JP2006205136A - 分散装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 撹拌効率が向上しており、回転スクリーンの目詰まり防止が可能であり、回転スクリーンの交換・洗浄作業性に優れており、しかも回転軸の軸ぶれを防止することができ、ひいてはシール部の破損を防止することができる分散装置を提供すること。
【解決手段】 分散装置2は、筒状の容器20の内部に配置され、駆動装置26と基端222側が接続しており、軸方向に対する周方向に回転自在な回転軸22の周囲に、回転軸22の回転と同調するように設けられた回転スクリーン25及び撹拌部24を有する。また、回転軸22と駆動装置26の接続部30を容器20内部の粉砕空間Bから封止するシール部28を有する。回転スクリーン25は、回転軸22の終端224側近傍で、かつ撹拌部24の同心円状内側に設けてある。回転スクリーン25の同心円状内側に、回転スクリーン25の目詰まりを解消する緩衝部材32が運動自在に保持されている。容器20に設けてあるスラリーの導入口206及び排出口208の双方が容器20のシール部28側に設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、被分散物が分散媒及び結合剤中に均一に分散したスラリーの調製に好適に用いることができる分散装置に関する。
近年の電子部品の小型化に伴い、その素体であるセラミックの微粒子(微粉砕)化が望まれている。セラミックの微粒子化を行うことができる分散装置として、いくつかの提案が為されている。
例えば、特許文献1では、図9に示すように、筒状容器20’の内部に回転自在に配置された軸方向に延びる回転軸22’と、該回転軸22’の基端222’に接続され、前記回転軸22’を前記軸方向に対して周方向に回転駆動させる駆動装置26’と、前記回転軸22’の周囲に、前記回転軸22’の基端222’の近傍から終端224’に向けて、順次、並列して配設され、前記回転軸22’の回転と同調する回転スクリーン25’及び撹拌部24’と、前記回転軸22’の基端222’と前記駆動装置26’の接続部30’を前記容器20’内部の粉砕空間B’から封止するシール部28’とを有し、前記粉砕空間B’に予めメディア34’を充填しておき、前記回転軸22’を回転させることによりメディア34’に運動を与えるようにした分散装置2’が開示してある。
しかしながら、特許文献1の分散装置2’には、次に示すような問題があった。
第1に、回転スクリーン25’と撹拌部24’が回転軸22’の周囲に回転軸22’の基端222’側から終端224’側に向けて、この順で並列して配設されている。つまり、回転スクリーン25’の周方向外側には撹拌部24’が存在せず、回転軸22’の周囲に、それぞれ独立して、回転スクリーン25’と撹拌部24’が具備されているため、回転スクリーン25’の周方向ではメディアを撹拌することができず、撹拌効率の向上が望めない。
第2に、回転スクリーン25’が撹拌部24’より回転軸22’の駆動装置26’側である基端222’側周囲に配設されているため、装置2’を所定時間稼働後に回転スクリーン25’の洗浄・交換を行うおうとする場合、回転軸22’の全てを駆動装置26’から取り外した後に回転スクリーン25’を取り外す必要があり、回転スクリーン25’の分解、取り付け、洗浄、交換などの作業性が悪かった。
第3に、回転軸22’の基端222’側から終端224’側に向けて回転スクリーン25’と撹拌部24’が並列に配設されるため、回転軸22’の軸方向の長さが長くなり、これによって回転軸22’の重心が基端222’側から終端224’側へ偏る傾向があり、回転軸22’が回転中に軸ぶれを生じることがある。回転軸22’の軸ぶれによって、駆動装置26’との間のシール部28’に負担がかかり、やがてはシール部28’が破損する恐れが極めて大きくなる傾向にある。
第4に、分散装置2’に用いられるメディア34’は、近年、小さくなる傾向にあるため、回転スクリーン25’での粗粒やメディア34’の目詰まりが問題になることもある。回転スクリーン25’での粗粒やメディア34’の目詰まりは、回転スクリーン25’自体が回転軸22’と同調して回転することにより生じる遠心力によって改善されることが、ある程度は期待されるが、実際には未だ目詰まりの問題が生じており、装置2’の安定した稼動に影響を与えているのが実情であり、その改善が求められている。
登録実用新案第3006047号公報
本発明の目的は、撹拌効率が向上しており、回転スクリーンの目詰まり防止が可能であり、回転スクリーンの交換・洗浄作業性に優れており、しかも回転軸の軸ぶれを防止することができ、ひいてはシール部の破損を防止することができる、微粉砕機などの分散装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明によれば、
