JP2006208984A - 現像処理装置及び現像処理システム - Google Patents

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寿幸 菊地
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Abstract

【課題】最適に待機モードを解除して現像処理液の劣化を防止すると同時に、省電力で処理をおこなう現像処理装置を提供する。
【解決手段】現像処理装置1は、入力部40又は通信部30から入力される注文情報の入力開始に応じて現像処理液を写真感光材料の現像処理に適した液温に調節する。また、現像処理装置1は、入力される注文情報の現像処理終了時刻と注文内容とに応じた処理開始時刻を算出し、計時部60で計時される現在時刻が当該処理開始時刻である場合に現像処理を開始する。
【選択図】図3

Description

本発明は、現像処理装置及び現像処理システムに関する。
近年では、現像処理装置、いわゆるミニラボ機の普及により一般のカメラ店やDPE(Development Printing Enlargement)取扱店での店頭処理が一般的になり、依頼を受けてから現像処理を迅速に行い、最終製品であるプリント写真を短時間でユーザに提供している。そして、より利便性を高めるため、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等これまで写真の現像処理サービスをその場で行うことができなかった様な所にも現像処理装置が設置されるようになってきた。
現像処理装置におけるカラー写真で代表されるハロゲン化銀写真感光材料(以下、「感光材料」という)は、発色現像液などの各種現像処理液を貯留した処理槽での処理工程を経てカラー画像が形成される。このため、感光材料を処理しない時も現像処理液を現像処理可能な温度に維持して、いつでもユーザのニーズに応えられる用にしているが、現像処理液を常時加熱しておくとは、現像処理液の性能を維持する上で支障をきたすこともある。例えば、処理枚数が少ない状況は、現像処理に伴う液の補充機会が少なく性能の維持が難しくなる。また、最近では環境への影響を低減するために現像処理液の補充量そのものを低減させる傾向があり、補充量の低減化も処理槽内の液更新を進めにくくする。この様な状態で現像処理液の加熱を行い続けると、現像処理液中の成分を酸化させて液の劣化を進行させ、所定の仕上がりの画像形成を維持することが困難になる。その中でも発色現像液は、画像形成に直接関わるものなので、良好な写真の仕上がり性能を維持する上でも劣化の発生や進行を起こさない様にする必要がある。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアを始めとする店舗に現像処理装置を設置した場合は、装置の稼動時間が設置場所の営業時間に応じて大幅に長くなるため、ユーザからの処理依頼は散逸されたものとなり、時間当たりの処理量は低減する。このため、感光材料を処理せず現像処理液の循環と加温のみを行う待機時間も長くなり、待機時における現像処理液の空気による酸化の問題が深刻な問題であった。
時間当たりの処理量が比較的少ない現像処理機における上記問題の対策としては、補充量を増やす等の対応が採られていたが、補充液の使用量が増大することや廃液量も増えるため、コスト面や環境保護の視点から好ましいものではなかった。そこで、待機状態での現像処理液の劣化を防ぐために、非処理時には現像処理液の温度を低めに設定し、現像処理時に所定の温度に戻して現像処理を行える様にした技術が検討されてきた。
例えば、現像処理装置に写真感光材料の搬入初期時点検知手段と現像処理液温度を検知する検知手段、及び加熱手段の発熱量を制御する制御手段とを設け、非処理時に現像処理液温度を低めに設定しておき、感材を処理する時に感材が処理漕に到達するまでの時間内に現像処理液温度が現像処理に最適な温度に到達する様にした技術がある(特許文献1を参照)。また、感光材料を処理している時は現像処理液温度を感材処理に最適な温度に設定しておき、非処理時には最適温度よりも低めの処理可能温度に設定し、さらに、非処理状態が所定時間経過した時に現像処理液温度をさらに低く設定する現像処理装置の技術がある(特許文献2を参照)。
特開2001−154326号公報 特開2003−280157号公報
しかしながら、上記技術では、待機時に現像処理液の温度を低くする構成であるため、処理時に適正な温度へ再調整しなければならず、より迅速な現像処理を行うことで効率的に運用して省電力化を図ることについては不十分なものであった。
