JP2006207703A - 防振ゴム - Google Patents

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Abstract

【課題】内筒と、外筒と、これら両者の間のゴム部とから成る防振ゴムにおける構造工夫により、外筒の外周端とゴム部との境目箇所に応力集中による亀裂等が生じないようにして、耐久性を向上させる。
【解決手段】内筒1と、内筒1の軸心P方向に沿う軸心を有するボス部2A、及び内筒1の径方向に沿う外向きフランジ部2Bから成る外筒2と、ボス部2Aの内周面4及びフランジ部の外面4と内筒1との間に介在されて両筒1,2を互いに加硫接着により一体化するゴム部3と、を有して構成される防振ゴムにおいて、ゴム部3は、外向きフランジ部2Bの外周に回り込む形状に形成されるとともに、外向きフランジ部2Bにおける外面4と外周面11との境目部分の角部7に面取り部10を形状する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のエンジン等の振動発生体を防振懸架するのに用いられる防振ゴムに関するものである。
この種の防振ゴムにおいて、内筒と、この内筒の軸心方向に沿う軸心を有するボス部、及び内筒の径方向に沿う外向きフランジ部から成る外筒と、ボス部の内周面及びフランジ部の外面と内筒との間に介在されて両筒を互いに加硫接着により一体化するゴム部と、を有して構成される構造のものがある。このような防振ゴムの例としては、特許文献1(特に、図4を参照)において開示されたものが知られている。この防振ゴムの使用例として、これ単品で使用されたり、或いは、図11に示すように、一箇所に2個用いる構造のもの等がある。
図11において、31は車体フレーム側の懸架部材、32はエンジン側で板金材製のマウント部材、33は取付ボルト、34はワッシャ、35はナット、Aは防振ゴムであり、上下一対の防振ゴムA,Aは、各々の外筒37が懸架部材31の装着孔31aに挿入され、かつ、互いに向い合せ状態で配備されている。各内筒36,36は、互いに当接される状態でマウント部材32とワッシャとの間で取付ボルト33とナット35で締付け固定される。防振ゴムAは、内筒36と、断面形状が略L字状の外筒37と、これら内外筒36,37の間のゴム部38とから構成されており、外筒37のボス部分37aを、装着孔31aに挿入して用いるように設定されている。このように、懸架部材31の上下それぞれに防振ゴムAを配置することにより、前後左右に加えて、エンジン(図示省略)のフレームに対する上下方向の動きに対しても有効な防振作用を得ることができている。
しかしながら、使用される機種や荷重条件が異なる場合には、想定される許容範囲内の使用状況下においてもゴム部38に亀裂や剥離を生じることがあった。即ち、耐久試験においては、外筒37の外周とゴム部38との境目(図11に示す矢印イ箇所参照)において、早期にゴム部38に亀裂等が生じてしまい、所期の耐久性能が得られないことがある。これは、外筒37の外周とゴム部38との境目部分に応力集中が起きるためであると推定できる。
特開平8−281664号公報
本発明の目的は、内筒と、外筒と、これら両者の間のゴム部とから成る防振ゴムにおける構造工夫により、前述した箇所(図11に「イ」で示す箇所を参照)に応力集中が生じないようにして、耐久性を向上させる点にある。
請求項1に係る発明は、内筒1と、前記内筒1の軸心P方向に沿う軸心を有するボス部2A、及び前記内筒1の径方向に沿う外向きフランジ部2Bから成る外筒2と、前記ボス部2Aの内周面4及び前記外向きフランジ部の外面4と前記内筒1との間に介在されて前記両筒1,2を互いに加硫接着により一体化するゴム部3と、を有して構成される防振ゴムにおいて、
