JP2006208448A - 自動現像処理装置 - Google Patents

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寿幸 菊地
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Abstract


【課題】 待機モードから現像モードへの切り替えを、ユーザにストレスを与えることなく迅速に行える自動現像処理装置を実現すること
【解決手段】 最適液温度38℃に処理液を保持したプリントモードから省エネモードに切り替えられた時刻T1に、制御部は、外気温度検出センサによって検出した外気温度20℃に基づいて、省エネ液温度33℃を算出・決定する。この省エネ液温度は、検出した外気温度において、モード切替許容時間内に上昇せしめる液温度を最適液温度から減算することで算出する。そして、その決定した省エネ液温度まで処理液の液温度を低下させる。省エネモードの解除指示が入力された時刻T2には、電熱ヒータ及び循環ポンプを駆動して、液温度を省エネ液温度31℃から最適液温度38℃まで上昇させる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、感光材料を処理液に浸漬して現像処理する場合に前記処理液を加熱してその液温度を予め設定された設定温度に保持する現像モードと、前記現像処理を所定期間行わない場合に前記設定温度よりも低い待機温度に前記処理液の液温度を低下させて保持する待機モードとを切り替えることで前記液温度の調整を行う自動現像処理装置に関する。
近年、ネガフィルム及びリバーサルフィルム等の写真フィルムに撮像された画像や、デジタルカメラ等の画像出力装置によって生成されたデジタルデータに基づく画像を、カラー写真に代表されるハロゲン化銀写真感光材料(以下、単に「感光材料」という。)に焼き付けて現像する自動現像処理装置が広く普及してきている。
自動現像処理装置は、写真フィルムやデジタルデータから画像を読み取って、その画像を感光材料に露光した後に、現像処理部において現像及び乾燥を行う。現像処理部は、発色現像液や漂白定着液、安定ス液等の各種処理液を貯留した複数の処理槽を備えて構成され、露光後の感光材料を処理槽に順次搬送して、その処理液に浸漬(浸液)する現像処理工程を得る。現像モード時の各処理槽に貯留された各処理液は、それぞれの処理に適した温度として予め設定された設定温度(以下、「最適液温度」という。)まで加熱されて保持されている。これにより、自動現像処理装置は、安定した品質且つ最適な処理性能を得ることができる。
写真店やDPE店舗等に設置される自動現像処理装置は、顧客から受注を受ける都度に現像処理を行う。そのため、その受注状況に応じて現像処理を行わない期間が生じ得る。しかし、その現像処理を行わない間にも処理液をヒータ等によって加熱して最適液温度に保持することは、空気酸化等によって当該処理液の劣化を促進してしまう。この処理液の劣化を低減させるために、現像処理を行わない待機時間に処理液の液温度を最適液温度よりも低い液温度(以下、「待機温度」という。)まで低めて待機モードに切り替えることで、処理液の劣化を防止する次ぎのような技術が考案されている。
即ち、待機時間の間、処理液の液温度を待機温度に保ち、感光材料が最初の処理槽に投入された後、特定の処理槽へ到達するまでの時間内に処理液の液温度を最適液温度まで上昇させる技術(特許文献1参照)である。
また、待機時間が予め定められた時間に達した場合に、その待機温度より更に低い液温度に設定した後、レディ信号の出力時に処理液を待機温度まで、更に現像処理時に最適液温度まで温度調整する技術(特許文献2参照)も知られている。
このように処理液を最適液温度まで上昇させる間、処理液は最適液温度に到達していないために現像処理を行うことができず、ユーザにストレスを与えてしまう。そのため、処理液の加熱を開始した時点の液温度を最適液温度まで回復させるまでの時間(以下、この時間を「液温回復時間」という。)を表示して、現像処理が可能になるまでの時間をユーザに通知する。
特開2001−154326号公報 特開2003−280157号公報
ところで、処理液を加熱することでその液温度を上げて温度調整するが、例えば、自動現像処理装置を設定している環境の気温(外気温度)が25℃以上のときに処理液を加熱した場合、液温度は上昇しやすく、気度が20℃以下でのときは、処理液の熱量が外気に奪われて液温度が上昇しにくくなるため、ある一定の液温度を上昇させるための時間はその外気温度に応じて変化する。
特許文献1の技術は、感熱材料が最初の処理槽から特定の処理槽に到達するまでの時間内に、その特定の処理槽の液温度を最適液温度まで上昇させなければならない。しかし、例えば外気温度が低い場合には、感熱材料が処理槽に到達するまでに処理液の液温度を最適液温度まで上昇させることができないことがあった。
また、特許文献2の技術は、レディ信号の出力時に処理液を待機温度まで上昇させる時間、及び待機温度から最適液温度まで上昇させる時間も外気温度によって変動してしまう。このため、実際に現像処理が行えるようになるまでの時間までもが変動してしまった。
また、液温回復時間を表示したにも関わらず、必ずしもその時間通りに液温度を最適液温度まで上昇させることができないことがあり得る。このため、現像モードに切り替えてから液温回復時間が過ぎても現像処理が行えない場合が生じ、ユーザに却ってストレスを与えかねなかった。
