JP2006215426A - 画像プロジェクションシステム、画像プロジェクション方法、画像プロジェクションプログラム、そのプログラムを記憶した記憶媒体、およびプロジェクタの制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像プロジェクションシステム1では、2台のプロジェクタ4A,4Bから投影される投影位置確認用画像の投影領域A,Bについて、その投影位置を検出するとともに、その投影位置からはユーザが所望する投影形態が重畳投影なのか、あるいは分割投影なのかを自動的に判定し、判定された投影形態に応じた正しい投影位置となるように投影領域A,Bの位置修正をやはり自動的に行う。従って、ユーザは、コンテンツ画像を投影するに際し、所望する投影形態となるようにプロジェクタ4A,4Bの正確な位置決めを自身で行う必要がなく、設置作業の手間を大幅に軽減できる。また、重畳投影や分割投影を擬似的に行う訳ではないので、投影形態に応じた本来の画像を楽しむことができる。【選択図】 図2
Description
このような本発明においては、設置された複数のプロジェクタの投影領域について、各投影領域の投影位置が検出されるとともに、その投影位置からはユーザが所望する投影形態が重畳投影なのか、あるいは分割投影なのかが自動的に判定され、判定された投影形態に応じた正しい投影位置となるように投影領域の位置修正がやはり自動的に行われる。従って、ユーザは、所望する投影形態となるようにプロジェクタの正確な位置決めを自身で行う必要がなく、その配置を大まかに行えばよいから、設置作業の手間を大幅に軽減できる。また、重畳投影や分割投影を擬似的に行う訳ではないので、投影形態に応じたメリットを十分に生かすことができる。
このような本発明によれば、撮像装置で撮像された投影領域の面積などは、一般的な画像処理技術で正確に求められるため、面積の割合で投影形態を判定することは、判定結果の信頼性を高めることにつながり、使い勝手のよいシステムを構築できる。なお、投影領域全体の面積に対する重畳部分の面積の割合が大きい場合には、重畳部分の面積がより大きくなるように投影位置の情報を生成することで、重畳投影を確実に実現でき、反対に、重畳部分の面積の割合が小さい場合には、非重畳部分の面積がより大きくなるように投影位置の情報を生成すればよく、こうすることで分割投影も確実に実現できる。
分割投影には垂直分割投影と水平分割投影とがあるが、このような本発明によれば、一対の投影領域を対象とした場合、互いの中心間の水平距離よりも垂直距離が大きいことで、垂直分割投影が所望されていると判定でき、垂直距離よりも水平距離が大きいことで、水平分割投影が所望されていると判断できる。
このような本発明によれば、所望の投影形態での投影領域がスクリーン等の投影可能領域内の中央に自動的に位置するようになるので、プロジェクタの設置作業を大まかに行っても、画像を常に見やすい位置に確実に投影できる。
このような本発明によれば、投影位置検出部による投影領域の監視が行われるので、プロジェクタのコンテンツ画像等の投影が行われている最中に、ユーザが投影形態を変更したいと思った時には、投影を続けたままプロジェクタの設置位置を大まかに変更すればよく、その後に投影領域が所望の投影形態に自動的に変更されるので、投影形態を容易かつ迅速に変えることができる。また、コンテンツ画像の投影中などに、プロジェクタに誤って接触し、プロジェクタの設置位置がずれてしまった場合でも、このことによる投影領域のずれをも自動的に修正できるという効果がある。
図1は、本実施形態に係る画像プロジェクションシステム1の全体を示す模式図である。図2は、画像プロジェクションシステム1に用いられる制御装置3を示すブロック図である。図3は、画像プロジェクションシステム1に用いられる複数(本実施形態では2台)のプロジェクタ4A,4Bを示すブロック図である。
画像プロジェクションシステム1は、大まかに位置決めして配置されたプロジェクタ4A,4Bにより、ユーザが分割投影を所望しているのか、あるいは重畳投影を所望しているのかを自動的に判断するとともに、画像の投影位置が所望する投影形態に最適となるように積極的に位置制御するシステムであり、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)等の撮像素子を使用した撮像装置2と、パーソナルコンピュータ等で構成された制御装置3と、複数の投射型のプロジェクタ4A,4Bとを備えている。なお、本実施形態では、プロジェクタ4A,4Bからの画像が投影可能領域としてのスクリーン5に投影されるようになっているが、画像をスクリーン5以外の壁面等に投影してもよい。また、このようなスクリーン5の例えば4隅には、スクリーン5の設置位置認識用のマーカ51が設けられている。
以下には、制御装置3の具体的な構成を説明する。
