JP2006202997A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ベース配線基板上の配線を単純化し、複数の半導体チップを高密度に実装した半導体装置を提供する。
【解決手段】 本発明の半導体装置は、半導体チップ3Aおよびスペーサ4が配線基板7Aの同一面に形成されたユニットが、ベース配線基板1上に複数積層されている。配線基板7A〜7C間、および、ベース配線基板1と配線基板7Aとの間には、同一直線上に配置されたスペーサ4が設けられている。これら各ユニット間のスペーサ4によって、各半導体チップ3A〜3Cとベース配線基板1とが電気的に接続される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、単一のパッケージ内に複数個の半導体チップを積層して搭載する半導体装置およびその製造方法に関するものであり、より詳細には、ワイヤボンディング方式により接続された場合に発生する配線の複雑化を軽減し、複数の半導体チップを高密度に実装することができる半導体装置およびその製造方法に関するものである。
携帯電話をはじめとするモバイル機器には、記憶装置として、フラッシュメモリやRAM(Random Access Memory)などのメモリLSI(Large−Scale Integration)が、搭載されている。また、このメモリLSIを複数個、単一のパッケージに搭載した、マルチチップ半導体装置の構造が、種々提案されている。
例えば、特許文献1には、複数の半導体チップがワイヤボンディング方式により1つの配線基板に接続された、半導体装置が開示されている。図21は、この半導体装置の断面図である。この半導体装置は、配線基板(絶縁性基板)101上に、熱圧着シート102を介して搭載された半導体チップ103が、3段積層されている。各半導体チップ103は、それぞれ、配線基板101上のボンディングエリア(配線層)106に、ワイヤ104を用いて、ワイヤボンディング接続されている。そして、この半導体装置では、ワイヤ104が、封止樹脂(モールド樹脂)105によって、封止された構造となっている。
特開平11−204720号公報(1999年7月30日公開)
しかしながら、特許文献1に記載の半導体装置では、複数の半導体チップが、それぞれ、配線基板上のボンディングエリアに、ワイヤボンディング方式により接続されている。このため、ワイヤの配線数が多くなり、配線基板上の配線が複雑化するという問題が生じる。
具体的には、図21に示すように、ワイヤボンディング方式を用いた半導体装置は、配線基板101のチップ実装領域に、ワイヤ104を接続するボンディングエリア(電極パッド)106を形成し、そこから半導体チップ103の任意のピンに配線を形成する必要が有る。そして、複数の半導体チップ103を、1つの配線基板101に搭載しようとすると、多数のワイヤ104の配線が、配線基板101上に集中する。また、配線基板101に積層する半導体チップが増加するにつれて、ワイヤ104の配線数も増加してしまう。このため、ワイヤ104と接続する配線基板101上のボンディングエリア(電極エリア)106の数を増加しなければならず、配線基板101上の配線の複雑化を招くという大きな問題が生じる。
その結果、配線基板101上に配線が集中すると、配線基板101に設けられた外部接続端子107へ、その配線を引き回すのも困難となる;配線基板101に積層できる半導体チップ103が制限される;配線基板101への半導体チップの搭載方法を工夫する必要がある、などの別の問題も生じる。
なお、従来の半導体装置には、配線基板101に最も近い最下層の半導体チップ103と配線基板101とがフリップチップ方式で接続され、他の半導体チップ103と配線基板101とがワイヤボンディング方式で接続されたものもある。しかし、この場合も、ワイヤボンディング方式による接続のため、同様の問題が生じる。
このように、従来の半導体装置は、1つの配線基板上に複数の半導体チップを搭載して、単一のパッケージとするには制約があった。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ベース配線基板上の配線を単純化し、複数の半導体チップを高密度に実装することができる半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
本発明にかかる半導体装置は、上記の課題を解決するために、半導体チップおよびスペーサが配線基板上に形成された構成を1つのユニットとし、このユニットが、ベース配線基板上に複数積層されており、各ユニットの半導体チップは、配線基板を介してスペーサと電気的に接続されており、各ユニットの配線基板は、同一ユニットのスペーサに接続する第1の電極、上層のユニットのスペーサに接続する第2の電極、および第1の電極と第2の電極とを接続する第3の電極を備えており、各ユニットの半導体チップとベース配線基板とが、各ユニットのスペーサを介して、電気的に接続されていることを特徴としている。
上記半導体装置は、1つのパッケージ内に複数の半導体チップを搭載したマルチチップパッケージ(半導体パッケージ)である。
上記の構成によれば、各ユニットの半導体チップは、同一ユニットの配線基板を介して、同一ユニットのスペーサと、電気的に接続されている。また、各ユニットの配線基板に設けられた第1の電極、第2の電極、および第3の電極は、互いに電気的に接続されている。このため、配線基板とスペーサとによって、全ユニット間が、電気的に接続される。これにより、各ユニットの半導体チップが、積層された各ユニットのスペーサによって、ベース配線基板と電気的に接続される。
つまり、上記半導体装置では、半導体チップとベース配線基板との接続に、ワイヤボンディング方式が用いられていない。このため、各ユニットの半導体チップそれぞれから、ベース配線基板への配線が不要である。従って、ワイヤボンディング方式に比べ、ベース配線基板上の配線を単純化し、複数の半導体チップを高密度に実装する(1パッケージ化する)ことができる。また、各ユニットの半導体チップの組み合わせを自由に設定して、多彩な種類の半導体チップを組み合わせたユニットを、ベース配線基板上に積層できる。
さらに、ワイヤボンディング方式を用いないため、ベース配線基板には、ワイヤを接続するためのスペースを設ける必要がない。このため、ベース配線基板の省スペース化が可能となり、半導体装置を小型化できる可能性がある。また、ボンディングワイヤを樹脂で保護することも不要である。
しかも、上記半導体装置は、1つのベース配線基板上に、複数のユニットが繰り返して積層された簡単な構成である。このため、各ユニットを実装する工程を繰り返すことによって、上記半導体装置を容易に製造できる。
なお、「上層のユニットのスペーサ」とは、あるユニットから、さらに積層された(ベース配線基板から離れた)ユニットに設けられたスペーサを示している。
上記半導体装置は、各ユニットの半導体チップとスペーサとが、配線基板の同一面上に形成されていることが好ましい。この構成では、ユニットの厚さが薄くなり、ワイヤボンディング方式のように、ワイヤを覆うために必要なモールド樹脂(半導体チップ上部を覆う部分)が不要となるため、半導体装置の薄型化が可能となる。
上記半導体装置は、各ユニットにおける配線基板の半導体チップが形成された面と、ベース配線基板のユニット積層面とが、対向するように設けられていることが好ましい。この構成では、同一ユニットにおいて、半導体チップが、配線基板よりもベース配線基板に近く配置される。このため、配線基板によって、半導体チップを保護することができる。それゆえ、半導体チップの破損を防止できる。従って、製品の信頼性が向上する。