本発明は、上述した課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、待機モードから現像モードへの切り替えを、ユーザにストレスを与えることなく迅速に行える自動現像処理装置を実現することである。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
感光材料を処理液に浸漬して現像処理する場合に前記処理液を加熱してその液温度を予め設定された設定温度に保持する現像モードと、前記現像処理を所定期間行わない場合に前記設定温度よりも低い待機温度に前記処理液の液温度を低下させて保持する待機モードとを切り替えることで前記液温度の調整を行う自動現像処理装置であって、
前記待機モードから前記現像モードへ切り替えるまでの許容時間を入力する入力手段と、
現像処理時の外気温度における前記処理液の液温度の上昇特性と前記許容時間とに基づいて、前記待機温度を決定する待機温度決定手段と、
前記待機モードへの切り替えの際に、前記待機温度決定手段により決定された待機温度に前記処理液の液温度を温度調整する待機時温度調整手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自動現像処理装置であって、
前記待機温度決定手段は、
前記処理液を加熱して前記許容時間の間に上昇する当該処理液の上昇温度を、前記上昇特性に基づいて求め、その上昇温度を前記設定温度から減算することで前記待機温度を決定することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の自動現像処理装置において、
外気温度を検出する外気温度検出手段を更に備え、
前記待機温度決定手段は、前記外気温度検出手段により検出された外気温度に応じて上昇特性を選択する選択手段を有することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の自動現像処理装置において、
前記処理液の加熱時における液温度の上昇特性を取得する取得手段を更に備え、
前記待機温度決定手段は、前記取得手段により取得された上昇特性と前記許容時間とに基づいて、前記待機温度を決定することを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、
感光材料を処理液に浸漬して現像処理する場合に前記処理液を加熱してその液温度を予め設定された設定温度に保持する現像モードと、前記現像処理を所定期間行わない場合に前記設定温度よりも低い待機温度に前記処理液の液温度を低下させて保持する待機モードとを切り替えることで前記液温度の調整を行う自動現像処理装置であって、
前記現像モードへの切り替え時に、前記処理液の液温度を検出する液温度検出手段と、
現像処理時の外気温度における前記処理液の液温度の上昇特性に基づいて、前記液温度検出手段により検出された液温度を前記設定温度まで上昇させるために要する液温回復時間を決定する回復時間決定手段と、
前記現像モードへの切り替えの際に、前記回復時間決定手段により決定された液温回復時間を表示する表示手段と、
を有することを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の自動現像処理装置において、
外気温度を検出する外気温度検出手段を更に備え、
前記回復時間決定手段は、前記外気温度検出手段により検出された外気温度に応じて上昇特性を選択する選択手段を有することを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の自動現像処理装置において、
前記処理液の加熱時における液温度の上昇特性を取得する取得手段を更に備え、
前記回復時間決定手段は、前記取得手段により取得された上昇特性に基づいて、前記液温回復時間を決定することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、入力された許容時間と、処理液の液温度の上昇特性とに基づいて待機温度を決定し、待機モードから現像モードへの切り替え時には、当該待機温度に設定した処理液を加熱して設定温度まで液温度を上昇させる。これにより、待機温度の設定によって、待機モードから現像モードへの切り替えに要する時間を任意に制御することができる。従って、現像モードへの切り替えを迅速に行い、ユーザのストレスの軽減を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、許容時間の間に上昇する処理液の上昇温度を設定温度から減算することで待機温度を決定する。このため、待機モードから現像モードへの切り替えによって処理液を加熱した際には、処理液は許容時間内に設定温度に到達する。従って、現像モードへの切り替えを入力された許容時間内に迅速に行うことができる。また、現像モードへの切り替えを許容時間内に遅滞なく行うことで、ユーザのストレスの軽減を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、検出した外気温度に応じて液温度の上昇特性を選択するため、実際の外気温度に応じて待機温度を決定することができる。従って、例えば、外気温度が低くても許容時間内に処理液を設定温度まで上昇させられるように待機温度を設定することができるため、待機モードから現像モードへの切り替えを自動現像処理装置の設置環境の外気温度に関わらず迅速に行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、処理液を加熱時における液温度の上昇特性と、許容時間とに基づいて待機温度を決定する。このため、自動現像処理装置の設置環境における実際の上昇特性に則してより正確な待機温度を決定することができる。