前記ゴム部3は、前記外向きフランジ部2Bの外周に回り込む形状に形成されるとともに、前記外向きフランジ部2Bにおける前記外面4と外周面11との境目部分に形成される角部7が、二以上の鈍角部12を有する多角形状又は曲面形状に設定されていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の防振ゴムにおいて、前記外筒2の外径Rと前記ゴム部3の外径rとに、0.995r≧R≧0.85rなる関係が設定されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の防振ゴムにおいて、前記ゴム部3は、前記ボス部2Aの端面と同一面となる端部3cを有するとともに、前記ボス部2Aにおける前記端面と前記内周面4との境目部分に形成される角部が、二以上の鈍角部12を有する多角形状又は曲面形状に設定されていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項1又は2に記載の防振ゴムにおいて、前記ゴム部3は、前記ボス部2Aの端面に回り込む形状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の防振ゴムにおいて、前記二以上の鈍角部12を有する多角形状又は曲面形状は、前記角部に面取り処理が為されたことによるものであることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、外向きフランジ部における外面と外周面との境目部分に形成される角部を、二以上の鈍角部を有する多角形状又は曲面形状に設定することにより、従来の直角の角部とゴム部とが接触する構造のものに比べて、ゴム部の隅角部が直角の1箇所から、鈍角の2箇所になるといった具合に、角部への応力集中が複数箇所に分散され、かつ、ゴム部の開き角度が大きく(鈍角)になり、そこからの亀裂や剥離の進展が起こり難くなる。
従って、規定の荷重を作用させた使用状態における所定の耐久テストをクリアすることができ、耐久性が向上して信頼性に富むようなる。しかも、そのための構造工夫としては、外向きフランジ部の外端に面取り部を形成する程度の軽微なもので済むから、ほとんどコストアップがなく、かつ、外観的にも何ら変らない状態で防振性能が向上する合理的な防振ゴムを提供することができる。この場合、請求項5のように、二以上の鈍角部を有する多角形状は、面取り加工によって容易に得ることができる。
請求項2の発明によれば、詳しくは実施例1において説明するが、ゴム部の外筒からの径方向突出量を適宜の範囲に設定することで、ゴム部の共振を促進する不都合なく、外筒との加硫接着面積の増大が図れ、請求項1の発明による前記作用効果を安定して得ることができる利点がある。
請求項3の発明によれば、外筒の内側端におけるゴム部に亀裂が発生するおそれも回避することができる利点が得られる。また、請求項4のように構成すれば、ゴム部と外筒との加硫接着面積を無理なく増やすことができる利点がある。
以下に、本発明による防振ゴムの実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1〜図3は実施例1〜3による防振ゴムの構造を示す断面図、図4〜図7は防振ゴムの使用例1〜4を示す要部の断面図、図8〜10は変形例1〜3を示す断面図である。
〔実施例1〕
実施例1による防振ゴムAは、図1に示すように、円筒状の内筒1と、内筒1の軸心Pを共有する(軸心P方向に沿う軸心を有する)ボス部2A、及び内筒1の径方向に沿う外向きフランジ部2Bから成る上下方向視で円形の外筒2と、ボス部2Aの内周面であり、かつ、外向きフランジ部2Bの外面でもある外筒2の上表面4と内筒1の外面5との間に介在されて両筒1,2を互いに加硫接着により一体化するゴム部3と、を有して構成された上下方向視で円形を呈している。内筒1と外筒2とは金属材から形成されている。
内筒1は、ボルト挿通用の貫通孔6を有するとともに、上下の外周角部には面取り部8が形成されており、比較的厚肉の円筒部材に形成されている。外筒2には、ボス部2Aの上部、及び外向きフランジ部2Bの内径部とを屈曲形成することにより、上方に凹入した環状の角逃げ湾曲部9が形成されている。そして、ボス部2Aの下端内径側の角部と、外向きフランジ部2Bの外周上側の角部7とには、ボス部1の面取り部8と同様な面取り部10が形成されている。
