JP2006208637A - 光重合性樹脂積層体、並びにそれを用いたブラックマトリックス付きガラス基板、及びカラーフィルタの製造方法 - Google Patents
光重合性樹脂積層体、並びにそれを用いたブラックマトリックス付きガラス基板、及びカラーフィルタの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006208637A JP2006208637A JP2005019289A JP2005019289A JP2006208637A JP 2006208637 A JP2006208637 A JP 2006208637A JP 2005019289 A JP2005019289 A JP 2005019289A JP 2005019289 A JP2005019289 A JP 2005019289A JP 2006208637 A JP2006208637 A JP 2006208637A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photopolymerizable resin
- black matrix
- glass substrate
- mass
- resin composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 0 Cc(cc1-c2c(C)ccc(C(c3c(*)cc(*)cc3*)=O)c2)ccc1N* Chemical compound Cc(cc1-c2c(C)ccc(C(c3c(*)cc(*)cc3*)=O)c2)ccc1N* 0.000 description 2
Landscapes
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
- Optical Filters (AREA)
- Materials For Photolithography (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
【解決手段】(a)重量平均分子量が3000〜50000で酸当量が100〜600である線状重合体を1〜70質量%、(b)エチレン性不飽和二重結合を少なくとも一つ以上有する光重合性化合物を5〜50質量%、(c)光重合開始剤を0.1〜20質量%、(d)着色物質を5〜70質量%、それぞれ含有し、(c)成分として、下記式(I)で示される化合物を0.1〜20質量%含有する光重合性樹脂組成物を、厚みが5〜40μmである透明な支持フィルム上に、積層したことを特徴とするブラックマトリックス用光重合性樹脂積層体。
【選択図】なし
Description
(1) (a)重量平均分子量が3000〜50000で酸当量が100〜600である線状重合体を1〜70質量%、(b)エチレン性不飽和二重結合を少なくとも一つ以上有する光重合性化合物を5〜50質量%、(c)光重合開始剤を0.1〜20質量%、(d)着色物質を5〜70質量%、それぞれ含有し、(c)成分として、下記式(I)で示される化合物を0.1〜20質量%含有する光重合性樹脂組成物からなる層を、厚みが5〜40μmである透明な支持フィルム上に、積層したことを特徴とするブラックマトリックス用光重合性樹脂積層体。
(3) 下記式(IV)または式(V)で示される化合物のうち少なくとも1種類以上を0.05〜10質量%含有する光重合性樹脂組成物からなる層を支持フィルム上に積層したことを特徴とする(1)または(2)記載のブラックマトリックス用光重合性樹脂積層体。
(5) 露光工程と現像工程の間に、光重合性樹脂組成物からなる層が積層されたガラス基板を60〜130℃で1〜6分加熱する加熱工程を有することを特徴とする(4)記載のブラックマトリックス付きガラス基板の製造方法。
(7) (4)または(5)のいずれかに記載の方法によりブラックマトリックス付きガラス基板を製造する工程、及び該ブラックマトリックス付きガラス基板の少なくともブラックマトリックスで覆われていない部分の一部に感熱性または感光性のカラーインクをインクジェット方式により印刷する印刷工程を含むことを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
(8) (7)に記載の方法により製造されるカラーフィルタ。
である。
本発明のブラックマトリックス用光重合性樹脂積層体に用いられる光重合性樹脂組成物は、下記の式(I)で表されるオキシムエステル系の化合物を0.1〜20質量%含有することが必須である。感度の点から0.1質量%以上である必要がある。また、露光時にフォトマスクを通した光の回折によるかぶりを減少し十分な解像度を得るという観点から20質量%以下である必要がある。より好ましくは0.5%以上10%以下である。式(I)で表される化合物を用いることにより、高遮光性を維持しつつ高感度と高解像高密着性を発現することが出来る。
