JP2006211465A - 原稿押さえ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 コンタクトガラス上に載置された原稿を容易に取り除くことができる原稿押さえ装置を提供する。
【解決手段】 スペーサ12は引っ張りバネ14の弾性力により下方向に付勢されている。原稿押さえ板4には開閉に連動して動くリンク部材15が連結されており、リンク部材15の他端は水平方向に往復移動するスペーサ動作レバー16の一端に連結されている。スペーサ動作レバー16の他端には傾斜部20が設けられており、スペーサ12の貫通穴12aに遊嵌されている。図1(a)においては、スペーサ12は傾斜部20により持ち上げられ、コンタクトラス3と原稿押さえ板4との間に空気層Aを形成する。原稿押さえ板4を開放していくと、図1(b)のようにスペーサ動作レバー16が矢印C方向にスライドし、スペーサ12は傾斜部20に沿ってコンタクトラス3の上面から埋没する。
【選択図】 図1
【解決手段】 スペーサ12は引っ張りバネ14の弾性力により下方向に付勢されている。原稿押さえ板4には開閉に連動して動くリンク部材15が連結されており、リンク部材15の他端は水平方向に往復移動するスペーサ動作レバー16の一端に連結されている。スペーサ動作レバー16の他端には傾斜部20が設けられており、スペーサ12の貫通穴12aに遊嵌されている。図1(a)においては、スペーサ12は傾斜部20により持ち上げられ、コンタクトラス3と原稿押さえ板4との間に空気層Aを形成する。原稿押さえ板4を開放していくと、図1(b)のようにスペーサ動作レバー16が矢印C方向にスライドし、スペーサ12は傾斜部20に沿ってコンタクトラス3の上面から埋没する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電子写真方式を用いたファクシミリや複写機等の画像形成装置の原稿押さえ装置に関し、特にコンタクトガラス上に載置された原稿の取り除き性の向上に関するものである。
従来、画像読取部と画像形成部とを備えた画像形成装置においては、複数のサイズの原稿を読み取り、読み取った画像をそれぞれ適したサイズの用紙に複写して出力する。このような画像形成装置の画像読取部の構成を図7に示す。同図において、画像形成装置1の本体上部には画像読取部2が配置され、画像読取部2の上部、即ち画像形成装置1の本体上面は原稿を載置する原稿載置台2aとなっている。原稿載置台2aには原稿載置面としてのコンタクトガラス3が配設されている。
コンタクトガラス3の上方には、コンタクトガラス3上に載置された原稿を押さえる原稿押さえ板4が設けられており、画像読取部2の奥側に設けられたヒンジ部5を介して原稿載置台2aに開閉可能に支持されている。原稿押さえ板4の裏面には、コンタクトガラス3上に載置された原稿の略全面を覆い押さえる原稿マット(押圧部材)6が設けられている。原稿マット6は、通常、スポンジ等で形成されており、原稿押さえ板4の荷重により圧縮されてコンタクトガラス3上の原稿を確実に保持する。原稿載置台2a、コンタクトガラス3及び原稿押さえ板4は、画像読み取り時に原稿を所定位置に保持する原稿押さえ装置を構成する。
また、原稿押さえ板4には複数の原稿を順次コンタクトガラス3に搬送する原稿搬送部7が付設されている。そして、画像読取部2においてコンタクトガラス3上に載置された原稿或いは原稿搬送部7より搬送される原稿を読み取り、読み取った原稿画像を図示しない画像形成部において用紙上に出力する。コンタクトガラス3の前方には、ユーザが装置の機能や印刷条件等の設定を行う操作キー8や、設定条件や装置の状態等を表示する表示部9が設けられた操作部10が配置されている。
また、コンタクトガラス3の左上端部に原稿を突き当てて位置決めを行う機種の場合、図に示すように、載置される原稿のサイズや位置を指示する原稿指示手段11a、11bが、通常コンタクトガラス3の奥側及び左側の2箇所に設けられている。そして、原稿指示手段10a、10bを用いて原稿を所定位置に載置した後、原稿押さえ板4を閉じることにより原稿マット6で原稿を保持し、操作キー8を操作して画像形成処理を行う。
このような従来の画像形成装置では、コンタクトガラス3上に載置された原稿の密着性を高めて移動を防止するため、原稿マット6に密着性の良い材料を用いている。そのため、原稿押さえ板4を閉じて読み取りを行う際、原稿マット6がコンタクトガラス3に密着して真空状態となり、原稿押さえ板4の開放動作が困難になる上、大きな開放音が発生したり、取り付け強度が弱い場合は、開放時の衝撃によりコンタクトガラス3が浮き上がって破損したりするという問題点があった。
