コンビニエンスストア,スーパー,電気店,酒屋,飲食店,スポーツクラブ,旅行代理店,映画館,企画会社等)にて前記使用した遊技結果価値に応じた交換対象を遊技者に引渡すための景品引渡システム(景品引渡システム、図3参照)であって、
前記遊技機に対応(たとえば、1対1対応)して設置され(図1等参照)、前記景品交換を受けるための処理を行なう景品交換処理手段(カードユニット2)と、
各々の交換対象を特定可能な交換対象特定情報(景品情報)と、該交換対象特定情報と対応付けて該交換対象特定情報から特定される交換対象を扱っている各々の景品引渡店を特定可能な景品引渡店特定情報(所定の景品を扱っている店舗イ,ロ,ハ・・・)と、を記憶する交換対象情報記憶手段(サーバー52)とを備え、
前記景品交換処理手段は、
遊技者が所有する遊技結果価値の大きさを特定するための処理を行なう遊技結果価値特定手段(SA02)と、
遊技者が交換を希望する交換対象の指定を受付ける交換対象指定手段(SA05)と、
該交換対象指定手段により指定された交換対象を扱っている景品引渡店を前記交換対象情報記憶手段から抽出するための処理を行なう景品引渡店抽出手段(SA06)と、
該景品引渡店抽出手段により抽出された景品引渡店を表示する景品引渡店表示手段(SA07)と、
該景品引渡店表示手段により表示された景品引渡店から、遊技者より景品の引渡しを希望する景品引渡店の指定を受付ける景品引渡店指定手段(SA11)と、
該景品引渡店指定手段により指定された景品引渡店において、前記交換対象指定手段により受付けた指定の交換対象に相当する遊技結果価値の大きさを前記遊技結果価値特定手段により特定された大きさの遊技結果価値から減算するための処理を行なう遊技結果価値減算手段(SA12)と、
個々を特定するための識別情報(たとえば、ID情報等)を記録情報として含む所定の記録媒体(たとえば、ICカード、プリペイドカード等)の記録情報から、前記景品引渡店指定手段により指定した景品引渡店と前記交換対象指定手段により指定した交換対象とを特定可能にするための処理(たとえば予約情報生成処理)を行なう引渡用情報特定処理手段(SA16)と、
該引渡用情報特定処理手段による処理の後、該処理の対象となった各景品引渡店に対して、該景品引渡店における交換対象と該交換対象に対応する所定の記録媒体の識別情報とを交換対象情報(予約情報)として送信するための処理を行なう交換対象送信手段(SA16a)とを含み、
前記複数の景品引渡店の各々(各店舗)には、
前記交換対象送信手段により送信される交換対象情報に基づいて、自店における交換対象と該交換対象に対応する所定の記録媒体の識別情報とを記憶する交換対象記憶手段(SB02)と、
前記所定の記録媒体を受付け(SB03)、該所定の記録媒体の記録情報から該所定の記録媒体の識別情報に対応する交換対象を前記交換対象記憶手段から特定する交換対象特定手段(SB05)と、
該交換対象特定手段により特定された交換対象を引渡し済みとして登録する引渡済登録手段(SB18)とが設けられている。
このような構成によれば、景品交換処理手段が遊技機に対応して設置されているため、景品交換をスムーズに行なうことができる。また、景品交換を行なっている間でも、遊技機において遊技を行なうことができるため、遊技場の稼働率を向上させることができる。さらに、交換対象を先に指定し、その後に当該交換対象を扱う景品引渡店を指定することができるため、景品交換の手順を遊技者に対して理解しやすくすることができる。
(2) 前記複数の景品引渡店の各々には、さらに、前記交換対象特定手段により特定された交換対象の中から変更を希望する交換対象の指定と、新たに景品交換を希望する交換対象の指定とを受付ける交換対象変更指定手段(SB12)が設けられており、
前記引渡済登録手段は、前記交換対象変更指定手段により交換対象からはずして新たに希望する交換対象を引渡済みとして登録する。
このような構成によれば、景品引渡店における交換対象の在庫状況をリアルタイムに更新させることができるため、交換対象を指定したが実際に景品引渡店において遊技者に対して当該交換対象を引渡すことができないといった不都合の発生を防止することができる。
(4) 遊技機(たとえば、パチンコ遊技機1、コイン遊技機、スロットマシン等)により遊技を行なった結果遊技者の所有となった遊技結果価値(たとえば、貯玉、コイン等)を使用して、景品交換の対象である商品(たとえば、タバコ,チョコレート,ラジカセ,ビール等の動産に限らず、レストランでの料理の提供,フィットネスクラブでの利用権等の提供,旅行券,映画,コンサート等の各種チケットの提供等の役務、情報の提供等を含む種々のサービス)等の交換対象(たとえば、景品等)を扱う複数の景品引渡店(たとえば、コンビニエンスストア,スーパー,電気店,酒屋,飲食店,スポーツクラブ,旅行代理店,映画館,企画会社等)にて前記使用した遊技結果価値に応じた交換対象を遊技者に引渡すための景品引渡システム(景品引渡システム、図3参照)であって、
前記遊技機に対応(たとえば、1対1対応)して設置され(図1等参照)、前記景品交換を受けるための処理を行なう景品交換処理手段(カードユニット2)と、
前記交換対象の引渡しに関わる情報を集約して管理する集中管理手段(センター50)とを備え、
前記集中管理手段は、
各々の交換対象を特定可能な交換対象特定情報(景品情報)と、該交換対象特定情報と対応付けて該交換対象特定情報から特定される交換対象を扱っている各々の景品引渡店を特定可能な景品引渡店特定情報(所定の景品を扱っている店舗イ,ロ,ハ・・・)と、を記憶する交換対象情報記憶手段(サーバー52)を含み、
前記景品交換処理手段は、
遊技者が所有する遊技結果価値の大きさを特定するための処理を行なう遊技結果価値特定手段(SA02)と、
遊技者が交換を希望する交換対象の指定を受付ける交換対象指定手段(SA05)と、
該交換対象指定手段により指定された交換対象を扱っている景品引渡店を前記交換対象情報記憶手段から抽出するための処理を行なう景品引渡店抽出手段(SA06)と、
該景品引渡店抽出手段により抽出された景品引渡店を表示する景品引渡店表示手段(SA07)と、
該景品引渡店表示手段により表示された景品引渡店から、遊技者より景品の引渡しを希望する景品引渡店の指定を受付ける景品引渡店指定手段(SA11)と、
該景品引渡店指定手段により指定された景品引渡店において、前記交換対象指定手段により受付けた指定の交換対象に相当する遊技結果価値の大きさを前記遊技結果価値特定手段により特定された大きさの遊技結果価値から減算するための処理を行なう遊技結果価値減算手段(SA12)と、
個々を特定するための識別情報(たとえば、ID情報等)を記録情報として含む所定の記録媒体(たとえば、ICカード、プリペイドカード等)の記録情報から、前記景品引渡店指定手段により指定した景品引渡店と前記交換対象指定手段により指定した交換対象とを特定可能にするための処理(たとえば予約情報生成処理)を行なう引渡用情報特定処理手段(SA16)と、
該引渡用情報特定処理手段による処理の後、該処理の対象となった景品引渡店における交換対象と該交換対象に対応する所定の記録媒体の識別情報とを交換対象情報(予約情報)として、前記集中管理手段に対して送信するための処理を行なう交換対象情報送信手段(第2実施形態におけるSA16a)とを含み、
前記複数の景品引渡店の各々には、
前記所定の記録媒体を受付け(SE01)、該所定の記録媒体の記録情報から該所定の記録媒体の識別情報を特定するための処理を行なう識別情報特定手段(SE02)と、
該識別情報特定手段により特定された前記所定の記録媒体の識別情報を、前記集中管理手段に送信するための処理を行なう識別情報送信手段(SE03)とが設けられており、
前記集中管理手段は、
前記交換対象情報送信手段により送信される交換対象情報に基づき(SG01)、景品引渡店における交換対象と該交換対象に対応する所定の記録媒体の識別情報とを対応付けて前記交換対象情報記憶手段に記憶させるための処理を行なう交換対象情報記憶処理手段(SG02)と、
前記識別情報送信手段により送信される識別情報に基づき(SG03)、該識別情報に対応する交換対象を前記交換対象情報記憶手段から特定する交換対象特定手段(SG04)と、
該交換対象特定手段により特定された交換対象を交換対象情報(景品情報)として、前記識別情報の送信元の景品引渡店に対して、送信するための処理を行なう交換対象送信手段(SG06)と、
前記交換対象特定手段により特定された交換対象を引渡し済みとして前記交換対象情報記憶手段に登録する引渡済登録手段(SG02d)とをさらに含み、
前記複数の景品引渡店の各々には、さらに、前記交換対象送信手段により送信される交換対象情報に対応する交換対象を表示する景品引渡店側交換対象表示手段(SE13)が設けられている。
このような構成によれば、景品交換処理手段が遊技機に対応して設置されているため、景品交換をスムーズに行なうことができる。また、景品交換を行なっている間でも、遊技機において遊技を行なうことができるため、遊技場の稼働率を向上させることができる。さらに、交換対象を先に指定し、その後に当該交換対象を扱う景品引渡店を指定することができるため、景品交換の手順を遊技者に対して理解しやすくすることができる。
(6) 前記交換対象情報記憶手段は、前記交換対象特定情報(景品情報)と対応付けて前記景品引渡店特定情報から特定される景品引渡店において引渡可能な許容数(個数)を特定可能な許容数情報(個数情報)と、景品として引渡可能な許容交換対象を特定可能な許容交換対象情報(景品情報)と、をさらに記憶し、
前記複数の景品引渡店の各々には、
前記交換対象情報記憶手段に記憶されている前記許容交換対象情報または前記許容数情報を変更する指定を受付ける変更指定手段(SF01、SF03)と、
該変更指定手段により変更する指定が受付けられたときに、変更後の前記許容交換対象または前記許容数を特定可能な変更情報として、前記集中管理手段に対して送信するための処理を行なう変更情報送信手段(SF02、SF04)とがさらに設けられており、
前記集中管理手段は、前記変更情報送信手段により送信される変更情報に基づいて、前記交換対象情報記憶手段に前記交換対象特定情報または前記許容数情報を更新記憶させる処理を行なう更新記憶処理手段(SG09)をさらに含む
このような構成によれば、景品引渡店における交換対象の在庫状況をリアルタイムに更新させることができるため、交換対象を指定したが実際に景品引渡店において遊技者に対して当該交換対象を引渡すことができないといった不都合の発生を防止することができる。
(7) 前記交換対象情報記憶手段は、前記許容数が0となっている交換対象情報(在庫がない景品)と対応付けて当該交換対象が引渡可能となる予定日(入荷日)を特定可能な予定日情報(入荷日情報)をさらに記憶し(図4参照)、
前記複数の景品引渡店の各々には、
前記景品引渡店情報記憶手段に記憶されている前記許容数情報に基づいて許容数が0となっている交換対象について、引渡可能となる予定日を入力する予定日入力手段(SC07、SF05)と、
該予定日入力手段により予定日が入力されたときに、当該予定日を特定可能な予定日情報を送信するための処理を行なう予定日情報送信手段(SC09、SF06)とがさらに設けられており、
前記集中管理手段は、前記予定日情報送信手段により送信される予定日情報に基づいて、前記交換対象情報記憶手段に予定日情報を記憶させる処理を行なう予定日情報記憶処理手段(SD02、SG09)をさらに含み、
前記交換対象表示手段は、前記許容数が0となっている交換対象に対応させて、前記交換対象情報記憶手段に記憶されている予定日情報に基づく予定日を表示する。
このような構成によれば、景品引渡店における交換対象の在庫が0であっても、予定日を考慮して、景品交換の交換対象を指定することができるため、景品交換の利便性を向上させることができる。
(8) 前記引渡用情報特定処理手段は、前記所定の記録媒体の記録情報から、前記交換対象指定手段により指定された交換対象を前記景品引渡店指定手段により指定された景品引渡店において引渡可能な有効期間を特定可能にするための処理を行ない(SA16)、
前記複数の景品引渡店の各々には、
前記所定の記録媒体を受付けたときが前記有効期間の経過後であるか否かを判定する有効期間判定手段(SB07、SE05)と、
該有効期間判定手段により前記有効期間の経過後であると判定されたとき(SB07またはSE05においてNOと判定されたとき)に、前記交換対象送信手段により送信される交換対象情報に対応する交換対象についての前記引渡し時点での価格(交換相当玉数、値段等)と前記有効期間経過前での価格(交換相当玉数、値段等)との差額を算出する差額算出手段(SB11,SE07)とが設けられている。
(9) 前記交換対象情報記憶手段は、前記交換対象特定情報と対応付けて前記景品引渡店特定情報から特定される景品引渡店において当該交換対象特定情報から特定される交換対象を遊技者に引渡すために使用する遊技結果価値の大きさを特定可能な遊技結果価値情報(交換相当玉数情報)をさらに記憶し(図4参照)、
前記景品引渡店表示手段は、前記景品引渡店抽出手段により抽出された景品引渡店毎に、前記交換対象指定手段により指定された交換対象を遊技者に引渡すために使用する遊技結果価値の大きさを表示する(SA07)。
このような構成によれば、景品引渡店を指定するときに、景品引渡店毎に表示される遊技結果価値の大きさを参考にして、景品引渡店を指定することができるため、景品交換の利便性を向上させることができる。