上記の光重合開始剤としては、例えば、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ビス−(m−メトキシフェニル)イミダゾール二量体、及び2−(p−メトシキフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体等の2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体類が挙げられる。
また、2−エチルアントラキノン、及び2−tert−ブチルアントラキノン等のキノン類、ベンゾフェノン等の芳香族ケトン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、及びベンゾインエチルエーテル等のベンゾインエーテル類、9−フェニルアクリジン等のアクリジン化合物、並びにベンジルジメチルケタール、及びベンジルジエチルケタール等のベンジルケタール類が挙げられる。
また、N−アリール−α−アミノ酸化合物も用いることも可能であり、これらの中では、N−フェニルグリシンが好ましい。
第一の単量体は、分子中にエチレン性不飽和二重結合を一個有するカルボン酸又は酸無水物である。例えば、(メタ)アクリル酸、フマル酸、ケイ皮酸、クロトン酸、イタコン酸、シトラコン酸、マレイン酸無水物、及びマレイン酸半エステル等が挙げられる。
本発明に用いられる前記アクリル系重合体は、上記単量体の混合物を、アセトン、メチルエチルケトン、イソプロパノール等の溶剤で希釈した溶液に、過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル等のラジカル重合開始剤を適量添加し、加熱攪拌することにより合成を行うことが好ましい。混合物の一部を反応液に滴下しながら合成を行う場合もある。反応終了後、さらに溶媒を加えて、所望の濃度に調整する場合もある。合成手段としては、溶液重合以外に、塊状重合、懸濁重合及び乳化重合を用いてもよい。
例えばビスフェノールAの両端にそれぞれ平均2モルのプロピレンオキサイドと平均6モルのエチレンオキサイドを付加したポリアルキレングリコールのジメタクリレートや、ビスフェノールAの両端にそれぞれ平均5モルのエチレンオキサイドを付加したポリエチレングリコールのジメタクリレート(新中村化学工業(株)製NKエステルBPE−500)、1,6−ヘキサンジオ−ルジ(メタ)アクリレート、1,4−シクロヘキサンジオ−ルジ(メタ)アクリレート、またポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、2−ジ(p−ヒドロキシフェニル)プロパンジ(メタ)アクリレート、グリセロ−ルトリ(メタ)アクリレート、トリメチロ−ルプロパントリ(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピルトリメチロ−ルプロパントリ(メタ)アクリレート、ポリオキシエチルトリメチロ−ルプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト−ルペンタ(メタ)アクリレート、トリメチロ−ルプロパントリグリシジルエ−テルトリ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエ−テルジ(メタ)アクリレート及び、β−ヒドロキシプロピル−β’−(アクリロイルキシ)プロピルフタレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ノニルフェニキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
これらの化合物は、基材への密着性の観点から、0.1質量%以上が好ましく、現像性の観点から30質量%以下であることが好ましい。1〜30質量%含有することがより好ましい。
本発明における(a)と(b)の配合比は、(a)が(b)の1.0〜3.0倍であることが好ましい。(a)が(b)の3.0倍以下である場合には、低濃度のアルカリ現像液でも現像可能になり、現像に要する時間が適度な長さになって好ましい。(a)が(b)の1.0倍以上であると、現像時間が長い条件でのガラス基板への密着性が高いため好ましく、ガラス基板にラミネートして支持フィルムを剥がした際の感光性樹脂層の転写が容易になるため好ましい。(a)が(b)の1.4〜2.5倍であることがより好ましい。
C.I.ピグメントレッド9、C.I.ピグメントレッド97、C.I.ピグメントレッド105、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド168、C.I.ピグメントレッド176、C.I. ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド180、C.I.ピグメントレッド192、C.I.ピグメントレッド215、C.I.ピグメントレッド216、C.I.ピグメントレッド224、C.I.ピグメントレッド242、C.I.ピグメントレッド254、 C.I.ピグメンレッド264、及びC.I.ピグメントレッド265などの赤色顔料が挙げられる。
