JP2006206667A - 印刷用インキ及び印刷方法 - Google Patents

印刷用インキ及び印刷方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006206667A
JP2006206667A JP2005017888A JP2005017888A JP2006206667A JP 2006206667 A JP2006206667 A JP 2006206667A JP 2005017888 A JP2005017888 A JP 2005017888A JP 2005017888 A JP2005017888 A JP 2005017888A JP 2006206667 A JP2006206667 A JP 2006206667A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
powder
ink
blocking
printed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005017888A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunobu Kobayashi
康伸 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Medical and Graphic Inc
Original Assignee
Konica Minolta Medical and Graphic Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Medical and Graphic Inc filed Critical Konica Minolta Medical and Graphic Inc
Priority to JP2005017888A priority Critical patent/JP2006206667A/ja
Publication of JP2006206667A publication Critical patent/JP2006206667A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】 ブロッキング故障を起こさず、作業環境を劣化させず、また印刷装置にもダメージを与えない印刷用インキ、及びそれを用いた印刷方法を提供する。
【解決手段】 枚葉印刷機の印刷に用いる印刷用インキにおいて、該印刷用インキがブロッキング防止パウダーを含有することを特徴とする印刷用インキ、及びそれを用いた印刷方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、印刷版材料に関し、特に枚葉印刷機に使用される印刷用インキ及び印刷方法に関する。
枚葉印刷機における印刷において、従来から印刷物のブロッキング防止のために澱粉を主成分とするブロッキング防止パウダーが使用されている。これは印刷された紙が一枚一枚積み重ねられるため、先に積まれた紙が後から順次積まれる紙の質量によって印刷物どうしが密着し、インキが次に積載される印刷された紙の裏面に転写されて印刷物どうしがはり付いてしまうブロッキングと呼ばれる印刷障害が発生するからである。このブロッキングは、印刷物の価値の低下、及び作業性の低下を招き、印刷クレームの大きな要因になっている。この印刷物の不都合を改善するために、印刷された紙の表面に裏移り防止パウダーがパウダースプレーノズルから散布されている。このブロッキング防止パウダーは、一般的に70μm以下、特に10μm〜30μmの範囲の粉末状であり、これを散布装置によって散布し、デリバリー部内で搬送されている印刷物の表面に付着させる。
このように、印刷された紙の表面に散布されるパウダーは、本来の印刷自体には必要ではなく、ブロッキング防止パウダーが拡散することにより作業環境が劣化したり、印刷機の各部に堆積し装置の劣化を早めたりしている。このため、印刷された紙に向けて散布されるパウダーの量は必要最小限にとどめることが望ましい。
しかし、印刷された紙に散布されるパウダーは前記のように微細粒子であるために、パウダースプレーノズルから散布されたパウダーの全量が印刷された紙に付着するわけでなく、飛散したパウダーを効率良く集塵することは極めて困難であった。
また、印刷速度の向上により、スプレーノズルからはより多くのパウダーが噴霧されることとなり、印刷された紙面に均一にパウダーを散布、付着させることが難しくなっている。
また、過剰なパウダーがデリバリー部内に浮遊し、各装置に付着してデリバリー部内を搬送中の印刷物にぼた落ちし印刷物の品質低下を生じている。
パウダーを長時間使用した後は印刷機を停止して掃除をする必要があるため、印刷機の稼動率低下という問題が生じている。このため、従来の技術として、多数考案されて(例えば、特許文献1〜3参照。)いる。しかしながら、これらの装置による方法は費用に対して効果が小さく、根本的な解決策になっていない。
特表2001−523605号公報 (特許請求の範囲、実施例) 特開2003−266634号公報 (特許請求の範囲、実施例) 特表2000−517259号公報 (特許請求の範囲、実施例)
本発明の目的は、ブロッキング故障を起こさず、作業環境を劣化させず、また印刷装置にもダメージを与えない印刷用インキ、及びそれを用いた印刷方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成することができる。
(請求項1)