筒状の容器と、
該容器の内部に回転自在に配置された軸方向に延びる回転軸と、
該回転軸の基端側に接続され、前記回転軸を前記軸方向に対する周方向に回転駆動させる駆動装置と、
前記回転軸の周囲に、前記回転軸の回転と同調するように設けられた回転スクリーン及び撹拌部と、
前記回転軸と前記駆動装置の接続部を前記容器内部の粉砕空間から封止するシール部とを、有する分散装置であって、
前記回転スクリーンが、前記シール部近傍から前記回転軸の終端側に向けて離れた位置に設けられていることを特徴とする分散装置が提供される。
前記粉砕空間には、スラリーの粉砕開始に先立ち、予め粉砕メディアを充填しておくことが多い。回転軸を回転させることによって、粉砕空間に充填された粉砕メディアに運動を与え、これにより粉砕効率を高めることが可能である。回転スクリーンは、前記粉砕空間にて粉砕されたスラリーから、前記粉砕メディアを分離する役割がある。
本発明によると、シール部近傍から回転軸の終端側に向けて離れた位置に回転スクリーンを設けてある。このため、シール部近傍に回転スクリーンを配置した従来技術と比較して、回転軸の重心が基端側へ近づく。その結果、回転軸が回転中に軸ぶれを起こし難くなる。回転軸の軸ぶれが少なくなることによる反射的効果として、シール部の負担を軽減することができ、その破損防止に役立つ。
(2)回転スクリーンが設けられる位置は、シール部近傍からできるだけ遠くに離れていることが好ましい。つまり、シール部近傍からの回転スクリーンの位置までの離間距離は長いほど好ましい。究極的には回転軸の終端側近傍に設けられていることがより好ましい。シール部近傍からの離間距離が長ければ長いほど、シール部近傍に、より重量のある撹拌部を配置することができ、回転軸の重心をより一層、シール部近傍に近づけることができるので、回転軸の軸ぶれを確実に防止することが可能となる。
(3)回転スクリーンは、回転軸の基端側周囲から終端側周囲に向けて、撹拌部・回転スクリーン・撹拌部の順で、あるいは撹拌部・回転スクリーンの順で、並列に設けてあってもよい。しかしながら、前記撹拌部の、前記回転軸の終端近傍に相当する部分に、前記回転軸の軸方向に沿って延びるスリットを、前記回転軸の周方向に沿って断続的に形成した上で、該撹拌部の前記スリット形成部分の同心円状内側に、回転スクリーンが設けられていることが好ましい。こうすることで、回転軸の全長を必要以上に長くしなくとも、撹拌部による撹拌領域(粉砕処理領域)を長く取ることができ、十分な撹拌効率を達成できると共に、回転軸の軸ぶれ防止にも寄与することができる。
(4)回転スクリーンの同心円状内側に、前記回転スクリーンの目詰まりを解消する緩衝部材が運動自在に保持されていることが好ましい。回転スクリーンの同心円状内側に保持された緩衝部材は、回転軸の回転により運動することとなり、回転スクリーンに対し、目詰まりが進行していく方向とは逆方向に衝撃を与え、その結果、目詰まりの防止に役立つこととなり、装置の安定稼働に寄与する。
(5)好ましくは、前記容器の前記シール部側に、スラリーの導入口及び排出口の双方が設けられている。これにより、シール部近傍のスラリーの導入口から、容器の軸方向に向けて遠ざかる方向へスラリーの流れができるために、従来のように大量のメディアがシール部近傍に集中することが防止され、シール部の摩耗、破損の防止が可能となる。
本発明によれば、撹拌効率が向上しており、回転スクリーンの目詰まり防止が可能であり、回転スクリーンの交換・洗浄作業性に優れており、しかも回転軸の軸ぶれを防止することができ、ひいてはシール部の破損を防止することができる、微粉砕機などの分散装置を提供することができる。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る分散装置の概略図、図2は図1の分散装置の主要部を説明する概略図、図3は図1の分散装置の撹拌翼を説明する概略図、図4は図2のIV−IV線に沿った断面図、図5は図2のV−V線に沿った断面図、図6は図1の分散装置の回転スクリーンを説明する概略図、図7は本発明の他の実施形態に係る分散装置の概略図、図8は図1の分散装置が組み込まれたスラリー調製システムの全体概要を示す概略図、図9は従来技術に係る分散装置の概略図である。
本実施形態では、まず、スラリー調製システムの全体概要を説明した後、該システムに組み込まれて使用される本発明の一実施形態に係る分散装置を説明する。