本発明における(d)着色物質としては、ブラックマトリックスとしての遮光性、感度、解像度、及び密着性への影響の観点から、カーボンブラック、及びチタンブラックが好ましい。
上記ハロゲン化合物としては、臭化アミル、臭化イソアミル、臭化イソブチレン、臭化エチレン、臭化ジフェニルメチル、臭化ベンザル、臭化メチレン、トリブロモメチルフェニルスルフォン、四臭化炭素、トリス(2,3−ジブロモプロピル)ホスフェ−ト、トリクロロアセトアミド、ヨウ化アミル、ヨウ化イソブチル、1,1,1−トリクロロ−2,2−ビス(p−クロロフェニル)エタン、ヘキサクロロエタン、トリアジン化合物等が挙げられる。
上記トリアジン化合物としては、2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジンが挙げられる。
(d)着色物質の光重合性樹脂組成物全体に対する割合は、5〜70質量%の範囲である必要がある。ブラックマトリックスの遮光性から5質量%以上が必要であり、光重合性組成物の硬化性、ブラックマトリックスパターンの形成性から70質量%以下である。
また、現像後、必要に応じて蒸留水、イオン交換水、超純水を用いた水洗工程を行うことが好ましい。水洗方法としてはディップ水洗や、シャワー水洗、スプレー水洗やパドル水洗が挙げられるが、現像しきれずに残っている未露光部の光重合性樹脂層を除去しやすいという効果からシャワー水洗、スプレー水洗が好ましい。また、現像しきれずに残っている未露光部の光重合性樹脂層は、プラズマを利用したドライデスミアやサンドブラストなどの方法により物理的に除去することも出来る。
ブラックマトリックスの形状は画素を囲む格子状のものが一般的である。また、格子の各辺のパターン幅は5μm〜50μm、格子点間隔は30μm〜500μmであるのが一般的である。
支持フィルムの厚みは、上記の理由から40μm以下であり、強度を維持する観点から5μm以上である。より好ましくは10μm以上25μm以下である。
[実施例1〜9]
○光重合性樹脂組成物溶液の作製
バインダー溶液とモノマーと光重合開始剤と添加剤とを表1に示す割合で混合し、固形分量が20質量%の光重合性樹脂組成物溶液1〜9を得る。なお、表1において、略号(P−1〜B−3)で表した光重合性樹脂組成物を構成する成分は次に示すとおりである。
M−1:トリエトキシメチロールプロパントリアクリレート
M−2:ノナエチレングリコールジアクリレート
M−3:コハク酸変性ペンタエリスリトールトリアクリレート (東亜合成(株)社製 アロニックス TO−756)
M−4:2−ヒドロキシエチルメタクリレートにエチレンオキサイドを1モル追加した化合物とヘキサヒドロフタル酸とのハーフエステル化合物
A−2:2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン (チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製 IRGACURE907)
A−3:2−メルカプトベンゾトリアゾール
A−4:ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド (チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製 IRGACURE819)
B−1:ダイアモンドグリ−ン(保土ヶ谷化学(株)製 アイゼン(登録商標) DIAMOND GREEN GH)
B−2:ロイコクリスタルバイオレット
B−3:カーボンブラック
MEK:メチルエチルケトン
前記光重合性樹脂組成物溶液1〜9を、厚さ20μmのポリエチレンテレフタレート製支持フィルム(帝人デュポンフィルム(株)製AT301)にバーコーターを用いて均一に塗布し、95℃の乾燥機中で3分間乾燥する。次いで、得られる光重合性樹脂組成物積層体上に厚さ25μmのポリエチレン製保護フィルム(タマポリ(株)製GF85)を貼り合わせ、実施例1〜9の光重合性樹脂積層体を得ることができる。
上記実施例1〜9の光重合性樹脂積層体の保護フィルムを剥がして、厚み0.7mmの無アルカリガラス基板に95℃でラミネートした後、ライン幅/スペース幅が5μm/45μm、10μm/90μmのパターンのガラス製フォトマスクを通して、超高圧水銀ランプ((株)オ−ク製作所製HMW−801)により100mJ/cm2で露光する。このとき、支持フィルムは剥離せずに、支持フィルム側から露光を行う。支持フィルムを剥離した後、0.2質量%の炭酸ナトリウム水溶液を30℃でスプレーし、未露光部分の光重合性樹脂層を溶解除去して現像する。このときの標準現像時間は、未露光部分の光重合性樹脂層がガラス基板からちょうど除去されたときの時間(ブレイクポイントと定義)の1.5倍とする。その後、240℃で60分ポストベークし、ブラックマトリックス付きガラス基板を形成する。
(1)膜厚