請求項5に記載の発明によれば、待機モードから現像モードへの切り替えの際に表示する液温回復時間を、処理液の現在の液温度と、当該処理液の液温度の上昇特性とに基づいて決定する。これにより、現在の液温度から設定温度までの上昇に要する時間、即ち液温回復時間を処理液の上昇特性に基づいて適切に表示することができる。従って、ユーザは、処理液が待機温度から設定温度になるまでの時間を確認することができ、現像モードへの切り替え時におけるユーザのストレスの軽減が図れる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、検出した外気温度に応じて液温度の上昇特性を選択するため、現在の外気温度に応じた液温回復時間を決定することができる。このため、ユーザは、現像モードへ切り替えた時点における外気温度に則した液温回復時間を知ることができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、処理液の加熱時の液温度の上昇特性に基づいて、液温回復時間を決定する。このため、ユーザは、自動現像処理装置の設置環境における実際の上昇特性に則したより正確な液温回復時間を知ることができる。
以下、本発明の自動現像処理装置をハロゲン化銀写真感光材料(感光材料)のカラー印画紙に現像処理する自動現像機に適用した場合の実施形態について図1〜14を参照して詳細に説明する。尚、感光材料としてはカラー印画紙に限定するものではなく、例えば、カラーネガフィルム、カラーリバーサルフィルム、ダイレクトポジ印画紙、X線用フィルム、印刷用フィルム、モノクロネガフィルム、モノクロ印画紙等の銀塩感材が適用可能である。
図1は、プリント写真作成用の自動現像機1の斜視図である。同図によれば、自動現像機1は、表示部40、入力部30、マガジン装填部3、露光処理部5、現像処理部7及び排出トレイ9を備えて構成される。
自動現像機1は、ユーザの入力部30の操作によって入力された設定情報に基づいて、プリント写真の現像処理を行い、その処理状態を表示部40に表示させる。プリント写真の現像処理は、先ず、マガジン装填部3に装填されたマガジンが内蔵する感光材料Sに、露光処理部5が、ネガフィルムやデジタルデータから画像を読み出して露光する。そして、現像処理部7は、その感光材料Sを各種処理液に順次浸漬した後に、当該感光材料Sを乾燥させてプリント写真として排出トレイ9に排出する。
自動現像機1には、各種処理液の液温度を現像処理に適した液温度(以下、この液温度を「最適液温度」という。)に保持するように設定する「プリントモード(現像モード)」と、当該現像処理が一定期間行われない間、各種処理液の液温度が最適液温度よりも低い液温度(以下、この液温度を「省エネ液温度」という。)に保持するように設定する「省エネモード(待機モード)」との2つの動作モードがある。
自動現像機1は、プリントモード時に、現像処理が一定期間(例えば、1分間)行われないことを検知したり、ユーザによって省エネモードへの切り替え指示が入力された場合には、動作モードをプリントモードから省エネモードに切り替えて、各処理液の液温度を省エネ液温度まで下げる温度調整を行う。これにより、各処理液が劣化するのを防止する。
そして、ユーザにより省エネモードの解除指示が入力された場合は、プリントモードに切り替え、各種処理液を加熱してその液温度が最適液温度となるように温度調整する。このとき、自動現像機1は、ユーザにより予め入力されたモード切替許容時間内に、省エネモードからプリントモードへの切り替えを行う。
省エネモードからプリントモードへ切り替える際に、自動現像機1が処理液を加熱して温度調整する場合、外気温度が低い場合は液温度は上がりにくく、外気温度が高い場合は液温度が上がりやすいといったように、処理液の液温度の変化の度合い(上昇特性)は、加熱時の外気温度によって可変する。従って、省エネモードの省エネ液温度(待機温度)を固定値に設定した場合、モード切替許容時間内に液温度を最適液温度まで加熱しきれない場合があり得る。このため、本実施形態では、外気温度に応じて適切な省エネ液温度を決定することで、省エネモードからプリンタモードへの切り替えを迅速に行えるようにする。
また、省エネモードからプリントモードへ切り替える際は、その切り替えに要する時間(以下、この時間を「液温回復時間」という。)を表示部40に表示させることで、ユーザの待機時におけるストレスの軽減を図っている。しかし、省エネ液温度を適切に設定したとしても、プリントモードから省エネモードへの切り替え時の外気温度と、省エネモードからプリントモードへの切り替え時の外気温度が異なった場合、処理液の液温度を最適液温度まで上昇させるための時間は外気温度によって変動するため、モード切替許容時間通りに液温度を最適液温度まで回復せしめることができない。このため、本実施形態では、外気温度に応じて液温回復時間を適切に決定して表示部40に表示させることで、ユーザの待機時のストレスを軽減させるようにする。
ここで、図2を用いて、現像処理部7の現像処理の工程について簡単に説明する。現像処理部7は、発色現像液を貯留する発色現像槽7a、漂白定着液を貯留する漂白定着槽7b、安定液を貯留する安定槽7c〜7e、スクイズ部7f及び乾燥部7gを同図のように順に併設している。