ゴム部3は、内筒1の上面1aと同一の高さレベルを有する上面3a、内筒1の底面1bと同一の高さレベルを有する内底面3b、外筒2のボス部2Aの下端面2aと同一の高さレベルを有する中間底面(端部の一例)3c、外筒2の外向きフランジ部2Bの下面2bと同一の高さレベルを有する外底面3d、内底面3bと中間底面3cとを結ぶ上方に大きく凹入した略逆U字状断面を有する凹入底面3e、この凹入底面3eに対応するように上面3aにおいて若干下方に凹入形成された溝面3f、及び上面3aと外底面3dとを繋ぐ略テーパ面状の外周面3gとを有した形状に形成されている。
つまり、ゴム部3は、内筒1の外周側で、かつ、外筒2のほぼ上側となる位置において環状に形成されており、外向きフランジ部2Bの外周に回り込む形状に形成されるとともに、外向きフランジ部2Bにおける上表面(請求項1における「外面」の一例)4と外周面11との境目部分に形成される角部は、前述した面取り部10により、二以上の鈍角部12を有する多角形状に設定されている。通常、面取り部10は45度の角度で形成されるので、二箇所の鈍角部12,12の挟角は135度に形成されるが、この角度にはこだわらない。また、図1に部分図で示すように、外向きフランジ部2Bの外端は、上表面4と外周面11との境目部分にR面取り部13を形成し、曲面形状に設定しても良い。
このように、外向きフランジ部2Bにおける外面4と外周面11との境目部分に形成される角部を、二以上の鈍角部を有する多角形状又は曲面形状に設定することにより、従来の直角の角部とゴム部とが接触する構造のものに比べた場合、ゴム部3の隅角部が直角の1箇所から、鈍角(図1では135度)の2箇所となり、角部への応力集中が2箇所に分散されるとともに、ゴム部の開き角度が大きく(鈍角)になることから、そこから亀裂が進展し難くなる。これはR面取り部13の場合でも同様である。
従って、規定の荷重を作用させた使用状態における所定の耐久テストでも、ゴム部3における外向きフランジ部2Bの外周端部分の亀裂発生が起きないようになり、耐久性が向上して信頼性に富むようなり、改善された防振ゴムAとして提供することができる。しかも、そのための構造工夫としては、外向きフランジ部2Bにおける外面4と外周面11との境目部分に面取り部を形成する程度の軽微なもので良いから、ほとんどコストアップがなく、かつ、取付寸法関係や外観的にも何ら変らない状態で性能が向上する合理的な改善手段が実現できている。
そして、図1に示すように、外筒2の外径Rとゴム部3の外径rとには、
0.995r≧R≧0.85r……(1)
なる関係が設定されている。つまり、ゴム部3が外向きフランジ部2Bの外側に回り込む厚さ(径方向の厚さ)は、ある程度の厚みを確保することでその回り込み部分のゴム部に強度を持たせ、外筒2との接触面積の増大効果を得ること、及び、回り込み部分の外向きフランジ部2Bから径方向への突出量があまり多くなると、外筒2の支え作用の及ばない部分のゴム部3が共振し易くなるので、その不都合を避けることから、上記の比率範囲を規定する式(1)が重要な構成要素になっている。
さらに、ボス部2A下端の内角にも面取り部10を、かつ、内筒1の上下端の角部にも面取り部8,8を形成してあるので、ゴム部3におけるこれら角部からの亀裂進展も未然に防止することが可能に構成されている。尚、図示は省略するが、外向きフランジ部2Bにおける外面4と外周面11との境目部分に形成される角部7に、異なる角度で2回の面取り加工を行う等して、3箇所の鈍角部が存在する多角形状を施しても良い。
〔実施例2〕
実施例2による防振ゴムAは、図2に示すように、実施例1による防振ゴムAと殆ど同じであり、違いは、内筒1の上下外周部の面取り部8,8、及びボス部2A下端の内角の面取り部10が省略されている点である。つまり、ゴム部3における中間底面3c付近の形状が実施例1のものと若干異なるが、ゴム部3としての自由表面積を大きくする点では同じである。
〔実施例3〕
実施例3による防振ゴムAは、図3に示すように、実施例2による防振ゴムAと殆ど同じであり、違いは、ゴム部3の中間底面3cが若干下げられて、外筒2のボス部2Aの下端面14を下方から覆う突出底面15が形成されている点である。