上記のガラス基板上のブラックマトリックスについて、テンコール・インスツルメンツ社製アルファステップ(AS200)を用いてガラス基板に形成されたパターンの高さを測定し、これを膜厚とする。
(2)遮光性(光学濃度)
上記のブラックマトリックス付きガラス基板と同様の方法でベタパターン付きガラス基板を作成し、遮光性の評価として、グレタグマクベス社製光学濃度計D200−IIを用いて光学濃度を測定する。光学濃度とは、ある光源の光に対して入射光強度をI0、透過光強度をIとした場合に、光学濃度=log10(I0/I)の関係で表される。
密着性の評価として、ライン幅/スペース幅=5μm/45μm、10μm/90μmのマトリックスパターンが形成できているかどうかを光学顕微鏡で目視にて観察する。
(4)過現像密着性
過現像密着性の評価として、現像時間を標準現像時間の1.5倍にして上記のブラックマトリックスを作製した時に、ライン幅/スペース幅=5μm/45μm、10μm/90μmのマトリックスパターンが形成できているかどうかを光学顕微鏡で目視にて観察する。
ガラス基板上に形成されたライン幅/スペース幅=10μm/90μmのマトリックスパターンの線幅を、測長顕微鏡を用いて測定する。マスクの線幅に対してパターンの線幅測定値が2μm以上太ければ線幅太りとし、2μm以上細くなっていれば線幅細りとし、それぞれ不良とする。
(6)感度
光に対する感度の評価として、別途用意したガラス基板に上記と同じように光重合性樹脂積層体をラミネートした後、ストーファー21段ステップタブレットのマスクフィルムを通して、上記と同じように露光・現像、ポストベークしたガラス基板を、ステップタブレットパターンが何段まで残っているかを目視で読み取った評価する。
上記実施例1〜9の光重合性樹脂積層体の保護フィルムを剥がして、厚み0.7mmの無アルカリガラス基板に95℃でラミネートした後、支持フィルムは剥離せずに、ガラス基板側から100mJ/cm2で露光を行う。支持フィルムを剥離した後、0.2質量%の炭酸ナトリウム水溶液を30℃でスプレーし、光重合性樹脂層のうち光硬化していない部分の光重合性樹脂層を溶解除去されるまで現像する。その後、240℃で60分ポストベークする。
上記(1)〜(7)の評価結果を表2に示す。
○露光後に加熱する工程を用いて形成したブラックマトリックス付きガラス基板の評価
上記実施例6〜9の光重合性樹脂積層体の保護フィルムを剥がして、厚み0.7mmの無アルカリガラス基板に95℃でラミネートした後、ライン幅/スペース幅が5μm/45μm、10μm/90μmのパターンのガラス製フォトマスクを通して、超高圧水銀ランプ((株)オ−ク製作所製HMW−801)により100mJ/cm2で露光する。このとき、支持フィルムは剥離せずに、支持フィルム側から露光を行い、露光終了後支持フィルムを貼り付けたまま1分以内に、95℃の熱風乾燥機内に3分間保持する。支持フィルムを剥離した後、0.2質量%の炭酸ナトリウム水溶液を30℃で標準現像時間スプレーし、未露光部分の光重合性樹脂層を溶解除去して現像する。その後、240℃で60分ポストベークし、ブラックマトリックスを形成する。
また、硬化深度についても、上記(7)と同じように評価し、途中、露光終了後に支持フィルムを貼り付けたまま1分以内に、95℃の熱風乾燥機に3分間放置する工程を加えて評価を行う。結果を表3に示す。
実施例に用いたバインダー溶液とモノマーと光重合開始剤と添加剤を表1に示す割合で混合し、固形分量が20重量%の光重合性樹脂組成物溶液10および11を得る。この光重合性樹脂組成物溶液10および11を、実施例と同じようにして厚さ20μmのポリエチレンテレフタレート製支持フィルム上に製膜して、ポリエチレン製保護フィルムを張り合わせて、比較例1および2の光重合性樹脂積層体を作製する。これらの比較例1および2の光重合性樹脂積層体を用いて、実施例1と同じようにして、ブラックマトリックス付きガラス基板を形成する。比較例1、2の評価については、実施例と同じ項目を評価し、結果を表4に示す。
実施例1に用いた光重合性樹脂組成物溶液1を、厚み0.7mmの無アルカリガラス基板に滴下した後、スピンコーターを用いて乾燥膜厚が1.2μmになるように塗布し、オーブンを用いて95℃で2分間乾燥させる。ライン幅/スペース幅が5μm/45μmおよび10μm/90μmのパターンのガラスマスクを通して、超高圧水銀ランプ((株)オ−ク製作所製HMW−801)により100mJ/cm2で露光する。このとき、マスクとガラス基板との間が50μmになるようにギャップを固定する。0.2質量%の炭酸ナトリウム水溶液を30℃で標準現像時間スプレーし、未露光部分の光重合性樹脂層を溶解除去して現像する。その後、240℃で60分ポストベークし、ブラックマトリックス付きガラス基板を形成する。評価については、(1)〜(6)のみ実施例1と同じようにして評価し、結果を表4に示す。
実施例1に用いた光重合性樹脂組成物溶液1を、実施例と同じようにして厚さ75μmのポリエチレンテレフタレート製支持フィルム上に製膜して、ポリエチレン製保護フィルムを張り合わせて、比較例4の光重合性樹脂積層体を作製する。この比較例4の光重合性樹脂積層体を用いて、実施例1と同じようにして、ブラックマトリックス付きガラス基板を形成する。評価については、(1)〜(6)のみ実施例1と同じようにして評価し、結果を表4に示す。
