JP2006215339A - 走査光学装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数のレーザの発光時の発熱量の相対差を低減させ、これによる波長変化量の相対差を低減させ、ひいては倍率色収差による印字位置の相対的なずれを抑え、そして印刷画質をより向上させることの出来る走査光学装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 複数のレーザビームを用いた画像形成装置において、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間に応じて、光書き込み領域外でのビーム点灯時間、もしくは光量を毎走査毎に制御する制御回路を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明はLBPやデジタル複写機、デジタルFAX等の電子写真装置においてレーザビームを使用して光書き込みを行う走査光学装置及び画像形成装置に関するものである。
従来の走査光学装置には、複数の半導体レーザからそれぞれ放射されるレーザビーム間の波長差を低減させるため、レーザ駆動回路に画像形成信号を送り終えてから次に光検出素子がレーザビームを検知するまでの間に一定時間だけ前記複数の半導体レーザ全て点灯させる制御信号を前記レーザ駆動回路に送る制御回路を備えているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
以下、図14により従来の走査光学装置について説明する。
半導体レーザは、周囲の温度や半導体レーザ自身の発光による自己発熱により、発振波長が変動する。且つ、その変動量は半導体レーザの発光点毎に厳密には微妙に異なる。すると、放射される複数のレーザビーム間で波長相対差が生ずる。
これにより走査光学系のレンズ群の色収差によって書き込み画像の倍率がレーザビーム毎に微妙に異なることになり、各レーザビーム間で主走査方向に書き込み位置ずれが発生してしまう。
画像形成装置においてハーフトーン印刷を行う場合には、その画像パターンによってはモアレ等の濃度ムラとなって印刷画像品質が劣化する恐れがある。
そこで、特許文献1記載の従来の走査光学装置では、毎走査毎に光書き込み領域外で複数の半導体レーザ全てが点灯する時間(T1)を設けている。
これにより複数のレーザビームの発光点間の温度が揃って波長が揃い、ひいては印刷画質が向上すると主張している。
特許第3493451号公報
しかしながら、上記従来例では下記のような問題点があった。
図15及び図16を用いて説明する。
図15は図14から想定されるレーザ発光シーケンスを説明する図である。4本のレーザビームを走査すると仮定する。
4つのレーザビームをそれぞれLD1〜4とする。横軸は時間であり、縦軸はHIGH側がレーザ点灯状態、LOW側はレーザ消灯状態を指すものとする。
各LDは実際の印字に用いられる光書き込み領域では、印刷しようとする画像のデータに基づき、各々ばらばらにON/OFFがなされる。光書き込み領域の外では、書き込みの同期検知(BD)のため、各LDがそれぞれ点灯する時間が設けられている。
この時、光書き込み領域の時間幅を1周期としてビームの発光デューティを考えると、この図ではLD1はデューティ40%、LD2は47%、LD3は73%、LD4は20%というように、実際には印刷する画像によるが、各々ばらつきを生じる。
これをBDからBDまでの時間を1周期としてビームの発光デューティを考えたとしても、BDの時間が足されるだけなので、LD1はデューティ16%、LD2は18%、LD3は27%、LD4は9%というように、LD1〜4の発光デューティはレンジでΔ18%ばらつく、ということになる。
ここで特許文献1に記載のシーケンスを盛り込むと図16のようになる。
光書き込み領域外でLD1〜4それぞれにある一定の発光時間を付加している。
これにより光書き込み領域内の発光デューティは不変だが、BDからBDまでの時間を1周期としたトータルデューティでは、LD1はデューティ22%、LD2はデューティ24%、LD3はデューティ33%、LD4はデューティ16%となり、LD1〜4の発光デューティはレンジでΔ17%ということになる。
つまり、特許文献1に記載のシーケンスでは、本例では発光デューティ的にそれほど変わらず、レーザの自己発熱に起因する発光点間の温度差もそれほど抑えられない、ひいては温度差起因のレーザ波長差も抑えられず印刷画質もさほど向上しないことになる。
特許文献1では、これまで説明したように光書き込み領域内でのビームの発光デューティのばらつきを考慮していないために、印刷画質を向上させる効果は不十分である。
本出願に係る第1の発明の目的は上述の問題を解消し、複数のレーザの発光時の発熱量の相対差を低減させ、これによる波長変化量の相対差を低減させ、ひいては倍率色収差による印字位置の相対的なずれを抑え、そして印刷画質をより向上させることの出来る走査光学装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。
複数のレーザビームを出射する光源部と、これらから出射された複数のレーザビームを反射偏向する偏向手段と、偏向されたレーザビームを感光体上に結像走査する走査光学系とを有し、
複数のレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が合計で最も長いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が最も短く、もしくは光量が最も低くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備える、または、
複数のレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が合計で最も短いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が最も長く、もしくは光量が最も高くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備える、または、
