JP2006211350A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 筐体2内に複数の異なる電子部品10,13と基板Pとを備えた電子機器において、電子部品10は、筐体2の表面に形成された開口部8を向くように配置されるとともに、これら電子部品10,13を渡るように設けられた保持部16に保持され、この保持部16は、これら電子部品10,13を個々に収容する複数の収容部17,18を有するとともに、導電性を有し基板Pに導通していることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
ところが近年、さらにこれらに加えて、音楽鑑賞用の複数のスピーカが筐体内に実装される等、携帯電話機の多機能化が進んできている。
前記筐体内に実装される電子部品は、ともに筐体の外部に情報を出力し、あるいは筐体の外部から電子部品に情報を入力する関係上、各電子部品が配置される部位において筐体の表面にそれぞれ開口部が設けられるとともに、各電子部品がそれぞれ各開口部に向くように配置されている。
また、電子部品の部品点数の増加に伴い、各電子部品に対応する開口部が筐体の表面に多数設けられることから、外部からの静電気が筐体の表面に設けられた開口部を通過して筐体内に進入しやすくなり、ノイズ発生の原因となっている。
また、保持部が導電性を有するための処理を行う工程が削減されるので、保持部の製造工程の削減を図ることができる。
さらに、筐体表面の開口部から進入する静電気を保持部から基板に落とすので、収容部に収容された電子部品を静電気による影響を回避することができる。
図1は、携帯電話機1の斜視図である。この携帯電話機1は、2つの筐体、すなわち第1の筐体2と第2の筐体3とからなる開閉型の携帯電話機である。第1の筐体2の基端にはヒンジ部4が設けられており、このヒンジ部4に第2の筐体3の基端が回動可能に取り付けられている。したがって、図1に示すように、携帯電話機1を閉じた状態では、第1の筐体2が上側に配置されるとともに、第2の筐体3が下側に配置され、これらの第1の筐体2および第2の筐体3の内面が重なり合っている。
蓋部2aの外面の先端側には、略矩形の開口部5が形成され、この開口部5には透明板6が設置されるとともに、この透明板6に覆われるように開口部5の下側に液晶表示部7が設置されている。また、蓋部2aの基端側の外面には、周縁にテーパを有した開口部8が形成され、この開口部8内には透明板9が設置されるとともに、この透明板9に覆われるように、後述する円柱状の撮像部10(カメラ、電子部品)が開口部8を向くようにして開口部8の下側に設置されている。
箱部2bの基端には、撮像部10および音楽鑑賞用スピーカ13を収容し保持する保持部16が設置されている。この保持部16は、後述する爪部18dを箱部2bの基端に設けた爪挿入部2cに挿入するとともに、図示しない第1の筐体の爪部に押さえられることによって箱部2bに固定される。
また、撮像部本体10bは、撮像部10をカメラ収容部17に取り付けたとき、その上面がカメラ収容部17の上面と同一平面となるように形成されており、後述するカメラ収容部17のフランジ部17aと当接できるように、その上面が小径に形成されている。また、この撮像部本体10bの側面には、撮像部本体10bを回動可能に操作する操作部10cが外方に突出して取り付けられている。この操作部10cは、カメラ収容部17に取り付けられたときに保持部16から外部に突出するようになっている。ここで、操作部10cが前述の操作ノブ15に取り付けられるため、図4(a)に示すように、この操作ノブ15を指Fで稼動することにより操作部10cとともに撮像部本体10bを回動させて、撮像部10の撮像モードを通常モードとマクロモードとに切り替えられるようになっている。
携帯電話機1内に撮像部10および音楽鑑賞用スピーカ13を収容する際、保持部16に撮像部10および音楽鑑賞用スピーカ13を取り付けた後、その状態で保持部16を第1の筐体2内に組み込む。すなわち以下の手順で行う。
また、撮像部10をカメラ収容部17に収容する際、外方に突出した操作部10cを導入孔部17f内に通過させながら導入する。
この状態において、保持部16内には、落下または離脱を回避された撮像部10および音楽鑑賞用スピーカ13が収容されており、これら電子部品の運搬および組み込みを行う際には保持部16のみを把持すればよい状態となっている。
さらに、操作部10cの外側に操作ノブ15を取り付けるとともに、この操作ノブ15を箱部2bの切り欠き部14bに取り付けた後、蓋部2aを箱部2bに装着する。その後、ヒンジ部4を介して第1の筐体2に第2の筐体3を装着して、携帯電話機1の組立を完了する。
すなわち、第1の筐体2の外面に設けられた開口部8に静電気が落ちた場合、その静電気は撮像部10を収容するカメラ収容部17から保持部16を介して基板Pに流れる。また、第1の筐体2に設けられた開口部11,12に静電気が落ちた場合も同様に、スピーカ収容部18から保持部16を介して基板Pに流れる。さらに、第1の筐体2の外面に設けられた操作開口部14に静電気が落ちた場合、カメラ収容部17の張り出し部17gがこれを受け、ここから保持部16を介して基板Pに流れる。
したがって、カメラ収容部17またはスピーカ収容部18に収容された各電子部品を静電気による影響から保護することができる。
また、これにより、保持部16が導電性を有するための処理を行う工程も削減されることとなるので、保持部16の製造工程の削減を図ることもできる。
また、上記実施の形態において、第1の筐体2または第2の筐体3に設けられる撮像部10及び音楽鑑賞用スピーカ13は、マイクその他電子部品であってもよい。
2 第1の筐体(筐体)
2b 箱部
3 第2の筐体(筐体)
4 ヒンジ部
5 開口部
8 開口部
10 撮像部(カメラ、電子部品)
10b 撮像部本体
10c 操作部
11 開口部
12 開口部
13 音楽観賞用スピーカ(スピーカ、電子部品)
14 操作開口部
16 保持部
17 カメラ収容部(収容部)
17a フランジ部(縁部)
17c 抜け止め部
18 スピーカ収容部(収容部)
18a フランジ部(縁部)
18e 抜け止め部
Claims (5)
- 筐体内に複数の異なる電子部品と基板とを備えた電子機器において、
前記電子部品は、前記筐体の表面に形成された開口部を向くように配置されるとともに、これら電子部品を渡るように設けられた保持部に保持され、
前記保持部は、これら電子部品を個々に収容する複数の収容部を有するとともに、導電性を有し前記基板に導通していることを特徴とする電子機器。 - 前記電子部品は、マイク、スピーカ、カメラのいずれかであり、
前記収容部には、前記筐体の開口部側に前記電子部品の外部への移動を規制する縁部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記開口部は、それぞれ異なる位置および/または方向に指向して形成され、
前記収容部の少なくとも1つには、該収容部に収容された前記電子部品の抜け止め部が設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器。 - 前記電子部品のいずれか一つは、前記保持部から外部に突出するとともに稼動可能な操作部を備え、
前記操作部を備えた電子部品を収容する収容部の外壁を切り欠いた孔部を設け、この孔部は、少なくとも前記操作部の動作を許容する操作孔部と、前記操作孔部よりも幅狭で、かつ、前記操作部の前記操作孔部への受け入れを許容する導入孔部とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子機器。 - 前記電子部品には導電体が外装され、該導電体が前記収容部に導通していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子機器。
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