そこで、原稿押さえ板4の開放負荷を軽減するため、コンタクトガラス3と操作部10との間にスペーサ12が設けられている。このスペーサ12は、図8に示すように、原稿押さえ板4を閉じた際に、コンタクトガラス3と原稿押さえ板4との間に空気層Aを形成する。これにより、コンタクトガラス3と原稿押さえ板4との間が真空状態となるのを防ぎ、開放音の発生やコンタクトガラス3の破損を防止することができる。なお、図8では原稿マット6及び原稿搬送装置7は記載を省略している。
ここで、原稿13の読み取りが終了して原稿押さえ板4を開放し、ユーザが載置された原稿13を取り除く場合、通常、原稿13をコンタクトガラス3に沿って装置手前側(図8の左方向)にスライドさせて取り除くことが多い。しかし、コンタクトガラス3の手前にはスペーサ12が設けられているため、原稿13の端部がスペーサ12に引っ掛かり円滑に取り除くことができない場合がある。
特に、原稿13として、厚みが薄く且つこしの強いフィルム等を載置した場合、原稿を湾曲させて持ち上げることも難しく、原稿の除去に時間を要することとなるため、頻繁に原稿を取り替える必要のある場合には画像形成効率の低下にも繋がっていた。
コンタクトガラス上への原稿の載置及び除去を容易にする方法としては、例えば特許文献1には、原稿押さえ板と装置本体上面の少なくとも一方に、原稿押さえ板とコンタクトガラス上面との間に小間隔を形成する間隔形成部材(スペーサ)を設け、原稿押さえに設けられた操作開口から原稿押さえを開閉することなく小間隔に原稿を出し入れする方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1の方法では、予めスペーサにより原稿の出し入れが可能な程度の間隔を形成するため、原稿をコンタクトガラスに十分密着させることができない。また、スペーサを装置本体上面に設けた場合には上述したような問題が生じてしまう。
実開昭61−73137号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、コンタクトガラス上に載置された原稿を容易に取り除くことができる原稿押さえ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、画像読取部の上部に設けられる原稿載置台と、該原稿載置台の原稿載置面に対向するように、ヒンジ部を介して前記画像読取部の一端に開閉自在に支持される原稿押さえ板と、該原稿押さえ板が閉じられたとき、前記原稿載置面と前記原稿押さえ板との間に空気層を形成するスペーサとを備えた原稿押さえ装置において、前記スペーサを上下に移動する駆動手段が設けられており、前記駆動手段は、前記原稿押さえ板の閉動作により前記スペーサを前記原稿載置面より突出させ、前記原稿押さえ板の開動作により前記スペーサを前記原稿載置面以下に下降させることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の原稿押さえ装置において、前記駆動手段は、前記スペーサを上下いずれかの方向に付勢する弾性部材と、前記原稿押さえ板の開閉に連動して水平方向に往復移動するスペーサ動作レバーと、前記原稿押さえ板の回動力を水平方向の駆動力として前記スペーサ動作レバーに伝達するリンク部材とで構成され、前記原稿押さえ板の開閉に応じて前記スペーサ動作レバーに設けられた傾斜部が前記スペーサに当接しながら摺動することにより、前記スペーサを上下に移動可能としたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の原稿押さえ装置において、前記原稿押さえ板が、全開放範囲内のうち所定の開放検知位置又は前記開放検知位置よりも開方向の第1の位置にあるか、前記開放検知位置よりも閉方向の第2の位置にあるかを検知する開閉検知センサと、該開閉検知センサの検知結果に基づいて前記駆動手段の駆動を制御する制御手段とが設けられており、前記制御手段は、前記原稿押さえ板が前記開放検知位置又は前記第1の位置にあるとき前記スペーサを下降させ、前記原稿押さえ板が前記第2の位置にあるとき前記スペーサを上昇させることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の原稿押さえ装置において、前記駆動手段は、前記スペーサの下部に隣接して設けられた偏心カムと、該偏心カムを回転させるモータとで構成されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の原稿押さえ装置において、前記開放検知位置は、前記原稿押さえ板が所定角度開放された状態で保持されるロック機構が作動する位置であることを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