図2において、制御装置3の記憶部31は、座標データが記憶される座標データ記憶部311、投影位置確認用の表示情報が記憶される確認用表示情報記憶部312、コンテンツ用の表示情報が記憶されるコンテンツ表示情報記憶部313を備えている。
次に、プロジェクタ4A,4Bの具体的な構成を説明する。
図3において、プロジェクタ4A,4Bの制御部41は、コンピュータを、位置情報取得部411、位置制御部412、表示情報取得部413、および表示制御部414として機能させるハードウェアおよびソフトウェアを備えている。
図4には、投影領域A,Bでの面積D,Sにおいて、S/2<Dを満足する状態でのプロジェクタ4A,4Bの配置が示されている。このような場合に制御装置3は、ユーザが重畳投影を所望していると判定し、プロジェクタ4A,4Bに投影位置情報を出力してレンズ駆動機構431を駆動させ、図5に示すように、重畳投影を実施させる。前述したように、この重畳投影時において、投影領域A,Bの投影位置や大きさを規定する目標座標は、投影領域A,Bの中心A1,B1がスクリーン5の中心C1と一致し、かつスクリーン5内に収まるように設定されるようになっており、制御装置3からプロジェクタ4A,4Bへ出力される投影位置情報としては、現在座標を目標座標に一致させるための情報が生成され、この投影位置情報に基づいてプロジェクタ4A,4Bはレンズ駆動機構431を制御する。
以下には、図10、図11のフローチャートをも参照し、制御装置3の動作について説明する。ここでは、2台のプロジェクタ4A,4Bを大まかにな位置で配置し、画像プロジェクションシステム1を起動させたものとして説明を始める。
ステップS3:以上のS1、S2をプロジェクタ4Bについても同様に行い、投影領域Bの撮像情報を取得するとともに、投影領域Bの現在座標を生成する。
ステップS5:さらに、投影位置検出部322は、現在座標から投影領域A,Bの重畳領域の面積Dを求める。
これらの面積D,Sは、投影形態判定部323に出力される。
ステップS8:一方、S/2<Dを満足しない場合には、投影領域A,Bの中心A1,B1間の水平距離Hと垂直距離Vとを算出する。
ステップS9〜S11:そして、算出された水平距離Hと垂直距離Vとを比較し、H<Vを満足していれば、投影形態判定部323は、ユーザが垂直分割投影を所望していると判定し、満足しない場合には、水平分割投影を所望していると判定し、その判定情報と現在座標とを投影位置情報生成部324に出力する。
ステップS14:そして、制御装置3の投影位置検出部322は、取得した投影領域A,Bの現在座標と目標座標とを比較し、一致していなければ、その偏差に応じた投影位置情報を投影位置情報生成部324が生成し、プロジェクタ4A,4Bに出力し、座標値が一致するまでレンズ駆動機構431を駆動させて合わせ込みを行う。
ステップ16:以上により、調整モードが終了し、動作モードに切り替わる。この動作モードでは、制御装置3は、コンテンツ画像の表示情報をプロジェクタ4A,4Bに出力し、通常の表示情報を出力する装置として機能する。
ステップ18:そして、制御装置3の投影位置検出部322は、取得した投影領域A,Bの現在座標と目標座標とを比較し、一致していなければ、投影領域A,Bに変更がないと判定し、監視を続ける。
ステップ19:これに対して、一致しない事態が生じた場合に投影位置検出部322は、ユーザが投影形態を変更しようとして故意にプロジェクタ4A,4Bの位置をずらしたか、あるいはプロジェクタ4A,4Bが何らかの理由で位置ずれし、これにより投影領域A,Bの位置が変化したと判定し、再度調整モードに切り替わり、自動的に調整モードのステップ1〜16を実行する。
図12のフローチャートに基づき、プロジェクタ4A,4Bの動作を説明する。ここでは、通常のプロジェクタとしての機能に関する動作説明は省略する。
ステップ20:プロジェクタ4A,4Bは、稼動している状態で制御装置3からの投影位置情報の入力を監視している。これは、制御装置3側が調整モードの状態にある場合でも、また、動作モードにあってプロジェクタ4A,4Bがコンテンツ画像を投影している間でも同様である。
このような本実施形態によれば、以下の効果がある。
(1)すなわち、画像プロジェクションシステム1では、2台のプロジェクタ4A,4Bから投影される投影位置確認用画像の投影領域A,Bについて、各投影領域A,Bの投影位置が現在座標として検出されるとともに、その投影位置からはユーザが所望する投影形態が重畳投影なのか、あるいは分割投影なのかが自動的に判定され、判定された投影形態に応じた目標座標の投影位置となるように投影領域A,Bの位置修正がやはり自動的に行われるため、ユーザは、コンテンツ画像を投影するにあたって、所望する投影形態となるようにプロジェクタ4A,4Bの正確な位置決めを自身で行う必要がない。従って、ユーザは、プロジェクタ4A,4Bの配置を大まかに行えばよいから、設置作業の手間を大幅に軽減できる。また、重畳投影や分割投影を擬似的に行う訳ではないので、重畳投影を行うことで高輝度な画像を得ることができ、分割投影を行うことで、大型でかつ高解像度の画像を得ることができ、投影形態に応じた画像を楽しむことができる。