実施例1に用いた光重合性樹脂組成物溶液1を、実施例1と同じようにして厚さ20μmのポリエチレンテレフタレート製支持フィルム上に製膜して、ポリエチレン製保護フィルムを張り合わせて、比較例5の光重合性樹脂積層体を作製する。この光重合性樹脂積層体の保護フィルムを剥がして、厚み0.7mmの無アルカリガラス基板に95℃でラミネートした後、支持フィルムを剥がしてから、ライン幅/スペース幅が5μm/45μm、10μm/90μmのパターンのガラス製のフォトマスクを通して、超高圧水銀ランプ((株)オ−ク製作所製HMW−801)により100mJ/cm2で露光する。このとき、光重合性樹脂積層体側から露光を行う。0.2質量%の炭酸ナトリウム水溶液を30℃で標準現像時間スプレーし、未露光部分の光重合性樹脂層を溶解除去して現像する。その後、240℃で60分ポストベークし、ブラックマトリックス付きガラス基板を形成する。評価については、(1)〜(6)のみ実施例と同じようにして評価し、結果を表4に示す。
Claims (8)
- (a)重量平均分子量が3000〜50000で酸当量が100〜600である線状重合体を1〜70質量%、(b)エチレン性不飽和二重結合を少なくとも一つ以上有する光重合性化合物を5〜50質量%、(c)光重合開始剤を0.1〜20質量%、(d)着色物質を5〜70質量%、それぞれ含有し、(c)成分として、下記式(I)で示される化合物を0.1〜20質量%含有する光重合性樹脂組成物からなる層を、厚みが5〜40μmである透明な支持フィルム上に、積層したことを特徴とするブラックマトリックス用光重合性樹脂積層体。
- 線状重合体(a)の含有量が光重合性化合物(b)の含有量の1.0〜3.0倍である光重合性樹脂組成物からなる層を支持フィルム上に積層したことを特徴とする請求項1記載のブラックマトリックス用光重合性樹脂積層体。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のブラックマトリックス用光重合性樹脂積層体を光重合性樹脂組成物からなる層がガラス基板と接触するように該ガラス基板に積層する積層工程、支持フィルム側からマトリックスパターンを有するフォトマスク及び支持フィルムを通して該光重合性樹脂組成物からなる層に活性光線を照射する露光工程、及び該露光工程で硬化しなかった光重合性樹脂組成物を現像液にて除去し硬化した光重合性樹脂組成物からなるブラックマトリックスを該ガラス基板上に形成する現像工程を含むことを特徴とするブラックマトリックス付きガラス基板の製造方法。
- 露光工程と現像工程の間に、光重合性樹脂組成物からなる層が積層されたガラス基板を60〜130℃で1〜6分加熱する加熱工程を有することを特徴とする請求項4記載のブラックマトリックス付きガラス基板の製造方法。
- 請求項4または5のいずれかに記載の方法により製造されるブラックマトリックス付きガラス基板。
- 請求項4または5のいずれかに記載の方法によりブラックマトリックス付きガラス基板を製造する工程、及び該ブラックマトリックス付きガラス基板の少なくともブラックマトリックスで覆われていない部分の一部に感熱性または感光性のカラーインクをインクジェット方式により印刷する印刷工程を含むことを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
- 請求項7に記載の方法により製造されるカラーフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005019289A JP4526964B2 (ja) | 2005-01-27 | 2005-01-27 | 光重合性樹脂積層体、並びにそれを用いたブラックマトリックス付きガラス基板、及びカラーフィルタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005019289A JP4526964B2 (ja) | 2005-01-27 | 2005-01-27 | 光重合性樹脂積層体、並びにそれを用いたブラックマトリックス付きガラス基板、及びカラーフィルタの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006208637A true JP2006208637A (ja) | 2006-08-10 |
JP4526964B2 JP4526964B2 (ja) | 2010-08-18 |
Family