枚葉印刷機の印刷に用いる印刷用インキにおいて、該印刷用インキがブロッキング防止パウダーを含有することを特徴とする印刷用インキ。
(請求項2)
前記ブロッキング防止パウダーの粒径が、5μm以上、70μm以下であることを特徴とする請求項1記載の印刷用インキ。
(請求項3)
請求項1又は2記載の印刷用インキを用いて印刷することを特徴とする印刷方法。
本発明により、ブロッキング故障を起こさない印刷の良好な印刷物の提供、作業環境の改善、及び印刷装置の負荷を軽減することができた。
本発明を更に詳しく説明する。
(ブロッキング防止パウダー)
従来から使用されているブロッキング防止パウダーは主に澱粉を主成分とし、表面にシリコン樹脂をコーティングして撥水性を持たせたものが主流であるが、本発明で使用されるものとしてはその他として、シリカ、炭酸カルシウム、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、フェノール樹脂などのプラスチック類、水酸化アルミニウム、アルミナ等の金属化合物、アラビアガム、シリコンゴム等のゴム類、セラミックス微粒子など、微粒子であればどのようなものでも使用が可能である。その中でも澱粉が好適に用いられる。
粒径としては、5μm以上、70μm以下であるが、10μm以上、30μm以下がより好ましい。単分散物であれば更に好ましい。添加量としては、印刷用インキ中に100個/mm3以上、1,000個/mm3以下が好ましく、300個/mm3以上、800個/mm3以下がより好ましい。
(印刷用インキ)
主体となる印刷用インキとしては、枚葉印刷機で一般に用いられている石油系溶剤インキ、及び植物油系溶剤インキのどちらでも用いることが出来る。通常、4色印刷機では、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色が使用されるが、本発明では4色の全てにブロッキング防止パウダーを含有することが好ましい。これにより、どのような色合いの印刷物においても、ブロッキング防止性能を有することができる。
(印刷)
本発明の印刷に用いられる印刷機としては、一般に公知の、湿し水及び枚葉インキを用いる枚葉オフセット印刷機が使用できる。
本発明では、平版印刷版材料を、通常の印刷用インキの替わりにブロッキング防止パウダー含有印刷用インキを用いて印刷する。その印刷条件は通常の印刷と何ら変わりは無い。印刷はまず片面を印刷する。ブロッキング防止パウダー噴霧は行なわない。その後、裏面の印刷を行なう。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。使用する印刷用インキに下記パウダーを混合し、ミキサーを用いて10分間攪拌した。その印刷用インキを用い通常の印刷条件で印刷を行なった。
(ブロッキング防止パウダー)
ブロッキング防止パウダーとしては、次に挙げるものを使用した。
パウダーA:ニッカ(株)製、ブロッキング防止パウダー(ニッカリコAS−100:平均粒径20μm)
パウダーB:原料のトウモロコシ10kgを送風精選機、石分離機でゴミを取り除き、0.30%の亜硫酸水50Lに浸漬した。50時間後、軟かくなったトウモロコシをグラインダーで磨砕し、次に水槽に流し込み、攪拌し液面に浮かんだ胚芽を取り除き、澱粉液をシフトして澱粉を沈澱させ、これを脱水機にかけて水分が10%になるまで乾燥させた。
その後、(株)栗本鐵工所製、クロスジェットミルで粉砕した。(株)島津製作所製、レーザー回折式粒度分布測定装置(SALD−2200)を用いて測定し、中心粒径20μmの澱粉パウダーを得た。
パウダーC:綜研化学(株)製、PMMA粒子(MR−20G:平均粒径20μm)
パウダーD:住友化学工業(株)製、水酸化アルミニウム(CW−375HT:平均粒径80μm)
(枚葉プロセス印刷用インキ)
東洋インキ製造(株)製、TKハイユニティ(紅)を用いた。この印刷用インキに前記パウダー各種を500個/mm3となる量を添加し、印刷を行なった。各、印刷用インキは以下の通り。
印刷用インキN:パウダー添加は無し
印刷用インキA:パウダーAを添加
印刷用インキB:パウダーBを添加
印刷用インキC:パウダーCを添加
印刷用インキD:パウダーDを添加
(印刷条件)
次に示す条件で印刷を行なった。
印刷機:三菱重工工業(株)製DAIYA F−1
印刷用紙:OKトップコート
印刷版:コダックポリクロームグラフィックス(株)製、TP−R
印刷速度:9,000枚/時
なお、水準No.2のみ、8個/mm2となるように印刷機のブロワーでパウダー噴霧を行なった。
(ブロッキング防止性)
ベタ部分が紙面の50%以上の画像を3,000枚印刷して棒積みにし、24時間放置する。その後、一番下に積まれていた100枚の貼り付きをチェックした。少しも貼り付きの無いものを合格(○)とし、少しでも貼り付きのあるものを(×)とした。
(作業環境)
リオン(株)製、パーティクルカウンター(KC−20)を用いて、印刷機排紙部前1mの距離で10μm以上の浮遊粒子数の測定を行なった。計測粒子数が1L当たり500個以下であるものなら合格である。
(装置への影響)
5万枚連続で印刷を行ない、刷り終わった時点で印刷機各部にパウダーの堆積の無いものを合格(○)とし、少しでも堆積のあるものを(×)とした。
(印刷品質)
ベタ画像、50%網点画像において、かすれ、欠けのないものを合格(○)とし、少しでもかすれ、欠けのあるものを(×)とした。
Figure 2006206667
表1より、本発明の印刷用インキは、ブロッキング性、環境適性に優れ、印刷機への影響もない優れた性質を有していることがわかる。