複数のレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間より長いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間よりも短く、もしくは光量が規定光量よりも低くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備える、または、
複数のレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間より短いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間よりも長く、もしくは光量が規定光量よりも高くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備える
ことを特徴とする。
または、
レーザビームを出射する複数の光源部と、これらから出射された複数のレーザビームを反射偏向する偏向手段と、偏向されたレーザビームを感光体上に結像走査する走査光学系とを有し、
複数のレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が合計で最も長いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が最も短く、もしくは光量が最も低くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備える、または、
複数のレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が合計で最も短いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が最も長く、もしくは光量が最も高くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備える、または、
複数のレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間より長いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間よりも短く、もしくは光量が規定光量よりも低くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備える、または、
複数のレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間より短いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間よりも長く、もしくは光量が規定光量よりも高くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備えることを特徴とする。
これらは走査光学装置を備えた画像形成装置としてもよい。
または、
各色に対応した複数の走査光学装置から出射した各レーザ光を、それぞれ対応する像担持体上に照射して潜像を形成し、該潜像を現像化した後に、搬送するシート上に順次各色画像を転写してカラー画像を形成するカラー画像形成装置において、
前記の走査光学装置の各々に備えられた光源から出射されたレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が合計で最も長いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が最も短く、もしくは光量が最も低くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備える、または、
前記の走査光学装置の各々に備えられた光源から出射されたレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が合計で最も短いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が最も長く、もしくは光量が最も高くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備える、または、
前記の走査光学装置の各々に備えられた光源から出射されたレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間より長いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間よりも短く、もしくは光量が規定光量よりも低くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備える、または、
前記の走査光学装置の各々に備えられた光源から出射されたレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間より短いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間よりも長く、もしくは光量が規定光量よりも高くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、レーザの発光時間がトータルで揃うことにより、半導体レーザ51の自己発熱等に起因する昇温が、発光点間で相対差として小さくなり、半導体レーザ51の昇温による波長のシフト量も発光点間で差が小さくなる。これによりfθレンズ43等で倍率色収差が発生し主走査方向にドットがずれる現象が抑えられ印刷画質が向上する。