、原稿載置面と前記原稿押さえ板との間に空気層を形成するスペーサを原稿押さえ板の閉動作により原稿載置面より突出させ、開動作により原稿載置面以下に下降させることができるため、載置された原稿をコンタクトガラスに沿って手前にスライドさせて取り除く際に、スペーサに引っ掛からず円滑に取り除くことができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の原稿押さえ装置において、スペーサを付勢する弾性部材と、原稿押さえ板の開閉に連動して往復移動するスペーサ動作レバーと、原稿押さえ板の回動力を水平方向の駆動力としてスペーサ動作レバーに伝達するリンク部材とで駆動手段を構成し、スペーサ動作レバーに設けられた傾斜部をスペーサに当接しながら摺動させてスペーサを上下に移動可能としたことにより、簡単な構成でスペーサを原稿載置面から出没させることができ、複雑な構成の駆動手段を設ける必要がないためコスト面でも有利となる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1の構成の原稿押さえ装置において、開閉検知センサを用いて原稿押さえ板が所定の開放検知位置又はそれよりも開方向にあるか、開放検知位置よりも閉方向にあるかを検知するとともに、制御手段により検知結果に基づいて駆動手段の駆動を制御し、原稿押さえ板が開放検知位置又はそれよりも開方向にあるときスペーサを下降させ、開放検知位置よりも閉方向にあるときスペーサを上昇させることにより、原稿押さえ板を大きく開放させずにスペーサを十分下降させることができる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第3の構成の原稿押さえ装置において、駆動手段を、スペーサの下部に隣接して設けられた偏心カムと、該偏心カムを回転させるモータとで構成することにより、簡易な構成でスペーサの上下移動が可能となる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第3又は第4の構成の原稿押さえ装置において、開放検知位置を、原稿押さえ板が所定角度開放された状態で保持されるロック機構が作動する位置とすることにより、原稿押さえ板をロックした状態でスペーサが下降するため、両手を使って容易に原稿を取り除き、さらに他の原稿に取り替えることができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る原稿押さえ装置の概略側面図である。従来例の図8と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。図1(a)は原稿押さえ板4を閉じた状態、図1(b)は原稿押さえ板4を開放した状態を示している。図1において、スペーサ12は上下に移動可能に設けられており、スペーサ12の下端には引っ張りバネ14が連結されている。引っ張りバネ14の他端は原稿押さえ装置の内部に固定されており、スペーサ12は引っ張りバネ14の弾性力により下方向に付勢されている。なお、引っ張りバネ14としては、つるまきバネの他に板バネやトーションバネ等の他のバネや、バネ以外の弾性部材を用いることもできる。
原稿押さえ板4のヒンジ部5近傍には、原稿押さえ板4の開閉に連動して動くリンク部材15が連結されており、リンク部材15の他端はスペーサ12を上下に移動させるためのスペーサ動作レバー16の一端に連結されている。スペーサ動作レバー16の2箇所には長穴16a、16bが設けられており、それぞれ原稿押さえ装置の内部に設けられた突起部17a、17bに係合している。これにより、スペーサ動作レバー16は長穴16a、16bの範囲で水平方向に摺動可能に支持される。また、スペーサ動作レバー16のリンク部材15と連結していない他端には、上面が傾斜した傾斜部20が設けられており、スペーサ12の貫通穴12aに遊嵌されている。
図2は、図1におけるリンク部材15周辺の拡大図である。原稿押さえ板4の開閉によるリンク部材15、スペーサ動作レバー16の動作について、図2を用いて詳細に説明する。リンク部材15は、長手方向の中央において支点18により装置内部に回動可能に支持されており、その一端にはピン19aが固定されている。ピン19は、原稿押さえ板4に設けられた長穴4aに摺動可能に係合している。リンク部材15の他端には長穴15aが形成されており、スペーサ動作レバー16の端部に固定されたピン19bが長穴15aに摺動可能に係合している。