図8に示すように、本実施形態に係るスラリー調製システム100は、本発明の分散装置の一例である分散装置2と、該装置2へスラリーを供給するタンク4と、該タンク4中のスラリーを装置2に導入する供給配管6と、装置2中のスラリーをタンク4に戻す戻し配管8とを、有する。
タンク4には、スラリーを構成する被分散物(粉砕物)、分散媒及び結合剤などが仕込まれており、これらを撹拌・混合するための、撹拌翼(図示省略)を持つロータ(図示省略)が回転駆動自在に設けられている。供給配管6には、ポンプPが介装されている。
図1,2,4及び5に示すように、本発明の一実施形態に係る分散装置2は、軸方向に沿って延びる筒状の容器20を有する。容器20の第1側壁202の近傍には、タンク4(図8参照)中のスラリーが導入される供給配管6(図8参照)と接続されるスラリー導入口206と、装置2中のスラリーをタンク4に向けて排出する戻り配管8と接続されるスラリー排出口208とが設けられている。
容器20の内部には、複数の撹拌翼(撹拌部)24及び回転スクリーン25を具備するロータ(回転軸)22が、容器20の軸線Aに沿って配置されている。 撹拌翼24と、容器20内部の円筒壁205の内壁との間に、導入されるスラリーの粉砕空間Bが形成されている。
ロータ22の基端222は駆動装置26に接続されている。つまり、ロータ22は、容器20の内部で、容器20の軸線Aに沿って、かつ駆動装置26により片持ち式で支持されているとともに、容器20の軸線Aを中心にその周りを回転自在となるように配置される。ロータ22が回転することによって、ロータ22に具備された撹拌翼24及び回転スクリーン25も、ロータ22と同調してその周囲を回転することとなる。
ロータ22と、容器20の駆動装置26側の第1側壁202との間には、ロータ22の基端222と駆動装置26との接続部30を、容器20内部の粉砕空間Bから封止するシール部28が設けられている。
本実施形態では、回転スクリーン25を、シール部28近傍ではなく、シール部28近傍からロータ22の終端224側に向けて離れた位置に設けてある。より詳細には、容器20の第1側壁202と対向する第2側壁204側に最も接近させた位置(つまりロータ22の終端224側近傍)に、回転スクリーン25を配置してある。
図3〜5に示すように、撹拌翼24の、ロータ22の終端224付近に相当する部分には、ロータ22の軸方向に沿って延びる複数のスリット242が、ロータ22の周方向に沿って断続的に設けてある。スリット242は、ロータ22の周方向に断続的に設けてある一対の撹拌ピン24a群の間に形成され、その形成個数は、適宜決定すればよい。撹拌翼24に設けられたスリット242は、スラリー導入口206から撹拌翼24にて粉砕メディアとともに掻き混ぜられ、粉砕空間Bを送られてきたスラリーを、スラリー排出口208へと導く入口の役割を果たす。なお、スリット242は、開閉自在な形式であってもよい。開閉自在とすることで、スラリーが所定の分散度に達するまではスリットを閉じておき、その後、開放することで、所定の分散度に達したスラリーを排出口208へと導くことが可能となる。
本実施形態では、回転スクリーン25を、撹拌翼24のスリット242形成部分の同心円状内側に設けてある。なお、図6に示すように、回転スクリーン25は、ロータ22の軸方向に沿って延びるスリット252を、ロータ22の周方向に断続的に有する。
図2及び5に示すように、本実施形態では、回転スクリーン25の同心円状内側に、部屋33が形成してあり、この部屋33には、回転スクリーン25の目詰まりを解消する緩衝部材(タッピングボール)32が運動自在に具備されている。緩衝部材32は、運動頻度から球状とすることが好ましく、その材質としては例えばウレタン製、セラミック製などである。緩衝部材32が球状である場合の外径D1は、回転スクリーン25のスリット252幅D2(図6参照)よりも大きく設定される。D1≦D2であると、緩衝部材32が、回転スクリーン25を通過し、粉砕空間Bへ流出するおそれがあるからである。
図1、2及び4に示すように、ロータ22の周方向外側と、撹拌翼24の周方向内側との間には、緩衝部材32が具備される部屋33に通じるスラリー流路35が、ロータ22の終端224側から基端222側に向けて形成されている。
スラリー流路35の部屋33と接続する側の内径D3(図2参照)は、緩衝部材32が球状である場合の外径D1よりも小さいことが必要である。D1≦D3であると、緩衝部材32が部屋33からスラリー流路35に流出するおそれがあるからである。
次に作用を説明する。
本実施形態では、分散装置2の容器20内部の粉砕空間Bにメディアとしてのビーズ34を予め充填した状態で、スラリーの分散を行う場合を例示し、以下、説明する。