半導体レーザ51の昇温は、必ずしも半導体レーザ51自身の自己発熱によるものだけではない。例えば、半導体レーザ51の発光を制御するのにレーザ駆動基板55にレーザ駆動ICを配置して行う場合には、発光デューティに応じて、半導体レーザ51で消費される電力と共に、レーザ駆動ICで消費される電力も変化する。このレーザ駆動ICの熱も半導体レーザ51の昇温に影響を与える。
しかし、半導体レーザ51の発光のトータルデューティが各発光点間で揃えば、レーザ駆動回路基板55まで含めた系として、発熱が揃うことになり半導体レーザ51の昇温は各発光点間で揃う、という効果も期待できる。
実際には、光書き込み領域外で時間Aを、トータルデューティの相対差が0になる程に、十分に確保することは難しいが、光書き込み領域内の発光デューティに応じて、各発光点毎に光書き込み領域外の発光時間Aに可能な限り相対差を設けてやることにより、トータルデューティの相対差を低減し印刷画質を向上させることは可能である。
また、カラー画像を出力する画像形成装置において、走査光学装置、もしくは走査光学系をY(イエロー)M(マゼンタ)C(シアン)K(ブラック)の各色に応じて4つ並べて配置し、光書き込みプロセスを連続して一度に行うことのできるようにした所謂タンデム型のものがある。この場合も各ステーションの毎走査毎のレーザ発光のトータルデューティを揃えることにより、濃度ムラを低減し印刷画質を向上できる。
さらに、複数の半導体レーザ51から出射されたビームをビームスプリッタ等を用いて合成して、同一の感光ドラム32に光書き込みを行う、所謂合成系のマルチビーム走査光学装置においても、複数の半導体レーザ51の発光デューティを毎走査毎に揃える、もしくは相対差を低減することにより同様な効果が期待できる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
図7は本実施例における画像形成装置の構成を説明する図である。本実施形態においては、画像情報に基づいて光変調されたビームLが光学箱31から出射し、感光ドラム32面上を走査して潜像を形成する。この潜像は一次帯電器33によって一様に帯電している感光ドラム32面上に形成されており、現像器34によって可視像化され、感光ドラム32面上に形成された画像が順に転写帯電ローラ35によって転写材36上に転写されて画像が形成される。転写材36上に形成された画像は定着器37によって熱定着された後、排紙ローラ38等によって搬送されて装置外に出力される。
図8は画像形成装置に具備されている走査光学装置の構成を説明する図である。レーザユニット41より取り出されたコリメート光は回転するポリゴンミラー42により反射偏向走査されながら、順にfθレンズ43、折り返しミラー44を通過して最終的には感光ドラム32表面に到達する(一点鎖線)。またここでレーザユニット41は光源装置と呼び替えてもよい。また、コリメート光は感光ドラム32幅内で最適に絞り込んだビームとして走査されるようにfθレンズ43により成形されると共に、走査ビームの一部はBDミラー45で反射されBDセンサ46により光検知し、BDセンサ46からの出力信号を基準に走査回毎の書き込み信号を同期させ、ビームの書き込み位置ずれを防止する作用もなされている。またポリゴンミラー42の反射面の倒れ誤差による感光ドラム32上の副走査方向(光軸及びビームの走査方向と直角を成す方向、転写材36の送り方向)のビームの位置ずれを防止するためにシリンダレンズ47を用いて、レーザユニット41から取り出されたビームをポリゴンミラー42の反射面上では副走査方向に圧縮して結像した線像とすると共にポリゴンミラー42の反射面と感光ドラム32面上は副走査方向では共役関係とする構成が取られている。更に、それら構成部材を走査光学装置へと組み立てる際には基準ピン等を用いて寸法公差内に入るようにしている。
図9は走査光学装置に具備されているレーザユニット41の構成を示す図である。半導体レーザ51はレーザホルダ52に圧入固定され、コリメータレンズ54はコリメータ鏡筒53に接着固定されている。そしてレーザホルダ52に対し、コリメータ鏡筒53を光軸方向、及び光軸に垂直な平面XY方向の計3次元方向に対して、最適なコリメート光が得られるように調整した後、接着固定によってユニット化(レーザユニット41)している。レーザユニット41は光学箱31に対しビス(図示せず)等を用いて組みつけられている。また半導体レーザ51の発光に必要な電流を供給し発光のON/OFFを制御するレーザ駆動基板55は、半導体レーザ51に対してハンダ付け等によって電気的に結線されており、メカ的にはビス56等を用いてレーザホルダ52に固定されている。
図10はレーザユニット41に具備されている半導体レーザ51の構成を示す図である。半導体レーザ51の内部には端面発光型のレーザチップ61がステム62に直接もしくはサブマウント63を介してステム62にダイボンドされており、フォトダイオード64はステム62に直接ダイボンドされている。これらはウィンドウキャップ65によって覆われ外部から保護されている。尚、レーザチップ61やフォトダイオード64には通常Auワイヤ66等が超音波等を用いてボンディングされており、電気的な結線がなされている。
近年ではレーザチップ61にレーザビームを出射する発光点が複数設けられた、所謂マルチビームレーザを用いた、マルチビーム走査光学装置がある。また、前記半導体レーザ51には内部にレーザチップ61を複数配置して複数のレーザビームを出射するタイプもある。
これにより複数のレーザビームを同時に走査することが可能になり、ポリゴンミラー42の回転速度はそのままでも、印字速度を2倍、3倍…というように発光点数に応じて上げることが可能になる。
その代わりに、発光点毎の相対差や熱的にお互いに干渉する現象等が発生してしまうことになる。
図1は本発明の特徴を最も良く表す図画であり、レーザ発光シーケンスを表す。
本実施例では4本のレーザビームを走査するとする。
4つのレーザビームをそれぞれLD1〜4とする。横軸は時間であり、縦軸はHIGH側がレーザ点灯状態、LOW側はレーザ消灯状態を指す。