ID=36965586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005019289A Expired - Fee Related JP4526964B2 (ja) | 2005-01-27 | 2005-01-27 | 光重合性樹脂積層体、並びにそれを用いたブラックマトリックス付きガラス基板、及びカラーフィルタの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4526964B2 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007316445A (ja) * | 2006-05-26 | 2007-12-06 | Fujifilm Corp | 硬化性組成物、カラーフィルタ、及びその製造方法 |
JP2008102170A (ja) * | 2006-10-17 | 2008-05-01 | Fujifilm Corp | 感光性組成物、感光性フィルム、感光性積層体、永久パターン形成方法、及びプリント基板 |
JP2008107773A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-05-08 | Fujifilm Corp | 光硬化性組成物、カラーフィルター及びその製造方法、並びに、固体撮像素子 |
JP2008146041A (ja) * | 2006-11-15 | 2008-06-26 | Taiyo Ink Mfg Ltd | 黒色ペースト組成物、及びそれを用いたブラックマトリックスパターンの形成方法、並びにそのブラックマトリックスパターン |
JP2009244807A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Fujifilm Corp | 光硬化性組成物、カラーフィルター及びその製造方法、並びに、固体撮像素子 |
JP2010037542A (ja) * | 2008-07-09 | 2010-02-18 | Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd | 着色感光性樹脂組成物及びオキシム系光重合開始剤 |
JP2014208815A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-11-06 | 三菱化学株式会社 | 着色樹脂組成物、カラーフィルタ、液晶表示装置及び有機el表示装置 |
JP2016071379A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 富士フイルム株式会社 | 感光性組成物、硬化膜の製造方法、硬化膜、液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、タッチパネル及びタッチパネル表示装置 |
WO2017208849A1 (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 富士フイルム株式会社 | 感光性樹脂組成物、転写フィルム、加飾パターン、タッチパネル、及びパターンの製造方法 |
WO2021177462A1 (ja) * | 2020-03-06 | 2021-09-10 | クラレノリタケデンタル株式会社 | 光造形用樹脂組成物 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002139614A (ja) * | 2000-10-31 | 2002-05-17 | Canon Inc | 光学素子とその製造方法、該製造方法に用いる転写フィルム、該光学素子を用いた液晶素子 |
JP2002139613A (ja) * | 2000-10-31 | 2002-05-17 | Canon Inc | 光学素子とその製造方法、該製造方法に用いる転写フィルム、該光学素子を用いた液晶素子 |
JP2004295084A (ja) * | 2003-03-12 | 2004-10-21 | Mitsubishi Chemicals Corp | 感光性組成物、感光性着色組成物、カラーフィルタ、及び液晶表示装置 |
JP2004534797A (ja) * | 2001-06-11 | 2004-11-18 | チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド | 組み合わされた構造を有するオキシムエステルの光開始剤 |
JP2005003861A (ja) * | 2003-06-11 | 2005-01-06 | Fuji Photo Film Co Ltd | カラーフィルターの製造方法 |
JP2005062494A (ja) * | 2003-08-13 | 2005-03-10 | Fujifilm Arch Co Ltd | 光硬化性組成物及びそれを用いたカラーフィルタ |
JP2005077451A (ja) * | 2003-08-28 | 2005-03-24 | Nippon Steel Chem Co Ltd | 感光性樹脂組成物及びそれを用いたカラーフィルター |
JP2005128483A (ja) * | 2003-06-10 | 2005-05-19 | Mitsubishi Chemicals Corp | 光重合性組成物、カラーフィルター及び液晶表示装置 |
