JP2006206036A - 蓋体を有する収容構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 配線を施したスライド式の蓋体を提供する。
【解決手段】 摺動する蓋体4が設けられるとともに、本体部分3から引き出された平板状ケーブル5が余長部分18を介在させて蓋体4に導き入れられて蓋体4に固定された蓋体を有する収容構造であって、蓋体4における導入部12が所定の状態となる第1の位置まで、蓋体4が本体部分3に対して摺動して組み付けられ、かつ前記第1の位置に対して導入部12が他の状態となる第2の位置まで、蓋体4が本体部分3に対して摺動するように構成され、引き出し部17から導入部12までの余長部分18の長さが、蓋体4が本体部分3に対して摺動して組み付く際の引き出し部17と導入部12との間隔以上でかつ前記第2の位置に蓋体4が位置している状態における引き出し部17と導入部12との間隔以上に設定されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両の室内に設けられる蓋体を有する収容構造に関し、特にスライド式の開閉蓋を有する収容構造に関するものである。
車両の運転席と助手席との間に肘掛けと収容部とを兼ねたコンソールが、広く一般に設けられている。その収容部がいわゆるコンソールボックスであり、その上側に開口部を開閉する蓋体の上面を軟質材や布地で形成することにより、その蓋体を肘掛けとして構成している。
従来、コンソールボックスを開閉する蓋体は、その後側(車両の前後方向で後側)の部分で、ボックス側に回動自在に連結し、これに対して前方側の部分にロック機構を設け、そのロックを外すことにより、前端側を持ち上げて(もしくは跳ね上げて)開くように構成されている。また、最近では、蓋体を前後方向にスライド可能に構成し、さらに後端側にスライドさせた状態で前端部を引き上げて開くように構成した構造のものも知られている。
さらに、車両に設けられている各種の機器もしくは装備の操作性を向上させるために、コンソールボックスの蓋体にスイッチ類や電気的な表示部が設けられるようになってきている。このような電気的な機能部分を設けたコンソールボックスの蓋体に配線を施す場合、スペース上の制約や耐折り曲げ性などの要求からフレキシブルプリント配線板(FPC)やフレキシブルフラットケーブル(FFC)などが用いられることがある。前述したいわゆる回動タイプの蓋体に配線する場合、コンソールボックスから蓋体に配線が渡る箇所を、蓋体の回動中心付近に設定すれば、コンソールボックス側での配線の固定部と蓋体側での配線の固定部との相対移動が殆どないので、配線に余裕(余長)を取る必要はない。しかしながら、蓋体をコンソールボックスに対してスライドさせるいわゆるスライドタイプの構造では、蓋体との全ての箇所がコンソールボックスに対して相対的に移動するので、配線には、その移動を許容できる余長を設けておく必要がある。
固定部分とこれに取り付けた可動部分との間に設けた配線に余長を設けた場合、可動部分の移動に従って余長部分を所期どおりに所定箇所に収容する必要があり、そのために、余長部分にいわゆる折り癖を付けておき、固定部分からの配線の引き出し部と可動部分における配線の導入部分とが互いに接近した場合に、余長部分がその折り癖に従って湾曲もしくは折れ曲がるようにしている。その一例が特許文献1に記載されており、この特許文献1に記載された構造は、ボディとドアとの間のフラットケーブルの配設構造であって、フラットケーブルの余長部分をいわゆるS字に湾曲させるとともに、その余長部分をドアに設けた収容室に収め、さらに金属製の帯状バネの一端をボディ側に固定するとともに他端部を収容室の内部に固定し、こうすることによりいわゆるU字状に湾曲させた帯状バネの湾曲部によってフラットケーブルの余長部分をS字状に湾曲させて、ドアの開閉をおこなった場合でも、フラットケーブルの余長部分を所定の湾曲形状に維持するようになっている。
特開平10−244886号公報