各LDは実際の印字に用いられる光書き込み領域では、印刷しようとする画像のデータに基づき、各々ばらばらにON/OFFがなされる。光書き込み領域の外では、書き込みの同期検知(BD)のために各LDがそれぞれ点灯する時間の他に、各LD毎に異なる時間幅の点灯時間Aが付加されている。
この時、光書き込み領域の時間幅を1周期としてビームの発光デューティを考えると、この図ではLD1はデューティ40%、LD2は47%、LD3は73%、LD4は20%というように、実際には印刷する画像によるが、各々ばらつきを生じる。
これをBDからBDまでの時間を1周期としてビームの発光デューティを考えると、BDの他にそれぞれに点灯時間Aが付加されるので、LD1〜4は共にトータルデューティが29%となり、発光デューティの相互差は0になる。
毎走査毎にこの関係を維持してやると、画像形成装置が一枚の印字を行う間ずっとLD1〜4の発光デューティの相互差は0になる。
本実施例では4本のレーザビームとしたが、ビームの本数は複数であれば良く、4本でなくとも同様な効果が得られることは言うまでもない。
本実施例の効果は、レーザの発光時間がトータルで揃うことにより、半導体レーザ51の自己発熱等に起因する昇温も、発光点間で相対差が小さくなり、半導体レーザ51の昇温による波長のシフト量も発光点間で差が小さくなる。これによりfθレンズ43等で倍率色収差が発生し主走査方向にドットがずれる現象も低減され印刷画質が向上する。
半導体レーザ51の昇温は、必ずしも半導体レーザ51自身の自己発熱によるものだけではない。例えば、半導体レーザ51の発光を制御するのにレーザ駆動基板55にレーザ駆動ICを配置して行う場合には、発光デューティに応じて、半導体レーザ51で消費される電力と共に、レーザ駆動ICで消費される電力も変化する。このレーザ駆動ICの熱も半導体レーザ51の昇温に影響を与える。
しかし、半導体レーザ51の発光のトータルデューティが各発光点間で揃えば、レーザ駆動回路基板55まで含めた系として、発熱が揃うことになり半導体レーザ51の昇温は各発光点間で揃う、という効果も期待できる。
実際には、光書き込み領域外で時間Aを、トータルデューティの相対差が0になる程に、十分に確保することは難しい。しかし、光書き込み領域内の発光デューティに応じて、各発光点毎に光書き込み領域外の発光時間Aに可能な限り相対差を設けてやることにより、トータルデューティの相対差を低減し印刷画質を向上させることは可能である。
また、トータルデューティの相対差を低減させることが目的なので、発光時間Aを設けるタイミングは任意である。
図2は図1と同様に本発明のレーザ発光シーケンスを表したものであるが、発光時間Aは同期検知(BD)の後、光書き込み領域の前、としているところが図1との違いである。このようなシーケンスであっても同様な効果が得られる。
図3も図1と同様に本発明のレーザ発光シーケンスを表したものであるが、発光時間Aは同期検知(BD)のための発光と連続しているところが図1との違いである。このようなシーケンスであっても同様な効果が得られる。
また、光書き込み領域外で発光時間が十分に長い場合について図4を用いて説明する。図4は本発明による工夫が盛り込まれる前の従来のレーザ発光シーケンスであるが、本図ではそもそもBDもしくはその他の用件により、光書き込み領域外での発光時間がそもそも長い。
この場合には次のように対処してもよい。図5を用いて説明する。図5は本発明のレーザ発光シーケンスを示したものであるが、光書き込み領域外での発光時間を時間Bだけ削っているところが図1と異なる。そもそも光書き込み領域外での発光時間が十分に長い場合には、時間Bだけ削ることによりトータルデューティを揃えることが可能である。もし時間Bと同じだけ時間を削れなくとも、トータルデューティは各発光点間で差が小さくなるので同様な効果が期待できる。
尚、昇温を揃えることが目的なので、点灯時間を制御すると同時に、もしくは代替的にレーザの光量で制御してもよい。図6を用いて説明する。
図の横軸は時間であり、縦軸は光量である。図6(b)が規定光量である一定時間光らせた場合だとする。この時、図6(b)のように点灯させる代りに図6(a)のように光量を上げて点灯時間を短くしても同様な効果が得られる。これにより、広画角で光書き込み領域が非常に広くポリゴンミラー42の回転が高速で、そのために光書き込み領域外で十分な時間が確保できないタイプの走査光学装置においても本発明を適用できる。
図11は本発明の第2の実施例によるカラー画像形成装置を示す図である。
本実施形態においては、画像情報に基づいて各々光変調された各レーザビームLC、LM、LY、LKが各々の光学箱31から出射し、各々対応する感光ドラム32面上を照射して潜像を形成する。この潜像は一次帯電器33によって各々一様に帯電している感光ドラム32面上に形成されており、現像器(図示せず)によって各々シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの画像に可視像化され、転写ベルト26上を搬送されてくる転写材36に転写ローラ(図示せず)によって順に静電転写されることによってカラー画像が形成される。この後感光ドラム32面上に残っている残留トナーはクリーナ25によって除去されて、次のカラー画像を形成する為に再度一次帯電器33によって一様に帯電される。上記転写材36は給紙トレイ23上に積載されており、給紙ローラ22によって1枚ずつ順に給紙され、レジストローラ21によって画像の書き出しタイミングに同期を取って転写ベルト26上に送り出される。転写ベルト26上を精度良く搬送されている間に感光ドラム32面上に形成されたシアンの画像、マゼンタの画像、イエローの画像、ブラックの画像が順に転写材36上に転写されてカラー画像が形成される。駆動ローラ(図示せず)は転写ベルト26の送りを精度良く行っており、回転ムラの小さな駆動モータ(図示せず)と接続している。転写材36に形成されたカラー画像は定着器37によって熱定着された後、排紙ローラ38等によって搬送されて装置外に出力される。
本画像形成装置に具備された4つの走査光学装置、また各々の走査光学装置に具備された光源装置等の構成は第1の実施例と同様である。光源部は各色毎に1本のレーザビームで光書き込みを行うとする。