上記半導体装置は、各ユニットの半導体チップが、同一ユニットのスペーサの間またはスペーサの内側に設けられていることが好ましい。この構成では、同一ユニットにおいて、半導体チップの両側または周囲には、スペーサが配置される。すなわち、1つのユニットにおいて、半導体チップは、スペーサ間に挟まれるように設けられている。このため、配線基板とスペーサとによって、半導体チップを保護することができる。それゆえ、半導体チップの破損を防止できる。従って、製品の信頼性が向上する。なお、スペーサを半導体チップの周囲に設ける場合は、環状のスペーサの内部に、半導体チップを配置すればよい。
上記半導体装置は、各ユニットのスペーサは、同一直線上に形成されていることが好ましい。この構成では、積層されたユニットのスペーサが、同一直線上に配置されている。このため、配線基板を介した、ユニット間のスペーサ同士の距離を短くすることができる。これにより、伝送距離も短くなり、半導体チップとベース配線基板との応答速度を高めることができる。
上記半導体装置は、各ユニットのスペーサが、同じものであることが好ましい。これにより、同一部材を用いて、半導体装置を製造できる。
上記半導体装置は、各ユニットのサイズが同じであることが好ましく、各ユニットのサイズが、ベース配線基板のサイズと同じであることがより好ましい。これにより、同一のスペーサを用いて、半導体装置を製造できる。
なお、各ユニットのサイズとは、実質的には、半導体チップおよびスペーサが形成される配線基板のサイズである。また、「サイズが同じ」とは、各ユニット(またはベース配線基板)の積層面の面積が同じであるとも換言できる。
上記半導体装置は、各ユニットの半導体チップと配線基板とが、フリップチップ方式で接続されていることが好ましい。これにより、半導体装置の製造時に、半導体チップと配線基板とをワイヤボンディングを使用せずに接続することができる。また、半導体チップと配線基板とが直接接続されるため、半導体チップから配線基板への伝送速度を高めることもできる。
上記半導体装置は、上記ユニットの半導体チップと配線基板との間に、樹脂層を備えていることが好ましい。また、上記樹脂層が、半導体チップを覆うように形成されていることがより好ましい。これにより、半導体チップと配線基板との接合を補強することができる。また、半導体チップを保護することもできる。それゆえ、半導体チップの破損を防止できる。また、半導体チップの防湿性も確保できる。従って、製品の信頼性が向上する。
上記半導体装置は、上記ベース配線基板が、ユニット積層面と反対の面に、外部端子を備えていてもよい。これにより、半導体装置を別の装置に実装することができる。
本発明の半導体装置の製造方法は、上記の課題を解決するために、半導体チップおよびスペーサが配線基板上に形成された構成を1つのユニットとし、このユニットが、ベース配線基板上に複数積層された半導体装置の製造方法であって、各ユニットの半導体チップは、配線基板を介してスペーサと電気的に接続されており、各ユニットの配線基板は、同一ユニットのスペーサに接続する第1の電極、上層のユニットのスペーサに接続する第2の電極、および第1の電極と第2の電極とを接続する第3の電極を備えており、ベース配線基板上に上記ユニットを順次繰り返して実装する実装工程を有し、この実装工程では、各ユニットの半導体チップとベース配線基板とを、各ユニットに形成されたスペーサを介して、電気的に接続することを特徴としている。
上記の方法によれば、各ユニットを実装する工程を繰り返すことによって、上記半導体装置を容易に製造できる。
上記半導体装置の製造方法は、上記実装工程の後に、ハンダバンプを実装する工程を有することが好ましい。これにより、ハンダバンプの欠損や欠落を防止することができる。
本発明に係る半導体装置は、各ユニットの半導体チップが、積層された各ユニットのスペーサによって、ベース配線基板と電気的に接続される構成であるから、ベース配線基板上の配線を単純化し、複数の半導体チップを高密度に実装することが可能となる。
本発明の実施の形態について説明すれば、以下の通りである。なお、本発明は、これに限定されるものではない。
(1)半導体装置
本発明にかかる半導体装置は、ベース配線基板上に半導体チップと共に積層されたスペーサおよび配線基板により、半導体チップと、ベース配線基板とを電気的に接続することによって、ベース配線基板上の配線の複雑化を解消するものである。
図1は、本実施形態の半導体装置の断面図である。本実施形態の半導体装置は、ベース配線基板1上に、複数(図1では3つ)の半導体チップ3A〜3Cを備えた、マルチチップ半導体装置である。以下では、ベース配線基板1側を下側、半導体チップ3A〜3Cの積層側(半導体チップが積層される側)を上側として説明する。
本実施形態の半導体装置は、図1に示すように、半導体チップ3Aおよびスペーサ4が配線基板上7Aに形成された構成を1つのユニットとし、このユニットが、ベース配線基板1上に3段積層された構成である。
上記半導体装置は、1段目のユニットが、最下層となるベース配線基板1に積層されている。この1段目のユニットは、半導体チップ3A、半導体チップ3Aに対応した配線基板7A、およびスペーサ4を有している。半導体チップ3Aとスペーサ4とは、配線基板7Aの同一面上に形成されている。半導体チップ3Aは、同一ユニットのスペーサ4間に設けられている。そして、配線基板7Aの半導体チップ3Aが形成された面と、ベース配線基板1のユニット積層面とが、対向するようになっている。つまり、半導体チップ3Aとスペーサ4とが形成された面を下側にして、1段目のユニットが、ベース配線基板1に積層されている。
これによって、図1の半導体装置は、最下層となるベース配線基板1上の両端部またはベース配線基板1の周辺部に、スペーサ4が積層された構成となっている。そして、これらスペーサ4の間に、接着層2を介して、半導体チップ3Aが形成されている。半導体チップ3Aの上面には、配線基板7Aに接続するためのバンプ6が形成されている。バンプ6は、半導体チップ3Aに対応した配線基板7Aに形成された、下部電極12と接続される。バンプ6は、半導体チップ3Aの図示しないボンディングパッド上に形成されている。半導体チップ3A上の2つのバンプ6間には、樹脂層5が形成されている。
なお、半導体チップ3Bを含む2段目のユニット、半導体チップ3Cを含む3段目のユニットも、半導体チップ3Aの構成と同様であり、半導体チップ3Bおよびそれに対応する配線基板7Bを含む2段目のユニットが配線基板7A上に形成され、半導体チップ3Cおよびそれに対応する配線基板7Cを含む3段目のユニットが配線基板7B上に形成された構成となっている。
また、上記半導体装置は、半導体チップ3A〜3Cのサイズが同じである。また、各ユニットの配線基板7A〜7Cのサイズとベース配線基板1のサイズとは、同じである。また、各ユニットのスペーサ4は、同じものである。また、各ユニットに設けられたスペーサ4は、それぞれ、同一直線上に形成されている。すなわち、スペーサ4は、ベース配線基板1のユニット積層面に対し垂直な同一直線上に、それぞれ、積層されている。
ベース配線基板1の上面には、複数の上部電極9が設けられている。また、スペーサ4の上下両面には複数の突起電極10が設けられている。さらに、配線基板7Aの下面には、複数の下部スペーサ用電極11aが設けられている。この上部電極9とスペーサ4の上面の突起電極10とが接続されている。また、スペーサ4の下面の突起電極10と下部スペーサ用電極11aとが接続されている。また、バンプ6と配線基板7Aとが接続されている。これらの接続は、いずれも、ワイヤボンディング方式ではなく、直接接続されている。