コンソールボックスとスライドタイプの蓋体との間に設けられた配線の余長を処理するために、上述した特許文献1に記載されているような帯状バネなどの可撓性の部材を使用するとすれば、蓋体の開閉の際にその可撓性の部材をも変形させる必要があるので、開閉操作が阻害される可能性があり、またその種の可撓性部材を新たに設けなければならないので、製造性もしくは組み立て性が阻害され、さらにはコストの増大要因になる可能性がある。
また一方、フレキシブルプリント配線板やフラットケーブルは、薄板状をなすとともに可撓性があるので、予め折り癖を付けておくことができる。しかしながら、コンソールボックスの組み立てに先立って、ケーブルの余長部分にそのような折り癖を付けるとすれば、そのための設備や工程が増加してしまい、また蓋体をコンソールボックスに組み付けるにあたってその折り癖を一時的に延ばす作業が余儀なくされるなど、コンソールボックスの製造性あるいは組み立て性が悪化し、また工程数が増大するなどの可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、配線の余長の処理が容易であり、したがって製造性あるいは組み立て性に優れた蓋体を有する収容構造を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、ボックスを有する本体部分の開口部に、その開口部に沿って摺動することにより開口部を開閉する蓋体が設けられるとともに、前記本体部分から引き出された平板状ケーブルが所定の余長部分を介在させて前記蓋体に導き入れられて蓋体に固定された蓋体を有する収容構造であって、前記蓋体における前記平板状ケーブルの導入部が所定の状態となる第1の位置まで、前記蓋体が前記本体部分に対して摺動して組み付けられ、かつ前記第1の位置に対して前記導入部が他の状態となる第2の位置まで、前記蓋体が前記本体部分に対して摺動するように構成され、前記引き出し部から前記導入部までの前記余長部分の長さが、前記蓋体が前記本体部分に対して摺動して組み付く際の前記引き出し部と前記導入部との間隔以上でかつ前記第2の位置に前記蓋体が位置している状態における前記引き出し部と前記導入部との間隔以上に設定されていることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記蓋体を摺動可能に案内するガイド部材が前記本体部分に設けられ、前記引き出し部より前記第2の位置側に前記蓋体の下面と前記ガイド部材の上面とが対向する対向部が形成され、前記第2の位置は、前記導入部が前記ガイド部材の上面のうち前記対向部を形成する部分を超えない範囲に設定されていることを特徴とするものである。
さらに、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記引き出し部と前記導入部との間にある前記平板状ケーブルの長さが、前記蓋体が前記第2の位置に移動している状態での前記対向部の長さより長く設定されていることを特徴とする収容構造である。
そして、請求項4の発明は、請求項2の発明において、前記蓋体を前記第2の位置から前記引き出し部側に後退させる後退位置が設定され、前記後退位置にある前記蓋体の下面と前記ガイド部材の上面とが対向する対向部が形成され、前記引き出し部と前記導入部との間にある前記平板状ケーブルの長さが、その対向部の長さの2倍より短く設定されていることを特徴とする収容構造である。
さらにまた、請求項5の発明は、ボックスを有する本体部分の開口部に、その開口部に沿って摺動することにより開口部を開閉する蓋体が設けられた蓋体を有する収容構造であって、前記蓋体の摺動方向での前端部に操作を感知して信号を出力するセンサーが設けられるとともに、電気的に動作して前記蓋体の前記本体部分に対する係止を解除するロック機構が蓋体に設けられ、これらのセンサーおよびロック機構を電気的に接続する平板状ケーブルが前記蓋体の内部に収納した状態に配置されていることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記本体部分から引き出された前記平板状ケーブルが所定の余長部分を介在させて前記蓋体に導き入れられて蓋体に固定され、前記蓋体における前記平板状ケーブルの導入部が所定の状態となる第1の位置まで、前記蓋体が前記本体部分に対して摺動して組み付けられ、かつ前記第1の位置に対して前記導入部が他の状態となる第2の位置まで、前記蓋体が前記本体部分に対して摺動するように構成され、前記引き出し部から前記導入部までの前記余長部分の長さが、前記蓋体が前記本体部分に対して摺動して組み付く際の前記引き出し部と前記導入部との間隔以上でかつ前記第2の位置に前記蓋体が位置している状態における前記引き出し部と前記導入部との間隔以上に設定されていることを特徴とする収容構造である。
