JP2006216238A - 軸部材又は円筒部材の誘導加熱コイル及び加熱方法 - Google Patents

軸部材又は円筒部材の誘導加熱コイル及び加熱方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 溝を有する部材を溝底まで加熱できる加熱コイルと加熱方法
【解決手段】 段部の付け根に盗み溝Ra,Rbを有する段付き円筒部材W3の誘導加熱において、大径部の外周D1aとその側面Fa,Fbと小径部の外周D2a,D3aとに対向する直線導体1−7からなる擬似Ω型の導体を、被加熱部材Wの大径部に跨がせて平行に2個を配設し、該2個の擬似Ω型導体の足端同士を連結して回路を形成させ、盗み溝Ra,Rbに対向する導体の角部に突起12を設け、その裏側に相当する部分に切り込み溝13を設けた誘導加熱コイルを用いて、段付き円筒部材を回転しながらその大小径部表面と大径部側面とともに段部付け根の盗み溝の底まで加熱する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、例えば大型ベアリングのインナーレースなどのような段付き円筒部材の表面とともに段部付け根の盗み溝の底まで加熱焼入れする誘導加熱コイル及び加熱方法に関するものである。
円周溝を有する軸部材や円筒部材の外周を通常の円筒コイルを用いて誘導加熱すると、溝部の底までは温度が上がらず焼入れした場合、溝部に焼入れ硬さが得られないという問題点がある。
また、段付き軸部材又は円筒部材の誘導加熱焼入れの際に、大小径部の表面と大径部の両側面を同時に加熱焼入れするには複雑な形状のコイルが使用されてきた。さらに、その段部付け根に盗み溝が設けられ、その盗み溝の底まで焼入れが要求される場合がある。しかし、通常の加熱コイルで加熱しても盗み溝の底部までは温度が上がらないために溝部の焼入れができないという問題点がある。
また、肉厚に大小の差がある円筒部材や、中心にめくら孔を有する軸部材など外周を通常の円筒コイルを用いて誘導加熱焼入れすると、円筒部材の肉厚の大きい部分や軸部材の孔のない部分などの熱容量の大きい部分が肉厚の小さい部分や軸材の孔を有する部分などの熱容量の小さい部分に比して加熱深度が浅くなり、この部分の焼入れ層が薄くなるという問題点がある。
そして、これらを解決した発明の公知例は見当たらない。
そこで本発明は、上記問題点を解決した誘導加熱コイルと誘導加熱方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の軸部材又は円筒部材の誘導加熱コイルは、溝を有する軸部材又は円筒部材を加熱する誘導加熱コイルにおいて、該被加熱部材の溝部に対応する部分に突起が設けられ、その裏側に相当する部分に切り込み溝が設けられた導体を有し、該被加熱部材の表面と溝部とを加熱することを特徴とするものである。
また本発明の段付き軸部材又は円筒部材の誘導加熱コイルは、大径部と両端の小径部を有する段付き軸部材又は円筒部材の誘導加熱コイルにおいて、擬似Ω字型の頭部が前記被加熱部材の大径部の外周面の軸方向に対向し、両側部が大径部の両側面に沿って軸に直交方向に対向し、両足部が小径部の外周面の軸方向に対向する直線導体からなる擬似Ω型導体を前記被加熱部材の大径部に跨がせて平行に2個を配設し、該2個の擬似Ω型導体の足端部同士を連結して回路を形成させて大小径部表面と大径部側面とを加熱することを特徴とするものである。
ここで擬似Ω型の「両側部が大径部の両側面に沿って軸に直交方向に対向し、」とは、軸に直角方向のみでなく、大径部の側面が傾斜をなす場合はその傾斜に沿う方向をも含むものである。
前記段付き軸部材又は円筒部材が段部付け根に盗み溝を有する場合において、前記誘導加熱コイルの該盗み溝に対応する導体の角部に突起が設けられ、その裏側に相当する部分に切り込み溝が設けられることにより、前記盗み溝の底まで加熱することができる。
本発明の段付き軸部材又は円筒部材の誘導加熱方法は、大径部と両端の小径部の段部の付け根に盗み溝を有する段付き軸部材又は円筒部材の誘導加熱において、擬似Ω字型の頭部が前記段部の大径部の外周面の軸方向に対向し、両側部が大径部の両側面に沿って軸に直交方向に対向し、両足部が小径部の外周面の軸方向に対向する直線導体からなる擬似Ω型誘導体を前記被加熱部材の大径部に跨がせて平行に2個を配設し、該2個の擬似Ω型誘導体の足端部同士を連結して回路を形成させ、該導体の前記盗み溝に対応する角部に突起が設けられ、その裏側に相当する部分に切り込み溝が設けられた誘導加熱コイルを用いて、前記段付き軸部材又は円筒部材を回転しながらその大小径部表面と大径部側面と段部付け根の盗み溝とを加熱することを特徴とするものである。
前記本発明の段付き軸部材又は円筒部材の誘導加熱方法は、大型ベアリングの段付きインナーレースのレース面と段部盗み溝とを加熱するのに適するものである。
また、本発明の円筒部材の誘導加熱コイルは、肉厚に大小の差がある円筒部材の表面を加熱する誘導加熱コイルにおいて、該加熱コイルの肉厚の大きい部分の加熱面に対向する導体の対向面の裏側部分にくびれを設けて、被加熱円筒部材の全長に均一な加熱層を得ることを特徴とするものである。
本発明の軸部材又は円筒部材の誘導加熱コイルと加熱方法によれば、従来の加熱コイルでは困難であった溝を有する軸部材等や段部に盗み溝を有する段付き部材などの溝部の底まで加熱できる。とくに、段付け根溝部の底まで焼入れを要求される大型ベアリングの段付きインナーレースのレース面と段部盗み溝との焼入れを可能にし、そのコスト低減に寄与する。また、肉厚に大小の差がある円筒部材の全長表面を均一に加熱することができるので誘導加熱の用途が拡大する。
[第1実施形態]
第1実施形態は、図1に示す円周溝を有する軸部材(以下ワークW1という)を誘導加熱焼入れするものである。図1(a)は本発明の円筒加熱コイル、図1(b)は従来の円筒加熱コイルの断面図である。図のような円周溝を有するワークを焼入れする場合、従来は図1(b)のような円筒コイル20´が使用された。しかし、このような加熱コイルでは表面hは加熱されるが溝部mが加熱されず、図1(b)に破線で示すように円周溝mの底部が焼入れできないという問題点がある。
そこで本発明は、図1(a)のように円筒コイル20のワークW1の円周溝mに対応する内周部分に円周突起21を設けその裏側外周に円周切り込み溝22を設けたものである。こうすると、高周波電流の表皮効果と突出部の近接効果によって磁束が溝部に集中するので、このコイルを用いてワークを回転しながら加熱して焼入れすることにより、図1(a)に破線で示すように溝部の底まで加熱焼入れできる。
図1の深さ5mm、幅6mmの円周溝が設けられた軸部材を本発明と従来のコイルとを用いて加熱焼入れした結果を表1に示す。表1に示すように、本発明のコイルと比較例の従来のコイルのいずれにおいても表面部は同等の深さと硬さの焼入れ層が得られた。しかし、溝底部においては、比較例の従来の加熱コイルを使用した場合、焼入れ層深さは2.5mmが得られたが、加熱温度が低くトルースタイト組織が残り焼入れ硬さがHRC56程度となり適正な焼入れ硬化層が得られなかった。これに対して本発明のコイルでは、溝底部においても3.5〜3.6mmの焼入れ層深さが得られ、加熱温度も焼入れ温度に達してトルースタイト組織の生成が防止され、焼入れ硬さがHRC60の適正な焼入れ硬化層が得られた。
Figure 2006216238
図2は前記のワークを円筒コイルでなく直線型導体30のコイルを使用して加熱する実施形態の図である。この場合も前記同様に直線導体30に突起31と切り込み溝32を設けた直線コイルを使用し、ワークを回転しながら加熱焼入れすることにより、円周表面とともに円周溝の底まで加熱焼入れができる。
上記は円周溝を有する軸体のワークの加熱について述べたが、本発明は円周の溝でなく一部切欠き溝を有する軸体の場合にも応用できる。
[第2実施形態]
第2実施形態は図3に示す段付き円筒部材の加熱に関するものである。図3は段付き円筒部材である内歯付きベアリングのインナーレースの断面から見た加熱コイルの正面図、図4は図3のX−X視断面図、図5は加熱コイルの形状と配設状態を示す斜視図である。なお、図5の円内は実施形態3の盗み溝部の局部拡大図である。
第2実施形態の被加熱インナーレース(以下ワークW2という)は、図3に断面を示すように、直径D1で幅Tの大径部の両端に直径D2及びD3の小径部を有する内径dのリング体であり、大径部の外周D1aと両側面Fa及びFbと両端小径部の表面D2a及びD3aを加熱焼入れするコイルに関するものである。
加熱コイルは、図3、図5に示すように正面の形状が擬似Ω字型をなした2連の導体の足部を連結して形成されている。この擬似Ω字型導体は、擬似Ω字の頭部3がワークの大径部の外周面D1aに軸方向に対向し、擬似Ω字の両側部がワークの大径部の両側面Fa,Fbに軸に直交方向に対向し、両足部1、5が両端の小径部の外周面D2a,D3aにそれぞれ軸方向に対向する直線導体からなっている。そして、この擬似Ω字型導体の2個を平行にしてワークの大径部に跨がせて一方の擬似Ω字型導体の両足部1、5を他方の両足部1´、5´と接続し、他方の擬似Ω字型導体の導体2´と3´の一端から電源に接続する端子8、9が引き出されている。また、大径部外周の角部の加熱を防止するために導体2と3及び導体3と4の接続部は角部を逃げた円弧導体2a及び4a(図3では簡略)により連結される。これにより端子8から導入される電流は端子8−円弧導体2´a−導体2´−1´−6−1−2−円弧導体2a−導体3−円弧導体4a−4−5−7−5´−4´−円弧導体4´a−3´−円弧導体2´a−端子9に流れて回路を形成する。
上記構成の加熱コイルを図5に示すようにワークの大径部に跨がせて配設し、ワークを回転しながら図示しない電源により加熱コイルに電力を付加すると、大径部の外周面D1a,大径部の両側面Fa,Fb,及び小径部の外周面D2a,D3aが加熱され、加熱後冷却することにより焼入れされる。これにより、一つのコイルで段付き円筒部材の全外周を加熱焼入れすることができる。
[第3実施形態]
第3実施形態のワークとコイル形状を図6に示す。第3実施形態のワークW3の形状も第2実施形態とほぼ同じであるが、大径部と小径部の付け根にそれぞれ盗み溝Ra,Rbが設けられている点で異なり、第3実施形態は上記第2実施形態の外周面加熱だけでなく盗み溝Ra,Rbの底まで加熱焼入れが要求されるものである。
図6の段部に盗み溝Ra,Rbを有するワークW3を加熱する場合に、前記第2実施形態の加熱コイルを使用して加熱しても、全表面は加熱焼入れできるが、盗み溝Ra,Rbの底は加熱されず温度が上がらないために溝底部の焼入れ硬さが得られないという問題が生ずる。すなわち、段付き円筒部材の段部に盗み溝のない場合、あるいは盗み溝は加熱しない場合には、前記第2実施形態の加熱コイルでよいが、図6の第3実施形態のように盗み溝Ra,Rbを有し、この盗み溝Ra,Rbの底まで焼入れを要求される場合には目的が達成できない。そこで、第3実施形態は盗み溝の底まで加熱焼入れすることを図ったものである。
図6の第3実施形態の加熱コイルは回路構成として図3のコイルと同じであるが、導体1と2及び4と5の接続部の角にそれぞれ、盗み溝Ra,Rbに対応する突起10,12が設けられている。そして、コイルの突起の裏側に切り込み溝11,13がそれぞれ設けられている。この突起と切り込み溝の形状・大きさは実験的に定められる。