画像が露光された感光材料Sは、発色現像槽7a、漂白定着槽7b、安定槽7c〜7eという順序で各処理槽に搬送ローラRによって搬送されて、それぞれの処理液に順次浸漬される。これにより、感光材料Sに対する画像の発色現像、漂白定着及び安定化が行われる。安定槽7eに浸漬された感光材料Sは、スクイズ部7fによって水分が除去された後に、乾燥部7gの温風供給部7hから温風が供給されて乾燥処理が施される。以上のような工程によって感光材料Sの現像処理を行われる。
現像処理部7の発色現像槽7a、漂白定着槽7b及び安定槽7c〜7e内に貯留された各処理液は、最適液温度に保持されることで処理液が活性化されて最適な処理性能を発揮することができる。より具体的には、発色現像液を例えば、約38℃に温度調整することで安定した品質で発色現像を行うことができる。また、漂白定着液を約36℃、安定液を約38℃にそれぞれ保持することで漂白定着及び安定化を充分に行うことができる。
従って、発色現像槽7a、漂白定着槽7b及び安定槽7c〜7e内の各処理液の液温度をそれぞれの最適液温度に保持するために、電熱ヒータ50や循環ポンプ60を用いて温度調整を行っておく。図3は、発色現像槽70aの温度調整の制御機構の模式図である。尚、漂白定着槽7b及び安定槽7c〜7eの温度調整の制御機構は、発色現像槽7aと同様であるため、その説明は省略する。
同図に示すように発色現像槽7aは、処理槽71と補充タンク72とを中空に形成された循環パイプ73によって連結されて構成されている。また、補充タンク72は、電熱ヒータ50、ろ過フィルタ74及び液温度検出センサ80を有して構成される。
補充タンク72には、補充パイプ75から感光材料Sの処理量に応じた適量の補充液が適宜追加される。そして、補充タンク72内の発色現像液は電熱ヒータ50によって加熱され、ろ過フィルタ74によって不純物が除去される。
循環パイプ73には、循環ポンプ60が設けられており、この循環ポンプ60は、ろ過フィルタ74を通過した発色現像液を処理槽71に送り込む。このため、電熱ヒータ50によって加熱された発色現像液は処理槽71と補充タンク72との間を同図の矢印ARの方向に循環する。これにより、処理槽71内の発色現像液の液温度が均一になるように温度調整される。
自動現像機1は、プリントモード時には、電熱ヒータ50及び循環ポンプ60を用いて各処理液の液温度が最適液温度となるように温度調整する。一方、省エネモードに切り替えた際には、電熱ヒータ50及び循環ポンプ60の駆動を一時的に停止する等して、処理液の液温度が省エネ液温度となるように温度調整する。
図4は、自動現像機1の温度調整の制御に関わる機能構成の一例を示すブロック図である。同図によれば、自動現像機1は、メモリ20を有する制御部10、入力部30、表示部40、電熱ヒータ50、循環ポンプ60、タイマTM、液温度検出センサ80及び外気温度検出センサ90を備えて構成される。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、各機能部への指示や各機能部間のデータの入出力を行う。より具体的には、入力部30から入力された操作信号に基づいてメモリ20に記憶された各種プログラムを読み出し、そのプログラムに従った処理を行う。そして、その処理結果に基づいた表示データを表示部40に出力して、当該処理結果を表示部40に表示させる。
メモリ20は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、EEPROM等により構成され、各種プログラムやそのプログラムに従った処理に係るデータを記憶する。
入力手段である入力部30は、電源スイッチやキーボード、タッチパネル等を備えて構成され、ユーザの入力操作に従った操作信号を制御部10へ出力する。表示手段である表示部40は、例えば、CRT(Cathode-ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、制御部10から入力される表示データに基づいて各種画面を表示出力する。
電熱ヒータ50は、例えば、シーズヒータによって構成され、発色現像槽7a、漂白定着槽7b及び安定槽7c〜7e内の各処理液を制御部10の指示に基づいて加熱する。循環ポンプ60は、補充タンク72に補充された処理液を処理槽71に送り出して、貯留された処理液を撹拌する。制御部10は、電熱ヒータ50及び循環ポンプ60によって処理液の液温度を制御することで、待機時温度調整手段を実現する。
尚、処理液を撹拌する方法としては、循環ポンプ60に限られず、例えば、窒素ガス等の不活性ガスをハブリングさせる方法や、高圧スプレーを吹きつける方法等を適宜適用可能である。
タイマTMは、水晶発振器等で構成され、一定周波数のクロック信号を生成して、経過時間の計時を行う。液温度検出手段である液温度検出センサ80と、外気温度検出手段である外気温度検出センサ90は、白金抵抗温度センサや熱電対センサやサーミスタセンサ等により構成される温度センサである。液温度検出センサ80は、処理液の液温度を検出して制御部10へ出力し、外気温度検出センサ90は、外気温度を検出して制御部10へ出力する。
〔第1実施形態〕
次に、図5〜10を用いて第1実施形態における自動現像機1を説明する。図5は、第1実施形態におけるメモリ20のデータ構成の一例を示す図である。同図によれば、メモリ20は、第1モード切替プログラム200、最適液温度202、モード切替許容時間204、外気温度206、検出液温度208、省エネ液温度210及び液温回復時間212を記憶している。
第1モード切替プログラム200は、第1モード切替処理(図7及び8参照)を実現するためのプログラムである。ユーザの入力部30の電源スイッチの押下によって自動現像機1の電源が投入されると、制御部10は、第1モード切替プログラム200をメモリ20から読み出して、第1モード切替処理を実行する。