またさらに、請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記蓋体を摺動可能に案内するガイド部材が前記本体部分に設けられ、前記引き出し部より前記第2の位置側に前記蓋体の下面と前記ガイド部材の上面とが対向する対向部が形成され、前記第2の位置は、前記導入部が前記ガイド部材の上面のうち前記対向部を形成する部分を超えない範囲に設定されていることを特徴とする収容構造である。
そしてまた、請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記引き出し部と前記導入部との間にある前記平板状ケーブルの長さが、前記蓋体が前記第2の位置に移動している状態での前記対向部の長さより長く設定されていることを特徴とする収容構造である。
そして、請求項9の発明は、請求項7の発明において、前記蓋体を前記第2の位置から前記引き出し部側に後退させる後退位置が設定され、前記後退位置にある前記蓋体の下面と前記ガイド部材の上面とが対向する対向部が形成され、前記引き出し部と前記導入部との間にある前記平板状ケーブルの長さが、前記対向部の長さの2倍より短く設定されていることを特徴とする収容構造である。
請求項1の発明によれば、蓋体に対する平板状ケーブルの導入部を、本体部分からの平板状ケーブルの引き出し部に対して、第2の位置とは反対側に位置させ、その状態で蓋体が本体部分に対して摺動して組み付けられるので、平板状ケーブルの前記引き出し部と導入部との間にあるいわゆる余長部分が、前記引き出し部に対して前記第2の位置とは反対側に引き延ばされて折り返された状態となり、その折り返しによって二つ折りに重ねた部分を本体部分との間に挟み込んだ状態で蓋体が第2の位置とこれより後退した位置との間で摺動する。
そして、その摺動の過程で、平板状ケーブルの余長部分は、二つ折りに折り返された部分が伸縮するように形状を変えるので、その余長部分が絡みついたり、捻れたりするなどの異常を生じることなく、余長部分のいわゆる処理を良好におこなうことができる。そして、余長部分の上述した二つ折りの形状は、蓋体を本体部分に組み付けることによって設定できるので、平板状ケーブルについての折り癖付けなどの事前の処理もしくは工程が不要になり、蓋体に配線を有する収容構造の製造性や組み立て性を向上させることができる。
また、請求項2の発明によれば、蓋体が第2の位置に移動した状態であっても、平板状ケーブルの蓋体に対する導入部が、蓋体とガイド部材との対向部に位置し、その導入部が対向部によって隠蔽されるので、平板状ケーブルが外部から視認できる状態に露出することを防止し、見栄えを良好なものとすることができる。
さらに、請求項3の発明によれば、蓋体を第2の位置に移動させた状態であっても、対向部においては平板状ケーブルの中間部が当初の二つ重ねに折り返された状態を維持し、したがって蓋体を第2の位置から後退させる際の平板状ケーブルの余長の処理を確実におこない、平板状ケーブルの絡みつきや捻れなどを防止することができる。
そして、請求項4の発明によれば、蓋体を後退位置に移動させた場合、平板状ケーブルのいわゆる余長部分が、蓋体とガイド部材との対向部の内部に収まった状態となり、その結果、平板状ケーブルが外部から視認できる状態に露出することを防止し、見栄えを良好なものとすることができる。
一方、請求項5の発明によれば、指をセンサーに近づけることにより、あるいは接触することにより、ロック機構によるロックが外れ、蓋体を開くことができ、その場合、蓋体を摺動させるが、蓋体の配線が平板状ケーブルによっておこなわれているので、平板状ケーブルを所期の形状に湾曲させて収容することが容易とになり、そのために蓋体の摺動による開閉をスムースにおこなうことができる。