Claims (3)

  1. 枚葉印刷機の印刷に用いる印刷用インキにおいて、該印刷用インキがブロッキング防止パウダーを含有することを特徴とする印刷用インキ。
  2. 前記ブロッキング防止パウダーの粒径が、5μm以上、70μm以下であることを特徴とする請求項1記載の印刷用インキ。
  3. 請求項1又は2記載の印刷用インキを用いて印刷することを特徴とする印刷方法。
JP2005017888A 2005-01-26 2005-01-26 印刷用インキ及び印刷方法 Pending JP2006206667A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005017888A JP2006206667A (ja) 2005-01-26 2005-01-26 印刷用インキ及び印刷方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005017888A JP2006206667A (ja) 2005-01-26 2005-01-26 印刷用インキ及び印刷方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006206667A true JP2006206667A (ja) 2006-08-10

Family

ID=36963869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005017888A Pending JP2006206667A (ja) 2005-01-26 2005-01-26 印刷用インキ及び印刷方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006206667A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011213944A (ja) * 2010-04-01 2011-10-27 Niwa Insatsu Kk インキ、印刷方法及び印刷物
JP2013144764A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Seiko Epson Corp クリアインク組成物
JP2016053143A (ja) * 2014-09-04 2016-04-14 東洋インキScホールディングス株式会社 平版印刷インキ組成物
JP2016056217A (ja) * 2014-09-05 2016-04-21 東洋インキScホールディングス株式会社 平版印刷インキ組成物
KR20160111488A (ko) 2014-02-25 2016-09-26 가부시키가이샤 티앤케이 도카 잉크 조성물, 인쇄물 및 인쇄 방법

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011213944A (ja) * 2010-04-01 2011-10-27 Niwa Insatsu Kk インキ、印刷方法及び印刷物
JP2013144764A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Seiko Epson Corp クリアインク組成物
KR20160111488A (ko) 2014-02-25 2016-09-26 가부시키가이샤 티앤케이 도카 잉크 조성물, 인쇄물 및 인쇄 방법
US10105364B2 (en) 2014-02-25 2018-10-23 T&K Toka Co., Ltd. Ink composition, printed matter and printing method
JP2016053143A (ja) * 2014-09-04 2016-04-14 東洋インキScホールディングス株式会社 平版印刷インキ組成物
JP2016056217A (ja) * 2014-09-05 2016-04-21 東洋インキScホールディングス株式会社 平版印刷インキ組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006206667A (ja) 印刷用インキ及び印刷方法
CN101415564B (zh) 光泽介质片
EP1760122A3 (en) Water-based inks for ink-jet printing
WO2009038202A1 (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像用トナーを用いたカートリッジ及び画像形成装置
EP1834999B1 (en) Printing ink composition
CN111511565B (zh) 凹版印刷方法
CN103476595A (zh) 印刷用片及用于在该印刷用片上形成印刷面的模具材料片
JP6606502B2 (ja) 絵画の複製物の製造方法
TW567145B (en) Aqueous nanoparticle ceramic agglomerate dispersion for forming ink-absorbing layer of ink-jet recording medium
CN111867848A (zh) 平版印刷版原版及平版印刷版原版的制造方法
CN108530980A (zh) 一种用于烟内衬纸上的水基金属油墨及制备方法
JP2008114543A (ja) インクジェット記録用紙
JP4020942B1 (ja) 新聞用紙
JP2006272689A (ja) インクジェット記録用紙
CA2901003C (en) Solder mask ink composition
JP4752096B2 (ja) インクジェット記録液およびインクジェット記録方法
JP2005008992A (ja) 多目的記録用紙
JP2006328299A (ja) 平版オフセット輪転印刷インキ組成物
CN112980244A (zh) 一种高速uv喷码墨水及其制备方法
WO2006095582A1 (ja) 枚葉印刷機及び印刷方法
TW201518125A (zh) 印刷物
JP6224351B2 (ja) フレキソ印刷物の製造方法
CN108795160A (zh) 亲水性印刷用喷粉及其生产方法
JP2009018478A (ja) インクジェット記録媒体、及び印画物
CA3023897C (en) Paint mixture and lint removal method