次に、上述の防振ゴムAを用いた防振構造の具体例を、使用例1〜4として説明する。尚、以下の使用例において用いられる防振ゴムAは、便宜上、実施例1による防振ゴムAとしてあるが、実施例2や3の防振ゴムAを用いても良いのは言うまでもない。
〔使用例1〕
使用例1は、図4に示すように、自動車の車体フレーム等の支持部材21と、エンジン等の振動源に固定される防振部材22と、に跨って1個の防振ゴムAが取付けられる構成である。具体的には、厚板状の支持部材21の装着孔21Aに外筒2のボス部2Aを挿入し、支持部材21の上面21aに外向きフランジ部2Bを載せ付け、内筒1の上面1aに防振部材22を、かつ、装着孔21Aの径よりも大きな外径を有する金属円板で成るワッシャ23を内筒1の下面1bにそれぞれあてがった状態で、防振部材22と内筒1とワッシャ23との三者を貫通する取付ボルト24とナット25とで締付け固定する。尚、この使用例1では、ボス部2Aの下側にまでゴム部3が回り込むタイプの防振ゴム(図3参照)Aを用いているが、回り込まないタイプのものでも良い。
この使用例1の構造では、前後左右及び下方にはゴム部3の弾性による防振作用が支持部材21に発揮され、ワッシャ23と支持部材21との当接により、防振部材22の上方の動きは牽制阻止されるように機能する。外筒2に形成された角逃げ湾曲部9により、支持部材21の装着孔21Aに臨む縁角部21bが、プレス加工等の穿孔加工後に面取り等の仕上げ加工が行われない粗仕上げ状態(バリが存在するような状態)であっても、乗り上がり等の不都合なく嵌合できるようにしてある。また、角逃げ湾曲部9は、外筒2の上下左右のバネ定数を変える機能もある。
尚、予め予備荷重(プリロード)をゴム部3に持たせて、エンジン等の振動源の重量が作用する使用状態でも、図4のようにワッシャ23が支持部材21に当接する構造が可能である。また、図示は省略するが、振動源の重量が作用した使用状態では、ワッシャ23と支持部材21との間に若干の間隙が生じるように設定することも可能である。さらに、図4の21が振動源側の防振部材に、かつ、図4の22が支持部材とする前述とは逆の構成を採ることも可能である。
〔使用例2〕
使用例2は、図5に示すように、支持部材21と、これの下側に配されるワッシャ23との間にゴム等の弾性部材24を介装させた点以外は、図4に示す使用例1のものと同じ構成である。弾性部材24は、ワッシャ23の外周に沿って全周に亘って形成されるリング状のもので良いし、周方向に間欠的に配備される複数個のものでも良い。このように、弾性部材24を介装したことにより、前後左右、及び下方に対する防振作用に加えて、上方に対しても防振作用を生じさせることができるので、構造上、上方にも防振が必要であるとか、より防振条件の厳しい箇所といった場合に好適な構成となっている。また、図5の21が振動源側の防振部材に、かつ、図5の22が支持部材とする逆の構成を採ることも可能である。
〔使用例3〕
使用例3は、図6に示すように、より厚肉の支持部材21の装着孔21Aに一対の防振ゴムA,Aを向い合せ状態で配備して用いる構成である。つまり、図4に示す使用例1における支持部材21とワッシャ23との上下間に、上下逆さま状態の防振ゴムAを介装したような構造である。この構造では、上下の内筒1,1どうしを密着させて取付ボルト24で締付けた状態では、各外筒2,2においてはそれらのボス部2A,2Aどうしの間に間隙が存在するように設定されており、支持部材21を確実に上下から挟み込めるようになっている。
この使用例3では、図1又は図2に示されるタイプの防振ゴムAが用いられているが、図3に示すタイプの防振ゴムAを用いても良い。計2個の防振ゴムAを上下に配して用いるので、前後左右及び上下の三次元方向に十分な防振が行えるとともに、各防振ゴムAは互いに同じ部品で済む利点がある。また、図示は省略するが、図6の21が振動源側の防振部材に、かつ、図6の22が支持部材とする逆の構成を採ることも可能である。
〔使用例4〕