また、請求項6の発明によれば、蓋体に対する平板状ケーブルの導入部を、本体部分からの平板状ケーブルの引き出し部に対して、第2の位置とは反対側に位置させ、その状態で蓋体が本体部分に対して摺動して組み付けられるので、平板状ケーブルの前記引き出し部と導入部との間にあるいわゆる余長部分が、前記引き出し部に対して前記第2の位置とは反対側に引き延ばされて折り返された状態となり、その折り返しによって二つ折りに重ねた部分を本体部分との間に挟み込んだ状態で蓋体が第2の位置とこれより後退した位置との間で摺動する。
そして、その摺動の過程で、平板状ケーブルの余長部分は、二つ折りに折り返された部分が伸縮するように形状を変えるので、その余長部分が絡みついたり、捻れたりするなどの異常を生じることなく、余長部分のいわゆる処理を良好におこなうことができる。そして、余長部分の上述した二つ折りの形状は、蓋体を本体部分に組み付けることによって設定できるので、平板状ケーブルについての折り癖付けなどの事前の処理もしくは工程が不要になり、蓋体に配線を有する収容構造の製造性や組み立て性を向上させることができる。
また、請求項7の発明によれば、蓋体が第2の位置に移動した状態であっても、平板状ケーブルの蓋体に対する導入部が、蓋体とガイド部材との対向部に位置し、その導入部が対向部によって隠蔽されるので、平板状ケーブルが外部から視認できる状態に露出することを防止し、見栄えを良好なものとすることができる。
さらに、請求項8の発明によれば、蓋体を第2の位置に移動させた状態であっても、対向部においては平板状ケーブルの中間部が当初の二つ重ねに折り返された状態を維持し、したがって蓋体を第2の位置から後退させる際の平板状ケーブルの余長の処理を確実におこない、平板状ケーブルの絡みつきや捻れなどを防止することができる。
そして、請求項9の発明によれば、蓋体を後退位置に移動させた場合、平板状ケーブルのいわゆる余長部分が、蓋体とガイド部材との対向部の内部に収まった状態となり、その結果、平板状ケーブルが外部から視認できる状態に露出することを防止し、見栄えを良好なものとすることができる。
以下、図1〜6を参照して本発明の一実施の形態の収容構造を説明する。この収容構造(コンソール)1は、一例として車両の運転席の近傍に配置されるものであって、図5および図6に模式的に示すように、ボックス2を内部に有する本体部分3と、そのボックス2の開口部を開閉する蓋体4とを有しており、その蓋体4が車両の前後方向に摺動するように構成されている。図4は、蓋体4が後退位置(第1の位置)にある状態を示し、図3は、蓋体4が前進位置(第2の位置)にある状態を示す。なお、蓋体4は、所定の後退位置で前端側が持ち上がるように回動する構成であってもよい(図7)。
その蓋体4の内部に配線が施されており、その配線にはフレキシブルプリント配線板やフラットケーブルなどの平板状ケーブル5が使用され、本体部分3に対する連結箇所から蓋体4に平板状ケーブル5が導き入れられている。この平板状ケーブル5は、一例として蓋体4の開閉を制御するためのものであって、蓋体4の前端部下面に臨ませて設けた近接センサーもしくはタッチセンサーなどのセンサー6と、前記ボックス2の開口端部の内側に対応するように蓋体4に設けられた電磁ロック機構7とに接続されている。また、平板状ケーブル5の本体部分3側の所定箇所が、図示しないコントローラや電源に接続されている。すなわち、蓋体4がボックス2の開口部を覆う閉状態にある時には、前記電磁ロック機構7が、本体部分3側の所定箇所に係合して蓋体4を閉状態にロックしており、この状態で前記センサー6に指8を接近もしくは接触させると、そのセンサー6が信号を出力し、その結果、電磁ロック機構7に通電されてロックが外れるように構成されている。