(10) 前記引渡用情報特定処理手段は、前記交換対象指定手段により指定された交換対象に限定して交換可能にするための前払い式記録媒体を発行する処理を行なう(SA14、SA15)。
このような構成によれば、指定された交換対象に限定して交換可能にするための前払い式記録媒体を発行することができるため、交換対象を引渡してもらう景品引渡店の範囲を広くすることができる。
(11) 前記引渡用情報特定処理手段は、前記景品引渡店指定手段により指定された景品引渡店に限定して交換可能にするための前払い式記録媒体を発行する処理を行なう(SA14、SA15)。
このような構成によれば、指定された景品引渡店に限定して交換可能にするための前払い式記録媒体を発行することができるため、景品引渡店において取り扱われている交換対象を引渡してもらうことができる。
(12) 前記交換対象情報記憶手段は、食料品を示す交換対象特定情報と対応付けて当該食料品が生産された生産日時を特定可能な生産日時情報(生産年月日情報)をさらに記憶し、
前記景品交換処理手段は、前記交換対象指定手段により指定された交換対象が前記食料品であるときに、当該食料品の生産日時を前記交換対象情報記憶手段に記憶されている生産日時情報に基づき表示する生産日時情報表示手段(SA07)をさらに含む。
(13) 遊技機(たとえば、パチンコ遊技機1、コイン遊技機、スロットマシン等)により遊技を行なった結果遊技者の所有となった遊技結果価値(たとえば、貯玉、コイン等)を使用して、景品交換の対象である商品(たとえば、タバコ,チョコレート,ラジカセ,ビール等の動産に限らず、レストランでの料理の提供,フィットネスクラブでの利用権等の提供,旅行券,映画,コンサート等の各種チケットの提供等の役務、情報の提供等を含む種々のサービス)等の交換対象(たとえば、景品等)を扱う複数の景品引渡店(たとえば、コンビニエンスストア,スーパー,電気店,酒屋,飲食店,スポーツクラブ,旅行代理店,映画館,企画会社等)にて前記使用した遊技結果価値に応じた交換対象を特定可能にするための処理を行なう景品交換機(カードユニット2)であって、
遊技者が所有する遊技結果価値の大きさを特定するための処理を行なう遊技結果価値特定手段(SA02)と、
遊技者が交換を希望する交換対象の指定を受付ける交換対象指定手段(SA05)と、
該交換対象指定手段により指定された交換対象を扱っている景品引渡店を抽出するための処理を行なう景品引渡店抽出手段(SA06)と、
該景品引渡店抽出手段により抽出された景品引渡店を表示する景品引渡店表示手段(SA07)と、
該景品引渡店表示手段により表示された景品引渡店から、遊技者より景品の引渡しを希望する景品引渡店の指定を受付ける景品引渡店指定手段(SA11)と、
該景品引渡店指定手段により指定された景品引渡店において、前記交換対象指定手段により受付けた指定の交換対象に相当する遊技結果価値の大きさを前記遊技結果価値特定手段により特定された大きさの遊技結果価値から減算するための処理を行なう遊技結果価値減算手段(SA12)と、
個々を特定するための識別情報(たとえば、ID情報等)を記録情報として含む所定の記録媒体(たとえば、ICカード、プリペイドカード等)の記録情報から、前記景品引渡店指定手段により指定した景品引渡店と前記交換対象指定手段により指定した交換対象とを特定可能にするための処理(たとえば予約情報生成処理)を行なう引渡用情報特定処理手段(SA16)と、
該引渡用情報特定処理手段による処理の後、該処理の対象となった各景品引渡店に対して、該景品引渡店における交換対象と該交換対象に対応する所定の記録媒体の識別情報とを交換対象情報(予約情報)として送信するための処理を行なう交換対象送信手段(SA16a)とを備える。
このような構成によれば、景品交換機が遊技機に対応して設置されているため、景品交換をスムーズに行なうことができる。また、景品交換を行なっている間でも、遊技機において遊技を行なうことができるため、遊技場の稼働率を向上させることができる。さらに、交換対象を先に指定し、その後に当該交換対象を扱う景品引渡店を指定することができるため、景品交換の手順を遊技者に対して理解しやすくすることができる。
(14) 遊技機(たとえば、パチンコ遊技機1、コイン遊技機、スロットマシン等)により遊技を行なった結果遊技者の所有となった遊技結果価値(たとえば、貯玉、コイン等)を使用して、景品交換の対象である商品(たとえば、タバコ,チョコレート,ラジカセ,ビール等の動産に限らず、レストランでの料理の提供,フィットネスクラブでの利用権等の提供,旅行券,映画,コンサート等の各種チケットの提供等の役務、情報の提供等を含む種々のサービス)等の交換対象(たとえば、景品等)を扱う複数の景品引渡店(たとえば、コンビニエンスストア,スーパー,電気店,酒屋,飲食店,スポーツクラブ,旅行代理店,映画館,企画会社等)にて前記使用した遊技結果価値に応じた交換対象を特定可能にするための処理を行なう景品交換機(カードユニット2、カードユニット制御用マイクロコンピュータ20)で実行される景品交換プログラム(図5)であって、
遊技者が所有する遊技結果価値の大きさを特定するための処理を行なう遊技結果価値特定手段(SA02)と、
遊技者が交換を希望する交換対象の指定を受付ける交換対象指定受付ステップ(SA05)と、
該交換対象指定受付ステップにおいて受付けた指定の交換対象を扱っている景品引渡店を抽出する景品引渡店抽出ステップ(SA06)と、
該景品引渡店抽出ステップにより抽出された景品引渡店を表示させる景品引渡店表示ステップ(SA07)と、
該景品引渡店表示ステップにより表示された景品引渡店から、遊技者が景品の引渡しを希望する景品引渡店の指定を受付ける景品引渡店指定受付ステップ(SA11)と、
該景品引渡店指定受付ステップにおいて受付けた指定の景品引渡店において、前記交換対象指定受付ステップにおいて受付けた指定の交換対象に相当する遊技結果価値の大きさを前記遊技結果価値特定ステップにより特定された大きさの遊技結果価値から減算する遊技結果価値減算ステップ(SA12)と、
個々を特定するための識別情報(たとえば、ID情報等)を記録情報として含む所定の記録媒体(たとえば、ICカード、プリペイドカード等)の記録情報から、前記景品引渡店指定受付ステップにおいて受付けた指定の景品引渡店と前記交換対象指定受付ステップにおいて受付けた指定の交換対象とを特定可能にする引渡用情報特定ステップ(SA16)と、
該引渡用情報特定ステップにおいて特定可能にされた各景品引渡店に対して、該景品引渡店における交換対象と該交換対象に対応する所定の記録媒体の識別情報とを交換対象情報(予約情報)として送信する交換対象送信ステップ(SA16a)と、を前記景品交換機に実行させる。
このような構成によれば、景品交換機が遊技機に対応して設置されているため、景品交換をスムーズに行なうことができる。また、景品交換を行なっている間でも、遊技機において遊技を行なうことができるため、遊技場の稼働率を向上させることができる。さらに、交換対象を先に指定し、その後に当該交換対象を扱う景品引渡店を指定することができるため、景品交換の手順を遊技者に対して理解しやすくすることができる。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施の形態においては、景品引渡システム、景品交換機、および景品交換プログラムの一例として、遊技機により遊技を行なった結果遊技者の所有となった遊技結果価値を使用して、景品交換の対象である商品等の交換対象を扱う複数の景品引渡店にて前記使用した遊技結果価値に応じた交換対象を遊技者に引渡すための景品引渡システムを示す。具体的には、パチンコ遊技機1、コイン遊技機、スロットマシン等の遊技機により遊技を行なった結果遊技者の所有となった貯玉、コイン等の遊技結果価値を使用して、タバコ,チョコレート,ラジカセ,ビール等の動産に限らず、レストランでの料理の提供,フィットネスクラブでの利用権等の提供,旅行券,映画,コンサート等の各種チケットの提供等の役務、情報の提供等を含む種々のサービス等の景品を扱うコンビニエンスストア,スーパー,電気店,酒屋,飲食店,スポーツクラブ,旅行代理店,映画館,企画会社等にて使用した遊技結果価値に応じた景品を遊技者に引渡すための景品引渡システムを示す。
第1実施形態
図1は、本実施の形態における景品引渡システムの一部を構成する遊技場内に設置された遊技機設置島の一部を示す正面図である。
パチンコ遊技機1は、遊技機設置島100に複数台並べて設置されている。1つの遊技機設置島100には、多数のパチンコ遊技機1が並設されているが、図1では、紙面の都合上一部のパチンコ遊技機1のみを示している。
各パチンコ遊技機1の向かって左側には、玉貸装置および景品交換装置としてのカードユニット2が設置されている。このカードユニット2は、玉貸装置として、所定の遊技用カードを受付けて、遊技者による遊技に使用可能な価値としてのカード残高を特定し、特定されたカード残高の引落としを受付けて、その引落金額に応じた貸玉としてのパチンコ玉(遊技媒体)を払出し、そのパチンコ玉の使用により、遊技者によるパチンコ遊技機1での遊技を可能にすること等を目的として設けられたものである。また、カードユニット2は、景品交換装置として、前述した遊技用カードおよび後述する計数カードを受付けて、商品等の景品と交換可能な価値としての貯玉数、コイン枚数(以下、貯玉数という)および計数値を特定し、選択する景品に相当する貯玉数の引落としを受付けて、当該景品との交換を可能にすること等を目的として設けられたものである。
また、遊技機設置島100において、各パチンコ遊技機1の上方部分には、呼出装置4が設けられている。呼出装置4は、係員を呼出す場合に遊技者の操作に基づいて動作するためのものである。
カードユニット2各々は、遊技機設置島に配置された複数のパチンコ遊技機1の遊技関連情報等の各種情報を管理する管理装置としての島管理コンピュータ(図示省略)を介して、ホールに配置された複数の島管理コンピュータで管理されている複数のパチンコ遊技機1の遊技関連情報等の各種情報を管理する管理装置としてのホール管理コンピュータ8(図3参照)と接続されている。この遊技関連情報は、遊技機での遊技に関連して発生した情報であればすべての情報を含むものである。たとえば、この遊技関連情報には、パチンコ遊技機1で実行された大当り回数情報、変動表示回数情報等の遊技の情報を示す遊技データ等の遊技に関連する各種データが含まれている。
ホール管理コンピュータ8には、パチンコ遊技機1からの遊技関連情報が記憶されている。また、ホール管理コンピュータ8には、カードユニット2に挿入された遊技用カードが後述する会員カードの場合には該会員カードに記憶されているID情報と対応付けて遊技者の現在のカード残高、貯玉数情報、来店ポイント数情報、会員遊技者個人情報(氏名、住所含む)等(以下、会員の場合これらの情報を会員情報、ビジターの場合これらの情報をビジター情報、会員情報およびビジター情報をまとめて会員・ビジター情報ともいう)が記憶されている。なお、会員遊技者個人情報とは、遊技者の氏名、住所、電話番号、趣味等を含む。さらに、ホール管理コンピュータ8には、カードユニット2に挿入された遊技用カードが後述するビジターカードの場合には、該ビジターカードに記憶されているID情報と対応付けて現在のカード残高が記憶されている。
図2は、本実施形態にかかる遊技用装置の一例としてのカードユニット2および遊技機の一例としてのパチンコ遊技機1の正面図である。パチンコ遊技機1において、遊技者が遊技を行なう場合には、遊技に使用可能な遊技用カードを用いる。遊技用カードとしては、遊技場において会員として登録された会員遊技者に対して個別に発行された会員カードと、すべての遊技者が利用できるビジターカードとの2種類のカードがある。
会員カードは、ICカードよりなる記録媒体である。会員カードには、個々を特定するための識別情報としてのID情報がカード情報として記録されている。カードユニット2は、会員カードが挿入されると、会員カードに記憶されているID情報をホール管理コンピュータ8に送信する。そして、ホール管理コンピュータ8は、ID情報に基づき、当該ID情報に対応付けて記憶されている遊技者所有の現在のカード残高、貯玉数情報、来店ポイント数情報や、会員遊技者個人情報をカードユニット2に送信する。このように本実施形態においては、カードユニット2とホール管理コンピュータ8とにおいて、会員カードに記憶されているID情報に基づき、遊技者所有のカード残高、貯玉数情報、来店ポイント数情報や、会員遊技者個人情報を特定できるシステムが構成されている。
会員カードは、遊技場内に設けられた会員登録装置または遊技場のカウンタにおいて、会員登録をした場合に、会員登録された会員遊技者に対して発行される。会員カードは、会員遊技者が所持し、原則的に、どのカードユニット2でも使用することができる。
ここで、貯玉とは、遊技者所有の持点、玉、またはコイン等の価値を遊技場側に預入れる行為およびその預入れられた価値をいう。貯玉数情報とは、その会員カードを所有している遊技者の貯玉の数を示す情報である。遊技者が貯玉を用いて玉貸しを受けて遊技を行なうことを、再プレイという。遊技者が貯玉を景品に交換することを、景品交換という。