図12に本実施例の発光シーケンスを示す。1行目〜4行目のシーケンスはそれぞれイエロー・マゼンタ・シアン・ブラックの各色に対応している。
ここで各々の光書き込み領域内のデューティに応じて点灯時間Aを付加し、毎走査毎のトータルデューティを揃えている。
本実施例に特有の効果は下記の通りである。
本実施例のような走査光学装置を4つ並べた所謂タンデム型のカラー画像形成装置においては、4つの走査光学装置または走査光学系(ステーションと呼んでもよい)が全く同じ特性及び性能であることが求められている。
もし各光源間で半導体レーザ51の自己発熱等による昇温で、半導体レーザ51の温度が印刷中にばらついてくると、色毎に主走査倍率が徐々に異なってくる現象が発生し、主走査方向の印字位置が色毎にずれてきて所謂モアレ等の濃度ムラとなってしまう。
しかし、本実施例のように各ステーションの毎走査のレーザ発光デューティをトータルで揃えることにより、画像濃度ムラを低減し印刷画質を向上させることが可能となる。
図13は本発明の第3の実施例による走査光学装置の光源部を示す図である。
一度に複数本のレーザビームを走査する所謂マルチビーム走査光学装置には実施例1で説明したような1個の半導体レーザ51から複数本のレーザビームが出射するタイプの他に、本実施例で示すようなタイプがある。
本実施形態においては、2本のレーザビームを走査するタイプとする。2つの半導体レーザ51から出射した2本のレーザビームL1、L2は2つのコリメータレンズ54に入射する。半導体レーザ51から放射状に出射されたレーザビームはこのコリメータレンズで平行光となる。
その後、一方のレーザビームL1はミラー1で直角に折り返され、プリズム28に入射し、プリズム内部で再び直角に折り返される。他方のレーザビームL2はコリメータレンズ54から出射した後、プリズム28に入射するが、そのまま透過していく。これにより2本のレーザビームL1、L2は近接した2本のビームとなる。実際には感光ドラム32面上で所定のピッチとなるように、互いのビームの位置は調整された状態で合成される。
その後は第1の実施例でも説明したように、シリンダレンズ47、ポリゴンミラー42等を経由して感光ドラム32に到達するが、これまで説明した光源部の形態を除けば、走査光学装置としては第1の実施例と同様であり、その後の画像形成プロセスも第1の実施例と同様なので説明は省略する。
本実施例のような形態においても、2本のレーザビームL1、L2の発光デューティを毎走査毎に揃える、もしくは相対差を低減することにより第1の実施例と同様な効果が期待できる。
第1の実施例のように1個の半導体レーザ51から複数本のレーザビームが出射する場合は、複数本のレーザビーム間で特性を揃えやすい。というのは、半導体レーザ51単品の状態で特性が保証でき、構成部品が少ないためである。
本実施例の形態では半導体レーザ51自体が複数個あるので、複数の半導体レーザ51間で特性が揃いにくい。これにより半導体レーザ51の自己発熱による昇温で波長がシフトする度合いも、ばらつきを生じやすい。そのため、本実施例で発光デューティを揃えることは第1の実施例以上に効果を発揮する。
本発明の第1の実施例に係るレーザ発光シーケンスを説明する図である。 本発明の第1の実施例に係るレーザ発光シーケンスを説明する図である。 本発明の第1の実施例に係るレーザ発光シーケンスを説明する図である。 本発明の第1の実施例に係るレーザ発光シーケンスを説明する図である。 本発明の第1の実施例に係るレーザ発光シーケンスを説明する図である。 本発明の第1の実施例に係るレーザ発光シーケンスを説明する図である。 本発明の第1の実施例に係る画像形成装置を示す断面図である。 本発明の第1の実施例に係る走査光学装置を示す斜視図である。 本発明の第1の実施例に係る光源装置を示す斜視図である。 本発明の第1の実施例に係る半導体レーザを示す斜視図である。 本発明の第2の実施例に係る画像形成装置を示す断面図である。 本発明の第2の実施例に係るレーザ発光シーケンスを説明する図である。 本発明の第3の実施例に係る走査光学装置の光源部を示す上面図である。 特許文献1に記載のレーザ発光シーケンスを説明する図である。 従来例から想定されるレーザ発光シーケンスを説明する図である。 従来例から想定されるレーザ発光シーケンスを説明する図である。
符号の説明
21 レジストローラ
22 給紙ローラ
23 給紙トレイ
24 駆動ローラ
25 クリーナ
26 転写ベルト
27 ミラー
28 プリズム
31 光学箱
32 感光ドラム
33 一次帯電器
34 現像器
35 転写帯電ローラ
36 転写材
37 定着器
38 排紙ローラ
41 レーザユニット
42 ポリゴンミラー
43 fθレンズ
44 折返しミラー
45 BDミラー
46 BDセンサ
47 シリンダレンズ
51 半導体レーザ
52 レーザホルダ
53 コリメータ鏡筒
54 コリメータレンズ
55 レーザ駆動回路基板
56 ビス
57 レーザ駆動IC
58 絞り
61 レーザチップ
62 ステム
63 サブマウント
64 フォトダイオード
65 ウィンドウキャップ
66 ワイヤ
67 リード
68 ガラスタブレット
69 カバーガラス

Claims (4)

  1. 複数のレーザビームを出射する光源部と、これらから出射された複数のレーザビームを反射偏向する偏向手段と、偏向されたレーザビームを感光体上に結像走査する走査光学系とを有し、
    複数のレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が合計で最も長いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が最も短く、もしくは光量が最も低くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備える、または、