上記構成の加熱コイルを図5に示すようにワークの大径部に跨がせて配設し、ワークを回転しながら図示しない電源により加熱コイルに電力を付加すると、大径部の外周面D1a,大径部の両側面Fa,Fb,及び小径部の外周面D2a,D3aとともに、盗み溝の底まで加熱され、加熱後冷却することにより盗み溝の底まで焼入れされる。
前記図3と図6の第2実施形態と第3実施形態のコイルを使用し、図6に示す形状の大径部外径D1=2,660mmφ,小径部外径D2=2,600mmφ、小径部外径D3=2,620mmφ、大径部幅T=53mmで盗み溝Ra,Rbの溝半径r=4mmのワークを加熱焼入れして比較試験した。第3実施形態の加熱コイルは、コイルの突起高さを2mm、切り込み溝を幅1mm×深さ4mmとした。
上記のワークを加熱焼入れした後切断して、図7に示す断面位置で焼入れ硬さと硬化層深さを測定した。実験結果を表2に示す。第2実施形態のコイルの場合も、表2に示すように各部の表面の硬さは約HRC59、焼入れ硬化深さは約7mmと均一に良好な数値が得られた。しかし、盗み溝Ra,Rbの部分の温度が上がらず、焼入れ層は2.0〜2.5mmであったがトルースタイトが残留して焼入れ硬さもHRC56〜58と低く結晶粒度も規格外であった。
Figure 2006216238
これに対し、第3実施形態の突起部を設けたコイルを使用した場合は、盗み溝の部分も温度が上がって焼入れ層は完全なマルテンサイトになり、焼入れ硬さも約HRC59で表面と同様で、硬化層深さも3.5mm以上が得られた。図8はエッチングした硬化層深さを示す写真である。この写真から盗み溝の硬化層深さがよく認められる。
すなわち、段付き円筒部材の段部に盗み溝のない場合、あるいは盗み溝は加熱しない場合は、前記第2実施形態の加熱コイルが有効である。一方、盗み溝Ra,Rbを有する円と部材で、盗み溝Ra,Rbの底まで焼入れする場合には第3実施形態の加熱コイルが有効であることが判った。
[第4実施形態]
第4実施形態を図9に示す。第4実施形態は図に示すように両端からめくら孔Bを穿孔した軸部材W3を加熱焼入れする場合である。このような肉厚に差がある軸材を従来の円筒コイルにより加熱すると、熱容量の差により中央の孔のない肉厚が厚い部は両側の孔を有する部分より焼入れ硬化深さが浅くなる。本発明は肉厚の厚い中央部分に対応する加熱コイル40の位置の加熱面の裏側にくびれ41を設けたものである。これにより、くびれ部分の磁束密度が大きくなるので全長に沿って均一な焼入れ硬化深さが得られる。なお、図9はめくら孔の軸材の例であるが、孔の貫通した管材の場合も肉厚に変動がある場合に適用できる。
以上述べたように、本発明実施形態の軸部材又は円筒部材の誘導加熱コイルによれば、溝を有する部材の誘導加熱においても、加熱コイルの溝部に対応する部分に突起を設け、その裏側に相当する部分に切り込み溝を設けることにより部材の表面と同様に溝部を底まで加熱することができる。
また、段の付け根に盗み溝を有する段付き軸部材等の誘導加熱においても、擬似Ω字型の頭部が大径部に対向し、両側部が大径部の両側面に対向し、両足部が小径部に対向する直線体からなる擬似Ω型導体の2個を、被加熱部材の大径部に跨がらせて配設し、その擬似Ω型導体の足部同士を連結して回路を形成させ、段の盗み溝に対向する部分に突起を設け、その裏側に相当する部分に切り込み溝を設けた誘導加熱コイルを用いて、段付き軸部材等を回転しながら加熱することにより表面の加熱とともに段部付け根の盗み溝の底まで加熱焼入れすることができる。
これにより、大型ベアリングの段付きインナーレースの場合、レース面と段部盗み溝とが加熱焼入れできる。また、肉厚に大小の差がある円筒部材の誘導加熱コイルにおいても、加熱コイルの肉厚の大きい部分に対応する加熱面の裏側部分にくびれを設けることにより、被加熱円筒部材の全長に均一な加熱層を得ることができる。