つぎに上記の平板状ケーブル5の配置について具体的に説明すると、図1は、蓋体4と、これを摺動自在に保持するガイド部材9と、平板状ケーブル5との相互の関係を示しており、蓋体4の内部下面には、平板状ケーブル5を取り付けるための取付部10が設けられており、平板状ケーブル5の先端側の部分(先端部)の下面にあてがったカバー11によって平板状ケーブル5の先端部を取付部10との間に挟み込んで固定するように構成されている。したがってカバー11の後側の端部が、平板状ケーブル5を蓋体4に対して導き入れる導入部12となっている。なお、平板状ケーブル5はその固定状態で、蓋体4に設けられた電気機器(図示せず)に導通させられる。
一方、ガイド部材9は、本体部分3の内部における後端側に配置されており、回動軸13によって本体部分3に取り付けられている。そのガイド部材9の上面側の部分は、蓋体4に摺動自在に係合するガイド部14となっている。このガイド部14は、要は、蓋体4を前後方向に案内するための部分であって、その構造としては従来知られている構造を採用することができ、例えば蓋体4の側壁部内面に前後方向に向けて形成した溝に係合する凸条部であってよく、あるいは蓋体4に設けたピンもしくはローラを転動可能に係合させる前後方向に向けたガイド溝であってよく、さらには蓋体4に前後方向に向けて形成したガイド溝に係合するピンもしくはローラなどであってよい。
上記ガイド部14の後端部は、平板状ケーブル5を固定するための固定部15となっており、平板状ケーブル5の中間部の上面にあてがったカバー16によって平板状ケーブル5の中間部を固定部15との間に挟み込んで固定するように構成されている。したがってカバー16の前側の端部が、平板状ケーブル5を蓋体4に向けて引き出す引き出し部17となっている。
上記のガイド部材9および蓋体4は、ガイド部14の後側から蓋体4を前側に移動させて摺動可能に係合させるように構成されており、図2にはその組付けの際の状態を模式的に示してある。この状態では、予め、平板状ケーブル5の先端部が前記カバー11によって蓋体4の取付部10に固定されており、またその平板状ケーブル5の中間部が前記カバー16によってガイド部材9における固定部15に固定されている。そして、蓋体4を十分ガイド部材9の後方に下げ、そこからガイド部材9に対して前進させる。その場合、蓋体4がガイド部材9に組み付く直前で、前記導入部12がガイド部材9側の引き出し部17に対して後側(車両の前後方向での後側)に位置しており、これら導入部12と引き出し部17との間に平板状ケーブル5が、幾分かの緩みをもって張り渡された状態となっている。この幾分かの緩みをもって張り渡された部分が平板状ケーブル5のいわゆる余長部分18であり、その長さ(L1)は、蓋体4がガイド部材9(本体部分3)に対して組み付く時点における引き出し部17と導入部12との間隔(L2)以上の長さに設定されている。
このように、蓋体4をガイド部材9に組み付ける際には、前記導入部12が引き出し部17に対して十分に後方に位置するように蓋体4の位置を設定するので、平板状ケーブル5の余長部分18が引き出し部17から後側に引っ張られた後、導入部12に引き入れられた状態となり、その結果、余長部分18が二つ折りに折り返された状態に湾曲する。これは、ガイド部材9側の固定部15に挟み込まれている部分を含めていわゆるS字曲げの状態である。すなわち、前記導入部12の近傍と引き出し部17の近傍とに平板状ケーブル5をそれぞれU字状に折り返した湾曲部5a,5bが生じている。
ガイド部材9に対して摺動自在に組み付けた蓋体4を前進位置(第2の位置)まで移動させた状態を図3に示してある。この状態は、蓋体4がコンソール1におけるボックス2の開口部を閉じている状態であり、蓋体4が前記ガイド部材9に対して前進するので、蓋体4側の前記導入部12は、ガイド部材9側の前記引き出し部17より前方に移動している。この状態においても平板状ケーブル5の余長部分18がいわゆるS字曲げした状態になっている。すなわち、蓋体4が前進位置にある状態での引き出し部17と導入部12との間隔(距離)よりも、平板状ケーブル5の余長部分18の全長が長くなっている。
したがって、蓋体4を前進位置に向けて摺動させる場合、蓋体4をガイド部材9に対して組み付ける際に設定されたS字曲げにおける一方の湾曲部(例えば引き出し部17側の湾曲部)5aが、ガイド部材9の上面に沿って前進するようにS字曲げの形状が変化する。あるいは導入部12側の湾曲部5bが、導入部12に対して相対的に後退するようにS字曲げの形状が変化する。なお、図3には、前者の例を示してある。その結果、余長部分18が引き延ばされるが、平板状ケーブル5には余長があるために、導入部12の近傍もしくは引き出し部の近傍あるいはその中間部に小さくS字曲げした部分が残る。すなわち、導入部12と引き出し部17との間隔(距離)より余長部分18の長さが長くなり、蓋体4の前進後退の過程で、いわゆるS字曲げの状態が維持される。したがって、平板状ケーブル5の絡みつきや捻れなどが生じることを防止することができる。
また、蓋体4の前進位置では、導入部12はガイド部材9の前端部にほぼ一致し、もしくはその前端部より後側に位置している。余長部分18が蓋体4とガイド部材9との対向部の中に収まっている。すなわち、S字曲げの状態が維持される。
上記の前進位置(第2の位置)から後退位置(第1の位置)に蓋体4を移動させた状態を図4に示してある。この状態は、蓋体4がコンソール1におけるボックス2の開口部を開いている状態である。蓋体4が前記ガイド部材9に沿って後退して、余長部分18の弛みが大きくなっている。余長部分18には、蓋体4をガイド部材9に組み付ける際、および蓋体4が前記前進位置に移動した際のいずれにおいてもいわゆるS字曲げの部分があるので、その基本形状を維持したまま、折り返した状態となる。すなわちS字曲げの状態が維持されるので、平板状ケーブル5の絡みつきや捻れなどが生じることを防止することができる。
また、蓋体4を後退位置まで後退させた状態においても、ガイド部材9の上面と蓋体4の下面とが対向する対向部が生じる。そして、上記のコンソール1では、S字曲げされている前記余長部分18の長さが、後退位置での対向部の長さの2倍より短く設定されている。S字曲げされた余長部分18が、その対向部分の中に収まっている。
上述したように、コンソール1では、本体部分3と蓋体4との間に平板状ケーブル5を渡らせて配置する構造であっても、その平板状ケーブル5に曲げ癖を予め付与するなどの作業もしくは工程を要することなく、蓋体4の摺動に伴う余長部分をいわゆるS字状に湾曲させて収めることができ、この結果、コンソール1の組み立てに伴う作業工数を削減してコンソール1の製造性あるいは組み立て性を向上させることができる。
なお、この発明は、上記の具体例に限定されないのであって、前後方向に摺動するのみで回動することのない蓋体を有するコンソールにも適用することができる。また、平板状ケーブルを固定する手段として上記のカバー以外の手段を用いてもよい。
本発明の一実施の形態の収容構造を示す図であって、蓋体と、これを摺動自在に保持するガイド部材と、平板状ケーブルとの相互の関係を示す図である。 蓋体をガイド部材(本体部分)に摺動させて組み付ける状態を示す模式図である。 蓋体が前進位置(第2の位置)にある状態を示す模式図である。 蓋体が後退位置(第1の位置)にある状態を示す模式図である。 この実施の形態の収容構造を概略的に示す側面図である。 この実施の形態の収容構造の分解斜視図である。 別の実施の形態の収容構造の作動状態を示す概略側面図である。
符号の説明
1…コンソール、 2…ボックス、 3…本体部分、 4…蓋体、 5…平板状ケーブル、 6…センサー、 7…電磁ロック機構、 9…ガイド部材、 12…導入部、 17…引き出し部、 18…余長部分。

Claims (9)

  1. ボックスを有する本体部分の開口部に、その開口部に沿って摺動することにより開口部を開閉する蓋体が設けられるとともに、前記本体部分から引き出された平板状ケーブルが所定の余長部分を介在させて前記蓋体に導き入れられて蓋体に固定された蓋体を有する収容構造であって、
    前記蓋体における前記平板状ケーブルの導入部が所定の状態となる第1の位置まで、前記蓋体が前記本体部分に対して摺動して組み付けられ、かつ前記第1の位置に対して前記導入部が他の状態となる第2の位置まで、前記蓋体が前記本体部分に対して摺動するように構成され、前記引き出し部から前記導入部までの前記余長部分の長さが、前記蓋体が前記本体部分に対して摺動して組み付く際の前記引き出し部と前記導入部との間隔以上でかつ前記第2の位置に前記蓋体が位置している状態における前記引き出し部と前記導入部との間隔以上に設定されていることを特徴とする蓋体を有する収容構造。