最適液温度202は、安定した品質で各処理液が感光材料Sに対して処理可能な液温度であり、予め設定される値である。モード切替許容時間204は、省エネモードからプリントモードに切り替えにユーザによって許容される時間であり、予めユーザによって入力設定される。
外気温度206は、外気温度検出センサ90によって検出された外気温度である。検出液温度208は、液温度検出センサ80によって検出された処理液の液温度である。制御部10は、液温度検出センサ80及び外気温度検出センサ90それぞれから出力される液温度及び外気温度を随時取得してメモリ20に記憶更新する。
省エネ液温度210は、省エネモードに切り替えた後に、処理液の液温度を保持する液温度である。待機温度決定手段である制御部10は、モード切替許容時間204と外気温度206とに基づいて省エネ液温度210を決定・算出する。ここで、第1実施形態における省エネ液温度210の算出方法について簡単に説明する。
省エネ液温度210を算出は、処理液毎の液温度の上昇特性を利用する。図6は、発色現像液の液温度の上昇特性の一例を示すグラフであり、同図は、電熱ヒータ50及び循環ポンプ60を用いた場合に、外気温度が20℃以下のとき2.0分、20℃より大きく25℃以下のとき1.8分、25℃より大きいとき1.5分で、処理液の液温度を1℃の上昇させることを表している。
選択手段を実現する制御部10は、図6の外気温度に対する液温度の上昇特性を考慮した次の式(1)〜(3)の何れかを、外気温度206の値の範囲に基づいて選択して省エネ液温度210を算出する。
外気温度206が20℃以下の場合、
省エネ液温度=検出液温度−モード切替許容時間/2.0分 ・・・(1)
外気温度206が20℃より大きく25℃以下の場合、
省エネ液温度=検出液温度−モード切替許容時間/1.8分 ・・・(2)
外気温度206がより大きい場合、
省エネ液温度=検出液温度−モード切替許容時間/1.5分 ・・・(3)
即ち、現在の気温(外気温度206)において、モード切替許容時間204内に上げることのできる液温度の分、現在の液温度(検出液温度208)から低めた液温度を省エネ液温度210として決定する。従って、省エネモードからプリントモードに切り替えた際に、モード切替許容時間204内に処理液を最適液温度202まで上昇せしめることができる。
液温回復時間212は、省エネモードからプリントモードに切り替えた際に、処理液の液温度を最適液温度202に回復させるために要する時間である。上述したように、自動現像機1は、モード切替許容時間204内に処理液を最適液温度202まで上昇させることができるように省エネ液温度210を設定する。
しかし、プリントモードから省エネモードに切り替えたときの外気温度と、省エネモードが解除されたときの外気温度とが異なる場合、モード切替許容時間204通りに、液温度を最適液温度202までに回復させられるとは限らない。
そこで、制御部10は、省エネモードが解除された時点の外気温度206に基づいて次の式(4)〜(6)の何れかを選択し、液温度を最適液温度202まで上昇せしめる所要時間を液温回復時間212として算出する。これにより、制御部10は、回復時間決定手段及び選択手段を実現することとなる。
外気温度206が20℃以下の場合、
液温回復時間=(最適液温度−検出液温度)×2.0分 ・・・(4)
外気温度206が20℃より大きく25℃以下の場合、
液温回復時間=(最適液温度−検出液温度)×1.8分 ・・・(5)
外気温度206が25℃より大きい場合、
液温回復時間=(最適液温度−検出液温度)×1.5分 ・・・(6)
制御部10は、算出した液温回復時間212を表示部40に表示させる。尚、この表示させた液温回復時間212は、その数値を単位時間毎にデクリメントして表示更新することで、液温回復時間212のカウントダウン表示を行う。
尚、省エネ液温度210及び液温回復時間212の算出に用いた図6の液温度の上昇特性は、発色現像液の上昇特性であるため、漂白定着液や安定液等の温度調整に際しては、処理液毎の液温度の上昇特性を予め用意し、その上昇特性を用いて省エネ液温度210及び液温回復時間212を算出する。
次に、自動現像機1の具体的な動作を、図9及び10のモード切替時の液温度の推移を表すグラフを参照しながら、図7及び8のフローチャートを用いて説明する。
先ず、制御部10は、第1モード切替処理を開始して、プリント処理を行わない時間が一定時間(例えば、1分間)以上に経過するまで待機する(ステップA1)。尚、この待機の間の動作モードはプリントモードであり、各処理液は最適液温度に温度調整されている。また、ユーザの入力部30の操作指示に従って随時プリント処理が行われる。
そして、一定時間プリント処理が行わなければ(ステップA1:No)、制御部10は、外気温度検出センサ90によって検出された外気温度206が20℃以下であるか否かを判定する(ステップA3)。外気温度206が20℃以下であると判定した場合は(ステップA3:Yes)、上述した式(1)を用いて省エネ液温度210を算出してメモリ20を更新する(ステップA7)。
一方、外気温度206が20℃以下ではないと判定した場合(ステップA3:No)、制御部10は、外気温度206が25℃以下であるか否かを判定する(ステップA5)。外気温度206が25℃以下である、即ち、外気温度206が20℃より大きく25℃以下である場合は(ステップA5)、式(2)を用いて省エネ液温度210を算出する(ステップA9)。