また、来店ポイントとは、会員遊技者が遊技場に来店するごとに所定ポイント数ずつ加算更新される数値データであり、そのポイント数に応じて、遊技場側から所定のサービスが遊技者に与えられる。この来店ポイントは、遊技者が遊技場に来店してカードユニット2に設けられているカード口26aに会員カードを挿入するごと(ただし、1日に複数回来店する場合は最初の来店の際の会員カードの挿入時のみ)に加算更新される。
ビジターカードは、会員カードと同様に、ICカードよりなる記録媒体であり、当該ビジターカードを特定するためのID情報がカード情報として記録される。カードユニット2は、ビジターカードが挿入されると、ビジターカードに記憶されているID情報をホール管理コンピュータ8に送信する。そして、ホール管理コンピュータ8は、ID情報に基づき、当該ID情報に対応付けて記憶されている現在のカード残高をカードユニット2に送信する。このように本実施形態においては、カードユニット2とホール管理コンピュータ8とにおいて、ビジターカードに記憶されているID情報に基づき、現在のカード残高を特定できるシステムが構成されている。
ビジターカードは、遊技場内に設けられたカード販売装置または遊技場のカウンタにおいて、遊技者に対して販売される。ビジターカードは、遊技者が所持し、原則的に、どのカードユニット2でも使用することができる。
遊技者が遊技を行なう場合は、まず、カードユニット2に設けられているカード口26aに会員カードまたはビジターカードを挿入する。すると、その挿入された会員カードまたはビジターカードに記録されているID情報がカードユニット2に設けられたR/W装置29(図3参照)により読取られる。そして、読取られたID情報から特定されるカード残高が、カードユニット2に設けられているカード残高表示部28aに表示される。カード残高表示部28aは、複数の7セグメント表示器よりなり、カード残高を所定の桁数でディジタル表示するように構成されている。また、カード残高表示部28aは、貯玉数を所定の桁数でディジタル表示することも可能なように構成されている。
カードユニット2には、玉貸しを受ける場合に操作する玉貸ボタン27aと、会員カードまたはビジターカードの返却を受ける場合に操作する精算ボタン27bと、貯玉を用いて玉貸しを受ける場合、すなわち、再プレイをする場合に操作する貯玉再プレイボタン27cと、貯玉を用いて景品交換を行なう場合に操作する景品交換ボタン27dとが設けられている。
玉貸ボタン27aが操作されれば、会員カードまたはビジターカードに記憶されたID情報から特定されるカード残高から、予め定められた貸出単位額分の額が引落されて減額され、それと引換えに、貸出単位額分の玉がカードユニット2から貸玉として払出される。また、カード残高が、カード残高表示部28aに表示される。このような操作は、玉貸し操作と呼ばれる。
貯玉再プレイボタン27cが操作されれば、会員カードに記憶されたID情報から特定される貯玉数から、予め定められた貸出単位数分の玉数が引落とされて減算され、それと引換えに、貸出単位数分の玉がカードユニット2から貸玉として返却される。このような操作は、再プレイ操作と呼ばれる。また、貯玉数は、カード残高表示部28aに表示される。
景品交換ボタン27dが操作されれば、後述する表示装置3に景品交換を行なうための景品交換画面が表示される。そして、景品が選択されると、ホール管理コンピュータ8は、会員カードの場合には、該会員カードに記憶されたID情報から特定される貯玉数から、選択した景品に相当する玉数を減算する。また、ホール管理コンピュータ8は、後述する計数カードの場合には、該計数カードに記憶されたID情報から特定される計数値から、選択した景品に相当する玉数を減算する。さらに、ホール管理コンピュータ8は、当該ID情報と対応付けて選択された景品を引取り可能とする景品情報等を記憶する。
なお、カード残高表示部28aにおけるカード残高および貯玉数の表示の切替えは次のように行なわれる。会員カードの挿入時には、基本的にカード残高からの玉貸モード状態となってカード残高表示部28aにカード残高が表示される。そして、カード残高からの玉貸モード状態において貯玉再プレイボタン27cまたは景品交換ボタン27dが1回操作されると、貯玉からの玉貸モード状態となってカード残高表示部28aに貯玉数が表示される。また、貯玉からの玉貸モード状態において玉貸ボタン27aが1回操作されると、貯玉からの玉貸モード状態となってカード残高表示部28aにカード残高が表示される。また、玉貸モード状態において景品交換ボタン27dが1回操作されると、貯玉からの玉貸モード状態となってカード残高表示部28aに貯玉数が表示されとともに、前述した景品交換画面が表示装置3に表示される。
精算ボタン27bが操作されたとき、または、景品交換が終了したときに、遊技用カードまたは計数カードがカード口26aから排出されて遊技者に返却される。
カードユニット2から貸玉として払出される玉は、カードユニット2の内部に設けられている玉払出部から、カードユニット2の前面側に設けられている玉払出用のノズル251を介し、パチンコ遊技機1に設けられている打球供給皿(上皿)92上に払出される。
また、カードユニット2においては、会員カードまたはビジターカードが適正なものであるか否かを識別する。これに関しては、適正なものであると識別できなかった場合、会員カードまたはビジターカードがカード口26aから返却される。
カードユニット2において、カード残高表示部28aの上方には、景品交換画面の映像を表示するための表示領域を有する表示装置3が設けられている。表示装置3は、タッチパネル式の液晶表示装置であり、景品交換に必要な情報を表示するとともに、タッチパネル28(図3参照)において遊技者の選択入力を受付ける。なお、表示装置3は、液晶表示装置に限らず、CRT(Cathode Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、および、PDP(Plasma Display Panel)等のその他の画像表示装置で構成されてもよい。
遊技においては、遊技者がパチンコ遊技機1に設けられている打球操作ハンドル90を操作して、打球供給皿92に貯留された打玉を弾発発射し、遊技領域10aに打込む。そして、遊技領域に打込まれた打玉が各種の入賞領域に入賞すれば、入賞領域別に予め定められた個数の景品玉が打球供給皿92(上皿)に払出される。また、遊技領域に打込まれた打玉が始動入賞領域11aに入賞(始動入賞)した場合には、玉が始動入賞玉検出器(図示省略)により検出され、変動表示装置12において変動表示が開始される。変動表示の結果、変動表示装置12に大当り図柄(たとえば、「777」等のゾロ目)を導出表示された場合には、大当り状態が発生する。大当り状態が発生すると、遊技者にとって有利な状態に制御される。入賞が発生した場合には、パチンコ玉が払出される。払出されたパチンコ玉を、出玉という。
次に、本実施の形態における景品引渡システムの構成について説明する。図3は、景品引渡システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態における景品引渡システムは、遊技場A,B,C・・・と、景品交換時に用いる情報を記憶し提供するセンター50と、景品を引渡す店舗イ,ロ,ハ・・・とから構成されており、各々がたとえばインターネット等の通信手段を介して通信可能に接続されている。
遊技場の一例として、たとえば遊技場Aには、複数のパチンコ遊技機1と、当該パチンコ遊技機1各々に対応して設けられるカードユニット2と、遊技機設置島に配置された複数のパチンコ遊技機1の遊技関連情報や会員・ビジター情報等の各種情報を管理する管理装置としてのホール管理コンピュータ8と、出玉を計数して該計数した計数値を特定可能なID情報を記録した計数カードの発行および貯玉に変換するための計数機5と、から構成される。
パチンコ遊技機1は、遊技制御用マイクロコンピュータ10により、前述したような遊技に関する動作をさせるための遊技制御が行なわれる。パチンコ遊技機1においては、大当り中信号、スタート信号、確変中信号、および、発射操作信号等の各種信号が、遊技制御用マイクロコンピュータ10から入出力インターフェースを介してカードユニット2へ向けて出力される。
大当り中信号は、大当り遊技状態が発生していることを特定可能な信号であり、大当り遊技状態中の期間においてアクティブ状態となる。スタート信号は、変動表示装置12の変動表示(可変表示)が始動したことを特定可能な信号であり、変動表示がスタート(可変表示開始)されるごとにアクティブ状態となる。発射操作信号は、打球操作ハンドル90が操作されていることを特定可能な信号であり、打球操作ハンドル90が操作されたことを検出する発射操作検出器(図示省略)から出力される。
カードユニット2には、カードユニット制御用のプログラムに従って表示装置3の制御や各種情報を入出力する制御を行なうCPU(Central Processing Unit )、カードユニット制御用のプログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM(Random Access Memory)、表示装置3の表示制御を行なうVDP(Video Display Processor)、VRAM(Video Random Access Memory)、および、キャラクタROMを含む制御回路であるカードユニット制御用マイクロコンピュータ20が設けられている。また、カードユニット2には、表示装置3、タッチパネル28、R/W装置29、および玉貸ボタン27a,精算ボタン27b,貯玉再プレイボタン27c,景品交換ボタン27d等の各種ボタンが、カードユニット制御用マイクロコンピュータ20と接続されて設けられている。
カードユニット制御用マイクロコンピュータ20に搭載されているCPUは、ROMに記憶された制御用のプログラム(図5を用いて説明する遊技場景品交換時制御処理に用いるプログラムを含む)を読出すとともに、RAMを作業領域として用いて当該制御用のプログラムを実行することにより、カードユニット2を動作させる各種制御を実行する。CPUが実行する制御には、前述した玉の貸出しを行なうための貸出制御、パチンコ遊技機1の各種遊技関連情報を管理するための遊技関連情報管理制御、景品交換に使用する各種情報を送受信する制御、および、表示装置3に表示する画像を制御する表示制御等の各種制御が含まれる。また、カードユニット制御用マイクロコンピュータ20に搭載されているCPUは、R/W装置29を制御して前述した遊技用カードに記憶されたID情報を読出し、当該ID情報に対応する遊技者の投入代金の対価としてのカード残高、貯玉数情報、来店ポイント数情報、会員遊技者個人情報(氏名、住所含む)等を特定する処理、および当該ID情報に対応するカード残高、貯玉数情報、来店ポイント数情報、会員遊技者個人情報(氏名、住所含む)等を更新させる処理を行なう。
カードユニット制御用マイクロコンピュータ20に搭載されているVDPは、画像表示用のIC(集積回路)である。カードユニット制御用マイクロコンピュータ20に搭載されているCPUからVDPには、画像表示をするための指令データとしての表示制御データが送信される。VDPは、受信した表示制御データに従った画像表示をするために、画像データが記憶されたキャラクタROMから必要なデータを読出す。そして、VDPは、読出したデータに従って表示装置3に表示するための画像データを生成し、その画像データをVRAMに格納する。そして、VRAM内の画像データは、R(赤),G(緑),B(青)信号(RGB信号)に変換され、表示装置3を構成するLCDへ与えられる。これにより、各種画像が表示装置3に表示される。
また、表示装置3でのタッチパネル28の操作に応じた操作信号がVDPを介してCPUへ与えられる。CPUでは、タッチパネル28から与えられた操作信号に応じて、各種画像の表示等の各種の制御を行なう。
遊技場A内には、パチンコ遊技機1が設置された遊技場内全体を管理対象として遊技関連情報および会員・ビジター情報等の各種情報を管理するホール管理コンピュータ8が設けられている。また、遊技場A内にはパチンコ遊技機1が複数台並べて配置されている遊技機設置島100が複数設けられているが、それぞれの遊技機設置島には、各遊技機設置島内に配置されたすべてのパチンコ遊技機1を対象として遊技関連情報等の各種情報を管理する島管理コンピュータが設けられている。
カードユニット2は、島管理コンピュータを介してホール管理コンピュータ8と通信が可能なように接続されている。カードユニット2は、島管理コンピュータを介してホール管理コンピュータ8と、有線接続され通信可能となるものでもよく、無線接続され通信可能となるものでもよい。カードユニット2においては、カードユニット制御用マイクロコンピュータ20が、情報通信のソフトウェアを実行して情報通信を行なう情報通信機能を有しており、島管理コンピュータを介して、ホール管理コンピュータ8と各種情報の通信を行なう。