図2(a)は、原稿押さえ板4が閉じられた状態を示しており、ピン19aは長穴4aの左端に位置している。この状態から原稿押さえ板4がヒンジ部5を中心に開方向(矢印B方向)に操作されると、図2(b)のように、ピン19aが長穴4a内を図中右方向に移動し、リンク部材15は支点18を中心に矢印B方向に回動する。これにより、リンク部材15の長穴15aに係合するピン19bにも矢印B方向の回動力が伝達される。
ここで、ピン19bが固定されるスペーサ動作レバー16は、2つの長穴16a、16bにおいて突起部17a、17bに係合しており(図1参照)、水平方向にのみ移動可能になっている。従って、リンク部材15の回動に伴い、ピン19bは長穴15a内を図中上方向に移動し、ピン19bに伝達された矢印B方向の回動力は、水平方向(矢印C方向)の駆動力となってスペーサ動作レバー16に伝達される。これにより、スペーサ動作レバー16は図中左方向(矢印C方向)に移動する。
図2(b)の状態から、さらに原稿押さえ板4を開方向(矢印B方向)に操作すると、リンク部材15も支点18を中心にさらに矢印B方向に回動し、図2(c)のように、ピン19aが長穴4aの右端まで移動する。そして、ピン19bにもさらに矢印B方向の回動力が伝達され、スペーサ動作レバー16も図2(b)の状態からさらに矢印C方向に移動する。一方、原稿押さえ板4を開放状態から閉方向に操作する場合は、上記の説明とは逆に、図2(c)の状態から図2(b)を経由して図2(a)の状態となり、スペーサ動作レバー16は図中右方向に移動することとなる。
図3は、図1におけるスペーサ12周辺の拡大図である。原稿押さえ板4の開閉によるスペーサ動作レバー16及びスペーサ12の動作について、図3を用いて詳細に説明する。なお、図3においては原稿押さえ板4及び操作部10は記載を省略している。図3(a)は原稿押さえ板4が閉じられた状態を示しており、スペーサ動作レバー16は最も右寄りの位置(図2(a)参照)にある。このとき、貫通穴12aの上端は、傾斜部20の幅広部20aと当接しており、スペーサ12は傾斜部20により引っ張りバネ14の付勢力に抗して持ち上げられ、コンタクトラス3の上面よりも突出している。
図3(a)の状態から原稿押さえ板4を開方向(図2の矢印B方向)に操作すると、スペーサ動作レバー16はリンク部材15により矢印C方向に移動する(図2(b)、(c)参照)。これにより、傾斜部20も矢印C方向に摺動するため、スペーサ12は引っ張りバネ14の付勢力により傾斜部20の傾斜に沿って下降し、図3(b)に示すように、貫通穴12aの上端は傾斜部20の幅狭部20bと当接する。即ち、幅広部20aと幅狭部20bとの差分dだけスペーサ12が矢印D方向に下降し、コンタクトラス3の上面から埋没する。
以上説明したような機構により、原稿押さえ板4が閉じられた図1(a)ではスペーサ12によりコンタクトガラス3と原稿押さえ板4との間に空気層Aを形成するとともに、図1(a)の状態から原稿押さえ板4を開放していくと、スペーサ動作レバー16が矢印C方向にスライドし、図1(b)のようにスペーサ12はコンタクトラス3の上面以下まで埋没する。従って、空気層Aにより原稿押さえ板4の開放時における開放音の発生やコンタクトガラス3の破損を防止するとともに、開放後は原稿13のスペーサ12への引っ掛かりを防止して原稿13の除去作業を円滑に行うことができる。
なお、ここでは引っ張りバネ14によりスペーサ12を下方向に付勢しているが、引っ張りバネ14に代えて圧縮バネを用いることにより、スペーサ12を上方向に付勢することもできる。この場合、スペーサ動作レバー16の傾斜部20は貫通穴12aの下端と当接することになるため、傾斜部20の下面を傾斜させておく必要がある。また、スペーサ動作レバー16の矢印C方向へのスライドにより、圧縮バネの付勢力に抗してスペーサ12を押し下げる必要があるため、本実施形態とは逆に、先端から中心部に向けて徐々に幅広になるような傾斜としておけば良い。
図4は、本発明の第2実施形態に係る原稿押さえ装置の概略側面図である。第1実施形態の図1と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態においては、スペーサ12の駆動手段として、第1実施形態の引っ張りバネ14、リンク部材15及びスペーサ動作レバー16に代えて、スペーサ12の下端に当接する偏心カム21と、偏心カム21を回転するモータ22とが配置されており、偏心カム21の大径部を当接させてスペーサ12を上昇させ、偏心カム21の小径部を当接させてスペーサ12を下降させるようになっている。さらに原稿押さえ板4の開閉を検知する開閉検知センサ23と、開閉検知センサ23の検知結果に基づいてモータ22の駆動を制御する制御部24とが設けられている。