また、ユーザから散逸的になされる現像の注文毎に現像処理液を加温する場合は、その現像処理が終わった後に現像処理液を低めに戻す時間を考慮しなければならず、現実の運用では現像処理液が劣化しない低めの温度である状態が短くなり、現像処理液の劣化を防止するには不十分なものであった。
そこで、本発明の課題は、最適に待機モードを解除して現像処理液の劣化を防止すると同時に、省電力で処理をおこなう現像処理装置を提供することである。
また、上記現像処理装置と、ネガ現像装置及び/又は注文端末とを含む現像処理システムを提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、入力される注文情報に従って写真感光材料に画像を露光し、当該露光された写真感光材料を搬送して現像処理液が充填された処理槽に浸すことで現像処理する現像処理装置において、前記現像処理時以外における前記現像処理液の温度を予め定められた待機温度に調節する第1の温度調節手段と、前記注文情報の入力の開始を検知する注文検知手段と、前記注文情報の入力の開始に応じて前記現像処理液を予め定められた現像処理温度に調節する第2の温度調節手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、入力される注文情報に従って写真感光材料に画像を露光し、当該露光された写真感光材料を搬送して現像処理液が充填された処理槽に浸すことで現像処理を行なう現像処理装置において、現在時刻を計時する計時手段と、前記現像処理時以外における前記現像処理液の温度を予め定められた待機温度に調節する第1の温度調節手段と、現像処理時に前記現像処理液を予め定められた現像処理温度に調節する第2の温度調節手段と、前記注文情報は少なくとも当該注文情報における現像処理の終了時刻を指定する終了時刻情報を含み、当該終了時刻情報と前記第2の温度調節手段による現像処理温度への調節開始から前記注文情報に基づいた現像処理の終了までに必要な処理時間とに応じた前記注文情報の処理開始時刻を算出する算出手段と、前記現在時刻と前記処理開始時刻に応じて前記注文情報の現像処理の開始を指示する指示手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記入力される注文情報を複数格納する記憶手段を更に備え、前記算出手段は、前記複数の注文情報の処理開始時刻を算出し、前記指示手段は、前記現在時刻といずれか一の注文情報における処理開始時刻とに応じて前記いずれか一の注文情報の現像処理の開始を指示することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記指示手段は、前記いずれか一の注文情報の現像処理に続いて他の注文情報の現像処理の開始を指示することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記請求項1〜4のいずれか一項に記載の現像処理装置と、前記現像処理装置と互いに通信可能に接続されたネガ現像装置及び/又は注文端末と、を備えたことを特徴とする現像処理システムである。
ここでいう、「現像処理温度」とは、露光された写真感光材料の現像処理が最も効率よく行なわれる現像処理液の温度であり、現像処理液の液種に応じて工場出荷時などに予め設定される温度である。
また、「待機温度」は、現像処理液が劣化を起こしにくい温度であり、具体的には現像処理液の空気酸化が進みにくい温度のことであり、ユーザが入力する待機温度から現像処理温度への処理復帰時間を元に、予め計測されてテーブルなどに格納されたデータや計算式により常温近傍で最も酸化が進みにくい温度が算出されて予め設定される。
請求項1に記載の発明によれば、現像処理液を用いる現像処理装置において、注文の入力開始に応じて現像処理液を現像処理温度に調節する構成であり、迅速に現像処理を行なうことができるため、効率的に運用して省電力化を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、終了処理時刻を含む注文情報の内容に応じて、現像処理を開始する構成であり、終了処理時刻に丁度間に合うように現像処理液が劣化しない温度から現像処理に最適な温度に調節して現像処理を行なうため、
現像処理液が劣化しない温度である時間を長く確保することができ、処理液の劣化を防止するとともに、装置の省電力化を進めることができる。
請求項3に記載の発明によれば、複数の注文情報を受けた場合においても、現像処理液が劣化しない温度である時間を長く確保することができ、現像処理液の劣化を防止するとともに装置の省電力化を進めることができる。
請求項4に記載の発明によれば、複数の注文情報を受け、いずれか一の注文情報の現像処理が行なわれた場合に、他の注文情報の現像処理も続いて行なう構成であるため、より効率的に現像処理液が劣化しない温度である時間を確保することができ、現像処理液の劣化を防止するとともに装置の省電力化を進めることができる。