各種遊技関連情報のすべては、定期的に、あるいはリアルタイムで、島管理コンピュータに与えられる。これにより、島管理コンピュータでは、遊技機設置島に配置されたすべてのパチンコ遊技機1を対象として遊技関連情報等の各種情報を管理する。また、遊技場A内の複数の島管理コンピュータのそれぞれで管理されているパチンコ遊技機1の各種遊技関連情報のすべては、ホール管理コンピュータ8からの要求に応じて、または、定期的に、あるいはリアルタイムで、ホール管理コンピュータ8に与えられる。したがって、遊技機での遊技に関連して発生した遊技関連情報は、カードユニット2から島管理コンピュータを介してホール管理コンピュータ8へ送信され、ホール管理コンピュータ8で管理されることとなる。これにより、ホール管理コンピュータ8では、遊技場A内のすべてのパチンコ遊技機1を対象として遊技関連情報等の各種情報を管理する。たとえば、ホール管理コンピュータ8では、各パチンコ遊技機1の遊技関連情報を台別に所定期間にわたり記憶し、各種情報についての管理を行なう。また、カードユニット2からホール管理コンピュータ8へは、遊技関連情報の他に所定の情報が必要に応じて送信される。また、ホール管理コンピュータ8において管理されている各種遊技関連情報は、カードユニット2からの要求に応じて、島管理コンピュータを介してカードユニット2に与えられる。
また、ホール管理コンピュータ8は、カードユニット制御用マイクロコンピュータ20からID情報を受信すると、当該ID情報に対応する遊技者の投入代金の対価としてのカード残高、貯玉数情報、来店ポイント数情報、会員遊技者個人情報(氏名、住所含む)等を返信する処理、およびカードユニット制御用マイクロコンピュータ20からID情報を受信すると、当該ID情報に対応するカード残高、貯玉数情報、来店ポイント数情報、会員遊技者個人情報(氏名、住所含む)等を特定し、読出・更新する処理を行なう。これにより、ホール管理コンピュータ8では、ID情報に対応する会員・ビジター情報を管理する。
ホール管理コンピュータ8には、CPU、ROM、RAM、VDP、VRAM、および、キャラクタROMを含む制御回路でありホール管理コンピュータ8の全体を制御する制御部80と、島管理コンピュータと通信するための入出力インターフェース84と、ホール管理コンピュータ8に所定の情報を入力するための入力部85と、ホール管理コンピュータ8で処理された所定の情報を表示するための表示部86と、ホール管理コンピュータ8で処理される所定の情報を記憶するための記憶部87とが設けられている。
制御部80のCPUは、ROMまたは記憶部に記憶された情報処理用のプログラムを読出すとともに、RAMを作業領域として用いて情報処理用のプログラムを実行することにより、ホール管理コンピュータ8を動作させる各種情報処理を実行する。CPUが実行する情報処理には、各パチンコ遊技機1の遊技関連情報を集計する処理、集計した遊技関連情報を管理する処理、会員・ビジター情報をID情報と対応付けて記憶・更新する処理、および、遊技場A外へ景品交換に使用される各種情報を送受信する処理が含まれる。
制御部80のVDPは、画像表示用のIC(集積回路)である。制御部80のCPUから制御部80のVDPには、画像表示をするための指令データとしての表示制御データが送信される。VDPは、受信した表示制御データに従った画像表示をするために、画像データが記録されたキャラクタROMから必要なデータを読出す。そして、VDPは、読出したデータに従って表示部86に表示するための画像データを生成し、その画像データをVRAMに格納する。そして、VRAM内の画像データは、R(赤),G(緑),B(青)信号(RGB信号)に変換されて、表示部86へ与えられる。ホール管理コンピュータ8は、入出力インターフェース84を介して、各種の情報を送受信する。
入力部85は、キーボードやマウスであり、ホール管理コンピュータ8(CPUを含む制御部80)に必要な情報を入力することができる。表示部86は、液晶表示装置またはCRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイであり、VDPに接続され、ホール管理コンピュータ8で管理される情報等の各種の情報を表示することができる。
記憶部87は、ハードディスクドライブ等の磁気ディスク記憶装置であり、CPUを含む制御部80に接続されている。記憶部87としては、磁気ディスク記憶装置に代えて、光磁気ディスク記憶装置および光ディスク記憶装置等のその他の記憶装置を用いてもよく、記憶情報が書換え可能な記憶装置であればどのような記憶装置により構成されてもよい。本実施の形態における記憶部87には、遊技用カードから特定されるID情報と対応付けて前述した遊技関連情報および会員・ビジター情報を記憶した遊技場用データベースが格納されている。図4(a)は、記憶部87に格納されている遊技場用データベースを説明するための図である。遊技場用データベースとしては、会員の場合、会員カードから特定されるID情報と対応付けて、当該会員カードを所有する遊技者の会員情報と、当該会員カードを所有する遊技者の遊技関連情報とが記憶され、ビジターの場合、ビジターカードから特定されるID情報と対応付けて、現在のカード残高を含むビジター情報が記憶されている。このため、ホール管理コンピュータ8は、カードユニット2からのID情報に基づき、遊技場用データベースに記憶されている当該ID情報に対応する会員・ビジター情報および遊技関連情報を容易に検索することができる。なお、本実施の形態においては、さらに、遊技場用データベースとして、後述する計数カードから特定されるID情報と対応付けて、計数値を示す計数値情報が記憶されている。
遊技場には、出玉を計数し貯玉に変換するための計数機5が設けられている。計数機5には、前述した会員カードを挿入する挿入口と、前述した計数カードを発行する発行口と、計数するパチンコ玉を受ける計数用玉受部と、計数されたパチンコ玉数を表示する計数表示部と、計数表示部に表示されたパチンコ玉数を全て貯玉変換を選択するための精算ボタンと、計数表示部に表示されたパチンコ球数のうち端数返却を選択するための返却ボタンとが設けられている。本実施の形態における計数機5は、前述したホール管理コンピュータ8に接続されている。挿入口に会員カードが挿入されている場合の貯玉変換は、たとえば、精算ボタンが押下されると、当該会員カードのID情報から特定される会員情報の貯玉数に計数された玉数分加算されて、貯玉数情報が更新されることにより行なわれる。一方、挿入口にビジターカードが挿入されている場合の貯玉変換は、たとえば、精算ボタンが押下されると、他のカードと識別するためのID情報が記録されている計数カードが発行される。本実施形態においては、当該計数カードに記録されているID情報から、計数された玉数を示す計数値を特定可能に構成されている。
計数用玉受部は、玉を受けて貯留することが可能な形状に構成されている。計数用玉受部に貯留されていた玉が、計数用玉受部の底部に連結されている玉排出用通路に排出される。玉排出用通路の入側には、計数用玉受部から排出された玉を計数するために検出する通過検出用センサよりなる玉検出スイッチが設けられている。
計数機5は、CPU、ROM、RAMを含む制御回路が搭載されている。制御回路は、玉検出スイッチにより玉が検出され、計数されれば、複数の7セグメント表示器により構成される計数表示部にその計数値をディジタル表示する処理を行なう。また、制御回路は、精算ボタンからの信号に基づいて、挿入口に会員カードが挿入されているときは会員カードに記憶されているID情報を読出し、当該ID情報と計数値とをホール管理コンピュータ8に送信する処理を行なう。ホール管理コンピュータ8は、受信したID情報に対応付けて、計数値に応じた貯玉数情報を加算記憶する。すなわち、ホール管理コンピュータ8は、挿入口に挿入されている会員カードに記憶されているID情報に対応付けて、計数値に応じた貯玉数情報を加算記憶する。会員カードから特定される貯玉は、景品交換等の各種目的のために使用することが可能である。また、制御回路は、挿入口に会員カードが挿入されていないときは、精算ボタンからの信号に基づいて計数カードに記録されているID情報を読出し、当該ID情報と計数値とをホール管理コンピュータ8に送信する処理を行なう。ホール管理コンピュータ8は、受信したID情報に対応付けて、当該計数値を計数値情報として記憶する。これにより、本実施形態においては、計数カードに記録されているID情報から計数値を特定することができるように構成されている。なお、玉返却スイッチが操作されれば、計数表示部に表示されている計数値から、予め定められた返却単位玉個数分の計数値が引落されて減算され、それと引換えに、返却単位玉個数分の玉が返却される。このように払出される玉を返却玉と呼ぶ。なお、計数カードは、前述した会員カードと同様に、ICカードから構成された記録媒体である。
以上、遊技場の一例として遊技場Aの構成を説明したが、遊技場B,C・・・においても同様の構成となっている。
次に、店舗の一例を説明する。本実施形態における店舗には、コンビニエンスストア,スーパー,電気店,酒屋,飲食店,スポーツクラブ,旅行代理店,映画館,企画会社等が含まれる。そして、これらの店舗において取扱われる景品には、たとえば、タバコ,チョコレート,ラジカセ,ビール等の動産に限らず、レストランでの料理の提供,フィットネスクラブでの利用権等の提供,旅行券,映画,コンサート等の各種チケットの提供等の役務、情報の提供等を含む種々のサービス等が含まれる。
店舗イには、ICカードに記憶されているID情報に基づき景品を特定するための店舗用景品交換装置46と変更用端末45とが設けられている。店舗用景品交換装置46は、店舗用のプログラムに従って表示部43の制御や各種情報を入出力する制御を行なうCPU、店舗用のプログラム(図7、図8を用いて説明する処理に用いるプログラムを含む)等を記憶するROM、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM、表示部43の表示制御を行なうVDP、VRAM、および、キャラクタROMを含む制御回路である店舗用マイクロコンピュータ40と、店員により入力操作可能なキーボード47と、景品交換用の画面を表示する表示部43と、遊技者の選択入力を受付けるタッチパネル44と、ICカードに記憶されているID情報を読取り可能なR/W装置41と、店舗用景品交換装置46で処理される所定の情報を記憶するためのハードディスク42とが設けられている。
店舗用マイクロコンピュータ40に搭載されているCPUは、ROMに記憶された制御用のプログラムを読出すとともに、RAMを作業領域として用いて当該制御用のプログラムを実行することにより、店舗用景品交換装置46を動作させる各種制御を実行する。店舗用マイクロコンピュータ40に搭載されているCPUが実行する情報処理には、店舗において供給できる景品に関する情報を入力するための処理、ICカードに記憶されているID情報に基づいて特定される景品を引渡すための処理、および供給できる景品に関する情報が変動したときに当該変動した情報を送信する処理が含まれる。
店舗用マイクロコンピュータ40のVDPは、画像表示用のIC(集積回路)である。店舗用マイクロコンピュータ40のCPUから店舗用マイクロコンピュータ40のVDPには、画像表示をするための指令データとしての表示制御データが送信される。VDPは、受信した表示制御データに従った画像表示をするために、画像データが記録されたキャラクタROMから必要なデータを読出す。そして、VDPは、読出したデータに従って表示部43に表示するための画像データを生成し、その画像データをVRAMに格納する。そして、VRAM内の画像データは、R(赤),G(緑),B(青)信号(RGB信号)に変換されて、表示部43へ与えられる。
キーボード47は、店舗イにおける景品に関する情報を入力することができる。表示部43は、液晶表示装置またはCRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイであり、VDPに接続され、引渡される景品に関する情報等を表示することができる。タッチパネル44は、遊技者の選択入力を受付ける。R/W装置41は、前述した会員カードまたは計数カードに記憶されたID情報を読出す。
ハードディスク42は、ハードディスクドライブ等の磁気ディスク記憶装置であり、CPUを含む店舗用マイクロコンピュータ40に接続されている。ハードディスク42としては、磁気ディスク記憶装置に代えて、光磁気ディスク記憶装置および光ディスク記憶装置等のその他の記憶装置を用いてもよく、記憶情報が書換え可能な記憶装置であればどのような記憶装置により構成されてもよい。本実施の形態におけるハードディスク42には、予約領域と引渡済領域と在庫管理領域とからなる店舗用データベースが格納されている。
図4(b)は、ハードディスク42に格納されている店舗用データベースを説明するための図である。予約領域の店舗用データベースとしては、各遊技場において景品交換されたときに、当該景品交換をした遊技者所有の会員カードまたは計数カードから特定されるID情報と景品交換された景品情報と当該情報の発信元である遊技場を特定するための遊技場情報とが相互に対応付けて記憶されている。このため、店舗用景品交換装置46は、R/W装置41に挿入されている会員カードまたは計数カードから特定されるID情報に基づき、予約領域の店舗用データベースに記憶されている当該ID情報に対応する景品情報および遊技場情報を容易に検索することができる。
引渡済領域の店舗用データベースとしては、引渡が完了した遊技者所有の会員カードまたは計数カードから特定されるID情報と引渡された景品情報と遊技場情報とが相互に対応付けて記憶されている。この引渡済領域の店舗用データベースに記憶されている遊技場情報から特定される遊技場に対して、店舗は景品を引渡したことに対する決済を行なうことができる。在庫管理領域の店舗用データベースとしては、取り扱われている景品についての景品情報が記憶されている。