JP2005222028A (ja) * | 2004-02-09 | 2005-08-18 | Qimei Industry Co Ltd | ブラックマトリックス用感光性樹脂組成物 |
-
2005
- 2005-01-27 JP JP2005019289A patent/JP4526964B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002139614A (ja) * | 2000-10-31 | 2002-05-17 | Canon Inc | 光学素子とその製造方法、該製造方法に用いる転写フィルム、該光学素子を用いた液晶素子 |
JP2002139613A (ja) * | 2000-10-31 | 2002-05-17 | Canon Inc | 光学素子とその製造方法、該製造方法に用いる転写フィルム、該光学素子を用いた液晶素子 |
JP2004534797A (ja) * | 2001-06-11 | 2004-11-18 | チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド | 組み合わされた構造を有するオキシムエステルの光開始剤 |
JP2004295084A (ja) * | 2003-03-12 | 2004-10-21 | Mitsubishi Chemicals Corp | 感光性組成物、感光性着色組成物、カラーフィルタ、及び液晶表示装置 |
JP2005128483A (ja) * | 2003-06-10 | 2005-05-19 | Mitsubishi Chemicals Corp | 光重合性組成物、カラーフィルター及び液晶表示装置 |
JP2005003861A (ja) * | 2003-06-11 | 2005-01-06 | Fuji Photo Film Co Ltd | カラーフィルターの製造方法 |
JP2005062494A (ja) * | 2003-08-13 | 2005-03-10 | Fujifilm Arch Co Ltd | 光硬化性組成物及びそれを用いたカラーフィルタ |
JP2005077451A (ja) * | 2003-08-28 | 2005-03-24 | Nippon Steel Chem Co Ltd | 感光性樹脂組成物及びそれを用いたカラーフィルター |
JP2005222028A (ja) * | 2004-02-09 | 2005-08-18 | Qimei Industry Co Ltd | ブラックマトリックス用感光性樹脂組成物 |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007316445A (ja) * | 2006-05-26 | 2007-12-06 | Fujifilm Corp | 硬化性組成物、カラーフィルタ、及びその製造方法 |
JP2008107773A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-05-08 | Fujifilm Corp | 光硬化性組成物、カラーフィルター及びその製造方法、並びに、固体撮像素子 |
KR101466052B1 (ko) * | 2006-09-28 | 2014-12-01 | 후지필름 가부시키가이샤 | 광경화성 조성물, 컬러필터와 그 제조방법, 및고체촬상소자 |
JP2008102170A (ja) * | 2006-10-17 | 2008-05-01 | Fujifilm Corp | 感光性組成物、感光性フィルム、感光性積層体、永久パターン形成方法、及びプリント基板 |
JP2008146041A (ja) * | 2006-11-15 | 2008-06-26 | Taiyo Ink Mfg Ltd | 黒色ペースト組成物、及びそれを用いたブラックマトリックスパターンの形成方法、並びにそのブラックマトリックスパターン |
JP2009244807A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Fujifilm Corp | 光硬化性組成物、カラーフィルター及びその製造方法、並びに、固体撮像素子 |
JP2010037542A (ja) * | 2008-07-09 | 2010-02-18 | Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd | 着色感光性樹脂組成物及びオキシム系光重合開始剤 |
JP2014208815A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-11-06 | 三菱化学株式会社 | 着色樹脂組成物、カラーフィルタ、液晶表示装置及び有機el表示装置 |