開閉検知センサ23は、原稿押さえ板4が全開放範囲内の所定の位置(以下、開放検知位置という)又はそれよりも開方向の位置(以下、第1の位置という)にあるか、開放検知位置よりも閉方向の位置(以下、第2の位置という)にあるかの検知を行い、検知結果は制御部24に送信される。開放検知センサ23としては、フォトインタラプタ、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトIC等の各種の光センサを使用することができる。制御部24は、送信された検知結果に基づいて後述するような手順によりスペーサ12の上下移動を行う。
開閉検知センサ23により原稿押さえ板4の位置を検知する方法を、図5を用いて具体的に説明する。図5に示すように、原稿押さえ板4のヒンジ部5付近にフィン25を設けておく。図5(a)は原稿押さえ板4が第2の位置にある場合の開閉検知センサ23とフィン25との位置関係を示す側面図、図5(b)は図5(a)のFF′断面を図面上方向から見た図、図5(c)は原稿押さえ板4が開放検知位置又は第1の位置にある場合の開閉検知センサ23とフィン25との位置関係を示す側面図、図5(d)は図5(c)のGG′断面を図面上方向から見た図である。
図5(a)、(b)のように原稿押さえ板4が第2の位置にある場合には、開閉検知センサ23の発光部23aより照射された光は受光部23bに入射する。このとき、開閉検知センサ23から制御部24に検知信号が送信され、制御部24は原稿押さえ板4が第2の位置にあることを認識する。
一方、図5(c)、(d)のように原稿押さえ板4が開放検知位置又は第1の位置まで開放された場合には、原稿押さえ板4の開放動作に伴いフィン25の位置が移動し、発光部23aより照射された光はフィン25により遮られ、受光部23bに入射しない。このため、開閉検知センサ23から検知信号は送信されず、制御部24は原稿押さえ板4が開放検知位置又は第1の位置にあることを認識する。なお、ここでは原稿押さえ4の位置検知方法の一例を示したものであり、発光部と受光部とを兼備した一体型の光センサや、光センサ以外の他のセンサを開放検知センサ23として使用してもよい。
なお、開放検知位置における原稿押さえ板4の角度については、特に制限はないが、原稿押さえ装置には、通常、原稿押さえ板4が所定角度開放された状態で保持されるロック機構を備えており、このロック機構が作動する位置を開放検知位置としておけば、原稿押さえ板4をロックさせた状態でスペーサ12が下降するため、ユーザは片手で原稿押さえ板4を支持する必要がなく、両手を使って原稿を取り除いたり、新たな原稿をセットしたりすることができるため好ましい。なお、ロック機構が作動する原稿押さえ板4の角度は45°、60°等のユーザが操作し易い角度に設定することができる。
制御部24は、モータ22の回転を制御することにより、駆動軸に固定された偏心カム21の回転量を制御する。モータ22としては、偏心カム21の回転量の制御が可能なモータであれば特に制限はないが、例えば一定周期の駆動波形で駆動されるステッピングモータ等のパルスモータを用いることとすれば、モータ22に送信する駆動パルスの制御により偏心カム21の回転量の微調整が容易となるため好ましい。
図6は、本発明の第2実施形態の原稿押さえ装置を用いた画像読取手順を示すフローチャートである。図4を参照しながら、図6のステップに従い原稿載置から原稿除去までの動作について説明する。この動作手順では、コンタクトガラス3上に原稿13をセットし(ステップS1)、原稿押さえ板4を閉じていく時(ステップS2)、開放検知センサ23により原稿押さえ板4が第2の位置にあるか否かが検知される(ステップS3)。
そして、第2の位置にあると判断された場合は、制御部24はモータ22を駆動し(ステップS4)、偏心カム21の大径部がスペーサ12に当接するように偏心カム21を回転させる(ステップS5)。これにより、スペーサ12は偏心カム21により持ち上げられて上昇し(ステップS6)、原稿押さえ板4を完全に閉鎖したとき、コンタクトガラス3と原稿押さえ板4との間に空気層Aを形成する。そして、ユーザが操作部10を操作することにより、原稿画像の読み取りが開始される(ステップS7)。
次に、画像の読み取りが終了し、原稿押さえ板4を開放していく時(ステップS8)、開放検知センサ23により原稿押さえ板4が開放検知位置又は第1の位置にあるか否かが検知される(ステップS9)。そして、開放検知位置又は第1の位置にあると判断された場合は、制御部24はモータ22を駆動し(ステップS10)、偏心カム21の小径部がスペーサ12に当接するように偏心カム21を回転させる(ステップS11)。これにより、スペーサ12は下降し(ステップS12)、コンタクトガラス3の上面以下まで埋没する。その後、ユーザによりコンタクトガラス3上の原稿が除去され(ステップS13)、読み取り作業が終了する。