変更用端末45は、店舗用景品交換装置46と接続されており、遊技場において決定された景品や店舗を変更するための端末である。変更用端末45には、会員カードまたは計数カードから特定されるID情報を読取可能なR/W装置が搭載されており、ID情報から特定される景品交換の内容を変更することができる。景品交換の内容として、たとえば、景品交換の対象となる景品や引渡を受ける店舗を変更して、他の景品や店舗に振り替えることができる。この場合、値段の高い景品に変更されたときは、差額に相当する現金を支払うことにより景品交換を行なうことができるものであってもよい。また、値段の安い景品に変更されたときは、差額に応じた玉数を貯玉もしくは計数玉として還元するものであってもよい。
以上、店舗の一例として店舗イの構成を説明したが、遊技場ロ,ハ・・・においても同様の構成となっている。
次に、センター50の一例を説明する。センター50には、複数の店舗毎に取扱われている景品についての景品情報を遊技場に提供するための景品情報を記憶するサーバー52と、遊技場および店舗からの情報に基づきサーバー52に記憶された景品情報を送信・更新するセンター用マイクロコンピュータ51とが設けられている。
センター用マイクロコンピュータ51は、センター用のプログラムに従って各種情報を送信・更新する制御を行なうCPU、センター用のプログラム(図9を用いて説明する処理に用いるプログラムを含む)等を記憶するROM、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAMを含む制御回路である。
センター用マイクロコンピュータ51に搭載されているCPUは、ROMに記憶された制御用のプログラムを読出すとともに、RAMを作業領域として用いて当該制御用のプログラムを実行することにより、サーバー52に記憶された景品情報を送信・更新する各種制御を実行する。
サーバー52は、ハードディスクドライブ等の磁気ディスク記憶装置であり、CPUを含むセンター用マイクロコンピュータ51に接続されている。サーバー52としては、磁気ディスク記憶装置に代えて、光磁気ディスク記憶装置および光ディスク記憶装置等のその他の記憶装置を用いてもよく、記憶情報が書換え可能な記憶装置であればどのような記憶装置により構成されてもよい。本実施の形態におけるサーバー52には、景品と対応付けて、当該景品を取扱う店舗の店舗情報(店舗の名称、所在地情報を含む)と当該店舗における当該景品の景品情報とを記憶したセンター用データベースが格納されている。図4(c)は、サーバー52に格納されているセンター用データベースを説明するための図である。センター用データベースとしては、景品毎に、当該景品を取扱う店舗の店舗情報と当該店舗における当該景品の景品情報とが記憶されている。センター用マイクロコンピュータ51は、遊技場や店舗からの問合わせに基づいて、センター用データベースに記憶されている景品に対応する店舗情報および景品情報を容易に検索し提供することができる。また、センター用マイクロコンピュータ51は、店舗からの情報に基づいて、センター用データベースに記憶されている当該店舗に対応する景品情報を更新することができる。景品情報としては、在庫を示す個数情報,在庫がないときに次回入荷する予定日を示す入荷日情報,交換に必要な玉数を示す交換相当玉数情報、景品が食料品等であるときには当該食料品が生産された生産年月日等のトレーサビリティ情報,および,選択された店舗において景品交換ができる有効期間を示す有効期間情報等が含まれる。なお、本実施の形態における食料品は、魚、肉、野菜、果物、乳製品、冷凍食品、パン、ペットフード等の食品全般を含む。また、生産年月日は、加工された日、包装された日、製造された日等を含む。
以上、本実施の形態の景品引渡システムの概略について説明したが、図5〜図9を参照して、遊技場,店舗,およびセンターにおける制御内容について詳細に説明する。
図5は、遊技場において景品交換ボタン27dが押圧操作されて景品交換が行なわれるときに、カードユニット2に搭載されているカードユニット制御用マイクロコンピュータ20により実行される遊技場景品交換時制御処理を説明するためのフローチャートである。本実施形態における遊技場景品交換時制御処理においては、ホール管理コンピュータ8と通信して景品交換に使用することが可能な貯玉数情報または計数値情報を受信し、センター50と通信して景品交換を行なう店舗および景品に関する情報を受信し、選択された店舗と通信して選択した景品を予約する予約情報を送信する。以下、詳細に説明する。
まず、SA01においては、カードユニット2の挿入口26aに遊技者所有の会員カードまたは計数カード(以下、ICカードという)が挿入されたか否かを判定する処理が行なわれる。SA01においてICカードが挿入されていないと判定されたときにはSA05に移行される。SA01においてICカードが挿入されていると判定されたときには、ホール管理コンピュータ8と通信して、SA02において当該ICカードのID情報に基づき、貯玉数(遊技者が所有するコイン枚数を含む)または計数値を特定する処理が行なわれる。
SA03において、SA02で特定された貯玉数または計数値で交換可能な景品を示す景品情報を要求する景品要求情報をセンター50に送信する処理が行なわれる。そして、SA04において、センター50から受信した景品情報に基づき景品を表示する景品選択画面を表示装置3に表示する処理が行なわれる。
ここで、景品選択画面とは、所望する景品を選択するときに表示される画面である。図6(a)は、表示装置3に表示される景品選択画面を説明するための図である。景品選択画面は、表示装置3の中央部分に景品名が表示され、表示装置3の右部分に当該表示されている景品から遊技者が所望する景品を選択するための指示を受付ける景品選択用アイコンと景品決定用アイコンとが表示される。遊技者は、景品選択用アイコンが表示された部分を押圧操作して所望する景品を選択し、選択された景品でよければ景品決定用アイコンが表示された部分を押圧操作して当該景品に決定する。
SA05においては、景品決定用アイコンが押圧操作されて、景品交換を行なう景品が決定されたか否かを判定する処理が行なわれる。SA05において景品が決定されていないときにはSA11に移行される。SA05においていずれかの景品が決定されていると判定されたときには、SA06に移行する。SA06においては、SA05で決定された景品を取扱う店舗を示す店舗情報を要求する店舗要求情報をセンター50に送信する処理が行なわれる。そして、SA07において、センター50から受信した店舗情報に基づき、SA05で決定された景品を取扱う店舗を表示する店舗選択画面を表示装置3に表示する処理が行なわれる。
ここで、店舗選択画面とは、景品交換を所望する店舗を選択するときに表示される画面である。図6(b)は、表示装置3に表示される店舗選択画面を説明するための図である。店舗選択画面は、表示装置3の中央部分に店舗の店名、およびSA05で決定された景品の当該店舗における交換相当玉数が表示され、表示装置3の右部分に当該表示されている店舗から遊技者が所望する店舗を選択するための指示を受付ける店舗選択用アイコンと店舗決定用アイコンとが表示される。遊技者は、店舗選択用アイコンが表示された部分を押圧操作して所望する店舗を選択し、選択された店舗でよければ店舗決定用アイコンが表示された部分を押圧操作して当該店舗に決定する。また、店舗選択画面では、景品が食料品であるとき、生産年月日、履歴、生産地、生産者、原材料等のトレーサビリティ情報が表示される。食料品等は、それぞれICタグ等を用いて、トレーサビリティ情報が管理されている。また、店舗選択画面では、店舗と対応させて、当該景品の入荷日および有効期間等を併せて表示させてもよい。なお、店舗選択画面では、店舗の店名と対応させて当該店舗の所在地等を併せて表示させてもよい。また、店舗選択画面では、SA05で決定された景品の交換相当玉数が昇順となるように、店舗を表示させてもよい。
SA11においては、店舗選択画面が表示装置3に表示されているときに、店舗決定用アイコンが押圧操作されて、店舗が最終決定されたか否かを判定する処理が行なわれる。SA11において決定されていないと判定されたときにはSA19に移行される。SA11において最終決定されたときには、SA12において、決定された店舗において決定されている景品と交換するために必要な玉数またはコイン枚数を貯玉数または計数値から減算する処理が行なわれる。具体的に、カードユニット制御用マイクロコンピュータ20は、決定された店舗情報と決定された景品情報とをセンター50に送信する。センター50は、カードユニット制御用マイクロコンピュータ20からの店舗情報と景品情報とに基づき、当該店舗において当該景品と交換するために必要な交換相当玉数情報を返信する。そして、カードユニット制御用マイクロコンピュータ20は、ホール管理コンピュータ8と通信して、SA02で特定された貯玉数または計数値からセンター50から受信した交換相当玉数情報に基づく必要な玉数またはコイン枚数を減算した値となるように、ホール管理コンピュータ8に記憶されている貯玉数または計数値を更新する処理を行なう。
SA13においては、店舗において景品交換を行なう際に、ICカードを用いるか、プリペイドカードを用いるかを選択するためのカード選択画面を表示装置3に表示する処理が行なわれる。カード選択画面では、ICカードかプリペイドカードかを選択するための指示を受付けるカード選択用アイコンが表示される。遊技者は、カード選択用アイコンが表示された部分を押圧操作して、ICカードかプリペイドカードかを選択することができる。
SA14においては、カード選択画面において、プリペイドカードが選択されたか否かを判定する処理が行なわれる。SA14においてプリペイドカードが選択されていないと判定されたときには、SA16に移行される。SA14においてプリペイドカードが選択されていると判定されたときには、SA15においてプリペイドカードを発行する処理が行なわれる。発行されたプリペイドカードは、SA08で決定された景品と交換可能な価値が記憶されたものでもよい。たとえば、いずれかのガソリンスタンドにおいて、ガソリン20lを給油してもらうことのできるものでもよい。または、SA11で最終決定された店舗において利用可能なものでもよい。たとえば、最終決定された店舗において、1000円分買い物ができるものでもよい。なお、プリペイドカードを発行する装置は、カードユニット2に設けてもよく、遊技場のレジカウンタに設けてもよい。遊技場のレジカウンタにプリペイドカードを発行する装置が設けられている場合には、ICカードに記憶されているID情報により本人確認が行なわれ、当該遊技者に手渡されるようにしてもよい。なお、SA15においてプリペイドカードが発行された場合は、SA17に移行される。
SA16においては、センター50および最終決定された店舗に対し、ICカードまたはプリペイドカードのID情報と決定された景品を示す景品情報(個数情報、有効期間情報等を含む)と決定された店舗を示す店舗情報とを特定可能な予約情報を生成する。そして、SA16aにおいては、決定された店舗に対して、SA16で生成された予約情報を送信する処理が行なわれる。予約情報を受信した店舗においては、受信したID情報および景品情報に基づき、店舗に設けられている店舗用マイクロコンピュータ40にID情報と当該ID情報に対応付けて景品情報とを記憶する処理が行なわれる。予約情報を受信したセンター50においては、受信した景品情報および店舗情報に基づき、店舗情報から特定される景品情報を更新する処理が行なわれる。これらの処理については、後述する。
SA17においては、まだ景品交換するかまたは終了するかを選択するための景品交換終了選択画面を表示装置3に表示する処理が行なわれる。景品交換終了選択画面では、まだ景品交換するかまたは終了するかを選択するための指示を受付ける終了選択用アイコンが表示される。遊技者は、終了選択用アイコンが表示された部分を押圧操作して、まだ景品交換するかまたは終了するかを選択することができる。
SA19においては、景品交換終了選択画面において、景品交換を終了すると選択されたか否かを判定する処理が行なわれる。SA19において景品交換を終了すると選択されていないときには遊技場景品交換時制御処理を終了する。SA19において景品交換を終了すると選択されていると判定されたときには、SA20において挿入口26aに挿入されているICカードを排出する処理が行なわれる。なお、景品交換終了選択画面において、まだ景品交換すると選択されたときには、SA04の景品選択画面が表示装置3に表示され景品および店舗を決定する処理が同様に行なわれる。
本実施の形態における遊技場景品交換時制御処理において、SA11において最終決定されたときには、SA16で予約情報がセンター50および決定された店舗に送信されて、予約が完了する。そして、決定された店舗において、SA15で発行されたプリペイドカードまたはSA20で排出されたICカードを持ち込み、予約した景品の引渡しが行なわれる。
図7は、最終決定された店舗において予約および景品引渡しが行われるときに、店舗に設置されている店舗用マイクロコンピュータ40により実行される店舗景品交換用制御処理を説明するためのフローチャートである。本実施形態における店舗景品交換用制御処理においては、ホール管理コンピュータ8と通信して予約情報を受信し、センター50と通信して予約内容を変更する予約変更情報を送信し、景品が引渡されたときに引渡完了情報を送信する。以下、詳細に説明する。
まず、SB01においては、図5のSA16において送信される予約情報を受信したか否かを判定する処理が行なわれる。受信していないときにはSB03に移行される。SB01において予約情報を受信していると判定されたときには、SB02において予約情報に含まれるID情報と景品情報と送信元の遊技場情報とを相互に対応付けて、店舗用マイクロコンピュータ40に接続されているハードディスク42に記憶する処理が行なわれる。これにより、図4(b)で説明した予約領域の店舗用データベースが作成される。SB03においては、遊技者所有のICカードが店舗用マイクロコンピュータ40に接続されたR/W装置41に挿入されたか否かを判定する処理が行なわれる。挿入されていないときにはSB12に移行される。SB03においてICカードが挿入されていると判断されたときには、SB04においてICカードに記憶されたID情報を読取る処理が行なわれる。
SB05においては、読取ったID情報に対応付けて記憶されている景品情報を検索する検索処理が行なわれる。すなわち、図4(b)を用いて説明した予約領域の店舗用データベース内に、読取ったID情報に対応付けて記憶されている景品情報を検索する。SB06においては、SB05における検索処理の結果、読取ったID情報に対応付けて景品情報が記憶されていたか否かを判定する処理が行なわれる。SB06において記憶されていないと判定されたときには、SB09において店舗用マイクロコンピュータ40に接続された表示部43においてエラー表示画面が表示される。
一方、SB06において記憶されていると判定されたときには、SB07において現在景品情報に含まれる有効期間内であるか否かを判定する処理が行なわれる。SB07において有効期間内であると判定されたときには、SB08において景品情報および当該景品情報から特定される景品を他の景品に変更できる旨を示す変更可能情報を含む期間経過前景品変更可能画面が表示部43に表示される。
SB07において有効期間が経過していると判定されたときには、SB10において現時点における当該景品の値段(交換相当玉数)と予約時における当該景品の値段(交換相当玉数)との差額を算出する処理が行なわれる。これにより、店舗における売値を調整することができる。たとえば、スーパーなどの店舗では、魚、野菜等の食料品について、時価で販売されている。また、セール期間では、通常の価格よりも安い値段で販売されている。このような事情のため、時価が低いときやセール期間中であるときに景品交換し、その後時価が高いときやセール期間中でないときに景品を引渡す場合、店舗において大きな赤字となる。しかし、本実施の形態においては、有効期間を調整・設定することにより、その後景品を引渡す場合に、差額を支払わせることができるため、店舗における売値を調整することができ、大きな赤字となる不都合の発生を防止することができる。なお、本実施の形態においては、SB10において、現時点の景品の値段よりも予約時の値段の方が高い場合には、その差額を遊技者に返還しない。しかし、これに限らず、その差額を遊技者に返還するものであってもよい。たとえば、予約情報の送信元のホール管理コンピュータ8において、ID情報から特定される貯玉数または計数値に、差額に相当する玉数を加算する処理を行なうものであってもよい。また、差額を現金で返還してもよい。
SB11においては、SB10において算出された差額情報,景品情報,および変更可能情報を含む期間経過後景品変更可能画面が表示部43に表示される。
ここで、期間経過前景品変更可能画面とは、予約時の景品に関する情報と、当該景品を他の景品に変更できる旨を示す情報とが表示された画面である。期間経過前景品変更可能画面は、景品の名称,交換個数,色,サイズ,および生産年月日等が表示され、表示装置3の右部分に当該表示されている景品から遊技者が所望する景品に変更するための指示を受付ける店舗側景品選択用アイコンと店舗側景品決定用アイコンとが表示される。また、期間経過後景品変更可能画面とは、期間経過前景品変更可能画面の内容に加えて、予約時の景品と交換するために追加して支払う必要のある差額情報がさらに表示される。
SB12においては、期間経過前景品変更可能画面または期間経過後景品変更可能画面が表示されているときに、店舗側景品選択用アイコンが表示された部分が押圧操作され、景品再選択されたか否かを判定する処理が行なわれる。SB12において景品再選択されていないときにはSB14に移行される。SB12において景品再選択されたときには、SB13において当該店舗で取扱われている景品を表示する店舗側景品選択画面が表示部43に表示される。
ここで、店舗側景品選択画面とは、店舗用マイクロコンピュータ40に接続されているハードディスク42に記憶されている景品情報に基づき、当該店舗において取扱われている景品から所望する景品を選択するときに表示される画面である。店舗側景品選択画面は、表示部43の中央部分に景品の名称,個数,入荷予定日,および,生産年月日等が表示され、表示部43の右部分に当該表示されている景品から遊技者が所望する景品を選択するための指示を受付ける店舗側景品選択用アイコンと店舗側景品決定用アイコンとが表示される。遊技者は、景品選択用アイコンが表示された部分を押圧操作して所望する景品を選択し、選択された景品でよければ景品決定用アイコンが表示された部分を押圧操作して当該景品に決定する。
SB14においては、期間経過前景品変更可能画面または期間経過後景品変更可能画面が表示されているとき、または、店舗側景品選択画面が表示されているときに、店舗側景品決定用アイコンが表示された部分が押圧操作され、景品決定されたか否かを判定する処理が行なわれる。SB14において景品決定されていないと判定されたときには店舗景品交換用制御処理を終了する。
SB14において景品決定されたと判定されたときには、SB15において決定されている景品の値段と予約時に決定されていた景品の値段との差額を算出する処理が行なわれる。なお、本実施の形態においては、SB15において、決定されている景品の値段よりも予約時に決定されていた景品の値段の方が高い場合には、その差額を遊技者に返還しない。しかし、これに限らず、その差額を遊技者に返還するものであってもよい。たとえば、予約情報の送信元のホール管理コンピュータ8において、ID情報から特定される貯玉数または計数値に、差額に相当する玉数を加算する処理を行なうものであってもよい。また、差額を現金で返還してもよい。
SB16においては、SB15において算出された差額情報および決定された景品情報を含む景品交換完了画面を表示部43に表示する処理が行なわれる。SB17においては、予約時に決定されていた景品から景品交換完了時に決定された景品に変更されている場合に、予約時に決定されていた景品の交換を取り消し景品交換完了時に決定された景品を交換する旨を示す予約変更情報をセンター50に送信する処理が行なわれる。センター50では、予約変更情報に基づき、当該店舗の景品情報のうち、予約時に決定されていた景品の個数を予約前の状態に戻し、景品交換完了時に決定された景品の個数を交換数分差し引き更新する処理が行なわれる。
SB18においては、店舗用マイクロコンピュータ40に接続されたハードディスク42にID情報と当該ID情報に対応付けて記憶されている景品情報とを、ハードディスク42に設けられている引渡し済み領域に移して格納する処理が行なわれ、店舗景品交換用制御処理を終了する。なお、遊技者は、SB14の景品決定が行なわれると、SB15において差額が発生しているときは差額の支払いを条件として、決定された景品を獲得することができる。
本実施の形態における店舗景品交換用制御処理において、SB14において最終決定された景品が予約時の景品と異なる場合に、SB17において予約変更情報がセンター50に送信されて予約内容が変更される。
図8は、各店舗において景品に関連する情報が入力されたときに、当該店舗に設置されている店舗用マイクロコンピュータ40により実行される店舗情報入力時制御処理を説明するためのフローチャートである。本実施形態における店舗情報入力時制御処理においては、景品に関連する情報が入力されると、店舗用マイクロコンピュータ40に接続されているハードディスク42およびセンター50のサーバー52の景品に関連する情報(たとえば、在庫情報)を更新する。以下、詳細に説明する。
まず、SC01においては、当該店舗で取扱う新たな景品が追加されたことを示す景品追加入力があったか否かを判定する処理が行なわれる。SC01において景品追加入力がなかったと判断されたときにはSC04に移行される。SC01において景品追加入力があったと判断されたときには、SC02において追加された景品に対応する景品情報および追加された個数を示す個数情報を店舗用マイクロコンピュータ40に接続されているハードディスク42に記憶する処理が行なわれる。SC03においては、SC02と同様の景品情報および個数情報をセンター50に送信する処理が行なわれる。これにより、センター50においても、サーバー52の景品情報および個数情報を更新することができる。
SC04においては、当該店舗の取扱う景品の個数が変更されたことを示す個数変更入力があったか否かを判定する処理が行なわれる。たとえば、景品交換と関係なく、当該店舗においてある景品が所定個数売れたときに行なわれる処理である。SC04において個数変更入力がなかったと判断されたときにはSC07に移行される。SC04において個数変更入力があったと判断されたときには、SC05において変更された景品の個数に対応する個数情報で店舗用マイクロコンピュータ40に接続されているハードディスク42の個数情報を更新する処理が行なわれる。SC06においては、変更された景品情報およびその個数に対応する個数情報をセンター50に送信する処理が行なわれる。これにより、センター50においても、サーバー52の景品情報に対応付けて個数情報を更新することができる。
SC07においては、在庫がなくなった景品が入荷される日を入力する入荷日入力がなされたか否かを判定する処理が行なわれる。SC07において入荷日入力がなかったと判断されたときにはSC10に移行される。SC07において入荷日入力があったと判断されたときには、SC08において当該入荷日に対応する入荷日情報を入荷対象の景品情報に対応付けて店舗用マイクロコンピュータ40に接続されているハードディスク42に記憶する処理が行なわれる。SC09においては、入荷対象の景品情報および入荷日情報をセンター50に送信する処理が行なわれる。これにより、センター50においても、サーバー52の景品情報に対応付けて入荷日情報を更新することができる。
SC10においては、景品と交換するために必要な玉数またはコイン枚数を設定するときに入力される交換相当玉数入力がなされたか否かを判定する処理が行なわれる。SC10において交換相当玉数入力がなされていないと判定されたときにはSC13に移行される。SC10において交換相当玉数入力がなされたと判定されたときにはSC11において交換相当玉数に対応する交換相当玉数情報を対象の景品情報に対応付けて店舗用マイクロコンピュータ40に接続されているハードディスク42に記憶する処理が行なわれる。SC12においては、対象の景品情報および交換相当玉数情報をセンター50に送信する処理が行なわれる。これにより、センター50においても、サーバー52の景品情報に対応付けて交換相当玉数情報を更新することができる。
SC13においては、食料品等の生産年月日を入力する生産年月日入力がなされたか否かを判定する処理が行なわれる。SC13において生産年月日入力がなされていないと判定されたときにはSC16に移行される。SC13において生産年月日入力がなされたと判定されたときには、SC14において生産年月日情報を対象の景品情報に対応付けて店舗用マイクロコンピュータ40に接続されているハードディスク42に記憶する処理が行なわれる。SC15においては、対象の景品情報および生産年月日情報をセンター50に送信する処理が行なわれる。これにより、センター50においても、サーバー52の景品情報に対応付けて生産年月日情報を更新することができる。
SC16においては、景品に関わるその他の情報、たとえば、当該店舗の所在地を示す所在地情報が入力されたか否かを判断する処理が行なわれる。SC16において入力されていないと判断されたときには店舗情報入力時制御処理を終了する。一方、SC16において景品に関するその他の情報が入力されたと判断されたときには、SC17において当該入力情報を店舗用マイクロコンピュータ40に接続されているハードディスク42に記憶する処理が行なわれる。SC18においては、当該入力情報をセンター50に送信する処理が行なわれる。これにより、たとえば、所在地情報が入力されたときには、センター50においても、サーバー52の所在地情報を更新することができる。
図9は、各遊技場および各店舗から情報が入力されたときに、センター用マイクロコンピュータ51により実行されるサーバー情報受信時処理を説明するためのフローチャートである。本実施形態におけるサーバー情報受信時処理においては、各遊技場および各店舗からの各種情報に従って、センター50のサーバー52に記憶されている景品に関連する情報を更新する処理や、情報を送信する処理が行なわれる。以下、詳細に説明する。