請求項5に記載の発明によれば、ネガ現像処理装置、注文端末を備えた現像処理システムにおいても、現像処理装置における現像処理液の劣化を防止するとともに装置の省電力化を進めることができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明である感光材料のカラー印画紙に現像処理する現像処理装置の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。尚、感光材料としては、カラー印画紙に限定するものではなく、例えば、カラーネガフィルム、カラーリバーサルフィルム、ダイレクトポジ印画紙、X線用フィルム、印刷用フィルム、モノクロネガフィルム、モノクロ印画紙等の銀塩感材が適用可能である。
図1は、プリント写真作成用の現像処理装置1の外観斜視図である。同図によれば、現像処理装置1は、外観において、露光処理部20、マガジン装填部21、入力部40、表示部50、現像処理部70、及び排出トレイ75を備えて構成される。
現像処理装置1は、ユーザの入力部40の操作によって入力された注文情報に基づいて、プリント写真の現像処理をおこない、その処理状態を表示部50に表示させる。注文情報には、露光処理部20から読み出してプリントする写真のサイズや枚数とともに、現像処理を終了させる時刻が指定される。なお、注文情報は、例えばDPOF(Digital Print Order Format)規格等に準拠した形式であることが好ましい。
プリント写真の現像処理は、先ず、マガジン装填部21に装填されたマガジンが内蔵する感光材料Sに、露光処理部20がネガフィルムやデジタルデータから現像する画像を読み出して露光する。そして、現像処理部70が、その露光した感光材料Sを各種現像処理液に順次漬けた後に、当該感光材料を乾燥させる工程を経てプリント写真を排出トレイ75に排出する。なお、読み出されるデジタルデータは、マルチメディアカード、メモリスティック、MO、MD、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体に格納されたものでよい。
現像処理装置1の動作モードには、予め現像処理液の液種ごとに設定された現像処理に適した液温度(以下、この液温度を「現像処理温度」という)になるように設定する「プリントモード」と、現像処理が行なわれない間、又は一定期間行なわれない間、液温度が現像処理温度よりも低く現像処理液が劣化を起こしにくい温度(以下、この液温度を「待機温度」という)になるように設定する「待機モード」とがある。
なお、待機温度は、現像処理液が劣化を起こしにくい温度であり、具体的には現像処理液の空気酸化が進みにくい温度のことである。この待機温度は、ユーザが入力する待機温度から現像処理温度への処理復帰時間を元に、予め計測されてテーブルなどに格納されたデータや計算式により常温近傍で最も酸化が進みにくい温度が算出されて予め設定される。つまり、現像処理の復帰に要する時間が短い程、現像処理温度に近い温度が待機温度として設定される。
現像処理装置1は、「プリントモード」時に、現像処理が一定期間行われないことの検知や、ユーザによって「待機モード」へ切り替え指示が入力された場合は、動作モードを「待機モード」に切り替えて、各現像処理液の液温度を待機温度まで下げる。これにより、各現像処理液が劣化するのを防止する。
そして、現像処理装置1は、ユーザによる注文情報の入力が検知された場合は現像処理液の加熱を開始してその液温度が現像処理温度となるように温度調節して「プリントモード」に切り替える。また、現像処理装置1は、現在時刻が注文情報におけるプリントサイズ、枚数、及び現像処理を終了させる時刻から算出される処理開始時刻である場合に、当該注文情報による現像処理を開始する。
なお、現像処理装置1単体の以外の構成としては、図2に示すような、現像処理システム100であってもよい。この場合、現像処理装置1には、図2に示すような、露光処理部20が読み出すネガフィルムを現像するネガ現像装置101と、ユーザからの注文やデジタルデータから現像する画像を受け付ける端末である注文端末102とが、通信ネットワークNにより互いに通信可能に接続される。この場合は、ユーザからの注文情報を注文端末102から受け付けることや、ネガ現像装置101でネガ現像を受け付けることで注文の検出や注文情報の受け付けを行うことが出来る。
次に、現像処理装置1の機能的構成を模式的に示した図3を参照して、現像処理装置1の構成について説明する。
現像処理装置1は、図3に示すように、制御部10、露光処理部20、通信部30、入力部40、表示部50、計時部60、及び現像処理部70を備える。