以上説明したように、本発明の加熱コイルと加熱方法によれば溝を有する被加熱部材の溝底まで容易に加熱焼入れすることができるので、誘導加熱の範囲を拡大して産業の発達に貢献できる。
本発明第1実施形態の円周溝を有する軸部材の円筒加熱コイルの断面図である。 本発明第1実施形態の円周溝を有する軸部材の直線導体加熱コイルの正面図である。 本発明第2実施形態の誘導加熱コイルとワークの断面図である。 図3のX−X矢視断面図である。 本発明第2実施形態の誘導加熱コイルの配置を説明する図である。 本発明第3実施形態の誘導加熱コイルとワークの断面図である。 本発明第3実施形態の試験結果の測定断面を示す図である。 本発明第3実施形態の試験結果の焼入れ層を示す図である。 本発明第4実施形態の誘導加熱コイルとワークの断面図である。
符号の説明
1、2、3、4、5、6、7 導体、8、9 リード部、10、12 突起、11、13 切り込み、20 円筒コイル、21 突起、22 切り込み、30 直線導体コイル、31 突起、32 切り込み、40 円筒コイル、41 くびれ、W1,W2,W3 ワーク(円筒部材)、

Claims (6)

  1. 溝を有する軸部材又は円筒部材を加熱する誘導加熱コイルにおいて、該被加熱部材の溝部に対応する部分に突起が設けられ、その裏側に相当する部分に切り込み溝が設けられた導体を有し、該被加熱部材の表面と溝部とを加熱することを特徴とする軸部材又は円筒部材の誘導加熱コイル。
  2. 大径部と両端の小径部を有する段付き軸部材又は円筒部材の誘導加熱コイルにおいて、擬似Ω字型の頭部が前記被加熱部材の大径部の外周面の軸方向に対向し、両側部が大径部の両側面に沿って軸に直交方向に対向し、両足部が小径部の外周面の軸方向に対向する直線導体からなる擬似Ω型導体を、前記被加熱部材の大径部に跨がせて平行に2個を配設し、該2個の擬似Ω型導体の足端部同士を連結して回路を形成させて大小径部表面と大径部側面とを加熱することを特徴とする段付き軸部材又は円筒部材の誘導加熱コイル。
  3. 前記段付き軸部材又は円筒部材が段部付け根に盗み溝を有する場合において、前記誘導加熱コイルの該盗み溝に対応する導体の角部に突起が設けられ、その裏側に相当する部分に切り込み溝が設けられた前記盗み溝まで加熱することを特徴とする請求項2に記載の段付き軸部材又は円筒部材の誘導加熱コイル。
  4. 大径部と両端の小径部の段部の付け根に盗み溝を有する段付き軸部材又は円筒部材の誘導加熱において、擬似Ω字型の頭部が前記段部の大径部の外周面の軸方向に対向し、両側部が大径部の両側面に沿って軸に直交方向に対向し、両足部が小径部の外周面の軸方向に対向する直線導体からなる擬似Ω型誘導体を、前記被加熱部材の大径部に跨がせて平行に2個を配設し、該2個の擬似Ω型誘導体の足端部同士を連結して回路を形成させ、該導体の前記盗み溝に対応する角部に突起が設けられ、その裏側に相当する部分に切り込み溝が設けられた誘導加熱コイルを用いて、前記段付き軸部材又は円筒部材を回転しながらその大小径部表面と大径部側面と段部付け根の盗み溝とを加熱することを特徴とする段付き軸部材又は円筒部材の誘導加熱方法。
  5. 前記段付き円筒部材は大型ベアリングの段付きインナーレースであることを特徴とする請求項4に記載のインナーレースの誘導加熱方法。
  6. 肉厚に大小の差がある円筒部材の表面を加熱する誘導加熱コイルにおいて、該加熱コイルの肉厚の大きい部分の加熱面に対向する導体の対向面の裏側部分にくびれを設けて、被加熱円筒部材の全長に均一な加熱層を得ることを特徴とする円筒部材の誘導加熱コイル。
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