ここで、各部の構成について、詳細に説明する。図2はベース配線基板1の断面図、図3はスペーサ4の断面図、図4は配線基板7A〜7Cの断面図である。
ベース配線基板1は、半導体チップ3A〜3Cが積層される土台となる基板であり、半導体装置を外部装置に接続するものである。ベース配線基板1は、各ユニットに、共通の部材である。ベース配線基板1は、例えば、ガラスエポキシ樹脂などの絶縁性樹脂により作製された板状の部材である。ベース配線基板1の上下方向の厚さ(高さ)は、例えば、50μm〜150μmとすることができる。
図2に示すように、ベース配線基板1の上面(半導体チップ3Aが積層される側の面)のスペーサ領域(スペーサ4が形成される領域)には、複数の上部電極9が形成されている。これらの上部電極9は、スペーサ4に対応して形成され、ベース配線基板1上に積層されるスペーサ4と電気的に接続するためのものである。
一方、ベース配線基板1の下面(上部電極9の形成面と反対の面)には、外部接続端子となる複数の下部電極16が形成されている。これにより、例えば、これらの下部電極16から下方にハンダバンプ8を形成することによって、ベース配線基板1を電子機器のマザーボードなどの別の装置に実装することができる。
また、上部電極9と下部電極16とを電気的に接続するために、ベース配線基板1の上面には上部配線13が、下面には下部配線14が、それぞれ形成されている。これら上部配線13および下部配線14は、いずれも貫通電極15aに接続されている。貫通電極15aは、ベース配線基板1を上下方向に貫通するように形成されている。これにより、上部電極9と下部電極16とが電気的に接続される。なお、上部配線13および下部配線14の一方が、上面および下面の片側に形成されていてもよい。
また、互いに対向する上部電極9と下部電極16との間にも、貫通電極15bが設けられている。これにより、上部配線13および下部配線14を介さず、上部電極9と下部電極16とが、電気的に接続される。
なお、上部電極9、上部配線13、および貫通電極15の材料は、特に限定されるものではないが、例えば、銅(Cu)を主成分とする材料である。また、上部電極9の表面、および、上部配線13の表面には、ニッケル(Ni)、金(Au)などの電気抵抗の小さい金属により、メッキが施されている。
接着層2は、ベース配線基板1または配線基板7A〜7Cと、半導体チップ3A〜3Cとの間に設けられ、これらを互いに接着する板状またはフィルム状のものである。接着層2は、半導体チップ3A〜3Cの接着面とほぼ同一寸法である。接着層2の材料は、例えば、ポリイミド系樹脂またはエポキシ系樹脂などの絶縁性樹脂を使用できる。
スペーサ4は、ベース配線基板1と配線基板7A〜7Cとの電気的接続、および、配線基板7A〜7Cどうしの電気的接続を行うものである。スペーサ4は、例えば、エポキシ樹脂などの絶縁性樹脂によって作製されたものである。スペーサ4の上下方向の厚さ(高さ)は、搭載する半導体チップの厚さや接着層の厚さ等に応じて決定される。例えば、半導体チップ3Aの厚さが100μmの場合は、スペーサ4の厚さを150μm程度とすればよい。
図3に示すように、スペーサ4の上下両面には、突起電極10が、対をなして形成されている。すなわち、スペーサ4は、互いに対向する突起電極10を複数備えている。図1および図3の構成では、スペーサ4の上下の対向する2辺に2列の突起電極10が配置されている。しかし、突起電極10の配置は、これに限定されるものではなく、突起電極10の数に応じて、突起電極10の列数は変更可能である。
スペーサ4には、上下の突起電極10を結ぶようにスペーサ4を貫通する、貫通電極17が形成されている。これにより、スペーサ4に対をなして形成された突起電極10は、貫通電極17に接続され、上下の突起電極10が、電気的に接続される。
なお、突起電極10及び貫通電極17の材料は、特に限定されるものではないが、例えば、銅(Cu)を主成分とする材料である。また、突起電極10の表面には、ハンダメッキが施されている。突起電極10は、配線基板7A〜7Cの下部スペーサ用電極11a、上部スペーサ用電極11b、またはベース配線基板1の上部電極9に、直接接続されている。
配線基板7A〜7Cは、半導体チップ7A〜7Cとスペーサ4とを、電気的に接続するものである。配線基板7A〜7Cは、例えば、エポキシ樹脂などの絶縁性樹脂によって作製された板状またはフィルム状の部材である。配線基板7A〜7Cの上下方向の厚さ(高さ)は、例えば、20μm〜100μmである。
配線基板7A〜7Cは、同一ユニットのスペーサ4に接続する上部スペーサ用電極(第1の電極)11b、上層のユニットのスペーサに接続する下部スペーサ用電極(第2の電極)11a、および、上部スペーサ用電極11bと下部スペーサ用電極11aとを接続する貫通電極19bを備えている。
すなわち、配線基板7A〜7Cの上下両面のスペーサ領域(スペーサ4が形成される領域)には、スペーサ4に形成された突起電極10に対応して、下部スペーサ用電極11aおよび上部スペーサ用電極11bが、形成されている。下部スペーサ用電極11aは、同一ユニットのスペーサ4に接続され、上部スペーサ用電極11aは、1段上(上層)のユニットのスペーサ4に接続される。これにより、配線基板7A〜7Cとスペーサ4との電気的接続、および、配線基板7A〜7C相互間(すなわち、半導体チップ相互間)の電気的接続が可能となる。
より詳細には、例えば、1段目のユニットでは、ベース配線基板1と配線基板7Aとの間に、スペーサ4が形成されている。スペーサ4の下面には、ベース配線基板1が接続され、上面には配線基板7Aが接続される。スペーサ4には、2列ずつ(2組の対をなす)突起電極10が形成されている(図3参照)。そして、スペーサ4の上面の突起電極は、配線基板7Aの下面に接続される。そこで、配線基板7Aの下面には、スペーサ4の上面の突起電極10に対応して、下部スペーサ用電極11aが、形成されている。これにより、配線基板7Aと、ベース配線基板1と配線基板7Aとの間のスペーサ4とが電気的に接続される。
一方、配線基板7Aと配線基板7Bとの間に形成されたスペーサ4の下面にも、それぞれ2列ずつ突起電極10が形成されている(図3参照)。これらの突起電極10は、配線基板7Aの上面に接続される。そこで、配線基板7Aの上面には、スペーサ4の下面の突起電極10に対応して、上部スペーサ用電極11bが形成されている。これにより、配線基板7Aと、配線基板7Aおよび配線基板7Bの間のスペーサ4とが電気的に接続される。
さらに、配線基板7Aの下面には、バンプ6に対応する、下部電極12が形成されている。より詳細には、半導体チップ7Aの上面のボンディングパッド20には、バンプ6が形成されている(図1参照)。これらのバンプ6は、配線基板7の下面に接続される。そこで、配線基板7Aの下面には、これらのバンプ6に対応して下部電極12が、バンプ6の位置と数に応じて形成されている。これらの接続により、半導体チップ3Aと配線基板7Aとが、電気的に接続される。
また、一方の下部電極12と、内側にある下部スペーサ用電極11aとを接続するには、例えば下部配線18a、上部配線18b、貫通電極19aを経路とする方法がある。すなわち、貫通電極19aは、配線基板7Aを上下方向に貫通するように形成されている。そして、下部電極12と、一方(内側)の貫通電極19aとが、配線基板7Aの下面に設けられた下部配線18aにより接続されている。他方の貫通電極19aは、下部スペーサ用電極11aに接続されている。さらに、貫通電極19a同士は、配線基板7Aの上面に設けられた上部配線18bにより接続されている。なお、下部配線18aおよび上部配線18bは、配線基板7A〜7Cの上面または下面に形成されていてもよい。また、下部電極12と下部スペーサ用電極11aを直接下部配線18aで接続してもよい。また、下部電極12と上部スペーサ用電極11bを、下部配線18a、上部配線18b、貫通電極19aを経路として接続することもできる。