図8に示すように、まず、タンク4に、被分散物と分散媒と結合剤を所定量仕込み、攪拌翼を具備するロータを回転駆動させ、被分散物を分散媒及び結合剤中に分散させ、スラリーを調製する。
被分散物をある程度分散した後、ポンプPを起動し、タンク4中のスラリーを供給配管6を介して、図1〜6に示す分散装置2の容器20のスラリー導入口206から、容器20内部の粉砕空間Bへと導入させる。
分散装置2の容器20内部の粉砕空間Bには、メディアとしてのビーズ34が予め充填してある。このため、駆動装置26を駆動させることによりロータ22を回転させると、撹拌翼24と、容器20内部の円筒壁205との間の粉砕空間Bで、ビーズ34同士が激しくぶつかり合う。従って、粉砕空間Bに導入されたスラリーは、互いにぶつかり合うビーズ34によって剪断力を付与され、ビーズ34とともに掻き混ぜられながら、粉砕空間Bをロータ22の基端222側から終端224側へ向けて送られる。これにより、スラリー中の被分散物が分散媒及び結合剤中に均一に分散する。
本実施形態では、撹拌翼24の最外周での周速が、好ましくは6〜15m/分程度となるように、ロータ22の回転速度が制御される。また、好ましくは0.05〜0.5mmの粒径を持つビーズ34を用いることが望ましい。ビーズ34の充填率は、粉砕空間Bの容積の85〜95%程度、好ましくは90〜92%程度とする。
本実施形態では、分散装置2におけるスラリーの滞留時間t1を制御しても良い。この場合、撹拌翼24のスリット242を閉じておくことが望ましい。
そして、分散装置2内でスラリーが所定の分散度に達したら、撹拌翼24のスリット242を開放することによって、ビーズ34を含んだスラリーは、ロータ22の終端224付近から、撹拌翼24に形成されたスリット242を通じてロータ22の軸芯側へ通過する。その後、回転スクリーン25にて、スラリー中のビーズ34がせき止められ、残りのスラリー部分は回転スクリーン25をロータ22の軸芯側へと通過し、スラリー流路35へと送られる。このとき、緩衝部材32が、ロータ22の回転により部屋33内を運動することにより、回転スクリーン25に対し、目詰まりが進行していく方向とは逆方向に(裏面側から表面に向けて)衝撃を与え、スクリーンの目詰まりが防止される。
スラリー流路35に到達したスラリーは、ロータ22の基端222側に向けて移動し、ロータ22の基端222側近傍に設けられたスラリー排出口208から戻し配管8を通じてタンク4に戻され、タンク4内に貯留される。
本実施形態では、タンク4内に貯留されたスラリーを、再度、分散装置2の導入口206へと導き、循環させてもよい。このようにスラリーを循環させることにより、何度も、分散装置2に導入されるから、繰り返し剪断力を受ける。これにより、被分散物は、スラリー中に均一に分散される。
本実施形態では、分散装置2におけるスラリーの粉砕処理温度を、好ましくは45℃以下に設定するために、タンク4には、温度調節装置(図示省略)が具備してあることが望ましい。温度調節装置としては、特に限定されず、ヒータ、冷却装置、熱交換機などが例示される。所定の温度範囲に制御するために、スラリー温度を検出する温度センサ(図示省略)も具備してあることが望ましい。
本実施形態では、分散装置2において、回転スクリーン25を、シール部28近傍ではなく、シール部28近傍からロータ22の終端224側に向けて離れた位置に設けてある。このため、シール部近傍に回転スクリーンを配置する従来技術と比較して、ロータ22の重心が基端222側へ近づく結果、ロータ22が回転中に軸ぶれを起こし難くなる。ロータ22の軸ぶれが少なくなることによる反射的効果として、シール部28の負担を軽減することができ、シール部28の破損防止に寄与しうる。
本実施形態では、分散装置2において、回転スクリーン25を、容器20の第1側壁202と対向する第2側壁204側に最も接近させた位置に、つまりロータ22の終端224側近傍に配置してある。シール部28近傍からの離間距離が長ければ長いほど、シール部28近傍に、より重量のある撹拌翼24を配置することができ、ロータ22の重心をより一層、シール部28近傍に近づけることができる。中でも、回転スクリーン25をロータ22の終端224側近傍に配置することで、ロータ22の重心を最もシール部28近傍に近づけることができ、ロータ22の軸ぶれを確実に防止することが可能となる。
本実施形態では、分散装置2において、回転スクリーン25を、撹拌翼24のスリット242形成部分の同心円状内側に設けてある。このため、ロータ22の軸方向の全長を長くしなくとも、撹拌翼24による撹拌領域(粉砕処理領域)を長く取ることができ、十分な撹拌効率を達成できると共に、ロータ22の軸ぶれ防止にも寄与することができる。