上記制御とすることにより、原稿押さえ板4を大きく開放しなくてもスペーサ12は完全にコンタクトガラス3の上面から埋没するため、原稿押さえ板4の開閉作業が軽減される。また、開放検知位置を、原稿押さえ板4のロック機構が作動する位置に設定しておけば、原稿押さえ板4がロックされた状態で原稿を簡単に取り除き、さらに別の原稿をセットすることができるので、第1実施形態に比べて作業性が向上する。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば上記第1実施形態では、スペーサ12を上下させる駆動手段として、引っ張りバネ14、リンク部材15、スペーサ作動レバー16を用いているが、スペーサ動作レバー16に代えて、ワイヤーやベルト等の他の駆動伝達手段を用いても良い。また、第2実施形態で用いた偏心カム21に代えて、スペーサ12とモータ22の駆動軸とをギヤ列で連結する構成としても良い。
また、上記第2実施形態では、開放検知センサ23の検知結果に応じてモータ22の駆動を制御する制御部24を設けることとしたが、専用の制御部24を設けずに、画像形成装置本体の制御部と兼用することも可能である。また、モータ22に代えてソレノイド等の従来公知の駆動手段を用いることもできる。さらに、第1実施形態と同様にスペーサ12を引っ張りバネ等の弾性部材で上下いずれかの方向に付勢しておけば、スペーサ12の動作が一層円滑なものとなる。
また、上記各実施形態では、原稿押さえ板4に原稿搬送部7が付設されていない構成についてのみ説明したが、図7のように原稿搬送部7を備えた原稿押さえ装置についても全く同様に適用できるのはもちろんである。
本発明は、画像読取部の上部に設けられる原稿載置台と、該原稿載置台の原稿載置面に対向するように、ヒンジ部を介して画像読取部の一端に開閉自在に支持される原稿押さえ板と、該原稿押さえ板が閉じられたとき、原稿載置面と原稿押さえ板との間に空気層を形成するスペーサとを備えた原稿押さえ装置において、スペーサを上下に移動する駆動手段が設けられており、駆動手段は、原稿押さえ板の閉動作によりスペーサを原稿載置面より突出させ、原稿押さえ板の開動作によりスペーサを原稿載置面以下に下降させることとする。
これにより、コンタクトガラス上に載置された原稿を手前にスライドさせて取り除く際に、厚みが薄く、こしの強い原稿であってもスペーサに引っ掛からず円滑に取り除くことができるので、読み取り操作を迅速に行ことができ、且つ原稿を傷める心配もない原稿押さえ装置を提供することができる。
また、駆動手段を、スペーサを付勢する弾性部材と、原稿押さえ板の開閉に連動して往復移動するスペーサ動作レバーと、原稿押さえ板の回動力をスペーサ動作レバーに伝達するリンク部材とで構成し、スペーサ動作レバーに設けられた傾斜部をスペーサに当接させながら摺動させてスペーサを上下に移動させることとしたので、簡単な構成でスペーサを原稿載置面から出没させることができ、別途複雑な構成の駆動手段を設ける必要がないため、原稿を円滑に除去可能な原稿押さえ装置を簡便且つ低コストで提供することができる。
また、開閉検知センサを用いて原稿押さえ板の位置を検知するとともに、制御手段により検知結果に基づいて駆動手段の駆動を制御し、原稿押さえ板が開放検知位置又はそれよりも開方向にあるときスペーサを下降させ、開放検知位置よりも閉方向にあるときスペーサを上昇させることしたので、原稿押さえ板を大きく開放させずにスペーサを十分に下降させることができ、原稿の取り除きや取り替え作業の効率がより向上する原稿押さえ装置を提供できる。
また、スペーサの下部に隣接して設けられた偏心カムと、該偏心カムを回転させるモータとで駆動手段を構成したので、簡易な構成でスペーサを自動的に上下移動させることができる。
また、原稿押さえ板のロック機構が作動する位置を開放検知位置としておけば、原稿押さえ板をロックした状態でもスペーサが完全に下降するため、ユーザは片手で原稿押さえ板を支持する必要がなく、両手を使って容易に原稿を取り除き、さらに他の原稿に取り替え可能となり、作業効率が一層向上する。
1 画像形成装置
2 画像読取部
3 コンタクトガラス(原稿載置面)
4 原稿押さえ板
5 ヒンジ部
6 原稿マット(押圧部材)
12 スペーサ
14 引っ張りバネ(弾性部材)
15 リンク部材
16 スペーサ作動レバー
20 傾斜部
21 偏心カム
22 モータ
23 開閉検知センサ
24 制御部(制御手段)
2 画像読取部
3 コンタクトガラス(原稿載置面)
4 原稿押さえ板
5 ヒンジ部
6 原稿マット(押圧部材)
12 スペーサ
14 引っ張りバネ(弾性部材)
15 リンク部材
16 スペーサ作動レバー
20 傾斜部
21 偏心カム
22 モータ
23 開閉検知センサ
24 制御部(制御手段)