  2. 前記蓋体を摺動可能に案内するガイド部材が前記本体部分に設けられ、前記引き出し部より前記第2の位置側に前記蓋体の下面と前記ガイド部材の上面とが対向する対向部が形成され、前記第2の位置は、前記導入部が前記ガイド部材の上面のうち前記対向部を形成する部分を超えない範囲に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の蓋体を有する収容構造。
  3. 前記引き出し部と前記導入部との間にある前記平板状ケーブルの長さが、前記蓋体が前記第2の位置に移動している状態での前記対向部の長さより長く設定されていることを特徴とする請求項2に記載の蓋体を有する収容構造。
  4. 前記蓋体を前記第2の位置から前記引き出し部側に後退させる後退位置が設定され、前記後退位置にある前記蓋体の下面と前記ガイド部材の上面とが対向する対向部が形成され、前記引き出し部と前記導入部との間にある前記平板状ケーブルの長さが、前記対向部の長さの2倍より短く設定されていることを特徴とする請求項2に記載の蓋体を有する収容構造。
  5. ボックスを有する本体部分の開口部に、その開口部に沿って摺動することにより開口部を開閉する蓋体が設けられた蓋体を有する収容構造であって、
    前記蓋体の摺動方向での前端部に操作を感知して信号を出力するセンサーが設けられるとともに、電気的に動作して前記蓋体の前記本体部分に対する係止を解除するロック機構が蓋体に設けられ、これらのセンサーおよびロック機構を電気的に接続する平板状ケーブルが前記蓋体の内部に収納した状態に配置されていることを特徴とする蓋体を有する収容構造。
  6. 前記本体部分から引き出された前記平板状ケーブルが所定の余長部分を介在させて前記蓋体に導き入れられて蓋体に固定され、前記蓋体における前記平板状ケーブルの導入部が所定の状態となる第1の位置まで、前記蓋体が前記本体部分に対して摺動して組み付けられ、かつ前記第1の位置に対して前記導入部が他の状態となる第2の位置まで、前記蓋体が前記本体部分に対して摺動するように構成され、前記引き出し部から前記導入部までの前記余長部分の長さが、前記蓋体が前記本体部分に対して摺動して組み付く際の前記引き出し部と前記導入部との間隔以上でかつ前記第2の位置に前記蓋体が位置している状態における前記引き出し部と前記導入部との間隔以上に設定されていることを特徴とする請求項5に記載の蓋体を有する収容構造。
  7. 前記蓋体を摺動可能に案内するガイド部材が前記本体部分に設けられ、前記引き出し部より前記第2の位置側に前記蓋体の下面と前記ガイド部材の上面とが対向する対向部が形成され、前記第2の位置は、前記導入部が前記ガイド部材の上面のうち前記対向部を形成する部分を超えない範囲に設定されていることを特徴とする請求項6に記載の蓋体を有する収容構造。
  8. 前記引き出し部と前記導入部との間にある前記平板状ケーブルの長さが、前記蓋体が前記第2の位置に移動している状態での前記対向部の長さより長く設定されていることを特徴とする請求項7に記載の蓋体を有する収容構造。
  9. 前記蓋体を前記第2の位置から前記引き出し部側に後退させる後退位置が設定され、前記後退位置にある前記蓋体の下面と前記ガイド部材の上面とが対向する対向部が形成され、前記引き出し部と前記導入部との間にある前記平板状ケーブルの長さが、前記対向部の長さの2倍より短く設定されていることを特徴とする請求項7に記載の蓋体を有する収容構造。
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JP2001164827A (ja) * 1999-09-29 2001-06-19 Toyoda Gosei Co Ltd ボックスにおける蓋体の開閉構造

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