制御部10は、特に図示しないCPU(Central Processing Unit)やメモリ11等により構成され、各機能部への指示や各機能部間のデータの入出力を行う。記憶手段としてのメモリ11は、CPUが処理をおこなう際に作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)、CPUが行う各種制御プログラムや各種データを格納するROM(Read Only Memory)、及び電気的に書き換え可能なEEPROM(Electrically Erasable and Programable ROM)などである。具体的には、制御部10は、入力部40から入力された操作信号に基づいて、メモリ11に記憶された各種制御プログラムを読み出し、そのプログラムに従った処理を行なうことで、各部を統括制御する。
露光処理部20は、マガジン装填部21にロール状に格納された感光感材を内部に搬送し、その感光感材上に注文情報により指示されるサイズでネガフィルムやデジタルデータにより入力される画像を露光する。
通信部30は、LAN回線、Bluetooth無線通信など、各種通信方式により外部にある他の情報機器と有線又は無線でデータ通信可能な通信回路である。具体的には、通信部30は、通信ネットワークNによるネガ現像装置101、注文端末102とのデータ通信を可能とする構成である。
入力部40は、電源スイッチやキーボード、タッチパネル等の入力装置を備えて構成され、ユーザの入力操作に従った操作信号を制御部10へ出力する。具体的には、入力部40は、ユーザからの注文情報である、写真プリントのサイズ、枚数、現像処理終了時間を受け付け、制御部10へ出力する。
表示部50は、例えば、CRT(Cathode-Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、制御部10から入力される表示データに基づいて各種画面を表示出力する。
計時手段としての計時部60は、常時一定周波数の水晶発振によるクロック信号を出力する水晶発振回路と前記クロック信号を計数して現在時刻を計時する計時回路を有し(いずれも図示しない)、現在時刻を計時データとして制御部10へ出力する。
現像処理部70は、液温度検出センサ71、外気温度検出センサ72、電熱ヒーター73、循環ポンプ74、及び排出トレイ75を備え、露光処理部20により露光されて搬送される感光感材を現像処理した後に排出トレイ75から出力する。
液温度検出センサ71及び外気温度検出センサ72は、白金抵抗温度センサや熱電対センサやサーミスタセンサ等により構成される温度センサである。液温度検出センサ71は現像処理液の温度を検出して制御部10へ出力し、外気温度検出センサ72は外気温度を検出して制御部10へ出力する。
電熱ヒーター73は、シーズヒータ等により構成され、現像処理液を制御部10に指示に基づいて加熱する。循環ポンプ74は、液温度が均一になるように現像処理液を循環させるポンプである。制御部10は、液温度検出センサ71及び外気温度検出センサ72で外気の温度、現像処理液の温度、及びその温度差などを監視し、電熱ヒーター73及び循環ポンプ74により現像処理液の温度調整を行なう。
ここで、現像処理部70による感光材料の現像処理の工程について、図4、5を参照して説明する。図4は、感光材料の現像処理工程の一例を示す概略図であり、図5は、現像処理工程における発色現像槽710を詳細に説明した模式図である。
現像処理部70は、図4に示すように、発色現像液を貯留する発色現像槽710、漂白定着液を貯留する漂白定着槽720、安定液を貯留する安定槽730〜750、スクイズ部760及び乾燥部770の順に併設している。
画像が露光された感光材料Sは、搬送ローラによって発色現像槽710、漂白定着槽720、安定槽730〜750といった順に各処理槽に搬送ローラによって搬送されて、各現像処理液に浸される。これにより、露光された画像の発色現像、漂白定着及び安定化が行なわれる安定槽750に浸された感光材料Sは、スクイズ部760によって水分が除去された後に、乾燥部770の温風供給部780から乾燥した温風が供給されて乾燥処理が施される。以上のような工程によって感光材料Sの現像処理が行なわれる。
現像処理部70の発色現像槽710、漂白定着槽720、及び安定槽730〜750内の各現像処理液の液温度を現像処理温度に保持するために電熱ヒーター73や循環ポンプ74を用いて温度調整を行なう。図5は、発色現像槽710における温度調整の制御機構の模式図である。尚、漂白定着槽720及び安定槽730〜750の温度調整の制御機構は、発色現像槽710と同様であるため、その説明は省略する。
図5に示すように、発色現像槽710は、処理槽711と補充タンク712とを中空に形成された循環パイプ713によって連結されて構成されている。また、補充タンク712は、電熱ヒーター73、濾過フィルタ714及び液温度検出センサ71を有して構成される。