また、対向する下部スペーサ用電極11aと上部スペーサ用電極11bとの間に、配線基板7A〜7Cを貫通するように、貫通電極19bが設けられている。これら下部スペーサ用電極11aと上部スペーサ用電極11bとは、貫通電極19bで接続されている。
このように、図4の構成では、下部電極12、貫通電極19a、上部配線18b、貫通電極19a、下部配線18a、および下部スペーサ用電極11aは、電気的に接続されている。また、スペーサ4はベース配線基板1にも電気的に接続されている。従って、同一ユニットにおいて、半導体チップ3A〜3C、配線基板7A〜7C、スペーサ4、およびベース配線基板1が、電気的に接続される。
また、貫通電極19bは、配線基板7A〜7Cの下部スペーサ用電極11bに接続される。これにより、異なるユニットのスペーサ4間(例えば、1段目のスペーサ4と2段目のスペーサ4)、つまり、各配線基板7A〜7C間も電気的に接続されている。
下部スペーサ用電極11a、上部スペーサ用電極11b、下部電極12、下部配線18a、および上部配線18bの材料は、特に限定されるものではないが、例えば、銅(Cu)を主成分とする材料である。また、これらの部材の表面には、ニッケル(Ni)、金(Au)などの電気抵抗の小さい金属により、メッキ処理が施されている。貫通電極19aおよび19bの材料も、特に限定されるものではないが、例えば、銅(Cu)を主成分とする材料である。
なお、配線基板7A〜7Cは、各々に形成される半導体チップ3A〜3Cの配線パターンおよび電極パターンに応じて設計される。
図6〜図9は、本発明の半導体装置で搭載の対象となる半導体チップのボンディングパッドが形成されている側から見た平面図である。すなわち、これらの図は、マルチチップ型半導体装置に実装される半導体チップ3A〜3Cの上面図である。
半導体チップ3A〜3Cは、配線基板7A〜7Cを介してスペーサ4と電気的に接続されている。半導体チップ3A〜3Cは、例えば、IC(集積回路)チップである。半導体チップ3A〜3Cは、特に限定されるものではなく、どのような種類の半導体チップでも使用可能である。また、図1の半導体装置では、同じサイズの半導体チップ3A〜3Cを使用しているが、各半導体チップ3A〜3Cは、チップサイズ、つまり外形が、異なるものを使用してもよい。つまり、本実施の形態の半導体装置に使用される半導体チップの種類およびその組み合わせは、特に限定されるものではなく、任意の半導体チップを使用することができる。
半導体チップ3A〜3Cの上面には、ボンディングパッド20が形成されている。ボンディングパッド20は、一般的に半導体チップ3A〜3Cの回路が形成される面と同じ面(表面)に形成される。そして、前述のように、ボンディングパッド20上には、バンプ6が形成される。ボンディングパッド20の配置には、主に、図6〜図9に示す4種類の代表的な形式がある。すなわち、長方形の半導体チップ3A〜3Cの短辺(図6)または長辺(図7)に沿ってボンディングパッド20が配置された形式、半導体チップ3A〜3Cの中心部に一列にボンディングパッド20が配置された形式、および、半導体チップ3A〜3Cの四辺に沿ってボンディングパッド20が配置された形式の4つである。図9では、半導体チップ3A〜3Cの長辺に平行に配置されたものであるが、短辺と平行に配置されたものもある。これらの半導体チップ3A〜3Cは、例えば、周知の半導体製造技術を用いて製造されるものである。なお、ボンディングパッド20の配置形式は、これらの構成に限定されるものではなく、これら以外の配置形式の半導体チップ3A〜3Cも、搭載可能である。
半導体チップ3A〜3Cのボンディングパッド20には、バンプ6が形成されている。バンプ6は、配線基板7A〜7Cの下部電極12に接続されている。この接続は、フリップチップ接続で行われたものである。これにより、半導体チップ3A〜3Cと配線基板7A〜7Cとが、電気的に接続されている。なお、バンプ6は、半導体チップ3A〜3Cのボンディングパッド20に形成もしくは接続された突起電極ということもできる。
バンプ6は、ハンダバンプであっても、金(Au)バンプであってもよい。ハンダバンプは、例えば、錫(Sn)−鉛(Pb)合金、または、Pbを含まないPbフリー合金を主に使用することができる。
樹脂層5は、半導体チップ3Aと配線基板7Aの接合強度を補助するものである。樹脂層5は、液状またはフィルム状のものである。図1の半導体装置では、樹脂層5は、半導体チップ3A〜3C上に、充填または貼り付けされている。
ところで、図21に示すように、ワイヤボンディング方式を用いた半導体装置は、積層された半導体チップ103のそれぞれから、配線基板101にワイヤ104が接続されている。このため、配線基板101上の配線数が多くなり、配線が複雑化する。
これに対し、本実施形態の半導体装置は、ワイヤボンディング方式ではなく、積層されたスペーサ4と配線基板7A〜7Cによって、半導体チップ3A〜3Cと、ベース配線基板1とが電気的に接続されることを特徴としている。
すなわち、上記半導体装置は、半導体チップ3A〜3Cのそれぞれに対応する配線基板7A〜7Cを備えている。半導体チップ3A〜3Cと、配線基板7A〜7Cとは、バンプ6と下部配線12との接続により、互いに電気的に接続されている。さらに、下部配線12は、これにより、同一ユニットにおいて、半導体チップ3A〜3Cと、スペーサ4とは、電気的に接続されている。
さらに、配線基板7A〜7Cの上下両面には、隣り合うユニットのスペーサ4が接続されている。この接続は、配線基板7A〜7Cの下部スペーサ用電極11aまたは上部スペーサ用電極11bと、スペーサ4の突起電極10とによるものである。これにより、隣り合うユニット間をはじめ、全てのユニットが、異なるユニットのスペーサ4によって、電気的に接続されている。
従って、各ユニットの半導体チップ3A〜3Cとベース配線基板1とは、各ユニットに形成されたスペーサ4を介して、電気的に接続される。そして、1段目のユニットのスペーサ4と、ベース配線基板1とは、電気的に接続されている。これにより、全ユニットのスペーサ4によって、全ユニットの半導体チップ3A〜3Cとベース配線基板1とが電気的に接続される。
このように、本実施形態の半導体装置は、各ユニットのスペーサ4が積層されていることによって、積層された半導体チップ3A〜3Cとベース配線基板1とを、電気的に接続している。それゆえ、本実施形態の半導体装置では、ワイヤボンディング方式の場合と異なり、積層された半導体チップ3A〜3Cのそれぞれから、ベース配線基板1へ、ワイヤを接続する必要はない。