まず、SD01においては、センター50のサーバー52に記憶されている景品に関連する情報を更新するための情報を受信したか否かを判別する処理が行なわれる。センター50のサーバー52に記憶されている景品に関連する情報を更新するための情報には、各遊技場側からの情報として予約情報や、各店舗側からの情報として予約変更情報,景品情報,個数情報,入荷日情報,交換相当玉数情報,および生産年月日情報等が含まれる。SD01において情報を受信していないと判定されたときにはSD03に移行される。SD01において情報を受信していると判定されたときには、SD02において受信した情報に基づき、サーバー52に記憶されている情報を更新する処理が行なわれる。これにより、図4(c)で説明したセンター用データベースが作成される。
SD03においては、センター50のサーバー52に記憶されている景品に関連する情報を送信するための要求情報を受信したか否かを判別する処理が行なわれる。センター50のサーバー52に記憶されている景品に関連する情報を送信するための要求情報には、各遊技場側からの情報として景品要求情報および店舗要求情報等が含まれる。SD03において要求情報を受信していないと判定されたときにはサーバー情報受信時処理に移行される。SD03において要求情報を受信していると判定されたときには、SD04において受信した要求情報により要求される情報をサーバー52に記憶されている情報から検索し、要求情報発信元の遊技場に送信する処理が行なわれる。
第2実施形態
前述した第1実施形態では、SA16において生成された予約情報を、SA16aにおいてセンター50および決定された店舗に送信し、SB02において予約領域の店舗用データベースが作成され、SD02においてセンター用データベースが更新され、SB05において予約領域の店舗用データベースを検索することにより景品情報を特定する例について説明した。すなわち、第1実施形態では、決定された店舗において、予約情報に基づきデータベースが作成され、当該データベースを検索することにより、景品交換の対象となる景品を特定する例について説明した。しかし、これに限らず、SA16において生成された予約情報を最終決定された店舗に送信することなく、予約情報に基づき更新されたセンター用データベースを検索することにより、景品交換の対象となる景品を特定するように構成してもよい。よって、第2実施形態における図4(b)で説明した店舗用データベースには、予約領域および引渡済領域を設ける必要がない。一方、図4(c)で説明したセンター用データベースには、店舗に対応付けて前述した予約領域および引渡済領域を設ける。予約領域のセンター用データベースとしては、各遊技場において景品交換されたときに、当該景品交換をした遊技者所有の会員カードまたは計数カードから特定されるID情報と景品交換された景品情報と当該情報の発信元である遊技場を特定するための遊技場情報とが相互に対応付けて記憶されている。これにより、センター50は、ID情報に基づき、予約領域のセンター用データベースに記憶されている当該ID情報に対応する景品情報および遊技場情報を容易に検索することができる。また、引渡済領域のセンター用データベースとしては、引渡が完了した遊技者所有の会員カードまたは計数カードから特定されるID情報と引渡された景品情報と遊技場情報とが相互に対応付けて記憶されている。この引渡済領域のセンター用データベースに記憶されている遊技場情報から特定される遊技場に対して、店舗は景品を引渡したことに対する決済を行なうことができる。このような構成を採用した実施形態を、図10〜図12を参照して、店舗およびセンターにおける制御内容について詳細に説明する。
図10は、最終決定された店舗において景品引渡しが行われるときに、店舗に設置されている店舗用マイクロコンピュータ40により実行される店舗景品交換用制御処理を説明するためのフローチャートである。本実施形態における店舗景品交換用制御処理においては、センター50と通信して、予約された景品情報を受信し、予約内容を変更する予約変更情報を送信し、景品が引渡されたときに引渡完了情報を送信する。以下、詳細に説明する。
まず、SE01においては、遊技者所有のICカードが店舗用マイクロコンピュータ40に接続されたR/W装置41に挿入されたか否かを判定する処理が行なわれる。挿入されていないときにはSE04に移行される。SE01においてICカードが挿入されていると判断されたときには、SE02においてICカードに記憶されたID情報を読取る処理が行なわれる。そして、SE03においては、SE02で読取ったID情報をセンター50に送信する処理が行なわれる。センター50においては、ID情報に基づき、当該ID情報に対応付けられている景品情報を検索し、該当する景品情報を返信する処理が行なわれる。
SE04においては、センター50からの景品情報を受信したか否かを判別する処理が行なわれる。SE04において景品情報を受信していないと判定されたときにはSE09に移行される。SE04において景品情報を受信していると判定されたときには、SE05において現時点が受信した景品情報に含まれる有効期間内であるか否かを判定する処理が行なわれる。SE05において有効期間内であると判定されたときには、SE06において景品情報および当該景品情報から特定される景品を他の景品に変更できる旨を示す変更可能情報を含む期間経過前景品変更可能画面が表示部43に表示される。
SE05において有効期間が経過していると判定されたときには、SE07において現時点における当該景品の値段と予約時における当該景品の値段との差額を算出する処理が行なわれる。なお、本実施の形態においては、SE07において、現時点の景品の値段よりも予約時の値段の方が高い場合には、その差額を遊技者に返還しない。しかし、これに限らず、その差額を遊技者に返還するものであってもよい。たとえば、予約情報の送信元のホール管理コンピュータ8において、ID情報から特定される貯玉数または計数値に、差額に相当する玉数を加算する処理を行なうものであってもよい。また、差額を現金で返還してもよい。
SE08においては、SE07において算出された差額情報,景品情報,および変更可能情報を含む期間経過後景品変更可能画面が表示部43に表示される。
ここで、期間経過前景品変更可能画面とは、予約時の景品に関する情報と、当該景品を他の景品に変更できる旨を示す情報とが表示された画面である。期間経過前景品変更可能画面は、景品の名称,交換個数,色,サイズ,および生産年月日等が表示され、表示装置3の右部分に当該表示されている景品から遊技者が所望する景品に変更するための指示を受付ける店舗側景品選択用アイコンと店舗側景品決定用アイコンとが表示される。また、期間経過後景品変更可能画面とは、期間経過前景品変更可能画面の内容に加えて、予約時の景品と交換するために支払う必要のある差額情報がさらに表示された画面である。
SE08aにおいては、期間経過前景品変更可能画面または期間経過後景品変更可能画面が表示されているときに、店舗側景品選択用アイコンが表示された部分が押圧操作され、景品再選択されたか否かを判定する処理が行なわれる。SE08aにおいて景品再選択されていないときにはSE09に移行される。SE08aにおいて景品再選択されたときには、SE08bにおいて当該店舗で取扱われている景品を表示する店舗側景品選択画面が表示部43に表示される。
ここで、店舗側景品選択画面とは、センター50のサーバー52に記憶されている景品情報に基づき、当該店舗において取扱われている景品から所望する景品を選択するときに表示される画面である。
店舗側景品選択画面は、表示部43の中央部分に景品の名称,個数,入荷予定日,および,生産年月日等が表示され、表示部43の右部分に当該表示されている景品から遊技者が所望する景品を選択するための指示を受付ける店舗側景品選択用アイコンと店舗側景品決定用アイコンとが表示される。遊技者は、景品選択用アイコンが表示された部分を押圧操作して所望する景品を選択し、選択された景品でよければ景品決定用アイコンが表示された部分を押圧操作して当該景品に決定する。
SE09においてエラー情報を受信したか否かを判別する処理が行なわれる。SE09においてエラー情報を受信したと判定されたときには、SE10において店舗用マイクロコンピュータ40に接続された表示部43においてエラー表示画面が表示される。
SE11においては、期間経過前景品変更可能画面または期間経過後景品変更可能画面が表示されているとき、または、店舗側景品選択画面が表示されているときに、店舗側景品決定用アイコンが表示された部分が押圧操作され、景品決定されたか否かを判定する処理が行なわれる。SE11において景品決定されていないと判定されたときには店舗景品交換用制御処理を終了する。
SE11において景品決定されたと判定されたときには、SE12において決定されている景品の値段と予約時に決定されていた景品の値段との差額を算出する処理が行なわれる。このとき、センター50からの、SE12において決定されている景品の交換相当玉数と予約時に決定されていた景品の交換相当玉数とに基づいて差額(差数)が算出される。なお、本実施の形態においては、SE12において、決定されている景品の値段よりも予約時に決定されていた景品の値段の方が高い場合には、その差額を遊技者に返還しない。しかし、これに限らず、その差額を遊技者に返還するものであってもよい。たとえば、予約情報の送信元のホール管理コンピュータ8において、ID情報から特定される貯玉数または計数値に、差額に相当する玉数を加算する処理を行なうものであってもよい。また、差額を現金で返還してもよい。
SE13においては、SE12において算出された差額情報および決定された景品情報を含む景品交換完了画面を表示部43に表示する処理が行なわれる。SE14においては、予約時に決定されていた景品から景品交換完了時に決定された景品に変更されている場合に、予約時に決定されていた景品の交換を取り消し景品交換完了時に決定された景品を交換する旨を示す予約変更情報をセンター50に送信する処理が行なわれる。センター50では、予約変更情報に基づき、当該店舗の景品情報のうち、予約時に決定されていた景品の個数を予約前の状態に戻し、景品交換完了時に決定された景品の個数を交換数分差し引き更新する処理が行なわれる。SE15においては、センター50に引渡完了情報を送信する処理が行なわれ、店舗景品交換用制御処理を終了する。なお、遊技者は、SE11の景品決定が行なわれると、SE12において差額が発生しているときは差額の支払いを条件として、決定された景品を獲得することができる。
本実施の形態における店舗景品交換用制御処理において、SE11において最終決定された景品が予約時の景品と異なる場合に、SE14において予約変更情報がセンター50に送信されて予約内容が変更される。
図11は、各店舗において景品に関連する情報が入力されたときに、当該店舗に設置されている店舗用マイクロコンピュータ40により実行される店舗情報入力時制御処理を説明するためのフローチャートである。本実施形態における店舗情報入力時制御処理においては、景品に関連する情報が入力されると、センター50のサーバー52の景品に関連する情報(たとえば、在庫情報)を更新する。以下、詳細に説明する。
まず、SF01においては、当該店舗で取扱う新たな景品が追加されたことを示す景品追加入力があったか否かを判定する処理が行なわれる。SF01において景品追加入力がなかったと判断されたときにはSF03に移行される。SF01において景品追加入力があったと判断されたときには、SF02において景品情報および個数情報をセンター50に送信する処理が行なわれる。これにより、センター50においても、サーバー52の景品情報および個数情報を更新することができる。
SF03においては、当該店舗の取扱う景品の個数が変更されたことを示す個数変更入力があったか否かを判定する処理が行なわれる。たとえば、景品交換と関係なく、当該店舗においてある景品が売れたときに行なわれる処理である。SF03において個数変更入力がなかったと判断されたときにはSF05に移行される。SF03において個数変更入力があったと判断されたときには、SF04において変更された景品情報およびその個数に対応する個数情報をセンター50に送信する処理が行なわれる。これにより、センター50においても、サーバー52の景品情報に対応付けて個数情報を更新することができる。
SF05においては、在庫がなくなった景品が入荷される日を入力する入荷日入力がなされたか否かを判定する処理が行なわれる。SF05において入荷日入力がなかったと判断されたときにはSF07に移行される。SF05において入荷日入力があったと判断されたときには、SF06において入荷対象の景品情報および入荷日情報をセンター50に送信する処理が行なわれる。これにより、センター50においても、サーバー52の景品情報に対応付けて入荷日情報を更新することができる。
SF07においては、景品と交換するために必要な玉数またはコイン枚数を設定するときに入力される交換相当玉数入力がなされたか否かを判定する処理が行なわれる。SF07において交換相当玉数入力がなされていないと判定されたときにはSF09に移行される。SF07において交換相当玉数入力がなされたと判定されたときには、SF08において対象の景品情報および交換相当玉数情報をセンター50に送信する処理が行なわれる。これにより、センター50においても、サーバー52の景品情報に対応付けて交換相当玉数情報を更新することができる。
