JP2006207777A - 多板クラッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 摩擦材が損失したとき、両プレートの金属板同士の固着を確実に防止し、加えて、簡単にセットすることが出来、コストがかからないこと。
【解決手段】 ドリブンプレート1とドライブプレート2の基板の金属板が固着しないように、ドリブンプレート1に、スペーサ機能が設けてある。スペーサは、ドリブンプレートのスプライン嵌合用凸形状部1aに取り付ける1枚のプレートからなるキャップ状のカバー11である。通常の作動状態では、ドライブプレート2の厚さにより、スペーサ(カバー11)は、次のドリブンプレート1に接触することはないが、ライニング3が損失して、ドリブンプレート1がドライブプレート2に固着しようとする時、固着する最低状態である片側のみライニング3が損失した状態を、(b)は、表したもので、スペーサ(カバー11)機能で、ドライブプレート2により固着を防止することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】 ドリブンプレート1とドライブプレート2の基板の金属板が固着しないように、ドリブンプレート1に、スペーサ機能が設けてある。スペーサは、ドリブンプレートのスプライン嵌合用凸形状部1aに取り付ける1枚のプレートからなるキャップ状のカバー11である。通常の作動状態では、ドライブプレート2の厚さにより、スペーサ(カバー11)は、次のドリブンプレート1に接触することはないが、ライニング3が損失して、ドリブンプレート1がドライブプレート2に固着しようとする時、固着する最低状態である片側のみライニング3が損失した状態を、(b)は、表したもので、スペーサ(カバー11)機能で、ドライブプレート2により固着を防止することができる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、摩擦材が損失したとき、ドリブンプレート(SP)とドライブプレート(FP)との金属板同士の固着を確実に防止できる多板クラッチ装置に関する。
多板クラッチ装置では、例えば、特許文献1に開示してあるように、ドリブンプレート(SP)とドライブプレート(FP)が交互に数枚重なり合っている。ドリブンプレートは、外側にスプラインを有する金属製のプレートであり、ドライブプレートは、内側にスプラインを有する金属板で、その両面にフェーシング材を貼り付けた物である。多板クラッチは、ピストンの押圧力により作用と非作用とすることにより、締結又は解放されるように構成されている。
特開平3−9119号公報
ところで、多板クラッチの摩擦材が損失したとき、ドリブンプレート(SP)とドライブプレート(FP)の金属板同士が固着するといった虞れがある。
特許文献1では、スプライン部の厚さ寸法が他の部分の厚さ寸法よりも大きく設定してある。これにより、スプライン部に作用する面圧を低くして、摩耗の発生を防止している。
しかしながら、特許文献1に於いては、スプライン部を曲げる事において、ドリブンプレートのスプライン部は、その高さは低く、ヒートマスを保つため、ある程度の厚さを保たなければいけない。そのことにより、曲げ加工を施すため、コストがかかるといったことがある。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、摩擦材が損失したとき、両プレートの金属板同士の固着を確実に防止し、加えて、簡単にセットすることが出来、コストがかからない、多板クラッチ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る多板クラッチ装置は、ドリブンプレートとドライブプレートが交互に重なり合わせてあり、ピストンの押圧力により作用と非作用とすることにより締結又は、解放されるように構成されている多板クラッチ装置に於いて、
前記ドリブンプレートと前記ドライブプレートの基板の金属板が固着しないように、前記ドリブンプレートに、スペーサ機能を設けたことを特徴とする。
前記ドリブンプレートと前記ドライブプレートの基板の金属板が固着しないように、前記ドリブンプレートに、スペーサ機能を設けたことを特徴とする。
本発明の請求項2に係る多板クラッチ装置は、前記スペーサは、前記ドリブンプレートのスプライン嵌合用凸形状部に取り付ける1枚のプレートからなるキャップ状のカバーであり、両方向のスペースに取り付けてあることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る多板クラッチ装置は、前記スペーサのキャップ状のカバーの片側の高さ(T)は、
Tc十TL<T<Tc十2TL
であり、ここで、
T:スペーサの高さ