すなわち、本実施形態の半導体装置の特徴は、配線基板7A〜7Cを用いることによって、共通のスペーサ4やベース配線基板1を使用することが可能となり、ワイヤボンディングが不要となることである。例えば、同じ機能を持つ異なるメーカーのICチップ(半導体チップ)がある場合、同じ信号のボンディングパッドでも、メーカによってその数や位置が異なる。そこで、それぞれのチップに応じた配線基板7A〜7Cによって、特定の電極(機能によって配線基板の下部スペーサ用電極11a、上部スペーサ用電極11bおよびスペーサ4の突起電極10のどこにどの信号を通すかを決めておく)に接続する。つまり、配線基板7A〜7Cは、チップ毎に異なる位置にあるパッド(信号)を共通の位置(電極)に配線するために機能する。これにより、配線基板7A〜7C以外のスペーサ4やベース配線基板1上では、複数のチップからの信号がまとめられる。このため、半導体装置を単純な構造とすることができる。従来の半導体装置では、配線基板(図21の配線基板101)によって、全てのチップの信号の配線を行うため、配線数が多く複雑になる。つまり、従来の半導体装置では、本実施形態の半導体装置の配線基板7A〜7Cとベース配線基板1の両方の役割を、1枚の配線基板101が果たしている。言い換えれば、本実施形態の半導体装置は、従来では1枚の配線基板101に集中した配線を、複数の配線基板7A〜7Cに分けることで、ベース配線基板1の単純化、および、積層できる半導体チップの制限の大幅な緩和が可能となる。
以上のように、本実施形態の半導体装置は、ワイヤボンディング方式ではなく、各ユニットの半導体チップ3A〜3Cとベース配線基板1とが、各ユニットのスペーサ4を介して、電気的に接続されている。また、各ユニットの半導体チップ3A〜3Cは、同一ユニットの配線基板7A〜7Cを介して、同一ユニットのスペーサ4と、電気的に接続されている。また、各ユニットの配線基板7A〜7Cに設けられた下部スペーサ用電極11a、上部スペーサ用電極11b、および貫通電極19bは、互いに電気的に接続されている。このため、配線基板7A〜7Cとスペーサ4とによって、全ユニット間が、電気的に接続される。これにより、各ユニットの半導体チップ3A〜3Cが、積層された各ユニットのスペーサ4によって、ベース配線基板1と電気的に接続される。
言い換えれば、上記半導体装置は、配線基板7A〜7Cを半導体チップ3A〜3Cごとに設けている。そして、ユニット間を、配線基板7A〜7Cおよびそれらの間のスペーサ4によって、電気的に接続している。このため、ベース配線基板1上の配線数を減らして、半導体チップ3A〜3Cとベース配線基板1とを電気的に接続できる。
つまり、上記半導体装置では、半導体チップ3A〜3Cとベース配線基板1との接続に、ワイヤボンディング方式が用いられていない。このため、各ユニットの半導体チップ3A〜3Cのそれぞれから、ベース配線基板1への配線が不要である。従って、ワイヤボンディング方式に比べ、ベース配線基板1上の配線を単純化し、複数の半導体チップ3A〜3Cを高密度に実装する(1パッケージ化する)ことができる。また、各ユニットの半導体チップ3A〜3Cの組み合わせを自由に設定して、多彩な種類の半導体チップを組み合わせたユニットを、ベース配線基板1上に積層できる。
また、従来の半導体装置は、ワイヤボンディング方式による接続のため、チップサイズやチップ上のボンディングパッドの位置の異なる半導体チップの組み合わせに変更すると、配線基板も変更する必要があるという問題も生じる。具体的には、図2において、配線基板101上には、配線層(ボンディングエリア)109が形成されているため、チップサイズの異なる半導体チップ103の組み合わせに変更しようとすると、配線層109に接続できなくなる場合がある。すなわち、1枚の配線基板に複数の半導体チップを搭載する場合、搭載する半導体チップの組み合わせが異なると、それに応じて、配線基板101も変更する必要がある。
これに対し、本実施形態の半導体装置は、各ユニットのスペーサ4によって、ユニット間を電気的に接続し、ベース配線基板1に最も近いユニットのスペーサ4によって、ベース配線基板1と各ユニット(半導体チップ3A〜3C)とを電気的に接続している。また、半導体チップとスペーサは、半導体チップに応じて作製された配線基板で接続している。このため、半導体チップの組み合わせを変更しても、ベース配線基板1や配線基板7A〜7Cを新たに作製する必要がない。つまり、本実施形態の半導体装置は、多彩な組み合わせの複数の半導体チップを、同一のベース配線基板1に高密度に実装することができる。
また、上記半導体装置は、各ユニットの半導体チップ3A〜3Cとスペーサ4とが、配線基板7A〜7Cの同一面上に形成されている。これにより、ワイヤボンディング方式のように、ワイヤを覆うために必要なモールド樹脂(半導体チップ上部を覆う部分)が不要となり、ユニットの厚さを薄くできるため、半導体装置の薄型化が可能となる。
また、上記半導体装置は、各ユニットにおける配線基板7A〜7Cの半導体チップ3A〜3Cが形成された面と、ベース配線基板1のユニット積層面とが、対向するように設けられている。これにより、同一ユニットにおいて、半導体チップ3A〜3Cが、配線基板7A〜7Cよりもベース配線基板1に近く配置される。このため、配線基板7A〜7Cによって、半導体チップ3A〜3Cを保護することができる。それゆえ、半導体チップ3A〜3Cの破損を防止できる。従って、半導体装置の信頼性が向上する。
また、上記半導体装置は、各ユニットの半導体チップ3A〜3Cが、同一ユニットのスペーサ4の間またはスペーサ4の内側に設けられている。これにより、同一ユニットにおいて、半導体チップ3A〜3Cの両側または周囲には、スペーサ4が配置される。すなわち、半導体チップ3A〜3Cの両側にスペーサ4が配置される場合、1つのユニットにおいて、半導体チップ3A〜3Cが、2つのスペーサ4間に挟まれる構成とすることができる。一方、半導体チップ3A〜3Cの周囲にスペーサ4が配置される場合、図20に示すように、環状(口字型)のスペーサ4の内部(中央部41)に、半導体チップ3A〜3Cが配置される構成とすることができる。これにより、配線基板7A〜7Cとスペーサ4とによって、半導体チップ3A〜3Cを保護することができる。それゆえ、半導体チップ3A〜3Cの破損を防止できる。従って、製品の信頼性が向上する。
また、上記半導体装置は、各ユニットの両側または周囲を囲むように設けられたスペーサ4が、それぞれ、同一直線状に形成されている。このため、配線基板7A〜7Cを介した、ユニット間のスペーサ4同士の距離を短くすることができる。これにより、伝送距離も短くなり、半導体チップ3A〜3Cとベース配線基板1、または半導体チップ3A〜3C間の応答速度を高めることができる。
また、上記半導体装置は、各ユニットのスペーサ4が、同じものである。これにより、同一部材を用いて、半導体装置を製造できる。
また、上記半導体装置は、各ユニットのサイズが同じであり、かつ、各ユニットのサイズ(配線基板7A〜7Cのサイズ)が、ベース配線基板のサイズと同じである。これにより、半導体装置を小型化することが可能となる。
また、上記半導体装置は、各ユニットの半導体チップ3A〜3Cと配線基板7A〜7Cとが、フリップチップ方式で接続されている。これにより、半導体チップ3A〜3Cと配線基板7A〜7Cとが直接接続されるため、半導体チップ3A〜3Cから配線基板7A〜7Cへの伝送速度を高めることもできる。
また、上記半導体装置は、上記ユニットの半導体チップ3A〜3Cと配線基板7A〜7Cとの間に、樹脂層5を備えている。これにより、半導体チップ3A〜3Cと配線基板7A〜7Cとの接合を補強することができる。また、半導体チップ3A〜3Cを保護することもできる。それゆえ、半導体チップ3A〜3Cの破損を防止できる。また、半導体チップ3A〜3Cの防湿性も確保できる。従って、半導体装置の信頼性が向上する。
また、上記半導体装置は、ベース配線基板1が、ユニット積層面と反対の面に、ハンダバンプ8を備えている。これにより、半導体装置を別の装置に、実装することができる。
また、上記半導体装置は、スペーサ4内を貫通する貫通電極19bを備えている。これにより、下部スペーサ用電極11aおよび上部スペーサ用電極11b間を最短距離で接続できるため、応答速度を速めることができる。