SF09においては、食料品等の生産年月日を入力する生産年月日入力がなされたか否かを判定する処理が行なわれる。SF09において生産年月日入力がなされていないと判定されたときにはSF11に移行される。SF09において生産年月日入力がなされたと判定されたときには、SF10において対象の景品情報および生産年月日情報をセンター50に送信する処理が行なわれる。これにより、センター50においても、サーバー52の景品情報に対応付けて生産年月日情報を更新することができる。
SF11においては、景品に関わるその他の情報、たとえば、当該店舗の所在地を示す所在地情報が入力されたか否かを判断する処理が行なわれる。SF11において入力されていないと判断されたときには店舗情報入力時制御処理を終了する。一方、SF11において景品に関するその他の情報が入力されたと判断されたときには、SF12において当該入力情報をセンター50に送信する処理が行なわれる。これにより、たとえば、所在地情報が入力されたときには、センター50においても、サーバー52の所在地情報を更新することができる。
図12は、各遊技場および各店舗から情報が入力されたときに、センター用マイクロコンピュータ51により実行されるサーバー情報受信時処理を説明するためのフローチャートである。本実施形態におけるサーバー情報受信時処理においては、各遊技場および各店舗からの各種情報に従って、センター50のサーバー52に記憶されている景品に関連する情報を更新する処理や、情報を送信する処理が行なわれる。以下、詳細に説明する。
まず、SG01においては、図5のSA16において送信される予約情報を受信したか否かを判定する処理が行なわれる。受信していないときにはSG03に移行される。SG01において予約情報を受信していると判定されたときには、SG02において予約情報に含まれるID情報と景品情報とを相互に対応付けて、店舗用マイクロコンピュータ40に接続されているハードディスク42に記憶する処理が行なわれる。
SG02aにおいては、図10のSE14において送信される予約変更情報を受信したか否かを判定する処理が行なわれる。受信していないときにはSG02cに移行される。SG02aにおいて予約変更情報を受信していると判定されたときには、SG02bにおいて、予約時に決定されていた景品の個数を予約前の状態に戻し、景品交換完了時に決定された景品の個数を交換数分差し引いて、予約内容を更新する処理が行なわれる。
SG02cにおいては、図10のSE15において送信される引渡完了情報を受信したか否かを判定する処理が行なわれる。受信していないときにはSG03に移行される。SG02cにおいて引渡完了情報を受信していると判定されたときには、SG02dにおいて、サーバー52にID情報と当該ID情報に対応付けて記憶されている景品情報とを、サーバー52に設けられている引渡し済み領域に移して格納する処理が行なわれる。
SG03においては、図10のSE03において送信されるID情報を受信したか否かを判定する処理が行なわれる。受信していないときにはSG08に移行される。SG03においてID情報を受信していると判定されたときには、SG04において当該ID情報に対応付けて記憶されている景品情報を検索する検索処理が行なわれる。SG05においては、SG04における検索処理の結果、受信したID情報に対応付けて景品情報が記憶されていたか否かを判定する処理が行なわれる。SG05においてID情報に対応した景品情報が記憶されていたと判定されたときには、SG06においてID情報に対応した景品情報を当該ID情報の送信元となる店舗に返信する処理が行なわれる。一方、SG05においてID情報に対応した景品情報が記憶されていないと判定されたときには、SG07においてID情報の送信元となる店舗に、エラー情報を返信する処理が行なわれる。
SG08においては、センター50のサーバー52に記憶されている景品に関連する情報を更新するための情報を受信したか否かを判別する処理が行なわれる。センター50のサーバー52に記憶されている景品に関連する情報を更新するための情報には、各店舗側からの情報として景品情報,個数情報,入荷日情報,交換相当玉数情報,および生産年月日情報等が含まれる。SG08において情報を受信していないと判定されたときにはSG10に移行される。SG08において情報を受信していると判定されたときには、SG09において受信した情報に基づき、サーバー52に記憶されている情報を更新する処理が行なわれる。
SG10においては、センター50のサーバー52に記憶されている景品に関連する情報を送信するための要求情報を受信したか否かを判別する処理が行なわれる。センター50のサーバー52に記憶されている景品に関連する情報を送信するための要求情報には、各遊技場側からの情報として景品要求情報および店舗要求情報等が含まれる。SG10において要求情報を受信していないと判定されたときにはサーバー情報受信時処理に移行される。SG10において要求情報を受信していると判定されたときには、SG11において受信した要求情報により要求される情報をサーバー52に記憶されている情報から検索し、要求情報発信元の遊技場に送信する処理が行なわれる。
次に、前述した第1実施形態および第2実施形態により得られる主な効果を説明する。
(1) 図1および図2を用いて説明したように、景品交換装置としてのカードユニット2がパチンコ遊技機1に対応して設置されているため、表示装置3に表示される画面に従って、景品交換をスムーズに行なうことができる。また、景品交換を行なっている間でも、パチンコ遊技機1において遊技を行なうことができるため、遊技場の稼働率を向上させることができる。さらに、SA05において景品を先に指定し、その後、SA11において当該景品を扱う店舗を指定することができるため、景品交換の手順を遊技者に対して理解しやすくすることができる。
(2) SB12またはSE08aにより、店舗において交換する景品を変更することができるため、景品交換の利便性を向上させることができる。
(3) SC03とSC06、または、SF02とSF04により、店舗において取扱う景品および個数が変更されたときに、景品情報および個数情報がセンター50に送信されるため、当該店舗における在庫状況をリアルタイムに更新させることができる。このため、遊技場において景品を指定したが実際に店舗において当該景品を引渡すことができないといった不都合の発生を防止することができる。
(4) 店舗において在庫が0の景品であっても、SA10において当該景品の入荷日が表示されるため、当該入荷日を考慮して、景品を指定することができるため、景品交換の利便性を向上させることができる。
(5) 有効期間が経過しているときには、景品を引渡す場合に、差額を支払わせることができるため、店舗における売値を調整することができ、大きな赤字となる不都合の発生を防止することができる。
(6) SA07で説明したように、店舗を指定するときに、店舗毎に表示される交換相当玉数を参考にして、店舗を指定することができるため、景品交換の利便性を向上させることができる。
(7) SA14およびSA15で説明したように、指定された景品に限定して交換可能にするためのプリペイドカードを発行する場合には、景品を引渡してもらう店舗の範囲を広くすることができる。また、指定された店舗に限定して交換可能にするためのプリペイドカードを発行する場合には、店舗において取り扱われている景品を引渡してもらうことができる。
(8) SA10において食料品の生産年月日を確認できるため、安心して食料品と景品交換を行なうことができる。
次に、以上に説明した実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 前述した実施の形態において図3を用いて、景品引渡システムの構成について説明した。しかし、このような構成に限るものではない。たとえば、図3の遊技場内に設置されているホール管理コンピュータ8にセンター50のサーバー52と同様のサーバーを設けるように構成してもよい。これにより、カードユニット制御用マイクロコンピュータ20は、同じ遊技場内に設置されているホール管理コンピュータ8と通信することにより、店舗情報、景品情報等を得ることができるため、景品交換時の通信速度を向上させることができる。
(2) 前述した実施の形態において図9を用いて、センター用マイクロコンピュータ51が、各遊技場または各店舗からの情報に基づき、サーバー52のセンター用データベースに記憶されている店舗情報や景品情報等を更新する例について説明した。しかし、センター用マイクロコンピュータ51は、さらに、サーバー52のセンター用データベースに記憶されている店舗情報や景品情報等を更新したときに、当該更新情報を各遊技場に設置されているホール管理コンピュータに送信するようにしてもよい。そして、各遊技場のホール管理コンピュータは、当該更新情報に関わる情報を表示装置に表示させているカードユニット制御用マイクロコンピュータに対して、当該更新情報を送信するようにしてもよい。カードユニット制御用マイクロコンピュータは、当該更新情報に基づき、表示装置の表示内容を更新するようにしてもよい。これにより、景品情報を、より一層リアルタイムに更新させることができる。
なお、(1)において前述したように、遊技場内に設置されているホール管理コンピュータにセンターのサーバーと同様のサーバーを設けるように構成している場合には、遊技場内に設置されているホール管理コンピュータに記憶されている店舗情報や景品情報等を更新させたときに、当該更新情報を他の遊技場に設置されているホール管理コンピュータに送信するようにしてもよい。
(3) 前述した第1実施形態においては、予約情報に基づき、景品が引渡される店舗の予約領域の店舗用データベースが作成され、予約領域の店舗用データベースに基づいて景品を検索し特定する例について説明した。また、第2実施形態においては、予約情報に基づき、センター50の予約領域のセンター用データベースが作成され、予約領域のセンター用データベースに基づいて景品を検索し特定する例について説明した。しかし、これに限らず、記録媒体としてのICカードに、予約情報を記憶し、当該予約情報に基づき景品を検索し特定するものであってもよい。なお、この場合、店舗および遊技場で管理されている共通かぎを用いて、まず、遊技場において当該共通かぎにより暗号化された予約情報を記録媒体に記憶し、店舗において当該共通かぎにより記録媒体に記録された予約情報を復号して、当該予約情報に基づき景品を検索し特定するものであってもよい。記録媒体に記録されている予約情報が改ざんされることを防止することができる。
(4) 前述した実施の形態においては、景品を特定するための記録媒体としてICカードを用いた例について説明した。しかし、これに限らず、景品を特定するための記録媒体としては、チケット、感熱カードや光ディスクメモリを利用したカード、光ディスク、プリペイドカード、さらにはパンチ孔を形成したもの等、種々のものが考えられる。また、カードユニット2および店舗用景品交換装置46に搭載されたR/W装置として、記録媒体に非接触で読取および書込を行なえるもので構成する場合に、当該記録媒体は、ともに非接触によりR/W装置と通信可能な非接触型の記録媒体で構成されたものであってもよい。
(5) 前述した実施の形態においては、会員カードまたは計数カードを用いて、店舗において景品と交換する例について説明した。しかし、これに限らず、記録媒体を用いて店舗において景品と交換するように構成してもよい。たとえば、カードユニット2において景品を予約したときに、該予約した景品を特定可能な情報が記録された記録媒体を発行する交換用記録媒体発行装置をカードユニット2に搭載させる。そして、遊技者は発行された記録媒体を店舗に持ち込み、当該記録媒体から特定される景品と交換できるように構成してもよい。
(6) 前述した実施の形態において説明した記録媒体としてのICカードに記憶されているID情報は、景品交換が行なわれる毎に、変更させるものであってもよい。たとえば、SA16において、ランダムに抽出した数値をICカードのID情報として記憶させ、当該ランダムに抽出した数値をID情報として予約情報を生成するものであってもよい。これにより、ID情報が盗まれて偽造カードが作成され、当該偽造カードにより景品が引渡されてしまうことを極力防止させることができる。
(7) 前述した実施の形態において、遊技場において景品交換を行なうための景品交換装置の一例として、玉貸装置でもあるカードユニットを例に説明した。しかし、景品交換装置としては、たとえば、各パチンコ遊技機の上方部分に設けられている呼出装置4と兼用させたものであってもよい。また、景品交換装置としては、兼用させたものに限らず、景品交換専用の装置であってもよい。景品交換装置は、各遊技機に対応して設けられていればどのようなものであってもよい。
(8) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 カードユニット、3 表示装置、5 計数機、8 ホール管理コンピュータ、20 カードユニット制御用マイクロコンピュータ、27d 景品交換ボタン、28 タッチパネル、29 R/W装置、40 店舗用マイクロコンピュータ、42 ハードディスク、43 表示部、44 タッチパネル、45 変更用端末、46 店舗用景品交換装置、50 センター、51 センター用マイクロコンピュータ、52 サーバー、80 制御部、84 入出力インターフェース、85 入力部、86 表示部、87 記憶部、100 遊技機設置島。