Claims (5)
- 画像読取部の上部に設けられる原稿載置台と、該原稿載置台の原稿載置面に対向するように、ヒンジ部を介して前記画像読取部の一端に開閉自在に支持される原稿押さえ板と、該原稿押さえ板が閉じられたとき、前記原稿載置面と前記原稿押さえ板との間に空気層を形成するスペーサとを備えた原稿押さえ装置において、
前記スペーサを上下に移動する駆動手段が設けられており、前記駆動手段は、前記原稿押さえ板の閉動作により前記スペーサを前記原稿載置面より突出させ、前記原稿押さえ板の開動作により前記スペーサを前記原稿載置面以下に下降させることを特徴とする原稿押さえ装置。 - 前記駆動手段は、前記スペーサを上下いずれかの方向に付勢する弾性部材と、前記原稿押さえ板の開閉に連動して水平方向に往復移動するスペーサ動作レバーと、前記原稿押さえ板の回動力を水平方向の駆動力として前記スペーサ動作レバーに伝達するリンク部材とで構成され、前記原稿押さえ板の開閉に応じて前記スペーサ動作レバーに設けられた傾斜部が前記スペーサに当接しながら摺動することにより、前記スペーサを上下に移動可能としたことを特徴とする請求項1に記載の原稿押さえ装置。
- 前記原稿押さえ板が、全開放範囲内のうち所定の開放検知位置又は前記開放検知位置よりも開方向の第1の位置にあるか、前記開放検知位置よりも閉方向の第2の位置にあるかを検知する開閉検知センサと、該開閉検知センサの検知結果に基づいて前記駆動手段の駆動を制御する制御手段とが設けられており、前記制御手段は、前記原稿押さえ板が前記開放検知位置又は前記第1の位置にあるとき前記スペーサを下降させ、前記原稿押さえ板が前記第2の位置にあるとき前記スペーサを上昇させることを特徴とする請求項1に記載の原稿押さえ装置。
- 前記駆動手段は、前記スペーサの下部に隣接して設けられた偏心カムと、該偏心カムを回転させるモータとで構成されることを特徴とする請求項3に記載の原稿押さえ装置。
- 前記開放検知位置は、前記原稿押さえ板が所定角度開放された状態で保持されるロック機構が作動する位置であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の原稿押さえ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005022696A JP2006211465A (ja) | 2005-01-31 | 2005-01-31 | 原稿押さえ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005022696A JP2006211465A (ja) | 2005-01-31 | 2005-01-31 | 原稿押さえ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006211465A true JP2006211465A (ja) | 2006-08-10 |
Family
ID=36967802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005022696A Pending JP2006211465A (ja) | 2005-01-31 | 2005-01-31 | 原稿押さえ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006211465A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011015046A (ja) * | 2009-06-30 | 2011-01-20 | Brother Industries Ltd | 画像読取装置および画像形成装置 |
CN101290487B (zh) * | 2007-04-19 | 2011-11-16 | 加藤电机株式会社 | 原稿压板开闭装置及具有该原稿压板开闭装置的办公设备 |
-
2005
- 2005-01-31 JP JP2005022696A patent/JP2006211465A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN101290487B (zh) * | 2007-04-19 | 2011-11-16 | 加藤电机株式会社 | 原稿压板开闭装置及具有该原稿压板开闭装置的办公设备 |
JP2011015046A (ja) * | 2009-06-30 | 2011-01-20 | Brother Industries Ltd | 画像読取装置および画像形成装置 |
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