使用例4は、図7に示すように、一対の防振ゴムA,Aを、これらの間に防振部材22を介して背中合わせ状態で用いる構成である。即ち、外筒2のボス部2Aが嵌入される装着孔21Aが形成された支持部材21が上下一対設けられており、上側の防振ゴムAは逆さ向きで、かつ、下側の防振ゴムAは通常姿勢とされ、それぞれの内筒1,1間に防振部材22を差し込むとともに、上下一対のワッシャ23,23を用いて取付ボルト24及びナット25で締付け固定される。この使用例4においても、使用例3のものと同様に、前後左右及び上下の三次元方向に十分な防振が行える。また、図示は省略するが、図7の21が振動源側の防振部材に、かつ、図7の22が支持部材とする逆の構成を採ることも可能である。
〔変形例1〜3〕
次に、実施例1〜3の防振ゴムの変形例1〜3について説明する。図8〜図10に示すように、ゴム部3の外周面(外周側面)3gの全周に亘って断面円弧の窪みFが形成されており、この窪みFの断面円弧の半径Lは、ゴム部3の厚みをHとしたときに、
H/5≦L≦5H……(A)
であるとともに、窪みの深さをWとしたときに、
1mm≦W≦H/2……(B)
であるように設定されている。
上記式(A)、(B)により、圧縮荷重が加えられる前の初期状態でゴム部3の外周面3gの自由表面積が大きくなって、大荷重が防振ゴムAに付加されるときでも、ゴム部3の外周面3gの引張り応力が分散されるので、しわやピンホールの発生を防止することができ、ゴム部3の許容歪みを超えることもなく、耐久性の向上に寄与できる利点が追加される。尚、図8に示す変形例1による防振ゴムAは、実施例1の防振ゴム(図1参照)を基本としたものであり、図9に示す変形例2による防振ゴムAは、実施例2の防振ゴム(図2参照)を基本としたものであり、図10に示す変形例3による防振ゴムAは、実施例3の防振ゴム(図3参照)を基本としたものである。
防振ゴムの構造を示す断面図(実施例1) 防振ゴムの構造を示す断面図(実施例2) 防振ゴムの構造を示す断面図(実施例3) 防振ゴムの使用例を示す断面図その1 防振ゴムの使用例を示す断面図その2 防振ゴムの使用例を示す断面図その3 防振ゴムの使用例を示す断面図その4 変形例1による防振ゴムを示す断面図 変形例2による防振ゴムを示す断面図 変形例3による防振ゴムを示す断面図 従来における防振ゴムの使用例を示す要部の側面図
符号の説明
1 内筒
2 外筒
2A ボス部
2B 外向きフランジ部
3 ゴム部
3c 端部
4 内周面、外面
7 角部
11 外周面
12 鈍角部
A 防振ゴム
P 軸心
R 外筒の外径
r ゴム部の外径

Claims (5)

  1. 内筒と、前記内筒の軸心方向に沿う軸心を有するボス部、及び前記内筒の径方向に沿う外向きフランジ部から成る外筒と、前記ボス部の内周面及び前記外向きフランジ部の外面と前記内筒との間に介在されて前記両筒を互いに加硫接着により一体化するゴム部と、を有して構成される防振ゴムであって、
    前記ゴム部は、前記外向きフランジ部の外周に回り込む形状に形成されるとともに、前記外向きフランジ部における前記外面と外周面との境目部分に形成される角部が、二以上の鈍角部を有する多角形状又は曲面形状に設定されている防振ゴム。
  2. 前記外筒の外径Rと前記ゴム部の外径rとに、0.995r≧R≧0.85rなる関係が設定されている請求項1に記載の防振ゴム。
  3. 前記ゴム部は、前記ボス部の端面と同一面となる端部を有するとともに、前記ボス部における前記端面と前記内周面との境目部分に形成される角部が、二以上の鈍角部を有する多角形状又は曲面形状に設定されている請求項1又は2に記載の防振ゴム。
  4. 前記ゴム部は、前記ボス部の端面に回り込む形状に形成されている請求項1又は2に記載の防振ゴム。
  5. 前記二以上の鈍角部を有する多角形状又は曲面形状は、前記角部に面取り処理が為されたことによるものである請求項1〜4の何れか一項に記載の防振ゴム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012137504A1 (ja) * 2011-04-05 2012-10-11 株式会社ブリヂストン 防振装置

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