Tc:ドライブプレートのコアプレートの厚さ
TL:ドライブプレートのライニングの厚さ
2TL:ドライブプレートのライニングの2枚分の厚さ
であることを特徴とする。
Tc十TL<T<Tc十2TL
であり、ここで、
T:スペーサの高さ
Tc:ドライブプレートのコアプレートの厚さ
TL:ドライブプレートのライニングの厚さ
2TL:ドライブプレートのライニングの2枚分の厚さ
であることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る多板クラッチ装置は、前記キャップ状のカバーは、円周スプライン上に複数個あり、円周上均等に配置されていることを特徴する。
本発明の請求項5に係る多板クラッチ装置は、前記キャップ状のカバーは、前記ドリブンプレートが前記ドライブプレートと交互に重なり合うとき、前記ドリブンプレートの1枚おきにセットされることを特徴とする。
本発明によれば、ドリブンプレートとドライブプレートの基板の金属板が固着しないように、ドリブンプレートに、スペーサ機能を設けたことから、摩擦材が損失したとき、両プレートの金属板同士の固着を確実に防止することができ、加えて、スペーサは、ドリブンプレートのスプライン嵌合用凸形状部に取り付ける1枚のプレートからなるキャップ状のカバーであることから、簡単にセットすることが出来、コストがかからない。
以下、本発明の実施の形態に係る多板クラッチ装置を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る多板クラッチ装置の模式的断面図である。
多板クラッチ装置では、ドリブンプレート1(SP)とドライブプレート2(FP)が交互に数枚重なり合っている。ドリブンプレート1は、外側にスプラインを有する金属製のプレートであり、ドライブプレート2は、内側にスプラインを有する金属板で、その両面にフェーシング材3(摩擦材、ライニング)を貼り付けた物である。又、ドリブンプレート1とドライブプレート2の片面に交互にフェーシング材3(摩擦材、ライニング)を貼り付けていることもあり、ピストン4の押圧力により作用と非作用とすることにより、締結又は解放されるように構成されている。なお、符号5は、クラッチドラムであり、符号6は、リテーナプレートであり、符号7は、ハブである。
図2(a)は、本発明の実施の形態に係るドリブンプレートの部分的斜視図であり、(b)は、ドリブンプレートとドライブプレートが交互に重なり合う模式図である。
ドリブンプレート1とドライブプレート2の基板の金属板が固着しないように、ドリブンプレート1に、スペーサ機能が設けてある。このスペーサは、ドリブンプレート1のスプライン嵌合用凸形状部1aに取り付ける1枚のプレートからなるキャップ状のカバー11であり、両方向のスペースに取り付けてある。このキャップ状のカバー11は、断面略コ字形状であり、スプライン嵌合用凸形状部1aに挟持できるようになっている。そのため、簡単にセットすることが出来、コストがかからない。また、キャップ状のカバー11は、円周スプライン上に複数個あり、円周上均等に配置されている。なお、キャップ状のカバー11の片側の突出量は、Tである。
図3(a)は、ドリブンプレートとドライブプレートが交互に重なり合う模式図であり、通常作動状態を示す図であり、(b)は、ドリブンプレートとドライブプレートが交互に重なり合う模式図であり、片側ライニング損失状態を示す図である。
スペーサのキャップ状のカバー11の片側の高さ(T)は、
Tc十TL<T<Tc十2TL
であり、ここで、
T:スペーサ(キャップ状のカバー11)の高さ
Tc:ドライブプレートのコアプレートの厚さ
TL:ドライブプレートのライニングの厚さ
2TL:ドライブプレートのライニングの2枚分の厚さ
である。
Tc十TL<T<Tc十2TL
であり、ここで、
T:スペーサ(キャップ状のカバー11)の高さ
Tc:ドライブプレートのコアプレートの厚さ
TL:ドライブプレートのライニングの厚さ
2TL:ドライブプレートのライニングの2枚分の厚さ
である。
通常の作動状態では、ドライブプレート2の厚さにより、スペーサ(キャップ状のカバー11)は、次のドリブンプレート1に接触することはないが、ライニング3が損失して、ドリブンプレート1がドライブプレート2に固着しようとする時、固着する最低状態である片側のみライニング3が損失した状態を、上記の図3(b)は、表したもので、スペーサ(キャップ状のカバー11)機能で、ドライブプレート2により固着を防止することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能であり、ドリブンプレート及びドライブプレートのスプラインの方向が逆であるときにも本発明を適用できることは言うまでもない。
1 ドリブンプレート