補充タンク712には、補充パイプ715から感光材料Sの処理量に応じた適量の補充液が適宜追加される。そして、補充タンク712内の発光現像液は、電熱ヒーター73によって加熱され濾過フィルタ714によって不純物が除去される。
循環パイプ713には、循環ポンプ74が設けられており、この循環ポンプ74は、濾過フィルタ714を通過した発光現像液を液温度検出センサ71に送り込む。このため、電熱ヒーター73によって加熱された発光現像液は処理槽711と補充タンク712との間を図5の矢印ARの方向に循環することで、処理槽711内の発光現像液の液温度が均一になるように温度調整される。
このように、現像処理装置1は、「プリントモード」時には、電熱ヒーター73及び循環ポンプ74を用いて各現像処理液の液温度が現像処理温度となるように温度調整する。一方、「待機モード」に切り替えた際には、現像処理液の液温度が待機温度となるように温度調整することで、各現像処理液の劣化を防止する。
[第1実施形態]
次に、現像処理装置1の第1実施形態について図6を用いて説明する。図6は、制御部10がメモリ11に格納された制御プログラムを読み出して各部を制御して行なう、プリントの注文情報の入力を検知してプリントモードへ移行して現像する処理を示すフローチャートである。
先ず、制御部10は、第1の温度調節手段としてのステップS11により、電源投入などにより処理が開始されると、各部のチェックを行なった後に「待機モード」に移行する。この「待機モード」とは、現像処理液が待機温度に設定されて各部の活動が必要最小限に抑えられたユーザからの指示入力待ち状態のことであり、現像処理部70については前述した液温度を待機温度への設定されるとともに、他の各部は通電のみでデータ入力などの受け付け以外の動作が停止される。
ステップS11の後、注文検知手段としてのステップS12により、入力部40からのプリント(注文情報)入力開始による現像処理の開始を示すデータ、又は通信部30によるネガ現像装置101によるネガ現像処理や注文端末102によるプリント注文の受け付け開始を示すデータなど、現像処理を行なう注文情報の入力開始を示すデータであるデータD1があるか否かが判定され、データD1がある場合(ステップS12:YES)は第2の温度調節手段としてのステップS13により、「待機モード」が解除されることで「プリントモード」に移行され、データD1がない場合(ステップS12:NO)は「待機モード」が維持される。なお、データD1の具体的な内容は、プリントサイズ又は枚数など、現像処理する注文情報の一部の入力開始を示すデータや、現像処理装置1で現像するデジタルデータ又はネガフィルムの読み取りやネガ現像の開始を示すデータなどである。
ステップS13の後、注文情報を全て入力し終わるとともに、現像処理液の液温が現像処理温度になるなど、最適に現像処理が可能な状態になるまで待機された後(ステップS14)、現像処理が行なわれて(ステップS15)、電源を落とすか否かが判定されて(ステップS16)、電源を落とさない場合(ステップS16:NO)はステップS11へ戻る。
上述したように、現像処理装置1は、注文情報の入力開始を検出して、「待機モード」から「プリントモード」に移行する構成であるため、現像処理液の液温が現像処理温度に迅速に移行させることができるため、効率的に運用して省電力化を図ることができる。
さらに、図2に示すような、現像処理システム100は、注文端末102によるユーザからの注文情報の受け付けや、ネガ現像装置101によるネガ現像の受け付けを、通信ネットワークNにより現像処理装置1に通知することで注文情報の入力開始の検出を行うことができ、現像処理液の液温が現像処理温度に迅速に移行させることができるため、効率的に運用して省電力化を図ることができる。
[第2実施形態]
次に、現像処理装置1の第2実施形態について図7〜9を用いて説明する。図7は、制御部10がメモリ11に格納された制御プログラムを読み出して各部を制御して行なう、プリントの注文情報の内容に応じてプリントモードへ移行して現像する処理を示すフローチャートであり、図8は、注文情報から処理時間を算出するための処理時間計算用テーブルを示す図であり、図9は、図7に示す処理で行なわれた場合の現像処理装置1の動作を例示するタイムチャートである。
先ず、制御部10は、電源投入などにより処理が開始されると、第1の温度調節手段としてのステップS21により、各部のチェックを行なった後に「待機モード」に移行し、現像処理の終了時刻が指定されるとともに、プリントサイズや枚数などが指示された注文情報であるデータD2を受け付けて、制御部10へ格納する。
ステップS21の後、算出手段としてのステップS22において、データD2の内容と図8に示した処理時間計算用テーブルとにより、処理開始時刻が算出される。この処理開始時刻は、その時刻から注文情報による現像処理を開始した場合に、丁度、指定された終了時刻に終わる時刻を示し、注文情報によるプリントに要するプリント処理時間と「待機モード」から「プリントモード」に復帰する処理復帰時間とを合計した時間だけ終了時刻より前の時刻である。
プリント処理時間は、プリントサイズや枚数などの注文情報の内容と、図8に示すような「手札」から「全紙」までのプリントサイズ、(一枚目の)処理時間、及び二枚目以降の加算時間で構成される処理時間計算用テーブルとにより算出される。例えば、プリントサイズが手札であり、枚数が20枚の場合は、3分+(20−1)×0.1分=4.9分がプリント処理時間となる。
なお、処理復帰時間の算出は、上述したようにユーザの入力でもよいが、現像処理温度と現在の液温との温度差と、液温と外気との温度差とから、予め計測されテーブルなどで格納されたデータや計算式などにより算出されてもよい。
そして、指示手段としてのステップS23により、現在時刻が処理開始時刻に一致するまでループされる。なお、ステップS23は、複数の注文情報における処理開始時刻と現在時刻とを比較する構成であって良い。つまり、メモリ11に格納されるデータD2は複数あり、ステップS22により算出されたそれぞれのデータD2における処理開始時刻と現在時刻を比較する。
ステップS23により現在時刻が処理開始時刻であると判定された場合(ステップS23:YES)、第2の温度調節手段としてのステップS24により、「待機モード」が解除され、現像処理液の液温が現像処理温度になるなど、最適に現像処理が可能な状態になるまで待機された後(ステップS25)、現在時刻が終了開始時刻であると判定されたデータD2から順に全ての注文情報に対する現像処理が行なわれ(ステップS26)、電源を落とすか否かが判定されて(ステップS27)、電源を落とさない場合(ステップS27:NO)はステップS21へ戻る。
ここで、上述した処理での動作例について、図9を参照して説明する。図9に示す動作例では、現像処理装置1へプリントサイズが手札、枚数が20枚、終了時刻(返却時刻)が15:00の注文情報が入力される時刻T1から、終了時刻である時刻T4に処理が終了されるまでの進行状況がタイムチャートで示されている。
図8に示した処理時間計算テーブルを用いてプリント処理時間を計算した場合は、上述したとおり約5分(4.9分)である。そして、処理復帰時間が10分である場合は、処理開始時刻が終了時刻の15:00から15分前の14:45に設定される。このため、「待機モード」の解除は14:45である時刻T2に行なわれ、現像処理液の液温が現像処理温度となる14:55の時刻T3から現像処理が開始されて、時刻T4に終了する。
なお、この時刻T3からの現像処理の開始から時刻T4までの現像処理が終わった後に、メモリ11に格納された他の注文情報についても、続いて処理を行なう。このように、まとめて現像処理を行なうことで、「待機モード」から「プリントモード」又はその逆の遷移回数を少なくすることができるため、より現像処理液の劣化を防止すると同時に省電力で処理を行なうことができる。
上述したように、現像処理装置1は、終了処理時刻を含む注文情報の内容に応じて、終了処理時刻に丁度間に合うように「待機モード」から「プリントモード」に移行して現像処理を行なう構成であり、注文毎に現像処理液を加温する必要がないため、「待機モード」である時間を長く、効率的に確保することができ、現像処理液の劣化を防止するとともに、省電力で処理を行なうことができる。
また、第1実施形態と同様に図2に示した現像処理システム100の場合においても、注文端末から終了処理時刻を含む注文情報を入力して現像処理装置1に通知することで、現像処理液の劣化を防止するとともに、省電力で処理を行なうことができる。
なお、本発明は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で自由に変更、改良が可能である。例えば、図10に示すように、前述した現像処理システム100は、複数の遠隔した場所に設置された注文端末102と現像処理装置1とサーバ103とを備えた現像処理システム100aであってもよい。サーバ103は、注文情報と現像処理装置1とを統括的に管理するワークステーションなどである。
上述の現像処理システム100aにおいて、サーバ103が現像処理装置1の設置場所に関する情報をテーブルなどで保持する場合は、注文端末102からサーバ103へプリントするデジタルデータと受け取り場所に関する情報と注文情報とを送信し、サーバ103では、受信した受け取り場所に関する情報に応じた現像処理装置1にプリントするデジタルデータと注文情報とを送信する。このため、ユーザは、プリント終了を指定した時刻に受け取り場所で現像されたプリントを受け取ることができる。
また、サーバ103が現像処理装置1の処理状況を通信ネットワークNにより確認する構成である場合は、注文端末102からの注文情報を処理中の現像処理装置1へ送信して続いて現像処理を行なわせることができるため、他の現像処理装置1をわざわざ「プリントモード」にする必要がなく、システム全体として現像処理液の劣化を防止すると同時に省電力で処理を行なうことができる。
本発明である現像処理装置1の外観斜視図である。 現像処理装置1を用いた現像処理システム100の構成を示す模式図である。 現像処理装置1の機能的構成を模式的に示した図である。 現像処理部70における感光材料の現像処理工程の一例を示す概略図である。 現像処理工程における発色現像槽710を詳細に説明した模式図である。 現像処理装置1におけるプリントの注文情報の入力を検知して現像する処理を示すフローチャートである。 現像処理装置1におけるプリントの注文情報の内容に応じてプリントモードへ移行して現像する処理を示すフローチャートである。 処理時間計算用テーブルを示す図である。 プリントの注文情報の内容に応じてプリントモードへ移行して現像する処理の動作例を説明するタイムチャートである。 現像処理システム100の変形例である現像処理システム100aを説明する模式図である。
符号の説明
1 現像処理装置
N 通信ネットワーク
10 制御部
11 メモリ
20 露光処理部
21 マガジン装填部
30 通信部
40 入力部
50 表示部
60 計時部
70 現像処理部
71 液温度検出センサ
72 外気温度検出センサ
73 電熱ヒーター
74 循環ポンプ
75 排出トレイ
100、100a 現像処理システム
101 ネガ現像装置
102 注文端末
103 サーバ
710 発色現像槽
720 漂白定着槽
730、740、750 安定槽
760 スクイズ部
770 乾燥部
780 温風供給部
711 処理槽
712 補充タンク
713 循環パイプ
714 濾過フィルタ
715 補充パイプ
AR 矢印
S 感光材料
D1、D2 データ
T1、T2、T3、T4 時刻

Claims (5)

  1. 入力される注文情報に従って写真感光材料に画像を露光し、当該露光された写真感光材料を搬送して現像処理液が充填された処理槽に浸すことで現像処理する現像処理装置において、
    前記現像処理時以外における前記現像処理液の温度を予め定められた待機温度に調節する第1の温度調節手段と、
    前記注文情報の入力の開始を検知する注文検知手段と、
    前記注文情報の入力の開始に応じて前記現像処理液を予め定められた現像処理温度に調節する第2の温度調節手段と、
    を備えたことを特徴とする現像処理装置。
  2. 入力される注文情報に従って写真感光材料に画像を露光し、当該露光された写真感光材料を搬送して現像処理液が充填された処理槽に浸すことで現像処理を行なう現像処理装置において、
    現在時刻を計時する計時手段と、
    前記現像処理時以外における前記現像処理液の温度を予め定められた待機温度に調節する第1の温度調節手段と、
    現像処理時に前記現像処理液を予め定められた現像処理温度に調節する第2の温度調節手段と、
    前記注文情報は少なくとも当該注文情報における現像処理の終了時刻を指定する終了時刻情報を含み、当該終了時刻情報と前記第2の温度調節手段による現像処理温度への調節開始から前記注文情報に基づいた現像処理の終了までに必要な処理時間とに応じた前記注文情報の処理開始時刻を算出する算出手段と、
    前記現在時刻と前記処理開始時刻に応じて前記注文情報の現像処理の開始を指示する指示手段と、
    を備えたことを特徴とする現像処理装置。
  3. 前記入力される注文情報を複数格納する記憶手段を更に備え、
    前記算出手段は、前記複数の注文情報の処理開始時刻を算出し、
    前記指示手段は、前記現在時刻といずれか一の注文情報における処理開始時刻とに応じて前記いずれか一の注文情報の現像処理の開始を指示することを特徴とする請求項2に記載の現像処理装置。
  4. 前記指示手段は、前記いずれか一の注文情報の現像処理に続いて他の注文情報の現像処理の開始を指示することを特徴とする請求項3に記載の現像処理装置。
  5. 前記請求項1〜4のいずれか一項に記載の現像処理装置と、
    前記現像処理装置と互いに通信可能に接続されたネガ現像装置及び/又は注文端末と、を備えたことを特徴とする現像処理システム。
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