JP2016071379A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 富士フイルム株式会社 | 感光性組成物、硬化膜の製造方法、硬化膜、液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、タッチパネル及びタッチパネル表示装置 |
WO2017208849A1 (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 富士フイルム株式会社 | 感光性樹脂組成物、転写フィルム、加飾パターン、タッチパネル、及びパターンの製造方法 |
JPWO2017208849A1 (ja) * | 2016-05-31 | 2019-01-10 | 富士フイルム株式会社 | 感光性樹脂組成物、転写フィルム、加飾パターン、タッチパネル、及びパターンの製造方法 |
WO2021177462A1 (ja) * | 2020-03-06 | 2021-09-10 | クラレノリタケデンタル株式会社 | 光造形用樹脂組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4526964B2 (ja) | 2010-08-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4526964B2 (ja) | 光重合性樹脂積層体、並びにそれを用いたブラックマトリックス付きガラス基板、及びカラーフィルタの製造方法 | |
JP4364216B2 (ja) | 感光性樹脂組成物及びこれを用いたブラックマトリックス | |
JP4745110B2 (ja) | 感光性組成物及びこの感光性組成物により形成されたカラーフィルタ | |
CN104423148B (zh) | 着色感光性树脂组合物、包含其的滤色器和显示装置 | |
JP4954194B2 (ja) | 感光性樹脂積層体 | |
JP4998735B2 (ja) | 感放射線性組成物、カラーフィルタ、ブラックマトリックスおよび液晶表示素子 | |
JPH10332929A (ja) | カラーフィルタ用感放射線性組成物 | |
JP2011048064A (ja) | 感光性樹脂組成物及び積層体、並びにこれを用いた電磁波シールド及び透明導電性基板 | |
KR20070014998A (ko) | 감광성 수지 조성물 | |
KR20120021752A (ko) | 착색 감광성 수지 조성물, 컬러필터 및 이를 구비한 액정표시장치 | |
JP4780988B2 (ja) | 光重合性樹脂積層体およびブラックマトリックス付きガラス基板 | |
JP4817738B2 (ja) | ブラックマトリックス基板の製造方法 | |
JP7178301B2 (ja) | 着色感光性樹脂組成物、これを利用して製造されたカラーフィルターおよび画像表示装置 | |
KR101962481B1 (ko) | 착색 감광성 수지 조성물, 이를 포함하는 컬러 필터 및 표시 장치 | |
JP2010224158A (ja) | (メタ)アクリレート化合物を含む組成物及びこれを用いてなる感光性樹脂積層体 | |
JP2005208480A (ja) | カラーフィルタ用光重合性樹脂組成物 | |
JP2005031575A (ja) | ブラックマトリックス形成用材料 | |
JPH11142639A (ja) | ブラックマトリックス及びカラーフィルターの製造法並びにカラーフィルター | |
KR20180085927A (ko) | 착색 감광성 수지 조성물, 컬러필터 및 이를 포함하는 표시장치 | |
JP2004177597A (ja) | 感光性樹脂組成物 | |
TW200401948A (en) | Radiation sensitive composition, color filter, black matrix and liquid crystal display element | |
JP4197445B2 (ja) | 感光性樹脂組成物及び積層体 | |
CN104898373B (zh) | 着色感光性树脂组合物及利用其的滤色器 | |
JPH09134006A (ja) | 着色レジスト組成物 | |
KR20170082312A (ko) | 착색 감광성 수지 조성물 및 이를 이용하는 컬러 필터 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080109 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20090401 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100601 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100602 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |