JP2006205800A - 建設機械のエンジン配設構造 - Google Patents
建設機械のエンジン配設構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006205800A JP2006205800A JP2005017797A JP2005017797A JP2006205800A JP 2006205800 A JP2006205800 A JP 2006205800A JP 2005017797 A JP2005017797 A JP 2005017797A JP 2005017797 A JP2005017797 A JP 2005017797A JP 2006205800 A JP2006205800 A JP 2006205800A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- construction machine
- arrangement structure
- maintenance
- vertical axis
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
Abstract
【課題】建設機械の機体内に装備されるエンジンへのアクセスを、運転室、運転席、あるいはエンジンなどを特別の構造にすることなく容易に行なうことができ、エンジンの保守・点検・整備などのメンテナンスを容易に行なえる、エンジン配設構造を提供する。
【解決手段】エンジンを、機体に対し鉛直軸線を中心に揺動出し入れを可能に取り付ける。
【選択図】図1
【解決手段】エンジンを、機体に対し鉛直軸線を中心に揺動出し入れを可能に取り付ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、油圧ショベルのような建設機械に好適なエンジン配設構造に関する。
建設機械、例えばその代表例である油圧ショベルは、下部走行体上に旋回自在に取り付けられた機体である上部旋回体を備え、上部旋回体には運転席、エンジン、作業装置などが装備されている。
建設機械の上記のような機体は、周囲の障害物などとの衝突、干渉を避けるために、また運転席からの周囲視界を良好にするために、可能な限り小さく形成されている。したがって、エンジンも限られたスペースの中に設置されている。
エンジンの配設構造の典型例(例えば、特許文献1参照)においては、エンジンは運転席(運転室)と機体外縁を形成するカウンタウエイトの間に横置き状態で設置され、エンジンの保守・点検・整備などのメンテナンスのために、機体にはカウンタウエイトの上面部から運転席の間に開閉自在なカバーが取り付けられている。
特開2000−190742号公報
上述したとおりの形態の建設機械のエンジン配設構造には、しかしながら、次のとおりの改善の望まれている問題がある。
すなわち、エンジンの保守・点検・整備のためのアクセスは、機体周縁側に位置したエンジンの一面側についてはカバーを開けて容易に行なえる。一方、他面側である裏側についてはカバーを開けても隣接する運転席、運転室などに邪魔されて困難あるいは実質上不可能である。したがって、裏側へのアクセスを可能にするには、運転席、運転室などを転倒させるなど移動可能な構造にする、エンジンの裏側にアクセスの必要な機器類を取り付けない、あるいは機体を分解してエンジンを取り外す、などが必要になる問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、建設機械の機体内に装備されるエンジンへのアクセスを、運転室、運転席、あるいはエンジンなどを特別の構造にすることなく容易に行なうことができ、エンジンの保守・点検・整備などのメンテナンスが容易に行なえる、建設機械のエンジン配設構造を提供することである。
本発明によれば上記技術的課題を解決する建設機械のエンジン配設構造として、エンジンが、機体に対し鉛直軸線を中心に揺動出し入れを可能に取り付けられている、ことを特徴とする建設機械のエンジン配設構造が提供される。
好適には、該鉛直軸線を中心に揺動自在に取り付けられた支持体を備え、この支持体にエンジンが取り付けられている。また、エンジンの冷却水のラジエータを含む熱交換器が該機体に装備され、エンジンに装備された冷却風を生成するファンが、エンジンを機体に収納したときにこの熱交換器に対向して位置付けられる。さらに、該建設機械は、下部走行体の上に該機体としての上部旋回体を備えた旋回型建設機械である。
本発明に従って構成された建設機械のエンジン配設構造によれば、エンジンが、機体に対し鉛直軸線を中心に揺動出し入れを可能に取り付けられている。したがって、エンジンを機体から揺動させて取り出すことにより、運転室、運転席、あるいはエンジンなどを特別の構造にすることなく、エンジンの両側面、特に機体の内方に位置していた側面に容易にアクセスすることができ、エンジンの保守・点検・整備などのメンテナンスを容易に行なうことができる。
以下、本発明に従って構成された建設機械のエンジン配設構造について、代表的な建設機械である油圧ショベルにおける好適実施形態を図示している添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。
実施の形態の構成説明図である、油圧ショベルを側方から見て示した図1、および上方から見て示した図2を参照して説明する。全体を番号2で示す油圧ショベルは、下部走行体4と、下部走行体4上に旋回自在に取り付けられた機体である上部旋回体6と、上部旋回体6に取り付けられた作業装置8(一部のみ図示されている)を備えた、旋回型建設機械である。
上部旋回体6は、略円形(図1)の機体外縁を有し、運転席10、エンジン12、キャノピー14あるいは運転室16などを備えている。
エンジン12は、運転席10と機体外縁の間に位置付けられ、後に詳述するように、上部旋回体6に鉛直軸線Xを中心に、実線で示す「エンジン引出位置」と二点鎖線で示す「エンジン格納位置」の間を、揺動出し入れを可能に取り付けられている。エンジン12は、油圧ショベル2の稼動時においては「エンジン格納位置」に位置付けられ、保守・点検・整備などのメンテナンスのときには「エンジン引出位置」に位置付けられる。
エンジン12は、鉛直軸線Xを中心に揺動自在に取り付けられた支持体18上に取り付けられている。支持体18は、上部旋回体6の鉛直軸線X部分の二股ブラケット6aの間に位置した揺動自在なヒンジを形成するボス部18aと、ボス部18aに一体的に連結した実質上水平に伸びる平板部18bを備えている。
エンジン12そのものは本発明の新規特徴を構成するものではなく従来の周知のものでよい。エンジン12は、一端に冷却風を生成するファン12aを、他端に油圧ショベル2を駆動する動力源としての圧油を生成する油圧ポンプ12b、および排気マフラ12cを備え、油圧ポンプ12bの端側を鉛直軸線X側にして、平板部18b上に備えられた4個所のボス18cに取り付けられている。油圧ポンプ12bは、鉛直軸線Xの近傍を通した複数の油圧ホース20によって、上部旋回体6に装備された油圧制御装置22に連結されている。
支持体18の平板部18bの機体外縁側には、カウンタウエイト24が取り付けられている。カウンタウエイト24は、「エンジン引出位置」において連続した略円形の機体外縁を形成する円弧面24aと、円弧面24aの内側にエンジン12と略平行に形成された内面24bと、エンジン12の高さの略中間にした上面24cを備えている。
支持体18は、前記「エンジン引出位置」において上部旋回体6に備えられたピン孔6bに係合し、「エンジン格納位置」においてピン26を挿入することにより解除自在に固定される固定ブラケット18dを備えている。
上部旋回体6には、エンジン12の冷却水のラジエータ含む熱交換器28が、エンジン12を「エンジン格納位置」にしたときに、エンジン12のファン12aと対向する位置に配設されている。エンジン冷却水の配管(図示は省略されている)は、エンジン12から出た後、油圧ポンプ12bのホース20と同様に、柔軟で屈曲可能なホースで鉛直軸線X近傍を通って機体6に渡ってからラジエータに接続される。
上部旋回体6にはさらに、「エンジン格納位置」のエンジン12を覆う、運転席10とカウンタウエイト24の上面24cとの間に上下方向に開閉自在に取り付けられた開閉カバー30を備えている(図2は開けた状態で示されている)。
上記のカウンタウエイト24、熱交換器28、および開閉カバー30そのものは、本発明の新規特徴を構成するものではなく従来のものでよい。
上述したとおりの建設機械のエンジン配設構造の作用について説明する。
本発明に従って構成された建設機械のエンジン配設構造によれば、エンジン12は、機体6に対し鉛直軸線Xを中心に、機体6から引き出した「エンジン引出位置」と機体6内に位置付けた「エンジン格納位置」の間を、揺動出し入れを可能に取り付けられている。したがって、運転室16、運転席10、あるいはエンジン12などを特別の構造のものにすることなく、エンジン12を機体6から揺動させ取り出すことによりエンジン12の両側面、特に機体6の内方に位置した側面に容易にアクセスすることができ、エンジン12の保守・点検・整備などのメンテナンスを容易に行なうことができる。
特に建設機械は、整備工場などから離れた屋外の建設作業現場において稼働するので、エンジンのメンテナンスが容易に行えることにより、通常のメンテナンスおよび不具合発生時の休車時間などを短くすることができ、建設作業を効率よく遂行することができる。
また、鉛直軸線Xを中心に揺動自在に取り付けられた支持体18を備えて支持体18にエンジン12を取り付けることにより、従来のエンジンをそのまま設置することができる。さらに、従来のカウンタウエイト24もそのまま設置することができる。
そして、エンジン12の冷却水のラジエータを含む熱交換器28は機体6に装備され、エンジン12の冷却風を生成するファン12aが、エンジン12を機体6に格納したときに熱交換器28に対向して位置付けられる。したがって、熱交換器28の清掃を「エンジン引出位置」において、従来実質上困難であった機体6の内方側からも行なうことができるので、特に塵埃の多い現場で稼働する建設機械に有効である。
さらに本発明は、建設機械が、下部走行体の上に機体としての上部旋回体を備えた油圧ショベル、クレーン車のような、機体のスペースが限られ、機体外方に大きく開放された広いメンテナンス空間が用意される旋回型建設機械の場合に、特に好適である。
以上、本発明を実施例に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、例えば下記のように、本発明の範囲内において様々な変形あるいは修正ができるものである。
本発明の実施例においては、建設機械として油圧ショベルが用いられているが、建設機械は油圧ショベルに限定されるものではなく、同様のエンジン設置構造を備えた、例えばクレーン車、ホイールローダなどにも適用することができる。
また本発明の実施例においては、エンジン冷却水のラジエータを含む熱交換器28が機体6に装備されているが、熱交換器28をエンジン12とともに支持体18に取り付けてもよい。この構成によれば、従来のエンジンと熱交換器の設置構造を基本的に変えることなく利用することができる。
2:油圧ショベル(建設機械、旋回型建設機械)
4:下部走行体
6:上部旋回体(機体)
12:エンジン
12a:ファン
18:支持体
28:熱交換器
X:鉛直軸線
4:下部走行体
6:上部旋回体(機体)
12:エンジン
12a:ファン
18:支持体
28:熱交換器
X:鉛直軸線
Claims (4)
- エンジンが、機体に対し鉛直軸線を中心に揺動出し入れを可能に取り付けられている、
ことを特徴とする建設機械のエンジン配設構造。 - 該鉛直軸線を中心に揺動自在に取り付けられた支持体を備え、