本実施形態では、分散装置2において、回転スクリーン25の同心円状内側に形成された部屋33に、回転スクリーン25の目詰まりを解消する緩衝部材32が運動自在に具備されている。このため、ロータ22の回転と共に緩衝部材32に遠心力が働き、回転スクリーン25に対し、目詰まりが進行していく方向とは逆方向に(裏面側から表面に向けて)衝撃を与え、その結果、スクリーンの目詰まりを防止することができる。
本実施形態では、分散装置2において、容器20の第1側壁202の近傍には、スラリー導入口206と、スラリー排出口208の双方が設けてある。これにより、シール部28近傍のスラリー導入口206から、容器20の軸方向に向けて遠ざかる方向へスラリーの流れができるために、従来のように大量のメディアがシール部28近傍に集中することが防止され、シール部28の摩耗、破損の防止が可能となる。なお、スラリー排出口208には、フィルタなどの分離手段(図示省略)が装着してあってもよい。分離手段を設けておくことで、容器20内部の粉砕空間Bに、メディアとしてのビーズ34を予め充填した状態でロータ22を回転駆動させても、ビーズ34が容器20の外部に排出することを防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、図7に示すように、撹拌部24・回転スクリーン25の配置を、回転軸22の基端222側周囲から終端224側周囲に向けて、撹拌部24・回転スクリーン25の順で、並列に配列されるようにしてもよい。こうした構成によると、図1〜6の分散装置2と比較して、ロータ22の軸方向の全長を長く取らなければ撹拌翼24による撹拌領域(粉砕処理領域)を長く確保することは困難であるが、その他は、図1〜6の分散装置と同様の作用効果を奏することができる。
図1は本発明の一実施形態に係る分散装置の概略図である。 図2は図1の分散装置の主要部を説明する概略図である。 図3は図1の分散装置の撹拌翼を説明する概略図である。 図4は図2のIV−IV線に沿った断面図である。 図5は図2のV−V線に沿った断面図である。 図6は図1の分散装置の回転スクリーンを説明する概略図である。 図7は本発明の他の実施形態に係る分散装置の概略図である。 図8は図1の分散装置が組み込まれたスラリー調製システムの全体概要を示す概略図である。 図9は従来技術に係る分散装置の概略図である。
符号の説明
100… スラリー調製システム
2… 分散装置
20… 容器
202… 第1側壁
204… 第2側壁
205… 円筒壁
206… スラリー導入口
208… スラリー排出口
22… ロータ(回転軸)
222… 基端
224… 終端
24… 撹拌翼(撹拌部)
24a… 撹拌ピン
242… スリット
25… 回転スクリーン
252… スリット
26… 駆動装置
28… シール部
30… 接続部
32… 緩衝部材
33… 部屋
34… ビーズ(粉砕メディア)
35… スラリー流路
4… タンク
6… 供給配管
8… 戻し配管

Claims (6)

  1. 筒状の容器と、
    該容器の内部に回転自在に配置された軸方向に延びる回転軸と、
    該回転軸の基端側に接続され、前記回転軸を前記軸方向に対する周方向に回転駆動させる駆動装置と、
    前記回転軸の周囲に、前記回転軸の回転と同調するように設けられた回転スクリーン及び撹拌部と、
    前記回転軸と前記駆動装置の接続部を前記容器内部の粉砕空間から封止するシール部とを、有する分散装置であって、
    前記回転スクリーンが、前記シール部近傍から前記回転軸の終端側に向けて離れた位置に設けられていることを特徴とする分散装置。
  2. 前記回転スクリーンは、前記回転軸の終端側近傍に設けられている請求項1に記載の分散装置。
  3. 前記撹拌部は、前記回転軸の軸方向に沿って延びるスリットを、前記回転軸の終端近傍に相当する部分に、前記回転軸の周方向に沿って断続的に有し、
    該撹拌部の前記スリット形成部分の同心円状内側に、前記回転スクリーンが設けられている請求項1または2に記載の分散装置。
  4. 前記回転スクリーンの同心円状内側に、前記回転スクリーンの目詰まりを解消する緩衝部材が運動自在に保持されている請求項1〜3の何れかに記載の分散装置。
  5. 前記容器の前記シール部側に、スラリーの導入口及び排出口の双方が設けられている請求項1〜4の何れかに記載の分散装置。
  6. 前記粉砕空間に粉砕メディアを予め充填しておき、前記回転軸を回転させることにより前記粉砕メディアに運動を与えるようにした請求項1〜5の何れかに記載の分散装置。
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