1a スプライン嵌合用凸形状部
2 ドライブプレート
3 フェーシング材3(摩擦材、ライニング)
4 ピストン
5 クラッチドラム
6 リテーナプレート
7 ハブ
11 キャップ状のカバー(スペーサ)
1a スプライン嵌合用凸形状部
2 ドライブプレート
3 フェーシング材3(摩擦材、ライニング)
4 ピストン
5 クラッチドラム
6 リテーナプレート
7 ハブ
11 キャップ状のカバー(スペーサ)
Claims (5)
- ドリブンプレートとドライブプレートが交互に重なり合わせてあり、ピストンの押圧力により作用と非作用とすることにより締結又は、解放されるように構成されている多板クラッチ装置に於いて、
前記ドリブンプレートと前記ドライブプレートの基板の金属板が固着しないように、前記ドリブンプレートに、スペーサ機能を設けたことを特徴とする多板クラッチ装置。 - 前記スペーサは、前記ドリブンプレートのスプライン嵌合用凸形状部に取り付ける1枚のプレートからなるキャップ状のカバーであり、両方向のスペースに取り付けてあることを特徴とする請求項1に記載の多板クラッチ装置。
- 前記スペーサのキャップ状のカバーの片側の高さ(T)は、
Tc十TL<T<Tc十2TL
であり、ここで、
T:スペーサの高さ
Tc:ドライブプレートのコアプレートの厚さ
TL:ドライブプレートのライニングの厚さ
2TL:ドライブプレートのライニングの2枚分の厚さ
であることを特徴とする請求項2に記載の多板クラッチ装置。 - 前記キャップ状のカバーは、円周スプライン上に複数個あり、円周上均等に配置されていることを特徴する請求項2に記載の多板クラッチ装置。
- 前記キャップ状のカバーは、前記ドリブンプレートが前記ドライブプレートと交互に重なり合うとき、前記ドリブンプレートの1枚おきにセットされることを特徴とする請求項2に記載の多板クラッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005024171A JP2006207777A (ja) | 2005-01-31 | 2005-01-31 | 多板クラッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005024171A JP2006207777A (ja) | 2005-01-31 | 2005-01-31 | 多板クラッチ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006207777A true JP2006207777A (ja) | 2006-08-10 |
Family
ID=36964862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005024171A Pending JP2006207777A (ja) | 2005-01-31 | 2005-01-31 | 多板クラッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006207777A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5254748U (ja) * | 1975-10-18 | 1977-04-20 | ||
JPH02248719A (ja) * | 1989-03-22 | 1990-10-04 | Honda Motor Co Ltd | 摩擦クラッチのストッパー構造 |
JPH039119A (ja) * | 1989-06-07 | 1991-01-17 | Jatco Corp | 多板クラッチ又はブレーキのクラッチプレート |
JPH10122258A (ja) * | 1996-10-23 | 1998-05-12 | Shin Nippon Hoiile Kogyo Kk | 湿式多板クラッチの引きずり防止装置 |
-
2005
- 2005-01-31 JP JP2005024171A patent/JP2006207777A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5254748U (ja) * | 1975-10-18 | 1977-04-20 | ||
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JPH10122258A (ja) * | 1996-10-23 | 1998-05-12 | Shin Nippon Hoiile Kogyo Kk | 湿式多板クラッチの引きずり防止装置 |
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