また、上記半導体装置は、スペーサ4に対向して設けられた突起電極10が、貫通電極17によって接続されている。このため、1つのパッケージ内に複数個の半導体チップを搭載するマルチチップ半導体装置において、搭載する半導体チップの種類を問わずに、同じスペーサを使用して半導体チップの積層をすることができる。
また、上記半導体装置は、スペーサ4を介して、ベース配線基板1と積層されたユニットとが電気的に接続されている。このため、1つのパッケージ内に複数個の半導体チップを搭載するマルチチップ半導体装置において、外部端子8の配列が同じ場合であれば、搭載する半導体チップの種類を問わずに、同じベース配線基板を使用して半導体チップを積層することができる。
例えば、ICチップをパッケージングした製品(半導体装置)は、外部端子(ハンダボール8に相当)に出る信号の配列、すなわちピン配置(どの端子にどの信号をつなぐか)は、一般的には標準の配置(標準端子配置)が定められている。半導体装置の機能が異なれば、この標準端子配置は、異なる場合がある。上記の半導体装置によれば、ベース配線基板1(具体的には、外部端子8の配列)を、機能ごとに決められたピン配置(標準端子配置、または、ユーザーカスタム端子配置等)と同じにすることにより、搭載する半導体チップの種類を問わずに、同じベース配線基板1を使用して半導体チップを積層することができる。
また、本実施形態の半導体装置を、ベース配線基板1の外部端子の配列とは異なるピン配置を有するボードを有する別の電子機器に接続する場合、外部端子の配列を、接続する電子機器のボードのピン配置に合わせて変更する。すなわち、ベース配線基板1の配線(図2の上部電極9から下部電極16までの配線)を変更する。これにより、配線基板7A〜7C、スペーサ4を変えることなく、ベース配線基板1の変更のみで、本実施形態の半導体装置を、様々な電子機器に実装することができる。
(2)半導体装置の製造方法
次に、上記半導体装置の製造方法を説明する。上記半導体装置の製造方法は、ベース配線基板上に1段目のユニット(配線基板上に半導体チップとスペーサとが形成されたユニット)を形成し、この1段目のユニットと同様の工程を繰り返して、2段目以降のユニットを形成することによって、ベース配線基板上に複数(多段)のユニットを積層する方法である。
図10〜図19は、本発明の半導体装置の製造工程における構造の断面図である。すなわち、図10は、ベース配線基板1上に、1段目のユニットの半導体チップ3Aが形成された構成の断面図である。図11は、図10の構成にスペーサ4が形成された構成の断面図である。図12は、ベース配線基板1上に、1段目のユニット(半導体チップ3A、スペーサ4、配線基板7A)が形成された構成の断面図である。図13は、図12の構成に、2段目のユニットの半導体チップ3Bが形成された構成の断面図である。図14は、図13の構成に、2段目のユニットのスペーサ4が形成された構成の断面図である。図15は、ベース配線基板1上に、1段目のユニット、および、2段目のユニット(半導体チップ3B、スペーサ4、配線基板7B)が形成された構成の断面図である。図16は、図15の構成に、さらに、3段目のユニットの半導体チップ3Cが形成された構成の断面図である。図17は、図16の構成に3段目のユニットのスペーサ4が形成された構成の断面図である。図18は、ベース配線基板1上に、1段目〜3段目のユニットが形成された構成の断面図である。図19は、図18の構成に、ハンダバンプが形成された構成の断面図である。
以下では、図1の半導体装置の製造方法について説明する。
まず、搭載される半導体チップ3A〜3Cに応じたベース配線基板1の形成方法を説明する。図2に示すように、スペーサ4と電気的に接続させるための上部電極9、外部接続端子を形成する下部電極16、上部電極9と下部電極16とを接続する上部配線13と下部配線14、貫通電極15aおよび15bを形成する。これらの電極、および配線パターンは、例えば次のような方法で形成することができる。ベースとなる基板の貫通電極15aおよび15bを形成する位置に、任意の大きさの穴を開ける。次に、その基板の上下両面に、銅(Cu)をメッキする。この時に、貫通電極15aおよび15bを形成する位置に開けた穴は、同時にメッキされている。次に、銅箔の表面を、フォトレジスト膜で覆い、任意の電極のパターン(上部電極9と下部電極16)、配線パターン(上部配線13と下部配線14)を形成した後、銅箔をエッチングする。これにより、フォトレジスト膜で形成したパターンと同様のパターンが、基板上に残る。この工程を両面それぞれについて実施することで、ベース配線基板1の電極パターン、および、配線パターンを形成することができる。その後、残った銅箔の表面に、NiとAuなどの電気抵抗の小さい金属のメッキを施すことで、ベース配線基板1の製造は完成する。
次に、スペーサ4の形成方法を説明する。ここでは、スペーサ4は、環状とする。すなわち、図3に示したスペーサ4の内部(中央部41)には、パッケージのサイズやチップのサイズ、又はスペーサ4の電極の数に応じて、任意のサイズの空間が形成されており、半導体チップ3A〜3Cは、この空間の中に納まる。図3に示すように、スペーサ4は、互いに対向する突起電極10と、突起電極10を結ぶ貫通電極17とを有している。突起電極10および貫通電極17は、例えば次の方法で形成される。スペーサ4には、貫通電極17を形成する位置に任意の大きさの穴を開け、スペーサ4の両面に銅(Cu)をメッキする。次に、銅メッキされた表面(銅箔の表面)をフォトレジスト膜で覆い、突起電極10のパターンを形成した後、銅箔をエッチングする。これにより、突起電極10および貫通電極17のパターンが形成される。その後、残った銅箔の表面に、Ni、Auなどの電気抵抗の小さい金属および半田のメッキを施すことで、突起電極10が形成され、スペーサ4の製造は完成する。
なお、図1および図3のスペーサ4は、対向する辺に2列ずつの突起電極10を有しているものを例として示しているが、電極の数に応じて、列の数を変えて作製することができる。また、図20のように、環状(口字型)のスペーサでは、対向する辺に限らず、4辺に突起電極10を形成することもできる。
次に、配線基板7A〜7Cの形成方法を説明する。図4に示した配線基板7A〜7Cには、半導体チップ3A〜3Cと電気的に接続するための下部電極12、スペーサ4と電気的に接続するための下部スペーサ用電極11aおよび上部スペーサ用電極11b、下部スペーサ用電極11aと下部電極12とを電気的に接続するための下部配線18aおよび上部配線18b、下部配線18aおよび上部配線18bと下部スペーサ用電極11aおよび上部スペーサ用電極11bとを電気的に接続する貫通電極19aおよび19bが形成されている。これらの各電極、および、各配線パターンは、例えば、次のような方法で形成することができる。ベースとなる基板に、貫通電極19aおよび19bを形成する位置に任意の大きさの穴を開ける。次に、基板の両面に銅(Cu)をメッキする。この時に、貫通電極19aおよび19bを形成する位置に開けた穴は、同時にメッキされている。次に、銅箔の表面をフォトレジスト膜で覆い、任意の電極のパターン、配線パターンを形成した後、銅箔をエッチングする。これにより、フォトレジスト膜で形成したパターンと同様のパターンが、基板上に残る。この工程を上下両面それぞれについて実施することで、配線基板7A〜7Cの電極パターンおよび配線パターンを形成することができる。その後、残った銅箔の表面に、NiとAuなどの電気抵抗の小さい金属のメッキを施すことで、配線基板7の製造は完成する。
半導体チップ3A〜3Cをベース配線基板1上に積層する前には、半導体チップ3A〜3Cのボンディングパッド20に、バンプ6を形成しておく。