また、ステップA5において外気温度206が25℃より大きいと判定した場合は(ステップA5:No)、式(3)を用いて省エネ液温度210を算出する(ステップA11)。制御部10は、ステップA7、A9又はA11の処理後、処理液の液温度が省エネ液温度210となるように電熱ヒータ50及び循環ポンプ60を制御して温度調整することで、動作モードを省エネモードに切り替える(ステップA13)。
具体的には、電熱ヒータ50及び循環ポンプ60の駆動を停止(OFF)して、液温度検出センサ80によって液温度を随時検出する。そして、検出液温度208が省エネ液温度210に到達したら、処理液が省エネ液温度210に保持するように電熱ヒータ50及び循環ポンプ60の駆動制御する。
例えば、図9において、省エネモードに切り替えた時刻T1に外気温度206が20℃以下であり、モード切替許容時間204が10分に設定されていた場合、式(1)を用いて省エネ液温度210を33℃(=38℃−10分/2分)と算出する。そして、電熱ヒータ50及び循環ポンプ60の駆動を一時的に停止することで、同図のグラフG1のように処理液の液温度は降下していく。そして、液温度検出センサ80が、液温度を33℃と検出すると、電熱ヒータ50及び循環ポンプ60の駆動を再開して、処理液を33℃に温度調整する。
上述したように外気温度206が20℃以下であれば、処理液は1℃上げるのに2分要する。このため、省エネモードが解除された時刻T2において、液温度を省エネ液温度210の33℃から最適液温度202の38℃に回復せしめる所要時間は10分(=(38℃−33℃)×2分)であり、モード切替許容時間204の10分内に処理液の液温度を回復させることができる。
また、時刻T1において外気温度206が25℃より高ければ、式(3)を用いて省エネ液温度210を約31.4℃(=38℃−10分/1.5分)と算出する。そして、電熱ヒータ50及び循環ポンプ60の駆動を停止すると、同図のグラフG2のように処理液の液温度は降下していく。液温度検出センサ80が液温度を31.4℃と検出すると、電熱ヒータ50及び循環ポンプ60を再駆動して、処理液を31.4℃に保持する。
そして、外気温度206が25℃より高ければ、処理液は1℃上げるのに1.5分要するため、時刻T2から液温度を31.4℃から38℃に回復せしめる所領時間は約10分(=(38℃−31.4℃)×1.5分)である。従って、モード切替許容時間204の10分内に処理液の液温度を回復させることができる。
制御部10は、省エネ液温度210に温度調整しながら、ユーザの入力部30の操作によって省エネモードの解除指示が入力されるまで待機する(ステップA15)。そして、省エネモードの解除指示が入力されたことを検知した場合には(ステップA15:Yes)、制御部10は、外気温度206が20℃以下であるか否かを判定する(ステップA17)。
外気温度206が20℃以下であると判定した場合は(ステップA17:Yes)、上述した式(4)を用いて液温回復時間212を算出してメモリ20に記憶する(ステップA21)。また、外気温度206が20℃以下ではないと判定した場合は(ステップA17:No)、外気温度206が25℃以下であるか否かを判定する(ステップA19)。
外気温度206が20℃より高く25℃以下であると判定した場合(ステップA19:Yes)、制御部10は、式(5)を用いて液温回復時間212を算出する(ステップA23)。また、外気温度206が25℃以下ではないと判定した場合は(ステップA19)、式(6)を用いて液温回復時間212を算出する(ステップA25)。
制御部10は、ステップA21、A23又はA25の処理後、処理液の液温度が最適液温度202になるように電熱ヒータ50及び循環ポンプ60を駆動して温度調節を行うことで、動作モードをプリントモードに切り替える(ステップA27)。
そして、検出液温度208が最適液温度202に到達するまで液温回復時間212を表示部40にカウントダウン表示させる。制御部10は、検出液温度208が最適液温度202に到達したと判定すると(ステップA31:Yes)、ステップA21へ処理を移行して、ユーザの操作指示に基づいてプリント処理を行いつつ、一定時間プリント処理が行われなくなることを検知するまで待機する。
例えば、外気温度206が20℃以下のときに、省エネモードに切り替えて液温度が図10のグラフG1のように33℃に安定する。そして、時刻T2に省エネモードが解除された場合、液温回復時間212が式(4)によって10分(=(38℃−33℃)×2分)と算出して表示させる。
一方、時刻T2に省エネモードが解除された際に、外気温度206が25℃以上に変化していた場合は、処理液は1℃の上昇に1.5分要するから、5℃の上昇に7.5分かかる。このとき、液温回復時間212は7.5分(=(38℃−33℃)×1.5分)と算出されて表示されるから、外気温度に応じて適切に液温回復時間を表示することができる。
また、液温度が下降して35℃になった時刻T4に省エネモードを解除され、その時点の外気温度206が20℃以下であった場合は、液温回復時間212を6分(=(38℃−35℃)×2分)と算出して表示させることができる。
以上、第1実施形態によれば、省エネモードからプリントモードに切り替えた際に、モード切替許容時間内に処理液の液温度を最適液温度まで上昇させられるように、省エネモード時の液温度(省エネ液温度)を外気温度に基づいて算出・決定して、省エネモード時には、その省エネ液温度に処理液を設定する。このため、外気温度が変動に関わらず、モード切替許容時間内に液温度を最適液温度まで回復させることができる。
また、省エネ液温度を外気温度に応じた度合いで低めて設定することができるため、処理液の劣化防止を促進することができ、更に、電熱ヒータや循環ポンプを制御する消費電力を抑えることもできる。
また、処理液の液温度を最適液温度まで回復させるための時間(液温回復時間)は、外気温度によって変動するが、プリンタモードから省エネモードに切り替える際には、その切り替え時の外気温度に基づいて液温回復時間を算出して表示させる。このため、例えば、省エネモードの切り替え時にモード切替許容時間通りにその液温度を上昇させることができない場合に、外気温度に基づいて適切な液温回復時間を算出して表示することができる。従って、ユーザは、プリンタ処理を行えるまでの適切な待機時間を確認することができ、ユーザの待機時のストレスが軽減される。
〔第2実施形態〕
次に、自動現像機1の第2実施形態について図11〜14を用いて説明する。尚、上述した第1実施形態の自動現像機1と同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
図11は、第2実施形態におけるメモリ20のデータ構成の一例を示す図である。同図によれば、メモリ20は、第2モード切替プログラム220、最適液温度202、モード切替許容時間204、外気温度206、検出液温度208、省エネ液温度210、液温回復時間212、液温上昇時間測定プログラム222、液温上昇時間データテーブル224測定開始時液温度226及び平均上昇時間228を記憶している。
第2モード切替プログラム220は、第2実施形態に係る第2モード切替処理(図14参照)を実現するためのプログラムである。液温上昇時間測定プログラム222は、液温上昇時間測定処理(図13参照))を実現するためのプログラムである。制御部10は、メモリ20から第2モード切替プログラム220及び液温上昇時間測定プログラム222をそれぞれ読み出して、第2モード切替処理及び液温上昇時間測定処理を実行する。
液温上昇時間データテーブル224は、図12に示すように液温上昇時間を所定数(例えば、10)蓄積記憶するデータテーブルである。液温上昇時間とは、実際に処理液を加熱した際に、処理液の液温度を単位温度(例えば、1℃)上昇せしめる所要時間、即ち、液温度の上昇特性である。
測定開始時液温度226は、液温上昇時間測定処理において処理液の加熱を開始した時点における液温度である。制御部10は、処理液を加熱した際に、液温度検出センサ80によって検出された液温度を測定開始時液温度226として記憶保持する。そして、液温度を実際に最適液温度202まで上昇させたときに、測定開始時液温度226と最適液温度202との温度差を、その液温度の上昇に要した時間で除することで液温上昇時間を算出する。これにより制御部10は、取得手段を実現する。
ここで、図13のフローチャートを用いて、液温上昇時間取得処理の具体的な動作を簡単に説明する。制御部10は、液温上昇時間取得処理を開始すると、液温度検出センサ80が検出する液温度(検出液温度208)を随時監視して、その液温度の上昇を待機する(ステップB1)。
そして、検出液温度208が上昇したと判定した場合、(ステップB1:Yes)、制御部10は、現在の検出液温度208を測定開始時液温度226として格納する(ステップB3)。そして、タイマTMのカウンタをスタートさせると共に(ステップB5)、検出液温度208が最適液温度202に到達するまで待機する(ステップB7)。
制御部10は、検出液温度208が最適液温度202に到達したと判定した場合(ステップB7:Yes)、タイマTMで計時された時間で測定開始時液温度226と最適液温度202との温度差を除算することで、処理液を1℃上昇させるのに要する時間、即ち、液温上昇時間を算出して(ステップB9)、液温上昇時間データテーブル224に蓄積記憶する(ステップB11)。ステップB11の処理後、制御部10は、ステップB1へ処理を移行して、検出液温度208が上昇を開始するまで待機する。
この液温上昇時間測定処理によって、液温度が最適液温度202までに上昇する度に液温上昇時間が測定・算出されて蓄積されていく。
制御部10は、液温上昇時間データテーブル224に記憶された液温上昇時間の平均値を算出して、平均上昇時間228としてメモリ20に記憶する。従って、自動現像機1が設置された場所の外気温度における実際の液温度の上昇特性を得ることができる。
次に、図14のフローチャートを用いて、自動現像機1の第2モード切替処理の具体的な動作を説明する。尚、図7及び8の第1モード切替処理の処理ステップには同一のステップ番号を付してその詳細な説明は省略する。
制御部10は、第2モード切替処理を開始した後、一定時間プリント処理が為されないと判定すると(ステップA1:Yes)、省エネモードに切り替えて、液温上昇時間データテーブル224に記憶された液温上昇時間から平均上昇時間228を算出する(ステップC9)。
そして、次の式(7)を用いて省エネ液温度210を算出した後に(ステップC11)、処理液の液温度を省エネ液温度210となるように温度調整する(ステップA13)。
省エネ液温度=検出液温度−モード切替許容時間/平均上昇時間・・・(7)
ステップA13の処理後、省エネモードの解除指示が入力されたことを検知すると(ステップA15)、制御部10は、式(8)を用いて液温回復時間212を算出する。
液温回復時間=(最適液温度−検出液温度)×平均上昇時間 ・・・(8)
そして、制御部10は、第1モード切替処理と同様にステップA27〜A31の処理を実行した後、ステップA1に処理を移行する。