    複数のレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が合計で最も短いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が最も長く、もしくは光量が最も高くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備える、または、
    複数のレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間より長いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間よりも短く、もしくは光量が規定光量よりも低くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備える、または、
    複数のレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間より短いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間よりも長く、もしくは光量が規定光量よりも高くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備える
    ことを特徴とする走査光学装置。
  2. レーザビームを出射する複数の光源部と、これらから出射された複数のレーザビームを反射偏向する偏向手段と、偏向されたレーザビームを感光体上に結像走査する走査光学系とを有し、
    複数のレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が合計で最も長いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が最も短く、もしくは光量が最も低くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備える、または、
    複数のレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が合計で最も短いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が最も長く、もしくは光量が最も高くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備える、または、
    複数のレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間より長いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間よりも短く、もしくは光量が規定光量よりも低くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備える、または、
    複数のレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間より短いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間よりも長く、もしくは光量が規定光量よりも高くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備えることを特徴とする走査光学装置。
  3. 請求項1および請求項2記載の走査光学装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 各色に対応した複数の走査光学装置から出射した各レーザ光を、それぞれ対応する像担持体上に照射して潜像を形成し、該潜像を現像化した後に、搬送するシート上に順次各色画像を転写してカラー画像を形成するカラー画像形成装置において、
    前記の走査光学装置の各々に備えられた光源から出射されたレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が合計で最も長いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が最も短く、もしくは光量が最も高くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備える、または、
    前記の走査光学装置の各々に備えられた光源から出射されたレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が合計で最も短いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が最も長く、もしくは光量が最も低くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備える、または、
    前記の走査光学装置の各々に備えられた光源から出射されたレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間より長いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間よりも短く、もしくは光量が規定光量よりも低くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備える、または、
    前記の走査光学装置の各々に備えられた光源から出射されたレーザビームのうち、感光体上に結像走査される間のビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間より短いビームは、光書き込み領域外でのビーム点灯時間が各ビームの平均点灯時間よりも長く、もしくは光量が規定光量よりも高くなるよう毎走査毎に制御する制御回路を備えることを特徴とする走査光学装置。
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