このようにして、各ユニットの構成部材をあらかじめ形成しておく。上記半導体装置の製造方法では、ベース配線基板1上に、複数のユニットを実装する工程を繰り返すことによって、半導体装置を製造する。
まず、ベース配線基板1上に1段目のユニットを形成する。半導体チップ3Aの接着面(ベース配線基板1側;下面)に、その接着面と同一寸法の接着フィルム2を貼り付けた後、ベース配線基板1のユニット積層面(接着面)に半導体チップ3Aを接着する。続いて、バンプ6の間に、樹脂5を充填または貼り付ける。樹脂5の実装は、スペーサ4の実装後でも可能である。図10は、半導体チップ3Aの接着後の断面図である。
次に、半導体チップ3Aを接着したベース配線基板1に、スペーサ4を実装する。このとき、ベース配線基板1の上部電極9と、スペーサ4の突起電極10とを接続する。スペーサ4は、半導体チップ3Aの左右両側に形成する。スペーサ4は、実装後にリフローすることによってベース配線基板1と電気的に接続する。図11にスペーサ4の実装後の断面を図示する。
次に、搭載した半導体チップ3Aに応じた配線基板7Aを実装する。このとき、半導体チップ3Aのバンプ6と、配線基板7Aの下部電極12とを接続する。また、スペーサ4の突起電極10と、配線基板7Aの下部スペーサ用電極11aとを接続する。配線基板7Aは、実装後にリフローすることによってスペーサ4および半導体チップ3Aと電気的に接続する。図12に配線基板7Aの実装後の断面を図示する。
次に、1段目のユニットの配線基板7A上(半導体チップ3Aと反対の面)に、2段目のユニットを実装する。2段目のユニットの実装も、1段目と同様に進めていく。図13〜図15は、2段目のユニットの形成工程の構成の断面図である。
次に、2段目のユニットの配線基板7B上(半導体チップ3Bと反対の面)に、3段目のユニットを実装する。3段目のユニットの実装は、1段目および2段目のユニットと同様に進めていく。図16〜図18は、3段目のユニットの形成工程の構成の断面図である。
このように、この製造方法は、各ユニットの実装の繰り返しにより、必要な半導体チップを含む全てのユニットを実装する。その後、図19に示すように、ベース配線基板1の下面の電極16に、ハンダボールを供給した後、リフロ−することによって、ハンダバンプ8を形成させる。図19は、ハンダバンプ8の例としてハンダボールを搭載した構成の断面図である。
以上のように、上記半導体装置の製造方法は、最下層となるベース配線基板上に、半導体チップ、スペーサ、配線基板を有するユニットを実装することによって、1段目のユニットを形成する。2段目以降のユニットも、順次、1段下のユニットの配線基板への実装を繰り返す。このような方法により、上記半導体装置は、単純な工程の繰り返しによって形成できるユニットを、ベース配線基板上に順次積層することによって、容易に製造できる。つまり、この方法では、単純な工程の繰り返しで、各ユニットの実装が可能である。さらに、ワイヤボンディング方式を用いないため、搭載する半導体チップ3A〜3Cのボンディングパッド20および複数の半導体チップ3A〜3Cから、ベース配線基板1上に形成するボンディングワイヤの接続エリアの数は、問題とならない。従って、ワイヤボンディング方式を用いる場合では困難であった組み合わせの複数の半導体チップを1パッケージ内に搭載することが可能となり、高密度実装に適したマルチチップ半導体装置を製造することができる。これにより、1つのベース配線基板上に、複数の半導体チップを実装することが可能となる。
また、スペーサ4およびベース配線基板1は、いずれも、搭載する半導体チップの機能または容量を問わず、共通のものを使用できる。つまり、ベース配線基板は、1つでよい。また、突起電極10を備えたスペーサ4は、同一種類のものを使用できる。
さらに、配線基板7A〜7Cは、搭載する半導体チップ3A〜3C毎に形成し、スペーサ4を介して、ベース配線基板1に電気的に接続される。このため、半導体チップ3A〜3Cとベース配線基板1との接続を簡素化できる。また、ベース配線基板1上の配線も単純化できる。それゆえ、ベース配線基板1上に複数の半導体チップ3A〜3Cを搭載しても、ワイヤボンディング接続の場合に発生していた、ベース配線基板上の配線の複雑化の問題は生じない。また、搭載する半導体チップ3A〜3Cの組み合わせが変わっても、新たにベース配線基板を準備する必要は無い。
なお、本実施形態では、3つのユニット(3つの半導体チップ3A〜3C)を積層した場合について説明したが、半導体チップの数は限定されるものではない。すなわち、2つの半導体チップ、および、4種類以上の半導体を搭載した半導体装置の場合も、同様の構成によって、ベース配線基板1に実装可能である。
本実施形態の半導体装置では、各ユニット間が接着層2を介して直接接している。しかし、ユニット間の電気的な接続を、スペーサ4を介して行えることができれば、各ユニット間に、別の層を設けてもよい。
本実施形態の半導体装置は、各ユニットの半導体チップ3A〜3Cとスペーサ4とが、配線基板7A〜7Cの同一面上に形成されている。しかし、この構成に限らず、例えば、配線基板7A〜7Cの1つの面に半導体チップ3A〜3Cを形成し、反対の面にスペーサ4を形成することも可能である。
また、本実施形態の半導体装置は、各ユニットにおける配線基板7A〜7Cの半導体チップ3A〜3Cが形成された面と、ベース配線基板1のユニット積層面とが、対向するように設けられている。しかし、この構成に限らず、例えば、半導体チップ3A〜3Cが形成された面の反対の面と、ベース配線基板1のユニット積層面とが対向する構成とすることもできる。
また、本実施形態の半導体装置は、各ユニットの半導体チップ3A〜3Cが、同一ユニットのスペーサ4の間またはスペーサに囲まれるように設けられている。しかし、スペーサ4の配置は、特に限定されるものではなく、任意に設定できる。
また、本実施形態の半導体装置は、各ユニットの両側に設けられたスペーサ4が、それぞれ、同一直線状に形成されている。しかし、スペーサ4の配列状態は、これに限定されるものではない。
また、本実施形態の半導体装置は、各ユニットのスペーサ4が、同じものであるが、異なるスペーサ4を用いることもできる。
また、本実施形態の半導体装置は、各ユニットのサイズが同じであり、かつ、各ユニットのサイズ(配線基板7A〜7Cのサイズ)が、ベース配線基板1のサイズと同じである。しかし、各ユニットのサイズ、半導体チップのサイズなどの組み合わせは、任意に設定できる。また、各ユニットの半導体チップ3A〜3Cは、異なるものでも同じものでもよい。
また、本実施形態の半導体装置は、各ユニットの半導体チップ3A〜3Cと配線基板7A〜7Cとが、フリップチップ方式で接続されている。しかし、接続方法はこれに限定されるものではなく、例えば、ワイヤボンディング方式の接続であってもよい。
また、本実施形態の半導体装置は、樹脂5を半導体チップ3A〜3C上のみに充填または貼り付けした構成である。しかし、図5に示すように、半導体チップ3A〜3C全体を樹脂5で覆う構成とすることもできる。この構成は、半導体チップ3A〜3Cの防湿が必要な場合に、特に有効である。
本実施形態の半導体装置は、ベース配線基板1のサイズを変更したり、上部電極9および下部電極16の数を変更したりすることによって、搭載する半導体のサイズに関係なく、複数の半導体チップを搭載することができる。すなわち、ベース配線基板1に積層する半導体チップ3A〜3Cを含むユニットの大きさに応じて、ベース配線基板1の設計を変更することによって、種々の半導体チップに対応できる。