例えば前記実施形態では、プロジェクタの数は2台であったが、3台以上であってもよい。また、3台以上のプロジェクタを用いる場合には、重畳投影と分割投影との両方を組み合わせた投影形態も考えられるが、このような投影形態を実現するのにも、本発明を適用できる。
従って、上記に開示した形状、数量などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、数量などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (9)
- 投影位置を制御可能な複数のプロジェクタ、および前記複数のプロジェクタの投影領域を撮像する撮像装置を備えた画像プロジェクションシステムであって、
前記撮像装置での撮像結果に基づいて前記投影領域の投影位置を検出する投影位置検出部と、
検出された投影位置に基づいて所望する投影形態が重畳投影かまたは分割投影かを判定する投影形態判定部と、
前記判定された投影形態に応じた投影位置の情報を生成する投影位置情報生成部と、
当該投影位置の情報に基づいて複数の前記投影領域の投影位置を制御する位置制御部とを備えている
ことを特徴とする画像プロジェクションシステム。 - 請求項1に記載の画像プロジェクションシステムにおいて、
前記投影形態判定部は、前記複数の投影領域の全体の面積と各投影領域の重畳部分の面積との割合により、重畳投影かまたは分割投影かを判定する
ことを特徴とする画像プロジェクションシステム。 - 請求項1または請求項2に記載の画像プロジェクションシステムにおいて、
前記投影形態判定部は、前記複数の投影領域の中心間の水平距離および垂直距離の比較により、前記分割投影が垂直分割投影かまたは水平分割投影かを判定する
ことを特徴とする画像プロジェクションシステム。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像プロジェクションシステムにおいて、 前記投影位置検出部は、前記撮像結果に基づいて、前記複数のプロジェクタでの投影可能領域を判定し、
前記投影位置情報生成部は、前記投影形態に応じた投影位置が前記投影可能領域の中央となるように前記投影位置の情報を生成する
ことを特徴とする画像プロジェクションシステム。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像プロジェクションシステムにおいて、 前記撮像装置は、前記投影形態に応じた投影位置での画像投影中にも投影領域の撮像を行い、
投影位置検出部は、撮像された投影領域の投影位置が前記投影形態に応じた投影位置と一致しているかを監視する
ことを特徴とする画像プロジェクションシステム。 - 投影位置を制御可能な複数のプロジェクタ、および前記複数のプロジェクタの投影領域を撮像する撮像装置を用いて行う画像プロジェクション方法であって、
前記撮像装置での撮像結果に基づいて前記投影領域の投影位置を検出するステップと、 検出された投影位置に基づいて所望する投影形態が重畳投影かまたは分割投影かを判定するステップと、
前記判定された投影形態に応じた投影位置の情報を生成するステップと、
当該投影位置の情報に基づいて複数の前記投影領域の投影位置を制御するステップとを備えている
ことを特徴とする画像プロジェクション方法。 - 投影位置を制御可能な複数のプロジェクタ、および前記複数のプロジェクタの投影領域を撮像する撮像装置を備えた画像プロジェクションンシステムで用いられる画像プロジェクションプログラムであって、
コンピュータを、前記撮像装置での撮像結果に基づいて前記投影領域の投影位置を検出する投影位置検出部と、
検出された投影位置に基づいて所望する投影形態が重畳投影かまたは分割投影かを判定する投影形態判定部と、
前記判定された投影形態に応じた投影位置の情報を生成する投影位置情報生成部として機能させる
ことを特徴とする画像プロジェクションプログラム。 - 請求項7に記載の画像プロジェクションプログラムが記憶されている
ことを特徴とするプログラムの記憶媒体。 - 投影位置を制御可能な複数のプロジェクタ、および前記複数のプロジェクタの投影領域を撮像する撮像装置を備えた画像プロジェクションシステムに用いられる制御装置であって、
前記撮像装置での撮像結果に基づいて前記投影領域の投影位置を検出する投影位置検出部と、
検出された投影位置に基づいて所望する投影形態が重畳投影かまたは分割投影かを判定する投影形態判定部と、
前記判定された投影形態に応じた投影位置の情報を生成する投影位置情報生成部を備えている
ことを特徴とするプロジェクタの制御装置。
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