以上、第2実施形態によれば、実際に処理液を加熱することで得られた液温上昇時間、即ち液温度の上昇特性から求めた平均上昇時間に基づいて、省エネ液温度及び液温回復時間を算出する。このため、自動現像機1の設置環境における実際の液温度の上昇特性に則した省エネ液温度210及び液温回復時間212を算出することができる。従って、例えば、処理液が多少劣化してその液温度の上昇特性が理想値から変化してしまったり、上昇特性の不明な処理液を使用した場合にも、適切な省エネ液温度を設定したり、より正確な液温度回復時間を表示することが可能となる。
本発明を適用した自動現像機の斜視図。 現像処理の工程の概要を説明するための模式図。 各処理槽の温度調整の制御を説明するための模式図。 自動現像機の機能構成の一例を示すブロック図。 第1実施形態におけるメモリのデータ構成の一例を示す図。 外気温度に対する液温度の上昇特性の一例を表すグラフ。 第1モード切替処理を説明するための第1のフローチャート。 第1モード切替処理を説明するための第2のフローチャート。 プリントモード及び省エネモードの切り替え時における液温度の推移例を示す第1のグラフ。 プリントモード及び省エネモードの切り替え時における液温度の推移例を示す第2のグラフ。 第2実施形態におけるメモリのデータ構成の一例を示す図。 液温上昇時間データテーブルのデータ構成の一例を示す図。 液温上昇時間測定処理を説明するためのフローチャート。 第2モード切替処理を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1 自動現像機
3 マガジン装填部
5 露光処理部
7 現像処理部
7a 発色現像槽
7b 漂白定着槽
7c〜7e 安定槽
9 排出トレイ
10 制御部
20 メモリ
200 第1モード切替プログラム
202 最適液温度
204 モード切替許容時間
206 外気温度
208 検出液温度
210 省エネ液温度
212 液温回復時間
30 入力部
40 表示部
50 電熱ヒータ
60 循環ポンプ
TM タイマ
80 液温度検出センサ
90 外気温度検出センサ
S 感光材料

Claims (7)

  1. 感光材料を処理液に浸漬して現像処理する場合に前記処理液を加熱してその液温度を予め設定された設定温度に保持する現像モードと、前記現像処理を所定期間行わない場合に前記設定温度よりも低い待機温度に前記処理液の液温度を低下させて保持する待機モードとを切り替えることで前記液温度の調整を行う自動現像処理装置であって、
    前記待機モードから前記現像モードへ切り替えるまでの許容時間を入力する入力手段と、
    現像処理時の外気温度における前記処理液の液温度の上昇特性と前記許容時間とに基づいて、前記待機温度を決定する待機温度決定手段と、
    前記待機モードへの切り替えの際に、前記待機温度決定手段により決定された待機温度に前記処理液の液温度を温度調整する待機時温度調整手段と、
    を備えることを特徴とする自動現像処理装置。
  2. 前記待機温度決定手段は、
    前記処理液を加熱して前記許容時間の間に上昇する当該処理液の上昇温度を、前記上昇特性に基づいて求め、その上昇温度を前記設定温度から減算することで前記待機温度を決定することを特徴とする請求項1に記載の自動現像処理装置。
  3. 外気温度を検出する外気温度を更に備え、
    前記待機温度決定手段は、前記外気温度検出手段により検出された外気温度に応じて上昇特性を選択する選択手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動現像処理装置。
  4. 前記処理液の加熱時における液温度の上昇特性を取得する取得手段を更に備え、
    前記待機温度決定手段は、前記取得手段により取得された上昇特性と前記許容時間とに基づいて、前記待機温度を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動現像処理装置。
  5. 感光材料を処理液に浸漬して現像処理する場合に前記処理液を加熱してその液温度を予め設定された設定温度に保持する現像モードと、前記現像処理を所定期間行わない場合に前記設定温度よりも低い待機温度に前記処理液の液温度を低下させて保持する待機モードとを切り替えることで前記液温度の調整を行う自動現像処理装置であって、
    前記現像モードへの切り替え時に、前記処理液の液温度を検出する液温度検出手段と、
    現像処理時の外気温度における前記処理液の液温度の上昇特性に基づいて、前記液温度検出手段により検出された液温度を前記設定温度まで上昇させるために要する液温回復時間を決定する回復時間決定手段と、
    前記現像モードへの切り替えの際に、前記回復時間決定手段により決定された液温回復時間を表示する表示手段と、
    を有することを特徴とする自動現像処理装置。
  6. 外気温度を検出する外気温度検出手段を更に備え、
    前記回復時間決定手段は、前記外気温度検出手段により検出された外気温度に応じて上昇特性を選択する選択手段を有することを特徴とする請求項5に記載の自動現像処理装置。
  7. 前記処理液の加熱時における液温度の上昇特性を取得する取得手段を更に備え、
    前記回復時間決定手段は、前記取得手段により取得された上昇特性に基づいて、前記液温回復時間を決定することを特徴とする請求項5に記載の自動現像処理装置。
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