さらに、本実施形態の半導体装置は、ベース配線基板上の配線パターンを変更することにより、他の部材を変更することなく、外部端子の配列の変更ができ、様々な電子機器に内蔵されているボードとの接続に対応することが可能となる。
上記半導体装置の製造方法は、以下の工程を有すると表現することもできる。
(a)ベース配線基板1の片面または両面に配線(上部配線13および/または下部配線14)を形成し、スペーサ4と接続する電極(および外部接続端子を形成する電極)を有するベース配線基板を準備する工程、
(b)両面にベース配線基板1または配線基板7A〜7Cと接続する複数の突起電極10を有するスペーサ4を準備する工程、
(c)片面または両面に配線(下部配線18aまたは上部配線18b)がなされ、両面にスペーサ4と接続する電極(下部スペーサ用電極11aおよび上部スペーサ用電極11b)および半導体チップ3A〜3Cと接続する電極(下部電極12)を有する配線基板7A〜7Cを準備する工程、
(d)前記ベース配線基板1に、半導体チップ3A、スペーサ4、配線基板7Aを含むユニットを実装する工程、
(e)前項(d)において実装した上に、更に上記のユニットとは別のユニットの実装を繰り返し、複数の半導体チップを実装する工程を有する半導体装置の製造方法。
この製造方法において、工程の最後に、ハンダバンプを実装することで、ハンダバンプの欠損や欠落の防止を図ることが可能となる。
本発明に係る半導体装置は、各ユニットの半導体チップが、積層された各ユニットのスペーサと配線基板によって、ベース配線基板と電気的に接続される構成である。このため、ワイヤボンディング方式の問題である、配線の複雑化と、配線数、配線スペースの増加によるチップサイズの制限を解消できる。それゆえ、携帯電話などのモバイル機器を使用する通信分野に好適に利用できる。
本発明にかかる半導体装置の断面図である。 図1の半導体装置のベース配線基板の断面図である。 図1の半導体装置のスペーサの断面図である。 図1の半導体装置の配線基板の断面図である。 本発明にかかる別の半導体装置の断面図である。 本発明にかかる半導体装置に実装される半導体チップの上面図である。 本発明にかかる半導体装置に実装される半導体チップの上面図である。 本発明にかかる半導体装置に実装される半導体チップの上面図である。 本発明にかかる半導体装置に実装される半導体チップの上面図である。 本発明にかかる半導体装置の製造工程における構造の断面図である。 本発明にかかる半導体装置の製造工程における構造の断面図である。 本発明にかかる半導体装置の製造工程における構造の断面図である。 本発明にかかる半導体装置の製造工程における構造の断面図である。 本発明にかかる半導体装置の製造工程における構造の断面図である。 本発明にかかる半導体装置の製造工程における構造の断面図である。 本発明にかかる半導体装置の製造工程における構造の断面図である。 本発明にかかる半導体装置の製造工程における構造の断面図である。 本発明にかかる半導体装置の製造工程における構造の断面図である。 本発明にかかる半導体装置の製造工程における構造の断面図である。 図1の半導体装置の別のスペーサの上面図である。 従来の半導体装置の断面図である。
符号の説明
1 ベース配線基板
2 接着層
3A,3B,3C 半導体チップ
4 スペーサ
5 樹脂層
6 バンプ
7A,7B,7C 配線基板
8 ハンダバンプ(外部端子)
9 上部電極
10 突起電極
11a 下部スペーサ用電極(第2の電極)
11b 上部スペーサ用電極(第1の電極)
12 下部電極
13 上部配線
14 下部配線
15a,15b 貫通電極
16 下部電極
17 貫通電極
18a 下部配線
18b 上部配線
19a 貫通電極
19b 貫通電極(第3の電極)
20 ボンディングパッド
21 ハンダボール

Claims (13)

  1. 半導体チップおよびスペーサが配線基板上に形成された構成を1つのユニットとし、このユニットが、ベース配線基板上に複数積層されており、
    各ユニットの半導体チップは、配線基板を介してスペーサと電気的に接続されており、
    各ユニットの配線基板は、同一ユニットのスペーサに接続する第1の電極、上層のユニットのスペーサに接続する第2の電極、および第1の電極と第2の電極とを接続する第3の電極を備えており、
    各ユニットの半導体チップとベース配線基板とが、各ユニットに形成されたスペーサを介して、電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 各ユニットの半導体チップとスペーサとが、配線基板の同一面上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 各ユニットにおける配線基板の半導体チップが形成された面と、ベース配線基板のユニット積層面とが、対向するように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 各ユニットの半導体チップは、同一ユニットのスペーサの間またはスペーサの内側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  5. 各ユニットのスペーサは、同一直線上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  6. 各ユニットのスペーサは、同じものであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  7. 各ユニットのサイズが同じであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  8. 各ユニットの半導体チップと配線基板とが、フリップチップ方式で接続されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  9. 上記ユニットの半導体チップと配線基板との間に、樹脂層を備えていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  10. 上記樹脂層は、半導体チップを覆うように形成されていることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  11. 上記ベース配線基板は、ユニット積層面と反対の面に、外部端子を備えていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  12. 半導体チップおよびスペーサが配線基板上に形成された構成を1つのユニットとし、このユニットが、ベース配線基板上に複数積層された半導体装置の製造方法であって、
    各ユニットの半導体チップは、配線基板を介してスペーサと電気的に接続されており、
    各ユニットの配線基板は、同一ユニットのスペーサに接続する第1の電極、上層のユニットのスペーサに接続する第2の電極、および第1の電極と第2の電極とを接続する第3の電極を備えており、
    ベース配線基板上に上記ユニットを順次繰り返して実装する実装工程を有し、
    この実装工程では、各ユニットの半導体チップとベース配線基板とを、各ユニットに形成されたスペーサを介して、電気的に接続することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 上記実装工程の後に、ハンダバンプを実装する工程を有することを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
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