この支持体にエンジンが取り付けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の建設機械のエンジン配設構造。 - エンジンの冷却水のラジエータを含む熱交換器が該機体に装備され、
エンジンに装備された冷却風を生成するファンが、エンジンを機体に収納したときにこの熱交換器に対向して位置付けられる、
ことを特徴とする請求項1記載の建設機械のエンジン配設構造。 - 該建設機械が、下部走行体の上に該機体としての上部旋回体を備えた旋回型建設機械である、
ことを特徴とする請求項1記載の建設機械のエンジン配設構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005017797A JP2006205800A (ja) | 2005-01-26 | 2005-01-26 | 建設機械のエンジン配設構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005017797A JP2006205800A (ja) | 2005-01-26 | 2005-01-26 | 建設機械のエンジン配設構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006205800A true JP2006205800A (ja) | 2006-08-10 |
Family
ID=36963110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005017797A Pending JP2006205800A (ja) | 2005-01-26 | 2005-01-26 | 建設機械のエンジン配設構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006205800A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59135229U (ja) * | 1983-02-28 | 1984-09-10 | 日野自動車株式会社 | パワ−ユニツトの取付け装置 |
JPH01137354U (ja) * | 1988-03-16 | 1989-09-20 | ||
JPH09316926A (ja) * | 1996-05-27 | 1997-12-09 | Yutani Heavy Ind Ltd | 小型油圧ショベルの車体構造及びエンジン組付方法 |
-
2005
- 2005-01-26 JP JP2005017797A patent/JP2006205800A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59135229U (ja) * | 1983-02-28 | 1984-09-10 | 日野自動車株式会社 | パワ−ユニツトの取付け装置 |
JPH01137354U (ja) * | 1988-03-16 | 1989-09-20 | ||
JPH09316926A (ja) * | 1996-05-27 | 1997-12-09 | Yutani Heavy Ind Ltd | 小型油圧ショベルの車体構造及びエンジン組付方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8006991B2 (en) | Construction machine | |
JP4833287B2 (ja) | 建設機械 | |
JP2002146843A (ja) | 建設機械 | |
JP2006342704A (ja) | 作業車両 | |
JP2006266040A (ja) | 旋回作業機 | |
JP2010059749A (ja) | 作業車両 | |
JP2006274593A (ja) | 旋回作業機 | |
JP2005307521A (ja) | 建設機械 | |
JP6973114B2 (ja) | 建設機械の冷却装置 | |
JP2005068866A (ja) | 建設機械 | |
JP2006205800A (ja) | 建設機械のエンジン配設構造 | |
JP6574357B2 (ja) | 作業用車両 | |
JP3729527B2 (ja) | 油圧作業機 | |
JP6437804B2 (ja) | 建設機械 | |
JPH1181378A (ja) | 旋回作業機 | |
JP2006336351A (ja) | ショベル系建設機械におけるバッテリ | |
JP2006328863A (ja) | シリンダガードの取付構造 | |
JP6268927B2 (ja) | 建設機械の排気構造 | |
JP2007056493A (ja) | 建設機械におけるカバー体 | |
JP2002155543A (ja) | 旋回作業機 | |
JP2005307560A (ja) | 旋回作業機のウエイト | |
JP6911524B2 (ja) | 建設機械の冷却装置 | |
JP6816642B2 (ja) | 建設機械の冷却装置 | |
JP3540658B2 (ja) | 旋回作業機 | |
JP4777221B2 (ja) | エンジンルームのダクト構造およびこれを備えた建設機械 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20070907 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100212 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20100302 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20100803 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |